パッシブスピーカーの魅力は?
「おうちでも、ライブ会場の特等席にいるような音質で音楽を堪能したい!」そんな夢を叶えてくれるのが、10万円クラスのパッシブスピーカーです。
「10万円は高すぎ!」と思うかもしれませんが、さらに高額な高級機の技術が投入されているうえ、コンパクトで設置も容易なので実はコスパもいいんです。
自分好みにセットアップできる楽しさがあります。
スピーカーの醍醐味1:音の広がりと深み。自分だけの空間
スピーカーから出る音は、左右だけでなく上下や前後にも広がり、ヘッドフォンにはないスピーカーならではの魅力があります。
しかもこの音の広がり方は、自分の好みに合わせて調節が可能。スピーカーの位置や左右の距離、スピーカーの向きを調節するだけで音像定位や立体感が変化します。
自然な音の広がりを楽しんだり、音に包まれながら音楽に没頭するなど、自分だけの空間で存分に楽しめるのです。
スピーカーの設置やセッティングに決まりはあるものの、厳密ではなく、自分好みでセッティングできるのがスピーカーの醍醐味です。
スピーカーの間隔や向きを変えて自分好みにしましょう。
スピーカーの醍醐味2:圧倒的な臨場感がいい!
高音質なスピーカーで音楽を楽しむ最大の魅力は、「圧倒的な臨場感」に尽きるでしょう。
まるで演奏者やボーカルが目の前にいるかのような感覚で、ライブ音源であれば、会場の空間や熱気まで伝わってくるようです。
さらに、音質が向上することで、聞き慣れた曲なのに今まで気が付かなかった音や、演奏者の技術を細部まで感じ取ることができます。
高音質なスピーカーに替えて普段聴いている音楽を再生すると「こんな音鳴ってたっけ?」と驚きます。
圧倒的な臨場感を体験すると、スピーカーの魅力にハマります。
家電批評がパッシブスピーカーをテスト
今回、雑誌『家電批評』は人気メーカーのパッシブスピーカー9モデルをオーディオのプロと共に比較テスト。
一度聴いたら確実にハマってしまう一台を探しました。
パッシブスピーカーの選び方は?
パッシブスピーカーの魅力が分かったところで、次に気になるのは選び方。
ここからは、パッシブスピーカーを選ぶ際に抑えておきたいポイントを解説します。
選び方1:アクティブスピーカーとの違い
市販のスピーカーはアクティブスピーカーとパッシブスピーカーの2種類に大きく分けられます。
アクティブスピーカーはスピーカーにアンプを内蔵しているので、CDプレーヤーなどの再生機器を直接接続でき、セッティングがとても簡単。
一方、パッシブスピーカーはアンプを内蔵していないため、別途用意する必要があります。
しかし、スピーカー本来の音質を楽しめ、さらに好きなアンプやスピーカーケーブルを組み合わせることで、より自分好みのサウンドで音楽を楽しめるのがパッシブスピーカーを選ぶメリットです。
パッシブスピーカーのメリットは組み合わせの自由度
気に入ったアンプを選んでケーブルにもこだわれます。
さらにサブウーファーを追加するなど、自分好みの音を作れるのが最大の魅力です。
予算や嗜好に合わせて選べるのが楽しい!
パッシブスピーカーはこんな人におすすめ
- 大好きなアーティストをHi-Fiオーディオで楽しみたい
- 体全体で音楽を感じたい
- 将来的に好みにアップグレードしたい
アンプを内蔵するアクティブスピーカー
スピーカーに再生機器を直接接続できるので、これだけで完結。
音のバランスもまとまっていて手軽です。
選び方2:アンプの予算はどのくらい?
パッシブスピーカーを使ううえで、アンプは必要不可欠。
アンプは価格差が大きいので、スピーカー価格の半分程度を目安にすることをおすすめします。10万円のスピーカーであれば、5万円以上という具合。
新たにアンプを購入する場合は、オーディオショップで使用するスピーカーを伝え、店員さんに相談するのがベストです。
最新のアンプはストリーミング対応がトレンド!
