ゲーミングスピーカーってなに?
PC内蔵スピーカーで音楽や映画の音声を再生すると、音がボソボソして聞き取りづらいことも……。
また、PCでゲームをプレイする際はヘッドセットをつける人が多いと思いますが、ずっとつけっぱなしにしていると耳が疲れるため、たまには外して、スピーカーの開放的なサウンドに包まれてプレイしたくなる時もありますよね。
そんな時におすすめなアイテムが、PCの音をより高音質で体感できるゲーミングスピーカーです。
EDIFIERより、サブウーファー付きゲーミングスピーカー「ED-G1500MAX」が新発売!
オーディオ機器メーカーEDIFIER(エディファイア)によるゲーミングシリーズ「HECATE(へケート)」の2.1chゲーミングスピーカー「ED-G1500MAX」が2023年6月に発売されました。
サテライト(7.5W + 7.5W) + サブウーファー15W、合計30Wの重低音を強化したスピーカーで、様々なLEDライトによる演出がゲームの臨場感を高めてくれるといいます。
そこで今回は、「ED-G1500MAX」の実力を確かめるべく、同社の「ED-G2000」と比較検証を敢行しました!
「ED-G2000」は2022年9月に発売されたゲーミングスピーカーで、約7cm(2.75インチ)のフルレンジスピーカーユニットで合計16W(定格出力)を出力します。家電批評が選ぶ22年コスパ家電大賞を受賞した実力派です。
新発売の「ED-G1500MAX」は、コスパ家電大賞受賞の「ED-G2000」を上回るパフォーマンスを発揮してくれるのでしょうか!?
EDIFIERの新旧ゲーミングスピーカー2製品の音質を比較テスト!
今回は、新製品「ED-G1500MAX」の実力をチェックするべく、家電批評が選ぶ2022年コスパ家電大賞にてベストバイに輝いた同社「ED-G2000」との徹底比較を実施。
オーディオ&ビジュアルライターの折原一也さんに、新旧ゲーミングスピーカー2製品の音を聴き比べてもらいました!
テスト項目は以下の4つです。
テスト1:映画
アクション映画をドルビーアトモスの高音質モードで視聴し、音の広がりや奥行き感、臨場感があるかどうかをチェックしました。
テスト2:音楽
ボーカルや楽器音がよく聞こえるか、低音域・中音域・高音域のバランスに注目して評価しました。
テスト3:動画
人が1人でしゃべっている動画を視聴し、口の動きと音声とのズレの有無、声の聞き取りやすさをチェックしました。
テスト4:ゲーム
FPS系のゲームを想定し、足音の指向性や、距離感の違いを確認しました。
それでは、以上を踏まえてさっそく評価へとまいりましょう!
映画の迫力サウンドを楽しむならEDIFIER「ED-G1500MAX」
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- 映画
- 音楽
- 動画
- ゲーム
EDIFIER HECATEシリーズ「ED-G1500MAX」は、MUSIC・GAME・MUSICの3つの音質モードを搭載。付属のサブウーファーが低音の響きを底上げしてくれ、映画の迫力サウンドを堪能できる1台です!
- おすすめポイント
-
- 3つのモードから選べる
- サブウーファー付きで低音の迫力大
- 「MOVIE」モードの音のバランスはとくに良し
- がっかりポイント
-
- 中域の音がこもりがち
- サブウーファーの操作部が背面にある
- 幅(サテライト)
- 102.13mm
- 奥行(サテライト)
- 168.59mm
- 高さ(サテライト)
- 170.18mm
- 幅(サブウーファー)
- 135mm
- 奥行(サブウーファー)
- 216mm
- 高さ(サブウーファー)
- 211.5mm
- 重量
- 2.62kg(約)
- オーディオコーデック
- SBC
- Bluetooth規格
- 5.3
- Bluetoothプロファイル
- A2DP、AVRCP
▼テスト結果
総合評価 | 映画 | 音楽 | 動画 | ゲーム |
A | 優秀 | 良好 | 良好 | 合格 |
▼映画の評価:優秀
中高域がクリアに分離していて、スピーカーの位置よりも高い空間に浮かぶような音の定位が出ます。耳の横あたりまで音が回り込み、予想外の空間再現クオリティ! そして低音に関してもボワつくことなく、空間を振動させる轟音として再現するところが優秀でした。
▼音楽の評価:良好
そこそこ音はいいのですが、音楽的なバランスには少し疑問のある音。声はある程度シャープに伸びていますが、中域の音が強く、こもり気味。ただ、低音はしっかりと厚みのある音で、臨場感は感じられます。
▼動画の評価:良好
声は十分聞こえますが、シャープに立つわけではなく、少し中域の厚みの強い音。聞き疲れしない音で、低音が強調することもないので、比較的聞きやすいです。
▼ゲームの評価:合格
「APEX」の足音を視聴。前方の定位の聞こえ方ははっきり位置がわかりやすく、足音のシャープに立つ部分だけでなく、その下の足場の音も聞けました。ただ、背後までの音は距離感が分かりにくく、後方も頭の上のように感じるところも。FPS系のゲームに、ヘッドセットなしで使用するにはあと一歩なレベルでした。
続けて、使い勝手についても確認してみましょう。
【使い勝手ポイント1】「L」「R」の表示で配置に迷わない
スピーカー背面にそれぞれ「L」「R」の表示があるため、セットや移動させる際もわかりやすいです。
【使い勝手ポイント2】スピーカー操作部を前面に配置
R側のスピーカー前面に操作ボタンを配置。手が届きやすく、ラクに操作できます。
