除湿機は部屋干しの強い味方!
空気中の湿気を取り除くために使う除湿機。部屋の結露やカビが気になる方や、洗濯物を部屋干ししている方の中には、購入を検討している方も多いのではないでしょうか。
近年では、部屋の湿度を下げるだけでなく、部屋干しした衣類の乾燥用途にも活用されるケースが増えています。
梅雨時や雨の日の湿気対策、部屋干し時の衣類乾燥など、除湿機が一台あれば、さまざまなシーンでオールシーズン活躍してくれる便利なアイテムです。
そこで今回は、雑誌『家電批評』編集部が、パナソニック、LG、コロナ、シャープ、三菱など国内外の人気メーカーの衣類乾燥対応除湿機8製品をピックアップし、衣類乾燥性能と部屋除湿性能の両方をしっかりと検証しました!
除湿機のおさえておきたいトレンド
最近の除湿機は送風機能とセットの衣類乾燥モデルが主流に
ひと昔前の除湿機といえば、部屋の湿度を下げることが主な用途でしたが、現在は部屋干しした衣類を効率よく乾燥させたいニーズが高まり、衣類乾燥を目的に購入する人が増えています。
そのため、いまの除湿機選びで重要になるのが送風機能です。衣類に風を当てることで乾燥スピードが大幅にアップし、湿気による部屋のジメジメ感も抑えることができます。
さらに最近では、空気清浄機能付きの除湿機も登場!
除湿と脱臭を自動で切り替えながら空気をきれいに保つ、多機能な複合型モデルも登場しています。
三菱電機
MJ-PHDV24YX
除湿機なら雨天時の部屋干しでも衣類のニオイや湿気を防げる
衣類乾燥対応の除湿機は、乾いた風を衣類に当てて乾かしつつ、発生した湿気を本体が吸収してくれる便利な家電。
部屋干しの際も、衣類を速く乾かすことで雑菌の繁殖を抑え、さらに部屋全体の除湿効果も得られるため、ジメジメ感のない快適な室内環境を保つことができます。
洗濯しても部屋干し臭が気になる!
洗濯物を仕方なく部屋干しすると、洗濯で落としきれなかった雑菌が増殖し、嫌なニオイの原因になることも。
特に、洗濯後5時間以上経つと雑菌が急激に増えると言われており、できるだけ5時間以内に衣類を乾燥させるのがポイントです。
部屋がジメジメして不快に感じる……
部屋干しをすると、衣類の湿気が室内に広がり、湿度が上昇してしまいます。
湿度が高い状態が続くと、カビやダニが発生しやすくなるリスクも。さらに、ソファやカーテンなどの布製品が湿気を吸ってしまい、使い心地が悪くなることもあります。
そんな時こそ除湿機を活用して、部屋全体をしっかり除湿しておきたいですね。
もちろん衣類だけでなく部屋の除湿もしっかり行えます
除湿モードの室内湿度変化
衣類乾燥対応の除湿機というと、つい衣類乾燥機能に注目しがちですが、部屋全体の除湿性能もしっかりチェックしておきたいポイントです。
上のグラフは実際のテスト結果を示したもの。テストでは、どの製品も30分の運転で室内湿度が約20〜30%低下しており、短時間でも高い除湿効果が確認できました。
除湿器の選び方は?
除湿機は気になるけど、どうやって選べばいいかわからない……。そんな方のために、最適な除湿機を選ぶための3つのポイントをご紹介します!
選び方1:部屋の大きさに合わせる
製品ごとに、木造住宅/プレハブ住宅/鉄筋・コンクリート住宅の3種類の適用畳数が定められています。
適用畳数より広い部屋で使うと、衣類の乾燥時間が長くなったり、消費電力が大きくなったりするため、部屋の広さに合った、もしくはやや大きめの適用畳数の製品を選ぶのがポイントです。
選び方2:実際に持って重さを体験!