CDプレーヤーなど、従来型の再生機器のほか、スマホやデジタルオーディオプレーヤーとWi-Fiなどで無線接続できるアンプも増えています。
接続が手軽なうえ、配線が不要なので見た目がスッキリ。さらに一部のアンプは、Amazon Musicなどのストリーミング再生を高音質で再生できます。
Wi-FiやBluetooth接続なら、面倒な配線が不要でお手軽
スマホなどをBluetoothでアンプに接続するときは、コーデックに注意。
LDACやaptX HD&Adaptiveなどに対応していないとハイレゾを楽しめません。
Wi-Fi対応のアンプもあるので、iPhoneからAirPlayで音楽が再生できます。
▼今回使ったアンプはコチラ!
Linkplay Technology
WiiM Amp
サイズ:W190×D190×H63mm
重量:184g
対応ネットワーク:AirPlay2、Chromecast、Spotify Connectなど
ストリーミングソース:Amazon Music、Spotifyなど
RCA入力のほか、光入力やHDMI、LAN端子を装備。
スマホアプリでもアンプをコントロールでき、各ストリーミングにも対応しています。
パッシブスピーカーのテスト方法は?
各パッシブスピーカーをWiiM Ampに接続し、スピーカーの位置はその都度、音が最適に聞こえる位置に設置。iPhoneからAmazon Musicの音源をAirPlayで再生しました。
以下の検証項目をオーディオライターのゴン川野さん、作曲家・オーディオライターの生形三郎さんならびに編集部で確認しました。
テスト1:解像度
楽器の細部の音や声のカスレなどが再現されているか? 各楽器の音像がしっかりとしているかどうかをチェックしました。
テスト2:聞きやすさ(インパクト)
楽器やボーカルがクリアに聞こえるか? メリハリがあってインパクトはあるか? 音楽として聴きやすいかどうかをチェックしました。
テスト3:音域のバランス
低域から高域までバランスよく再生されているかをチェックしました。低域がまったく出ていないなどは点数が低くなります。
テスト4:音像定位
各楽器(演奏者)の位置がちゃんと感じ取れるか? 音の広がりや奥行き感が感じられるかどうかをチェックしました。
テスト5:ダイナミクス
楽曲本来の音の強弱がしっかりと再現されているかに注目。音のメリハリが感じられないと点数は低くなります。
パッシブスピーカーのおすすめは?
プロと一緒に実際に使ってみた、パッシブスピーカーのおすすめランキングです。それぞれの項目を緑のボタンで並べ替えられるので、商品選びの参考にしてみてくださいね。
商品 | |||||||||||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
Polk AudioReserve R200
|
|
190mm |
354mm |
359mm |
25.4mm |
165.1mm |
39~50,000Hz |
バスレフ |
|||||||
クアドラルSIGNUM 20
|
|
170mm |
260mm |
300mm |
リング型 |
155mm |
42~32,000Hz |
バスレフ |
|||||||
デンソーテンECLIPSE TD508MK4
|
|
185mm |
264mm |
289mm |
50~27,000Hz |
バスレフ |
80mm |
||||||||
Bowers & Wilkins607 S3
|
|
165mm |
207mm |
300mm |
25mm |
130mm |
40~33,000Hz |
バスレフ |
|||||||
Sonus faberLumina I
|
|
148mm |
220mm |
280mm |
29mm |
120mm |
65~24,000Hz |
バスレフ |
|||||||
MONITOR AUDIOSILVER50-7G
|
|
165mm |
240mm |
284mm |
25mm |
130mm |
47~35,000Hz |
バスレフ |
|||||||
JBLL52 Classic
|
|
197mm |
216mm |
331mm |
19mm |
133mm |
47~24,000Hz |
フロントバスレフ |
|||||||
クリプシュREFERENCE PREMIERE RP-500M II
|
|
173mm |
270mm |
344mm |
254mm |
133.4mm |
50~25,000Hz |
バスレフ |
|||||||
KEFQ350 Bookshelf Speaker
|
|
210mm |
306mm |
358mm |
25mm |
165mm |
63~28,000Hz |
バスレフ |
