バトル・ファンタジー漫画のおすすめ30選
『LDK』『LDK the Beauty』『家電批評』『MONOQLO』編集部が厳選した、年末年始にイッキ読みしてほしいおすすめのバトル・ファンタジー漫画です。商品選びの参考にしてみてくださいね。
商品 | |||
---|---|---|---|
鈴木祐斗SAKAMOTO DAYS
|
週刊少年ジャンプ |
既刊19巻(2024年11月現在) |
|
野田サトルゴールデンカムイ
|
週刊ヤングジャンプ |
全31巻 |
|
加藤和恵青の祓魔師
|
ジャンプスクエア |
既刊31巻(2024年6月現在) |
|
九井諒子ダンジョン飯
|
ハルタ |
全14巻 |
|
雷句誠金色のガッシュ!! 2
|
既刊4巻(2024年8月23日現在) |
||
堀越耕平僕のヒーローアカデミア
|
週刊少年ジャンプ |
全42巻 |
|
西修魔入りました!入間くん
|
週刊少年チャンピオン |
既刊40巻(2024年12月6日現在) |
|
クラナガ恐竜はじめました
|
既刊2巻(2024年12月17日現在) |
||
荒川弘鋼の錬金術師
|
月刊少年ガンガン |
全27巻 |
|
浅野いにおデッドデッドデーモンズデデデデデストラクション
|
ビッグコミックスピリッツ |
全12巻 |
|
入江亜季乱と灰色の世界
|
Fellows!、ハルタ |
全7巻 |
|
諫山創進撃の巨人
|
別冊少年マガジン |
全34巻 |
|
近藤信輔忍者と極道
|
コミックDAYS |
既刊14巻(2024年11月現在) |
|
緑川ゆき夏目友人帳
|
LaLa・LaLa DX |
既刊31巻(2024年9月現在) |
|
コトヤマよふかしのうた
|
週刊少年サンデー |
全20巻 |
|
助野嘉昭貧乏神が!
|
ジャンプスクエア |
全16巻 |
|
白浜鴎とんがり帽子のアトリエ
|
月刊モーニングtwo |
既刊13巻(2024年2月22日現在) |
|
冨樫義博HUNTER×HUNTER
|
週刊少年ジャンプ |
既刊38巻(2024年9月現在) |
|
稲垣 理一郎(原作)、Boichi(作画)Dr.STONE
|
週刊少年ジャンプ |
全27巻 |
|
艮田 竜和 (原著)、雪山 しめじ (イラスト)銀狼ブラッドボーン
|
裏サンデー |
全16巻 |
|
戸塚慶文アンデッドアンラック
|
週刊少年ジャンプ |
既刊23巻(2024年10月4日現在) |
|
大須賀めぐみマチネとソワレ
|
月刊少年サンデー |
既刊14巻(2024年12月6日現在) |
|
集英社ルリドラゴン
|
週刊少年ジャンプ、少年ジャンプ+ |
既刊2巻(2024年9月4日現在) |
|
板垣巴留BEASTARS
|
週刊少年チャンピオン |
全22巻 |
|
奥浩哉GANTZ(ガンツ)
|
週刊ヤングジャンプ |
全37巻 |
|
NUMBER8 (原作)、 貘九三口造 (作画) ABURA
|
裏サンデー |
全3巻 |
|
迫稔雄嘘喰い
|
週刊ヤングジャンプ |
全49巻 |
|
尾田栄一郎ONE PIECE
|
週刊少年ジャンプ |
既刊110巻(2024年11月1日現在) |
|
坂月さかな星旅少年
|
パイコミックスWEB |
既刊4巻(2024年12月現在) |
|
枢やな黒執事
|
月刊Gファンタジー |
既刊34巻(2024年4月26日現在) |
鈴木祐斗「SAKAMOTO DAYS」
- 鈴木祐斗SAKAMOTO DAYS
- 実勢価格: ¥460〜
- ジャンル
- バトル漫画
- 掲載雑誌
- 週刊少年ジャンプ
- 出版社
- 集英社
- 連載期間
- 2020年51号〜
- 巻数
- 既刊19巻(2024年11月現在)
野田サトル「ゴールデンカムイ」
- 野田サトルゴールデンカムイ
- 実勢価格: ¥564〜
- ジャンル
- バトルアクション
- 掲載雑誌
- 週刊ヤングジャンプ
- 出版社
- 集英社
- 連載期間
- 2014年38号〜2022年22・23合併号
- 巻数
- 全31巻
