読むと辛くなる鬱漫画のおすすめ40選
タイザン5「タコピーの原罪」
- タイザン5タコピーの原罪
- 最安価格: ¥659〜
- おすすめポイント
-
- ダウナーで陰鬱な作品が好きな人
- 重いテーマの社会問題に関心がある人
- ジャンル
- 人間ドラマ
- 掲載雑誌
- 少年ジャンプ+
- 出版社
- KADOKAWA
- 連載期間
- 2021年12月10日〜2022年3月25日
- 巻数
- 全2巻
カレー沢薫「ひとりでしにたい」
- カレー沢薫ひとりでしにたい
- 最安価格: ¥792〜
- おすすめポイント
-
- 「終活はまだまだ先の話」と思っている人
- 老後問題に関心がある人
- ジャンル
- ギャグ・コメディ
- 掲載雑誌
- コミックDAYSほか
- 出版社
- 講談社
- 連載期間
- 2019年7月22日~
- 巻数
- 既刊10巻
20代だし「終活ってまだ先のテーマだよなぁ」と思っていましたが、読み進めていくとその先入観を鮮やかに裏切られます。描かれているのは誰にでも身近に起こりうる社会問題や人間関係ばかり。まるで自分自身や家族のことを見ているかのような感覚に襲われます。個人的に印象的だったのは、「孤独死を避けるための準備のピークは60代以降ではなく実は30代である」と感じた点です。また、笑いを交えながらも、読者に真正面からリアルに刺さる問いかけはカレー沢先生らしいと感じました。
古谷実「 ヒメアノ〜ル」
- 古谷実ヒメアノ〜ル
- 最安価格: ¥792〜
- おすすめポイント
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- 人間の闇に興味がある人
- サスペンスが好きな人
- 衝撃展開を求める人
- ジャンル
- 人間ドラマ
- 掲載雑誌
- 週刊ヤングマガジン
- 出版社
- 講談社
- 連載期間
- 2008年6月2日~2010年2月22日
- 巻数
- 全6巻
自分よりダメ人間と思っていた職場のおっさんが、結構前に進んでいた──。地味にショックな冒頭から目が離せない本作。そんなダメ人間ラブコメに共感して「あるある」と笑っているうちに、気づけば血の臭いが漂うサイコスリラーへ急転直下。ギリギリ手がとどかなそうなヒロインとの恋模様にドキドキしていた読者ほど、裏切られた衝撃がデカい。笑いと恐怖の間で揺さぶられた末に見えるのは、どちらも同じ根っこ=「承認欲求」の恐ろしさ。まさに“日常の隣にある地獄”を描いた怪作です。
鬼頭莫宏「 ぼくらの」
- 鬼頭莫宏ぼくらの
- 最安価格: ¥759〜
- おすすめポイント
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- ダークなSFが好きな人
- 命題を考えたい人
- 群像劇に惹かれる人
- ジャンル
- SF・ファンタジー
- 掲載雑誌
- 月刊IKK
- 出版社
- 小学館
- 連載期間
- 2003年11月~2009年6月
- 巻数
- 全11巻
中学生たちが命を代償に巨大ロボのようなものを操作し、敵と戦う漫画。大人が代わりに戦うことはできないため、作中の大人は徹底して子どもたちのサポートに回る。いわゆるセカイ系の作品だが、子ども任せにせず大人も責任を全うしようとする作品であり、その点が異色。鬱漫画と評されることも多々あるが、ラストは非常に後味が良く爽やかに終了する。なお、アニメ版やラノベ版もあり、原作とは結末が違ったり原作では戦わない人物が戦うなど、派生作品も含めて楽しむことができる。
つくしあきひと「 メイドインアビス」
- つくしあきひとメイドインアビス
- 最安価格: ¥891〜
- おすすめポイント
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- 過酷な冒険を求める人
- ファンタジーが好きな人
- 残酷描写に耐えられる人
- ジャンル
- SF・ファンタジー
- 掲載雑誌
- WEBコミックガンマほか
- 出版社
- 竹書房
- 連載期間
- 2012年~
- 巻数
- 既刊14巻
- 型番
- 1
まず目を引くのは、絵本のような柔らかく可愛いタッチの作画。そこから繰り出されるトラウマ級の「グロ」「鬱」描写のギャップに頭をぐちゃぐちゃにされます。強烈な展開の数々に圧倒されるものの、大穴をめぐる冒険や謎、仲間との絆やバトルといった冒険ファンタジーとしての要素はしっかりアツく、王道そのもの。強烈な「負荷」を乗り越えられたならば、 「アビス」の放つ妖しい魅力の虜になるに違いありません。ぜひ、吐き気をこらえて読み進めてみてほしい傑作です。
真鍋昌平「 闇金ウシジマくん」
- 真鍋昌平闇金ウシジマくん
- 最安価格: ¥693〜
- おすすめポイント
-
- 人間の欲望への弱さを垣間見たい人
- リアルな裏社会の描写が好きな人
- ジャンル
- 人間ドラマ
- 掲載雑誌
- ビックコミックスピリッツ
- 出版社
- 小学館
- 連載期間
- 2004年24号~2019年14号
- 巻数
- 全46巻
闇金を借りにくる債務者たちは自己破産寸前のフリーターや整形依存のホステス、SNSでの承認欲求をこじらせた女性などで、常軌を逸した欲望を持った人たちのように見えます。ですが、実際には誰でも陥りかねない人間の欲望への弱さが浮き彫りになり、「こうはなりたくない」という反面教師のような内容にもなっています。主人公のウシジマくんの、ドライで冷酷な一面がありながら筋を通す義理堅さも大きな魅力。実写版のクオリティも高いので、映像作品のほうも超おすすめです!
