ミキサーとジューサーの違いってなに?
健康のためにも、果物や野菜をなるべくたくさん摂りたいですよね。
一度にたくさん食べるのは難しくても、スムージーやフレッシュジュースなど、冷たいドリンクにすることでおいしくいただけます。
そのスムージー作りに欠かせないのが「ミキサー」ですが、「ブレンダー」「ジューサー」「フードプロセッサー」など、似たような調理器具が多くて紛らわしいですよね。
まずは、これらの製品の用途の違いについて振り返ってみましょう。
ミキサーはドロドロとした仕上がり
ミキサー(電動ミキサー)もブレンダーも、食材を細かく切り刻んだり、攪拌したりする調理家電です。
食材を入れる容器の中に刃がついており、台座部分に搭載されているモーターでその刃を回す仕様です。
日本では、据え置き型のものをミキサー、ハンディタイプのものをブレンダーと呼ぶ傾向がありますが、英語圏ではミキサーという名前はなく、ブレンダーと呼ばれています。
ジュースやスープを作るのによく使用されますが、繊維ごと攪拌するため、液体の仕上がりはドロドロとした状態になります。
ジューサーはサラサラの仕上がり
ジューサー(電動ジューサー)は、野菜や果物からジュースを搾る調理器具です。
容器の中にはおろし金状の突起がついたざるがついており、これが回転することで材料が擦りおろされます。
ミキサーやブレンダーとの最大の違いは、繊維質とジュースが分離されて出てくるため、液体がサラサラな仕上がりになるという点です。
フードプロセッサーなら粗みじんや粘度の高い食材もOK
フードプロセッサーとは、投入した食材をモーターによる刃の回転で切り刻んで混ぜる調理器具です。
食材を粗いみじん切り~ペースト状に擦ることが可能で、離乳食作りやハンバーグの下ごしらえなどに広く活躍します。
ミキサーの替わりにジュース作りに使うこともできますが、刃の大きさや形状によっては材料を細かくしきれず、舌触りが悪くなってしまうこともあるので要注意です。
ミキサー選びのポイントは?
今回注目するのは、幅広い用途に使えるミキサーです。ここでは、ミキサー選びのポイントを解説したいと思います。
選び方1:容量で選ぶ
(左)容量1500ml (右)容量600ml
ミキサーは、製品によって容量もさまざまです。家族の人数が多く大量に作る可能性があるのであれば、ある程度容量のあるタイプを。
1~2人用であれば、容量400~600ml程度のものや、携帯できるボトルタイプのミキサーもコンパクトに収納できて便利です。
選び方2:容器の素材に注目
ミキサーの容器(ジャー)の素材は、ガラス・プラスチック・トライタン(PCT-G樹脂)の3つ。それぞれの特徴を把握して、好みに合わせて選びましょう。
ガラス
ガラス製は耐久性に優れ丈夫なのが魅力。食材のにおいが移りにくく衛生的ですが、重たいのがたまにきず。容量の大きい機種を選ぶ際は要注意です。
プラスチック
プラスチック製は軽量なので非力な人でも扱いやすいですが、キズが付きやすいです。
トライタン(PCT-G、PCTG)
PCT-Gは、Eastman社「Tritan ™️」コポリエステル樹脂原料を使用した素材で、キッチン家電から医療機器まで幅広く使われています。耐久性・強靭性に優れ、なおかつ軽く、ガラスとプラスチックの長所を兼ね備えている素材です。
選び方3:氷使用可能かどうか
氷を入れてジュースやスムージーを作ろうと思っている人は、ミキサーが氷に対応しているかどうかもチェックしましょう。
ちなみに、スーパーやコンビニなどで売っている市販の氷は大きくて硬いため、刃折れの原因になってしまいます。ミキサーを使用する際は、製氷皿で作った氷や、家庭用冷蔵庫の自動製氷器で作った氷を使用しましょう。
対応している氷のサイズは2~3cm角までという製品が多く見受けられました。
スープやポタージュを作る場合、加熱した後の食材を耐熱温度まで冷ましてからミキサーにかけることになります。冷ます手間を省きたいのであれば、なるべく耐熱温度の高いミキサーを選ぶといいでしょう。
耐熱温度は40℃以下という商品が多く、なかには60~90℃以下の商品もありました。
選び方4:付属品があると便利
通常の容器よりも背の低い「ミル容器」付きのミキサーなら、ふりかけやマヨネーズを作ったり、お茶っ葉やコーヒー豆を挽いたりすることも可能です。
また、容器内に残った食材をかき出すのに便利なヘラや、刃の洗浄用ブラシが付属されている商品もあるので、お好みに応じてチェックしてみてくださいね。
LDKが安いミキサーをテスト
安価ながら日常使いに十分な性能が揃っているプライベートブランド。しかし、たくさん販売されている安いミキサーはどの商品を選んだら良いのか悩んでしまいますよね。
そこで雑誌『LDK』が、安いミキサーのおすすめを探しました!