「ムッワァァァ」「やりやがった!!マジかよあの野郎ッ」などのネットミームを生み出した、今更説明不要のヒット作。アニメ化や実写映画化で超話題になったものの、全31巻で腰が引けてる方でも年末年始ならイッキ読みが可能です。
戦闘シーンだけではなく狩りや食事のシーンも詳細で、サバイバルに興味のある方には間違いなく刺さります。
張り巡らされた伏線回収、さまざまな映画や絵画のパロディ、情報量が多い漫画で読むのに非常に体力が必要です(笑)
加藤和恵「青の祓魔」
- 加藤和恵青の祓魔師
- 実勢価格: ¥502〜
- ジャンル
- ダークファンタジー
- 掲載雑誌
- ジャンプスクエア
- 出版社
- 集英社
- 連載期間
- 2009年5月号〜
- 巻数
- 既刊31巻(2024年6月現在)
昨年7年振りにアニメが再開し、原作単行本も30巻を越えアツい青エク。
作品には、悪魔とそれを払う祓魔師(エクソシスト)が存在し、悪魔の王・サタンの血を引く主人公の燐は、命を落としてまで自分をサタンから守り抜いた祓魔師の養父に報いるため、祓魔師を育成する塾に通い、サタン討伐と最高位の祓魔師・聖騎士(パラディン)を目指します。
落ちこぼれや不良の主人公が信頼できる仲間と師を得て成長していくという王道ストーリーを辿りつつ、圧巻の画力と表現力を以て家族や仲間の死という残酷なシーンさえもどこか美しく繊細に描き、読者の心を幾度も震わせるすばらしい作品です。
おすすめのシーンを挙げたらキリがないしどこを取ってもネタバレになりそうなのですが、私が読むと毎回100%泣くのは単行本15巻第六十三話「さよなら」の病室で燐の同級生2人が掛け合うシーン。漫画って音声がなくて、セリフやオノマトペは自分のペースやテンションで脳内再生して読むと思うのですが、このシーンは本当にキャラが頭の中で訴えかけてくるような、止められない感情・怒り・やるせなさ・涙すべてが一度この目や耳で見たこと・聞いたことがあるように頭の中に流れてくるんです。それを可能にしているのが、加藤先生の表情描写や言葉選びの力なのかなと思います。
とにかく読んでほしい!青エク好きな人が1人でも増えてほしいです!
九井諒子「ダンジョン飯」
- 九井諒子ダンジョン飯
- 実勢価格: ¥682〜
- ジャンル
- 冒険、グルメ
- 掲載雑誌
- ハルタ
- 出版社
- KADOKAWA
- 連載期間
- 2014年2月15日volume11〜2023年9月15日volume107
- 巻数
- 全14巻
流行りのダンジョン系漫画の中でも一際存在感のある、「食」がテーマの一冊。先に進むために魔物を倒すだけでなく、自分たちの栄養にするという今までにはなかった角度のダンジョン漫画です。
考えさせられるような話もある中で、重要なポイントでは必ずモグモグタイム。先ほどまで必死に戦っていた魔物が超絶美味しそうな料理になって出てくるシュールさがたまりません。
ただ、シュールさの中にきちんと命の大切さは教えてくれるので、私はこの漫画を読んでから自宅マンションの廊下にどんな虫がいても、怖い!嫌!より先に調理方法を考えるようになりました。
雷句誠「金色のガッシュ!! 2」
- 雷句誠金色のガッシュ!! 2
- 実勢価格: ¥385〜
- ジャンル
- バトル
- 出版社
- バーグディンボード(配信)、クラーケンコミックス(単行本)
- 連載期間
- 2022年3月14日~
- 巻数
- 既刊4巻(2024年8月23日現在)
2とか続編って微妙になりがちですが、本作はあの頃の面白さそのまま、いやそれ以上の期待感があります。
現在全27巻。といっても1巻=1話(30ページほど)なので、最新刊に追いつくなら今です。
僕は今、1ヶ月に一度の更新を心待ちにしています。あのとき「さ、もう一ふんばりだぜ…ガッシュ…」で号泣した全国のお友達に読んでほしい。本当に。切実に。
堀越耕平「僕のヒーローアカデミア」
- 堀越耕平僕のヒーローアカデミア
- 実勢価格: ¥460〜
- ジャンル
- 少年漫画
- 掲載雑誌
- 週刊少年ジャンプ
- 出版社