押見修造「 血の轍」
- 押見修造血の轍
- 最安価格: ¥693〜
- おすすめポイント
-
- 不穏な雰囲気の漫画が好きな人
- 毒親に悩まされた人
- ジャンル
- 人間ドラマ
- 掲載雑誌
- ビックコミックスペリオール
- 出版社
- 小学館
- 連載期間
- 2017年2月24日~2023年9月8日
- 巻数
- 全17巻
毒親と共依存してしまう息子・静一の物語。母親がミステリアスで不遜な性格すぎて、読んでいるこちらも振り回されます。微笑んでいるのに何を考えているのかわからない表情、予想を裏切るような言動が多くて、息子の静一を愛しているのか憎んでいるのかわかりません。静一はそれにどう向き合っていくのか。突拍子もなくありえない行動をしでかすのではないかというハラハラした気持ちで読み進めてしまいます。
高橋しん「 最終兵器彼女」
- 高橋しん最終兵器彼女
- 最安価格: ¥759〜
- おすすめポイント
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- SF×純愛が好きな人
- 切ない恋愛を味わいたい人
- 終末ものに興味ある人
- ジャンル
- SF・ファンタジー
- 掲載雑誌
- ビックコミックスピリッツ
- 出版社
- 小学館
- 連載期間
- 1999年12月27日~2001年10月29日
- 巻数
- 全8巻
いたって普通の高校生カップルだった彼氏の「シュウジ」と彼女の「ちせ」ですが、彼氏の知らぬ間に彼女が世界を守る最終兵器になっていた、というストーリーです。戦争がもたらす数々の悲劇が映し出される一方で、この物語の主題はシュウジとちせのラブストーリー。なぜ最終兵器になったのかなど、はっきりと描かれていない点も多く、結末も賛否が分かれる作品ですが、ぜひ2人の恋の行方を見届けてほしいです。
押見修造「 惡の華」
- 押見修造惡の華
- 最安価格: ¥594〜
- おすすめポイント
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- 思春期の苦悩に共感したい人
- 青春サイコスリラーが好きな人
- 狂気と純情の交錯を求める人
- ジャンル
- ミステリー・ホラー・サスペンス
- 掲載雑誌
- 別冊少年マガジン
- 出版社
- 講談社
- 連載期間
- 2009年10月号~2014年6月号
- 巻数
- 全11巻
思春期におけるアイデンティティ形成のプロセスを描いた青春譚。物語の大半は自意識に支配された登場人物たちの屈辱にまみれた苦い展開が続くため、読み手も暗澹たる気分を強いられる。だが主人公が自己と向き合い、視野が広がる終盤から加速度的に物語は展開していく。若き日の葛藤との折り合いの付け方を思い出させてくれる本作。過剰な自己重要感に苛まれがちな現代人にこそ、かつて抱いた自意識の暴走を省みる機会となり、自己を理解するための示唆を与えてくれるはずだ。
郷田マモラ「 [poor] ゼラニウムの誘惑」
- 郷田マモラ[poor] ゼラニウムの誘惑
- 最安価格: ¥396〜
- おすすめポイント
-
- 逃亡する殺人+者の心境を味わいたい人
- サスペンス好きや、闇社会に興味がある人
- ジャンル
- ミステリー・ホラー・サスペンス
- 掲載雑誌
- マンガ on ウェブ
- 出版社
- 電書バト
- 連載期間
- 2018年~2021年
- 巻数
- 全5巻
震災孤児やLGBT、発達障害などのマイノリティたちが愛を求める物語。殺人事件を追う作劇はスリリングで警察の捜査描写にもリアリティがあるため、クライムサスペンスとしても十分に楽しめる。序盤からていねいに張られた伏線がすべて回収されるため、読後にモヤモヤ感が残らない。テーマ的にも社会派の作品のように見えるが、オチの鮮烈さはこの作品を単に「優等生」的に見ることを許さない。
浅野いにお「 おやすみプンプン」
- 浅野いにおおやすみプンプン
- 最安価格: ¥759〜
- おすすめポイント
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- 深い心理描写が好きな人
- 重くも陰鬱な青春物語を読んでみたい人
- ジャンル
- 人
- 掲載雑誌
- 週刊ヤングサンデー、ビッグコミックスピリッツ
- 出版社
- 小学館
- 連載期間
- YS:2007年15号〜2008年35号、BS:2008年47号〜2013年49号
- 巻数
- 全13巻
個人的に鬱漫画といえば、この漫画。主人公やヒロインの家庭環境など複雑な現実が胸をえぐられるほど生々しく、読んでいてしんどくなる場面も。暗さや重さの中にも、浅野いにお作品特有のユーモアや温度差のある描写があり、最後まで惹きつけられます。主人公がヒヨコのような姿で描かれることで、読者が感情移入しやすくなっているのもすごい!
