サブスク時代だからこそレコード人気が再燃!
ここ数年レコード人気が再燃しています。
インターネットで音楽がいつでも楽しめる便利な時代に、アメリカではCDの売上を35年ぶりに上回るなど世界的なブームになっていますし、2021年の9月には東京、渋谷に国内最大級となるタワーレコードのアナログレコード専門店がオープンしました。ネットオークションでも70年代や80年代の歌謡曲やシティポップが多数出品・落札されています。
古いレコードだけではありません。国内外の人気アーティストが新曲をリリースする際にCDとレコードを同時に発売する動きが広がっていて、サブスクで音楽を聴く20代を中心とする若い世代で需要が高まっています。
レコードの魅力は、A面からB面を再生するのに裏返す手間だったり、曲間でプツッとノイズが出たりと実にアナログ的なところでしょう。そんなレコードを聴くにはレコードプレーヤーが必須。
でも、どんなレコードプレーヤーを購入したらよいのか悩んでいる人も多いのではないでしょうか?
そこで今回はレコード入門用として、比較的安価に購入できて手軽にレコードを再生できる3モデルをピックアップして紹介します。
昔聴いてたレコード聴きませんか?
昔買ったレコードを大切に保管しているアラフォー以降の人!レコードプレーヤーがなくて聴けないなら、新たに購入してレコードを聴きませんか?
レコードをターンテーブルに載せてレコードのホコリを取り、静電気を除去してレコード針を落とす。面倒とも感じたこの一連の作業をもう一度楽しみましょうよ!
昔はレコードといえばダビング元のイメージ。ジャケットを飾る文化も。
Q. ちなみにレコードはどこで買えるの?
A. 大手レコード店やネットショップで購入できます。ディスクユニオンなどの専門店なら、新品や中古品のレコードを豊富に取り揃えています。そして、レコードに詳しいスタッフも多いのでアドバイスや情報を提供してくれる点も魅力でしょう。ただ、店舗が少ないのが難点です。もちろんアマゾンなどネット通販でも購入可能。欲しいレコードが決まっているのなら自宅から注文できて便利です。
レコードって難しそう……
プレーヤーの値段が高く、扱いが難しそうで気軽に手を出せない。
セッティングがデリケートでまともな音がでないイメージ。
確かにレコードってそんなイメージありますよね。本格的に高音質でレコードを楽しもうと思えば知識も予算も必要です。
しかし、最近はカジュアルにレコードを楽しめる製品が発売されています。
価格が安く、スピーカーを内蔵しているものもあるのでオーディオセットを用意しなくてもOK。レコードプレーヤー単体で楽しめるんです。Bluetoothに対応している製品もあり、ワイヤレスイヤホンなどと接続もできます。
今回はカジュアルに楽しみたい人向けの安いレコードプレーヤーを比較
今回は、初心者用の入門向けレコードプレーヤーとして比較的安価に手入手でき、扱いも簡単なモデルを3製品比較しました。
安いレコードプレーヤーの選び方は?
今回は、サウンドのプロである原田裕弘さん、ゴン川野さんに協力いただき、「レトロなサウンドを楽しめるか?」「入門機としての評価はどうか?」に注目してテストしました。
テスト1:レトロなサウンドを楽しめるか?
SN感
Sシグナル、Nはノイズの頭文字。本来は数値で表しますが、今回は聴いた印象でノイズは多くないか、不快ではないかをチェックしました。
レトロ感(ステレオ感)
スピーカー内蔵モデルは、昔のラジオを思わせるレトロな音かどうか。また、スピーカーを内蔵していないモデルは外部スピーカーを接続してステレオ感を確認しました。
低音域
低音域の出方や豊かさ、音の歯切れのよさなどをチェックしました。
中音域
主にボーカルの質感や細かなニュアンス、リアリティさはあるかをチェックしました。
高音域
音がこもらず伸びやかに高音が出ているかをチェックしました。
テスト2:入門機としての評価は?
見た目
デザイン性や所有欲を満たすかを検証しました。
操作性
針の置きやすさ、音量調整などの操作しやすさを確認しました。
機能性
オートプレイやスマホなどとの接続機能の有無を確認しました。
スピーカー接続時の音質
アナログ接続、Bluetooth接続で音質を検証します。
レコードプレーヤーをスタンドアローンでどこまで楽しめるか?
最近の安価なレコードプレーヤーの音質はどんなものかじっくり検証。
ちなみに
原田さんが好きなレコード
マイケル・ジャクソン「スリラー」
ゴン川野さんが好きなレコード
井筒加奈江「Direct Cutting at King Sekiguchidai Studio」
それでは、テスト結果を発表します!
レコードプレーヤーのおすすめは?
【1位】オーディオテクニカ「AT-LP60XBT WW」
- オーディオテクニカAT-LP60XBT WW
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- 見た目
- 操作性
- 機能性
- スピーカーからの音質
3機種の中で音質が最もいい!
安いレコードプレーヤーのおすすめランキングで1位となり、レコードプレーヤー(入門モデル)部門でベストバイを獲得したのは、A評価のオーディオテクニカ 「AT-LP60XBT WW」です。
レコードを手軽に楽しみつつ、よりよい音で聴きたいなら、本機がベストでしょう。
THEレコードプレーヤーといったモデルなので他の2台とは違ってスピーカーを内蔵していませんが、有線やBluetoothでアクティブスピーカーと接続すれば手軽に高音質を楽しめます。
レコードをターンテーブルに載せてボタンを押すだけで、自動的にアームが動いてレコードを再生してくれるのも魅力。使い勝手もよくおすすめです。
- おすすめポイント
-
- シンプルでスタイリッシュなデザインがいい
- 音質はかなりいい。接続できる機器の多さも魅力!
