どこでも没頭するサウンドを楽しめるDAPは?
DAPはひと昔前まで定番だった、iPodなどの「デジタルオーディオプレーヤー(Digital Audio Player)」のこと。Apple MusicやSpotifyといったサブスクの普及によりスマホで音楽を聴くのが当たり前になり、DAPは一時下火に……。
そんなDAPですが、Androidを搭載しサブスクに対応したり、真空管アンプを内蔵したり、実はアツい進化を遂げています。スピーカーを置かなくても音楽を楽しみたい人にはDAPがおすすめです!
そこで今回、雑誌『家電批評』が人気メーカーのDAP5製品を集め、音のプロと一緒に聴き比べてみました。
知っておきたいDAPの基本のキ
DAPは「デジタルオーディオプレーヤー」の略称。内蔵のアンプやパーツや筐体の素材を音楽再生に特化させた設計で、スマホで再生するよりも「高音質」を楽しめます。
DAPとスマホの違いは音域のバランスとダイナミクス
今回の検証でスマホと大きく差がついたのは、音域のバランスとダイナミクス。低域から高域までの再現度、小さい音や大きい音の聞こえ方はスマホでは得られない感動です。
もちろん音の解像度なども聴き比べると差は歴然。どんな場所でも音楽に没頭するならDAPがいいんです!
スマホと聴き比べると確かに違います!
こんな人にDAPはおすすめ
- 外でもより高音質を楽しみたい人
- スマホの容量が気になる人
- 有線イヤホンやヘッドホンを使いたい人
イヤホン・ヘッドホンは基本有線で楽しむ
DAPは4.4mmバランスプラグに対応している製品がほとんどです。実際に通常の3.5mmイヤホンプラグでの接続と比べると、解像度や音の立体感が違います。ここまでの体験ができるなら有線で聴くのがおすすめです。
3.5mmイヤホンプラグ(シングルエンド接続)
ステレオを構成する左右の信号線のうち「+」は独立しているものの「-」を共用。バランス接続と比べて再生機器への負担が少ないです。アンバランスとも呼ばれます。
4.4mmイヤホンプラグ(バランス接続)
左右の信号線が「+」も「-」も完全独立。「=」側で左右の信号が混ざり合うシングルエンドより、ノイズの低減や繊細な表現、音像定位や音場感に有利な接続方法です。
ワイヤレスにも対応しています
最新のBluetoothコーデックにも対応しているので、ワイヤレスでもハイレゾ音源を楽しめます。
音楽ストリーミング対応だとより手軽
以前はダウンロード音源のみしか聴けない製品が多かったですが、最近ではAndroidを搭載し、Amazon musicやSpotifyなどの音楽ストリーミングサービスに対応する製品が増加中。
USB-DACとしても使えます
パソコンやスマホとUSBケーブル経由でつなげば、デジタル信号をアナログ信号に変換してスピーカーやヘッドホンに送り出すDACとしても使用できます。
今回検証した5製品は全てDACモードを搭載しています。
ダウンロードした音源を本体やmicroSDカードに保存可能
本体のストレージに加えて、microSDカードに対応している製品も多く、ダウンロード音源をたっぷり保存できます。音楽ファイル形式はより高音質を求めるなら「ハイレゾ」対応がおすすめです。
下の表はファイルの保存方式と各ファイル形式の説明です。
ハイレゾ音源とは?
こちらはCD音源のデータの細かさを表したものです。
そしてこれがハイレゾ音源。デジタル音源はデータが細かいほど元の音に近づきます。この分割数や密度がCD音源と同等かそれ以上のものが「ハイレゾ音源」となります。
DAPのテスト方法は?
事前にAndroidスマホにイヤホンをつないで試聴。使用したスマホはソニー「Xperia 10 Ⅲ」です。スマホの音を掴んでから同じヘッドホンを各DAPに繋ぎ直して聴き比べました。
音源はAmazon Musicで再生し、以下の試聴のポイントをオーディオライターのゴン川野さん、クラシック音楽ファシリテーター飯田有抄さんならびに編集部で確認しました。
試聴のポイント
解像度
楽器の細部の音やカスレ、リップノイズは再現されているか? といったディティールや音像のしっかりさを確認しました。
クリアさ
音の輪郭がはっきりしているか、歪みのない音で再生されているかなど、いわゆる「音のヌケ」のよさを確認しました。
音域のバランス
低域から高域までバランスよく再生されているかをチェック。低域が出ていないなどは低評価になりました。
音像定位
ギターやドラムなどの楽器の位置や、ボーカルの立ち位置などが把握できるかをチェックしました。
ダイナミクス
大きい音から小さい音まで、曲本来の音の強弱がしっかりと再現できているかを確認しました。
バランス接続
イヤホン端子とバランス端子それぞれで聴き比べて、バランス接続がより高音質になっているのかを確認しました。
使い勝手
タッチパネルの反応やボタン操作のしやすさ、機能の充実度をチェックしました。
DAPのおすすめは?
