フードプロセッサーとは? ミキサー・ブレンダーとの違い
家でも本格的な料理をイチから作りたいけれど、仕事や家事に追われていると、みじん切りなどの手間のかかる下ごしらえは億劫になってしまいます。
包丁での野菜のみじん切りは労力がかかりますよね。そんな時には、フードプロセッサーが1台あると便利です。
フードプロセッサーは、にんじんや玉ねぎのみじん切りはもちろんのこと、大根おろしやお肉のミンチが簡単に作れたり、食材をペースト状に練ったりと、いろんな用途に活躍してくれる調理家電。
包丁よりも食材を素早くカットでき、短時間で下ごしらえが完了します。
フードプロセッサーの特徴は? 電動のメリット
電動のフードプロセッサーは、食材を粗いみじん切り~ペースト状に擦ることが可能で、離乳食作りやハンバーグの下ごしらえなどに広く活躍します。
手動のみじん切り器・別名「チョッパー」もありますが、電動のフープロならパワフルな刃の回転で食材を素早く刻めます。
電動のフープロはみじん切り、すり下ろしで活躍
ミキサーの替わりにジュース作りに使うこともできますが、刃の大きさや形状によっては材料を細かくしきれず、舌触りが悪くなってしまうこともあるので要注意です。
ミキサー、ハンドブレンダーの仕上がりの特徴は?
フードプロセッサーと似たものでミキサーやハンドブレンダーがありますが、ミキサー・ハンドブレンダーは食材の粉砕や攪拌(かくはん)を行う調理器具のこと。
フードプロセッサーよりも粒が細かく、ジュース・スムージー・スープなど滑らかな液状に仕上げるのが得意です。
ミキサー・ハンドブレンダーはより細かい仕上がり
コンパクトミキサー
ハンドブレンダー
ただし、ミキサー・ハンドブレンダーは、ねばりの強い食材、水分の少ない食材、かたい食材、乾燥した食材、肉・魚類はNGなど、使用できる食材が限られる場合もあります。
フードプロセッサーの方が使える食材は幅広いため、「食材をカットしたい」「スムージーやスープ作り以外にも使いたい」という人は、フードプロセッサーがおすすめです。
混同しがちですが、ドリンクやスープ作りにはミキサー・ハンドブレンダー、食材のみじん切りにはフードプロセッサーと覚えるといいでしょう。
下ごしらえで活躍するフードプロセッサーをテスト
しかし、いざ購入しようと思っても、さまざまなメーカーから商品が発売されていて、どれを選べばいいのか悩んでしまいますよね。
そこで、料理研究家が家庭用で使いやすいフードプロセッサーの人気製品を比較し、おすすめを探しました。
フードプロセッサーのテスト方法は?
今回は、7食品を実際にフードプロセッサーにかけたときの速さや細かさをチェック。また使いやすさ、お手入れのしやすさ、静音性も検証しました。各5点満点で採点しています。
1:玉ねぎ(1個200g)
2:豚バラ(200g)
3:スムージー(バナナ1本、りんご1/4、はちみつ適量、豆乳100ml)
4:白ゴマ(60g)
5:ピーナッツ(70g)
6:大根(100g、レコルトのみ鬼おろしも試用)
7:生クリーム(100ml)
8:使いやすさ
9:お手入れ
10:静音性
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- 玉ねぎ
- 豚バラ
- スムージー
- 白ゴマ
- ピーナッツ
- 大根
- 生クリーム
- 使いやすさ
- お手入れ
- 静音性
- おすすめポイント
-
- 食材が素早く、細かく刻まれる
- スイッチが大きくて押しやすい
- がっかりポイント
-
- 本体とガラスカップがうまく取り付けられないことがあった
- 幅
- 12.8cm(約)
- 奥行
- 12.0cm(約)
- 高さ
- 23.0cm(約)
- 重量
- 700g(約、本体のみ)
- 容量
- 500ml(約、MAXライン)
- 充電時間
- 3.5時間(約)
- 型番
- RCP-7(W)
玉ねぎは2秒で細切れになった!
上下に刃が4枚付いているブレードを取り付けて、玉ねぎを刻んでみました。
使用前
玉ねぎは2秒くらい(3プッシュ)で細かくなり、大きな粒も少なめ。7秒作動させるとペースト状に近くなりました。
刻まれるスピードがとても速いので、中の状態を確認しながら作動させるといいでしょう。
豚バラは全体的にキレイに挽けた!
使用前
豚バラは3〜4回プッシュして1度中を確認したあと、好みの細かさになるまで連続プッシュしました。キレイな色の挽き肉になり、挽き残しもありません。パワーがあるのか、肉に刃が巻き付くこともありませんでした。
スムージーはのどごしがとても良い!
