AV機器超コンパクトな真空管ハイブリッドアンプ登場!

超コンパクトな真空管ハイブリッドアンプ登場! 真空管アンプおすすめ イメージ

城下工業からコンパクトで洗練されたデザインの真空管ハイプリッドアンプ「SWL-T01」とパッシブスピーカー「SW-SP2」のセットが登場しました。

果たして音質や設置性、使い勝手はどうでしょうか。今回は、音のプロ、生形三郎さんとゴン川野さんに協力していただき、実際に試してみました。

AV機器 真空管ハイブリッドアンプ&スピーカーの実力は?

C評価城下工業「SWL-T01SET1-SD」

  • 城下工業SWL-T01SET1-SD
  • 実勢価格: ¥84,600

総合評価: 2.55

 
ビルドクオリティ
 3.40
解像度
 2.20
インパクト
 2.25
音域バランス
 2.45
音像定位
 3.00
ダイナミクス
 2.08
ヘッドホン出力の音質
 3.15
USB入力時の音質
 2.30

城下工業「SWL-T01SET1-SD」は、真空管ハイプリッドアンプ「SWL-T01」パッシブスピーカー「SW-SP2」のセット。

コンパクトで洗練されたデザインが印象的な「SWL-T01」は、真空管のプリアンプにD級アンプを組み合わせたハイブリッドアンプ。金属製のボディにマットブラックのシボ塗装が高級感と重厚感を兼ね備えています。

ボディ中央にある真空管は、暖色系の照明効果により、視覚的な温かみが演出され、真空管を保護するプロテクターもスタイリッシュな印象を与えます。

さて、肝心の音質ですが、期待していた真空管特有の「豊かさ」や「温かさ」は正直言って感じませんでした。小型スピーカーの影響もあるのか、サウンドはチープで迫力不足な印象です。

オーディオライターの川野さんは、「ボーカルの艶やかさや低音の響きといった心地よさに欠ける音色」とコメント。

一方、オーディオ評論家の生形さんは、「音域バランス自体は悪くないものの、全体的に低域が不足している」との評価でした。

ちなみに、ヘッドホンでの試聴では、スピーカーよりも高い評価を得ました。

おすすめポイント
  1. 真空管を見せるアンプのデザイン
  2. スピーカー含めて省スペース
がっかりポイント
  1. 真空管らしさを感じない音質
  2. 解像度や迫力が物足りない
130mm(約、アンプ)、112mm(約、スピーカー片側)
奥行
133mm(約、アンプ)、123mm(約、スピーカー片側)
高さ
75mm(約、アンプ、突起物含まず)、114mm(約、スピーカー片側)
重量
0.74kg(約、アンプ)、585g(約、スピーカー片側)
アンプ構成
プリ段:真空管 12AU7×1本+パワー段:D級アンプ
スピーカー構成
フルレンジスピーカー 80mm 1個+パッシブラジエーター74mm 2個
型番
SWL-T01SET1-SD

真空管ハイブリッドアンプ「SWL-T01」

真空管ハイブリッドアンプ「SWL-T01」 真空管アンプおすすめ イメージ

真空管のプリアンプにD級アンプを組み合わせたハイブリッドアンプで見た目はかっこいい!

USB入力や光デジタル入力を備えるので、テレビとの接続もOKです。

アナログな操作も楽しい
アナログな操作も楽しい 真空管アンプおすすめ イメージ

ボリュームを回す、入力切り替えやゲインのスイッチを倒す動作も本機の楽しみ。

なお、USBがType-Bなのは残念。Type-C化を希望します。

パッシブスピーカー「SW-SP2」

パッシブスピーカー「SW-SP2」 真空管アンプおすすめ イメージ

組み合わされるキューブ型の小型スピーカーは、左右側面にパッシブラジエーターを内蔵。

ただし、思ったほど低音が出ず、迫力に欠ける……。なおアンプとの接続に必要なスピーカーコードは付属します。

設置性は抜群! とにかくコンパクトです

設置性は抜群! とにかくコンパクトです 真空管アンプおすすめ イメージ

CDケースほどのコンパクトなサイズなので、デスク周りを工夫して、おしゃれな空間を作りましょう。

【音質チェック】専門家がじっくり試聴しました

【音質チェック】専門家がじっくり試聴しました 真空管アンプおすすめ イメージ
<以下を試聴>
  • Black Summer(レッド・ホット・チリ・ペッパーズ)
  • 海の見える街(久石譲&ロイヤルフィルハーモニー管弦楽団)
  • 晴る(ヨルシカ)
  • 二度寝(Creepy Nuts)

上記楽曲を、USBによるデジタル入力と、アナログ入力の2系統でテスト。加えてヘッドホンでの音質もチェックしました。

<視聴結果>

ビルドクオリティ

アンプは◎。スピーカーは接合部の隙間が気になりました。

解像度・インパクト

解像度は低め。音圧の低いソースは特に不鮮明で、明瞭さが足りないです。

音域バランス・音像定位・ダイナミクス

高域と低域が出でない。音像定位は悪くないが広がりがもう少し欲しい。小音量は迫力不足です。

ヘッドホン出力の音質・USB入力時の音質

ヘッドホンなら定位はかなり正確で、付属スピーカーより良好なバランスです。

総評

真空管らしさが薄いのが残念。アンプ、スピーカー共に見た目へのこだわりは感じますが、オーディオの本質である音質の魅力が乏しいです。

ヘッドホンアンプとして使うのであれば、ギリギリ合格点

ヘッドホンアンプとして使うのであれば、ギリギリ合格点 真空管アンプおすすめ イメージ

音場が広がって低音域の量感も増し、バランスの取れたサウンドになりました。

ゴン川野 氏
オーディオライター
ゴン川野 氏 のコメント

ボーカルがなく硬質な音の楽曲が合いそう。

生形三郎 氏
作曲家、オーディオ評論家
生形三郎 氏 のコメント

音数の少ないソロ楽器の音源が合いそうです

AV機器まとめ:インテリア的魅力はある! しかし音に感動できず……

以上、城下工業「SWL-T01SET1-SD」の紹介でした。

オーディオインテリアとしてはコンパクトなので設置しやすく操作性も良好です。それだけに、サウンドクオリティが残念でした。

気になる方は、チェックしてみてください。

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