ベストバイサウンドバーのミドルクラス版が登場!
サウンドバーは簡単に設置できて、テレビの迫力を倍増できる人気のアイテムです。
それだけに各メーカーから力の入った製品が登場していますが、名門オーディオメーカーであるJBLにラインナップした「BAR 800」という約10万円のミドルクラスモデルに注目が集まっています。
なぜなら上位モデルである「BAR 1000」は「家電批評」編集部がサウンドバーのベストバイとして選出した名機。ならば相当の実力があるに違いないと推測できるからです。
しかし10万円クラスではB&W「Pnorama 3」を過去にベストバイとしておすすめしています。では、どっちが良いのか? という意見が多く寄せられました。そこで「家電批評」編集部では、プロと一緒にこの2機種を検証テストしてどちらがおすすめかハッキリさせていきます!
注目のミドルクラスサウンドバー2機種を比較
JBL「BAR 800」
- JBLBAR 800
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JBL「BAR 800」は11基のスピーカーを搭載する5.1.2chのサウンドバーです。特徴は本体バーの左右を分離してサテライトスピーカーにできること。
天井や壁の反射も利用した3Dサウンドで、Dolby Atmos(ドルビーアトモス)による立体的な音響空間を楽しめます。
- 幅
- 1174mm(サラウンドスピーカー装着時)、 240mm(サブウーファー)
- 奥行
- 56mm(サラウンドスピーカー装着時)、390mm(サブウーファー)
- 高さ
- 120mm(サラウンドスピーカー装着時)、330mm(サブウーファー)
- 重量
- 3.4kg(サラウンドスピーカー装着時)、10kg(サブウーファー)
- チャンネル数
- 5.1.2 ch
- 型番
- JBLBAR800PROBLKJN
B&W「Panorama 3」
- B&WPanorama 3
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B&Wの「Panorama3」は、2つのサブウーファーを含む13個のドライバーを内蔵した3.1.2chのサウンドバー。Dolby Atmos対応で、没入感の高い空間オーディオ効果を実現しています。
発売当初は13万円超えでしたが、現在8万円台で購入でき、かなりお買い得感が高くなっています。
- 幅
- 1210mm
- 奥行
- 140mm
- 高さ
- 65mm
- 重量
- 6.5kg
- チャンネル数
- 3.1.2 ch
- 型番
- PANORAMA 3
ベストバイはどちらか3つの項目で比較してみました
サウンドバーで映画や音楽などを視聴し、AV評論家の本田さんと音域や解像度などをチェック。また、アプリや本体の使い勝手も評価しました。
なお、2022年10月号とは評価方法が一部異なります。
CHECK1:映画鑑賞
基本的な音質からDolby Atomosで再生したときに3Dサウランド効果や重低音による迫力が出ているかどうかなどをチェック。
CHECK2:音楽鑑賞
ステレオ再生したときの音質や音のバランスなどを確認し、より楽しく音楽を聴けるかどうか。
CHECK3:使い勝手
実際にリビングに設置することを考えて、使用スペースや配線のしやすさなどを評価しました。
【検証】ミドルクラスで良いのはどっち?
【CHECK1:映画鑑賞】JBLは5.1.2chの臨場感が魅力
JBL:BAR 800
映画館のような本格サラウンド。
サテライトスピーカーのサラウンドが効いていて、全方向から音に包み込まれる臨場感たっぷり。独立したサブウーファーから聞こえる重低音は迫力満点でした。情報量はまずまずですが、歪みが少なく聞きやすい点も高評価です。
B&W:Panorama 3
本体内で音が反響していました。
Dolby Atmos対応で広がりのあるサウンドは感じましたが、正面からズレたり、距離が離れすぎると効果が減衰してしまうのがネックになっています。また、セリフは声のほかに付帯音が伴うため、少し聴き取りにくいかもしれません。低音の響きもJBLより控えめでした。
Dolby Atmosの立体音響効果は出ていますが、体感できるスポットが狭いのが残念でした。
【CHECK2:音楽鑑賞】音域バランスや再生能力はJBLに軍配!
JBL:BAR 800
スピーカーを分離せずにジャズをステレオ再生してみると、分離時よりも音質が向上。サブウーファーも含めて、ボーカルや楽器のセッション感は聞き応え十分です。
分離時はホールトーンの包まれる音場が表現され、ライブ映像もバッチリ。
ステレオ再生時はスピーカーを分離しないほうがボーカルや楽器の豊かな音色が際立ちました。
B&W:Panorama 3
映画視聴のときと同じく、「付帯音が気になる」という評価に。楽器が少ないときは気になりませんが、音数が増えてくると楽器の音色とは違う音が大きくなり、ゴチャゴチャした印象です。
またボーカルは少し不明瞭でぼやけて聞こえました。
楽器の音色やボーカルの歌声と一緒に聞こえる付帯音で、演奏全体のまとまりが悪くなっています。
【CHECK3:使い勝手】一体型のB&Wなら省スペース
JBL:BAR 800
スピーカーとウーファーの設置場所が必要。リモコンと専用アプリで操作します。
B&W:Panorama 3
バーだけなので設置性は優秀。設定は専用アプリから音量と高低音の変更のみとシンプルです。
【まとめ】着脱式のJBLは革命的でした!
今回のサウンドバー対決は10万円以下で買える2モデルをセレクト。過去ベストのB&W「Panorama 3」と、新モデルのJBL「BAR 800」が激突しました。
テストした結果、JBLは映画、音楽ともに広がりのある立体的なサウンドが圧倒的! 着脱式スピーカーによる包み込まれるような臨場感、サブウーファーの重厚感のある低音の響きなど、リアルスピーカーだからこそのサラウンドをしっかり体感できます。「この価格なら十分すぎる高音質」とプロも大絶賛でした。
一方、B&Wはバーチャルの3Dサラウンドのためか、JBLと比べると音の広がりが弱め。また、サラウンドの効果範囲がJBLより狭く、ベストな視聴場所が限定されてしまいます。
使い勝手はテレビ台にスッキリ置けるB&Wに軍配。機能はシンプルですが、専用アプリで簡単に設定できます。JBLは着脱式スピーカーやウーファーが大きく、設置性はB&Wより劣りますが、リモコンとアプリから操作できるのは◎。置き場所が確保できるなら、JBLを断然おすすめします!
以上、ミドルクラスのサウンドバーJBL「BAR 800」とB&W「Panorama 3」との比較テストでした。気になった方はぜひご購入をご検討ください。
JBL「BAR 800」
- JBLBAR 800
- 実勢価格: ¥99,990〜
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- 総合評価
着脱式のメリットは圧倒的でした!
JBL「BAR 800」の特徴は本体が分離して3つのスピーカーになる点です。
これまでのサウンドバーのサラウンド効果は壁の反射などを利用した擬似的なものだったのですが、「BAR 800」ではリアルなスピーカーを使ったマルチチャンネルでサラウンド空間を作り出します。
またサブウーファーも独立しているので迫力ある重低音で映像を盛り上げてくれます。
- 幅
- 1174mm(サラウンドスピーカー装着時)、 240mm(サブウーファー)
- 奥行
- 56mm(サラウンドスピーカー装着時)、390mm(サブウーファー)
- 高さ
- 120mm(サラウンドスピーカー装着時)、330mm(サブウーファー)
- 重量
- 3.4kg(サラウンドスピーカー装着時)、10kg(サブウーファー)
- チャンネル数
- 5.1.2 ch
- 型番
- JBLBAR800PROBLKJN
左右のスピーカーを分離して、サラウンド用として利用するアイデアは秀逸です。