- 集英社
- 連載期間
- 2014年32号~2024年36・37合併号
- 巻数
- 全42巻
2024年、これ以上ないほど最高の最終回を迎えました。今こそ一気読みに最適です。
ヒーローってなんだろう、目指すべき世界とは、のような深いテーマもありつつ、友情!努力!勝利!で爽快に進むストーリーと全キャラクターの掘り下げを両立していて、どういう視点で読んでも面白いです。
1話のセリフが最終章で出てきたり、一巻の表紙が最終巻でセルフオマージュされたり、そういうの好きって演出もありすぎて激アツです。
まだアニメ化も残っているので、しばらく抜けられそうにないです。
西修「 魔入りました!入間くん」
- 西修魔入りました!入間くん
- 実勢価格: ¥264〜
- ジャンル
- 学園、ギャグコメディ、バトル
- 掲載雑誌
- 週刊少年チャンピオン
- 出版社
- 秋田書店
- 連載期間
- 2017年14号〜
- 巻数
- 既刊40巻(2024年12月6日現在)
毒親からお金のために悪魔に売られてしまった、鈴木入間(いるま)くん。実はその悪魔は、悪魔学園の理事長で超偉い人。入間くんに自分の孫になってほしい!と言ってきて…!しかし魔界では人間とバレるのは厳禁。ハラハラだけど、ワクワクする学園生活が始まります。
最初は生きるため穏やかで無欲だった入間くんですが、「欲」を持つのが特徴である悪魔の仲間たちと困難を乗り越えて成長していくうちに、理想の魔界を作るため上を目指す欲が生まれ…エンタメ要素盛りだくさんの、これぞ少年漫画の王道です。
クラナガ「恐竜はじめました」
- クラナガ恐竜はじめました
- 実勢価格: ¥924〜
- ジャンル
- ファンタジー、ほのぼの
- 出版社
- KADOKAWA
- 連載期間
- 2023年4月13日〜
- 巻数
- 既刊2巻(2024年12月17日現在)
心優しい人々と小さな恐竜たちのあたたかな暮らしがのぞけちゃう本作。
恐竜たちのぷくぷくとしたほっぺたやふわふわとした体などを描く繊細で暖かい優しいタッチも魅力。SNSで掲載されている4コマ漫画では出ていないストーリーを単行本で読むこともでき、「こんなストーリーが!」と驚きつつ、癒されることができる。
何かと疲れがちな現代人は読んでみては?
荒川弘「鋼の錬金術師」
- 荒川弘鋼の錬金術師
- 実勢価格: ¥590〜
- ジャンル
- ダークファンタジー
- 掲載雑誌
- 月刊少年ガンガン
- 出版社
- スクウェア・エニックス
- 連載期間
- 2001年8月号~2010年7月号
- 巻数
- 全27巻
人生のバイブルです。最終回まで最高でした。
右腕と左足が機械鎧の兄と、鎧を体の代わりとする弟が主人公です。二人は失った手足や体を取り戻すために賢者の石を求めますが、その材料は…。
悲しい展開があったりやりきれないこともありますが、それを飲み込んだり乗り越えていくみんなに元気付けられます。味方として登場するマスタング大佐が本当にかっこいいです。
「君のような勘のいいガキは嫌いだよ」など、名台詞も満載です。
浅野いにお「デッドデッドデーモンズデデデデデストラクション」
- 浅野いにおデッドデッドデーモンズデデデデデストラクション
- 実勢価格: ¥858〜
- ジャンル
- SF
- 掲載雑誌
- ビッグコミックスピリッツ
- 出版社
- 小学館
- 連載期間
- 2014年22・23合併号~2022年13号
- 巻数
- 全12巻
ヒットメーカーである浅野いにお先生の作品で、今年、自身初のアニメ映画化。
ネタバレになるのであまり多くのことは言えないものの、展開としてはSF作品によくある「〇〇〇〇ワールド」系。それが、氏の生み出す独自のクセ強キャラクターたちによって魅力的に肉付けされています。
氏の代表作として、他に『ソラニン』などもありますが、『おやすみプンプン』もおすすめしたいです
入江亜季「乱と灰色の世界」
- 入江亜季乱と灰色の世界
- 実勢価格: ¥614〜
- ジャンル
- ファンタジー
- 掲載雑誌
- Fellows!、ハルタ
- 出版社
