ミキサーとジューサーなどの違いって何?
健康のためにも、果物や野菜をなるべくたくさん摂りたいですよね。とくに暑い季節には、スムージーやフレッシュジュースなど、冷たいドリンクにすることで美味しくいただけます。
そのスムージー作りに欠かせないのが「ミキサー」ですが、「ブレンダー」「ジューサー」「フードプロセッサー」など、似たような調理器具が多くて紛らわしいですよね。
まずは、これらの製品の用途の違いについて振り返ってみましょう。
和製英語の「ミキサー」と米国の「ブレンダー」は同義
ミキサー(電動ミキサー)とは和製英語で、食材の粉砕や攪拌(かくはん)を行う調理器具のこと。米国ではブレンダーと呼ばれており、同じものを指しています。
ミキサーは食材を入れる容器の中に刃がついており、台座部分についているモーターでその刃を回し、食材を混ぜたり粉砕したりする仕様になっています。なかには氷の粉砕に対応しているタイプも存在します。
ジュースやスープを作るのによく使用されますが、繊維ごと攪拌するため、液体の仕上がりはドロドロとした状態になります。
「ジューサー」はサラサラのジュース作りに
ラドンナ
Toffy(トフィー)
ミニスロージューサー K-BD4-AW
実勢価格:¥8,290
ジューサー(電動ジューサー)は、野菜や果物からジュースを搾る調理器具です。
容器の中にはおろし金状の突起がついたザルがついており、これが回転することで材料が擦りおろされます。
ミキサーやブレンダーとの最大の違いは、繊維質とジュースが分離されて出てくるため、液体がサラサラな仕上がりになるという点です。
「フードプロセッサー」なら粗みじんや粘度の高い食材もOK
フードプロセッサーとは、投入した食材をモーターによる刃の回転で切り刻んで混ぜる調理器具です。
食材を粗いみじん切り~ペースト状に擦ることが可能で、離乳食作りやハンバーグの下ごしらえなどに広く活躍します。
ミキサーの替わりにジュース作りに使うこともできますが、刃の大きさや形状によっては材料を細かくしきれず、舌触りが悪くなってしまうこともあるので要注意です。
ミキサーの選び方のポイントは?
今回注目するのは、幅広い用途に使えるミキサー(ブレンダー)です。ここでは、ミキサー選びのポイントを解説したいと思います。
ポイント1:容量で選ぶ
(左)容量1500ml (右)容量600ml
ミキサーは、製品によって容量もさまざまです。家族の人数が多く大量に作る可能性があるのであれば、ある程度容量のあるタイプを。
1~2人用であれば、容量400~600ml程度のものや、携帯できるボトルタイプのミキサーもコンパクトに収納できて便利です。
ポイント2:容器の素材に注目
ミキサーの容器(ジャー)の素材は、ガラス・プラスチック・トライタン(PCT-G樹脂)の3つ。それぞれの特徴を把握して、好みに合わせて選びましょう。
・ガラス:耐久性に優れ、食材のにおいが移りにくく衛生的ですが、重たいのが玉にきず。容量の大きい機種を選ぶ際は要注意です。
・プラスチック:軽いので非力な人でも扱いやすいですが、傷が付きやすいです。
・トライタン(PCT-G、PCTG):PCT-Gは、Eastman社「Tritan TM」コポリエステル樹脂原料を使用した素材で、キッチン家電から医療機器まで幅広く使われています。耐久性・強靭性に優れ、なおかつ軽く、ガラスとプラスチックの長所を兼ね備えている素材です。
ポイント3:氷使用可能かどうか
氷を入れてジュースやスムージーを作ろうと思っている人は、ミキサーが氷に対応しているかどうかもチェックしましょう。
ちなみに、スーパーやコンビニなどで売っている市販の氷は大きくて硬いため、刃折れの原因になってしまいます。ミキサーを使用する際は、製氷皿で作った氷や、家庭用冷蔵庫の自動製氷器で作った氷を使用しましょう。
ポイント4:加熱した食材を使うなら耐熱温度もチェック
スープやポタージュを作る場合、加熱した後の食材を耐熱温度まで冷ましてからミキサーにかけることになります。冷ます手間を省きたいのであれば、なるべく耐熱温度の高いミキサーを選ぶといいでしょう。
耐熱温度は40℃以下という商品が多く、なかには60~90℃以下の商品もありました。
ポイント5:付属品があると便利
通常の容器よりも背の低い「ミル容器」付きのミキサーなら、ふりかけやマヨネーズを作ったり、お茶っ葉やコーヒー豆を挽いたりすることも可能です。
また、容器内に残った食材をかき出すのに便利なヘラや、刃の洗浄用ブラシが付属されている商品もあるので、お好みに応じてチェックしてみてくださいね。
人気のミキサー10製品をテストして徹底比較!
