スマートフォン・携帯電話のアイコングルメ漫画のおすすめ31選

まるよのかもめ「ドカ食いダイスキ! もちづきさん」

  • まるよのかもめドカ食いダイスキ! もちづきさん
  • 最安価格: ¥759

あらすじ

事務職として働く、21歳の望月美琴には、「ドカ食い」でストレスを解消するクセがあった。美琴にとっての食事は、快楽を得るためのもの。血糖値の急上昇による酩酊状態になることもあり、その行為を「至る」と呼称してハマっている。そんな美琴の食生活を面白おかしく描きつつ、多食への危機感も与えてくれる作品。

おすすめポイント
  1. 主人公の食べっぷりに元気をもらいたい人
  2. 特殊なホラーを求めている人
ジャンル
ミステリー・ホラー・サスペンス
掲載雑誌
ヤングアニマルZERO ほか
出版社
白泉社
連載期間
2024年5月9日~
巻数
既刊2巻
架神恭介 氏
作家・ライター・漫画原作者・ゲームデザイナー
架神恭介 氏 のコメント

若い女子会社員・望月美琴が、ドカ食いによって「至る」(血糖値の急上昇による酩酊状態)ことを主題とした漫画。ジャンルとしてはグルメだが、実質はほぼ、ホラー作品である。ヒロインのドカ食いはほとんど自傷行為のメタファーであり、1話ごとに死神の足音が近付いてくる。最近はヒロインが片目を閉じているコマが多く、これが糖尿病の初期症状ではないかと噂されていて、さらに読者の恐怖を煽っている。本作を読んで自身の食生活を見直した読者も多いとか。

協力=福本伸行/原作=萩原天晴/作画=上原求、新井和也「1日外出録ハンチョウ」

  • 協力=福本伸行/原作=萩原天晴/作画=上原求、新井和也1日外出録ハンチョウ
  • 最安価格: ¥792

あらすじ

福本伸行の漫画『賭博破戒録カイジ』で、カイジとチンチロで対決したE班の班長、大槻を主人公としたスピンオフ作品。「帝愛」の地下労働施設から、あの手、この手で獲得した「1日外出券」を使用して、外の世界に出ていく大槻班長。底辺ながらも、その状況すら楽しんでしまうグルメ&ゆったりライフを堪能できる漫画。読むと毎日の自身のルーティンがどれだけ惰性の行いなのか、痛感させられることうけあい。

おすすめポイント
  1. 日々のマンネリを感じてる人
  2. お金はないけどグルメ通でありたいと思う人
ジャンル
人間ドラマ
掲載雑誌
週刊ヤングマガジン
出版社
講談社
連載期間
2017年~
巻数
既刊20巻
建部博
企画開発編集部 副編集長
建部博 のコメント

いつものお昼ご飯や夕飯、どうやって決めていますか。一食一食を惰性で、かつ適当にやり過ごしていやしませんか。本作はそんな当たり前の食事をどれだけこだわるか、どれだけ適当にしないかを問う問題作です。立ち食いそば店で周囲の羨望の眼差しを得ながら喉に流し込むビールは、悪魔の味。これができる人生を選択したいと、切に願います。大槻班長、うらやましい!

水凪トリ「しあわせは食べて寝て待て」

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  • 最安価格: ¥726

あらすじ

膠原病(こうげんびょう)を患ったことにより、週4日しか働けなくなった、麦巻さとこ。キャリアウーマンとしての経歴も捨てることになり、節約のために新しい住居へ引っ越すことを決める。見つかったのは、築45年・家賃5万円という格安の団地。さとこは、その団地でおせっかい焼きの大家さん、そして薬膳料理が得意な料理番の青年と出会う。薬膳について学びながら、団地や新たな職場の面々に少しずつ癒やされていく料理漫画。

おすすめポイント
  1. 薬膳や健康的な暮らしに興味がある人
  2. 自分の将来に不安を抱える人
ジャンル
人間ドラマ
掲載雑誌
フォアミセス
出版社
秋田書店
連載期間
2020年2月3日~
巻数
既刊5巻
村松淳夫 氏
グルメ漫画本 編集長
村松淳夫 氏 のコメント

持病による体調不良で、パートタイムで働く主人公が引っ越し先の団地で出会った老婆と青年を通じて知った「薬膳」によって、自分らしい暮らし方を模索していく。他者との比較を通して感じる息苦しさと、真の意味で自分と向き合うことを考えさせられる。

原作=雁屋哲/作画=花咲アキラ「美味しんぼ」

  • 原作=雁屋哲/作画=花咲アキラ美味しんぼ
  • 最安価格: ¥759

あらすじ

新聞記者の山岡士郎は、究極のメニューを作るという企画を任され、パートナーの栗田ゆう子とともに多様な食材や料理文化を探求する。だがそこに、料理界の巨匠であり山岡の父でもある海原雄山が立ちはだかった。父子の確執を背景に、食を通じた人間ドラマ、社会問題、文化論が次々と展開する長編作品。

おすすめポイント
  1. 深い食文化が好きな人
  2. 人間ドラマ重視の漫画が好きな人
ジャンル
人間ドラマ
掲載雑誌
ビッグコミックスピリッツ
出版社
小学館
連載期間
1983年~2014年(休載中)
巻数
既刊111巻
松下和矢
LAB.360(ラボドットサンロクマル)室長
松下和矢 のコメント