普段は部屋の隅に置き、使用時に干している衣類の近くまで移動させることが多くなります。
そのため、実際に自分が持ち運べる重さかを確認してから購入するのがおすすめ。重量のある製品はキャスター付きが多く動かしやすいものの、段差では持ち上げが必要になる場合もあるため注意が必要です。
選び方3:洗濯物との距離を考える
運転時には、本体と壁・家具との間に一定の空間を確保する必要があります。壁に近すぎると性能が低下したり、故障の原因になる可能性もあるため、設置場所には配慮しましょう。
また、衣類との距離や風が当たる範囲を考慮することで、より短時間で衣類を乾燥させることができます。
衣類の干し方も重要!「アーチ型」で乾燥時間を短縮
衣類の乾燥時間を短縮するには、干し方も大きなポイントになります。
衣類を「アーチ型」「ランダム型」「V字型」の3パターンで干して比較したところ、「アーチ型」がもっとも風通しが良く、約3時間で乾燥しました。
一方で、「V字型」は最も乾燥に時間がかかる結果となっています。
除湿機の性能だけでなく、干し方も工夫することでさらに効率よく衣類乾燥が可能です。
除湿器の比較方法は?
衣類乾燥や省エネ性能など、全6項目で徹底評価!
今回は、国内外の人気8製品を対象に、家電プロレビュアーの石井和美さん(「使い勝手」担当)、LAB.360室長の松下(「使い勝手」「設置性」以外担当)、そして雑誌『家電批評』編集部(すべての検証担当)が協力してテストを実施しました。
テスト1:衣類乾燥
一定の温湿度の室内で、実際に洗濯した衣類を一定時間乾燥させ、衣類の乾燥率を算出しました。
テスト2:除湿性能
所定の高湿度に設定した室内で、
目標湿度を設定できる製品では、もっとも低い湿度を選択してテストしています。
テスト3:消費電力
衣類乾燥モード・室内除湿モードそれぞれの最強モードで運転し、消費電力を計測。算出した消費電力をもとに、電気代(31円/kWh換算)を計算しました。
テスト4:静音性
一定の環境音レベルの場所で、決まった距離から風量最強モード/最弱モード時の騒音値を測定しています。
テスト5:使い勝手
操作性やメンテナンス性など、4つの使い勝手項目を、家電プロレビュアーの石井和美さんとともに確認しました。
テスト6:設置性
本体のサイズに加え、製品を使用するために必要な前後左右の空間(取扱説明書に準拠)も考慮。必要な設置体積が小さいほど高評価としています。
それでは、評価の高かった順におすすめの除湿機をご紹介します。
除湿器のおすすめは?
プロと一緒に実際に使ってみた、除湿機のおすすめランキングです。それぞれの項目を緑のボタンで並べ替えられるので、商品選びの参考にしてみてくださいね。
商品 | |||||||||||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
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パナソニックF-YHX200B
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|
378mm |
296mm |
662mm |
17.4kg |
5.0L(約) |
ハイブリッド式 |
19畳(木造住居、50Hz地域の場合) |
|||||||
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シャープCV-T190
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|
359mm |
248mm |
665mm |
16.9kg(約) |
4.5L(約) |
コンプレッサー式 |
21畳(木造住居、50Hz地域の場合) |
|||||||
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LGエレクトロニクスLG PuriCare DD197QEE0
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|
415mm |
296mm |
715mm |
17.1kg |
5.0L(約) |
コンプレッサー式 |
24畳(木造住居、50Hz地域の場合) |
|||||||