こうし「 きみは四葉のクローバー」
- こうしきみは四葉のクローバー
- 最安価格: ¥352〜
- おすすめポイント
-
- 主人公とヒロインの幸せを諦めたくない人
- 心を強く保てて、グロ耐性がある人
- ジャンル
- ミステリー・ホラー・サスペンス
- 掲載雑誌
- 週刊少年チャンピオン
- 出版社
- 秋田書店
- 連載期間
- 2024年7月18日~
- 巻数
- 既刊5巻
かわいらしいタイトルとは裏腹に、凄惨ないじめや、かなりショッキングなシーンが多々あります。いじめにあう主人公・宇一と、不思議な力を使って彼を救おうとするヒロイン・よつは。よつはの行動によって宇一を取り巻く状況が変化し、風向きがいい方向へ変わりかけていたところで「まだ底があるの?」と言わんばかりに宇一の人生が崩壊していきます。よつはは宇一を救えるのか、いまだに明かされないいじめの主犯は誰なのか。連載中の作品のため続きが気になります! 今のうちに要チェックです。
原作=丸山ゴンザレス/作画=船木涼介「こんな人生は絶対に嫌だ」
- 原作=丸山ゴンザレス/作画=船木涼介こんな人生は絶対に嫌だ
- 最安価格: ¥715〜
- おすすめポイント
-
- 社会の闇に関心がある人
- 転落人生を描く物語が好きな人
- 救いのないサスペンスが好きな人
- ジャンル
- ミステリー・ホラー・サスペンス
- 掲載雑誌
- 黒蜜
- 出版社
- 白泉社
- 連載期間
- 2021年~2022年
- 巻数
- 全9巻
「こんな人生は絶対に嫌」と他人(じつは前の話の登場人物)を見ていた人が、ほんの些細な転落で、自分も「こんな人生」になってしまう。「ホームレス」「詐欺」「フード配達員」「タワマン妻」「ヤングケアラー」といった現代的なテーマは、少し特別に見えるかもしれないが、読んでいる読者自身だって、いつ「こんな人生」になってしまうのかなんて、誰にもわからないのだ。
竹内佐千子「 Bye-Bye アタシのお兄ちゃん」
- 竹内佐千子Bye-Bye アタシのお兄ちゃん
- 最安価格: ¥1,430〜
- おすすめポイント
-
- 雑食系ホラーファン
- 癒やしのファンタジーが好きな人
- 現実逃避がしたい人
- ジャンル
- SF・ファンタジー
- 掲載雑誌
- モーニング
- 出版社
- 講談社
- 連載期間
- 2023年3月23日
- 巻数
- 全1巻
怪談・都市伝説である七人ミサキとメイド喫茶が悪魔合体した斬新な作品で、死者(主におっさん)がメイド喫茶の店員となり、メイドとして接客する。新たなメイドが加わると7人のメイドのうちの誰かが成仏する。前半は七人ミサキシステムを取り入れただけのハートフルな作風だが、後半から「呪い」の様相を呈し始め、きちんと七人ミサキに着地するのでホラーファンにもおすすめだ。
阿部共実「 ちーちゃんはちょっと足りない」
- 阿部共実ちーちゃんはちょっと足りない
- 最安価格: ¥693〜
- おすすめポイント
-
- 平凡な日常の揺らぎに興味がある人
- 繊細な人間ドラマが好きな人
- ジャンル
- 日常系
- 掲載雑誌
- もっと!
- 出版社
- 秋田書店
- 連載期間
- 2014年5月8日
- 巻数
- 全1巻
有名な作品でもありますが、学園鬱漫画のひとつの金字塔だなと思います。主人公と、“ちょっと足りない”ちーちゃんのちびまる子ちゃんみたいなほのぼの友情ギャグ漫画テイストで始まって、話数が進むにつれ主人公の妬み嫉みが膨らんで、ブラックなまま終わります。途中の主人公が完全崩壊したときの描写もすごい!!!
