大画面4Kテレビが今アツい
テレビが「1インチ=1万円」と言われたのは過去の話。現在はPB(プライベートブランド)製品を中心に、お手頃な価格で大画面の4Kテレビを購入できる時代になっています。
1:大型の需要が増えて低価格化が進んでいる
世界の4Kテレビ市場は、高画質よりも画面サイズの大きなモデルの需要が増加傾向に。
それを受けて大手メーカーが力を入れていることで、手頃な大画面モデルが増えています。
2:チューナー&OS両方付いたモデルが安く買えるように!
低価格のチューナー内蔵大型テレビでも、多くのモデルがGoogle TVを標準搭載するようになりました。
これにより、映画やライブ映像を手軽に大画面で楽しめます。
3:ゲームの遅延が少ない応答速度の機種も
なかにはゲーミングディスプレイ級の低遅延(応答速度)のテレビがあります。
PS5やNintendo Switchなどのゲームを家族や友人と大迫力で快適に遊べます!
『MONOQLO』が安い大型4Kテレビをテスト
しかし、いざ大型テレビを購入しようと思っても、レグザ(REGZA)、ソニー(SONY)、パナソニック(Panasonic)、シャープ(SHARP)など、さまざまなメーカーから多くのモデルが発売され、どれを選べば良いか迷ってしまいますよね。
ということで、雑誌『MONOQLO』では、10万円以下なのに65型の大画面を持つ、人気メーカー製の4Kテレビ4台(4つのメーカー&製品名を明記)の比較を行いました。
安い大型4Kテレビの選び方は?
選ぶポイントとなる主な項目は「画質」「音質」「機能」「操作性」ですが、テレビでもっとも気になる項目といえば「画質」。
ということで、まずは4製品を並べて画質を比較してみました。
最初に気になる画質を(物理的に)比較!
まず、画質を比較するときに重要なポイントとなるのは「明るさ」「あざやかさ」「精細感」「コントラスト」の大まかに4つ。
それぞれを簡単に説明します。
テレビの「明るさ」とは?
「明るさ」は単純に画面が明るいかどうかで、見やすさに繋がります。
テレビの「あざやかさ」とは?
「あざやかさ」は被写体の発色のことで、色合いが自然で違和感がないかも重要です。
テレビの「精細感」とは?
「精細感」は解像度(画素数)のことで、高いほど細部まできれいに見えます。
テレビの「コントラスト」とは?
「コントラスト」は画面の明部と暗部の明度の差のことで、陰影の描写が優れていると立体感やメリハリも生まれます。
これらを踏まえて、ブルーレイディスクで4K映像を再生した4製品を比較してみましたが、その違いは一目瞭然でした!
ドン・キホーテ×TCL「65P71B」
ブルーレイディスクで4K映像を再生した4製品を比較すると、最もキレイに観えたのはドン・キホーテ×TCL「65P71B」。
驚安の殿堂ドンキと世界的TVメーカーがタッグを組んだ製品です。
色の再現はピカイチ! 明るくて発色も良く、カメレオンの体の色彩をナチュラルに描きました。
また、グラデーションのバランスが◎。コントラストの表現力が高く、全身のフォルムに立体感があるほか、背景の黒の深みも十分です。
ハイセンス「65E6N」
ハイセンスは、格安テレビの代表ブランドです。
ハイセンス「65E6N」はドン・キホーテ×TCL「65P71B」に比べてあざやかさが物足りません。
色のバランスは正確です。
オリオン「OLS65RD10」
オリオンは国産格安テレビの老舗メーカー。
オリオン「OLS65RD10」は、画面の明るさでは比較した製品の中でトップでした!
ただ、鮮やかな被写体はちょっと苦手なようです。
高橋国際商事「BM-GTV65 ゲオオリジナルモデル」
高橋国際商事「BM-GTV65 ゲオオリジナルモデル」は、格安ガジェットが人気のゲオが手がけたオリジナルモデル。
ビビッドな色に偏りすぎています。
黒の再現が弱いです。
ただ、注意したいのは、4Kが高画質だから地デジやYouTubeも高画質というわけではないということ。今回検証した4製品でも、コンテンツによって大きな差が出ています。
安い大型4Kテレビの人気商品を比較
もっとも気になる画質を比較したところで、改めて今回の検証についての詳細です。雑誌『MONOQLO』はハイセンスをはじめとする人気メーカーから、10万円以下で買える65V型の4K液晶テレビをピックアップ。
AV評論家の折原一也さんと一緒に、次の4項目でテストしました。
テスト1:画質
4K(UHD-BD、Amazon PrimeのUHD映画)、YouTube(アニメ映像)、地デジの4種類で確認しました。
テスト2:音質
Amazon Primeの映画『トップガン マーヴェリック』、YouTubeの音楽MV、地デジ番組を試聴しました。
テスト3:機能
OSのストア機能の有無、チューナー数、BluetoothとDolby Atmos対応、画面の応答速度で採点しました。
テスト4:操作
リモコンのアプリボタンと音声操作、電源とアプリの起動速度(3回平均)を調査しています。
それでは、評価の高かった順に、おすすめの安い大型4Kテレビを紹介します。
安い大型4Kテレビのおすすめは?
