AV機器あえてテレビを置かない! 超短焦点プロジェクター

あえてテレビを置かない! 超短焦点プロジェクター 超短焦点プロジェクターおすすめ イメージ

かつてリビング家電の主役といえば大画面テレビでしたが、最近ではテレビを置かない人も増えています。テレビは電源を切ると“ただの黒い板”。インテリア的には圧迫感があるからです。

そこで、注目なのが使わないときはインテリアを妨げないプロジェクターです。

特におすすめなのが壁際に置ける「超短焦点プロジェクター」で、今回はそのなかでも高級な4K対応タイプを比較します。

40万円前後(検証時)の高額なAV家電ですが、ちょっと待った! 敬遠するにはもったいないメリットがいろいろあるんですよ。

超短焦点プロジェクターとはどんな製品?

置くだけでホームシアター“4K超短焦点”がアツい!

壁際から4K映像を投影
壁際から4K映像を投影 超短焦点プロジェクターおすすめ イメージ

天面に斜め上向きで設置されたレンズが壁に映像を投影します。本体より数十センチ高い位置に映像が投影されるので、床置きもアリです。

スピーカーも内蔵しています
スピーカーも内蔵しています 超短焦点プロジェクターおすすめ イメージ

本体にスピーカーもOSも内蔵されているので置くだけでホームシアター環境が完結。白くて広い壁があればスクリーンすら不要です。

白い壁の前に置くだけでOKです

白い壁の前に置くだけでOKです 超短焦点プロジェクターおすすめ イメージ

超短焦点プロジェクターのメリットは?

超短焦点プロジェクターのメリットは? 超短焦点プロジェクターおすすめ イメージ

超短焦点プロジェクターの最大のメリットは部屋の広さを問わず80〜150インチという超大画面を実現できることです。

そもそも80インチ以上の大画面テレビは高額(大手メーカーで30万〜70万円)ですし、玄関やドア幅に余裕がないと搬入すら困難です。

また、一般的なプロジェクターも投影する壁やスクリーンから数メートル離して設置する必要があり、大画面を実現するには一定の広い部屋が必要になります。

一方、壁の近くから投影する超短焦点タイプなら、寝室などの狭い空間でも80〜100インチの大迫力を楽しめます。

その際に必要なのは広い壁かスクリーンだけ。それさえあれば、どんな部屋でも映画館に迫る映像を体験できるのです。

AV機器超短焦点プロジェクターの選び方は?

100インチの映像を投影して検証

100インチの映像を投影して検証 超短焦点プロジェクターおすすめ イメージ

プロジェクターから映画を100インチサイズで投影し、ハイエンド機材に精通したAV評論家の本田雅一さんが画質と音質を採点しました。

加えて、設置性や操作性といった使い勝手を雑誌『家電批評』編集部で採点しました。

検証項目はこちら

画質(夜間)

画質(夜間)は窓のない部屋で照明を切って4KHDR作品『ミッション:インポッシブル』(Netflix配信)を中心に細部の描写力やHDRの表現力をチェックしました。

画質(日中)

リビングで日中にカーテンを閉めた程度の明るさを照明で再現し、明るい部屋でも鑑賞に耐えるかを採点しました。

音質

DolbyAtmos音源が収録されている映画『グレイテスト・ショーマン』(4K UHD BD)を中心に、音の広がりや音域バランスの自然さなどをチェックしました。

使い勝手

必要な設置スペースや、台形補正をはじめとする初期設定の容易さなどの設置性を中心に、内蔵OSの操作性、ネット対応なども加味して採点しました。

AV機器超短焦点プロジェクターのおすすめは?