安いミキサーのテスト方法は?
今回は雑誌『LDK』編集部が、3,000円以下を含め、5,000円以下で購入できるプライベートブランドのミキサーをピックアップ。
簡単に操作ができて使いやすいものを探して、料理研究家の酒寄美奈子さんと『LDK』編集部が以下の3項目で検証しました。
PB(プライベートブランド)家電って何?
PB家電とは家電量販店などが独自で企画・販売する電化製品のこと。家電メーカーに製造を委託する場合がほとんどですが、中間企業を介さず販売できるため「低価格」を実現しやすいのが最大のメリットです。
テスト1:仕上がり
一定量のりんご、バナナ、にんじんを撹拌し、60秒後の仕上がりを見た目と飲み心地でチェックしました。
テスト2:使いやすさ
操作の簡単さや、見やすさ、フタの開閉時がスムーズか、セットがしやすいかを検証し、総合的に評価しました。
テスト3:お手入れ
パーツの分解のしやすさや汚れのたまりやすさ、洗いやすさなど、手間なくお手入れできるかを検証しました。
それでは、高評価だった安いミキサーのおすすめ商品をランキングで紹介します。
安いミキサーのおすすめは?
プロと一緒に実際に比べてみた、安いミキサーのおすすめランキングです。それぞれの項目を緑のボタンで並べ替えられるので、商品選びの参考にしてみてくださいね。
商品 | おすすめポイント | |||||||||||
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ニトリガラスミキサー 1L (HV2C03 ホワイト)
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撹拌力があって仕上がりがいい/シンプルな設計で操作が簡単/お手入れしやすい |
174mm |
145mm |
340mm |
2.1kg(約) |
1000ml |
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エディオンe angle タンブラーミキサー
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|
コンパクトサイズで手軽に使える/舌触りのいいなめらかな仕上がり/簡単に丸洗いができて衛生的 |
115mm(約) |
135mm(約) |
295mm(約) |
0.96kg(約) |
400ml |
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ヤマダセレクトYKA50L(UW) ヤマダオリジナルミキサー
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|
ボタンが押しやすく調節がラク |
150mm(約) |
145mm(約) |
273mm(約) |
1.5kg(約) |
450ml |
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ビックカメラORIGINAL BASIC ミキサーホワイト CMX101BK-WH
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パワーがある |
140mm |
175mm |
315mm |
2.0kg(約) |
800ml |
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ケーズデンキシュアー ミキサー KS-MX21L10-W
![]() |
|
3段階のスピード調節が可能 |
166mm |
196mm |
348mm |
2.2kg(約) |
1000ml |
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イオンホームコーディ カフェミキサー HC-MX101
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|
パワーがある |
190mm |
166mm |
370mm |
2.8kg |
1000ml |
200ml |
【1位】ニトリ「ガラスミキサー 1L (HV2C03 ホワイト)」
- ニトリガラスミキサー 1L (HV2C03 ホワイト)
- 実勢価格: ¥3,990〜
- 仕上がり
- 使いやすさ
- お手入れ
- おすすめポイント
-
- 撹拌力があって仕上がりがいい
- シンプルな設計で操作が簡単
- お手入れしやすい
- 幅
- 174mm
- 奥行
- 145mm
- 高さ
- 340mm
- 重量
- 2.1kg(約)
- 容量
- 1000ml
料理の下ごしらえにも最適
大容量でパワーがあるので料理の下ごしらえにも最適。直感で使える簡単操作がうれしいです。
仕上がり
20秒であらかた粉砕し、繊維の多いフルーツや野菜も約60秒程度でムラなく粉砕できました。少々ざらっとした舌触りですが自然な食感が楽しめます。
使いやすさ
ダイヤルを回して低速と高速の2つのスピード調整ができるシンプル設計で使いやすいです。本体の底に吸盤付きなので振動で動きにくく、安心して使えます。
お手入れ
フタについた計量カップでラクにカッターを外し丸洗いができます。
【2位】エディオン「e angle タンブラーミキサー」
- エディオンe angle タンブラーミキサー
- 実勢価格: ¥4,480〜
- 仕上がり
- 使いやすさ
- お手入れ
- おすすめポイント
-
- コンパクトサイズで手軽に使える
- 舌触りのいいなめらかな仕上がり
- 簡単に丸洗いができて衛生的
- 幅
- 115mm(約)
- 奥行
- 135mm(約)
- 高さ
- 295mm(約)
- 重量
- 0.96kg(約)
- 容量
- 400ml
手軽に使えるコンパクトサイズ
小型サイズで持ち運びも可能。毎朝のスムージー作りにピッタリです!
