AV機器DAPとは?

アンドロイドOS搭載のDAP(デジタルオーディオプレーヤー)。

いわば高音質全振りのiPodです。

DAPを使うメリットは、その高い再生能力が引き出す情報量の多さと言われます。

演奏の一音一音に込められたニュアンス、ボーカリストの息づかいなどを感じ取れるので、聴き手とアーティストをより濃密につなげてくれます。

DAPとは? DAPおすすめ イメージ

今回、雑誌『家電批評』はDAPとしては最安帯3万円クラスのエントリーモデル2製品と、4〜8万円程度のスタンダードモデル5製品を比較しました。

いずれも「Amazon music」や「Apple music」をインストールして手軽に使えます。

スマホとどう違う?

専用機だから音質は明確に格上!

専用機だから音質は明確に格上! DAPおすすめ イメージ

音質に悪影響を与える電磁波ノイズなどへの対策はスマホよりはるかに厳重。

また、LDACなどの高品質コーデックにも対応しており、Bluetoothイヤホンの実力もスマホ以上に発揮できます

DACじゃだめ?

DACより機能が豊富で使い道が多い

DACより機能が豊富で使い道が多い DAPおすすめ イメージ

スマホでバランス接続を楽しむなら、小型のDACという手もありますが、DAPのほうが高機能。

スマホからDAPにBluetoothで楽曲を転送し、有線イヤホンに出力するといった使い方も可能です。

機能的な特徴は?

バランス接続で有線イヤホンの音質UP

バランス接続で有線イヤホンの音質UP DAPおすすめ イメージ

❶左(+)❷右(+)❸グランド(−)❹左(−)❺右(−)

DAPの大きな特徴は「バランス接続」で有線イヤホン・ヘッドホンを楽しめるように、4.4mmのイヤホン端子を備えることです。

バランス接続は一般的な3.5mm端子を使うアンバランス接続に比べ、解像度や定位感が向上するとされており、楽曲本来の情報量を引き出しやすくなります!

プラグにはステレオを構成する左右チャンネルの電気信号が流れていますが、アンバランスでは(ー)が左右共通で分離されておらず、解像感の低下などをまねきます。

バランス接続で有線イヤホンの音質UP DAPおすすめ イメージ2

DAP端子部です。左が3.5mm、右が4.4mmです。

AV機器DAPのベストバイは価格別でFIIO「JM21」とiBasso Audio「DX180」

雑誌『家電批評』編集部が比較テストを行った結果、DAP(エントリーモデル)のおすすめランキング第1位に選ばれたのはFIIO「JM21」、DAP(スタンダードモデル)のおすすめランキング第1位はiBasso「DX180」でした。

どちらも価格を超えた音質を備えた製品です。

 

3万円台で楽しい音を実感

家電批評: ベストバイ[リボンなし]
DAPおすすめ FIIO JM21 ブラック FIO-JM21-B イメージ1
  • FIIOJM21 ブラック FIO-JM21-B
  • 最安価格: ¥31,995

圧倒的解像度で段違いの音質

家電批評: ベストバイ[リボンなし]
DAPおすすめ iBasso Audio DX180 イメージ1
DAPおすすめ iBasso Audio DX180 イメージ2
DAPおすすめ iBasso Audio DX180 イメージ3
  • iBasso AudioDX180
  • 最安価格: ¥77,351

AV機器DAPの選び方は?

音質採点はAV評論家の野村ケンジさんと本田雅一さんが担当。

試聴はバランス接続中心で、野村さんは水月雨のイヤホン「KADENZ」でヨルシカや米津玄師などのJ-POPを、本田さんはソニーのヘッドホン「MDR-MV1」でセルジオ・メンデスやクラフトワークなどの洋楽を中心にチェックしました。
楽曲はAndroid搭載を生かすべくAmazon Musicで再生しています。

解像度

細かな音やボーカルのこすれといった情報量の豊富さ。

クリアさ

音の輪郭が明瞭で、歪みが少なくクリアな音か。

音域バランス

低域・中域・高域が適切なバランスで再生されるか。

音像定位

各楽器・演奏の位置関係の明瞭さ。

ダイナミクス

楽曲本来の音の強弱を正確に表現できるか。

出力の音質差

バランスでもアンバランスでも音に統一感があるか。

駆動力

鳴らしにくいヘッドホンでも適切な音量を取れるか。

使い勝手

携帯性や操作性、DACやワイヤレス機能の充実さ。

AV機器DAP(エントリーモデル)のおすすめランキング

雑誌「家電批評」がプロと共にDAPの比較検証を実際に行ったところ、エントリーモデルの1位ベストバイはFIIOの「JM21」でした。スタンダードモデル1位はiBasso Audioの「DX180」でした。