古泉智浩「 チェリーボーイズ」
- 古泉智浩チェリーボーイズ
- おすすめポイント
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- ダメで残念な青春物語が好きな人
- キラキラしない日常を愛せる人
- ジャンル
- 人間ドラマ
- 掲載雑誌
- アックス
- 出版社
- 青林工藝舎
- 連載期間
- 2000年~2001年
- 巻数
- 全1巻
この作者、主な掲載がアックスというマニア向け雑誌でありながら作品の何本かが映画化されている知る人ぞ知る実力派。童貞が童貞であるがゆえの悲哀と、童貞が童貞であるがゆえの希望。青春群像というにはあまりにバカバカしいが、しっかり青春群像しているから不思議。1巻完結なので秋の夜長に読むのなら、この作者の漫画を何冊か用意して寝転がってもらいたい。
パレゴリック「 ニクバミホネギシミ」
- パレゴリックニクバミホネギシミ
- 最安価格: ¥776〜
- おすすめポイント
-
- 後味の悪いホラーを求めている人
- 奇妙で不気味な世界観が好きな人
- ジャンル
- ミステリー・ホラー・サスペンス
- 掲載雑誌
- くらげバンチ
- 出版社
- 新潮社
- 連載期間
- 2024年~2025年
- 巻数
- 全4巻
日本の怪異や因習を取材する、オカルト雑誌編集者とカメラマンの物語。第1話でいきなり絶望の結末が提示され、巻が進むにつれその絶望へと近づいていく。ふれてはいけない、見てもいけない存在(「カミ」ともいう)のもつ独自のルール(禁忌)に対して、人間ができることなど何もない。カミの禁忌がどれだけ理不尽なものと思えても、それは絶対に侵してはいけないのだ。
ジョージ秋山「 ピンクのカーテン」
- ジョージ秋山ピンクのカーテン
- 最安価格: ¥396〜
- おすすめポイント
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- 昭和のディープな劇画が読みたい人
- 文学的なエロス作品に触れたい人
- ジャンル
- 人間ドラマ
- 掲載雑誌
- 週刊漫画ゴラク
- 出版社
- 日本文芸社
- 連載期間
- 1980年~1984年
- 巻数
- 全15巻
鬼才ジョージ秋山の真骨頂とも呼べる作品。かわいい妹となんというかそうでもない妹、普通の兄となんというか普通でない兄。2組の兄妹を軸にして近親相姦というタブーに真っ向から挑む。この人の漫画って他のも暗いストーリーが多いのだが、ラストまで読むとなぜだかわからないが、これはこういう終わり方でよかったんだと思ってしまう。
亜月ねね「 みいちゃんと山田さん」
- 亜月ねねみいちゃんと山田さん
- 最安価格: ¥396〜
- おすすめポイント
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- ピュアな優しさに触れたい人
- とにかく“尊い”を補給したい人
- 健気な恋をただ応援したい
- ジャンル
- 人間ドラマ
- 掲載雑誌
- マガジンポケット
- 出版社
- 講談社
- 連載期間
- 2024年9月8日~
- 巻数
- 既刊4巻
キャバクラ嬢として働く「みいちゃん」は、漢字も読めないし、生活能力が著しく低い。なぜか常連客(全員少しキモめ)がついているけど、それはカジュアルに彼らと性的なことをしてしまうから。問題のある彼女に、さめた目で向き合いつつ、いつのまにか興味を持ってしまう主人公・山田。じつはみいちゃんが、悲しい末路を迎えることが第1話で示唆されている。それまでのルートもうっすら想像がつくのに、ついついページをめくってしまうことが、鬱を加速する。
山岸凉子「 わたしの人形は良い人形」
- 山岸涼子わたしの人形は良い人形
- 最安価格: ¥825〜
- おすすめポイント
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- 人間の心の闇を覗きたい人
- 怪談や都市伝説が好きな人
- 美しい絵で恐怖を感じたい人
- ジャンル
- ミステリー・ホラー・サスペンス
- 掲載雑誌
- モーニング
- 出版社
- 講談社
- 連載期間
- 2023年8月10日
- 巻数
- 全1巻
存在自体が怖い市松人形に込められた、2人の少女の怨念の連鎖がとてつもない恐怖を紡ぎ出します。物資が乏しかった戦後の生活の中で、この時代ならではの「物」への純粋な執着が怨念となって、唐突に人の命を奪います。理不尽に奪われた命は呪いとなってまた次の命を……。戦後から現在までゆるゆると受け継がれる悲劇が、山岸凉子の透明感のある冷たさを感じさせる絵でていねいに描かれていきます。主人公を助けてくれる男子学生の出自が伏線回収になっているのがよいです。
