AV機器サウンドバーのトレンドは?

サウンドバーのトレンドは? サウンドバーおすすめ イメージ

テレビの前に設置するだけで、手軽にテレビの音をグレードアップしてくれるサウンドバー。

映画や音楽、ゲームなどの自宅で楽しめるエンタメコンテンツが多様化している昨今、サウンドバーの需要も高まっています。

そんな背景もあり、最近は手頃な低価格モデルのなかにも音まわりにこだわった製品が見られるように。特に、立体音響技術の「Dolby Atmos(ドルビーアトモス)」を搭載しているのがトレンド傾向です。

サウンドバーはかつては5万円以上が相場でしたが、最近はそれ以下の価格帯でも対応しているモデルが増えてきました。

なお、低価格製品はサブウーファーやリアスピーカーが付属しないワンボディ(内蔵一体型)のデザインの製品が多いのですが、この「Dolby Atmos」で疑似的にサラウンドを再現することで、臨場感にあふれる音場空間を味わえます。

そして、TCLから1万9800円(検証時)という格安で「ドルビーアトモス」に対応したサウンドバーが登場して話題に。

そこで今回は、低価格帯で人気のサウンドバー4製品を集めて、音質を重視した検証で徹底比較。初心者でも導入しやすい最強の入門機を決定します!

高価格帯モデルと低価格帯モデルの違いは?

サウンドバーは高価格帯になるほど高音質かつ臨場感が高まるのは事実。

しかし、最近は低価格帯でも立体音響技術の「Dolby Atmos」に対応したり、リモコンやアプリでキャリブレーションやイコライザーを利用できるなど、「音」にこだわったモデルが増えています。

そのなかでも手軽かつ省スペースでコンパクトに設置できる一体型は導入機に適しています。

加藤直樹
家電批評 編集部員
加藤直樹 のコメント

低価格でも好みの音に調整できるモデルもあります。

高価格帯ベストバイ

高価格帯ベストバイ サウンドバーおすすめ イメージ
高価格帯ベストバイ サウンドバーおすすめ イメージ2

JBL
BAR 800

JBL「BAR 800」は、「サウンドバー(10万円以下)」部門で「家電批評2024年ベストバイ」を獲得したサウンドバー。

11基のスピーカーを搭載する5.1.2chの製品。本体の左右を分離してサテライトスピーカーとして利用でき、臨場感のあるサラウンドを楽しめるのが特徴のオーディオ機器です。

安価でも立体音響対応が増加中!

高級機はもちろん抜群の迫力・臨場感です。でも……。

入門機でも音まわりの強化が進んでいます!
入門機でも音まわりの強化が進んでいます! サウンドバーおすすめ イメージ

真正面に加えて、縦方向や横方向からもサウンドが響いてくる立体音響技術。立体的な音場が映像の没入感をアップしてくれます。

キャリブレーション

入門機でも音まわりの強化が進んでいます! サウンドバーおすすめ イメージ2

サウンドを最適化するキャリブレーションや「音」を調整できる専用アプリを使える機種も登場。

アプリ

入門機でも音まわりの強化が進んでいます! サウンドバーおすすめ イメージ3

AV機器サウンドバーの選び方は?

音質重視で3コンテンツを検証!

今回は、AV評論家の野村ケンジさんと一緒にサウンドバー4製品を比較テスト。

映画や音楽など自宅で楽しめるコンテンツを主眼として、音質を細かく項目分けして採点。

また、リモコンやアプリの操作感や設定項目などの使い勝手も調査しています。

音質重視で3コンテンツを検証! サウンドバーおすすめ イメージ

「単純な音質」だけではなく「得意なコンテンツ」も調査しました。

音質(映画)

映画はDolby Atmosに対応した「トップガン マーヴェリック」(UHD BD)を視聴。

高・中・低の3つの音域、解像感、立体感に加えて、横方向と高さ方向のサラウンド(音の広がり)の全7項目で採点しています。

音質(音楽)

音楽はスマホとのBluetooth接続にて再生しました。

楽曲は宇多田ヒカルの「BADモード」、上田麗奈の「リテラチュア」に加えて、YouTubeでYOASOBIの「アイドル」(ツアーライブ動画)の3曲を試聴しました。

音質(YouTube・テレビ)

YouTubeは本誌の「家電批評×MONOQLO 本音のおすすめベストバイ」を視聴。

また、テレビ番組はニュースやバラエティのスタジオシーン、料理など複数の番組で出演者のセリフや効果音などを聞き比べました。

使い勝手

使い勝手 サウンドバーおすすめ イメージ

リモコンの視認性と操作感、サウンドモードやエンハンサーなどの設定項目のわかりやすさをチェック。

加えて専用アプリがあるものについては加点したほか、インジケーターの見やすさも確認しました。

AV機器サウンドバーのおすすめは?