プロと一緒に実際に使ってみた、超短焦点プロジェクターのおすすめランキングです。それぞれの項目を緑のボタンで並べ替えられるので、商品選びの参考にしてみてくださいね。

ランキングは項目名で並び替えられます
商品 おすすめポイント
A+評価
Aladdin XAladdin Marca Max
超短焦点プロジェクターおすすめ Aladdin X Aladdin Marca Max イメージ
4.31
コンパクトかつ優秀な画質/自動台形補正など高機能
5.00 4.50 4.25 3.50
51.0cm
27.0cm
14.4cm
オート
180W(最大)
DLP
レーザー
2500 ANSI lm
20W×4
A評価
エプソンdreamio EH-LS650
超短焦点プロジェクターおすすめ エプソン dreamio EH-LS650 イメージ
3.81
高品位な映像体験/コンパクトで設置しやすい
3.50 4.00 4.50 3.25
46.7cm
40.0cm
13.3cm
マニュアル
278W(最大)
3LCD
レーザー
3600 ANSI lm
5W×2+10W×1
A評価
エプソンdreamio EH-LS800
超短焦点プロジェクターおすすめ エプソン dreamio EH-LS800 イメージ
3.63
優れた暗部の再現性/十分な音質
3.00 4.50 4.25 2.75
69.5cm
34.1cm
14.5cm
マニュアル
350W(最大)
3LCD
レーザー方式
4000 ANSI lm
5W×2+10W×1
B評価
AWOL VISIONLTV-2500
超短焦点プロジェクターおすすめ AWOL VISION LTV-2500 イメージ
3.31
4Kらしい精細感を味わえる/やや粗さがあるが良好な画質
4.00 3.50 3.50 2.25
59.9cm
35.3cm
14.5cm
オート
175W(最大)
DLP
3色レーザー
2000 ANSI lm
35W×1

A+評価【1位】Aladdin X「Aladdin Marca Max」

総合評価: 4.31

 
画質(日中)
 5.00
画質(夜間)
 4.50
スピーカー
 4.25
使い勝手
 3.50

コンパクトなので住環境にフィットする!

超短焦点プロジェクターのおすすめランキング1位でベストバイは、A+評価のAladdin X(アラジンX)「Aladdin Marca Max」です。

2023年に登場したフルHDの「Aladdin Marca」を4K化した上位モデルです。

Aladdin Xは日本のブランドですが、親会社の中国XGIMIが開発に深く関わっており、リモコンもXGIMIのもの。

一方、Aladdin Xが開発して大ヒットしたスイカゲームがインストールされているなどOSは独自仕様です。

超短焦点プロジェクターをメーカーは「壁から◯◯センチ」と宣伝しますが、それはレンズから壁までの距離のことです。

実際には本体の奥行きも加味する必要があり、設置してみると「あれ? イメージと違う……」という製品もあるなか、Aladdin X「Aladdin Marca Max」は本体を含め実測48 センチの奥行きを確保できれば100インチ投影が可能です。これなら載せる家具を見つけるのも容易です。

こうした設置性に加えてほぼ満点に近い画質評価!

階調の滑らかさは液晶(LCD)を使うエプソンにやや劣りますが、DLPならではの高コントラスト、鮮やかな発色、HDR処理の適切さなどで今時の派手な絵作りの作品も存分に楽しめます。

コンパクトさを生かしてサウンドバーと組み合わせ、映像も音響もハイレベルの本格ホームシアターを構築してみては?

おすすめポイント
  1. コンパクトかつ優秀な画質
  2. 自動台形補正など高機能
がっかりポイント
  1. 高額で購入しにくい
51.0cm
奥行
27.0cm
高さ
14.4cm
フォーカス
オート
消費電力
180W(最大)
方式
DLP
光源
レーザー
輝度
2500 ANSI lm
スピーカー
20W×4
型番
ALADDIN MARCA MAX
本田雅一 氏
AV評論家
本田雅一 氏 のコメント

本格的なシアター製品に仕上がっている。特に明るめの部屋でも実用に耐える輝度・画質を備えているため、カジュアルに使う人にもおすすめできる!コンパクトな割に音も良い。

サイズ

サイズ 超短焦点プロジェクターおすすめ イメージ
サイズ 超短焦点プロジェクターおすすめ イメージ2

小型なのでインテリアとも馴染みやすいです。

ゲームや知育アプリなどを備えたAndroidベースのAladdin OS搭載

ゲームや知育アプリなどを備えたAndroidベースのAladdin OS搭載 超短焦点プロジェクターおすすめ イメージ

電源入・切で開閉

電源入・切で開閉 超短焦点プロジェクターおすすめ イメージ

<ここがベスト>【設置性】奥行きが浅く家具やテレビ台に設置しやすい!