- エンターブレイン
- 連載期間
- 2008年12月Fellows! volume2~2015年4月ハルタ volume23
- 巻数
- 全7巻
一癖も二癖もある漫画に溢れた昨今。たまには純粋な物語を読みたい時だってあるのでは。『乱と灰色の世界』はそんな純すぎるストーリーと、美麗な画力が美点の作品です。
汚れた心の持ち主である私は読んだら心が浄化されて消えてしまいそうに……。心の澱みを浄化したい方へ。
諫山創「進撃の巨人」
- 諫山創進撃の巨人
- 実勢価格: ¥550〜
- ジャンル
- ダークファンタジー
- 掲載雑誌
- 別冊少年マガジン
- 出版社
- 講談社
- 連載期間
- 2009年10月号(創刊号)〜2021年5月号
- 巻数
- 全34巻
もはや語る必要もない名作ですが。
無数の巨人から身を守るため人類が3重の壁の中で暮らす世界。主人公・エレンが自由を取り戻すため調査兵団に入団し巨人と戦っていく物語———でした。
感動したこと、学ぶことが多すぎて何をオススメしたらいいか迷いますが、私が衝撃を受けたのは、人間と巨人が、人間と人間が、そして巨人と巨人が命を奪い合い、目も当てられないほどの悲惨な戦いを繰り広げるど真ん中で、誰かが誰かに愛を伝えるシーンがたびたび描かれているところ。
調査兵団壊滅寸前でミカサがエレンに伝える「マフラーを巻いてくれてありがとう」。巨人という脅威と隣り合わせの世界に生きながら、ヒストリアがユミルに伝える「あなたといればどんな世界でも怖くないや!」。戦争の真っ只中、自分の最期を悟ったファルコがガビに伝える「あとお前が好きだ」など。泣き叫ぶでも狼狽えるでもなく、愛を伝える瞬間そこだけが別世界かのように美しい。
私も最期の時には彼らのように大切な人に何かを伝えられるんだろうか。そうであったらいいな、と読んでいて感じました。
物語は終わりましたが、私の中の、いや世界中の進撃の巨人熱は一生冷めることはないんだろうなと確信できます!
近藤信輔「忍者と極道」
- 近藤信輔忍者と極道
- 実勢価格: ¥759〜
- ジャンル
- バトル
- 掲載雑誌
- コミックDAYS
- 出版社
- 講談社
- 連載期間
- 2020年1月20日~
- 巻数
- 既刊14巻(2024年11月現在)
こちらは要するに「偉大ェ(パネェ)」作品です。
敵対する忍者と極道が、「ド仰天ェ(ドエレェ)」バトルを繰り広げます。内容如何よりも、その圧倒的なルビセンスに「恐怖超えて絶望(ピエンこえてパオン)」です。
あとタイトルが曲名なことが多いんですけど、多分「作者神(サクガミ)」と好みが近い
緑川ゆき「 夏目友人帳」
- 緑川ゆき夏目友人帳
- 実勢価格: ¥528〜
- ジャンル
- ファンタジー、人間ドラマ
- 掲載雑誌
- LaLa・LaLa DX
- 出版社
- 白泉社
- 連載期間
- 2003年7月号〜
- 巻数
- 既刊31巻(2024年9月現在)
主人公の夏目とニャンコ先生を中心に、人間や妖怪と関わるハートフルストーリーです。穏やかに進む話が多く、疲れている時も癒されます。
いい話だったりちょっと寂しくなったりする読後感を味わって欲しいです。
コトヤマ「よふかしのうた」
- コトヤマよふかしのうた
- 実勢価格: ¥528〜
- ジャンル
- ファンタジー、アクション、恋愛
- 掲載雑誌
- 週刊少年サンデー
- 出版社
- 小学館
- 連載期間
- 2019年39号~2024年9号
- 巻数
- 全20巻
タイトルはヒップホップユニットCreepy Nutsの曲名に由来。
そして、その曲はオードリーのオールナイトニッポンのために書き上げられている。ラジオからアーティストを通じて完成した作品というだけでも既に面白いが、吸血鬼の常識を覆しつつ繊細に描写される感情表現の場面やテンポよく描かれるアクションシーンが最高。
ヒロインもとても可愛く、器用貧乏な主人公との掛け合いも心地いい。感化されて、夜ふかししたくなるような作品。無論、アニメも曲もいい。
助野嘉昭「貧乏神が!」
- 助野嘉昭貧乏神が!