山野一「四丁目の夕日」
- 山野一四丁目の夕日
- 最安価格: ¥862〜
- おすすめポイント
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- 救いのない話が読みたい人
- 人間の醜直視したい人
- 幸せな物語が苦手な
- ジャンル
- 日常系
- 掲載雑誌
- 月刊漫画ガロ
- 出版社
- 青林堂/扶桑社
- 連載期間
- 1985年7月号~1986年7月号
- 巻数
- 全1巻
故・ねこぢる氏の元夫、山野一先生の代表作。救いとかがひとつもない、完全な理不尽なので、徹底的に鬱展開の話が読みたいときにおすすめです。終始嫌なページばかりなので、読むとかえって「自分のほうが恵まれているし頑張って生きよう!」という気持ちになります。そんな山野先生ですが、現在は双子のパパになっているのも感慨深いです。
中武士竜「 十字架のろくにん」
- 中武士竜十字架のろくにん
- 最安価格: ¥396〜
- おすすめポイント
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- 壮絶な復讐劇を読みたい人
- 胸糞からのスカッとを求める人
- 過激な描写に耐性がある人
- ジャンル
- ミステリー・ホラー・サスペンス
- 掲載雑誌
- マガジンポケット
- 出版社
- 講談社
- 連載期間
- 2020年3月9日~
- 巻数
- 既刊21巻
主人公がいじめられていたグループに対して復讐する物語。グループのリーダー格の人物によって、主人公の両親は事故死、弟は植物状態にされてしまい、主人公はおじいちゃんに引き取られる。第二次世界大戦の秘密組織に所属していたおじいちゃんから戦い方や人の殺し方などを学んだ主人公は、次々と復讐を実行していく。相当グロテスクな場面もあるため、苦手な人は読まないほうがいい。
志波由紀「 人魚のムニエル 志波由紀作品集」
- 志波由紀人魚のムニエル 志波由紀作品集
- 最安価格: ¥752〜
- おすすめポイント
-
- 少し不思議な物語が好きな人
- 繊細なタッチの絵が好きな人
- 幻想的な世界に浸りたい人
- ジャンル
- ミステリー・ホラー・サスペンス
- 掲載雑誌
- ハルタ
- 出版社
- KADOKAWA
- 連載期間
- 2025年07月15日
- 巻数
- 全1巻
『悪魔二世』という、怖くてシニカル、だけど愛を感じる傑作で知られる志波由紀さんの短編集。こちらも変わらず、冷めた目線が常にある作品が並びます。ベンチで常に「困ったな」と呟くおじさんにかまってしまった少年、人魚の肉を父親に食べさせれられた娘……。幸せってやつにベストはなく、バッドもなく、いつでもビターなんです。生きるのも死ぬのも、イヤな人に。
竹宮惠子「風と木の詩」
- 竹宮惠子風と木の詩
- 最安価格: ¥396〜
- おすすめポイント
-
- BL作品の原点に触れたい人
- 美しく残酷な悲劇が好きな人
- 耽美な世界観に浸りたい人
- ジャンル
- BL
- 掲載雑誌
- プチフラワーほか
- 出版社
- 小学館
- 連載期間
- 1976年10号~1984年6月号
- 巻数
- 全16巻
名作と謳われる本作を、はたしてこのカテゴリに入れていいのかは悩むところだが、読後感の悪さを考えれば鬱の度合いはかなり高い。主人公の1人であるジルベールは『きのう何食べた?』を見たことがあれば名前くらいは知っているはず。そのジルベールがああなってこうなって、少年愛を軸にヤリたい放題、ヤラれたい放題の内容はドラマで彼の名前を知っているだけの人にはかなりの衝撃を与えてくれる。
しろやぎ秋吾「娘がいじめをしていました」
- しろやぎ秋吾娘がいじめをしていました
- 最安価格: ¥1,188〜
- おすすめポイント
-
- 加害者家族側の葛藤を知りたい人
- リアルタイムで子育ての正解に悩んでいる人
- ジャンル
- エッセイ
- 掲載雑誌
- コミックエッセイ劇場
- 出版社
- KADOKAWA
- 連載期間
- 2023年3月30日
- 巻数
- 全1巻
「娘がいじめられている」のは、もちろんツライ。では、逆に「いじめる側」だったら? どうしてそんなことになってしまったのか、自分が子育てを間違ったのか、子どもを信じてあげたい、でも……、そして、どうすれば反省をさせられるのか……。ちょっとそんな状況のことを想像しただけでも、数えきれない感情が押し寄せてくる。この家族はどうなってしまうのか!?