主人公の山岡が食を通して「1.権力者や食通をねじ伏せる」「2.困ってる人を助ける」「3.究極vs至高勝負」の3パターンで展開される漫画なのですが、どのパターンも心温まる&いろいろと考えさせられるお話なのが大きな魅力です。海原雄山の“どんなことにでも本質をすぐに捉えて自身の筋を貫き通すその姿”を、自分は心の師と崇めています。自分もいずれ「検証倶楽部」を創設し、「至高の検証メニュー」が出せるよう精進したいと思います。

ハナツカシオリ「焼いてるふたり」

あらすじ

エンジニアの福山健太と、デザイナーの山口千尋は、どちらも恋愛に対して奥手な性格だった。そんな2人がマッチングアプリで出会い、さらには健太の転勤が契機となって、交際ゼロ日にして結婚することになる。お互いのことをまったく知らないまま、夫婦生活を始めた健太と千尋は、毎週末に実行すると決めたアウトドア料理を通して、じっくりと仲を深めていく。幸福感と空腹感が同時に刺激されるラブストーリー。

おすすめポイント
  1. ほのぼの系恋愛漫画を好む人
  2. アウトドア料理やBBQが好きな人
ジャンル
恋愛・ラブコメ
掲載雑誌
モーニング
出版社
講談社
連載期間
2020年9月24日~
巻数
既刊20巻
村松淳夫 氏
グルメ漫画本 編集長
村松淳夫 氏 のコメント

マッチングアプリで知り合った奥手カップルが電撃婚してから、バーベキューで徐々に理解を深めていく。大人同士の不器用な恋愛描写が爽やかで、読むと幸福度が上がる。

うえやまとち「クッキングパパ」

あらすじ

主人公・荒岩一味が毎回、料理を披露するストーリー。『美味しんぼ』以降、料理漫画の定番ともいえる展開の「誰々と料理バトルをする」といった描写がなく、あくまでも日常で一味が料理を披露するスタイルが大きな特徴。また、昨今は定番となっている登場した料理のレシピが描かれるのも特徴のひとつ。その見せ方も懇切ていねいで非常に真似がしやすい。既刊はなんと174巻で、現在も連載が続いている長寿作品。

おすすめポイント
  1. 男性が作る家庭料理に興味がある人
  2. 家族の絆を大切にする人
ジャンル
人間ドラマ
掲載雑誌
モーニング
出版社
講談社
連載期間
1985年~
巻数
既刊174巻
建部博
企画開発編集部 副編集長
建部博 のコメント

料理をする父親として子どもにドヤ顔をしたいと思った結果、読み始めた作品。ただし読むとそのような浅はかな思想は打ち砕かれ、料理は当たり前に、ドヤのアイテムではなくそこに普通にあるものとして存在している。それが心地よく、読み進めるうちに大げさではない料理の魅力に気づきました。この漫画のおかげ……なのはさておき、今では至極当たり前に料理へ取り組めるようになりました。

九井諒子「ダンジョン飯」

あらすじ

冒険者のライオス一行はダンジョン深部でレッドドラゴンと対峙するも空腹の影響で油断。その結果、妹のファリンがドラゴンに食べられてしまう。ファリンの手で地上に強制転移させられたライオス、マルシル、チルチャックは、ファリンが消化される前に救出へ向かう-。冒頭で妹がドラゴンに食べられてしまうという衝撃展開に、倒した魔物を調理するという、他に類を見ない斬新な展開が魅力の一作です。

おすすめポイント
  1. 食べることが好きな人
  2. ファンタジーものに出てくる魔物が好きな人
ジャンル
SF・ファンタジー
掲載雑誌
ハルタ
出版社
KADOKAWA
連載期間
2014年2月15日volume11〜2023年9月15日volume107
巻数
全14巻
薗部真一 氏
『このマンガがすごい!』元編集長
薗部真一 氏 のコメント

「スライムは食えるのか?」「マンドレイクは?」「動く鎧は?」から始まって、「食べる」ということ、「食べていのちをつなぐ」ことへの視点が深まり、大団円では大きな感情に包まれる名作。それにしても、実在しないはずのファンタジー食材の味が、この作品ではなぜか想像できてしまう。「おいしい」のイメージすらコントロールできてしまう、“漫画の力”を感じる。

寺沢大介「ミスター味っ子」

あらすじ

料理好きの少年・味吉陽一が、亡き父の残した食堂を継ぎ、驚きの発想と腕前で数々の料理勝負に挑む物語。陽一が作り出した料理は、大胆なアイデアと情熱で審査員やライバルたちを唸らせ、大人の料理人たちと戦うことで陽一自身も成長していく。料理と料理人を通したドラマが繰り広げられる、グルメバトル漫画の傑作。

おすすめポイント
  1. 料理バトル漫画が好きな人
  2. 家族愛や成長物語に興味がある人
ジャンル
人間ドラマ
掲載雑誌
週刊少年マガジン
出版社
講談社
連載期間
1986年~1990年
巻数
全19巻
下田大介
家電批評編集部
下田大介 のコメント