プロと一緒に実際に試聴して選んだDAPのおすすめランキングです。それぞれの項目を緑のボタンで並べ替えられるので、商品選びの参考にしてみてくださいね。
商品 | |||||||||
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iBasso AudioDX180
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SHANLINGM5 Ultra
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CayinN3Ultra
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ソニーNW-ZX707
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HiBy MusicR6 III
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ソニーモニターヘッドホン MDR-MV1
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ソニーMUC-S12NB1
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BeyerdynamicDT 770 Pro X Limited Edition
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qdcSUPERIOR EX
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qdcSUPERIOR EX Cable 4.4
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【1位】iBasso Audio(アイバッソ オーディオ)「DX180」
- iBasso AudioDX180
- 実勢価格: ¥78,210〜
タイムセールは毎日開催中!Amazonで見る¥78,210〜
アイテム毎日更新中!楽天市場で見る¥79,000〜
- 解像度
- クリアさ
- 音域のバランス
- 音像定位
- ダイナミクス
- バランス接続
- 使い勝手
楽器とボーカルの距離までわかる空間表現と音の解像度
DAPのおすすめランキング1位でベストバイは、A評価のiBasso Audio(アイバッソ オーディオ)「DX180」。
DAPの音質の決め手となるのがデジタル音源をアナログ信号に変換するDACと、その信号を増幅するアンプ部分です。DACは、専業メーカーが毎年のように新製品を開発しています。つまり、ひと昔前のフラッグシップモデルより、最新型の中級機のほうがスペックでは上という逆転現象も起こり得るんです。
iBasso Audio(アイバッソ オーディオ)「DX180」はDACにシーラスロジック社製のCS43131を4基搭載。さらにFPGAと呼ばれるチップを使い1兆分の1秒レベルで信号を制御調整しています。
その効果は解像度と音像定位の良さに現れており、川野さんによると「『DRIVE MY DREAMS/DJ RYOW』1曲目のゴリゴリの低音と女性ボーカルとの音の分離が見事。空間も広く色々な位置にボーカルが定位する」クオリティとのこと。
iBasso Audio(アイバッソ オーディオ)「DX180」は10万円クラスの製品の中では、傑作のDAPといえるでしょう。
- おすすめポイント
-
- 音像定位の表現が豊か
- 驚きの解像度
- がっかりポイント
-
- 見た目がややチープ
- 幅
- 75mm
- 奥行
- 16mm
- 高さ
- 123mm
- 重量
- 206g
- ストリーミング
- 〇
- 型番
- DX180 BK
音の傾向
『猫吐極楽音頭』の空間が広く、ボーカルの位置の移動も見事。
自分と演奏家の間にフィルターを感じられないクリアな音。
ハイレゾ音源を最高音質で楽しみたい人に
バランス駆動でも2個あればいいDACを4個搭載して2基ペアのDACを1クロックずらして動かす手法を導入。これにより歪みを減らし解像度を高めています。
実際に聞いてみると、ボーカルの息づかいや繊細な楽器のタッチ音まで再生。高域は透明感があってヌケがよく、低域はややタイトでスピード感があります。バランス接続での音質向上効果も大きく音質を最優先したい人におすすめです。
音楽のジャンルは選びませんが、特にアコーステックな楽器の表現が得意です。
タッチパネルの操作もスムーズ
液晶画面は5インチでスリムな本体とあいまって操作性は良好。BluetoothコーデックはLDACとaptX HDの両方に対応します。
重量は206gと軽く、連続再生時間はバランス出力のローゲインで約15.5時間と優秀です。
操作感がややチープ
音量調整は右側面にあるボリュームノブを使いますが、少しあそびがあってチープな操作感なのが残念です。
物理ボタンはシンプルに「戻る」「再生・停止」「進む」の3つのみ。ボタンは小さめで間隔も狭く、手探りでの操作に戸惑いました。
【2位】SHANLING(シャンリン)「M5 Ultra」
- SHANLINGM5 Ultra
- 実勢価格: ¥91,864〜
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- 解像度
- クリアさ
- 音域のバランス
- 音像定位
- ダイナミクス
- バランス接続
- 使い勝手
圧倒的な中高域の解像度のよさ!まろやかで落ち着いたサウンド!