竹内佐千子「 歌舞伎町カラオケ店員としくにさん」
- 竹内佐千子歌舞伎町カラオケ店員 としくにさん
- 最安価格: ¥792〜
- おすすめポイント
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- イヤミスが好きな人
- 夜の街の人間模様が好きな人
- ヤバい客の話で笑いたい人
- ジャンル
- 人間ドラマ
- 掲載雑誌
- 月刊モーニングtwo
- 出版社
- 講談社
- 連載期間
- 2025年05月22日
- 巻数
- 単行本未刊行
正統派の鬱漫画。かわいい絵と軽薄な雰囲気で油断させておいて、死角から一撃をえぐり込んでくる。やってること自体は重いのに妙にノリが軽く、主人公の優しさや母性も垣間見えるのに、それも誰かを救うことはなく読後感はつねに嫌な感じが残る。1話完結のエピソードながら、縦軸に「犯人探し」も盛り込まれており、主人公のとしくにさんがカラオケ店で働く意外な理由が説明されつつ、物語全体に影を落としている。
山野一「混沌大陸パンゲア」
- 山野一混沌大陸パンゲア
- 最安価格: ¥3,380〜
- おすすめポイント
-
- 鬼才が描く世紀末の世界を見たい人
- 脳髄にこびりつく読後感を味わいたい人
- ジャンル
- 人間ドラマ
- 掲載雑誌
- グランドチャンピオンほか
- 出版社
- 青林堂
- 連載期間
- 1993年
- 巻数
- 全1巻
個人的に「鬱漫画」を象徴する作品。不条理で、陰鬱で、エログロで、悪趣味で、現代のモラルや価値観では到底、商業誌掲載はできないであろう展開が次々と繰り広げられる。特に作中に繰り返し登場する「手取り13万8千円」というフレーズは貧困の象徴として強烈な印象を残し、山野作品のトラウマ的代名詞になっている。強い刺激や暗いテーマに興味を持つ読者だけ読んでほしい。また現在では「絶版」となっているため、読むにはそれなりの手間と覚悟が必要となる。
知るかバカうどん「君に愛されて痛かった」
- 知るかバカうどん君に愛されて痛かった
- 最安価格: ¥407〜
- おすすめポイント
-
- 心をえぐられる覚悟のある人
- 読後も引きずる漫画を求めている人
- ジャンル
- 恋愛・ラブコメ
- 掲載雑誌
- 漫画アクションほか
- 出版社
- 双葉社/新潮社/秋田書店
- 連載期間
- 2017年~
- 巻数
- 既刊9巻
出版社が2回くらい変わっていて、刊行ペースに間が空くたびに失速している感じは否めないですが、5~6巻くらいまでスピード感のある胸糞系で抜群に面白いです。カースト最上位女子とカースト最底辺女子のいざこざ系ですが、いい意味で作者がキャラクターに愛情がなくて徹底的に落とすところがスッキリします(たぶんまだ続いている)。
手塚治虫「 アポロの歌」
- 手塚治虫アポロの歌
- 最安価格: ¥618〜
- おすすめポイント
-
- 「黒い」手塚治虫の代表作に触れたい人
- 少年誌の常識を壊した問題作
- ジャンル
- 恋愛・ラブコメ
- 掲載雑誌
- 週刊少年キング
- 出版社
- 少年画報社
- 連載期間
- 1970年4月26日号~11月22日号
- 巻数
- 全2巻
「性愛」を中心テーマに描いた哲学的な物語。愛とは何かを探求する主人公が、あらゆる時代や場所で愛し合い、結ばれる直前に命を落とす、むごい運命を繰り返す。手塚治虫の代表作『火の鳥』に似た構成で、物語を通し「愛を掴み取ること」がいかに難しく奇跡的か、それと同時に失うことの切なさを残酷かつ尊く描いている。特に後半の「合成人のエピソード」は衝撃的。別の漫画家だとグロテスクになり得る描写を、手塚先生独特のポップな絵柄でファンシーに表現している。
カレー沢薫「いきものがすきだから」
- カレー沢薫いきものがすきだから
- 最安価格: ¥733〜
- おすすめポイント
-
- 動物好きな人
- ペットを飼っている人、飼おうとしている人
- 理屈っぽい笑いが好きな人
- ジャンル
- 日常系
- 掲載雑誌
- comicフレーバーズ
- 出版社
- 日本文芸社
- 連載期間
- 2022年~2024年
- 巻数
- 全2巻
「飼う」と決めたペットを施設に持ち込んだり、ゴミ捨て場に置いていく人たちの、“行動”に至るまでの背景をていねいに描いており、単なる善悪ではない人間の醜さ、弱さを痛感させられる内容となっています。私自身、今でも忘れられないのは「すべての命が救えるわけではない。1匹を選んだ時点で他の仔は救わない選択をしたことになる」という旨のエピソードです。命を救わなかったとも取れるその選択は、本当に正しいのか?そもそも正しいとは何なのか…。動物の命に対して深く考えさせられます。
鬼頭莫宏「 殻都市の夢」
- 鬼頭莫宏殻都市の夢
- 最安価格: ¥1,584〜
- おすすめポイント
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- 静かで美しい悪夢が好きな人
- 「思索」するSFが読みたい人
- 人体の不思議に惹かれる人
- ジャンル
- SF・ファンタジー
- 掲載雑誌
- マンガ・エロティクスF
- 出版社
- 太田出版
- 連載期間
- 2024年6月12日
- 巻数
- 全1巻