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三菱電機MJ-P180YX
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|
372mm |
281mm |
594mm |
15.2kg |
4.7L(約) |
コンプレッサー式 |
19畳(木造住居、50Hz地域の場合) |
|||||||
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monoluckDDA10
![]() |
|
317mm |
213mm |
499mm |
6.7kg |
2.8L(約) |
デシカント式 |
11畳(木造住居、50Hz地域の場合) |
|||||||
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コロナCORONA 衣類乾燥除湿機 CD-WH1825(K)
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|
378mm |
235mm |
657mm |
13.9kg |
5.5L(約) |
コンプレッサー式 |
20畳(木造住居、50Hz地域の場合) |
|||||||
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YuriooX3
![]() |
|
300mm |
200mm |
455mm |
5.75kg |
2.5L(約) |
デシカント式 |
24畳(木造住居、50Hz地域の場合) |
|||||||
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スタドラフォームLukas
![]() |
|
358mm |
254mm |
572mm |
15.8kg(約) |
4.2L(約) |
コンプレッサー式 |
13畳(木造住居、50Hz地域の場合) |
【1位】パナソニック「F-YHX200B」
- パナソニックF-YHX200B
- 実勢価格: ¥97,980〜
- 除湿性能
- 衣類乾燥
- 消費電力
- 静音性
- 使い勝手
- 設置性
- おすすめポイント
-
- 衣類をしっかり乾燥させる
- 操作やお手入れがスムーズ
- 部屋の除湿力もまずまず
- がっかりポイント
-
- 衣類乾燥の電気代は高い
- 幅
- 378mm
- 奥行
- 296mm
- 高さ
- 662mm
- 重量
- 17.4kg
- タンク容量
- 5.0L(約)
- 除湿方式
- ハイブリッド式
- 適用畳数
- 19畳(木造住居、50Hz地域の場合)
- 型番
- F-YHX200B-W
<ココに注目!>ツインルーバーで広範囲に風を送る
左右独立した2枚のルーバーが異なるスピードでスイングし、広範囲に風を送ってムラなく乾燥。洗濯物を風で揺らして、衣類同士の間にもしっかり風を送ります。
ルーバーと開口部が大きいのもポイントです。
【衣類乾燥】7種類の衣類すべてで乾燥率トップを獲得
7種類の衣類を90分間乾燥させたテストで、すべての衣類が満点評価を獲得。「全衣類の平均乾燥率は73.9%」と、他製品を大きく上回る乾燥性能を発揮しました。
物干しの両端に掛けた衣類の乾燥率も高く、広範囲に風を送っていることがわかりました。
平均が70%を超えたのはパナソニック「F-YHX200B」だけです。
ワイシャツ
▼Before
▼After
裾の部分は乾いていました。
チノパン
▼Before
▼After
80%超えは本製品のみ。
バスタオル(2枚平均)
▼Before
▼After
50%超えは本製品のみ。
スウェット上
▼Before
▼After
袖口はやや湿りが残りました。
【使い勝手】ボタン操作がわかりやすく、水捨てもラク
操作部は日本語表記で全設定が一覧で確認可能なため、迷わず操作できました。
水タンクは5Lの大容量。ハンドルがしっかりしており、安定して持てるため水捨てもスムーズに行えます。
タンク内部はやや凹凸が多く、フィルターも2カ所にあるためお手入れはやや手間がかかるかもしれません。
本体サイズは大きく重量もありますが、キャスター付きで移動は比較的ラクに行えます。
ハード面も操作部もオーソドックスでわかりやすいです。
【除湿性能】室内の除湿力は全体平均レベル
