【2025年】異世界漫画のおすすめ23選。転生ものから主人公最強系まで人気ジャンルを厳選

じつは僕は、コミカライズやアニメ化をあまり歓迎できない「原作至上主義者」。でも、このコミカライズが、原作者が加筆修正した小説版の内容に忠実だと聞いて読んでみたところ、予想外に面白いんです。特に注目してほしいのは、あるキャラクターがたどる運命。原作とはまるで違う展開になり、それがあまりにもアツいので、普段は原作と違う展開が許せない僕にも刺さりました。僕と同じように「原作がすべて」と食わず嫌いしている人に、ぜひ一度読んでみてほしい作品です。

52歳のおじさんが娘がプレイしていたゲーム内の悪役令嬢に転生。サラリーマン経験とオタク知識を駆使して生きる。ゲームを通じて現実世界での意識不明の自身と家族とのつながりが描かれるリアリティが秀逸。

異世界モノの作品。でも、最近の異世界モノ作品にありがちな特別に強い能力のようなものを、主人公は持っていません。彼に与えられた能力は死んだら死ぬ前にタイムリープできる「死に戻り」。作品を楽しむにあたり辛い気持ちになることもありますが、主人公の明るさや交流を持つキャラクターの愛らしさ、繊細かつ大胆な戦闘描写やストーリーが、読む手を止めさせてくれません。

どう考えても出オチだが、『グラップラー刃牙』シリーズを最初から追っている読者としては、「現代によみがえった宮本武蔵に斬り殺された烈海王」（何を言ってるかわからないと思うが、事実のみを語っている）が、異世界とはいえ今も元気にやっていることが、ただただうれしい。もともと私自身は、現代人が文明知識を活かして無双する類の安易な異世界モノなどゲ●を吐くほど嫌いなのだが、長年に渡る修練を経て功夫を極めた烈海王であれば、モンスターを倒せるのも納得。

課長から（スピンアウトで「係長」も）社長、会長、社外取締役と会社員人生をどんどん上り詰める島耕作。本作では、『島耕作』シリーズの大ファンの主人公が、島耕作ワールドに転生する。宇佐美取締役と島の関係性の作品感での矛盾など、作者の弘兼憲史すら気づいていないミッシングリンクを埋めていく爽快感！ちなみに島耕作のスピンオフ作品には、『転生したら島耕作だった件』『社畜！修羅コーサク』『騎士団長島耕作』など、じつは意外と転生モノが多い。

自分が好きな作品の愛するキャラ、悪役令嬢のレミリアに転生したエミ。努力して周囲の好感度を上げるも、同じ転生者であるヒロインの策略によるイベントで絶望し、「中の人」本来のレミリアが復活します。もとは孤独だったレミリアですが、エミの愛情をもらい心身ともに最強に。「悪役令嬢もの」にありがちな「じつはいい人」でなく、あくまで悪役令嬢なレミリアの復讐劇が痛快です。漫画力が高く、原作が非常に上手くアレンジされているのも魅力。レミリア様のかっこよさにひれ伏すがよい！

ファンタジー世界における性風俗店レビューという特殊なテーマを扱った作品。ものすごくニッチに感じるがアニメ化もされている人気作。その秘訣は風俗嬢もレビュアー（客）も人間、エルフから果てはスケルトン、ゾンビまで多様な異世界住人たちによる圧倒的な多様性。レビュアーたちは口さがないが、誰かの地雷も誰かにとっては大当たりになる。性の豊穣さを描いた極めて幸せな作品。

病で亡くなった主人公が若返って異世界に転生するストーリー。農家になって生活したいと望んで便利なアイテムをもらい、農業をしながらその世界の住民たちと関わっていく。異世界ならではの種族がたくさん登場し、各種族の得意分野が生活水準を爆上げ！おいしそうな料理も多く出てくるので、空腹時に見るとよりお腹が空きます。複雑なストーリーではないので何も考えずに読めるのもいい。

異世界グルメ漫画。前世の記憶を取り戻したがゆえに、あの料理が食べられないなんて！と嘆くことになった女性が、転生先で必死に前世で食べた料理の再現をします。ひょんなことから王宮に勤めることになり、その料理を10歳の王子に披露することになります。それを食べた時の王子の反応がとてもかわいい！今私たちが簡単に手に入れて食べている料理を、イチから作るのは大変ということがわかりますし、この漫画を読むともっと味わって食べよう！という気持ちになります。

現代人がファンタジー世界でなぜか無双できるよくある異世界転生モノだが、転生者である「営業の林さん」のかつてのブラック労働ぶりが偲ばれる作劇。気配りや接待により、さまざまな局面で重宝されるなどの「営業らしい」まっとうな活躍もあるが、かつてのブラック労働により心が麻痺しており、それがそのまま状態異常という形で異世界に持ち込まれるなど、単純には喜べない世知辛さもコメディタッチに描かれる。

学生時代から途切れずに読んでいる少女漫画で、まもなく完結。最近はラブ要素が強いですが、もとは王道ファンタジー系で、国王である父親を信頼していた人に殺されて復讐しようとする王女と、王女に力を貸す四龍の話です。個人的に絵も話も好きで読んでいます。完結前にぜひ駆け込みで！

特に説明しなくても「この世界はそういうもの」ということについて説明不要という点が、異世界系マンガが一大ジャンルとなった要因のひとつ。宇宙SFにも、ある意味での定型が存在していて、「アーこの作品ってこういう世界ね」と読者との間に共有が存在する。そんな両者のかけ合わせの、意外ながら昔から知っているシリーズ作を読んでいるようなノンストレスな楽しさは、新しいところに連れていかれた気分。

