寒い夜も快眠できるあったか寝具は?
年々夏が長くなる感覚の今日この頃。今年、2024年の冬はそんなに寒くなさそうだと安心していませんか?
しかし、2024年は少し様子が異なるようです。
確かに10月までは平年よりも気温の高い日が続いていましたが、11月に入ると一気に平年並みの気温に。しかも2023年より厳しい寒さという予報まで出ています。
▼10〜12月の月別の平均気温予報
そこで、雑誌『MONOQLO』では、寒さを乗り切るあったかグッズをプロと一緒にテスト。
今すぐ手に入って夜のおうち時間を快適に過ごせる、おすすめを探しました。
冬もぐっすり眠れるあったか毛布をテスト
快適に眠るために欠かせない毛布は、安価かつ丈夫で保温力に優れた化学繊維を使用したものが主流ですが、化学繊維と天然繊維をミックスした多機能な製品も人気を集めています。
機能性はもちろん、おしゃれなデザインのものも増え、インテリアに合わせたお気に入りの1枚を見つけやすいのも魅力。最近では、洋服のように動き回れる着る毛布も登場しています。
ただ、いざ購入しようと思っても、ニトリ・無印良品・昭和西川などのメーカーから多くの商品が発売され、どれを選べばいいか迷ってしまいますよね。
そこで今回は、寒い夜に活躍しそうな、あったか毛布に注目。雑誌『MONOQLO』編集部員がプロと一緒にテストして見つけたおすすめを紹介します。
毛布の選び方は?
毛布なんてどの商品もそこまで違いはないと考えがちです。しかし体感保温性や生地の保温率が低い毛布は当然寒く、また肌触りや縫製が悪いと、睡眠の質の低下を引き起こす可能性があり、睡眠不足で生活に影響が出ることも。
そこで、まずは毛布の選び方を知っておきましょう。
選び方1:素材の特徴を知って選ぶ
素材ひとつとっても、ポリエステルやレーヨンなどの化学繊維と、綿や獣毛などの天然繊維ではそれぞれメリット、デメリットが存在し、使い勝手は大きく変わります。
毛布選びの際は暖かさはもちろん、素材も鑑みて選ぶことが重要です。
化学繊維は手入れがラクで耐久性がある
▼化学繊維のメリット
- 天然繊維より安価な製品が多い
- メンテナンスが容易
- 耐久性が比較的高い
▼化学繊維のデメリット
- 単体では吸湿、放湿性が低く
- 蒸れやすい
- 静電気が発生しやすい
化学繊維の毛布は天然繊維より軽く、肌触りがよいものが多いのが特徴です。
また、ユニクロの「ヒートテック」やニトリ「Nウォーム」のようにメーカーによって吸湿発熱や防臭など特殊な機能性を持たせた製品が出ています。
では、化学繊維でよく使われる素材と特徴をみてみましょう。
マイクロファイバー毛布
肌触りがよく吸水性が高いマイクロファイバー毛布。太さ8マイクロメートル以下の超極細繊維のポリエステルのことを指します。
繊維と繊維の間に空気が含まれることによって暖かさを保ち、値段も安いのが特徴です。
ポリエステル毛布
ポリエステル毛布は最も低コストなので、安価で普及している素材です。軽くて柔らかく縮みにくいですが、放湿性が低いです。
アクリル毛布
アクリル毛布は暖かさと肌触りのよさが特徴。化学繊維では一番暖かく耐久性も高いですが、放湿性が低く蒸れやすいです。
レーヨン毛布
レーヨン毛布は吸湿発熱効果や綺麗な光沢をもち、体へのフィット力が高いです。
天然繊維は良質な肌触りで保温性が高い
▼天然繊維のメリット
- 保温性に加え、吸湿性、放湿性が高い
- 天然ならではの良質な肌触り
▼天然繊維のデメリット
- 化学繊維に比べ比較的高価
- メンテナンスがやや難しく、虫食いの心配がある
天然素材の毛布は、素材がもつ特性を活かすため、高性能な素材の毛布ほど価格が高くなる傾向があります。素材によって得意分野が異なります。
天然繊維でよく使われる素材と特徴は以下のとおりです。
綿素材の毛布
綿毛布は肌触りが柔らかで吸湿性に優れています。ただし保温性はやや低めです。
シルク素材の毛布
シルクは静電気が起こりにくく、保温性や吸湿性にも優れています。水洗いができないためクリーニングに出す必要があります。
ウール素材の毛布
ウールは、吸湿性・保温性に優れています。触り心地も悪くないですが、毛玉ができやすいのがデメリットです。
カシミヤ素材の毛布
カシミヤは獣毛のなかでも高級素材で、肌触りがとてもいいです。保湿性にも優れていますが、かなり高価になります。
キャメル素材の毛布
キャメルとはラクダの毛のことです。保温性などは抜群ですが、肌触りがやや悪く、値段も高価です。
選び方2:扱いやすさや収納性で選ぶ
毛布には1枚の生地で作った「1枚もの」、2枚を重ねた「二枚合わせ」と、その間に中綿を挟んだ製品があります。特に保温性の高さはその差が顕著で、「中綿入り>2枚合わせ>1枚もの」となります。
ただし、洗濯のしやすさ、収納のしやすさも大切なので用途に合わせて選びましょう。
1枚もの毛布の特徴は?