【1位】Polk Audio「Reserve R200」
- Polk AudioReserve R200
- 検証時価格: ¥89,950〜
- 解像度
- 聞きやすさ
- 音域のバランス
- 音像定位
- ダイナミクス
- おすすめポイント
-
- クリアでバランスの取れた音
- 深みのあるパワフルな低音域
- がっかりポイント
-
- 木目が少しチープ
- 幅
- 190mm
- 奥行
- 354mm
- 高さ
- 359mm
- ツイーター
- 25.4mm
- ミッドウーファー
- 165.1mm
- 周波数特性
- 39~50,000Hz
- エンクロージャー
- バスレフ
音の傾向
中高域が自然でボーカルがなめらか。低域の解像度も高い。
独自のバスレフポート技術などが生きたグレードの高い音。
3人の学生が作ったオーディオメーカー
1972年、当時まだ学生だったマシュー・ポークら3人が、メリーランド州ボルチモアの小さな一軒家でスピーカー制作をはじめました。「高音質なスピーカーを学生でも手が届く価格で提供したい」という思いだったそうです。
現在もその考えは変わらず、低価格かつ高品質な物作りをしています。
パワフルな低域で高域とのバランスもいい
デザイン的にも個性的なタービンコーンウーファーを採用。深みのあるパワフルな低音域再生を実現します。
また、クリアで解像度の高いツイーターとの音のつながりがよく、優れた音像定位と帯域バランスのサウンドが楽しめます。
バスレフポートは音質向上の仕掛けが
背面にある特殊な形状のバスレフポート「X-Port」は、Polk Audioの特許技術。
バスレフの中央にパイプを配置することで中低域のディテール表現を向上させ、バスレフポートから漏れる中低域の共振を取り除きクリアな低域再生を実現しています。
【2位】クアドラル「SIGNUM 20」
- クアドラルSIGNUM 20
- 実勢価格: ¥91,872〜
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アイテム毎日更新中!楽天市場で見る¥91,872〜
- 解像度
- 聞きやすさ
- 音域のバランス
- 音像定位
- ダイナミクス
- おすすめポイント
-
- クリアで伸びのある高域
- 音域のバランスがいい
- がっかりポイント
-
- 低域がやや弱く感じる
- 幅
- 170mm
- 奥行
- 260mm
- 高さ
- 300mm
- ツイーター
- リング型
- ミッドウーファー
- 155mm
- 周波数特性
- 42~32,000Hz
- エンクロージャー
- バスレフ
- 型番
- SIGNUM 20 BLACK 2ホン
音の傾向
個人的にはJ-POPと相性がいいと感じました。
アコースティック音源を魅力的に聴かせてくれます。
ドイツが誇るスピーカーメーカーQUADRAL
1972年ドイツで設立されたQUADRAL。
ドイツのスピーカーといえば、SIEMENS(ジーメンス)やBRAUN(ブラウン)、近年では、ELAC(エラック)などが有名ですが、そんな強者ぞろいのドイツ国内でリファレンス(基準ブランド)スピーカーとして認められています。
リングラジエター(ツイーター)
新開発のリング型Ricom Σツイーターにより、高域がキンキンしないとても穏やかで繊細な音質。特徴的な広域を鳴らします。
音のキレがいいチタン製ウーファー
155mmのチタン蒸着ウーファーから出力される中低域の音質はタイトでキレのあるサウンド。
クラシックからJ-POPまでどんなジャンルにも対応してくれます。
【3位】デンソーテン「ECLIPSE TD508MK4」
- デンソーテンECLIPSE TD508MK4
- 実勢価格: ¥62,471〜
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- 解像度
- 聞きやすさ
- 音域のバランス
- 音像定位
- ダイナミクス
- おすすめポイント
-
- 音の立体感がスゴい
- 驚きの解像度
- がっかりポイント
-
- スピーカーの設置が難しい
- 幅
- 185mm
- 奥行
- 264mm
- 高さ
- 289mm
- フルレンジ
- 80mm
- 周波数特性
- 50~27,000Hz
- エンクロージャー
- バスレフ
- 型番
- TD508MK4WH 1ホン
音の傾向
小音量でもきれいに鳴るのでデスクトップスピーカーに最適。
他のスピーカーには出し難い3D的な明晰さがある。
独創的な設計と音質の国内メーカー
ECLIPSEは、アメリカ向けカーオーディオのブランドとして1988年にスタートし、1995年には国内でもECLIPSEに統一。車好きならECLIPSEのロゴが入ったカーナビを見たことがあるのでは?