ランキングは項目名で並び替えられます
商品
B評価
FIIOJM21 ブラック FIO-JM21-B
DAPおすすめ FIIO JM21 ブラック FIO-JM21-B イメージ
3.09
1.88 4.25
68mm(約)
13mm(約)
120.7mm
156g
エントリー
C評価
HiBy DigitalM300
DAPおすすめ HiBy Digital M300 イメージ
2.01
1.63 2.38
58mm
13mm
113mm
136g
エントリー
A評価
iBasso AudioDX180
DAPおすすめ iBasso Audio DX180 イメージ
4.12
4.25 3.38
75mm
16mm
123mm
206g
スタンダード
A評価
ACTIVOACTIVO P1
DAPおすすめ ACTIVO ACTIVO P1 イメージ
4.08
4.20 4.50
62mm
17.2mm
119.2mm
155g(約)
スタンダード
A評価
ShanlingM3 Plus
DAPおすすめ Shanling M3 Plus イメージ
3.86
3.95 3.38
70mm
18mm
115mm
205g
スタンダード
A評価
FIIOM21
DAPおすすめ FIIO M21 イメージ
3.85
3.63 3.88
68mm
17mm
121mm
193g
スタンダード
B評価
HiBy MusicR4
DAPおすすめ HiBy Music R4 イメージ
3.44
2.70 3.75
68.3mm
18.5mm
129.6mm
231g
スタンダード

B評価【エントリー:1位】FIIO「JM21」

  • FIIOJM21 ブラック FIO-JM21-B
  • 最安価格: ¥31,995

総合評価: 3.09

 
解像度
 1.88
クリアさ
 3.25
音域バランス
 3.38
音像定位
 2.75
ダイナミクス
 3.50
出力の音質差
 2.80
駆動力
 2.00
使い勝手
 4.25

3万円でDAPの楽しさを実感!

エントリーモデルDAPのおすすめランキング1位でベストバイを獲得したのは、B評価のFIIO「JM21」でした。

3万円台と低価格でありながら、音質と使い勝手のバランスで健闘しました。

厚さ約13mm、重さ約156gと、今回検証したなかでは携帯性にも優れています。

はじめてのDAPとして、バランス接続のイヤホンやFIIOヘッドホンと組み合わせて使うのにおすすめです。

Android 13ベースで各種音楽サービスのアプリを楽しめます。

おすすめポイント
  1. 安くDAPデビューするならコレ
  2. 明るくポップな楽曲が得意
がっかりポイント
  1. Android機としてはメモリが不十分
68mm(約)
奥行
13mm(約)
高さ
120.7mm
重量
156g
DAC
Cirrus Logic CS43198×2
型番
FIO-JM21-B

ギリギリポケットにも入るサイズ

ギリギリポケットにも入るサイズ DAPおすすめ イメージ

今回の登場機種で2番目にコンパクト。

サイズ的にもDAP入門に向いたおすすめの一台です。

ギリギリポケットにも入るサイズ DAPおすすめ イメージ2
ギリギリポケットにも入るサイズ DAPおすすめ イメージ3

選曲とボリューム調節のボタンを側面に完備。

FIIOヘッドホンやUSBケーブルは底面側に接続します。

ストラップホールもあります。

DACやBluetoothレシーバーなど機能面は完璧! EQも手軽に使える

DACやBluetoothレシーバーなど機能面は完璧! EQも手軽に使える DAPおすすめ イメージ
DACやBluetoothレシーバーなど機能面は完璧! EQも手軽に使える DAPおすすめ イメージ2