【使い勝手ポイント3】サブウーファーの音は底面から発せられる
上の画像は、サブウーファーをひっくり返した様子。音が底面から発せられることで、音の偏りが少なく聞こえるというメリットがあります。
サブウーファーは特に置く場所を選びませんが、音のバランスを重視するなら足元に置くのがおすすめです。
【使い勝手ポイント4】サブウーファーの音量調節は背面で
入力は、Bluetooth、USB Type-C、3.5mmステレオミニプラグの3種類に対応。サブウーファーの音量調節ダイヤルは背面についているため、置き場所によっては操作しづらいかもしれません。
低音は他の音域の音よりも壁を越えて伝わりやすいので、深夜に映画を視聴する際、適宜サブウーファーの音量を落としましょう。
コンパクトなので置きやすさ優先ならEDIFIER「ED-G2000」
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- 映画
- 音楽
- 動画
- ゲーム
EDIFIER HECATEシリーズ「ED-G2000」は、『家電批評』2022年コスパ家電大賞に輝いた製品です。合計16W出力の2.75インチフルレンジスピーカーは、レッドのほか、ブラック、ホワイト、ピンクの計4色展開。本体のカラバリと多彩なライトが、デスク周りのインテリアを演出してくれます。
- おすすめポイント
-
- コンパクトなサイズ感
- 感覚的に操作できる音量ボタン
- がっかりポイント
-
- 音や声が歪みがち
- 音の指向性はイマイチ
- 幅
- 105mm(1台あたり)
- 奥行
- 125mm(1台あたり)
- 高さ
- 130mm(1台あたり)
- 重量
- 1.4kg(約)
- オーディオコーデック
- SBC
- Bluetooth規格
- 4.2
- Bluetoothプロファイル
- A2DP、AVRCP
▼テスト結果
総合評価 | 映画 | 音楽 | 動画 | ゲーム |
B | 合格 | 合格 | 合格 | 微妙 |
▼映画の評価:合格
音の広がり、臨場感は前方の空間を満たすような音としてはアリ。前方から横やや前までの移動感はありますが、背後まで回るような感覚はなし。低音もデスクトップ上では必要十分ですが、映画の登場人物(男性)の声はボワついて情報量が若干落ちてしまいました。
▼音楽の評価:合格
バランスの整った音で高域までの音の伸びやかさがあり、歌声はしっかり聞けます。ただ中域がボワつく(膨れる)鳴り方で、音が歪んで聞こえるところも。低音も重低音までは沈まず、歪んだような音になっています。歌は聞きやすいですが、楽器の鳴りは満足できませんでした。
▼動画の評価:合格
声は十分聞きやすいですが、収録した部屋の響きと、男性の声の低い帯域を少し強調したような聞こえ方。箱が鳴るような中域の圧は、YouTube動画の視聴にはちょっと違和感を覚えました。
▼ゲームの評価:微妙
「APEX」の足音を視聴。左右方向は足音がややシャープに立ち上がるものの、横の前後を移動するような音については、前後の距離感の再現はなし。後ろの距離感を感じられないのは、FPS系のゲームをプレイするには少し厳しいです。
続けて、使い勝手についても確認してみましょう。
【使い勝手ポイント1】入力端子の数は「ED-G1500MAX」に並ぶ!
3.5mmステレオミニプラグ、Bluetooth、USB接続、合計3種類の入力に対応。また、音質モードもMUSIC・GAME・MOVIEと、「ED-G1500MAX」と変わりません。
【使い勝手ポイント2】音量ボタンが押しやすい
幅広の音量ボタンが出っ張っていて上下にカチッと押す仕様になっているため、暗闇でも操作しやすいです。
【使い勝手ポイント3】ライト演出は11パターン
常時点灯(スカイブルー、レッド、グリーン、ブルー、イエロー)、点滅(スカイブルー、レッド、グリーン、パープル)、点滅グラデーション、フェードグラデーション、合計11パターンのLEDライト演出でゲームを盛り上げます。ちなみに、「ED-G1500MAX」のライトは10パターンです。
【使い勝手ポイント4】背が低めでコンパクト!
左から順に、「ED-G1500」のサブウーファー、サテライト、「ED-G2000」のサテライトです。「ED-G2000」は背が低いため、デスク上に置いても圧迫感が少なそうです。
【まとめ】エンタメ向けの「ED-G1500MAX」とコンパクトさ重視の「ED-G2000」
今回テストしたゲーミングスピーカーは、いずれも「FPSゲームに使うのは厳しい」との評価でした。
ただ、新発売のEDIFIER HECATEシリーズ「ED-G1500MAX」については、「サブウーファーが低音を担当することによってスピーカーが中高域を出すのに専念できるため、トータルとして音が良くなった」と、折原さんはコメント。
とくに映画視聴では、音の迫力とバランスに優れており、見事「優秀」評価となりました!
エンタメ用にぴったりなのはサブウーファー付きのEDIFIER「ED-G1500MAX」
EDIFIER
ED-G1500MAX
ゲームも音楽も、音のバランスがいい「MOVIE」モードで聴くのがおすすめです。
コンパクトさで選ぶならEDIFIER「ED-G2000」
EDIFIER
ED-G2000
GAMEモードに切り替えると、足音の立つ部分だけが強調されました。FPS系のゲームよりも、BGMやキャラクターのセリフが目立つRPGなど、エンタメに寄ったゲームをプレイするのに向いています。その際、GAMEモードよりもMOVIEモードのほうがおすすめです。