プロと一緒に実際に使ってみた、サウンドバーのおすすめランキングです。それぞれの項目を緑のボタンで並べ替えられるので、商品選びの参考にしてみてくださいね。

ランキングは項目名で並び替えられます
商品
A評価
デノンDHT-S218
サウンドバーおすすめ デノン DHT-S218 イメージ
4.06
4.14 4.20 3.80 4.00
890mm
120mm
67mm
3.6kg
7.1ch
Dolby Atmos、Dolby Digital
Ver. 5.3
A評価
ヤマハSR-B30A
サウンドバーおすすめ ヤマハ SR-B30A イメージ
4.06
3.86 4.20 4.00 5.00
910mm
133mm
68mm
3.9kg
7.1ch
Dolby Atmos
Ver. 5.1
A評価
JBLBAR 300
サウンドバーおすすめ JBL BAR 300 イメージ
4.00
4.00 4.00 3.80 5.00
820mm
104mm
56mm
2.5kg
5.0ch
Dolby Atmos
Ver. 5.0
C評価
TCLS45H
サウンドバーおすすめ TCL S45H イメージ
2.94
2.71 3.20 3.00 3.00
810mm
98mm
60mm
2.05kg
2.0ch
Dolby Atmos
Ver. 5.2

A評価【1位】デノン「DHT-S218」

  • デノンDHT-S218
  • 実勢価格: ¥30,980

総合評価: 4.06

 
音質(映画)
 4.14
音質(音楽)
 4.20
音質(YouTube・テレビ)
 3.80
使い勝手
 4.00
広がりのある自然なサウンドでどのコンテンツも良音のデノン

サウンドバーのおすすめランキング1位でベストバイは、A評価のデノン(DENON)「DHT-S218」でした。

まず、音質で注目したいのがチューニングの妙。

特に原音をありのままに再生するPureモードは「どのコンテンツもこれでよいというぐらい完成度の高いチューニングで、作り手が意図する効果を再生できています」と専門家も絶賛していました。

低域の量感はほどほどですが、それ以外の音質項目はコンテンツの魅力を十分に味わえるクオリティです。

Youtubeやテレビも刺さる特徴はないものの、声もクリアで聞きやすく、まずまずという評価でした。

専用アプリはありませんが、リモコンはシンプルでわかりやすく、低音調整やサウンドモードもスムーズに行えました。

どのコンテンツも良音化できるデノン「DHT-S218」は、サウンドバーの導入機としておすすめのモデルです。

おすすめポイント
  1. どのコンテンツも良音で聴ける
  2. プリセットもしっかり機能
  3. リモコン操作がわかりやすい
がっかりポイント
  1. 専用アプリがない
890mm
奥行
120mm
高さ
67mm
重量
3.6kg
チャンネル数
7.1ch
対応音声フォーマット
Dolby Atmos、Dolby Digital
Bluetooth
Ver. 5.3
型番
DHT-S218-K
野村ケンジ 氏
オーディオビジュアル評論家
野村ケンジ 氏 のコメント

音楽のニュートラルな音色が素晴らしく、広がりや定位の表現も優秀。アコースティック楽器やクラシックに最適です。

音質(映画)

  • 高域:良好
  • 中域:良好
  • 低域:合格
  • 立体感:優秀
  • 解像度:優秀

音質(音楽)

  • 高域:良好
  • 中域:優秀
  • 低域:良好
  • 立体感:良好
  • 解像度:良好

音質(YouTube・テレビ)

  • 高域:良好
  • 中域:良好
  • 低域:合格
  • 立体感:良好
  • 解像度:良好

映画

映画 サウンドバーおすすめ イメージ

音がしっかり広がり 臨場感あふれるサウンド。

ツイーター

ツイーター サウンドバーおすすめ イメージ

ツイーターは高域から低域まで十分以上の音質。

サラウンド感は専門家が「お見事!」と絶賛。

低音の量感はほどほどですが、音像がしっかり作り込まれていてリアリティのあるサウンドです。

リモコン

リモコン サウンドバーおすすめ イメージ

多彩な設定が可能で操作しやすいリモコン。

専用アプリがないので、操作は本体もしくはリモコンで行うのが基本。

リモコンは文字が見やすく、基本操作のほかにサウンドモードや各音域のエンハンサーなどの設定も可能です。

A評価【2位】ヤマハ「SR-B30A」

  • ヤマハSR-B30A
  • 実勢価格: ¥26,040

総合評価: 4.06

 
音質(映画)
 3.86
音質(音楽)
 4.20
音質(YouTube・テレビ)
 4.00
使い勝手
 5.00
中高域の音色は優秀! 音楽やテレビならヤマハ

サウンドバーのおすすめランキング2位は、A評価のヤマハ(YAMAHA)「SR-B30A」「コスパBEST」を獲得です。

「低域が弱いこと以外、弱点のない音質」と専門家が絶賛。

特に中域と高域の自然な音色がすばらしく、楽曲のボーカルやテレビ音声を違和感なく再現できていました。

リモコン操作が直感的なほか、専用アプリでプリセットや音質調整がカンタン。

惜しくも、より映画向きの音質だったデノン「DHT-S218」にベストバイを譲りました。

おすすめポイント
  1. 中高域の音質はプロも絶賛
  2. 音の広がりも十分
  3. 専用アプリで微調整できる
がっかりポイント
  1. 低域が弱く解像感も低め
910mm
奥行
133mm
高さ
68mm
重量
3.9kg
チャンネル数
7.1ch
機能
最大60W出力、ワンボディタイプ
対応音声フォーマット
Dolby Atmos
Bluetooth
Ver. 5.1
型番
SR-B30A
野村ケンジ 氏
オーディオビジュアル評論家
野村ケンジ 氏 のコメント