Aladdin X「Aladdin Marca Max」
Aladdin X「Aladdin Marca Max」 超短焦点プロジェクターおすすめ イメージ
エプソン「dreamio EH-LS650」
エプソン「dreamio EH-LS650」 超短焦点プロジェクターおすすめ イメージ

壁から10cmほど離した奥行き52cm程度のIKEAのチェストに載せて設置面積を比べるとこのようになります。Aladdin X「Aladdin Marca Max」ならサウンドバーをプロジェクターの前に置き、音質を強化することも容易です。

エプソン「dreamio EH-LS650」 超短焦点プロジェクターおすすめ イメージ2

ピント合わせもオートです。ただオートでは画面上のピントが若干甘く手動で微調整を行いました。

エプソン「dreamio EH-LS650」 超短焦点プロジェクターおすすめ イメージ3

設置位置を動かすたびに台形補正が自動で行われます。もちろんリモコンでの手動調整も可能です。

【画質】テレビ替わりになるほどの明るさ!

【画質】テレビ替わりになるほどの明るさ! 超短焦点プロジェクターおすすめ イメージ

明るい環境での使いやすさはエプソン「dreamio EH-LS650」にやや劣りますが、十分です。そして何よりシャープな画質が魅力的です。

【スピーカー】十分なサウンド

【スピーカー】十分なサウンド 超短焦点プロジェクターおすすめ イメージ

アップルTVを接続してアップルミュージックを再生している様子です。

本田雅一 氏
AV評論家
本田雅一 氏 のコメント

低域の伸びは今一歩だが、音作りはバランスよく行われており、本体のコンパクトさを考えればかなり優秀。見た目から想像するよりも広い音場を描き出してくれた。

<ここはマイナス>OSのネット対応に不満

Androidベースの独自OS「Aladdin OS」を採用しています。Android TVのエプソンも同様ですが、Netflixに非対応なのは残念です。

10万円台で買えるフルHDモデルとはレベチの画質です

Aladdin X「Aladdin Marca」は、雑誌『家電批評』2024年1月号でレビューしたモデルです。

Aladdin X「Aladdin Marca」はフルHD・1000lmと解像度も輝度も大きく差があるため、比べるとAladdin X「Aladdin Marca Max」の圧勝です!

427mm
奥行
263mm
高さ
119mm
重量
5.31kg
輝度
1000ANSIルーメン
解像度
1920×1080
投影サイズ
120インチ(最大)
型番
ALADDIN MARCA
Aladdin X「Aladdin Marca Max」(4K)
Aladdin X「Aladdin Marca Max」(4K) 超短焦点プロジェクターおすすめ イメージ
Aladdin X「Aladdin Marca」(FHD)
Aladdin X「Aladdin Marca」(FHD) 超短焦点プロジェクターおすすめ イメージ

壁投影でもフルHD(Aladdin X「Aladdin Marca」)と4K(Aladdin X「Aladdin Marca Max」)の差は一目瞭然です。

▼Aladdin X「Aladdin Marca Max」の購入はこちら

A評価【2位】エプソン「dreamio EH-LS650」

総合評価: 3.81

 
画質(日中)
 3.50
画質(夜間)
 4.00
スピーカー
 4.50
使い勝手
 3.25

設置性は課題ですが画質とコスパに驚いた!