使用前
スムージーは、バナナやりんごが細かく刻まれており、のどごしも良いです。
ガラスカップの中に材料を入れる順番に気を使わなくていいのはラクでいいですね。
白ゴマはいい香りがただよう!
使用前
白ゴマは、すり潰されることでとてもいい香りがします。市販のすりゴマを買うより、これですり潰したほうが断然いいでしょう。
ピーナッツは細かい粉末状になった!
使用前
ピーナッツは細かい粉末状になり、よい香りもただよいます。今回は植物性油脂で味つけされているピーナッツを使用したため粒は残っていますが、お菓子作りなどに活躍します。
植物性油脂を使ったピーナッツだとガラスカップの周囲に付きやすいので、ときどきプッシュを止めて、ヘラで下に落とすといいでしょう。
大根は鬼おろしが瑞々しい!
両面おろしプレートのおろし面を使い、大根をおろしてみました
使用前
大根は、回転するプレート上で転がっていくうちにおろされていく仕組み。そのためプレート上にはどうしても小さな欠片が残りますが、全体的にはしっかりおろされていました。
大根おろしのプレートを裏返しにすると、鬼おろしができます。
使用前
鬼おろしは水分がムダに出ておらず、瑞々しいまま。粒の食感もいいです。
取扱説明書ではプッシュ時間が10秒指定でしたが、5秒でおろせました。
生クリームは植物性油脂でもツノが立つ!
泡立てプレートを使うと、生クリームを泡立てられます。
使用前
今回は植物性油脂の生クリームを使いましたが、20秒くらいプッシュすると、しっかりツノも立っていました。
植物性油脂の生クリームは泡立ちにくいものなので、自分の手で泡立てるのは大変なのですが、これを使えばとてもラクです!
スイッチが押しやすく、動作中にズレにくい!
天面のスイッチは大きくて押しやすく、両手でしっかり握りながら使えます。
カバーにはゴムパッキンが付いているので、ガラスカップをしっかり閉じられます。
パッキンを取り外して洗えるので、清潔に使い続けられます。
ガラスカップの底にはゴム製の滑り止めが付いているので、動作中にズレにくく安心感があります。
スイッチ部分の横に、付属のUSBケーブル(Cタイプ)を差して充電。充電時間は約3.5時間です。10分の充電でも約1分使えるので、うっかり充電し忘れていても安心です。
気になったのは、本体をガラスカップに取りつけるときに噛み合わせがうまくいかなかったことです。慣れればスムーズに行えるかもしれません。
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- 玉ねぎ
- 豚バラ
- スムージー
- 白ゴマ
- ピーナッツ
- 大根
- 生クリーム
- 使いやすさ
- お手入れ
- 静音性
- おすすめポイント
-
- 容器が大きいのでたくさん作れる
- がっかりポイント
-
- 材料が少なめだとうまく作れないかも
- 幅
- 287mm
- 奥行
- 172mm
- 高さ
- 238mm
- 重量
- 2.6kg
- 型番
- SKF-H101(KD)
本体も大きいので、少量しか作らない単身者には向かないかもしれません。
玉ねぎは粒が大小さまざまだった
カーブした刃が2枚付いているチョッパーカッターを取り付けて、「みじん・ミンチモード」で玉ねぎを刻んでみました。
使用前
玉ねぎは粒が大小さまざまで、水分も少し出ています。今回は100gと少なめだったので、勢いがつきすぎたのかもしれません。
取扱説明書には、動作時間「5秒〜」と書いてありましたが、より早く3プッシュくらいでみじん切りになりました。
豚バラは均一なミンチになった!
使用前
「みじん、ミンチモード」は、刃が自動で動いたり止まったりするので肉が自然に底に落ち、片側に偏ることがないのは便利。豚バラは均一なミンチになっていました。内部はモーターで熱くならないのもうれしい!
カップは熱伝導が良いステンレス製なので、使用前に冷やしておくのもいいかもしれません。
スムージーは混ぜすぎに注意
使用前
60秒稼働させてスムージーを作ってみると、混ぜすぎて空気がたくさん含まれ、ねばりが出ています。粒感はなくなっています。
白ゴマはしっかりすりゴマになっていた
使用前
白ゴマは、しっかりすりゴマになっており、香りも良いです。
ピーナッツはねっとりペーストが完成!
使用前
ピーナッツは300gと多めの量で作ったためか、ねっとりしたペーストが完成。少し温かいです。
大根は水分が多めに出た
おろしカッターを取り付けて、「おろし・スープモード」で大根をおろしてみました。
使用前
取扱説明書では60秒指定でしたら、40秒ですれました。水分が多めに出ており、表面は泡が目立ちます。舌触りはもう一つで、辛みが出やすいです。
ホイップクリームはしっかり泡立った!