プロと一緒に実際に使ってみた、安い大型4Kテレビのおすすめランキングです。それぞれの項目を緑のボタンで並べ替えられるので、商品選びの参考にしてみてくださいね。
商品 | おすすめポイント | ||||||||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
![]()
ドン・キホーテ×TCL65P71B
![]() |
|
とにかくキレイで良音!/大画面が活きる実力派/操作性・機能性も優秀 |
1444mm(スタンド含む) |
320mm(スタンド含む) |
893mm(スタンド含む) |
16.3kg(スタンド含む) |
地デジ×2、BS・CS×2、BS・CS4K×2 |
HDMI×3(ARC×1、HDMI2.1×1)、USB×2、光デジタル×1、LAN×1、ヘッドホン端子×1 |
|||||
![]()
高橋国際商事BM-GTV65 ゲオオリジナルモデル
![]() |
|
1445mm(スタンド含む) |
252mm(スタンド含む) |
881mm(スタンド含む) |
12.7kg(スタンド含む) |
地デジ×2、BS・CS×2 |
HDMI×3(ARC対応、HDMI2.1/eARC対応)、USB×2、光デジタル×1、LAN×1、ヘッドホン端子×1 |
||||||
![]()
ハイセンス65E6N
![]() |
|
1443mm(スタンド含む) |
300mm(スタンド含む) |
897mm(スタンド含む) |
15.7kg(スタンド含む) |
地デジ×2、BS・CS×2、BS・CS4K×2 |
HDMI×4(ARC対応、HDMI2.1/eARC対応、ALLM)、USB×2、光デジタル×1、LAN×1、ヘッドホン端子×1 |
||||||
![]()
オリオンOLS65RD10
![]() |
|
1445mm(スタンド含む) |
294mm(スタンド含む) |
891mm(スタンド含む) |
15.8kg(スタンド含む) |
地デジ×2、BS・CS×2 |
HDMI×3(ARC対応、HDMI2.1/ALLM)、USB×2、光デジタル×1、LAN×1、ヘッドホン端子×1 |
【1位】ドン・キホーテ×TCL「65P71B」
- ドン・キホーテ×TCL65P71B
- 検証時価格: ¥87,978〜
- 画質
- 音質
- 機能
- 操作
- おすすめポイント
-
- とにかくキレイで良音!
- 大画面が活きる実力派
- 操作性・機能性も優秀
- 幅
- 1444mm(スタンド含む)
- 奥行
- 320mm(スタンド含む)
- 高さ
- 893mm(スタンド含む)
- 重量
- 16.3kg(スタンド含む)
- チューナー数
- 地デジ×2、BS・CS×2、BS・CS4K×2
- 端子
- HDMI×3(ARC×1、HDMI2.1×1)、USB×2、光デジタル×1、LAN×1、ヘッドホン端子×1
【画質】4Kが高画質でリアルな色彩
4K:◎+
コントラストの表現力が高く、暗所は沈み込み、照明部の眩しさはしっかり描かれています。発色もリアルで雪景色のホワイトはとくに美しく再現していました。
YouTube:◎+
人物の肌や衣服に立体感のある描写が特徴。アニメーションを見ると、RGBの発色があざやかでキレイでした。
地デジ:◯
地デジは全体的に褐色寄りで、人の肌色に少し違和感がありました。蛍光色のような派手な色味は強調される傾向です。
【音質】映画の臨場感が圧倒的
テスト結果
- 映画:◎+
- YouTube:◎
- 地デジ:◎
音質を確認してみると映画は人の声に深みがあり、エンジンのうなるような低音の響きも重厚でした。
音楽は一定の情報量があるものの、ボーカルと楽器の調和がもう少し欲しいかも。地デジの声は明瞭で聞きやすさは十分です。
【機能】ゲームの遅延が少ない
ゲーミングモードにしたときの応答速度は1.3ms。ゲーミングディスプレイ並みに遅延が少なく、ゲームも快適です。
【操作】軽快なレスポンス
リモコンのアプリボタンは9種類と多く、主要アプリをほぼ網羅。
電源やアプリの起動、音声操作の反応も速いです。
地デジも映画も楽しめる。大画面TVでホームシアター化
検証では『トップガン マーヴェリック』を視聴しましたが、大きな画面で見ると迫力が桁違い! やはり大画面の良さというのはこれに尽きます。
10万円以下の65型TVで手軽にホームシアター化ができると感じました。
大画面で見るトム・クルーズは一層男前で惚れ直しました。
とにかくキレイで良音! 大画面が活きる実力派
ほとんどのテスト項目で高評価を獲得したドン・キホーテ×TCL「65P71B」は、格安&大画面TVの革命です!