超短焦点プロジェクターのおすすめランキング2位は、A評価のエプソン(EPSON)「dreamio EH-LS650」

同社の上位モデル「dreamio EH-LS800」より輝度をやや下げ(その分、省エネ)横幅も狭くしたモデルです。

スピーカーや画像処理エンジンはエプソン「dreamio EH-LS800」と同等です。

大きめですが、4K超短焦点としては異例の20万円台(検証時)で購入できるのが最大の魅力。ブラックとホワイトの2色展開です。

エプソン「dreamio EH-LS650」には1位のAladdin X「Aladdin Marca Max」とは異なる魅力があります。

解像感と映画では欠かせないHDRの表現力でAladdin X「Aladdin Marca Max」にやや及ばないことや、100インチの投影では実測で奥行き70cm前後のスペースが必要になることなど弱点もあります。

しかし、良好な画質・音質の4K超短焦点プロジェクターが20万円台は「安い!」と言いたくなるレベルです。

自宅に持ち帰り使い比べると、輝度を最大では画質設定ができなくなるAladdin X「Aladdin Marca Max」に対し、エプソン「dreamio EH-LS650」は明るい環境向けのダイナミックモードでも輝度や色合いを調整できる余地があります。

日中や照明をつけた室内ではAladdin X「Aladdin Marca Max」以上に使いやすく感じました。

おすすめポイント
  1. 高品位な映像体験
  2. コンパクトで設置しやすい
がっかりポイント
  1. アプリの追加が不自由
46.7cm
奥行
40.0cm
高さ
13.3cm
フォーカス
マニュアル
消費電力
278W(最大)
方式
3LCD
光源
レーザー
輝度
3600 ANSI lm
スピーカー
5W×2+10W×1
型番
EH-LS650B

サイズ

サイズ 超短焦点プロジェクターおすすめ イメージ
サイズ 超短焦点プロジェクターおすすめ イメージ2
阿部淳平
家電批評 編集長
阿部淳平 のコメント

奥行きが深いためサウンドバーとの併用は難しそう。私の場合は設置スペースもありますし、プロジェクターの両サイドに置けるスピーカーも所有しているので、自腹で買うならエプソン「dreamio EH-LS650」ですね。

Android TV搭載でネット対応も良好

Android TV搭載でネット対応も良好 超短焦点プロジェクターおすすめ イメージ

【使い勝手】ピント合わせや台形補正は手動です

【使い勝手】ピント合わせや台形補正は手動です 超短焦点プロジェクターおすすめ イメージ

ピント合わせは側面のレバーを上下に動かして行う昔ながらの方式です(エプソン「dreamio EH-LS800」も同様)。

【使い勝手】ピント合わせや台形補正は手動です 超短焦点プロジェクターおすすめ イメージ2

超短焦点プロジェクターは原理上、台形補正が必須です。リモコン4隅の位置調整を繰り返します。調整しても残る微妙な歪みは、スマホアプリを使った補正が可能です。

【画質・音質】映像の質感が高くスピーカーはAladdin X「Aladdin Marca Max」以上!

【画質・音質】映像の質感が高くスピーカーはAladdin X「Aladdin Marca Max」以上! 超短焦点プロジェクターおすすめ イメージ

セリフを強調する「クリアボイス」や「バーチャルサラウンド」や、低域を改善する「バスエクステンション」など音まわりの機能も豊富です。

本田雅一 氏
AV評論家
本田雅一 氏 のコメント

EH-LS650Bのスピーカーは中低域までしっかりと出てくるバランス良い音。バーチャルサラウンドも優秀で、これ単体で映像作品を楽しめる品位がある。

▼エプソン「dreamio EH-LS650」の購入はこちら

A評価【3位】エプソン「dreamio EH-LS800」

総合評価: 3.63

 
画質(日中)
 3.00
画質(夜間)
 4.50
スピーカー
 4.25
使い勝手
 2.75

4000ルーメンと超明るいハイエンドモデル

超短焦点プロジェクターのおすすめランキング3位は、A評価のエプソン(EPSON)「dreamio EH-LS800」

2022年発売で今回4製品中2位のエプソン「dreamio EH-LS650」より上位に位置付けられるモデルです。スペック面では輝度の高さが特徴です。

エプソン「dreamio EH-LS650」含めエプソンのプロジェクターは3LCD方式という、構造は複雑ですが瞬間的な色ズレがなく輝度が稼ぎやすい方式を採用しています(反面、コントラストは不利)。