DAPのおすすめランキング2位は、A評価のSHANLING(シャンリン)「M5 Ultra」。
DACには日本の旭化成エレクトロニクス社製を採用。アンプはこだわりの自社開発で高音質部品を組み合わせています。
中高域の解像度が高く、その分低域はややもこっとした印象ですが、温かい音色で、金管楽器の高音もやわらかく尖っていません。
ジャンルを問わずに楽しめるサウンドです。
- おすすめポイント
-
- 中高域の解像度が高い
- 温かみのある音色
- がっかりポイント
-
- やや大きく重い
- 幅
- 75mm
- 奥行
- 19.5mm
- 高さ
- 120mm
- 重量
- 247g
- 型番
- M5 ULTRA SV
音の傾向
ボーカルが耳に近く、密度の高い空間が描かれます!
今回検証したDAPのなかで一番大きい
小型軽量化するDAPのなかで大きく重たくなっても音質追求したモデルです。連続再生時間はバランスで9時間、シングルエンドで11時間。BluetoothはLDACとaptX HDに対応してUSB DAC機能があります。
機能はシンプルでも独自OSでサクサク動く
Androidではなく独自のMTouch OSを採用してサクサク動作します。ボリュームはホイール式で電源ボタン兼用。片手で操作できました。
【3位】Cayin(カイン)「N3Ultra」
- CayinN3Ultra
- 実勢価格: ¥88,990〜
タイムセールは毎日開催中!Amazonで見る¥88,990〜
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- 解像度
- クリアさ
- 音域のバランス
- 音像定位
- ダイナミクス
- バランス接続
- 使い勝手
真空管らしいウォームなサウンドとデジタルらしい解像度のよさ
DAPのおすすめランキング3位は、A評価のCayin(カイン)「N3Ultra」。
Cayin独自の第3世代の真空管とトランジスタアンプのハイブリッドモデル。JAN6418と呼ばれる真空管を2本内蔵しています。ノイズ源になるアンテナを排除したためBluetoothとWi-Fiは使えません。
DACは旭化成エレクトロニクス社製を2基を搭載。真空管のモダンモードで再生するとクリアで解像度の高い音が楽しめます。密度が高く、楽器の立ち上がりのよさも好印象です。
- おすすめポイント
-
- 倍音成分の響きが豊か
- 3つの音色が選べる
- がっかりポイント
-
- Wi-Fi・Bluetooth非対応
- 幅
- 65.5mm
- 奥行
- 19.5mm
- 高さ
- 125mm
- 重量
- 204g(約)
- 型番
- N3Ultra
音の傾向
バイオリンの伸びやかさ、輝きが素晴らしい。質のよい高音です。
好みに合わせてアンプを替えれば音が変化!
真空管の回路の違いで2種類、さらにトランジスタアンプ駆動を加えて合計3つのモードがあり、好みに応じて音色が選べます。
Modern
ヌケがよく広々とした音場が得られ伸びやかな音です。
Classic
ウォームな音色、豊かな倍音と厚みのあるサウンドになります。
Solidstate
完全バランス駆動のトランジスタアンプの音で響きは少なめです。
真空管モードではDAPサイドのパンチングメタルからオレンジの灯が見えます。
真空管の音の特徴は響きが豊かかつ、なめらか。温かい音色で中域に厚みがあるバランスになります。
【4位】SONY(ソニー)「NW-ZX707」
- ソニーNW-ZX707
- 実勢価格: ¥83,399〜
タイムセールは毎日開催中!Amazonで見る¥88,045〜
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- 解像度
- クリアさ
- 音域のバランス
- 音像定位
- ダイナミクス
- バランス接続
- 使い勝手
スマホメーカーらしい使い心地 解像度がよく聴き心地も◯
DAPのおすすめランキング4位は、A評価のSONY(ソニー)「NW-ZX707」。
DAPのOSにAndroid 12を採用して前モデル「ZX507」より大幅に連続再生時間と操作性を向上させたモデルです。アルミ合金の削り出しシャーシに5型の液晶画面を搭載して、高級感も上級機に近づきました。
音生アプリのUIも一新され使やすく見やすくなっています。フルデジタルアンプを使った音は解像度が高く安定感があって、ダイナミックな表現も得意。弱点のない音を聴かせてくれます。
- おすすめポイント
-
- バランスがよく高解像度
- スマホ感覚で使える
- がっかりポイント
-
- バランスでも音の変化ナシ
- 幅
- 72.5mm
- 奥行
- 16.9mm
- 高さ
- 132.3mm
- 重量
- 227g(約)
- ストリーミング
- 〇
- 型番
- NW-ZX707
音の傾向
全部入りの多機能モデル