除湿性能テストでは、90分の運転で室内湿度が72%から34%に低下。除湿率は全体平均をわずかに上回る程度でしたが、実用性としては十分な性能といえます。
【消費電力】衣類乾燥時の電気代は全製品中もっとも高い
1日にかかる電気代(8時間換算):89.3円(室内除湿を最強モードで運転)
▼90分あたりの電気代
本製品はハイブリッド式ですが、衣類乾燥時の消費電力はデシカント式と同等の高めな水準でした。除湿モードでも全体平均程度にとどまり、省エネ性はやや弱い印象です。
長時間運転する際は、モードやパワー設定を工夫して使うのがおすすめです。
衣類乾燥性能が高いということは、その分運転時間を短くできることが期待できます。衣類の乾燥状態を確認しながら早めに運転停止する使い方がおすすめです。
▼パナソニック「F-YHX200B」の購入はこちら
【2位】シャープ「CV-T190」
- シャープCV-T190
- 実勢価格: ¥63,600〜
- 除湿性能
- 衣類乾燥
- 消費電力
- 静音性
- 使い勝手
- 設置性
- おすすめポイント
-
- 操作やお手入れは使いやすい
- 少ないスペースで設置できる
- どのモードも静音性は高い
- がっかりポイント
-
- 衣類乾燥はほどほど
- 幅
- 359mm
- 奥行
- 248mm
- 高さ
- 665mm
- 重量
- 16.9kg(約)
- タンク容量
- 4.5L(約)
- 除湿方式
- コンプレッサー式
- 適用畳数
- 21畳(木造住居、50Hz地域の場合)
- 型番
- CV-T190-W
<ココに注目!>「「衣類消臭」モードを搭載
部屋干し臭のケアもできる
シャープ独自技術の「プラズマクラスター7000」を搭載。部屋干し臭やタバコ臭などの消臭効果が期待できる「衣類消臭モード」を搭載しており、衣類のケア用途でも活躍します。
公式ページでは「カビ菌の増殖抑制効果」も掲載されています。
【使い勝手】屈まずタンクが取れて水捨てが超ラクちん
屈まず着脱できる「感動タンク」で、水捨ては全製品中でもダントツにラクな仕様です。
手軽に捨てられます。
操作性は日本語表記+一覧性の高い操作部で快適。文字や湿度表示の視認性も高いため、操作に迷うことはありません。
本体は約17kgと重量がありますが、キャスターで360度方向にスムーズに移動可能です。
一方で、フィルター部のカバーは大きく、取り外しはやや手間がかかります。
1位のパナソニックと「F-YHX200B」同じくオーソドックスな操作部で迷いにくいです。
【衣類乾燥】90分では乾きムラありだが、薄手生地なら十分な乾燥性能
▼衣類乾燥テスト(乾燥率)
全衣類の平均乾燥率は55.0%とまずまずの結果。なかでも、ワイシャツは乾燥率70%超えで、ワキ下や首元以外はほぼ濡れ感がなく乾燥できていました。
一方、厚手のスウェットやバスタオルは濡れた部分が目立ち、運転時間をやや長めに設定すると安心です。
薄手の衣類は90分間で生乾きくらいの湿り気にまで乾燥していました。
【静音性】衣類乾燥も除湿も静音で耳障りなし
▼運転時騒音の平均値(dB)
衣類乾燥の強モードでは52dBとやや大きめでしたが、それ以外のモードはトップクラスの静音性を実現。
特に衣類乾燥の最弱モードでは34.9dBと非常に静かで、就寝時の使用でもほぼ気にならないレベルでした。
【消費電力】標準的な省エネ性能
1日にかかる電気代(8時間換算):64.5円(室内除湿を最強モードで運転)
消費電力は全体として標準的な水準です。
▼シャープ「CV-T190」の購入はこちら
【3位】LGエレクトロニクス「LG PuriCare DD197QEE0」
- LGエレクトロニクスLG PuriCare DD197QEE0
- 実勢価格: ¥60,908〜
- 除湿性能
- 衣類乾燥
- 消費電力
- 静音性
- 使い勝手
- 設置性
- おすすめポイント
-
- ハンドル付きで移動しやすい
- どのモードも静音運転
- 消費電力は小さい
- がっかりポイント
-
- 衣類の乾燥力は低め
- 幅
- 415mm
- 奥行
- 296mm
- 高さ
- 715mm
- 重量
- 17.1kg
- タンク容量
- 5.0L(約)
- 除湿方式
- コンプレッサー式
- 適用畳数
- 24畳(木造住居、50Hz地域の場合)
- 型番
- DD197QEE0
<ココに注目!>アプリ操作で外出先からもコントロール可能