『美味しんぼ』『クッキングパパ』といった青年誌で人気を博した料理漫画を少年誌に持ち込んだのが本作。主人公・味吉陽一が大人相手に美味しい料理で打ち負かしていく様は、当時小学生だった筆者にとって、心躍る内容だった記憶がうっすらあります。アイデアを生かした調理方法が知れるだけでなく、料理バトルのワクワク・ハラハラする展開は、令和の今に見ても色褪せていません。もし、お子さんが食べ物好きであるなら、ぜひ読ませてみてはいかがでしょうか。

原作=久部緑郎/作画=河合単「らーめん再遊記」

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  • 最安価格: ¥693

あらすじ

かつてカリスマラーメン職人と呼ばれた芹沢達也は、ラーメンへの情熱を失いかけていた。しかし、ライバルの米倉とのラーメン対決などを重ねるうち、自分の本質を思い出して復活を遂げる。そんな中、従業員の汐見ゆとりが発案した、斬新な酒入りラーメンに驚き、その才能を認めて後継として託す決意をするのだった-。現代のラーメン業界と、フードビジネスの実情を描き出すラーメン×ビジネス漫画。

おすすめポイント
  1. 今、ラーメンが食べたい人
  2. ラーメンビジネスの裏話に興味がある人
ジャンル
人間ドラマ
掲載雑誌
ビッグコミックスペリオール
出版社
小学館
連載期間
2020年2月14日~
巻数
既刊13巻
架神恭介 氏
作家・ライター・漫画原作者・ゲームデザイナー
架神恭介 氏 のコメント

ラーメンハゲこと、芹沢さんがメインを張る『ラーメン発見伝』のシリーズ作品。今回もラーメンコンサルとして新たなラーメンを創作していく。対象はラーメンではあるが、その姿勢はすべての創作者に当てはまることが多い。なお、10巻から電動キックボードで事故る描写が脈絡もなく登場し、以降は1巻につき必ず、電動キックボード事故のシーンが一度は入る。

桑原太矩「空挺ドラゴンズ」

  • 桑原太矩空挺ドラゴンズ
  • 最安価格: ¥792

あらすじ

空を飛ぶ巨大な龍を捕らえ、その肉や油、皮などを生活の糧とする「龍捕り」が活躍する世界。捕龍船クィン・ザザ号の乗組員ミカをはじめとした龍捕りたちは、時に命がけで龍と対峙し、時にその血肉を料理して味わいながら、広大な空の旅を続けていく。空中で巻き起こる、龍との迫力のある戦いや、異国情緒あふれる料理の描写、仲間たちの絆が交錯する、冒険とグルメが融合したファンタジー作品。

おすすめポイント
  1. 生き物と料理に興味がある人
  2. ファンタジー世界の冒険物語が好きな人
ジャンル
SF・ファンタジー
掲載雑誌
週刊少年マガジン
出版社
講談社
連載期間
2016年6月7日~
巻数
既刊20巻
MONOQLO編集部
最新の良いモノおすすめベストバイ
MONOQLO編集部 のコメント

ジブリ作品が好きなら、この作者と気が合うハズ。宮﨑駿作品のオマージュが全編に散りばめられているファンタジーです。龍が存在する世界。飛空艇で龍を追い、仕留め、素材をすべて利用して生きていく人々の群像劇でもあり、登場する人物にはすべて背景ストーリーがあります。そして何より毎回龍を美味しく食べる……!本当に美味しそうなメニューばかりで、飯テロ漫画でもあります。

原作=附田祐斗/作画=佐伯俊/協力=森崎友紀「食戟のソーマ」

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  • 最安価格: ¥418

あらすじ

料理人を夢見る少年・幸平創真は、実家の定食屋で鍛えた腕前を武器に、超名門の料理学校「遠月茶寮料理學園」に編入する。そこは、全国から集まった料理の天才たちが腕を競い合う、苛烈な戦いの場だった。創真は、数々のライバルと「食戟」と呼ばれる真剣勝負でぶつかり合い、失敗や挫折も経験しながら成長していく。

おすすめポイント
  1. 料理バトル漫画が好きな人
  2. 独創的な料理表現に惹かれる人
ジャンル
学園・スポーツ
掲載雑誌
週刊少年ジャンプ
出版社
集英社
連載期間
2012年~2019年
巻数
全36巻
山内薫平
家電批評編集部
山内薫平 のコメント

料理による決闘である「食戟」を通して物語は展開していきます。食戟の結果は時に料理人としての進退まで左右することもあるほどの真剣勝負。そんな勝負で繰り出される極上の料理が本作の最大の魅力……と言いたいのですが、本作の魅力の大部分を支えているのはたぶん、その料理を実食したときのリアクションであると思われます。いろんな事情を考慮して深くは語りませんが、興味のある人は読んでみてください。好きな人は好きだと思います。特に男性。

ふなつかずき「釣って食べたいギャル澤さん」

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  • 最安価格: ¥732

あらすじ

印刷会社に勤める釣谷一尋は、週末の海釣りをささやかな趣味としていた。ある日、釣り場でハイテンションなギャル・春澤祭(ギャル澤さん)と出会うが、実は彼女が自社の新入社員で、しかも社長令嬢だと知る。一尋は、その場で流されるまま、ギャル澤さんに魚の調理方法を教える約束をしてしまい、それがきっかけで2人の関係が少しずつ深まっていく。一尋とギャル澤さんの釣りと料理ライフを描いたグルメコメディ。