2001年に「ECLIPSE TD508MK4」の前身となる卵型スピーカー「512」を発売しました。
正確な音を出すためのデザイン
入力信号をダイレクトに出力する独自の技術とユニークな卵型のキャビネットにより、8cmのコンパクトなスピーカーからは想像できない正確で迫力あるサウンドです。
スピーカーの角度調整が簡単
スピーカーの向きを自在に変えられるように角度調整機能が備わっています。手で回せるダイヤル式なのでとても便利です。
【4位】Bowers & Wilkins「607 S3」
- Bowers & Wilkins607 S3
- 検証時価格: ¥132,000〜
- 解像度
- 聞きやすさ
- 音域のバランス
- 音像定位
- ダイナミクス
- おすすめポイント
-
- 解像度が高く粒立ちがいい
- 抜群の聴こえやすさ
- がっかりポイント
-
- 曲調によっては高域の強さが気になる
- 幅
- 165mm
- 奥行
- 207mm
- 高さ
- 300mm
- ツイーター
- 25mm
- ミッドウーファー
- 130mm
- 周波数特性
- 40~33,000Hz
- エンクロージャー
- バスレフ
音の傾向
粒立ちとヌケがよく、オーケストラをダイナミックに再生します。
高域は強めですが、どんなジャンルもパワフルな音で聴かせます。
有名な録音スタジオでも使われています
1966年の設立以来、半世紀以上にわたって高音質なスピーカーを作り続けてきました。
ビートルズで有名なアビー・ロード・スタジオでもB&Wのスピーカーが採用されています。
【5位】Sonus faber「Lumina I」
- Sonus faberLumina I
- 検証時価格: ¥135,000〜
- 解像度
- 聞きやすさ
- 音域のバランス
- 音像定位
- ダイナミクス
- おすすめポイント
-
- 芯のあるしっかりしたサウンド
- インテリア映えするデザイン
- がっかりポイント
-
- 解像度があまり高くない
- 幅
- 148mm
- 奥行
- 220mm
- 高さ
- 280mm
- ツイーター
- 29mm
- ミッドウーファー
- 120mm
- 周波数特性
- 65~24,000Hz
- エンクロージャー
- バスレフ
音の傾向
ツヤのある音でクラシックや女性ボーカルを引き立てます。
華やかな高域とギュッと密度のある低域が同社ならでは。
イタリアらしいデザイン性の高さも人気
Sonus faberのスピーカーは、単なる音響機器ではなく、芸術作品と称されるほど美しいデザインも魅力。部屋に溶け込み、洗練された雰囲気を演出できそうです。
【6位】MONITOR AUDIO「SILVER50-7G」
- MONITOR AUDIOSILVER50-7G
- 検証時価格: ¥159,500〜
- 解像度
- 聞きやすさ
- 音域のバランス
- 音像定位
- ダイナミクス
- おすすめポイント
-
- クリアで伸びのいい高域
- パワフルな低域
- がっかりポイント
-
- 無個性なサウンド
- 幅
- 165mm
- 奥行
- 240mm
- 高さ
- 284mm
- ツイーター
- 25mm
- ミッドウーファー
- 130mm
- 周波数特性
- 47~35,000Hz
- エンクロージャー
- バスレフ
- 型番
- SILVER50-7G BO 2ホン
音の傾向
解像度が高くアコースティック楽器の音色がいい。
聴きやすいバランスですが、もうひとつ音の明快さが欲しい。
伝統と革新が融合したモニターオーディオ
1972年創業。50年以上にわたって高音質スピーカーを作り続けてきた英国を代表する老舗ブランドです。
「Silver」シリーズはエントリー向けモデルとして高い人気があります。
【7位】JBL「L52 Classic」
- JBLL52 Classic
- 実勢価格: ¥118,800〜
タイムセールは毎日開催中!Amazonで見る¥118,800〜
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- 解像度
- 聞きやすさ
- 音域のバランス
- 音像定位
- ダイナミクス
- おすすめポイント
-
- バランスのいい音域
- メリハリのあるサウンド
- がっかりポイント
-
- 解像度は高くない
- 幅
- 197mm
- 奥行
- 216mm
- 高さ
- 331mm
- ツイーター
- 19mm
- ミッドウーファー
- 133mm
- 周波数特性
- 47~24,000Hz
- エンクロージャー
- フロントバスレフ
- 型番
- JBLL52CLASSICBLU
音の傾向
味付けが濃いめの個性的な音質。ポップス系に向いています。
うまくまとめた音。一聴してJBLとわかる音質ではありません。
往年の名機をイメージして復活!