夜間の映画鑑賞にはエプソン「dreamio EH-LS800」は優れた選択肢となります。

「絵の具が増えたかのような多彩な表現力」と本田さんが評する繊細な色再現は魅力的です。

ただし、昼間の画質評価が伸び悩み3位という結果になりました。

なお、100インチ投影に必要な家具などの奥行きは約52cm前後でした。

おすすめポイント
  1. 優れた暗部の再現性
  2. 十分な音質
がっかりポイント
  1. 横幅が大きく重たい
69.5cm
奥行
34.1cm
高さ
14.5cm
フォーカス
マニュアル
消費電力
350W(最大)
方式
3LCD
光源
レーザー方式
輝度
4000 ANSI lm
スピーカー
5W×2+10W×1
型番
EH-LS800B
本田雅一 氏
AV評論家
本田雅一 氏 のコメント

スピーカーはバーチャルサラウンドも優秀で、セリフも聞きやすいです(低域はもう少し欲張りたいですが)。

サイズ

サイズ 超短焦点プロジェクターおすすめ イメージ

OSはエプソン「dreamio EH-LS650」と同じAndroid TV

OSはエプソン「dreamio EH-LS650」と同じAndroid TV 超短焦点プロジェクターおすすめ イメージ

【画質】映画には最適だが、昼間の使いやすさはエプソン「dreamio EH-LS650」に劣る

エプソン「dreamio EH-LS650」
エプソン「dreamio EH-LS650」 超短焦点プロジェクターおすすめ イメージ
エプソン「dreamio EH-LS800」
エプソン「dreamio EH-LS800」 超短焦点プロジェクターおすすめ イメージ

エプソン「dreamio EH-LS650」と異なりダイナミックトーンマッピングが非搭載です。映画などの作品映像では昼間のメリハリがエプソン「dreamio EH-LS650」に比べて劣っていました。

B評価【4位】AWOL VISION「LTV-2500」

総合評価: 3.31

 
画質(日中)
 4.00
画質(夜間)
 3.50
スピーカー
 3.50
使い勝手
 2.25

Wi-Fi対応も動画アプリは非搭載のシンプルモデル

超短焦点プロジェクターのおすすめランキング4位は、B評価のAWOL VISION(エーウォル ビジョン)「LTV-2500」

AWOL VISIONはアメリカのブランドで、骨太なデザインが目を引きます。

Aladdin X「Aladdin Marca Max」同様にプロジェクターで主流のDLP方式を採用しています。

構造がシンプルで高コントラストな一方、スポーツなど激しいシーンでは稀に映像の色がズレる(カラーブレイキング)場合がある方式です。

Youtubeなどのアプリに非対応など、使い勝手で点数が伸び悩みました(対策としてAmazonではFire TV Stickを同梱販売していますが……)。

なお、100インチ投影に必要な家具などの奥行きは約68cm前後でした。

おすすめポイント
  1. 4Kらしい精細感を味わえる
  2. やや粗さがあるが良好な画質
がっかりポイント
  1. OSの機能が他製品に劣る
59.9cm
奥行
35.3cm
高さ
14.5cm
フォーカス
オート
消費電力
175W(最大)
方式
DLP
光源
3色レーザー
輝度
2000 ANSI lm
スピーカー
35W×1
型番
LTV
本田雅一 氏
AV評論家
本田雅一 氏 のコメント