- 実勢価格: ¥458〜
- ジャンル
- コメディ、バトル
- 掲載雑誌
- ジャンプスクエア
- 出版社
- 集英社
- 連載期間
- 2008年7月号〜2013年8月号
- 巻数
- 全16巻
人生の中で5本の指に入るぐらい大好きな作品です。先日完結した『双星の陰陽師』の作者・助野嘉昭先生の代表作。
異常な幸運体質のおかげで性格に難ありな美少女・桜市子が、彼女の体質を正常に戻すため派遣された貧乏神の紅葉と、ときに闘い、ときに協力し、人間的に成長していく物語。
今でこそ珍しくありませんが、私がこの作品と出会った頃は主人公が高校生の女の子という少年漫画をほぼ読んだことがなく、さらに市子は性格も歪みまくっていて、自分の思い描く主人公像に衝撃を与えたのを覚えています。
オススメしたいポイントは4つ。
まずは、何でもありなドタバタストーリー。市子と紅葉のバトルを軸に、ギャグ、パロディ、メタ要素などが盛り盛りに詰め込まれていて、笑いが止まりません。また、序盤は1〜2話完結でとてもテンポがいいのにしっかりまとまっていて、ストーリー構築が素晴らしいです。
次に、クセ強すぎる魅力あふれる多彩なキャラクターたち。人間も神様もとにかくキャラクターが多い本作品ですが、一人一人名前や服装や性格まで、すべてのキャラ設定にこだわりを感じます。絶対推し神が見つかるはず!
次に、キャラとキャラのぶつかり合い。主要な女性キャラたちを始め、彼女らの想いを伝える術を、ときに真っすぐな言葉で、ときに体当たりで、ときに魂でぶつかり合うことで表現していて、その姿がとてつもなくかっこいいのです。読めばきっと「こんなふうに正直でありたい」と感化されるはず。
最後に、市子の成長。自分勝手で高飛車な市子が、大嫌いなはずの紅葉の影響で、友達ができ、好きな人ができ、他人を思いやるやさしい気持ちを芽生えさせます。市子のやさしさがもたらす物語の結末に、私は読むたびに幸せな気持ちになるのです。
これほどまでに大団円という言葉がぴったりな作品があるでしょうか。ぜひ読んで確かめていただきたいです!
白浜鴎「とんがり帽子のアトリエ」
- 白浜鴎とんがり帽子のアトリエ
- 実勢価格: ¥759〜
- ジャンル
- 魔法ファンタジー・サスペンス
- 掲載雑誌
- 月刊モーニングtwo
- 出版社
- 講談社
- 連載期間
- 2016年9月号~
- 巻数
- 既刊13巻(2024年2月22日現在)
幼い頃から魔法使いに憧れていた仕立て屋の娘、ココ。しかし魔法使いは生まれつき能力がある人しかなれないものだった。ところが、あるとき魔法使いキーフリーが魔法を使うところを盗み見て、魔法使いになる秘密をしってしまい、魔法を制御できずに使って母親を凍らせてしまう。
ココは秘密を守るため、母を助けるためにキーフリーの弟子入りをする。魔法使いとしての成長ストーリーを主軸に、魔法使いの弟子たちとのライバル関係や友情といった王道の展開から始まりますが、最初は便利な光の面だけ見えていた魔法に、闇の面も見えてきます。
魔法に対するさまざまな考え方の人や陣営が関わり合い、ダークな世界観に。絵がどのページも絵本のようでとても美しいのですが、ラストどうストーリーの落としどころをつけるのかも気になります。
フランス「JapanExpoAwards」受賞作品。
冨樫義博「HUNTER×HUNTER」
- 冨樫義博HUNTER×HUNTER
- 実勢価格: ¥460〜
- ジャンル
- 少年漫画
- 掲載雑誌
- 週刊少年ジャンプ
- 出版社
- 集英社
- 連載期間
- 1998年14号~
- 巻数
- 既刊38巻(2024年9月現在)
世界一おもしろい、漫画の神が考えたとしか思えないストーリー。
綿密な計算の上に成り立っているかと思いきや、インタビューでは先の展開なんてまったく考えていないことを明かしていたり、連載開始時には3話までしか考えていなかったり、そんな行き当たりばったりなのに全部計算したかのような面白さ
後の漫画に大きな影響を与えているという意味で、実質的に「古典」なので、子供の頃から親しむべき作品です。
古典なのに連載(休載)中!私は大人になって読んだので、何度も読んでますが細かい固有名詞などが覚えられません(ドラゴンボールならすぐ思い出せる)。
最近の若者はドラゴンボールではなくHxHで例え話をする傾向があるので、毎年読む必要があります。
稲垣理一郎 (原作) Boichi (作画)「Dr.STONE」
- 稲垣 理一郎(原作)、Boichi(作画)Dr.STONE
- 実勢価格: ¥460〜
タイムセールは毎日開催中!Amazonで1巻を見る¥460〜
アイテム毎日更新中!楽天koboで1巻を見る¥460〜
- ジャンル
- SF、ファンタジー、サイエンス
- 掲載雑誌
- 週刊少年ジャンプ
- 出版社
- 集英社
- 連載期間
- 2017年14号~2022年14号
- 巻数
- 全27巻
腕力、速度、能力、血筋......。様々なチートキャラがいるジャンプ作品の中でも、本作の主人公は「知識」というチート持ち。
地球上の全人類が一斉に石化してしまってから3700年が経過した世界で目覚めた主人公が科学を武器に、多くの困難に立ち向かい、人類の再建を目指すストーリー。
一見馬鹿げていているようで無茶な設定だが、科学に誠実なのが本作の魅力。これまでのジャンプ作品とは友情・努力・勝利が異なる形で表現されていて、新鮮さもある。
読了後は科学が好きになるのでは?なかなかの壮大な設定なのに「納得」できるストーリー展開も魅力!