やりたいと思ったことがほぼ実現できる多機能が特徴です。音楽のジャンルを選ばずクセのない音。EQで好みの音が追求できます。
スマホメーカー特有の使い心地のよさ
5型のディスプレイを採用してタッチ操作が快適になりました。画面下部でフリック操作にも対応します。
省電力設計により、専用アプリで最大25時間、ストリーミング時で最大22時間の連続再生が可能です。
バランスとシングルエンドで音質の差がない
他機種では大きく音質が向上したバランス接続の効果が、ほとんどありません。
ごくわずかにクリアさが増しましたが、ほとんど変わりません。
【5位】HiBy Music(ハイビーミュージック)「R6 III」
- HiBy MusicR6 III
- 実勢価格: ¥76,667〜
- 解像度
- クリアさ
- 音域のバランス
- 音像定位
- ダイナミクス
- バランス接続
- 使い勝手
解像度や高域のかたさが気になるもののボタン操作や接続しやすさで高評価
DAPのおすすめランキング5位は、A評価のHiBy Music(ハイビーミュージック)「R6 III」。
消費電力は高いですが歪みの少ないクラスAアンプを採用しています。連続再生はバランスで6時間、シングルエンドで最大9時間、クラスABに切り替えて最大15時間です。
高域はクリアですがやや硬質、低域は量感がありかなり低い音域まで伸びています。
- おすすめポイント
-
- クッキリとした輪郭の音
- 出力端子が独立している
- がっかりポイント
-
- 高域がやや硬質でクール
- 幅
- 73.1mm
- 奥行
- 15.6mm
- 高さ
- 129.4mm
- 重量
- 250g
- ストリーミング
- 〇
音の傾向
やや高音がクッキリと強く、低音域は少し音の輪郭が曖昧です。
専用端子があり間違わない
出力端子はバランスとシングルエンドで、それぞれヘッドホン用とライン用に分かれています。
おまけ:DAPとセットで使いたいイヤホン&ヘッドホン3選
せっかくの高解像度なDAPはしっかりした有線ヘッドホンで実力を引き出したいもの。そこで識者が高性能でハイコスパなモデルを厳選しました。バランス接続でさらに音質向上が期待できます!
ソニー「モニターヘッドホン MDR-MV1」
- ソニーモニターヘッドホン MDR-MV1
- 実勢価格: ¥40,412〜
タイムセールは毎日開催中!Amazonで見る¥42,000〜
アイテム毎日更新中!楽天市場で見る¥41,369〜
自宅で使用するなら音抜けがいい開放型ヘッドホン
ソニーのスタジオモニターといえば、TVの音楽番組でよく見かける「MDR-CD900ST」が定番中の定番。しかし、密閉型で解像度が高く音の粗を削り出すため音楽鑑賞用には適しません。
これに対して新世代の開放型モニターとして、登場したのがソニー「MDR-MV1」です。音場が広く、音像定位が正確、解像度は高いがギスギスした音にならないのが特長で、バランス接続にも対応と、音楽鑑賞用に最適です。
- 重量
- 223g(ケーブルを含まず)
- 型番
- MDR-MV1
軽くて装着感がいいので長時間の試聴も苦になりません。解像度が高く広い空間が感じられます。
装着感がいいパット
スエード調人工皮革イヤーパッドを採用しています。
別売りのバランスケーブルもセットで!
- ソニーMUC-S12NB1
- 実勢価格: ¥12,482〜
タイムセールは毎日開催中!Amazonで見る¥12,482〜
アイテム毎日更新中!楽天市場で見る¥13,643〜
「MDR-1A」などのバランス接続用ケーブルですが、「MDR-MV1」にも使えます。銀コートしたOFC(無酸素銅)を導体に使ったツイストペア構造を採用しています。
Beyerdynamic「DT 770 Pro X Limited Edition」
- BeyerdynamicDT 770 Pro X Limited Edition
- 実勢価格: ¥31,482〜
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アイテム毎日更新中!楽天市場で見る¥33,770〜
抜群の遮音性でどこでも雑音皆無の音楽を楽しめる
Beyerdynamic(ベイヤーダイナミック)「DT 770 Pro X Limited Edition」は、プロに愛された密閉型モニターヘッドホンの最新モデルの限定版(検証時)。プロ用ですが高効率なインピーダンス48Ωなのでスマホでも鳴らせます。最新ドライバーの採用で解像度も大幅にアップ。
大型のベロアパッドで耳を覆い抜群の遮音性を誇ります。屋外や騒音のある場所でも周りを気にせずに音楽に集中できました。
- 重量
- 305g(ケーブルを含まず)
- 型番
- DT 770 PRO X LIMITED EDITION
サイズがかなり大きい
耳全体を覆うオーバーイヤー型なので安定性はいいのですが、本体がかなり大きくなります。
開放型と密閉型とは?