スピーカーは高域寄りのバランスで、セリフがやや聞き取りにくく感じました。

サイズ

サイズ 超短焦点プロジェクターおすすめ イメージ

【使いやすさ】ネット対応が弱い……

【使いやすさ】ネット対応が弱い…… 超短焦点プロジェクターおすすめ イメージ

OSはAndroidベースだが画質設定などが主な用途。ボタンが英字のリモコンや設定がわかりにくいOSなど、日本市場への最適化が不十分です。

本田雅一 氏
AV評論家
本田雅一 氏 のコメント

DLP方式らしいコントラストの良さはあるが、暗部では階調の繋がりが滑らかではないなど課題が感じられた。

AV機器いちばん気になる画質のテスト結果は?

いちばん気になる画質のテスト結果は? 超短焦点プロジェクターおすすめ イメージ

長短焦点プロジェクター4製品の画質の違いをまとめて深掘り!

プロジェクターたるもの一番気になるのはやはり画質です。音質はサウンドバーなどで大幅なアップグレードが可能ですが画質だけはどうにもなりません。

画質は『ミッション:インポッシブル』などの4K HDR作品を視聴し、AV評論家の本田さんが採点しています。しかし、その映像はお見せできませんので、ここでは画質評価用のブルーレイディスク(※)を用いた参考の比較写真をお見せします(採点対象外)。

なお、プロジェクターの映像モードは採点時に最適な設定を本田さんが選んでいます。

違いがわかりやすいのがチューリップの映像です。花びらの赤が飽和してのっぺりする・黄色い花のハイライト部の階調が失われる・暗部である茎のディティールが見にくくなるといった粗さが出やすいシーンです。

エプソン「dreamio EH-LS650」「dreamio EH-LS800」とAladdin X「Aladdin Marca Max」の3製品は実に自然な階調・発色で、そのクリアさは30万円クラスの液晶テレビよりも良好だと編集部では感じたほどです。

また、夜景や朝焼けのシーンの昼間の映像は黒浮きこそ目立つものの、建物や空などの明るい部分の発色は保たれており、高輝度っぷりを体感できました。

なお、今回はスクリーンを使わない壁投影で試聴しましたが、スクリーンは壁よりはるかに平滑なので映像の明るさも増し、解像感も向上します。スクリーンも検討してみてください。

※『Spears & Munsil UHD HDR Benchmark』に収録されているHDR10/BT2020/1000nitのデモマテリアルを撮影。写真は投影された映像の発色やコントラストをできるだけ再現するよう、撮影時にカメラマンと相談しながらレタッチしたものになります。

Aladdin X「Aladdin Marca Max」の画質

Aladdin X「Aladdin Marca Max」の画質 超短焦点プロジェクターおすすめ イメージ

Aladdin X
Aladdin Marca Max

【映画の実感】<優秀>HDRらしい煌めきや4Kの精細感が楽しい

日中の画質
本田雅一 氏
AV評論家
本田雅一 氏 のコメント

白のピーク輝度がまぶしいほど高く、HDRらしいネオンの表現なども、そこそこ明るい部屋で再現できています。明るめの部屋で仲間とスポーツ観戦パーティーなどを開きたくなりました。

夜間の画質
本田雅一 氏
AV評論家
本田雅一 氏 のコメント

明部から暗部まで、不得手な輝度領域が少なく、特に暗所でネオンや点光源が背景に目立つシーンの伸びやかな表現が好ましい。4Kならではの精細感も楽しめます。

【画質チェックBDの実感】シャープでクリアな映像です

阿部淳平
家電批評 編集長
阿部淳平 のコメント

夜景や草原の映像は、壁投影でもとても精細でシャープでした。夜景のシーンではくすみのないハイライト(タワーの白色など)が印象的で「白のピーク輝度が高い」という本田さんの指摘を実感します。