2025年1月から最終シーズンがアニメ化します!
科学は苦手でしたが、『Dr.STONE』をとおして面白さに触れられた気がします。Boichi先生のスタンリーの作画がものすごく気合が入っているので漫画でも見てほしいです。
艮田 竜和 (原著) 雪山 しめじ (イラスト)「銀狼ブラッドボーン」
- 艮田 竜和 (原著)、雪山 しめじ (イラスト)銀狼ブラッドボーン
- 実勢価格: ¥605〜
- ジャンル
- ダークファンタジー、アクション
- 掲載雑誌
- 裏サンデー
- 出版社
- 小学館
- 連載期間
- 2015年4月29日~2021年11月6日
- 巻数
- 全16巻
「かっこいいジジイ」が見たいならこの作品。
伝説の吸血鬼ハンターと呼ばれたかつての英雄が再活躍する物語。武器がウォーハンマーというのも衝撃で、アクションシーンの迫力がすごい。
ダークファンタジーとアクションが好きなら、読む価値は大いにあり。
戸塚慶文「アンデッドアンラック」
- 戸塚慶文アンデッドアンラック
- 実勢価格: ¥460〜
- ジャンル
- 異能バトル
- 掲載雑誌
- 週刊少年ジャンプ
- 出版社
- 集英社
- 連載期間
- 2020年8号〜
- 巻数
- 既刊23巻(2024年10月4日現在)
次くるマンガ大賞1位など輝かしい受賞歴を誇る、現ジャンプを支える作品のひとつといっていい漫画。2023年に待望のテレビアニメスタート、2025年の初めにアニメスペシャルも放送される予定でさらに話題になるはず。
触れた者に不幸を呼ぶ「不運(アンラック)」の少女・風子が、死ぬことができない「不死(アンデッド)」のアンディと出会い、彼に最高の死を与えるために行動を共にします。
同じく異能力を持つ(否定者という)仲間や敵組織と出会うなかで、風子は自分の能力の理解を深め不運をパワーアップしたりコントロールしたりできるようになる。
果たして2人は最高の死を見つけることができるのか!?みんな大好き異能バトル漫画!ジェットコースターのような怒涛の展開で読む手が止まらず、一巻一巻がすぐ終わってしまいます!!
主人公二人の恋心も物語に大きく関わる要素のひとつで、主人公の一人・アンディは、少年漫画において近年稀に見る超ドストレートに口説くタイプ。読んでいるこちらが赤面するようなクサいセリフを恥ずかしげもなく口にしますが、それがまたいい!“少女漫画のような恋”に憧れていた風子にはドストライクなわけなんですね。
想いを寄せる相手であり、戦闘時の相棒でもある二人の関係性には終始目が離せません。
大須賀めぐみ「マチネとソワレ」
- 大須賀めぐみマチネとソワレ
- 実勢価格: ¥693〜
- ジャンル
- 演劇・SF・異世界(召喚)・ミステリー
- 掲載雑誌
- 月刊少年サンデー
- 出版社
- 小学館
- 連載期間
- 2016年11月11日~
- 巻数
- 既刊14巻(2024年12月6日現在)
主人公の誠は役者なのですが、どう頑張っても早世した演劇の天才である兄のスペア扱いされる日々。そんななか、偶然乗った「水玉のタクシー」に乗って降りた並行世界では、自分が死んでいて、兄が生きて役者として活躍している!
無名&一文なしの状態から、どうのしあがっていくのか?目指している役を兄に勝って勝ち取ることはできるのか?役者としてキャリアを積む工程で、それぞれに待ち受ける困難をどう乗り越えるのか、役者としての成長が見どころで、ハラハラワクワクします。
また、漫画の魅せ方が上手いので、舞台シーンはひとつの別の作品を見ている気持ちになります。
また、なぜ異世界にきたのか、なぜ兄は死んだのかなど、謎(ミステリー)要素もあります。
眞藤雅興「ルリドラゴン」
- 集英社ルリドラゴン
- 実勢価格: ¥460〜
タイムセールは毎日開催中!Amazonで1巻を見る¥460〜
アイテム毎日更新中!楽天koboで1巻を見る¥460〜
- 作者
- 眞藤雅興
- ジャンル
- 学園もの?