今回は、Amazonや楽天などの各通販サイトで人気ランキング上位のミキサー10製品をピックアップ!
料理研究家の桃世真弓さんに実際にスムージーを作ってもらい、使い勝手などを検証してもらいました。
今回スムージー作りに使用した材料は、以下の通りです。
・牛乳200ml
・バナナ1本
・りんご1/4個
・小松菜 細い束2本
固形物は一口大にカットし、①液体(牛乳)、②水分を含むやわらかいもの(バナナ・りんご)、③葉もの(小松菜)、④硬い材料(氷)の順にボトルに材料を入れて作りました。
基本的には各製品の説明書に従って操作し、攪拌(かくはん)時間は計60秒で統一。ボタンを押した時だけ作動する「フラッシュ」「パルス」機能がついている場合、慣らし運転を3回した後に連続運転させました。
テスト1:操作のしやすさ[配点:30点]
ボタン操作、フタの開け閉め、容器を本体にセットしやすいかなど、操作のしやすさを総合的に評価しました。また、初めて使うことを想定し、説明書のわかりやすさも評価のポイントとしました。
象印やT-fal、テスコムなど、大手メーカーの説明書はしっかりしていてわかりやすく、参考になるレシピも載っています。
テスト2:仕上がり[配点:30点]
スムージーを実飲し、香りのよさや舌触りの滑らかさを評価。また、砕ききれていない氷が残っているかどうかもチェックしました。
テスト3:安全性[配点:20点]
ミキサー作動中にグラつかないかどうか、底面の滑り止めの有無、安全機能の有無、パーツ分解時にこわくないかどうかも確認しました。
テスト4:手入れのしやすさ[配点:20点]
使用後の容器の汚れ具合をチェック。部品の取り外しがスムーズなものや、パーツの数が少ないものは洗いやすかったです。逆に、パーツの締まりがかたくて取り外せないものや、パーツが多くて洗うのが大変なものもありました。
以上を踏まえて、さっそくミキサーのおすすめランキングへとまいりましょう!
T-fal(ティファール)「ブレンドフォース ネオ」
グループセブ ジャパン
T-fal(ティファール)
ブレンドフォース ネオ レッド BL4255JP
実勢価格:¥6,980
消費電力:350W
回転数:低速時 16500回/分、高速時 20000回/分
連続使用時間(定格時間):3分
容器の素材:プラスチック
耐熱温度:60℃以下
定格容量:1250ml(液体の場合)
サイズ:W182×D172×H371mm
本体重量:約1.8kg
コードの長さ:約1.4m
▼テスト結果
- 操作のしやすさ: 30/30点
- 仕上がり: 30/30点
- 安全性: 20/20点
- 手入れのしやすさ: 15/20点
- 合計: 95/100点
おすすめのミキサー1位に輝いたのは、T-fal(ティファール)「ブレンドフォース ネオ」でした!
容量たっぷり1.25Lのジャーはプラスチック製のため、大きさのわりに軽くて扱いやすいです。
フタの中央についているキャップは計量カップになっており、材料を後入れするのに便利。刃はティファール独自のPowelixブレード(6枚刃)で、30%の時間短縮&なめらかな仕上がりを実現します。
プラスチック製のフタは、くるっと回して溝にはめて固定するタイプで、10製品中もっとも取り外ししやすいという評価に。
スムージーの仕上がりは、泡が立ってとてもクリーミー。しっかりと果実の香りが感じられました!
泡が雑味につながることもありますが、T-falはフレッシュな甘みがちゃんと出ていてとても美味しかったです。
パッキン付きのフタだと外すときに力を入れて引っ張らなければいけませんが、T-falはフタを回すだけで余計な力が要らない点が◎。ジャーを本体に固定する際も時計回りに回してはめるだけ。扱いやすく安全性にも優れた使いやすいミキサーですね!