低域の質感が不足している以外は問題ない高音質。サブウーファーを合わせるのがおすすめです。

音質(映画)

  • 高域:良好
  • 中域:良好
  • 低域:合格
  • 立体感:良好
  • 解像度:良好

音質(音楽)

  • 高域:優秀
  • 中域:良好
  • 低域:合格
  • 立体感:優秀
  • 解像度:良好

音質(YouTube・テレビ)

  • 高域:優秀
  • 中域:良好
  • 低域:合格
  • 立体感:良好
  • 解像度:良好

YouTube・テレビ

YouTube・テレビ サウンドバーおすすめ イメージ

ナチュラルな音質で違和感なく聞ける!

中域の人の声がナチュラルで聞き取りやすく、テレビスピーカーとして最適です。

専用アプリ

専用アプリ サウンドバーおすすめ イメージ

わかりやすいUIで直感的に操作できる。

専用アプリでは映画やゲームなどのプリセットやクリアボイスなど、多彩な音の調整を手軽に行えました。

A評価【3位】JBL「BAR 300」

  • JBLBAR 300
  • 実勢価格: ¥34,880

総合評価: 4.00

 
音質(映画)
 4.00
音質(音楽)
 4.00
音質(YouTube・テレビ)
 3.80
使い勝手
 5.00
低域の迫力はトップ! アクション映画ならJBL

サウンドバーのおすすめランキング3位は、A評価のJBL「BAR 300」でした。

重低音の迫力はトップクラスでサブウーファーなしとは思えないレベル。

メリハリ重視の「音」で、音楽やYouTubeは中高域にやや違和感が出る場合も。

リモコンはシンプルで迷いにくいです。

820mm
奥行
104mm
高さ
56mm
重量
2.5kg
チャンネル数
5.0ch
対応音声フォーマット
Dolby Atmos
Bluetooth
Ver. 5.0
型番
BAR 300

音質(映画)

  • 高域:良好
  • 中域:良好
  • 低域:優秀
  • 立体感:良好
  • 解像度:合格

音質(音楽)

  • 高域:良好
  • 中域:良好
  • 低域:良好
  • 立体感:良好
  • 解像度:良好

音質(YouTube・テレビ)

  • 高域:良好
  • 中域:良好
  • 低域:良好
  • 立体感:良好
  • 解像度:合格

リモコン

リモコン サウンドバーおすすめ イメージ

キャリブレーションがワンボタンで完了!

リモコン サウンドバーおすすめ イメージ2

ボタンを押すだけで、本体の設置位置を把握して音を最適化します。

C評価【4位】TCL「S45H」

  • TCLS45H
  • 実勢価格: ¥19,800

総合評価: 2.94

 
音質(映画)
 2.71
音質(音楽)
 3.20
音質(YouTube・テレビ)
 3.00
使い勝手
 3.00
音質は他機より劣るが好みに調整できるTCL

サウンドバーのおすすめランキング4位は、TCL「S45H」でした。

音質は総じて他機に一歩劣りますが「約2万円という価格を考慮すれば十分」との評価。

サウンドモードやイコライザーなど調整機能が充実していますが、使いこなしはやや難しいです。

810mm
奥行
98mm
高さ
60mm
重量
2.05kg
チャンネル数
2.0ch
対応音声フォーマット
Dolby Atmos
Bluetooth
Ver. 5.2
型番
S45H

音質(映画)

  • 高域:良好
  • 中域:合格
  • 低域:合格
  • 立体感:微妙
  • 解像度:合格

音質(音楽)

  • 高域:良好
  • 中域:合格
  • 低域:合格
  • 立体感:合格
  • 解像度:合格

音質(YouTube・テレビ)

  • 高域:良好
  • 中域:合格
  • 低域:合格
  • 立体感:微妙
  • 解像度:合格

専用アプリ

専用アプリ サウンドバーおすすめ イメージ

専用アプリでも設定できる!

映画やゲームなどのサウンドモードで細かな音質を調整可能。リモコンは複雑ですが、アプリは使いやすいです。

AV機器まとめ:ベストバイはデノン「DHT-S218」

以上、サウンドバーのおすすめランキング4選でした。

サウンドバーのおすすめランキングでベストバイに輝いたのはデノン「DHT-S218」。「映画」「音楽」「YouTube・テレビ」とどのコンテンツも良音化でき、サウンドバーの導入機としておすすめのモデルです。

記事を参考にお気に入りのサウンドバーを見つけてください。

サウンドバーのおすすめ

サウンドバーのおすすめ サウンドバーおすすめ イメージ
 
サウンドバーのおすすめ サウンドバーおすすめ イメージ2

デノン
DHT-S218

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