超コンパクトな真空管ハイブリッドアンプ登場!
城下工業からコンパクトで洗練されたデザインの真空管ハイプリッドアンプ「SWL-T01」とパッシブスピーカー「SW-SP2」のセットが登場しました。
果たして音質や設置性、使い勝手はどうでしょうか。今回は、音のプロ、生形三郎さんとゴン川野さんに協力していただき、実際に試してみました。
真空管ハイブリッドアンプ&スピーカーの実力は?
城下工業「SWL-T01SET1-SD」
- 城下工業SWL-T01SET1-SD
- 実勢価格: ¥84,600〜
- ビルドクオリティ
- 解像度
- インパクト
- 音域バランス
- 音像定位
- ダイナミクス
- ヘッドホン出力の音質
- USB入力時の音質
- おすすめポイント
-
- 真空管を見せるアンプのデザイン
- スピーカー含めて省スペース
- がっかりポイント
-
- 真空管らしさを感じない音質
- 解像度や迫力が物足りない
- 幅
- 130mm(約、アンプ)、112mm(約、スピーカー片側)
- 奥行
- 133mm(約、アンプ)、123mm(約、スピーカー片側)
- 高さ
- 75mm(約、アンプ、突起物含まず)、114mm(約、スピーカー片側)
- 重量
- 0.74kg(約、アンプ)、585g(約、スピーカー片側)
- アンプ構成
- プリ段:真空管 12AU7×1本+パワー段:D級アンプ
- スピーカー構成
- フルレンジスピーカー 80mm 1個+パッシブラジエーター74mm 2個
- 型番
- SWL-T01SET1-SD
真空管ハイブリッドアンプ「SWL-T01」
真空管のプリアンプにD級アンプを組み合わせたハイブリッドアンプで見た目はかっこいい!
USB入力や光デジタル入力を備えるので、テレビとの接続もOKです。
アナログな操作も楽しい
ボリュームを回す、入力切り替えやゲインのスイッチを倒す動作も本機の楽しみ。
なお、USBがType-Bなのは残念。Type-C化を希望します。
パッシブスピーカー「SW-SP2」
組み合わされるキューブ型の小型スピーカーは、左右側面にパッシブラジエーターを内蔵。
ただし、思ったほど低音が出ず、迫力に欠ける……。なおアンプとの接続に必要なスピーカーコードは付属します。
設置性は抜群! とにかくコンパクトです
CDケースほどのコンパクトなサイズなので、デスク周りを工夫して、おしゃれな空間を作りましょう。
【音質チェック】専門家がじっくり試聴しました
<以下を試聴>
- Black Summer(レッド・ホット・チリ・ペッパーズ)
- 海の見える街(久石譲&ロイヤルフィルハーモニー管弦楽団)
- 晴る(ヨルシカ)
- 二度寝(Creepy Nuts)
上記楽曲を、USBによるデジタル入力と、アナログ入力の2系統でテスト。加えてヘッドホンでの音質もチェックしました。
<視聴結果>
ビルドクオリティ
アンプは◎。スピーカーは接合部の隙間が気になりました。
解像度・インパクト
解像度は低め。音圧の低いソースは特に不鮮明で、明瞭さが足りないです。
音域バランス・音像定位・ダイナミクス
高域と低域が出でない。音像定位は悪くないが広がりがもう少し欲しい。小音量は迫力不足です。
ヘッドホン出力の音質・USB入力時の音質
ヘッドホンなら定位はかなり正確で、付属スピーカーより良好なバランスです。
総評
真空管らしさが薄いのが残念。アンプ、スピーカー共に見た目へのこだわりは感じますが、オーディオの本質である音質の魅力が乏しいです。
ヘッドホンアンプとして使うのであれば、ギリギリ合格点
音場が広がって低音域の量感も増し、バランスの取れたサウンドになりました。
音数の少ないソロ楽器の音源が合いそうです
まとめ:インテリア的魅力はある! しかし音に感動できず……
以上、城下工業「SWL-T01SET1-SD」の紹介でした。
オーディオインテリアとしてはコンパクトなので設置しやすく操作性も良好です。それだけに、サウンドクオリティが残念でした。
気になる方は、チェックしてみてください。
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ボーカルがなく硬質な音の楽曲が合いそう。