おすすめポイント
  1. 釣りに興味がある人
  2. すでにどっぷりと釣りにハマっている人
ジャンル
コメディ・日常系
掲載雑誌
グランドジャンプ
出版社
集英社
連載期間
2024年6月19日~
巻数
既刊3巻
村松淳夫 氏
グルメ漫画本 編集長
村松淳夫 氏 のコメント

豊富な釣りと食についての知識が、子細にわたってていねいに描写される「贅沢」な作品。ミスマッチに思えるギャルと釣りの取り合わせも楽しい。

原作=牛次郎/作画=ビッグ錠「包丁人味平」

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あらすじ

才気あふれる少年、塩見味平は、日本料理の名人である父の反対を押し切り、洋食店「キッチン・ブルドッグ」に就職する。そこで味平は、優れた料理の腕前を武器として、日本食から洋食、カレー、ラーメンなど、さまざまな料理で対決。しだいに料理人として成長していくのだった。漫画の題材として、初めてグルメや料理を扱った作品であり、料理バトルというスタイルを確立させたグルメ漫画の原点とも言える作品。

おすすめポイント
  1. 料理漫画の元祖に興味ある人
  2. 伝統料理と洋食の融合を楽しみたい人
ジャンル
人間ドラマ
掲載雑誌
週刊少年ジャンプ
出版社
集英社
連載期間
1973年~1977年
巻数
全23巻
サンカンオー 氏
古書店経営者
サンカンオー 氏 のコメント

本作を知っている人からすれば「ブラックカレー」に限ると思うが、うん、それでいいと思う。だがしかし、荒磯勝負もよかったし、物語後半の半ば無理やりなラーメン対決もよかったな、と思い出すと止まらなくなる作品。同じ作者が描いた『スーパーくいしん坊』というのも、味平にはない魅力があって捨て難かったが、あの漫画に出てくる料理は衛生面に問題があるような気がするので割愛。

原作=あべ善太/作画=倉田よしみ「味いちもんめ」

  • 原作=あべ善太/作画=倉田よしみ味いちもんめ
  • 最安価格: ¥759

あらすじ

料理学校を首席で卒業した伊橋悟は、学校の紹介で新宿の料亭「藤村」に入る。しかし、頼まれるのは洗い物やゴミ捨てなどの雑用ばかりで、仕事に嫌気がさしていた。それを知った立板の横川は、同じような状況にある谷沢と伊橋を「桂剥き」で勝負させるが、結果は伊橋の惨敗。花板である熊野にも未熟さを思い知らされた伊橋は、心を入れ替えて料理人としての修行に励む。時事ネタを交えて描くグルメ漫画。

おすすめポイント
  1. 日本料理や和食文化に興味がある人
  2. 人情味あるドラマが好きな人
ジャンル
人間ドラマ
掲載雑誌
ビッグコミックスペリオール
出版社
小学館
連載期間
1986年~1999年
巻数
全33巻
中山壮太
家電批評編集部
中山壮太 のコメント

味いちもんめといえば何か。美味い料理か、人情味あふれるストーリーか。いや、もちろんこれらの要素もいいんですけど、私はやっぱり、“ボンさん”だと思うんですよ。飄々としたキャラクターで、序盤は結構なクズながら、いつの間にかベテランっぽい感じになっている。そして普段は適当ながら、いい人っぽいことを言う。なんなんだボンさん。でも、それがいいんです。

はるこ「酒と恋は酔って然るべき」

あらすじ

藤井松子は、お酒が大好きで、特に日本酒を愛飲する独身OL。後輩の今泉和知と2人きりで飲んだとき、いつもはクールで無愛想な和知が、酔うと笑い上戸に変わるという新たな一面を発見する。これがきっかけで、和知を強く意識するようになった松子は、彼のちょっとした発言や、思わせぶりな態度に振り回されることになるのだった。日本酒トリビアやコラムも掲載され、日本酒の入門書としても楽しめるラブコメ作品。

おすすめポイント
  1. 大人の女性のリアルな恋模様が好きな人
  2. お酒の知識も深めたい人
ジャンル
恋愛・ラブコメ
掲載雑誌
Eleganceイブ
出版社
秋田書店
連載期間
2018年~
巻数
既刊12巻
三木
LDK編集部
三木 のコメント

漫画を読まなくなっちゃったので、途中までしか読んでいないのですが、本作はグルメ漫画としてもお酒の漫画としても、ラブコメとしてもめちゃくちゃ面白くて、なぜドラマ化されないのか不思議です。『のだめカンタービレ』の二ノ宮知子くらい才能あると思いながら読んでいました。お酒やグルメのネタがタメになるのはもちろん、さっぱりしたラブコメ展開とキャラに、すごく親近感がわきます。

中山有香里「疲れた人に夜食を届ける出前店」

  • 中山有香里疲れた人に夜食を届ける出前店
  • 最安価格: ¥1,089

あらすじ

とある町の片隅。クマが営む夜食専用の出前店では、しょうが焼き、豚汁、炊き込みご飯など、疲れた人を癒やすような温かい食事を提供していた。従業員は、サケやゴリラ、猫など。物語が進むにつれ、見た目は怖いが心優しい魔王、粗暴な天使、ひきこもりの吉村なども加わり、食事を中心としたおだやかな日常が描き出される。頑張っている人が、この1週間を乗り越えるための、レシピつきグルメ漫画。