▼オレンジの朝焼け部分のグラデーションが実になめらか!
▼オレンジの朝焼け部分のグラデーションが実になめらか! 超短焦点プロジェクターおすすめ イメージ
▼エプソンよりコントラストが強いが階調も保たれている
▼エプソンよりコントラストが強いが階調も保たれている 超短焦点プロジェクターおすすめ イメージ
▼このシーンの発色は4製品でいちばん自然かつ精細に感じられた
▼このシーンの発色は4製品でいちばん自然かつ精細に感じられた 超短焦点プロジェクターおすすめ イメージ
▼精細感が高い!日中と夜間の差はエプソンよりやや大きめ
▼精細感が高い!日中と夜間の差はエプソンよりやや大きめ 超短焦点プロジェクターおすすめ イメージ

エプソン「dreamio EH-LS650」の画質

エプソン「dreamio EH-LS650」の画質 超短焦点プロジェクターおすすめ イメージ

エプソン
dreamio EH-LS650

【映画の実感】<良好>日中のスポーツ観戦などに最適です

日中の画質
本田雅一 氏
AV評論家
本田雅一 氏 のコメント

HDR映像ではプロジェクターの性能に合わせてシーンごとに自動的に階調表現を制御する「ダイナミックトーンマッピング」が優秀。明るいシーンでは特に適切な見え味となります。

夜間の画質
本田雅一 氏
AV評論家
本田雅一 氏 のコメント

昼間より高画質が狙える暗室では、暗部の階調描写も丁寧な反面、細部の解像力がやや物足りない……。しかし、総合的には暗いシーンも明るいシーンも良好な描写です。HDRらしい表現も良好。

【画質チェックBDの実感】日中と夜間の差が少ない!

阿部淳平
家電批評 編集長
阿部淳平 のコメント

日中の発色を維持する力は4製品中トップだと感じました。また、輝度を上げたときの画質的余裕もあります。一方で夜景や草原などの精細感はAladdin X「Aladdin Marca Max」やAWOL VISION「LTV-2500」のDLP機にやや劣っていました。

▼空の発色は日中も夜間もほぼ同じに保たれている
▼空の発色は日中も夜間もほぼ同じに保たれている 超短焦点プロジェクターおすすめ イメージ
▼夜間も日中も素晴らしいダイナミックレンジの広さ
▼夜間も日中も素晴らしいダイナミックレンジの広さ 超短焦点プロジェクターおすすめ イメージ
▼夜間ならつぶれがちな暗部のディティールまで視認できる!
▼夜間ならつぶれがちな暗部のディティールまで視認できる! 超短焦点プロジェクターおすすめ イメージ
▼日中でも画質の低下がほぼないことに驚かされた
▼日中でも画質の低下がほぼないことに驚かされた 超短焦点プロジェクターおすすめ イメージ

エプソン「dreamio EH-LS800」の画質

エプソン「dreamio EH-LS800」の画質 超短焦点プロジェクターおすすめ イメージ

エプソン
dreamio EH-LS800

【映画の実感】<良好>落ち着いた描写の作品なら極上です

日中の画質
本田雅一 氏
AV評論家
本田雅一 氏 のコメント

レーザー光源による高純度な色彩表現が魅力のはずなのに明るめの部屋ではその長所を感じられず……。画質は合格ラインですが、明るめの環境では、エプソン「dreamio EH-LS650」のほうが良好な見え味です。

夜間の画質
本田雅一 氏
AV評論家
本田雅一 氏 のコメント

なめらかでつながりのいい階調表現が特徴。描写が難しい人肌の明暗もキレイにつなぎます。暗所で映画を楽しむために使いたいですが、HDRを派手に使う作品にはあまり向かないでしょう。

【画質チェックBDの実感】スペック上の優位さを実感できず

阿部淳平
家電批評 編集長
阿部淳平 のコメント

本田さんが指摘した暗部再現のよさを左の朝焼けの映像で実感しました。スペック上はエプソン「dreamio EH-LS650」より400lm明るいはずですが、エプソン「dreamio EH-LS650」より明るく感じるシーンは少なかったです。