- がっかりポイント
-
- 電源ボタンがなく電源が入りっぱなし
- 幅
- 359.5mm(約)
- 奥行
- 373.3mm(約)
- 高さ
- 97.5mm(約)
- 重量
- 2.6kg(約)
- 内蔵スピーカー
- ✕
- Bluetooth
- ◯
- オートプレイ
- ◯
- 型番
- AT-LP60XBT
▼テスト結果
そこそこいい音質でレコードを楽しめます。
レコードの再生・停止は自動で使いやすい
針を置く緊張感から開放! ボタンを押すだけで自動的にレコードを再生します。
有線接続もBluetoothもなかなかいい音です
アクティブスピーカーとの相性も抜群でした。レコードのよさをしっかりと再現しています。
背面端子
背面に3.5mmのアナログアウト端子のみとシンプルです。
【2位】ION AUDIO「Luxe LP」
- ION AUDIOLuxe LP
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- 見た目
- 操作性
- 機能性
- スピーカーからの音質
使い勝手のよさと高級感のあるデザイン
安いレコードプレーヤーのおすすめランキング2位は、ION AUDIO「Luxe LP」。こちらは、スピーカー内蔵レコードプレーヤー部門のベストバイを獲得しました。
木目調のデザインがシックなレコードプレーヤー。スピーカー内蔵なのでこれ1台でレコード再生し音楽を楽しめます。
スピーカーの音質は、低音は出ませんが温かみのあるレトロな印象で古いレコードの再生向きです。
オートストップ機能があり、レコード終了時に回転を自動停止するのは便利でした。
- おすすめポイント
-
- Bluetoothでスピーカーやヘッドフォンと接続できる
- オートストップで自動的に再生が終わるのがいい
- がっかりポイント
-
- 音質にこだわるなら外部スピーカーが必要
- 幅
- 410mm(約)
- 奥行
- 330mm(約)
- 高さ
- 145mm(約)
- 重量
- 3.8kg(約)
- 内蔵スピーカー
- ◯
- Bluetooth
- ◯
- オートプレイ
- ✕
- 型番
- LUXE LP
▼テスト結果
見た目や操作性がよく、手軽にレコードを楽しめます。
操作系がすべて上面で使いやすい
ボリュームやヘッドフォン端子などがまとめて配置され、使いやすいです。デザインもスッキリして良いです。
トーンアームの位置は高すぎます!
トーンアームの位置が高すぎてレコードの狙ったところに針を下ろしづらい点はイマイチでした。
背面端子
USBケーブルでパソコンと接続でき、レコードの音源をデジタルに変換できます。
【3位】Gadhouse「Brad Retro Record Player GAD001」
- GadhouseBrad Retro Record Player GAD001
- 実勢価格: ¥25,300〜
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- 見た目
- 操作性
- 機能性
- スピーカーからの音質
50年代風のポップなデザインはかわいいが……
安いレコードプレーヤーのおすすめランキング3位は、Gadhouse「Brad Retro Record Player GAD001」。
レトロなデザインがかわいく、部屋に置くだけでも満足度の高いプレーヤーです。
音質はあえてレトロさを演出してかSN感が低くノイズを感じるチープなサウンドで好みの分かれるところ。
スマホとBluetoothで接続すれば内蔵スピーカーからレトロな音が味わえます。
- おすすめポイント
-
- 50年代風のレトロなデザインでおしゃれ
- いい意味で音がチープなのがたまらない
- がっかりポイント
-
- 2万円を超える価格は少し高いと感じる
- 幅
- 330mm(約)
- 奥行
- 280mm(約)
- 高さ
- 115mm(約)
- 重量
- 2kg(約)
- 内蔵スピーカー
- ◯
- Bluetooth
- ◯
- オートプレイ
- ✕
▼テスト結果
レトロな見た目とチープな音質を求めるならおすすめ。
スピーカーの音がレトロでいい!
AMラジオのようないい意味でチープな音質です。
背面端子
出力がRCAのみなのは残念。Bluetoothも入力のみです。
おまけ:大切なレコードを傷つけない針の置き方は?
小指などをプレーヤーに軽く添わせながらトーンアームを移動し、ゆっくりと下げるとリフトレバーを使わなくてもブレずに針を盤面に置けます。
まとめ:音質ならオーテク、超初心者入門ならIONがいい
以上、安いレコードプレーヤーのおすすめ3選でした。
ION AUDIO「Luxe LP」とGadhouse「Brad Retro Record Player GAD001」はデザイン性が高いのでインテリアとしても十分魅力的。ION AUDIOはレトロでありながらステレオ感もある音質。Gadhouseは少しこもったようなモノラルっぽい音なので、よりレトロな雰囲気を楽しむならこちらでしょう。
音質にこだわるなら、オーディオテクニカ「AT-LP60XBT WW」がおすすめ。ただし別途スピーカーが必要です。
今回は、エディファイア「ED-R1380DB」と組み合わせて検証したところ、デジタル音源に近いクリアな音を楽しめました。
レコードプレーヤーとセットにおすすめのスピーカー
エディファイア「ED-R1380DB」は安価でなかなかいい音が楽しめるおすすめのアクティブスピーカーです。
レコードに興味はあるけど敷居が高そうと感じているなら、まずは安価で手軽なレコードプレーヤーがおすすめです。記事を参考に、ぜひお気に入りの一台を見つけてみてください。
【入門モデル】レコードプレーヤーのおすすめ
オーディオテクニカ
AT-LP60XBT WW
【スピーカー内蔵】レコードプレーヤーのおすすめ
ION AUDIO
Luxe LP
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昔のレコードをデジタル時代に楽しむのはとてもいいですね。