テスコム「ミル&ミキサー TM8300」
テスコム(TESCOM)
ミル&ミキサー TM8300
実勢価格:¥5,319
消費電力:240W
回転数:約12000回転/分(1000ml水負荷時)
連続使用時間(定格時間):ミキサー機能:4分使用・2分休止の繰り返し使用で合計15分まで、ミル機能:1分使用・30分休止の繰り返し
容器の素材:ガラス
耐熱温度:40℃以下
ボトル容量:ミキサーボトル:最大1000ml/最小300ml、ミルボトル:最大200ml
サイズ:W167×D168×H375mm
本体重量:約2.5kg(ミキサー使用時)、ミキサーボトル部:約1.4kg、ミルボトル部:約450g
コードの長さ:1.0m
▼テスト結果
- 操作のしやすさ: 30/30点
- 仕上がり: 30/30点
- 安全性: 15/20点
- 手入れのしやすさ: 10/20点
- 合計: 85/100点
おすすめのミキサー2位は、人気メーカーテスコムの「ミル&ミキサー TM8300」です。
調理の途中で外して材料を入れることができるセンターキャップは、60mlまで軽量可能。大型の波刃チタンコーティングカッターは、冷蔵庫の角氷をそのまま砕いてクラッシュアイスにできます。
ミキサーボトルをボトル台にセットして本体に取り付けた時にだけ作動する安全設計です。
ダイヤル式スイッチは、スイッチを合わせている間だけカッターが回転する「フラッシュ」と、連続運転の「オン」を搭載。
スムージーの仕上がりはフワフワとしてキメこまやかで、舌触りがバツグンです!
動作音は大きいけど、スムージーは繊維残りがぜんぜんなくて、ものすごく滑らか。操作もシンプルでわかりやすいです。
スムージーの仕上がりはトップレベル! ボトルを台の上に乗っけるだけでいいのはラクなのですが、固定する構造がない点はちょっと不安。ボトルを台の上に乗せたまま運ぼうとするとグラつくので注意しましょう。
HadinEEon「ジューサー GS-651」
HadinEEon
ジューサー GS-651
実勢価格:4780円
消費電力:300W
連続使用時間(定格時間):1分(1分使用ごとに2分以上休止)
容器の素材:トライタン(PCT-G樹脂)
耐熱温度:40℃以下
ボトル容量:600ml
サイズ:W15.4×D12×36.5cm
重量:1.2kg
▼テスト結果
- 操作のしやすさ: 25/30点
- 仕上がり: 30/30点
- 安全性: 18/20点
- 手入れのしやすさ: 5/20点
- 合計: 78/100点
おすすめのミキサー3位は、コンパクトサイズのHadinEEon「ジューサー GS-651」です。
ミキサーボトルをそのまま持ち運びできるよう、専用のフタが付いています。304ステンレス刃が氷もパワフルに砕いてくれます。
ダイヤル式のスイッチは、「パルス」「低速」「高速」の3段階。作動中はモーター臭が若干気になったものの、手を離しても本体がしっかり安定しており安心して使えました。
スムージーは、材料が均一に混ざり、雑味のない仕上がりでした。
このミキサーは唯一注ぎ口が上下逆になっているので、沈殿が解消されて濃さが均一になっているようです。色味が白っぽくてキレイで、味はややミルク感が強い印象ですね。
ボトルの口が狭いので、材料を入れるのがたいへん。洗う際も、普通のスポンジだと届かないので、細身の洗浄ブラシが必要ですね。
4位: 象印マホービン「ミキサー BM-RF08」
象印マホービン
ZOJIRUSHI
ミキサー BM-RF08-YA
実勢価格:¥6,150
消費電力:225W
回転数:約10500回/分(750ml水負荷時)
連続使用時間(定格時間):4分間運転・2分間停止の繰り返し使用
容器の素材:ガラス
耐熱温度:ドライ:完全に冷ましてから、ウェット:40℃以下
ボトル容量:約750ml
サイズ:W21×D15.5×H36cm
本体重量:約2.9kg(ミキサー容器セット約1.5kg)
コードの長さ:1.3m
▼テスト結果
- 操作のしやすさ: 20/30点
- 仕上がり: 25/30点
- 安全性: 20/20点
- 手入れのしやすさ: 12/20点
- 合計: 77/100点
おすすめのミキサー4位は、象印マホービン「ミキサー BM-RF08」です。
容器の掃除や、中の調理物を取り出す際に便利なヘラ付きブラシがセットになっています。ミキサーカッターには、丈夫で切れ味のいい「Wフィンチタンコートカッター」を採用。のこぎり刃で細かく滑らかにカットしてくれるため、のどごし滑らかに食物繊維を丸ごと摂れます。
ふたロックとハンドルロックの2つが解除されると運転可能となる安全ダブルロック構造。押しボタン式で視認性が高く、フタを外す際はテコの原理で外せます。
スムージーは泡立ち少なくサラサラの仕上がり。ほとんど繊維質は残っていません。