▼夜間の映像ではエプソン「dreamio EH-LS650」より暗部のディティールが明瞭!
▼夜間の映像ではエプソン「dreamio EH-LS650」より暗部のディティールが明瞭! 超短焦点プロジェクターおすすめ イメージ
▼このシーンではエプソン「dreamio EH-LS650」より夜間と日中の差が少なめ
▼このシーンではエプソン「dreamio EH-LS650」より夜間と日中の差が少なめ 超短焦点プロジェクターおすすめ イメージ
▼エプソン「dreamio EH-LS650」より発色が大人しく白い建物などもやや暗め......
▼エプソン「dreamio EH-LS650」より発色が大人しく白い建物などもやや暗め...... 超短焦点プロジェクターおすすめ イメージ
▼エプソン「dreamio EH-LS650」同様に日中と夜間の差が少なく素晴らしい
▼エプソン「dreamio EH-LS650」同様に日中と夜間の差が少なく素晴らしい 超短焦点プロジェクターおすすめ イメージ

AWOL VISION「LTV-2500」の画質

AWOL VISION「LTV-2500」の画質 超短焦点プロジェクターおすすめ イメージ

AWOL VISION
LTV-2500

【映画の実感】<合格>暗いシーンの描写に弱点がありました

日中の画質
本田雅一 氏
AV評論家
本田雅一 氏 のコメント

輝度そのものは高いものの、エプソン「dreamio EH-LS650」のようなシーンごとのHDR最適化が行われないため、暗いシーンになると暗部が見にくく感じます。全体が明るいテレビ番組やスポーツ番組では問題はなさそうです。

夜間の画質
本田雅一 氏
AV評論家
本田雅一 氏 のコメント

DLPらしい高コントラストを実感できますが、暗部では色のつながりが悪く、影に入るなどして人物の肌色が暗くなるところでは肌色が緑色を帯びていました。

【画質チェックBDの実感】鮮やかなのに自然な発色!

阿部淳平
家電批評 編集長
阿部淳平 のコメント

他の機種と比べて発色がくすんだり、夜間と昼前の差が大きかったり、正直ちょっと残念です。ただ精細感はAladdin X「Aladdin Marca Max」と同等で、4Kらしさはバッチリ味わえました。

▼日中の映像では暗部が他の機種より緑がかっている
▼日中の映像では暗部が他の機種より緑がかっている 超短焦点プロジェクターおすすめ イメージ
▼夜間でも色がくすみがちで他3製品との差が大きい
▼夜間でも色がくすみがちで他3製品との差が大きい 超短焦点プロジェクターおすすめ イメージ
▼日中の映像は暗部のディティールがAladdin X「Aladdin Marca Max」より残っていた
▼日中の映像は暗部のディティールがAladdin X「Aladdin Marca Max」より残っていた 超短焦点プロジェクターおすすめ イメージ
▼日中の映像は他の3製品よりコントラストが低下
▼日中の映像は他の3製品よりコントラストが低下 超短焦点プロジェクターおすすめ イメージ

AV機器まとめ:映像も設置性も抜群のアラジンがベスト

以上、超短焦点プロジェクターのおすすめランキングでした。

ベストバイに輝いたAladdin X「Aladdin Marca Max」は、奥行き27cmのコンパクトな4K超短焦点プロジェクターです。覚悟のいる価格ですが、全4製品の中でピカイチの完成度です。

記事を参考にお気に入りの超短焦点プロジェクターを見つけてください。

超短焦点プロジェクターのおすすめ

 
超短焦点プロジェクターのおすすめ 超短焦点プロジェクターおすすめ イメージ
超短焦点プロジェクターのおすすめ 超短焦点プロジェクターおすすめ イメージ2

Aladdin X
Aladdin Marca Max

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