PCやスマホからUSB入力して高音質で聴けるDAC機能、音楽をBluetooth転送して本機で再生できるレシーバー機能を搭載しています。

なお、メモリが少なくアプリの同時起動は非推奨です。

DACやBluetoothレシーバーなど機能面は完璧! EQも手軽に使える DAPおすすめ イメージ3

イコライザーは純正アプリ以外にも適用されます。

プリセットが豊富な上、効果を体感しやすい音響効果も◎。

解像度や音像定位に乏しいが明るくメリハリがあるサウンド

解像度や音像定位に乏しいが明るくメリハリがあるサウンド DAPおすすめ イメージ

空気感や分離感、音場の広さといった基本性能は、低価格帯だけに物足りなさもありました。

しかし、限られた音域の中でメリハリを付け、明るく元気の良い音にまとめ上げていることに注目。

そもそも、3万円台でAmazon Musicなどに対応しているのは貴重な存在で、入門機としてはベストの実力です。

本田雅一 氏
AV評論家
本田雅一 氏 のコメント

コスパならこれ。低価格でもDAPの楽しさがわかります。

野村ケンジ 氏
オーディオビジュアル評論家
野村ケンジ 氏 のコメント

爽やかで明るい音。メリハリがあり現代の楽曲に合っています。

C評価【エントリー:2位】HiBy Digital「M300」

  • HiBy DigitalM300
  • 最安価格: ¥29,800

総合評価: 2.01

 
解像度
 1.63
クリアさ
 2.25
音域バランス
 1.25
音像定位
 3.25
ダイナミクス
 2.88
出力の音質差
 0.00
駆動力
 2.50
使い勝手
 2.38

超コンパクトなのはいい!ただ駆動力が低すぎる……

エントリーモデルDAPのおすすめランキング2位は、C評価のHiBy Digital「M300」でした。

バランス接続できず駆動力も弱いことから「高品位ヘッドホンを使えないなら、そもそもDAPを使う意味があるのでしょうか?」と本田さんは疑問を呈します。

試聴機はAndroidの画面が時々固まってしまうなど挙動が不安定で点数が下がりました。

おすすめポイント
  1. 圧倒的なコンパクトサイズ
がっかりポイント
  1. Androidの動作が重たかった
58mm
奥行
13mm
高さ
113mm
重量
136g
DAC
Cirrus Logic CS43131
型番
M300 BLACK

駆動力

駆動力 DAPおすすめ イメージ

ボリュームを大きくしても音量を稼げず、駆動力が不足しています。

野村ケンジ 氏
オーディオビジュアル評論家
野村ケンジ 氏 のコメント

以前の試聴とは異なる印象。個体差で音質が変わるのか?

AV機器DAP(スタンダードモデル)のおすすめランキング

A評価【スタンダード:1位】iBasso Audio「DX180」

  • iBasso AudioDX180
  • 最安価格: ¥77,351

総合評価: 4.12

 
解像度
 4.25
クリアさ
 4.25
音域バランス
 4.33
音像定位
 4.65
ダイナミクス
 4.40
出力の音質差
 4.00
駆動力
 4.00
使い勝手
 3.38

オールジャンルで楽しめる高音質モデル

スタンダードモデルDAPのおすすめランキング1位でベストバイを獲得したのは、A評価のiBasso Audio「DX180」でした。

10万円以下のDAPでは定番モデルで、「ひとつ上の価格帯に匹敵する実力を持つ」(野村さん)と太鼓判。

音質評価でも、ジャンルを選ばず楽しめるバランスのよさが際立ちます。

PCとスマホと接続して高音質を楽しめるDACモードやBluetoothレシーバーなどの機能もひと通りそろっています。

しかし、BluetoothはLDACに非対応、イコライザーは独自の再生アプリ以外には対応しないなど使い勝手の面では若干評価が下がりました。

やや高価ですが、「そもそもDAPは嗜好品ですから、せっかく買うなら頑張ってDX180を選んだほうが満足できます」と本田さんが断言するほどの音質は、まさに音楽体験を底上げしてくれること間違いありません。

おすすめポイント
  1. ジャンルを選ばない高音質
  2. 低域のスピード感・立ち上がりがいい
がっかりポイント
  1. イコライザーは独自アプリ内のみ
75mm
奥行
16mm
高さ
123mm
重量
206g
DAC
Cirrus Logic CS43131×4
ストリーミング
型番
DX180 BK