おすすめポイント
  1. 食事や癒やしの話が好きな人
  2. 心温まる人間ドラマを求めている人
ジャンル
日常系
掲載雑誌
コミックエッセイ劇場
出版社
KADOKAWA
連載期間
2022年~2025年
巻数
全3巻
秋山
LDK編集部 デスク
秋山 のコメント

シリーズで第3弾まで発売されています。夜食の出前店を営むクマが、疲れた人間たちのもとに夜食を届けてくれます。漫画とレシピの組み合わせで内容が充実していて、レシピも簡単なものが多い。水彩画のタッチがゆるくて、かわいい。食べ物が美味しそうに描かれているので、読んでいるだけで食欲が増します。食欲をそそる背徳の衣食と動物の組み合わせは、お腹が空いたときの癒やしです。

島袋光年「トリコ」

あらすじ

美食が世界的に流行している時代。幻の食材「GOD」を追い求める美食屋トリコは、料理人の小松とともに、未知の世界へ挑む。危険な環境をものともせず、巨大な生物にも挑みながら、数々の食材を捕獲するトリコの目的は、「人生のフルコースメニュー」を完成させることだった。壮大な冒険が展開するグルメファンタジー。

おすすめポイント
  1. 異世界グルメや冒険が好きな人
  2. バトルと料理の融合を楽しみたい人
ジャンル
SF・ファンタジー
掲載雑誌
週刊少年ジャンプ
出版社
集英社
連載期間
2008年~2016年
巻数
全43巻
中山壮太
家電批評編集部
中山壮太 のコメント

最近のしゃらくさい作品、ちょっと疲れませんか。でっけえ敵、つええ味方、かっちょいい技、気持ちいいラスト。あのころに見ていたそれらを求める人にピッタリなのがトリコなんです。さらに少年漫画としてはちょっと場違いなレベルで主人公のトリコが大人。引くべきところは引き、やるべきことはやる。いろいろと少年漫画を読みましたが、案外、唯一無二なのでは。あとやっぱり、グルメをテーマにしているだけあって飯が美味そう!(特に序盤)。ただ……ちょっとキツい描写もあるので要注意!!

井田千秋「ごはんが楽しみ」

  • 井田千秋ごはんが楽しみ
  • 最安価格: ¥1,700

あらすじ

朝食のサンドイッチや3時のおやつ、職人が手がける名店のパスタから、週末に食べる餃子といった多彩なメニューを通して、日常に寄り添いながら、「食べる楽しみ」を描く。食器やテーブルなど、暮らしの中の道具も含めて、何気ない食事を心を満たす時間として表現。生活の手触りや小さな幸せを鮮やかに切り取っていて、読む人に「食べること」の喜びを思い出させてくれる。作者・井田千秋氏の初エッセイ漫画。

おすすめポイント
  1. 毎日の食卓に癒やしを求めている人
  2. コミックエッセイが好きな人
ジャンル
日常系
出版社
文藝春秋
連載期間
2024年10月7日
巻数
全1巻
薗部真一 氏
『このマンガがすごい!』元編集長
薗部真一 氏 のコメント

ごはんをテーマにしたエッセイ漫画は数あれど、この作品みたいに、ごはんの触感を刺激してくれる作品は出会ったことがなかった。もちろん、圧倒的な絵の“ちから”もあるのだけど、ごはんとともに描かれるものの物語こそが、この作品の“ちから”かも。食事とともにあるにおい、景色や暮らしこそが、食事の楽しみを構成する重要なものなんだと気づかせてくれる。

鳴見なる「ラーメン大好き小泉さん」

あらすじ

クールでミステリアスな女子高生・小泉さんは、実は大のラーメンマニア。放課後になると、話題の名店から、知る人ぞ知る穴場の店まで食べ歩き、彼女がこよなく愛するラーメンを存分に堪能するのだった。大澤悠をはじめとしたクラスメイトたちも、いつしか小泉さんに巻き込まれ、ラーメンを通じて交流を深めていく。うんちくなども学びながら、ラーメンの奥深い世界を垣間見られる、本格派のラーメングラフィティ。

おすすめポイント
  1. ラーメン好きで詳細な描写を楽しみたい人
  2. クールキャラが好きな人
ジャンル
ギャグ・コメディ・日常系
掲載雑誌
まんがライフSTORIA ほか
出版社
竹書房/秋田書店
連載期間
2020年3月6日~
巻数
既刊13巻
MONOQLO編集部
最新の良いモノおすすめベストバイ
MONOQLO編集部 のコメント

ライトラーメン勢におすすめのラーメン漫画。ラーメン命の寡黙な美少女・小泉さんと、彼女を取り巻くラーメンと人間関係を描く、ゆるい日常系の漫画です。小泉さんのフットワークが軽すぎるので、聖地巡礼しようとすると世界規模になります。

中村博文「音やん」

あらすじ

大阪出身の寿司職人である花田音三郎(音やん)は、婚約者を病で亡くしたことから、本気で仕事に取り組むことができずにいた。それを見かねた親方は、音やんを東京にある「あかね寿司」に預ける。東京でさまざまな経験をして、ようやく立ち直った音やんは、寿司勝負や客との関わりの中で成長し、やがて独立して「音寿司」を構えるのだった。寿司職人のこだわりや、食通のマナーまでも見事に描写された秀作。