専用の「LG ThinQアプリ」に製品を登録しておけば、外出先からでも電源や切タイマーなどを遠隔操作することができます。
遠隔操作のほかにも、湿度チェックや湿度設定、満水時の通知など、運転や室内状況を手軽に把握できるのも便利です。
【使い勝手】ハンドルを引くだけ。軽い力で持ち運びできた
操作部の表記と本体カラーが同系色のため少し見にくいですが、シンプルでわかりやすい操作性は高評価です。
360度に動くキャスターと持ち手により、移動は非常にスムーズ。キャスターロックが付いていればさらに理想的と感じられました。
アタッチメントが豊富で、引き出しの中や靴の乾燥にも対応。連続排水機能も搭載しており、さまざまなシーンで使いやすい一台です。
タンクは着脱しやすくフラットな構造で洗いやすいです。
【衣類乾燥】90分では乾燥ムラが目立つ。長めの運転推奨
▼衣類乾燥テスト(乾燥率)
他製品と比べてルーバーの送風範囲がやや狭めなためか、衣類の乾燥力は全体的に物足りない結果となりました。
特に厚手のスウェットは上下とも乾燥率50%弱と低め。薄手のシャツ類やタオルも60%前後と振るわず、90分運転では濡れ感がかなり残る状況です。
【静音性】8製品中トップの静音性! 夜間使用にも安心
▼運転時騒音の平均値(dB)
静音性テストの総合点はダントツトップ。衣類乾燥・除湿ともに最強モードでも50dB以下と驚くほど静かです。生活音の中ではほとんど気にならず、夜間でも安心して使用可能です。
【消費電力】
1日にかかる電気代(8時間換算):54.6円(室内除湿を最強モードで運転)
消費電力の少なさは衣類乾燥性能の低さ、パワー不足の裏付けと思われます。長時間の運転が必要なため、実際の電気代は高くつくかもしれません。
【4位】三菱電機「MJ-P180YX」
- 三菱電機MJ-P180YX
- 実勢価格: ¥55,525〜
- 除湿性能
- 衣類乾燥
- 消費電力
- 静音性
- 使い勝手
- 設置性
- おすすめポイント
-
- 小型で設置性も収納性も高い
- がっかりポイント
-
- 稼働音が大きめ
- 幅
- 372mm
- 奥行
- 281mm
- 高さ
- 594mm
- 重量
- 15.2kg
- タンク容量
- 4.7L(約)
- 除湿方式
- コンプレッサー式
- 適用畳数
- 19畳(木造住居、50Hz地域の場合)
- 型番
- MJ-P180YX-W
【設置性】パワーは十分、それでいて設置場所を取らない
近似スペックの製品と比べても背が低めで、省スペース設置が可能。狭い部屋やワンルームでも置きやすい点が大きな魅力です。
ワンルームのような狭い部屋でも置きやすく、少し重いですがキャスターで移動はラクです。
【衣類乾燥】衣類はそこそこ乾いたが、タオルは濡れ感が残った
▼衣類乾燥テスト(乾燥率)
ワイシャツは肩から胸にかけてほぼ乾燥。衣類全体は部位によって乾きムラが見られました。
タオル類は全体的に濡れ感が強めに残り、乾燥率は低め。本体から遠い位置に干した衣類ほど乾きが甘くなる傾向が見られました。
風が届く範囲が限られているため、本体から遠い場所に干したタオル系の乾燥率は低めになったものと思われます。
スウェットパンツ
▼Before
▼After
【消費電力】平均よりやや優秀な省エネ性能
1日にかかる電気代(8時間換算):76.1円(室内除湿を最強モードで運転)
【関連モデル】衣類乾燥重視なら「ムーブアイ」搭載モデルもおすすめ
- 三菱電機MJ-M120YX
- 実勢価格: ¥52,274〜
三菱電機「MJ-M120YX」は、赤外線センサーで乾き残りを感知する「ムーブアイ」を搭載。
過去の検証では十分な衣類乾燥力と省エネ性能で、「MJ-M120YX」の前モデルがベストバイを獲得しています。
サイズ感も似ているため、部屋干し重視の方はぜひチェックしてみてください。
- 型番
- MJ-M120YX-W
【5位】monoluck「DDA10」
- monoluckDDA10
- 検証時価格: ¥38,280〜
- 除湿性能
- 衣類乾燥
- 消費電力
- 静音性
- 使い勝手
- 設置性
- おすすめポイント
-
- 操作がシンプルでわかりやすい
- がっかりポイント
-
- 電気代は検証機で一番高い
- 幅
- 317mm
- 奥行
- 213mm
- 高さ
- 499mm
- 重量
- 6.7kg
- タンク容量