【2位】高橋国際商事「BM-GTV65 ゲオオリジナルモデル」
- 高橋国際商事BM-GTV65 ゲオオリジナルモデル
- 検証時価格: ¥82,280〜
- 画質
- 音質
- 機能
- 操作
- 幅
- 1445mm(スタンド含む)
- 奥行
- 252mm(スタンド含む)
- 高さ
- 881mm(スタンド含む)
- 重量
- 12.7kg(スタンド含む)
- チューナー数
- 地デジ×2、BS・CS×2
- 端子
- HDMI×3(ARC対応、HDMI2.1/eARC対応)、USB×2、光デジタル×1、LAN×1、ヘッドホン端子×1
【画質】地デジはリアルな発色
テスト結果
- 4K:△
- 映画:◎
- YouTube:◯
- 地デジ:◎
地デジの画面は明るく色彩の表現がナチュラル。人肌やスーツのシワなどの立体もうまく描写しています。
しかし4K映像では再現が弱く、被写体の細部が潰れがちでした。
人が出るテレビ番組や映画が得意ジャンル。細部まで描写できています。
【音質】人の声は自然で聴きやすい
テスト結果
- 映画:◯
- YouTube:◯
- 地デジ:◯
地デジでは男性の低音に厚みがあり、女性の高い声もくっきり。映画は低音の響きや広がりがもう少し欲しいところ。
音楽は情報量が豊富で、一定の臨場感を出せています。
【操作】起動もゲームもレスポンス良好
応答速度は1.5msという低遅延でゲームも安心。電源とアプリの起動も速く、とくに電源の起動速度は1.29秒と最速でした。
音声検索もスムーズで、正確性も高いです。
映像も音声もハイレベルで起動も爆速。毎日テレビを観るならゲオで決まり!
地デジだけではなく配信アプリもゲームも優秀なモデルです。
【3位】ハイセンス「65E6N」
- 画質
- 音質
- 機能
- 操作
- 幅
- 1443mm(スタンド含む)
- 奥行
- 300mm(スタンド含む)
- 高さ
- 897mm(スタンド含む)
- 重量
- 15.7kg(スタンド含む)
- チューナー数
- 地デジ×2、BS・CS×2、BS・CS4K×2
- 端子
- HDMI×4(ARC対応、HDMI2.1/eARC対応、ALLM)、USB×2、光デジタル×1、LAN×1、ヘッドホン端子×1
- 型番
- 65E6N
【画質】4Kの精細感が高い
映画など4K映像では色彩のバランスが良く、精細な映像が楽しめます。一方、地デジは褐色が強く、やや不自然でした。
【機能】アプリが追加できない
主要アプリはほぼ標準搭載していますが、追加できるストア機能がないのは少し残念です。
4Kは十分だが地デジが振るわず。好みの分かれる個性派モデル
2チューナー搭載で裏番組録画に対応しています。
【4位】オリオン「OLS65RD10」
- 画質
- 音質
- 機能
- 操作
- 幅
- 1445mm(スタンド含む)
- 奥行
- 294mm(スタンド含む)
- 高さ
- 891mm(スタンド含む)
- 重量
- 15.8kg(スタンド含む)
- チューナー数
- 地デジ×2、BS・CS×2
- 端子
- HDMI×3(ARC対応、HDMI2.1/ALLM)、USB×2、光デジタル×1、LAN×1、ヘッドホン端子×1
- 型番
- OLS65RD10
【画質】地デジの画質はトップ
地デジの明るさはトップで、鮮やかな発色が特徴です。
YouTubeもメリハリのある高画質。4Kは明るいですが明暗表現が少し弱いです。
【音質】どの項目も“音”がイマイチ
テスト結果
- 映画:△
- YouTube:△
- 地デジ:△
地デジとYouTubeの人の声はこもり気味で、音量を小さくすると聞き取れないセリフもありました。
映画も低音の厚みや広がりが控えめです。音質を重視する人はサウンドバーの併用がおすすめです。
格安機では珍しいDolby Atmosに対応
画質の総合力は4製品中2位! しかし、音質が足を引っ張る結果となりました。
安い大型4Kテレビのおすすめ まとめ
以上、安い大型4Kテレビのおすすめランキングでした。
今回ベストバイに選ばれたドン・キホーテ×TCL「65P71B」は、ほとんどのテスト項目で高評価を獲得しました。
とにかく映像がキレイで音が良く、大画面が生きる実力派。
リモコンのアプリボタンが充実しており、Netflix・YouTube・Amazon Primeなど主要な動画配信サービスをほぼ網羅。操作が分かりやすいのも魅力です。
また、ゲーミングモードの応答速度は1.3msと低遅延で、ゲームも快適にプレイ可能。
映画はもちろん、ネット動画やゲームなどさまざまなエンタメを大画面で楽しむことができます。
ご紹介した商品詳細を参考に、お気に入りの一台をぜひ選んでみてくださいね。
テレビの売れ筋ランキングもチェック!
テレビのAmazon・楽天の売れ筋ランキングは、以下のリンクからご確認ください。
4K映画の画質と音の臨場感で大化けしました。 映画向けのベストです。