- 掲載雑誌
- 週刊少年ジャンプ、少年ジャンプ+
- 出版社
- 集英社
- 連載期間
- 2022年28号~2024年18号、2024年4月22日~
- 巻数
- 既刊2巻(2024年9月4日現在)
朝起きたら頭からツノが生えている女子高校生。これなに?と思いお母さんに聞いても要領を得ず、まあいいかと学校に向かう。
最初はこのように、異常な状況なのになんとなく日常をこなそうとする主人公の心情にぎょっとさせられると同時に、「急にツノが生えても、実際こんなものかもな」と思わされる妙な説得力があり引き込まれました。
次第に、主人公が学校の仲間との付き合い方に悩みながらも成長していく姿を微笑ましく読めるようになるのですが、やはりそこはツノ持ち。ことあるごとに「ドラゴン」の影が彼女の生活に侵食してきます。
それでも日常は、他の人たちと同じように続いていく。ジャンプ+で読み始め、毎回欠かさず追っています。
板垣巴留「 BEASTERS」
- 板垣巴留BEASTARS
- 実勢価格: ¥528〜
- ジャンル
- ヒューマンドラマ、ミステリー、バトル
- 掲載雑誌
- 週刊少年チャンピオン
- 出版社
- 秋田書店
- 連載期間
- 2016年41号~2020年45号
- 巻数
- 全22巻
ディズニーの「ズートピア」から甘さをとったリアル版という感じ。登場人物はみんな動物で、肉食動物が草食動物を食べるのは犯罪…でも、やはり不自然な社会の歪みがどんどん出てきます。
ある日主人公の高校生、オオカミのレゴシが所属する演劇部のメンバーが食べられる事件が発生。部長で草食動物で最強立場のヘラジカのルイと、レゴシが好きになってしまう、草食動物の中でも最弱な立場ゆえ「肉食動物とも対等な立場」でいるためにすぐ体の関係になってしまうウサギのハルを中心にストーリーは進みます。
第一部は学園での犯人探しですが、第二部は社会に出たレゴシが様々な人と関わりながら成長し、より大きな社会的な問題や事件と対峙するようになっていきます。
独自の世界観と、哲学、バトル、先が読めないストーリーが見どころです。
奥浩哉「ガンツ」
- 奥浩哉GANTZ(ガンツ)
- 実勢価格: ¥617〜
- ジャンル
- バトル漫画
- 掲載雑誌
- 週刊ヤングジャンプ
- 出版社
- 集英社
- 連載期間
- 2000年31号〜2013年29号
- 巻数
- 全37巻
読み出したら止まらない名作バトル漫画。
日常と非日常が交錯して、徐々に日常が蝕まれていく緊張感がえぐい。この設定を考えた時点で作者は神。
でも正直今読むと、設定の矛盾や動機の弱さなどツッコミどころが多い。それは、2000年にガンツが連載されて、それを読んだ漫画家たちがインスピレショーンを受けて質の高い漫画を描けるようになった今だからそう感じてしまうのだと思います。
死と隣り合わせなのに緊張感とゆるさが妙に混在する独特な世界観。絶望的な敵との力の差や、徐々に明らかになっていく敵の正体。
「この要素を足せば矛盾がなくなるのでは」「この動機があれば説得力が増すのではないか」今の漫画は、このような「ガンツ+α」を感じるものがいくつかあるような気がします。というかクリエイターは全員ガンツ好きでしょって思います。
「タイトルは知ってるけど読んだことない」人は、この年末年始にぜひ!
