【結論】ライブ用耳栓のおすすめは「POM1000 Ⅱ」
雑誌「家電批評」編集部がライブ用耳栓について、専門家と検証した結果、ベストバイ1位はAZLA「POM1000 Ⅱ」でした。
「POM1000 Ⅱ」は高音域では耳障りな音域が抑えられつつ、程よく残されているため、声の抜けがよく好印象。ライブにぴったりの耳栓です。
音を適度に残してくれるライブに最適な一台
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耳を保護しつつ音を楽しむには「ライブ用耳栓」が必須

ライブ用耳栓は、一般的な耳栓とは異なり、音楽を楽しむために特化した設計がなされています。
最大の特徴は、音質を保ちながら音量だけを下げられること。通常の耳栓が全ての音を遮断するのに対し、ライブ用耳栓は音楽のバランスを崩さず、高音・中音・低音をコントロールして減衰させてくれるんです。
また、Bluetoothイヤホンとは異なり、音量が大きくてもちゃんと抑えてくれるので、ライブでスピーカーの近くの席に座ってしまった時でも安心。
耳への負担を軽減しながらライブの臨場感を損なわず、アーティストの声や、楽器の音色も生き生きと感じられるんです。
ライブ用耳栓の選び方

ライブ用耳栓を選ぶ際には、いくつか押さえておきたいポイントがあります。自分に合った製品を見つけるために、以下の選び方を参考にしてください。
選び方1:遮音性能

ライブ用耳栓選びで最も重要なのが「遮音性能」です。ただし、減衰幅が低すぎても高すぎてもダメ。低すぎれば耳を保護できませんし、高すぎると音楽が楽しめなくなってしまいます。
一般的に、ライブ会場では80dB以上の音量が出ており、ライブ用耳栓には少なくとも20dB以上の遮音性能が必要です。しかし、単に音量を下げるだけでなく、楽曲をバランスよく減衰できているかどうかがポイントとなります。ちなみに80dBはパチンコ店内や地下鉄の車内の音と言われています。
高音や中音が極端に抑えられたり、低音が強調されすぎたりすると、音楽本来の良さが失われてしまいます。
理想的なのは、耳障りな高音を遮音しつつ、全ての音域をバランスよく減衰させる遮音特性を持つ製品。これにより、音量は下がっても音楽のバランスは保たれ、アーティストが意図した音をそのまま楽しめるはずです。
選び方2:装着感

ライブでは跳んだり踊ったりと、体を動かす場面が多いもの。そのため、動いても外れにくい装着感の良さが求められます。
フィット感が悪いと、激しい動きで耳栓が外れてしまい、暗い会場で探すのは至難の業。周りの観客の迷惑にもなってしまいます。耳の形にしっかりフィットし、安定感のある製品を選びましょう。
万が一落としてもすぐに見つけられるよう、ヒモでつながっていたり、リングやフックが採用されているものがおすすめ。首から下げておけるストラップ付きの製品なら、使わない時も安心です。また、素材にも注目しましょう。シリコン製やフォーム素材など、柔らかく耳になじむ素材なら、長時間の装着でも疲れにくくなります。
ライブ用耳栓の検証方法
今回の検証では、実際のライブ環境に近い状態を再現するため、JBL「BAR 300」を使用。音量をMAXに設定し、距離30cmの位置で試聴。AV評論家の野村ケンジさんが評価しました。

検証に使用した楽曲は、YOASOBI「YOASOBI ARENA TOUR 2023 "電光石火"」とコンプレックス「1990 TOUR」。現代のポップス系ライブと、ロック系ライブの両方を想定した選曲です。
そして、評価項目は、「装着感」と「遮音性能」のふたつに加え、コスパも評価しています。装着感では、フィット感や安定性、長時間使用時の快適さを確認しました。遮音性能では、音量の減衰具合だけでなく、高音・中音・低音のバランス、音楽の臨場感がどれだけ保たれるかをチェックしています。
ライブ用耳栓のおすすめランキング
雑誌「家電批評」が実際に比較検証してわかった、ライブ用耳栓のおすすめランキングです。ベストバイ1位はAZLA「POM2000」、2位はFitEar(須山補聴器)「ライブ用イヤープラグ」でした。
| 商品 | 遮音性能 | 装着感 | コスパ | |||
|---|---|---|---|---|---|---|
AZLAPOM1000 II
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|
可変式(モード切替) |
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FitEarライブ用イヤープラグ
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|
固定式 |
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Etymotic ResearchER20XS
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|
固定式 |
||||
CrescendoMUSIC 20 S/M/L
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|
固定式 |
||||
ラディウスradius EP-D20
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|
固定式 |
||||
LoopExperience 2
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|
固定式 |
||||
イヤーピースEarPeace MUSIC Pro
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|
交換式(3種) |
||||
イヤーピースEarPeace MUSIC
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|
交換式(3種) |
||||
CrescendoAcoustic 15
![]() |
|
固定式 |
【1位】AZLA(アズラ)「POM1000 Ⅱ」
- AZLAPOM1000 II
- 最安価格: ¥4,950〜
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- 遮音性能
- 装着感
- コスパ
- おすすめポイント
-
- 原曲を崩さないバランス
- 遮音性能が高い
- 状況に合わせて異なる遮音性能を実現
- 人を選ばない装着感
- がっかりポイント
-
- 少し不安定な付け心地
- フィルターの種類
- 可変式(モード切替)
- 型番
- AZL-POM1000-II-SLV
おすすめポイント1:イヤーピースが2タイプで好みに合わせた調整が可能