ホイップブレードを取り付けて、「ホイップモード」で大根をおろしてみました。
使用前
ツノが立った、おいしそうなホイップクリームが作れました。
こちらも、カップを使用前に冷やしておくのもいいかもしれません。
1度にたくさん作れるのはうれしい!
カップの容量は650g(液体は600ml)とたっぷり入るので、1度にたくさん作れるのが便利。家族ぶんの料理の下ごしらえが一気にできます!
フタが透明で上からカップの中がわかるため、食材の状態を見ながら刃の動作時間を調節しやすいのも便利です。
コンセントを差す形なので、バッテリー式のように充電切れを心配することはありません。コンセントはコードリールで本体内にスッキリ収納できます。ただ、コンセントの近くでしか使えず、コンセントを差す手間はかかります。
スイッチが片側に付いているため、動作時は本体を両手でしっかり押さえておく必要があります。
使用前に、横に付いているレバーを動かして、食材に合ったモードに変える必要があります。最初は切り替えするを忘れてしまうかもしれません。
パンこねブレードを使用すれば、パンの材料をこねることもできます。
【3位】EPEIOS「EPEIOS TINT フードプロセッサー EPEM001」
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- 玉ねぎ
- 豚バラ
- スムージー
- 大根
- 生クリーム
- 使いやすさ
- お手入れ
- 静音性
- おすすめポイント
-
- 充電式なのでいろいろな場所で使える
- がっかりポイント
-
- 食材によってはうまく挽けないこともある
- 幅
- 4.3cm
- 奥行
- 4.3cm
- 高さ
- 19.5cm
- 重量
- 1.1kg(約)
- 型番
- EPEM001
本体も大きいので、少量しか作らない単身者には向かないかもしれません。
玉ねぎは粒が大きめ
刃が上下に分かれている4枚刃ブレードを取り付けて、玉ねぎを刻んでみました。分離しているので、中に汚れが付きやすいのが気になりました。
ブレードは上下を合体させる必要があり、やや手間です。
使用前
5秒くらい作動させるだけで完成。粒は大きめです。
大きい粒がガラスボウルに付くので、一度ヘラで落としてから再度作動させたほうがいいでしょう。
豚バラは刃が動かなくなることがある
使用前
豚バラは上の刃に肉が巻き付いたり、肉が片側に寄って動かなくなることがあり、その都度箸で下に落とす必要がありました。完成したミンチは、しっかり細かくなっています。
スムージーはりんごの粒が残っている
使用前
スムージーは、りんごの粒が残っていました。全体的にはドロッとした食感です。
白ゴマはうまくすれなかった
使用前
HPに白ゴマのことは書かれていませんでしたが、試しに動作させてみました。その結果、ブレードが下まで届いていないのでうまくすることができず、粒の状態のものが多く残っていました。
大根は歯ざわりのよい粒ができる
おろしプレートを取り付けて、大根をすってみました。表裏で細挽きと粗挽きを変えられます。
使用前
粗挽き面ですってみたところ、歯ざわりのよい粒ができました。ただしフタの裏に大根おろしが付きやすく、落とす必要があります。
生クリームはしっかり作れた!
泡立てプレートを取りつけて、生クリームを泡立ててみました。
使用前
しっかりした生クリームができあがりました。
使用時、やや滑りやすい
ガラスボウルの底には滑り止めが備わっておらず、同梱のすべり止めマットを敷く必要があります。すべり止めマットを忘れると、本体は細長い形状で重心が高めのため使用時に滑りやすくなるので気をつけましょう。
本体とフタがうまくつなげられないことがありました。
フタにはパッキンが付いていないため、しっかり封ができません。
充電時は天面にUSBケーブルを差します。インジケーターが付いているので、バッテリー残量はわかりやすいです。充電時間は約3.5時間です。
フードプロセッサーのテスト結果まとめ
以上、フードプロセッサー3機種の検証結果でした。
ベストバイとなったのはレコルト「コードレス カプセルカッター ボンヌ RCP-7」。どの食材もおいしく刻んだりすったりできました。スイッチが押しやすく、本体が滑りにくいのもうれしいポイントです。
タイガー魔法瓶「マイコンフードプロセッサー SKF-H101」は家族向けで、一度にたくさん下ごしらえをしたいときに便利です。
レコルト
コードレス カプセルカッター ボンヌ RCP-7
実勢価格:9900円
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むね肉はこれでミンチにすることで、肉団子、チキンナゲット、鶏そぼろなどがラクに作れます。