1946年創業以来、数々の伝説的なスピーカーを生み出してきたJBLは、まさにオーディオ界の巨匠。
そんなJBLの「L」シリーズ待望の新モデルがこの「L52 Classic」です。
【8位】クリプシュ「REFERENCE PREMIERE RP-500M II」
- クリプシュREFERENCE PREMIERE RP-500M II
- 実勢価格: ¥89,685〜
タイムセールは毎日開催中!Amazonで見る¥89,685〜
アイテム毎日更新中!楽天市場で見る¥94,050〜
- 解像度
- 聞きやすさ
- 音域のバランス
- 音像定位
- ダイナミクス
- おすすめポイント
-
- クリアな高域
- 魅力的なデザイン
- がっかりポイント
-
- 中低域がやや不足気味
- 幅
- 173mm
- 奥行
- 270mm
- 高さ
- 344mm
- ツイーター
- 254mm
- ミッドウーファー
- 133.4mm
- 周波数特性
- 50~25,000Hz
- エンクロージャー
- バスレフ
- 型番
- RP-500M II 2ホン
音の傾向
クリアな高域なので金管楽器の入った楽曲が特に楽しめそう。
アメリカの老舗
1946年、アメリカで物理学者のポール・クリプシュによって設立されました。70年以上の歴史を持ち、業務用も発売するオーディオメーカーです。
【9位】KEF「Q350 Bookshelf Speaker」
- KEFQ350 Bookshelf Speaker
- 実勢価格: ¥76,511〜
タイムセールは毎日開催中!Amazonで探す
アイテム毎日更新中!楽天市場で見る¥76,511〜
- 解像度
- 聞きやすさ
- 音域のバランス
- 音像定位
- ダイナミクス
- おすすめポイント
-
- 高域の明瞭な音質
- 広いリスニングエリア
- がっかりポイント
-
- やや低域が不足気味
- 幅
- 210mm
- 奥行
- 306mm
- 高さ
- 358mm
- ツイーター
- 25mm
- ミッドウーファー
- 165mm
- 周波数特性
- 63~28,000Hz
- エンクロージャー
- バスレフ
- 型番
- Q350 サテンホワイト 2ホン
音の傾向
KEF独特の音色はメリハリがあり少しクールな傾向。
1961年創業
BBC放送のモニタースピーカー開発も行っているイギリスの老舗メーカー。1993年には初代「Q」シリーズを発売しました。
スピーカーの設置方法は?
