3万円台で激変!AmazonとDENON、どっちを買うべき?

3万円台で激変!AmazonとDENON、どっちを買うべき? サウンドバーおすすめ イメージ

テレビも映画も音楽も、高音質で楽しむための技術が満載なサウンドバー。

最近ではAmazonが鳴り物入りで市場に参入。3万円台前半という低価格帯ながら、ドルビーアトモスなどのサラウンドサウンドに対応しています。

そこで今回は、そのAmazon純正サウンドバーと、雑誌『家電批評』でベストバイを獲得したデノンを徹底比較。ともに3万円台と低価格。果たしてどちらに軍配が上がるのでしょうか!?

よく聞く「Dolby Atmos」って何?

映画や音楽などで使われる立体音響技術です。

通常、サラウンド感のある音響を実現するには映画館のような複数のスピーカーが必要ですが、それを少ないスピーカーで実現した立体音響技術がDolby Atmosです。

よく聞く「Dolby Atmos」って何? サウンドバーおすすめ イメージ
本田雅一 氏
AV評論家
本田雅一 氏 のコメント

コンテンツと機器の両方がDolby Atmosに対応している必要があります。

対決する注目製品はこちら

まずは、今回比較する2製品を見ていきましょう。

Amazon「Fire TV Soundbar Plus」

  • AmazonFire TV Soundbar Plus
  • 実勢価格: ¥34,800

3万円台前半と手頃な価格帯ながら、Dolby AtmosやDTS:Xなどのサラウンドサウンドに対応。

3つのフルレンジスピーカー、3つのツイーター、2つのサブウーファーを内蔵した一体型で、人の声を増幅するダイアログエンハンサーも搭載しています。

しかし、Fire TVと名乗っているのにAlexaには対応していません

942mm
奥行
131mm
高さ
64mm
重量
4kg
チャンネル数
3.1ch
対応音声フォーマット
DTS:X、Dolby Atmos
型番
53-036273

DENON「DHT-S218」

雑誌『家電批評』2025年1月号でベストバイに選ばれたモデル。

こちらも3万円と低価格帯ながら、Dolby AtmosやDolby Digitalなどに対応しています。

原音を忠実に再現する「Pureモード」のチューニングは専門家からも高く評価されています。

クリアで聴きやすい声が特徴で、どんなコンテンツでも十分に楽しめる音質です。ダイアログエンハンサーも備えています。

890mm
奥行
120mm
高さ
67mm
重量
3.6kg
チャンネル数
7.1ch
対応音声フォーマット
Dolby Atmos、Dolby Digital
Bluetooth
Ver. 5.3
型番
DHT-S218-K

【Amazon vs DENON】音質を比較テスト

【テスト1】映画での音質評価(「トップガン マーヴェリック」を視聴)

【テスト1】映画での音質評価(「トップガン マーヴェリック」を視聴) サウンドバーおすすめ イメージ
項目 Amazon DENON
高域 3/5 4/5
中域 4/5 4/5
低域 3/5 3/5
解像感 4/5 4/5
横方向の広がり 4/5 5/5
高さ方向の広がり 3/5 3/5
総合点 21/30 23/30

Amazon

会話シーンでは臨場感が高く、密度の高い音場を再現できていました。しかし、爆音の戦闘シーンではダイナミックレンジが圧縮されているのか、音が控えめな傾向に。高音域が強く、中音域が薄いため、腰高な音になりがちです。

DENON

映画の視聴ではMovieモードを使用し、約1.5mの距離で視聴すると広いサラウンド感を楽しめます。声の表現に優れており、長時間でも聴き疲れしにくいです。ダイアログエンハンサーを使うと、さらに聴きやすさが高まります。

【テスト2】音楽での音質評価(Bluetooth入力)

【テスト2】音楽での音質評価(Bluetooth入力) サウンドバーおすすめ イメージ
項目 Amazon DENON
高域 3/5 4/5
中域 3/5 5/5
低域 3/5 3/5
解像感 3/5 4/5
横方向の広がり 2/5 4/5
高さ方向の広がり 2/5 3/5
総合点 16/30 23/30