おすすめポイント
  1. 職人の日常と成長物語を楽しみたい人
  2. 寿司職人に興味がある人
ジャンル
人間ドラマ
掲載雑誌
漫画アクションピザッツ
出版社
双葉社
連載期間
1996年~2004年
巻数
全20巻
サンカンオー 氏
古書店経営者
サンカンオー 氏 のコメント

単行本でも一定数のファンは得ていたが、いわゆる「コンビニ本(廉価版コミック)」で、名前が一気に知られた印象。作者はウィキペディアにも載っていないのだが、ちばてつや門下であり、作画にもその片鱗が垣間見える。完璧なまでにおっさん向きで町中華や床屋なんかに置いてありそうな部類だが、寿司の知識のみならず人間ドラマの観点から見ても面白い。

片山ユキヲ「米蔵夫婦のレシピ帳」

あらすじ

気難しい性格で人付き合いも苦手な時代小説家の米蔵。妻・りほ子に先立たれ、生きる気力をなくしていたが、ふとしたことから「作品を完成させる」という妻との約束を思い出す。米蔵は、遺されたレシピ帳を使って、かつて妻が作ってくれた料理を作り、それを食することで、少しずつ自分自身を取り戻していくのだった。料理の描写に加えて、夫婦の過去を振り返るなど重厚な人間ドラマも描かれる、グルメ復活劇。

おすすめポイント
  1. 食と心の癒やしというテーマに興味がある人
  2. 深い人間ドラマを好む人
ジャンル
人間ドラマ
掲載雑誌
ビッグコミックスピリッツ
出版社
小学館
連載期間
2022年~2025年
巻数
全5巻
MONOQLO編集部
最新の良いモノおすすめベストバイ
MONOQLO編集部 のコメント

奥さんを病気で亡くし、意気消沈していたおじさん小説家が、奥さんの残したレシピ帳で奥さんとの思い出と生きるチカラを取り戻すお話。最初はまったく料理ができない主人公をサポートする担当若手編集がいいキャラしています。

鈴野スケ「冥天レストラン」

あらすじ

財閥の御曹司である薔薇園蛾太郎は、金を浴びるほど使って人生を楽しんでいた。ある日、車に轢かれた蛾太郎が目を覚ますと、そこは死者が集う「あの世」だった。蛾太郎は、死者が生前好きだったものを「最後の晩餐」として提供して成仏させる「冥天レストラン」で働きながら、なんとかして生き返る方法を探していく。グルメとファンタジー、ヒューマンドラマが合わさった、美味しいものづくしの物語。

おすすめポイント
  1. 泣きたい人
  2. ダークな展開が好きな人
  3. 最後の晩餐に迷っている人
ジャンル
人間ドラマ
掲載雑誌
サンデーうぇぶり
出版社
小学館
連載期間
2023年5月11日~2025年7月31日
巻数
全5巻
濵田沙莉衣
LDK the Beauty編集部
濵田沙莉衣 のコメント

グルメ漫画でもあり、お仕事漫画でもあり、人情ドラマでもあり、コメディでもあり、鬱漫画でもある……。こんなに属性が盛りだくさんなのに、コミカルなタッチと圧倒的スピード感で、さくさくっと読み進められました。ここ最近で一番ハマった作品です。蛾太郎と冥天レストラン従業員たちの、切なくも心温まる最期には、必ずほろりと涙がこぼれるはず。読後はお腹も胸もいっぱい!

谷口菜津子「じゃあ、あんたが作ってみろよ」

  • 谷口菜津子じゃあ、あんたが作ってみろよ
  • 最安価格: ¥693

あらすじ

完璧主義で亭主関白、昭和気質の海老原勝男は、恋人の鮎美にプロポーズするも、あっさり断られてしまう。勝男はその原因を知るべく、後輩の助言をもとに筑前煮を自分で作ってみるが、料理の面倒くささ、難しさに直面。これまで、彼女に対して自分がどれだけ無責任な発言をしていたのかを、身をもって実感する。

おすすめポイント
  1. ほっこりとした日常系の漫画が好きな人
  2. 自分の人生に迷っている人
ジャンル
グルメ、ドラマ
掲載雑誌
comicタント
出版社
ぶんか社
連載期間
2023年4月28日~
巻数
既刊2巻
薗部真一 氏
『このマンガがすごい!』元編集長
薗部真一 氏 のコメント

「美味しいよ」「でも、一品酸っぱいおかずが欲しかったかな?」。そんなひと言多い、マイルドモラハラ男子が彼女に捨てられたことで、少しずつ反省したり成長していくお話。もちろん、彼女が作った料理にこんな文句を言ってしまう男子はダメで、彼が心を入れかえていく流れはおもしろいんだけど、「実はそんな男子を育ててしまう主人公の女子こそ、本当にダメな奴かも?」という点にも、ちゃんとフォーカスを当てつつ物語が進んでいることにも魅力を感じる。

小村あゆみ「週末やらかし飯」

あらすじ

ストレスフルな社会で会社員として必死に生き抜く、空子さん。彼女の唯一ともいえるストレス発散方法は、ご飯をいっぱい作って、食べて、眠ること。週末の夜ともなれば、背徳的なハイカロリーご飯が登場する。大量のごちそうを作って味わい、そのまま眠るという爆食グルメで自分を甘やかす、新感覚のエンタメ漫画。