せっかく高性能なスピーカーを購入しても、設置方法で音が悪くなっては本末転倒。
スピーカー本来のサウンドを楽しむために、スピーカーの配置やスピーカーまでの距離など簡単なことを紹介します。
ツイーターと耳の高さを合わせる
最適な音で聴くには、ツイーターと耳の高さを合わせるのが理想です。そのため、普段音楽を聴く場所でラクな姿勢をとり、その位置からスピーカーの高さを合わせるのがおすすめです。
耳の位置がツイーターよりも5~10センチ下がベストといわれていますが、おおよその高さでOK。高さを合わせることで高域をしっかりと聞き取れスピーカー本来の音を楽しめます。
ベストは5~10センチ下
ツイーターの高さから、おおよそ5~10センチ下に耳の高さが来るようにスピーカーを設置しましょう。
これにより、低域から高域までバランスのいい音質で楽しめます。
スピーカースタンドを使う
高さが足りない場合、スピーカースタンドが便利。汎用品なら2個セットで5000円台から購入できます。
ウッドブロックを使う
少しの高さ調節なら、ホームセンターで売っているウッドブロック使うのもおすすめです。
三角形になるように設置
理想的なリスニングポイントは、自分を頂点にスピーカーとの位置を三角形になるように配置すること。これで自然な広がりのあるステレオ感で聴くことができます。
今回紹介しているスピーカーの場合、スピーカーとの距離は1~2m程度が適当です。また、スピーカーの低音が反響して不自然なサウンドにならないように、壁から30cm以上は離すようにしましょう。
三角形が設置の基本ですが、絶対ではありません。あくまで基本として覚えておきましょう。
三角形は、自然なサウンドにする基本。
音を聞きながらスピーカーの向きを調節する
音の広がりや音像定位はスピーカーの向き(内外)で調節しますが、これは実際にいつも聴いている音楽を鳴らしながら、気持のいい場所を探すのがいいでしょう。
スピーカーを置く場所にも注意しましょう!
今回紹介したスピーカーは基本的に本棚などの狭いスペースに収納するのはNGです。
ブックシェルフ型なのに? と思うかもしれませんが、近年のブックシェルフは重低音が背面から出るように設計されているため※、狭いスペースに収納すると低音が過剰になり、こもった音に聞こえます。
また、適当な台がないからと床に直置きすることもNGです。スピーカーの位置が下すぎてスピーカー本来のサウンドが楽しめません。
※JBL「L52 Classic」のようなフロントポートのバスレフ型であれば本棚に入れても低音はこもりません。ただし、音像定位が悪くなる可能性はあります。
棚などに入れるのはNG!
上述のスピーカー配置でも解説したように、スピーカーの周囲には反射や遮るものがないのが理想です。そのため本棚などには極力入れず、開放的なスペースに設置しましょう。
床に直置きしない
今回紹介しているスピーカーを床に置くと、高域が聞こえにくく、低域が濁ります。床への直置きはおすすめできません。
まとめ:エントリークラスながら高音質ぞろいでした!
以上、パッシブスピーカーのおすすめランキングでした。
今回テストしたパッシブスピーカーは、いずれも実売価格15万円以下というエントリーモデルながら、高い性能と期待以上の音質を備えていました。
1位でベストバイを獲得したのは、Polk Audio「Reserve R200」。テスト項目の多くで高得点を獲得しました。解像度や音像定位に優れ、バランスの取れたサウンドが特徴です。
コストパフォーマンスも高く、8万円台という価格以上の価値を感じさせてくれます。
2位になったクアドラル「SIGNUM 20」は、繊細な高域表現が魅力です。ゴン川野さんは、リングツイーターの繊細な音質が気に入り、購入候補に選びました。
特徴的なデザインのデンソーテン「ECLIPSE TD508MK4」は3位。生形さんは「セッティングも含めて追求心をくすぐられました。買うならコレが候補です」と高評価でした。
そのほか、音質の高さで定評のあるMONITOR AUDIOは6位、JBLが7位、KEFが最下位となりましたが、いずれもA評価で実力十分。
別のアンプと組み合わせれば、音質が向上する可能性があります。その組み合わせを探るのもパッシブスピーカーの醍醐味なんです。
記事を参考にお気に入りのパッシブスピーカーを見つけてくださいね。
ブックシェルフスピーカーの売れ筋ランキングもチェック!
ブックシェルフスピーカーのAmazon・楽天の売れ筋ランキングは、以下のリンクからご確認ください。
ヘッドホンとは違い体全体で音楽が楽しめます。