3万円台で激変!AmazonとDENON、どっちを買うべき?
テレビも映画も音楽も、高音質で楽しむための技術が満載なサウンドバー。
最近ではAmazonが鳴り物入りで市場に参入。3万円台前半という低価格帯ながら、ドルビーアトモスなどのサラウンドサウンドに対応しています。
そこで今回は、そのAmazon純正サウンドバーと、雑誌『家電批評』でベストバイを獲得したデノンを徹底比較。ともに3万円台と低価格。果たしてどちらに軍配が上がるのでしょうか!?
よく聞く「Dolby Atmos」って何?
映画や音楽などで使われる立体音響技術です。
通常、サラウンド感のある音響を実現するには映画館のような複数のスピーカーが必要ですが、それを少ないスピーカーで実現した立体音響技術がDolby Atmosです。
対決する注目製品はこちら
まずは、今回比較する2製品を見ていきましょう。
Amazon「Fire TV Soundbar Plus」
- 幅
- 942mm
- 奥行
- 131mm
- 高さ
- 64mm
- 重量
- 4kg
- チャンネル数
- 3.1ch
- 対応音声フォーマット
- DTS:X、Dolby Atmos
- 型番
- 53-036273
DENON「DHT-S218」
- 幅
- 890mm
- 奥行
- 120mm
- 高さ
- 67mm
- 重量
- 3.6kg
- チャンネル数
- 7.1ch
- 対応音声フォーマット
- Dolby Atmos、Dolby Digital
- Bluetooth
- Ver. 5.3
- 型番
- DHT-S218-K
【Amazon vs DENON】音質を比較テスト
【テスト1】映画での音質評価(「トップガン マーヴェリック」を視聴)
項目 | Amazon | DENON |
高域 | 3/5 | 4/5 |
中域 | 4/5 | 4/5 |
低域 | 3/5 | 3/5 |
解像感 | 4/5 | 4/5 |
横方向の広がり | 4/5 | 5/5 |
高さ方向の広がり | 3/5 | 3/5 |
総合点 | 21/30 | 23/30 |
Amazon
会話シーンでは臨場感が高く、密度の高い音場を再現できていました。しかし、爆音の戦闘シーンではダイナミックレンジが圧縮されているのか、音が控えめな傾向に。高音域が強く、中音域が薄いため、腰高な音になりがちです。
DENON
映画の視聴ではMovieモードを使用し、約1.5mの距離で視聴すると広いサラウンド感を楽しめます。声の表現に優れており、長時間でも聴き疲れしにくいです。ダイアログエンハンサーを使うと、さらに聴きやすさが高まります。
【テスト2】音楽での音質評価(Bluetooth入力)
項目 | Amazon | DENON |
高域 | 3/5 | 4/5 |
中域 | 3/5 | 5/5 |
低域 | 3/5 | 3/5 |
解像感 | 3/5 | 4/5 |
横方向の広がり | 2/5 | 4/5 |
高さ方向の広がり | 2/5 | 3/5 |
総合点 | 16/30 | 23/30 |
Amazon
音楽再生にはあまり向いていません。
DENON
音楽再生時は1m以内の近い距離でPureモードを使用すると、付帯音が減り素直な音になります。それより遠い場合はMusicモードを使うことで、周囲に広がりのあるサラウンド感を感じられます。
DENONは工夫すれば音楽再生デバイスとしても優秀です。
【テスト3】YouTube・テレビでの音質評価
項目 | Amazon | DENON |
高域 | 3/5 | 4/5 |
中域 | 3/5 | 4/5 |
低域 | 3/5 | 3/5 |
解像感 | 2/5 | 4/5 |
横方向の広がり | 2/5 | 4/5 |
高さ方向の広がり | 2/5 | 3/5 |
総合点 | 15/30 | 22/30 |
Amazon
テレビでの使用では弱点が目立ちます。
DENON
中音域に厚みがあり、映画や音楽、テレビを過不足なく楽しめます。セリフの聴きやすさも高評価です。
【テスト4】PCでの音質評価
最近ではサウンドバーをPCモニターの前に置いてデスクトップの音質を強化する使い方も注目されているため、PCでの音質も検証しました。
Amazon
テレビの大音量での使用時に目立った付帯音が解消され、音量を上げた際の歪み感も減りました。しかし、高音域が強すぎる点は変わりませんでした。
DENON
PCでの音楽再生時に、Pureモードによる立体的な再生能力が向上。本田さんも「テレビよりも適しているのでは?」と好評価でした。
両製品、近距離で使うほうがテレビより音がよく感じられました。
PC・モニターと接続するなら接続端子は要チェック!
PC→サウンドバー→モニターの形で接続する場合、サウンドバー側にモニターへ出力するためのHDMI出力端子が必要です。PCとサウンドバーをBluetoothで接続することも可能ですが、メリットは少ないです。DENONはHDMI出力が可能なので、モニターを選びません。
【結論】デノンは映画・音楽・テレビ総じて死角なし!買うならこっち!
全体を通して弱点が少なかったデノン「DHT-S218」。対してAmazon「Fire TV Soundbar Plus」は、特にテレビでの使用において弱点が目立ちました。
両製品ともに3万円台と手軽にサウンドを強化できるため、用途に合わせて買う価値はありです。
特に、デノン「DHT-S218」は映画、音楽、テレビすべてにおいて死角が少なく、広がりのある自然なサウンドを楽しめます。
一方でAmazon「Fire TV Soundbar Plus」はつくりがシンプル。セットアップが簡単なので初心者でもすぐに使い始められます。
DENON「DHT-S218」
- おすすめポイント
-
- 音質は不得意がほぼない
- 音楽再生機器としても優秀
- HDMIの出力ポートがある
- Dolby AtmosやDolby Digitalなどに対応
- がっかりポイント
-
- 専用アプリがない
- 戦闘シーンの迫力はやや不足
- 幅
- 890mm
- 奥行
- 120mm
- 高さ
- 67mm
- 重量
- 3.6kg
- チャンネル数
- 7.1ch
- 対応音声フォーマット
- Dolby Atmos、Dolby Digital
- Bluetooth
- Ver. 5.3
- 型番
- DHT-S218-K
Amazon「Fire TV Soundbar Plus」
- おすすめポイント
-
- セットアップが簡単
- DolbyAtmosに加えDTS:Xに対応している
- がっかりポイント
-
- リモコンが使いにくい
- Fire TVの機能、Alexaは非搭載
- 幅
- 942mm
- 奥行
- 131mm
- 高さ
- 64mm
- 重量
- 4kg
- チャンネル数
- 3.1ch
- 対応音声フォーマット
- DTS:X、Dolby Atmos
- 型番
- 53-036273
コンテンツと機器の両方がDolby Atmosに対応している必要があります。