おすすめポイント
  1. 健康的な大食いを読みたい人
  2. 料理の楽しさや自由さを感じたい人
ジャンル
日常系
掲載雑誌
コミックDAYS
出版社
講談社
連載期間
2024年5月3日~
巻数
既刊4巻
架神恭介 氏
作家・ライター・漫画原作者・ゲームデザイナー
架神恭介 氏 のコメント

キラキラ系のOL女子が、週末にストレス解消のドカ食い(やらかし)をするというテーマで、『ドカ食いダイスキ!もちづきさん』と似ているが、こちらのドカ食いは週末だけなのでヒロインの命の心配をしなくていいのが特徴。女性向け作品なので周囲との恋愛的な関係性も示唆されており、死に向かう『もちづきさん』に対し、こちらは全体的に「生きる」方向に目が向いている。週末のドカ食いというロマンをある程度、健康的なニュアンスで楽しむことができる。

監修=おやまけいこ/漫画=西条真二「鉄鍋のジャン」

  • 監修=おやまけいこ/漫画=西条真二鉄鍋のジャン
  • 最安価格: ¥613

あらすじ

天才的な料理の技術と、破天荒な発想を持つ少年、秋山醬(ジャン)が、数々の料理勝負に挑む物語。師匠譲りの確かな腕前と毒舌を武器として、ライバルたちと激しくぶつかり合いながら、斬新で驚異的な料理を次々と生み出していく。時には非情で大胆な手段も使い、勝利のために一切妥協しない姿勢は周囲を翻弄し、料理対決を熱狂の渦に巻き込むのだった。料理漫画の常識を覆した、異色のグルメバトル作品。

おすすめポイント
  1. 中華料理の知識と料理バトルを楽しみたい人
  2. 激しい対決が好きな人
ジャンル
人間ドラマ
掲載雑誌
週刊少年チャンピオン
出版社
秋田書店
連載期間
1995年~2000年
巻数
全27巻
サンカンオー 氏
古書店経営者
サンカンオー 氏 のコメント

この漫画のせいで、刀削麺の看板を見ると「ダオシャオミェン」と呟くようになってしまった。料理漫画としても、普通の漫画としても破天荒この上ない展開だが、そこに絶妙に隠された主人公の苦悩など、読み応えはしっかりある。

早川パオ「まどろみバーメイド」

あらすじ

東京で共同生活を送っている、月川雪、伊吹騎帆、陽乃崎日代子の3人。彼女たちは、バーメイド(女性バーテンダー)として働きながら、お酒を通して悩める都会の人々と交流していた。3人それぞれがさまざまな問題に直面しつつも、バーメイドとして、さらには人間として成長していく姿を描いた、ヒューマンドラマ。

おすすめポイント
  1. バーの雰囲気が好きな人
  2. 美麗な女性キャラクターに注目したい人
ジャンル
人間ドラマ
掲載雑誌
週刊漫画TIMES
出版社
芳文社
連載期間
2017年3月10日~
巻数
既刊17巻
木川祐人
元MONOQLO編集部
木川祐人 のコメント

BARにやってくるさまざまな人たちの想いに触れ、ハッピーな気分になったり、時にはしんみりしたりの人間ドラマが味わえます。主人公・月川雪の過去にまつわるシリアスなシーンもありますが、基本的には気楽に読めるエピソードばかり。見た目もおしゃれなカクテルがたくさん登場するので、お酒を飲みながらまったり読むと、リッチな気分に浸ることできます。物語が進むごとに個性的な「バーメイド」たちが次々登場するので、自分だけの推しを見つけるのも楽しいかも?

原作=野田宏/作画=若松卓宏「人魚姫のごめんねごはん」

  • 原作=野田宏/作画=若松卓宏人魚姫のごめんねごはん
  • 最安価格: ¥693

あらすじ

人魚姫の海神エラは、友人の鰹男が人間に釣られたと知って地上へ出るが、鰹男はすでに魚料理になっていた。エラは、成仏のためにも料理を食べるよう勧められ、いやいやながらも口にしたことで、魚の美味しさを知ってしまう。そして、罪悪感を感じつつも、人知れず魚料理を食するようになるのだった。

おすすめポイント
  1. ブラックユーモアを含んだダークなグルメ漫画が好きな人
ジャンル
日常系
掲載雑誌
やわらかスピリッツ
出版社
小学館
連載期間
2017年~2019年
巻数
全7巻
木川祐人
元MONOQLO編集部
木川祐人 のコメント

アリエルの横のエビ、茹でたら美味しそうだな。そんなことを一度でも考えたことがある人におすすめなのがコチラ。人魚姫を慕うお友達(海産物)が、あの手この手で人間につかまり、料理され、人魚姫のお腹に収まる、その過程を楽しむ漫画です。徐々にお友達が食べ物にしか見えなくなってくる人魚姫の葛藤、健気に生きる海産物たちの日常、そんなことがどうでもよくなるくらい、お友達が美味しそうで……。最後にはアサイーボウルが食べたくなること間違いなしです。

磯谷友紀「ながたんと青と-いちかの料理帖-」

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  • 最安価格: ¥594

あらすじ

老舗料亭「桑乃木」の長女・いち日(34歳)は、戦争で夫を亡くし、ホテルの料理人として生きていくことを決めていた。ところが妹が駆け落ちしたことが原因で、15歳も年下の学生・周(あまね)と結婚することになる。当初は反発する2人だったがともに未来を切り拓くうちに確かな絆が芽生え始める。年の差夫婦が織りなす旨し麗し恋物語。