繊維感が苦手で、サラサラのジュースに仕上げたい人に向いていると思います。動作音が静かなのもいいですね。ガラス製容器を本体を取るのはラクだけど、フタのロックはちょっとかため。
ボトル洗浄用の「クリーニング」ボタンがついているのはいいかも。安全性はバッチリですが、ガラス製容器の重さが気になりました。
5位: 山善「ジュースミキサー YMC-801」
山善(YAMAZEN)
ジュースミキサー YMC-801
実勢価格:¥8,500
消費電力:180W
連続使用時間(定格時間):2分以内(2分使用ごとに20分以上休止)
耐熱温度:40℃以下
容器の素材:ガラス
ボトル容量:800ml
サイズ:W140×D170×H320mm
本体重量:約2.2kg
コードの長さ:1.5m
安全機能:温度ヒューズ、安全スイッチ
▼テスト結果
- 操作のしやすさ: 27/30点
- 仕上がり: 23/30点
- 安全性: 15/20点
- 手入れのしやすさ: 10/20点
- 合計: 75/100点
おすすめのミキサー5位に、お手頃価格の山善「ジュースミキサー YMC-801」がランクイン。
スイッチは使いやすい押しボタン式。カッターは耐久性に優れたチタンコート刃です。
フタのパッキンがかたく、開け閉めが大変でした。
1分間の攪拌では氷が砕ききれず、少し粒が残りました。
スムージーの仕上がりは少し繊維は残るものの、嫌な感じはしませんね。使いやすくてシンプルなミキサーだと思います。
2位のテスコムと同様、ガラス製容器を本体の上に置くだけの仕様ですね。サイズ感がちょうどいいと思います。
6位: BRUNO「コンパクト ブレンダ― BOE023」
イデアインターナショナル
BRUNO(ブルーノ)
コンパクト ブレンダ― BOE023-GR
実勢価格:¥5,684
消費電力:250W
回転数:HIモード(高速時):約17000回/分、LOWモード(低速時):約14000回/分
連続使用時間(定格時間):1分
容器の素材:トライタン(PCT-G)
耐熱温度:90℃以下
ボトル容量:400ml
サイズ:約W154×D116×H306mm
本体重量:約1.1kg
コードの長さ:約1m
安全機能:セーフティロック、温度ヒューズ
▼テスト結果
- 操作のしやすさ: 25/30点
- 仕上がり: 20/30点
- 安全性: 15/20点
- 手入れのしやすさ: 5/20点
- 合計: 65/100点
おすすめのミキサー6位は、おしゃれな家電メーカーBRUNOの「コンパクト ブレンダ― BOE023」です。
30mlまで計測できるメジャーカップ付き。容器はPCT-G樹脂製で軽いですが、刃と容器が分離できないため、刃を洗うのは大変です。
スイッチは、「低速」と「高速」の2つ。スイッチの押し心地は軽いので、押っぱなしでも短い時間であればそんなに苦ではありません。
作動中は、フタを手でしっかりおさえないと揺れが気になりました。
スムージーの仕上がりはクリーミーですが、泡立ち強め。氷の砕き残しがありました。
他の機種と同じ量の材料を入れたら容量ギリギリですね。外箱もおしゃれなデザインでレシピブックもついているので、プレゼントにもよさそうです。
容量にさえ注意すれば、単身者にはいいかも。BRUNOはいろんなキッチン家電を出していますが、とくにホットサンドメーカーとホットプレートがオススメですよ。
7位: TeLife「ミキサー BL-T061」
TeLife
ミキサー BL-T061
実勢価格:2880円
消費電力:350W
回転数:25000回/分
連続使用時間(定格時間):2分間運転、2分間停止の繰り返し使用
容器の素材:プラスチック
耐熱温度:80℃以下
ボトル容量:600ml
サイズ:約W135×D135×H350mm
合計重量:約1.2kg
コードの長さ:約1.2m
▼テスト結果
- 操作のしやすさ: 10/30点
- 仕上がり: 28/30点
- 安全性: 10/20点
- 手入れのしやすさ: 12/20点
- 合計: 60/100点
おすすめのミキサー7位は、TeLife「ミキサー BL-T061」です。洗浄ブラシと予備のパッキンが付属されています。
満杯60mlの計量カップ付き。カッターはステンレスの6枚刃を採用しています。
フタ・容器共にスライド式。容器を本体にセットした状態でフタをスライドさせると、容器も一緒に動いて土台から外れそうになってしまいました。
電源ボタンを押しているだけ作動するシンプル設計。側面に位置しているボタンはかためで、1分間押しっぱなしはツラかったです。
容量が600mlのわりにデカくて場所をとりますね。プラスチック製のジャーは軽いので持ち手がついていなくても持てますが、指にフィットしづらいかも……。
氷は少し残りましたが、繊維はそんなに残っていないですね。操作性は微妙だけど、スムージーはまずまずの仕上がりです。