本作に収められた短編は、いずれも「人間の情動が常軌を逸するさま」に焦点を当て、その極端な感情や愛情がもたらす歪んだ結末を淡々と描く。掲載雑誌が成年向けだけに性的描写が随所に登場するが、単なるエロ要素ではなく「心の深淵」を表現するための手段として機能しており、物語に独特の説得力を与えている。少女たちを通して描かれた世界観は美しさとともに残酷さも内包し、心に残る痛みを感じられる。赦しや救済といったテーマも織り交ぜられていて、希望を感じる読後感も味わえる。
阿部共実「 空が灰色だから」
- 阿部共実空が灰色だから
- 最安価格: ¥475〜
- おすすめポイント
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- 生きるのが下手だと感じる人
- 日常に潜む狂気に惹かれる人
- わかりすぎて心が痛くなる人
- ジャンル
- 日常系
- 掲載雑誌
- 週刊少年チャンピオン
- 出版社
- 秋田書店
- 連載期間
- 2011年38号~2013年9号
- 巻数
- 全5巻
"青春を謳歌するハッピーな話も数多くあるものの、不意に挿し込まれる「生々しい痛み」「不気味すぎる表現」「後味の悪い結末」は、内面の不安定さや自己認識の未成熟さ、言葉にできない想いのもつれといった、リアルでいて、時にフィクション的な誇張が読者をどん底に落とし込む。油断してページをめくっていると、気がついた瞬間には心をえぐられることになる。ティーンエイジャーだけでなく、その時代を通り過ぎたすべての人の共感と省察を促す内容となっている。"
望月峯太郎「 座敷女」
- 望月峯太郎座敷女
- 最安価格: ¥792〜
- おすすめポイント
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- 不気味で理不尽な展開が好きな人
- 心理ホラー漫画が好きな人
- ジャンル
- ミステリー・ホラー・サスペンス
- 掲載雑誌
- 週刊ヤングマガジン
- 出版社
- 講談社
- 連載期間
- 1993年第13~24号
- 巻数
- 全1巻
「ストーカー」という言葉が浸透する前に描かれたストーカーホラー漫画。主人公に理不尽なほど付きまとうサチコの、得体の知れない不気味さがトラウマ級です。全1巻なのですぐに読み終わりますが、後味の悪さはずっと心に残ってしまいます。歌手のあいみょんは「余裕を持って人を好きになれる人ってこの世にいるのかな」と歌っています。気持ちはわかりますが、余裕を持ってください。
たかたけし「 住みにごり」
- たかたけし住みにごり
- 最安価格: ¥759〜
- おすすめポイント
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- 不穏な雰囲気の漫画が好きな人
- 身近にヤバそうな人がいる人
- アドレナリン漫画が好きな人
- ジャンル
- 人間ドラマ
- 掲載雑誌
- ビックコミックスペリオール
- 出版社
- 小学館
- 連載期間
- 2021年11月~
- 巻数
- 既刊8巻
登場人物のほとんどが狂気をはらんでいるという、今もっともアツい鬱・理不尽漫画。狂気と狂気がぶつかり合い普通の神経を持った人間の平穏をぶち壊してきます。家族に「触れるな危険」的な人物がいて一緒に生活しなければいけない絶望感もいい味を出しています。序盤はギャグっぽい表現が多いものの、だんだん不穏な描写が続いて不快さも増していきます。人物の表情の機微で狂ってるかどうかがわかり、普通だと思った人物がページをめくると狂い出すという緊張感が味わえます
中村珍「 誰も懲りない」
- 中村珍誰も懲りない
- 最安価格: ¥1,100〜
- おすすめポイント
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- 世の理不尽さを笑いたい人
- シニカルな笑いがほしい人
- 身も蓋もない本音が好きな人
- ジャンル
- 人間ドラマ
- 掲載雑誌
- Quick Japan
- 出版社
- 太田出版
- 連載期間
- 2014年2月18日
- 巻数
- 全1巻
作者の中村珍先生が注目されていたとき、何冊か読んでいた中の1冊ですが、仕事前にちょっと読もうと思ったら止まらなくて、「すごいものを読んだ!」という爽快さと後味の悪さでモヤモヤしながら会社へ行ったことを覚えています。漫画はとても淡々と描かれていて、わかりやすいストーリーの起承転結とか見せ場とかはないんですけど、各話ごとにメインで描かれる人物は(たしか)分かれていて読みやすいです。
押切蓮介「 ミスミソウ」
- 押切蓮介ミスミソウ
- 最安価格: ¥436〜
- おすすめポイント
-
- 救いのない復讐劇を求める人
- 「イヤミス」の極致を味わいたい人
- ジャンル
- ミステリー・ホラー・サスペンス
- 掲載雑誌
- ホラーM
- 出版社
- ぶんか社
- 連載期間
- 2007年6月号~2009年6月号
- 巻数
- 全6巻