おすすめポイント
  1. 品のいい恋愛ものが読みたい人
  2. 料理に興味がある人
ジャンル
人間ドラマ
掲載雑誌
Kiss
出版社
講談社
連載期間
2017年10月25日~
巻数
既刊13巻
今井麻裕美
360LiFE編集部
今井麻裕美 のコメント

戦争で夫を失い、女性が料理長になるのは偏見があった時代に実家の老舗料亭を継いだ「いち日」は、駆け落ちした妹の見合い相手で一回り以上も年下かつ料亭の買収を企む家の「周」と夫婦に。協力して料亭をやっていく中で成長し、夫婦として絆が深まっていく話。困難を乗り越え、少しずつ2人の距離が縮まる様子がていねいに描かれていていい。京都らしいさまざまな料理と、作中に登場した料理から、いくつかレシピが見られるのも楽しい。

小山愛子「舞妓さんちのまかないさん」

  • 小山愛子舞妓さんちのまかないさん
  • 最安価格: ¥759

あらすじ

舞妓になる夢を追い、親友のすみれと青森から京都へやってきたキヨだが、芸事になじめず舞妓には向いていないと告げられてしまう。故郷へと帰る寸前、お世話になった舞妓たちが暮らす「屋形」の台所のおばちゃんが倒れたことをきっかけに、キヨは“まかないさん”として働くことに。一方のすみれは「100年に1人の逸材」と期待される舞妓へと成長していく。華やかな花街の舞台裏で、美味しいごはんと温かい絆が紡がれる、お台所物語。

おすすめポイント
  1. 伝統的な京都の花街文化に興味がある人
  2. ほっこり温かい物語が好きな人
ジャンル
日常系
掲載雑誌
週刊少年サンデー
出版社
小学館
連載期間
2016年12月28日~2025年1月22日
巻数
全30巻
MONOQLO編集部
最新の良いモノおすすめベストバイ
MONOQLO編集部 のコメント

存在することは知っていても秘められている花街文化を、舞妓さんの置屋を舞台に舞妓には向かなかった主人公が、先輩や同期のために美味しいごはんを作ることで支えるお話。舞妓さんのリアルな日常が綴られていて、文化を知る資料としても一見の価値あり。主人公と同郷の舞妓さんの絆や、地元に残った同級生との恋模様など、甘酸っぱい青春エピソードも散りばめられています。

さもえど太郎「Artiste」

あらすじ

パリの一流レストランで働く若い料理人・ジルベールは、優れた味覚と嗅覚と持った“芸術家”の1人。元来の気弱さが災いして、下働きの日々を過ごしていたが、陽気な新人マルコとの出会いから彼の世界は徐々に変わっていく。ジルベールの再出発と成長をメインに、彼がのちに出会い、同じ時を過ごしていく画家や小説家、漫画家といったさまざまな“芸術家”たちの苦悩や信念を描いた群像劇。

おすすめポイント
  1. フランス料理やレストランの世界に興味がある人
  2. 成長漫画が好きな人
ジャンル
人間ドラマ
掲載雑誌
月刊コミック@バンチ
出版社
新潮社
連載期間
2016年9月21日〜
巻数
既10巻
MONOQLO編集部
最新の良いモノおすすめベストバイ
MONOQLO編集部 のコメント

同僚や友達など“尖り散らした奴ら”がたくさん登場して、主人公を巻き込みながらお互いに成長していく話。登場人物それぞれには芸術への夢やプライドや信念があり、それと向き合いながらも、現実問題うまくいかない。そんな、何かを志した人たちの葛藤を描いているので、グッとくるものがあります。主人公の職業的に漫画としては料理に分類できるものの、どちらかというと人間ドラマです。

監修=ももせまゆみ/作画=なかむらみつのり「ももちゃん先生 料理のやくそく」

  • 監修=ももせまゆみ/作画=なかむらみつのりももちゃん先生料理のやくそく
  • 最安価格: ¥895

あらすじ

特殊な調理器や食材を使わず、旬のものや手に入りやすいもので作る、身体にもお財布にも優しい究極のおうちごはんが「スーパーエコごはん」。その研究家かつ料理家の「ももせまゆみ」氏が、味噌汁、チャーハンといった品目に合わせ、簡単で美味しい料理の作り方を紹介していくレシピ漫画。スーパーエコごはんの作り方がわかるとともに、作画「なかむらみつのり」氏のややだらしない思考や生活が垣間見られるのも、面白さのひとつ。

おすすめポイント
  1. 健康的かつ経済的な自炊レシピを知りたい人
  2. 楽しく料理を学びたい人
ジャンル
日常系
掲載雑誌
思い出食堂
出版社
少年画報社
連載期間
2023年7月18日
巻数
全1巻
辻 大輝
MONOQLO編集部
辻 大輝 のコメント

弊社発行の月刊誌『MONOQLO』で連載している、漫画家のなかむらみつのり先生と、スーパーエコごはん研究家の桃世真弓先生の夢のタッグで生まれた、お財布に優しい自炊漫画。誰でも真似しやすいレシピが面白おかしく描かれています。ネットで検索しても出てこないような料理のコツが書かれているので、レシピ本としても漫画としても楽しめる一冊です!