NUMBER 8 (原作) 貘九三口造 (作画)「ABURA」
- NUMBER8 (原作)、 貘九三口造 (作画) ABURA
- 実勢価格: ¥693〜
- ジャンル
- 歴史、アクション
- 掲載雑誌
- 裏サンデー
- 出版社
- 小学館
- 連載期間
- 2023年11月2日〜2023年10月12日
- 巻数
- 全3巻
壮絶な一夜、油小路事件を取り上げている作品。スピード感が凄まじく、アクション描写の迫力に息をのんだ本作。
全三巻ながら、圧倒的な読み応えが魅力で歴史上の人物を史実に沿いながら(穴埋めした部分もあるかと思いますが)ここまで魅力的に描くことができるのか!と驚嘆しました。
迫稔雄「嘘喰い」
- 迫稔雄嘘喰い
- 実勢価格: ¥528〜
- ジャンル
- ギャンブル、バトル
- 掲載雑誌
- 週刊ヤングジャンプ
- 出版社
- 集英社
- 連載期間
- 2006年24号〜2018年3・4合併号
- 巻数
- 全49巻
今更ではありますが、名作ですし私の好きなマンガなのでご紹介します。全49巻と長いので、年末年始くらい時間のあるときに読んでほしいです。
福本伸行先生のカイジやアカギ、甲斐谷忍先生のライアーゲーム、ワンナウツなど、名作ギャンブル漫画は数多くありますが、個人的には本作品がイチオシ。
一番の推しポイントは、ギャンブル漫画であり、バトル漫画でもあるというところ。天才ギャンブラーの主人公、斑目貘がギャンブルでテロリストやマフィアといった裏社会の悪を打ち負かしていく知略パートと、敵からの暴力による報復を「立会人」と呼ばれる黒服たちが制していくバトルパートのどちらも面白い。
ギャンブルものはゲームの設定がしっかりしていて、かつ読者を引き込むようなものでないとつまらないが、その点はクリアされている。先の展開が読めず、どんどん読み進めたくなる。
また、中盤以降、圧倒的な画力でえげつない迫力のバトルが展開され、アツいです。主にバトルを担当するのは「立会人」ですが、作中に数十人おり、そのどれもがキャラが立っていてデザインも素晴らしく魅力的。
何度読んでも色褪せない作品だと思います
尾田栄一郎「ONE PIECE」
- 尾田栄一郎ONE PIECE
- 実勢価格: ¥460〜
- ジャンル
- アクション
- 掲載雑誌
- 週刊少年ジャンプ
- 出版社
- 集英社
- 連載期間
- 1997年34号~
- 巻数
- 既刊110巻(2024年11月1日現在)
とりあえずローがかっこいいので、トラファルガー・ローが出てくるまではみなさん読んでください。
坂月さかな「星旅少年」
- 坂月さかな星旅少年
- 実勢価格: ¥1,078〜
- ジャンル
- ヒーリング・終末系
- 掲載雑誌
- パイコミックスWEB
- 出版社
- パイ インターナショナル
- 連載期間
- 2021年7月9日〜
- 巻数
- 既刊4巻(2024年12月現在)
人が木になって「覚めない眠り」につくようになってしまった世界。住民がほとんど眠ってしまった星は「まどろみの星」と呼ばれる。
主人公は、そんな「まどろみの星」に訪れて、残された文化を保存・記録する少年。さまざまな星を渡り歩いて、現地の人と交流したり、一見がらくたのようなものだけど、心ひかれるモノを手に入れたり、その星ならではの文化を知ったり体験をしたり。
黄昏を感じる静かな青い世界で、寂しくも美しく、ほっこりとあたたまる感じもある、独特な雰囲気を持つ漫画です。金曜の夜にゆっくり読みたくなります。
23年にイタリアのボローニャ・ラガッツィ賞の最優秀賞を受賞。自分も博物蒐集趣味なので、主人公に共感できる部分もあり…
枢やな「黒執事」
- 枢やな黒執事
- 実勢価格: ¥730〜
- ジャンル
- ゴシック・ダークファンタジー
- 掲載雑誌
- 月刊Gファンタジー
- 出版社
- スクウェア・エニックス
- 連載期間
- 2006年10月号~
- 巻数
- 既刊34巻(2024年4月26日現在)
2025年4月から「緑の魔女編」がついにアニメ化します!
『黒執事』の舞台は19世紀後半のイギリス。両親を殺され幼くして伯爵家の当主となった少年シエルと、「あくまで執事」のセバスチャンが、復讐を目指すダークファンタジーです。絵が本当に綺麗なのでアニメ派の人にも読んでほしいです。
主人公の秘密も明かされつつあるので、昔読んだけど止まってるな〜って人にもおすすめです。
他にもおすすめ漫画をチェック!
※2024年12月27日(金)20:00より関連記事の配信が始まります。
呪術廻戦やヒロアカの連載が終了した今、次にジャンプを支える作品になる可能性が高いサカモトデイズ。
この漫画の魅力は、印象的な見開きの使い方にあると思います。滑走中のジェットコースターの上で敵のナイフを避けるシーン、観覧車の中で敵と向かい合うシーンなど、見開きで大きく描くことで映画のワンシーンのような躍動感がでて、そのページを見ただけで話の前後が超気になります。
アニメ映えもしそうなので、来年ヒットしそう!