付属のイヤーピースは2タイプで合計6ペア。体温で変形して耳道にフィットする「XELASTEC II」(SS/MS/ML)と、高遮音性の「Foamax」(S/MS/M)が選べます。これにより、個人の好みや会場の特性に合わせた細かな調整が可能。
また、シリコンバンド付きで紛失防止にも配慮されており、ライブ特化の設計が随所に見られます。
そのほか、携帯用のアルミ製ケースや持ち運び用の布製キャリングポーチなどの付属品も充実しています。
おすすめポイント2:着脱可能なケーブルで紛失を防ぐ

長さ約640mmの着脱可能なケーブルが付属。使用しない時は首から下げておけるため、激しいライブ中でも紛失の心配がありません。フォームタイプのイヤーチップは安定性が高く、ぎゅっと入れるのでカナル型が得意な方には特におすすめ。
初めてライブ用耳栓を試してみたいという方や、コスパを重視する方にぴったりの製品といえるでしょう。
【2位】FitEar(須山補聴器)「ライブ用イヤープラグ」
- 遮音性能
- 装着感
- コスパ
- おすすめポイント
-
- バランスよく抑えられている
- 価格がかなり安め
- がっかりポイント
-
- 高域の耳障りな帯域がやや残りがち
- フィルターの種類
- 固定式
特性的に女性ボーカルの伸びに欠ける部分があるものの、歌声が埋もれず聞きやすいです。
【3位】Etymotic Research(エティモティック)「Etymotic Research ER20XS」
- Etymotic ResearchER20XS
- 最安価格: ¥4,400〜
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- 遮音性能
- 装着感
- コスパ
- おすすめポイント
-
- 耳の奥まで入り、外れる心配なし
- 遮音特性のレベルが高く、原曲を損なわない
- がっかりポイント
-
- 減衰量はわずか
- 耳の穴が狭いと長時間装着すると痛い
- フィルターの種類
- 固定式
バランスはいいけど、減衰量がわずかで、爆音には対応しきれない可能性があります。
おすすめポイント:奥まで入る設計で絶対に落ちない安心感

3フランジ・イヤーチップ(S/ L)とフォーム・イヤーチップが付属。かなり奥まで入るタイプで、検証では「絶対に落ちない」という評価を得ました。
長いので耳の奥までしっかり入り、激しく動いても外れる心配がありません。ネックコードも付属し、万が一耳から外れてしまっても平気。
【4位】Crescendo(クレッシェンド)「MUSIC 20 S/M/L」
- CrescendoMUSIC 20 S/M/L
- 最安価格: ¥2,200〜
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- 遮音性能
- 装着感
- コスパ
- おすすめポイント
-
- バランスよく適度に音が抑えられている
- ライブ使用には向いている
- がっかりポイント
-
- フィット感は高めだが、長時間の装着は厳しい
- 正しく装着するのに慣れが必要
- 減衰量は多くない
- フィルターの種類
- 固定式
バランスはいいけど、遮音性能はわずかです。
【5位】radius(ラディウス)「radius EP-D20」
- ラディウスradius EP-D20
- 最安価格: ¥3,850〜
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- 遮音性能
- 装着感
- コスパ
- おすすめポイント
-
- 相性によってバランスよく抑えられる
- がっかりポイント
-
- 人を選ぶ装着感
- 中域を中心に遮音し、ライブには不向き
- フィルターの種類
- 固定式
- 型番
- EP-D20K
うまく耳に装着することができればライブ用にも活用できます。
【6位】Loop(ループ)「Experience2」
- LoopExperience 2
- 最安価格: ¥4,740〜
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- 遮音性能
- 装着感
- コスパ
- おすすめポイント
-
- 激しく動いても外れないフィット感
- がっかりポイント
-
- 遮音性能は高くない
- 中域を中心に遮音し、ライブには不向き
- フィルターの種類
- 固定式
- 型番
- en-ex-blk-03
中域を中心に音量が減衰されるので、ドンシャリに聴こえます。
睡眠用としても優秀な万能タイプ