- 2.8L(約)
- 除湿方式
- デシカント式
- 適用畳数
- 11畳(木造住居、50Hz地域の場合)
【衣類乾燥】衣類によって乾きに差が見られた
▼衣類乾燥テスト(乾燥率)
チノパンとワイシャツは部分的に乾いた箇所もありましたが、全体的には濡れた部分が多めの結果となりました。
厚手だと時間がかかる傾向です。
【使い勝手】操作はわかりやすく、携帯性も優秀
モードは日本語表記でわかりやすく、水捨てもスムーズに行えます。
小型かつ軽量な本体で、片手でラクに持ち運べるため、使い勝手は良好。
衣類乾燥や除湿など、モードごとにボタンがあるので迷いにくいです。
【消費電力】電気代は高め
1日にかかる電気代(8時間換算):119.0円(室内除湿を最強モードで運転)
【6位】コロナ「CORONA 衣類乾燥除湿機 CD-WH1825(K)」
- コロナCORONA 衣類乾燥除湿機 CD-WH1825(K)
- 実勢価格: ¥56,008〜
- 除湿性能
- 衣類乾燥
- 消費電力
- 静音性
- 使い勝手
- 設置性
- おすすめポイント
-
- 衣類の乾燥力は2位の好成績
- がっかりポイント
-
- タッチボタンで押下感がない
- 幅
- 378mm
- 奥行
- 235mm
- 高さ
- 657mm
- 重量
- 13.9kg
- タンク容量
- 5.5L(約)
- 除湿方式
- コンプレッサー式
- 適用畳数
- 20畳(木造住居、50Hz地域の場合)
- 型番
- CD-WH1825(K)
<ココに注目!>可動域の広いWルーバー搭載で衣類乾燥性能は2位の実力
2つのルーバーによる2層の風をコントロールし、上下に広く風を送る設計が特徴。高さ200cm、幅120cmと広範囲かつ立体的に風を届けることが可能です。
また、衣類をふんわり仕上げる独自の気流操作も大きなポイントです。
【衣類乾燥】衣類乾燥性能は2位。薄手衣類は良好な仕上がり
▼衣類乾燥テスト(乾燥率)
今回の衣類乾燥テストでは8製品中2位の乾燥性能を記録。薄手のTシャツとタオルは乾燥率70%を超えていて、触った感触も軽く湿っている程度です。
一方、厚手のスウェットや大判のバスタオルは乾きムラがありました。
全衣類の平均乾燥率は63.3%。今回の8製品の中で2位という好成績です。
【除湿性能】快適な湿度をキープしました
室内湿度の目安である40〜60%を意識した制御が働いており、湿度40%から下がりすぎず、一定をキープしていました。
今回の採点基準では除湿率が大きいほど高得点となるため点数は伸びませんでしたが、快適な湿度を維持する実力は非常に高いです。
【消費電力】
1日にかかる電気代(8時間換算):76.1円(室内除湿を最強モードで運転)
【7位】Yurioo「X3」
- YuriooX3
- 実勢価格: ¥23,999〜
- 除湿性能
- 衣類乾燥
- 消費電力
- 静音性
- 使い勝手
- 設置性
- 幅
- 300mm
- 奥行
- 200mm
- 高さ
- 455mm
- 重量
- 5.75kg
- タンク容量
- 2.5L(約)
- 除湿方式
- デシカント式
- 適用畳数
- 24畳(木造住居、50Hz地域の場合)
- 型番
- X3-2
【使い勝手】運びやすく収納もラク
6Kg以下で片手で運べます。
【衣類乾燥】厚手の衣類はほぼ濡れたまま → 部屋干し補助用途向き
▼衣類乾燥テスト(乾燥率)
全体的に濡れ感が強く残り、乾きムラも目立つ結果となりました。また、長時間の使用は電気代が高めなため注意が必要です。
【消費電力】電気代は高め
1日にかかる電気代(8時間換算):157.1円(室内除湿を最強モードで運転)
【8位】スタドラフォーム「Lukas」
- スタドラフォームLukas
- 実勢価格: ¥72,800〜
- 除湿性能
- 衣類乾燥
- 消費電力
- 静音性
- 使い勝手
- 設置性
- 幅
- 358mm
- 奥行
- 254mm
- 高さ
- 572mm
- 重量
- 15.8kg(約)
- タンク容量
- 4.2L(約)
- 除湿方式
- コンプレッサー式
- 適用畳数
- 13畳(木造住居、50Hz地域の場合)
【消費電力】電気代は平均の半分。経済的に使いやすい
1日にかかる電気代(8時間換算):56.2円(室内除湿を最強モードで運転)
▼90分あたりの電気代
【衣類乾燥】90分の稼働ではほぼ乾かない
▼衣類乾燥テスト(乾燥率)