家族５人で異世界転生しちゃう話。ハーレムでもない、無双でもない、ざまぁでもない、旅もしない、ご令嬢が恋愛もしない（異色の？）異世界モノで、神様も出てこないほのぼの系。MANGAがどんなに世界展開しようとも、これは日本人向け～っという内容（とくにギャグが）。猫の絵もかわいくて頭を使わずに読める、ゆるっと漫画。

個人的イチオシ作品。ビジュアルからしてひと癖もふた癖もあるキャラ、メカ、建物、果てはビルを飲み込む宇宙人の触手（!?）まで、原稿狭しとびっしり描き込まれた画面づくりに引き込まれます。モブがわんさか登場する集団バトルや決めゴマ、見開きの迫力は、ぜひ一度見てほしい！独自設定がガンガン盛り込まれた『トライガン』や『血界戦線』などのSFバトル作品が好きなら絶対オススメです!!

文明が崩壊した未来に目覚めた商社マンの舞鶴太郎は、原始的な生活を送る人々とゼロから社会を築こうとします。物々交換の世界に“お金”を教えることで暮らしは便利になりますが、同時に争いも生まれ、ハラハラドキドキの展開に。物語は現代の世界地図とリンクしていて、太郎は故郷・日本を目指して旅を続けますが、その途中で“日本に敵がいる”と知ったときの緊張感、そしてついに上陸する場面では胸が高鳴りました。物語が中だるみせず、一気に読めるのがアツイです！

「あのキャラが使ってる武器、どうなってんだ？」って思ったことありませんか？ルディも同じことを考えています。このギミックを仕込むには……武器の材質は……などなど。壁（技術的課題）にぶつかりながらも「こだわり」を形にしていくルディの姿に、日々試行錯誤しながら生きる我々も勇気をもらえること間違いなし！自慢の一振りが活躍する、モンスターとのアツいバトル描写にも大注目！

「膀胱にスライムが入っています」「えっ？なんで？？」から始まる第１話。ファンタジー世界にだって、興味本位でおかしなことをしちゃう人はいるもの。魔法医のレクス先生はそんな人も分け隔てなく治療してくれます。でも、生きているスライムをアソコに入れちゃったりしたらだめなのは、異世界の住民ならずともわかりそうなものですけどね。いつの世も好奇心は危険ですね。

人々は飢餓と絶望の中、静かに滅びの時を迎えようとしています。そんな中、祝福者ドマの「焼け落ちるまで消えない炎」によって焼かれた主人公は、死ぬまで消えない炎で死と再生を繰り返しながら、妹の復讐のために生きる「ファイアパンチ」となります。「自分は何者なのか」がテーマであり、そのためのストーリー展開の速さに戸惑うかもしれません。平凡と狂気が入り混じった世界は、どのような終末を迎えるのでしょうか。結構コミカルなテイストも各所にちりばめられています。

主人公のまわりに集まるじつに多彩な女性キャラクター、ネットやコスプレ界隈を賑わせた「例の紐」など、“入る方向”を間違えると男性向けのイロモノ作品に見えますが、中身はきちんとした王道ファンタジー。純真無垢でひたむきな主人公・ベルの苦悩と成長の物語は、遠い昔に青春時代を過ごしたおじさんには眩しく感じます。「例の紐」の着用者であり、ベルの神であるヘスティアの“ベルへの愛”がちょいちょいウザく感じるものの、ファンタジー好きの人なら読まない手はありません。

異世界帰りの「おじさん」が主人公という点で、他の異世界モノとは一線を画しているのが特徴。物語も、おじさんの異世界生活の振り返りパートと、現実世界の日常模様のそれぞれがテンポよく展開するので一気に読み進められます。ゲームで得た知識が常識というおじさんの、幼稚な発言や残念な行動も思わず笑いを誘います。また、おじさんが「SEGA信者」という点もポイント。1990年前後にあった日本のゲーム機戦争時代をリアルで過ごした人には、プラスαの面白さがあります。

前世の知識だけで無双しちゃう安易な異世界転生モノには興ざめなのだが、この漫画はちょっと違う。いくら原作のあらすじを知っていても肉体は「あのヤムチャ」なので、知識だけでは結局サイバイマンに爆殺される。そこで（作内で詳しくは描かれないものの）主人公は、悟空やクリリン以上の修行をキッチリ積んで未来を変えていくのだ。単なるネタ漫画に見えるが、じつは深すぎる原作愛をベースに、異世界転生モノの欠点をしっかり克服した「優れたDRAGONBALLの外伝」なのである。

主人公の「悪役っぽい見た目」と「中身のギャップ」、これが個人的にツボな作品です！元々はアニメ版から入りましたが、漫画版はそれと同じ―いや、それ以上に綺麗な絵で、ついつい世界に引き込まれます。しかも文字量がほどよく抑えられていてテンポよく読めるので、ふと「あ、またあのシーン読み返したいな～」ってなる。そんな中毒性があります。ストーリーの面白さはもちろん、絵の迫力と読みやすさ、この２つが揃ってるからこそ、入口がなんであってもハマれる一作だと思います。

本作の舞台は、いわゆる「剣と魔法」の世界。しかし主人公は「配達人」というマイナーな仕事に従事している点が、よくある冒険譚とは一線を画している。戦士や魔法使いなどファンタジー世界の王道職業が、どのように社会や経済の中で機能しているかを、驚くほど緻密な論理と中世の知識で読み解いている点が非常に面白い。ストーリー展開よりも設定の掘り下げに重きを置いており、漫画という形式を取りながら、読後にはまるで詳細な設定資料集を読み終えたような充足感が残る。