Amazon

音楽再生にはあまり向いていません

DENON

音楽再生時は1m以内の近い距離でPureモードを使用すると、付帯音が減り素直な音になります。それより遠い場合はMusicモードを使うことで、周囲に広がりのあるサラウンド感を感じられます。

本田雅一 氏
AV評論家
本田雅一 氏 のコメント

DENONは工夫すれば音楽再生デバイスとしても優秀です。

【テスト3】YouTube・テレビでの音質評価

【テスト3】YouTube・テレビでの音質評価 サウンドバーおすすめ イメージ
項目 Amazon DENON
高域 3/5 4/5
中域 3/5 4/5
低域 3/5 3/5
解像感 2/5 4/5
横方向の広がり 2/5 4/5
高さ方向の広がり 2/5 3/5
総合点 15/30 22/30

Amazon

テレビでの使用では弱点が目立ちます。

DENON

中音域に厚みがあり、映画や音楽、テレビを過不足なく楽しめます。セリフの聴きやすさも高評価です。

【テスト4】PCでの音質評価

【テスト4】PCでの音質評価 サウンドバーおすすめ イメージ

最近ではサウンドバーをPCモニターの前に置いてデスクトップの音質を強化する使い方も注目されているため、PCでの音質も検証しました。

Amazon

テレビの大音量での使用時に目立った付帯音が解消され、音量を上げた際の歪み感も減りました。しかし、高音域が強すぎる点は変わりませんでした。

DENON

PCでの音楽再生時に、Pureモードによる立体的な再生能力が向上。本田さんも「テレビよりも適しているのでは?」と好評価でした。

本田雅一 氏
AV評論家
本田雅一 氏 のコメント

両製品、近距離で使うほうがテレビより音がよく感じられました。

PC・モニターと接続するなら接続端子は要チェック!

PC・モニターと接続するなら接続端子は要チェック! サウンドバーおすすめ イメージ

PC→サウンドバー→モニターの形で接続する場合、サウンドバー側にモニターへ出力するためのHDMI出力端子が必要です。PCとサウンドバーをBluetoothで接続することも可能ですが、メリットは少ないです。DENONはHDMI出力が可能なので、モニターを選びません。

【結論】デノンは映画・音楽・テレビ総じて死角なし!買うならこっち!

全体を通して弱点が少なかったデノン「DHT-S218」。対してAmazon「Fire TV Soundbar Plus」は、特にテレビでの使用において弱点が目立ちました。

両製品ともに3万円台と手軽にサウンドを強化できるため、用途に合わせて買う価値はありです。

特に、デノン「DHT-S218」は映画、音楽、テレビすべてにおいて死角が少なく、広がりのある自然なサウンドを楽しめます。

一方でAmazon「Fire TV Soundbar Plus」はつくりがシンプル。セットアップが簡単なので初心者でもすぐに使い始められます。

DENON「DHT-S218」

おすすめポイント
  1. 音質は不得意がほぼない
  2. 音楽再生機器としても優秀
  3. HDMIの出力ポートがある
  4. Dolby AtmosやDolby Digitalなどに対応
がっかりポイント
  1. 専用アプリがない
  2. 戦闘シーンの迫力はやや不足
890mm
奥行
120mm
高さ
67mm
重量
3.6kg
チャンネル数
7.1ch
対応音声フォーマット
Dolby Atmos、Dolby Digital
Bluetooth
Ver. 5.3
型番
DHT-S218-K

Amazon「Fire TV Soundbar Plus」

  • AmazonFire TV Soundbar Plus
  • 実勢価格: ¥34,800
おすすめポイント
  1. セットアップが簡単
  2. DolbyAtmosに加えDTS:Xに対応している
がっかりポイント
  1. リモコンが使いにくい
  2. Fire TVの機能、Alexaは非搭載
942mm
奥行
131mm
高さ
64mm
重量
4kg
チャンネル数
3.1ch
対応音声フォーマット
DTS:X、Dolby Atmos
型番
53-036273