機能も充実ボリュームダイヤルは便利

機能も充実ボリュームダイヤルは便利 DAPおすすめ イメージ
機能も充実ボリュームダイヤルは便利 DAPおすすめ イメージ2

本体側面に備わるボリュームダイヤルを操作していると、ポータブル機ながら「オーディオ機器で音楽を楽しんでいるぞ!」という気持ちが高まります。

機能も充実ボリュームダイヤルは便利 DAPおすすめ イメージ3

画面操作のレスポンスも良好でした。

機能も充実ボリュームダイヤルは便利 DAPおすすめ イメージ4
機能も充実ボリュームダイヤルは便利 DAPおすすめ イメージ5
機能も充実ボリュームダイヤルは便利 DAPおすすめ イメージ6

操作部は他機種と同様のレイアウト。

DACモードでもダイヤルでサッとボリューム調節できるのは便利です。

本体色には明るいブルーや濃いグリーンも選べます。

比較した7製品中、圧倒的な音質!

比較した7製品中、圧倒的な音質! DAPおすすめ イメージ

全体的なバランスの良さを高く評価。

解像感や音場の広さも十分にあり、音楽ジャンルを選ばないポテンシャルの高さが魅力です。

スピード感や音の消え際のなめらかさもおすすめポイントでした。

野村ケンジ 氏
オーディオビジュアル評論家
野村ケンジ 氏 のコメント

全体的な良質さを感じます。特にアコースティック系が楽しい!

本田雅一 氏
AV評論家
本田雅一 氏 のコメント

音場が広い上、音がふわっーと減衰していく消え際も綺麗ですね。

A評価【スタンダード:2位】ACTIVO「ACTIVO P1」

  • ACTIVOACTIVO P1
  • 最安価格: ¥50,000

総合評価: 4.08

 
解像度
 4.20
クリアさ
 4.15
音域バランス
 4.13
音像定位
 3.75
ダイナミクス
 3.75
出力の音質差
 3.00
駆動力
 4.00
使い勝手
 4.50

オーディオ専用機としての作り込みに感動!持ち歩きにベスト!

スタンダードモデルDAPのおすすめランキング2位は、A評価を獲得したACTIVO「ACTIVO P1」でした。

本製品はハイエンドのDAPで知られる韓国Astell&Kernのサブブランド製品。

高級感を競う他社とは異なり、外装やUIはカジュアルな世界観で貫かれています。

音質はメリハリがあり、エネルギッシュに聞かせるところが持ち味。

UIも見どころで、4.1型のディスプレイは、本体サイズを抑えつつ十分な操作性と視認性を確保しています。

操作画面は日本語への翻訳も抜かりなく、Androidっぽさを感じる部分が少ないデザイン。

スマホではなく音楽専用機としてDAPでリスニングに没入したい人におすすめです。

おすすめポイント
  1. ジャンルを問わず楽しめる音質
  2. 秀逸なUIで使いやすい
がっかりポイント
  1. EQにプリセットがない
62mm
奥行
17.2mm
高さ
119.2mm
重量
155g(約)
DAC
ESS ES9219Q×2
型番
IRV-ACTIVO-P1

設定画面が秀逸で使いやすい!

設定画面が秀逸で使いやすい! DAPおすすめ イメージ

Androidの設定画面です。

右の「FIIO M21」と比べ、左の「P1」はAndroidベースとは思えないほどの設定項目がオーディオ向けに整理されています。

設定画面が秀逸で使いやすい! DAPおすすめ イメージ2
設定画面が秀逸で使いやすい! DAPおすすめ イメージ3
設定画面が秀逸で使いやすい! DAPおすすめ イメージ4

ボタンを減らしたミニマムな操作部。

電源下部にあるボタンは曲操作用で、1度押すと再生/停止、2度押しで次曲、3度押しで前曲となります。

最近のワイヤレスイヤホンと同じですね。

設定画面が秀逸で使いやすい! DAPおすすめ イメージ5

aptXHDやLDACに対応するので、小型筐体も相まってワイヤレスイヤホンを楽しむにも最適です!