遮音性能は中域を中心としており、ライブ用としてはややバランスに難がありますが、日常使いには十分。睡眠用や集中したい時など、ライブ以外のシーンでも活躍します。
多目的に使える耳栓を探している方には魅力的な選択肢となるでしょう。
【7位】EarPeace(イヤーピース)「EarPeace MUSIC Pro」
- イヤーピースEarPeace MUSIC Pro
- 最安価格: ¥4,500〜
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- 遮音性能
- 装着感
- コスパ
- おすすめポイント
-
- 高音のうるさく感じるところをしっかり減衰する
- がっかりポイント
-
- 装着しにくく、慣れが必要
- 中域を中心に遮音し、ライブには不向き
- フィルターの種類
- 交換式(3種)
高・中・低音バランスよく抑えられていていますが、やや中域の減衰量が強め。ライブには不向きです。
【7位】EarPeace(イヤーピース)「EarPeace MUSIC」
- 遮音性能
- 装着感
- コスパ
- おすすめポイント
-
- 高音のうるさく感じるところをしっかり減衰する
- がっかりポイント
-
- 音の減衰量がわずか
- 装着がむずかしく慣れが必要
- フィルターの種類
- 交換式(3種)
減衰量がわずかですが、耳障りの高音の遮音効果はあります。
【7位】Crescendo(クレッシェンド)「Acoustic 15」
- CrescendoAcoustic 15
- 最安価格: ¥6,380〜
12/25(木)23:59まで!Amazonで探す
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- 遮音性能
- 装着感
- コスパ
- おすすめポイント
-
- 耳障りな高域が抑えられている
- バランスよく音を抑えられている
- がっかりポイント
-
- 減衰量がわずか
- 装着しにくく、慣れが必要
- フィルターの種類
- 固定式
バランスよく音を減衰。音色に違和感はないものの、遮音性能はわずかです。
ライブ用耳栓のおすすめ まとめ
以上、ライブ用耳栓のおすすめランキングでした。
今回は、ライブに適した音質と装着感を保った製品を探しました。その結果、ベストバイに選ばれたのは、AZLA「POM1000 Ⅱ」です。
音質を最優先するならAZLA「POM1000 Ⅱ」

AZLA
POM1000 Ⅱ
今回の検証で最高評価となったAZLA「POM1000 Ⅱ」は、遮音性と音質の両立したライブ用耳栓の理想形。
スピーカー近くの超高周波まで遮音する密閉モードでは、耳をしっかり保護しながらも、音楽の臨場感は損なわれません。検証では「遮音性と圧倒的な臨場感」「最良の音で、音量を下げて聴きたい人向け」「モゴモゴが苦手な人の救世主」という高評価を獲得。
特に、従来の耳栓にありがちな「音がこもる」「ボーカルが聞き取りにくい」といった問題を解決しているのがポイントです。
音質を犠牲にせず、ただ音量だけを適切に下げる。この理想的な体験を求める方には、間違いなく最良の選択となるはずです。
コスパ抜群で現代のライブにピッタリの一台

FitEar(須山補聴器)
ライブ用イヤープラグ
また、コスパ面も重視するなら、同じくベストバイになったFitEar(須山補聴器)「ライブ用イヤープラグ」も魅力的。2200円程度で現代のライブに適した音質を楽しめます。有線で、紛失しにくい点もうれしいポイント。
一方、「そこまで遮音しなくていい」「音量をもっと残したい」という方には、3位のEtymotic Research「ER20XS」がおすすめ。減衰幅は控えめですが元の音のバランスよく抑えるので、「ちょっとうるさいな」と感じる程度を解消したい方や、爆音よりも音楽性を重視する会場に行く方に最適です。
ライブ用耳栓は、もはや「音楽ファンの常識」になりつつあります。耳を守ることは、これからも長く音楽を楽しみ続けるための投資です。今回のランキングを参考に、自分に合った製品を見つけて、より快適で安全なライブ体験を手に入れてください!

![家電批評: ベストバイ[リボンなし]](https://360life.ismcdn.jp/mwimgs/b/3/100wm/img_b3288d40ddd40fcbbae4c094af12cf8323865.png)












最良の音で、バランスよく音量を下げて聴きたい人に向いています。