8位: アイリスオーヤマ「ミル付きミキサー IJM-M800」
アイリスオーヤマ(IRIS OHYAMA)
ミル付きミキサー IJM-M800
実勢価格:¥5,980
消費電力:200W
連続使用時間(定格時間):連続または間欠運転の合計2分・停止30分の繰り返し
容器の素材:ガラス
耐熱温度:40℃以下
ボトル容量:800ml
サイズ:約W160×D130×H330mm
重量:本体+ミキサー:2.0kg、ミルのみ:0.4kg
コードの長さ:約1m
▼テスト結果
- 操作のしやすさ: 15/30点
- 仕上がり: 10/30点
- 安全性: 18/20点
- 手入れのしやすさ: 5/20点
- 合計: 48/100点
おすすめのミキサー8位は、アイリスオーヤマ「ミル付きミキサー IJM-M800」でした。
材料を後入れできるカップが付いており、カッターには4枚のチタンコーティングステンレス刃を採用。
ダイヤル式スイッチは、少し混ぜたいときに便利な「フラッシュ」と、「低速」「高速」の連続運転モードがあります。
スムージーは、りんごの皮のザラつきと苦みを感じました。
容器の上と下でスムージーの濃さが違って、一体感のない仕上がりです。さらっとした液体とカスに分かれていて、雑味を感じます。つまみがかたくて奥行きもないので、操作しづらいですね。
分解して洗おうとしたら、容器とカッターの締め付けがきつくて外せませんでした……。
9位: homgeek「高速ミキサー HAT-9839DL」
homgeek
高速ミキサー HAT-9839DL
実勢価格:¥4,148
消費電力:700W
回転数:27000回/分
連続使用時間(定格時間):2分
容器の素材:強化ガラス
耐熱温度:80℃以下
ボトル容量:1500ml
サイズ:約W245×D208×H338mm
梱包重量:3.28kg
▼テスト結果
- 操作のしやすさ: 13/30点
- 仕上がり: 10/30点
- 安全性: 15/20点
- 手入れのしやすさ: 5/20点
- 合計: 43/100点
おすすめのミキサー9位は、大容量サイズのhomgeek「高速ミキサー HAT-9839DL」です。
消費電力は700W、カッターの回転数は27000回/分と、10製品もっともハイパワー設計です。
ブレード(刃)付きベースとガラス製カップの台が分かれる仕様になっており、取り外して洗う際にボロンと落ちてヒヤヒヤする場面も。
フタのパッキンがかたくて、取り外す際に力を入れた勢いで吹っ飛びそうになりました。
作動中、モーター臭が……。
スムージーの舌触りは悪くありませんが、フルーツ感もミルク感も薄く、味がボンヤリしています。
スイッチが使いづらいことはないんだけど、説明書がわかりにくくて、ミキサーを初めて使う人だと手こずりそうです。
10位: フカイ工業「FUKAI ミル&ジュースミキサー FJM-704」
フカイ工業
FUKAI
ミル&ジュースミキサー FJM-704
実勢価格:¥5,263
消費電力:200W(定格容量の水負荷時)
回転数:約9000回転/分(定格容量の水負荷時)
連続使用時間(定格時間):ミキサー:4分運転・2分休止、ミル:1分運転・2分休止
容器の素材:ガラス
耐熱温度:40℃以下
ボトル容量:ミキサー:750ml、ミル:250ml
サイズ:ミキサー使用時:約W170×D170×H325mm、ミル使用時:約W170×D170×H250mm
重量:ミキサー使用時:約2.0kg、ミル使用時:約1.3kg
コードの長さ:約1.4m
▼テスト結果
- 操作のしやすさ: 18/30点
- 仕上がり: 9/30点
- 安全性: 10/20点
- 手入れのしやすさ: 5/20点
- 合計: 42/100点
おすすめのミキサー10位は、ミル付きで3000円台というお手頃価格のフカイ工業「FUKAI ミル&ジュースミキサー FJM-704」です。
ミキサー・ミル共にチタンコートのカッターを採用しています。
底面に滑り止めがあるものの、揺れがもっとも激しかったです。モーター冷却のため、本体とミキサーボトル台の隙間からエアーが出ていました。
スムージーの仕上がりは、水分と繊維が分離してしまい、一体感がありません。カップに注いだ後に液ダレも目立ちました。
スムージーは味が薄く、クリーミーさがないですね……。あと、フタのパッキンがかたくて取りづらかったです。
ミキサーボトルが台からなかなか外れなくて、説明書をよくよく読むと、通常と逆方向に回さないといけないことが判明しました。
今回は、攪拌時間60秒間という条件でミキサーを回しましたが、攪拌時間を変えれば、好みの仕上がりを目指すことも可能です。
ぜひ、機能性やデザインなどにも注目してミキサーをチェックしてみてくださいね。
じゃがいもの冷製ポタージュ「ヴィシソワーズ」を作ってみた!