開放型
ドライバーの後面が開放され、クリアでヌケがよく、広がりのある音が特長。耳への圧迫感は少ないのですが音漏れしやすく、遮音性にも乏しいです。
密閉型
ハウジングが密閉され遮音性が高く、迫力のある低音を再生できます。音漏れが少なく屋外の使用に向いています。
qdc「SUPERIOR EX」
- qdcSUPERIOR EX
- 実勢価格: ¥19,800〜
タイムセールは毎日開催中!Amazonで見る¥19,909〜
アイテム毎日更新中!楽天市場で見る¥19,800〜
イヤホンもバランスで楽しめる!尖りのない高音が透明感があり聴き心地が最高
qdc(キューディーシー)「SUPERIOR EX」は、qdcの「SUPERIOR」をベースに国内大手カスタムIEMブランドFitEarとのコラボにより生まれたモデルです。ハウジングは新たにアルミニウム合金を採用。ドライバーはφ10mmのダイナミック型です。
高解像度で低域がだぶつかずに、高域は尖った部分がなく、透明感がありどこまでも抜けていきます。
- ドライバー
- ダイナミック型(10mm径シングルフルレンジ)
- 型番
- SUPERIOR EX
オプションのバランスケーブルqdc「SUPERIOR EX Cable 4.4」にリケーブルするとさらに高音質を狙えます。
- qdcSUPERIOR EX Cable 4.4
- 実勢価格: ¥6,000〜
タイムセールは毎日開催中!Amazonで見る¥6,000〜
アイテム毎日更新中!楽天市場で見る¥6,600〜
まとめ:ベストバイはiBasso Audio「DX180」
以上、DAPのおすすめランキング5選でした。
ベストバイに輝いたiBasso Audio(アイバッソ オーディオ)「DX180」は、10万円クラスの製品の中では傑作のDAP。空間表現と音の解像度が素晴らしいうえ、タッチパネルの操作もスムーズです。音楽のジャンルは選びませんが、特にアコーステックな楽器の表現が得意。ハイレゾ音源を最高音質で楽しみたい人におすすめです。
10万円以下で個性全開!音色で製品を選べる
今回の試聴では、まず実売価格9万5000円のスマホ(ソニー「Xperia 10 Ⅲ」)で再生しています。スマホも十分音楽が楽しめるレベルでしたが、DAPで聴きはじめるとスマホとは解像度が段違い! 高域の透明感、中低域の音の輪郭、音のヌケのよさ、音像定位、広がり感など、全てが底上げされており、改めて音楽専用機の実力を思い知りました。
2位のSHANLING(シャンリン)「M5 Ultra」は中高域に高い解像度を誇ります。高域はなめらかでツヤがあり、女性ボーカルが魅力的です。
3位のCayin(カイン)「N3Ultra」は本物の真空管を搭載して3種類の音色を再生できるユニークなモデル。クラシックモードでは豊かな響きを聴かせてくれますが、ストリーミングやBluetoothも搭載しない硬派な一面も。
4位のSONY(ソニー)「NW-ZX707」は日本製らしくバランスのいい音でジャンルを選ばず、製品の完成度も高いため安心して使えます。5位のHiBy Music(ハイビーミュージック)「R6 III」はすっきりとした高解像度路線です。ソニーもハイビーも繊細な音が得意ですが、ややインパクトに欠けました。とはいえどれもA評価です。
10万円以下でも基本的な性能を満たしつつ、個性的な音質を持っていることが判明。好みの音色で選んでも外れがありません。
記事を参考にお気に入りのDAPを見つけてください。
DAPのおすすめ
iBasso Audio
DX180
DAPの売れ筋ランキングもチェック!
DAPのAmazon・楽天の売れ筋ランキングは、以下のリンクからご確認ください。
細かい音のニュアンスの再現が圧倒的!