田舎町の学校のクラスという狭い人間関係の中で繰り広げられるいじめと復讐劇。その負の連鎖を前に、もし自分が同じ状況に陥ったら正気を保てるのか、主人公と同じ道を歩むのか、自問自答しながら読んでいました。登場人物たちが残酷な行動を選んだ原因は「性格がクズだから」で片付けられるものでもない気がします。それは、人間が本来抱える弱さか、環境か……読後も答えは出ていません。自分史上、ここまで痛めつけられた作品は他になく、重苦しい余韻を残す、唯一無二の鬱漫画です。
原作=金城宗幸 / 作画=荒木光「僕たちがやりました」
- 原作=金城宗幸/作画=荒木光僕たちがやりました
- 最安価格: ¥792〜
- おすすめポイント
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- 若者たちの転落と逃亡劇を見たい人
- ヒリヒリするような緊張感を味わいたい人
- ジャンル
- ミステリー・ホラー・サスペンス
- 掲載雑誌
- 週刊ヤングマガジン
- 出版社
- 講談社
- 連載期間
- 2015年4月6日~2017年1月23日
- 巻数
- 全9巻
中学や高校のときに友達とふざけ合って、先生に何回も怒られたことがある人が読むとハッとしてしまうと思います。怒られるとわかっていて、バレるかバレないかのドキドキ感や焦燥感。学年が集まる朝礼などで「やった奴が名乗り出るまで教室に帰らせない」から始まるチキンレース。軽はずみなイタズラを後悔して反省しているのに、なぜか繰り返してしまう。それを武勇伝として語る痛い人に読んでほしい。最終形態がこの漫画に描かれています。キャラクターの表情も毎回いいんです。
田辺剛「 ラヴクラフト傑作集」
- 田辺剛ラヴクラフト傑作集
- 最安価格: ¥634〜
- おすすめポイント
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- コズミックホラーが好きな人
- クトゥルフ神話が好きな人
- 圧倒的な画力で絶望したい人
- ジャンル
- SF・ファンタジー
- 掲載雑誌
- 月刊コミックビーム
- 出版社
- KADOKAWA
- 連載期間
- 2014年8月25日~
- 巻数
- 既刊17巻
ページをめくった瞬間から異界へと誘われるような圧倒的な画力が最大の魅力。精密かつ重厚なタッチで描かれる陰影豊かなコマ運びは「視覚的怪奇譚」としての完成度を誇り、原作の形容し難い恐怖を見事に可視化してくれている。特に全4巻で描かれる長編『狂気の山脈にて』は、原作への深い敬意を保ちつつ漫画の利点を最大限に活かして時系列を再構成。原作の難解さにつまずいた人でも読みやすく描かれている。クトゥルフ神話に興味はあるが敬遠していた人に最適な入門書だ。
わたなべまさこ「聖ロザリンド」
- わたなべまさこ聖ロザリンド
- 最安価格: ¥385〜
- おすすめポイント
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- 伝説の少女漫画を読みたい人
- 美しく残酷な愛が好きな人
- ドロドロの愛憎劇が好きな人
- ジャンル
- ミステリー・ホラー・サスペンス
- 掲載雑誌
- 週刊少女フレンド
- 出版社
- 講談社
- 連載期間
- 2013年10月1日
- 巻数
- 全1巻
ロザリンドは一見すると純真で無垢な存在であるが、その行動はしばしば暴力的で破壊的な側面が多分に含まれている。幼い彼女によって引き起こされる「善悪のない暴力」は、被害者の立場からすれば極めて理不尽で、圧倒的な不条理の象徴として描かれている。本作が描かれた当時は「サイコパス」という概念が一般的ではなかったが、「冷淡な共感性の欠如、巧妙な操縦性、そして異常とも言える加害への無自覚性」を見事に具現化しているのがすごい。
花輪和一「 不成仏霊童女」
- 花輪和一不成仏霊童女
- 最安価格: ¥594〜
- おすすめポイント
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- 日常に疲れちゃった人
- 和風の怪奇譚が好きな人
- 不条理なホラーが好きな人
- ジャンル
- ミステリー・ホラー・サスペンス
- 掲載雑誌
- ホラーM
- 出版社
- ぶんか社
- 連載期間
- 2004年
- 巻数
- 全1巻
フグを食べて死んだ少女が成仏できず、さりとて生き返ることもできず、現世にいながらも霊として冥界も見れる「不成仏霊」として、さまざまな人間の生き死にを見届ける物語。安土桃山時代が舞台ということもあり、人がコロコロと死んでいく。そして善人より悪人が多い漫画なので、地獄に行く人がほとんど。それをぼんやりと見つめる少女。あまりに無情で、むしろさわやかな作品です。










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本作品は、サクッといえば「不穏なドラえもん」。未来の世界のお助けキャラ、ひみつ道具的なあれこれ、残念ないじめられっ子(名前はしずかw)、土管のある公園など、そこかしこに幼少期に慣れ親しんだ『ドラえもん』へのオマージュが感じられて、ハードないじめ、家庭内の不和、殺人といった暗いテーマとの間に生まれる、明暗のギャップに惹き込まれていきました。かわいいタコピーの純粋さが回を重ねるたびに大嫌いになっていく、そんな湧き出す暗黒面も楽しみながら読んでほしいです。