90分運転時の平均乾燥率は44.7%と低め。特にスウェットとバスタオルは全体的に濡れ感が強く残る結果となりました。
おまけ:除湿機のよくある疑問Q&A
Q. 除湿機にはどんなタイプがあるの?
A. 衣類乾燥対応の除湿機は、採用している乾燥方式によって特徴が異なります。現在主流なのは、「コンプレッサー式」「デシカント式」「ハイブリッド式」の3種類。それぞれのメリット・デメリットを理解して、用途や使用環境に合ったタイプを選びましょう。
コンプレッサー方式
特徴
除湿力:◎、電気代:◯
- ヒーターを使用しないため省エネ。
- 冬場は除湿能力が低下しやすい。
仕組み
部屋の湿った空気を取り込み、冷却器で空気を冷やして湿気を水滴に変える方式です。気温が高い夏場に強みを発揮し、省エネ性能にも優れています。
デシカント方式
特徴
除湿力:◯、電気代:✕
- 冬場に強く、1年を通して使用可能。
- ヒーターを使用するため消費電力が大きい。
仕組み
除湿ローターが空気中の湿気を吸着し、ローターをヒーターで温めることで湿気を熱交換器に放出。結露させて水タンクに回収する方式です。ヒーターで温められた風が吹き出るため、室温がやや上がりやすいのが特徴です。
ハイブリッド方式
特徴
除湿力:◎、電気代:△
- 季節を問わず1年中強力に使える。
- 本体がやや大きく重いため、移動させにくい。本体がやや大きく重いため、移動させにくい。
仕組み
コンプレッサー式とデシカント式の両方式を組み合わせたタイプ。夏場はコンプレッサー方式で温度上昇を抑えつつ除湿し、冬場はデシカント方式に切り替えて除湿能力を維持します。
オールシーズン快適に使いたい人向けの高機能モデルが多いです。
Q. 快適な室内の湿度目安はどれくらい?
A. 湿度は40〜60%の間に保つのが理想的とされています。湿度が高すぎるとカビ・ダニ・結露の原因となりやすく、逆に低すぎると喉や肌の乾燥を招き、ウイルスが活動しやすい環境になる可能性もあります。季節や天候に合わせて、適切な湿度を意識的に保つことが大切です。
湿度が低いと体感温度も下がるので、多少気温が高くても過ごしやすいです。
まとめ:ベストバイは部屋干し最強のパナソニック
以上、衣類乾燥除湿器のおすすめランキングでした。
ベストバイに輝いたパナソニック「F-YHX200B」は、衣類乾燥テストで満点の評価を獲得しました。
7種類の衣類すべてで乾燥率トップを記録し、ハンガーの各部分にも均一に風が届く設計です。90分の運転では完全に乾燥しませんが、含水量が大幅に減少し、高い乾燥力を発揮しました。
操作性も優れており、視認性・一覧性が高く、直感的に使える点も魅力です。
価格は高めですが、部屋干しを重視する方には最適な選択肢となるでしょう。
静音性を重視するなら3位のLGエレクトロニクス「LG PuriCare DD197QEE0」もおすすめです。
静音性テストの総合点はダントツで、夜間でも使いやすい運転音を実現。さらに、アプリなど独自の便利機能が豊富で、使い勝手もトップの成績でした。
用途や重視するポイントに合わせて、ぜひこの記事を参考にお気に入りの衣類乾燥除湿機を見つけてください。
【総合】衣類乾燥除湿器のおすすめ
パナソニック
F-YHX200B
【静音性】衣類乾燥除湿器のおすすめ
LGエレクトロニクス
LG PuriCare DD197QEE0
除湿機の売れ筋ランキングもチェック!
除湿機のAmazon・楽天の売れ筋ランキングは、以下のリンクからご確認ください。
今回、ほとんどの製品は最強モードで運転すると、室内の湿度を30〜40%でキープしていました。