設定画面が秀逸で使いやすい! DAPおすすめ イメージ6

イコライザーはわかりやすいグラフィック式(左)ですが、パラメトリックEQ(右)で追い込むことも可能です。

OS全体に適用されます。

ただし、プリセットがないのは残念でした。

解像度の高さはベスト!情熱的なサウンド傾向

解像度の高さはベスト!情熱的なサウンド傾向 DAPおすすめ イメージ

解像度が高くダイレクト感のある音色が高評価でした。

高級イヤホンを接続しても実力を発揮します。

本田雅一 氏
AV評論家
本田雅一 氏 のコメント

うまくチューニングされていて、パッションを感じる音質。3.5mmのアンバランスは薄味なのでバランス接続推奨です。

野村ケンジ 氏
オーディオビジュアル評論家
野村ケンジ 氏 のコメント

総じて懐の深い音表現をもつ、小型ながらできのいい製品です。

A評価【スタンダード:3位】Shanling「M3 Plus」

  • ShanlingM3 Plus
  • 最安価格: ¥62,370

総合評価: 3.86

 
解像度
 3.95
クリアさ
 3.15
音域バランス
 4.45
音像定位
 3.75
ダイナミクス
 3.75
出力の音質差
 4.30
駆動力
 4.50
使い勝手
 3.38

アコースティック曲に向くまじめな音作り

スタンダードモデルDAPのおすすめランキング3位は、A評価を獲得したShanling「M3 Plus」でした。

まとまりのいい音質が光る一台。

高い駆動力を求めるヘッドホンも鳴らすゲイン幅を持っています。

接続についても「3.5mmはジェントル、4.4mmはパワフルな表現。好みの使い分けが楽しそう」(野村さん)と、3.5mm接続でも見劣りしない音が好印象でした。

側面のウェーブを取り入れたデザインなど、筐体に高級感があり、DX180同様にボリュームダイヤルも装備します。

おすすめポイント
  1. アコースティック系を良好に鳴らすアンプ性能の高さ
  2. 3.5mmでも好ましい音質
がっかりポイント
  1. DACモードの挙動が不安定
70mm
奥行
18mm
高さ
115mm
重量
205g
DAC
Cirrus Logic CS43198×4
型番
M3 PLUS DEEP NIGHT BLACK

使い勝手

使い勝手 DAPおすすめ イメージ

OSはAndroid 13。

AGLO(Android Global Lossless Output)により、純正以外のストリーミングサービス系アプリでもAndroidの音声処理をバイパスし音質を劣化させずに出力可能です。

同様の機能はDX180やFIIOの2製品、HiBy Music R4も搭載。

スマホにはないメリットです。

使い勝手 DAPおすすめ イメージ2

試聴ではDACモード時にiPhone15 やMacから認識されませんでした。

使い勝手 DAPおすすめ イメージ3

タッチレスポンスのサクサク度合いは、FIIO勢に次ぐハイレベルでした。

音質

音質 DAPおすすめ イメージ
野村ケンジ 氏
オーディオビジュアル評論家
野村ケンジ 氏 のコメント

3.5mmと4.4mmを音質の好みで使い分けるのが楽しそうです。

本田雅一 氏
AV評論家
本田雅一 氏 のコメント

落ち着いた音でアンプの駆動力も高く、基本性能の底堅さを感じます。

A評価【スタンダード:4位】FIIO「M21」

  • FIIOM21
  • 最安価格: ¥51,673

総合評価: 3.85

 
解像度
 3.63
クリアさ
 4.00
音域バランス
 4.00
音像定位
 3.65
ダイナミクス
 3.90
出力の音質差
 4.30
駆動力
 3.50
使い勝手
 3.88

予算5万円ならこれがベスト!3万円クラスとは解像力が違う

スタンダードモデルDAPのおすすめランキング4位は、A評価を獲得したFIIO「M21」でした。

3万円クラスからグッと解像度が高まり、音像定位やメリハリも向上しています。

特にポップスやクラシックが得意です。

バランス・アンバランス接続で音色に差が少ないのも好印象。

ただ、ノイズに弱音が埋もれるなど課題もありました。

おすすめポイント
  1. 快適な操作レスポンス
がっかりポイント
  1. ややノイジーな音質
68mm
奥行
17mm
高さ
121mm
重量
193g
DAC
Cirrus Logic CS43198×4
型番
FIO-M21-L

駆動力

駆動力 DAPおすすめ イメージ

駆動力もあるので、ヘッドホンと組み合わせて、品位ある音を楽しめます。

本田雅一 氏
AV評論家
本田雅一 氏 のコメント

同価格帯のR4よりニュートラルな音で落ち着いた楽曲向きです。

B評価【スタンダード:5位】HiBy Music「R4」

  • HiBy MusicR4
  • 最安価格: ¥44,000

総合評価: 3.44

 
解像度
 2.70
クリアさ
 2.65
音域バランス
 4.00
音像定位
 3.15
ダイナミクス
 4.25
出力の音質差
 3.80
駆動力
 3.00
使い勝手
 3.75