スムージーは材料を入れてミキサーにかけるだけなので簡単でしたが、別の料理はどうでしょうか?
ということで、1位の「T-fal」を使ってじゃがいもの冷製ポタージュ「ヴィシソワーズ」を作ってみました!
使用した材料は以下の通りです。
[約4杯分]
・じゃがいも 中2個(200g)
・玉ねぎ 1/4個(50g)
・水 200ml
・牛乳 200ml
・生クリーム 50ml
・バター10g
・コンソメ 小さじ1
・テーブルコショウ 少々
・塩 ひとつまみ
・刻んだパセリ 少々
手順1:材料を炒めて煮る
・じゃがいもと玉ねぎを一口サイズの薄切りにする。
・深さのある鍋にバターをひいて、じゃがいもと玉ねぎの角が半透明になるまで炒める。
・鍋に水とコンソメを入れて加熱し、沸騰したら弱火にして材料が崩れるくらいやわらかくなるまで煮る。途中、テーブルコショウを振ってなじませる。
手順2:食材を冷ましてからミキサーにかける
・材料をミキサーの耐熱温度(今回使用したT-falは60℃以下)まで冷ます。
・ミキサーにかける。
40秒間ミキサーにかけたところ、若干ジャガイモの粒感が残りました。より滑らかな食感に仕上げたい場合は、定格時間を守りつつ計1分半~2分程度回すとよいでしょう。
手順3:牛乳と生クリームを加えてかき混ぜる
・ミキサーにかけた材料をボウルに移し、牛乳を加えてよくかき混ぜる。
・材料と牛乳が馴染んだら、生クリームを加えてさらにかき混ぜ、塩をひとつまみ入れて味を整える。
生クリームは、乳脂肪分35%程度のものでOKです。使用前によく振ってから投入しましょう。
<ここでワンポイント>ステンレス製ボウルに入れると冷えやすい
仕上がり間近で味見したところ、ポタージュがぬるいのが気になったので、ステンレスボウルに移して氷水をはったボウルの上で冷やしました。
プラスチックボウルよりもステンレスボウルのほうが冷めるのが早いです。ヴィシソワーズは、氷水を使ったり冷蔵庫に入れるなどして、しっかり冷やしたほうが美味しいですよ! 器に移してから冷やしてもいいですよ。
手順4:器に盛り生クリームとパセリを散らして出来上がり!
・器に盛って、生クリームを点々置き。爪楊枝でくるっと円を描くとおしゃれな模様が出来ます。
・パセリを散らして完成!
塩分足りないかと思ったら、ちょうどいいですね。じゃがいもと玉ねぎの味もしっかり感じられて美味しいです!
暑い季節にぴったりのヴィシソワーズ、ぜひ作ってみてくださいね!
おわりに
以上、ミキサーのおすすめランキング10選でした。使いにくい調理器具は棚の肥やしになりがちですが、使いやすくて美味しく仕上がるミキサーなら、毎日楽しく使えるはず!
ミキサーを使ったことがない人も、買い替えを検討している人も、ぜひ参考にしてくださいね。
対応している氷のサイズは2~3cm角までという製品が多く見受けられました。