仕上がり
にんじんなどの硬めの野菜やフルーツでなければ十分な撹拌力。60秒の攪拌で食品の繊維感も細かくなり、舌触りのいいなめらかな仕上がりになりました。
使いやすさ
1〜2人分にちょうどいいサイズで、刃をフタに付け替えればそのままタンブラーとしても使えて便利。簡単操作で低速と高速の2段階ができます。
底の吸盤でしっかり固定されるため動きにくいです。
お手入れ
刃はフタの裏側についていて、刃を外さなくても簡単に丸洗いができて衛生的です。
【3位】ヤマダセレクト「YKA50L(UW) ヤマダオリジナルミキサー」
- ヤマダセレクトYKA50L(UW) ヤマダオリジナルミキサー
- 実勢価格: ¥2,189〜
- 仕上がり
- 使いやすさ
- お手入れ
- おすすめポイント
-
- ボタンが押しやすく調節がラク
- がっかりポイント
-
- 容量が少なめ
- 幅
- 150mm(約)
- 奥行
- 145mm(約)
- 高さ
- 273mm(約)
- 重量
- 1.5kg(約)
- 容量
- 450ml
使いやすさ
ボタンを押している間だけ撹拌されるので調節がラクです。
【4位】ビックカメラ「ORIGINAL BASIC ミキサーホワイト CMX101BK-WH」
- ビックカメラORIGINAL BASIC ミキサーホワイト CMX101BK-WH
- 実勢価格: ¥2,919〜
- 仕上がり
- 使いやすさ
- お手入れ
- おすすめポイント
-
- パワーがある
- がっかりポイント
-
- フタが硬くて開閉が大変
- 幅
- 140mm
- 奥行
- 175mm
- 高さ
- 315mm
- 重量
- 2.0kg(約)
- 容量
- 800ml
使いやすさ
フタの開閉が固く使いにくいです。強・弱・フラッシュの3段階で調整できます。
【4位】ケーズデンキ「シュアー ミキサー KS-MX21L10-W」
- ケーズデンキシュアー ミキサー KS-MX21L10-W
- 実勢価格: ¥3,828〜
- 仕上がり
- 使いやすさ
- お手入れ
- おすすめポイント
-
- 3段階のスピード調節が可能
- がっかりポイント
-
- フタの開閉はやや硬め
- 幅
- 166mm
- 奥行
- 196mm
- 高さ
- 348mm
- 重量
- 2.2kg(約)
- 容量
- 1000ml
使いやすさ
フタが硬いので、開閉時に中身の飛び出しに要注意です。
【6位】イオン「ホームコーディ カフェミキサー HC-MX101」
- イオンホームコーディ カフェミキサー HC-MX101
- 実勢価格: ¥4,378〜
- 仕上がり
- 使いやすさ
- お手入れ
- おすすめポイント
-
- パワーがある
- がっかりポイント
-
- 本体が重たくて扱いにくい
- 幅
- 190mm
- 奥行
- 166mm
- 高さ
- 370mm
- 重量
- 2.8kg
- 容量
- 1000ml
- ミル容量
- 200ml
使いやすさ
パワーはありますが、空の状態でも重いので扱いにくいです。
安いミキサーのおすすめ まとめ
以上、安いミキサーのおすすめランキングでした。
おすすめの安いミキサーを探した結果、LDKの1位・A評価に輝いたのは、ニトリ「ガラスミキサー 1L (HV2C03 ホワイト)」です。
ハイパワーで使いやすい一台でした。
仕上がりと使いやすさを両立したニトリ
ニトリ
ガラスミキサー 1L (HV2C03 ホワイト)
エディオンとニトリの共同開発であるニトリ「ガラスミキサー 1L (HV2C03 ホワイト)」は、撹拌力や使いやすさのバランスがよくなめらかな仕上がり。たまに使うなら十分なクオリティです。
また、忙しい朝に手軽に1杯分のスムージーを作るなら、直感的に操作できるエディオン「e angle タンブラーミキサー」もオススメ。
ほかの製品は、お値段なりの使い勝手でした。
安いミキサーが気になっている人は、本記事のおすすめランキングの情報を参考に、お気に入りを見つけてみてくださいね。
ミキサーの売れ筋ランキングもチェック!
ミキサーのAmazon・楽天の売れ筋ランキングは、以下のリンクからご確認ください。