見た目どおり、明るくポップなサウンド

スタンダードモデルDAPのおすすめランキング5位は、B評価のHiBy Music「R4」でした。

サイバーパンクをイメージした世界観が、外観から画面UIにまで貫かれる個性派モデル。

上部に幅広のストラップを取り付けられるアクティブなデザインもDAPとしては珍しいです。

本体カラーはなんと4色から選べます。

解像度など音質は価格相応で、不満は感じないレベルの仕上がり。

ここまで個性満点でありながら、5万円を切る手頃な価格が魅力的です。

この見た目にマッチした元気なサウンドを楽しむのがお似合いの一台です。

おすすめポイント
  1. EDMなどに合うタイトな低域
  2. DACモードでもBluetooth出力ができる
がっかりポイント
  1. メリハリはあるが好みの分かれる音色
68.3mm
奥行
18.5mm
高さ
129.6mm
重量
231g
DAC
ESS ES9018C2M×4
型番
R4 ORANGE

使い勝手

使い勝手 DAPおすすめ イメージ
使い勝手 DAPおすすめ イメージ2

ストラップやカラビナを取り付けられる大胆なデザインです。

使い勝手 DAPおすすめ イメージ3

音色を調節する「MSEB」を搭載。

男女別にボーカルの強調度合いを変えるなど、凝った設定を楽しめます。

組み合わせるイヤホン・ヘッドホンはミドルクラスまで

組み合わせるイヤホン・ヘッドホンはミドルクラスまで DAPおすすめ イメージ

高域がやや多めながら、中域の厚みと低音の締まりは好感触でした。

組み合わせるイヤホン・ヘッドホンはミドルクラスまで DAPおすすめ イメージ2

「メリハリのよさがEDMなどに合いそう。ジャズや室内楽をゆったり聴くには不向きかも」(本田さん)。

野村さんはアンプの駆動力に注目し、「高級イヤホンにはあまり向かない」と評価しました。

本田雅一 氏
AV評論家
本田雅一 氏 のコメント

明るく元気で、ポップに聞こえる音の演出があります。

野村ケンジ 氏
オーディオビジュアル評論家
野村ケンジ 氏 のコメント

やや癖のある音色表現のため、好みが分かれそうです。

AV機器入門機でもイヤホン・ヘッドホンはバランス接続をしよう

入門機でもイヤホン・ヘッドホンはバランス接続をしよう DAPおすすめ イメージ

今回の試聴では低価格モデルでは3.5mmと4.4mmの音質差が目立つ傾向が見られました。

バランス接続でぜひ聞いてみてください。

ヘッドホンは、ケーブル交換でバランス化が可能です。

AV機器外でも家でも楽曲の魅力を味わい尽くすDAP

以上、DAPのおすすめ7製品をエントリーモデルとスタンダードモデルに分けて、ランキング形式でご紹介しました。

まず、とにかく安くDAPデビューしたい人にはFIIO「JM21」がおすすめです。

スマホ単体やスマホ+DACで音楽を聴いている人にとっては、バランス接続の高品位ヘッドホンを組み合わせるなど、ワンランク上のリスニングに踏み出す第一歩になります。

中価格帯に位置する5万円前後の製品は、全体的に音質が向上するものの、まだコストの制約が大きく、全方位的なレベルの高さは望めません。

高密度でエネルギッシュな音楽が好きなのか、空間を感じる静かな音楽が好きなのかなど、自分がよく聴く音楽や組み合わせるヘッドホンのことも一緒に考えてみるといいでしょう。

一方、最高評価だったのが一番高価なiBasso Audio「DX180」

ここまで来ると、音楽ジャンルを選ばない高い基本性能が備わってきます。

幅広い楽曲を楽しみたい人であれば、少し背伸びしてでもDX180を選ぶ価値があります。

エントリーモデルのおすすめ

エントリーモデルのおすすめ DAPおすすめ イメージ

FIIO
JM21

スタンダードモデルのおすすめ

スタンダードモデルのおすすめ DAPおすすめ イメージ

iBasso Audio
DX180

AV機器DAPの売れ筋ランキングもチェック!

DAPのAmazon・楽天の売れ筋ランキングは、以下のリンクからご確認ください。