▼1枚もの毛布のメリット
- 軽い
- 洗濯がラク
- 毛玉ができづらい
▼1枚もの毛布のデメリット
- 薄すぎて暖かさがやや不安なものがある
織り上げた生地の両面に仕上げを施している1枚で仕立てた毛布です。洗濯機で水洗いしやすいので清潔に保てます。
薄手て軽量な製品が多いのが特徴で、ブランケットのように使うのもあり。使い勝手はよいですが、熱の遮断力は2枚合わせに劣ります。軽めの毛布を好む人向きです。
二枚合わせ毛布の特徴は?
▼二枚合わせ毛布のメリット
- 暖かい
- 毛足が長く触り心地がいい
▼二枚合わせ毛布のデメリット
- 重くなりがち
- かさばる
- 耐久性にやや難あり
生地を2枚合わせて仕立てているもので、表が異なる生地で作られている製品が多いのが特徴です。
間に綿などを詰めている製品もあり、熱の遮断力や保温性がアップします。厚手で重量感のある毛布を好む人向きです。
毛布の人気商品を比較
今回、雑誌『MONOQLO』はAmazon・楽天市場・Yahoo!ショッピングなどネット通販で購入できる人気の毛布をピックアップ。
快眠ナビゲーターの結城未来さんと一緒に、以下の項目でテストしました。
テスト1:あたたかさ
仰向け状態で毛布をかけ、一定時間後の体温をサーモカメラの画像で評価。モニターの体感や生地の保温率と合わせて総合的に評価しました。
テスト2:寝心地
肌触りや縫製などを睡眠のプロと編集部で評価しました。
それでは、評価の高かった順におすすめの毛布を紹介します。
毛布のおすすめは?
プロと一緒に使ってみた、毛布のおすすめランキングです。それぞれの項目を緑のボタンで並べ替えられるので、商品選びの参考にしてみてくださいね。
商品 | おすすめポイント | |||||||
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コメリ暖プラス 3つの効果であったか2枚合わせ毛布
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6製品中生地の保温率トップ!/あたたかさ重視で寒がりな人に/じんわりとあたたかい |
140cm |
190cm |
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fuwawa襟付き2枚合わせ毛布
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薄くて軽くてあたたかい/湿気を逃がしてくれる |
140cm |
200cm |
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bon momentまるごと猫毛布
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肌触りがいい/エコテックス認証付き |
140cm |
200cm |
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イオンホームコーディヒート あたたか合わせ毛布
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|
とろんとした質感/蒸れにくい工夫が施されている |
140cm |
200cm |
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ニトリ2枚合わせ毛布シングル(NウォームWSP GY SA2412)
|
|
あたたかくてズレにくい |
140cm |
200cm |
4cm |
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ベルーナぽこぽこボリュームファー軽寝具
|
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140cm |
200cm |
【1位】コメリ「アテーナライフ 暖プラス 3つの効果であったか2枚合わせ毛布」
- コメリ暖プラス 3つの効果であったか2枚合わせ毛布
- 検証時価格: ¥4,980〜
- あたたかさ
- 寝心地
- おすすめポイント
-
- 6製品中生地の保温率トップ!
- あたたかさ重視で寒がりな人に
- じんわりとあたたかい
- 幅
- 140cm
- 奥行
- 190cm
あたたかさ
- 生地の保温率:82.4%
身体全体がほんのりあたたまった
一定時間横になったあとは、局所的に体温が上昇したところはないものの、まんべんなくあたたまりました。
3層の中材であたたかさを逃さない!
冷気を遮断する綿や熱を逃さないシート、吸湿発熱綿など、あたたかさへの工夫が詰まっています。
たっぷりとしたボリューム感のある素材です。
寒がりさんでもぐっすり眠れる心地よさです。
【1位】fuwawa「襟付き2枚合わせ毛布」
- fuwawa襟付き2枚合わせ毛布
- 検証時価格: ¥3,880〜
- あたたかさ
- 寝心地
- おすすめポイント
-
- 薄くて軽くてあたたかい
- 湿気を逃がしてくれる
- 幅
- 140cm
- 奥行
- 200cm
- 型番
- FW-G024
あたたかさ
- 生地の保温率:75.8%
【3位】bon moment「まるごと猫毛布」
- bon momentまるごと猫毛布
- 実勢価格: ¥4,980〜
タイムセールは毎日開催中!Amazonで探す
アイテム毎日更新中!楽天市場で見る¥4,980〜
- あたたかさ
- 寝心地
- おすすめポイント
-
- 肌触りがいい
- エコテックス認証付き
- 幅
- 140cm
- 奥行
- 200cm
あたたかさ
- 生地の保温率:76.9%
【3位】イオン「ホームコーディヒート あたたか合わせ毛布」
- イオンホームコーディヒート あたたか合わせ毛布
- 検証時価格: ¥4,378〜
- あたたかさ
- 寝心地
- おすすめポイント
-
- とろんとした質感
- 蒸れにくい工夫が施されている
- 幅
- 140cm
- 奥行
- 200cm
あたたかさ
- 生地の保温率:74.7%
【3位】ニトリ「2枚合わせ毛布シングル(NウォームWSP GY SA2412)」
- ニトリ2枚合わせ毛布シングル(NウォームWSP GY SA2412)
- 検証時価格: ¥4,990〜
- あたたかさ
- 寝心地
- おすすめポイント
-
- あたたかくてズレにくい
- 幅
- 140cm
- 奥行
- 200cm
- 高さ
- 4cm
あたたかさ
- 生地の保温率:80.2%
【6位】ベルーナ「ぽこぽこボリュームファー軽寝具」
- ベルーナぽこぽこボリュームファー軽寝具
- 実勢価格: ¥2,990〜
- あたたかさ
- 寝心地
- 幅
- 140cm
- 奥行
- 200cm
あたたかさ
- 生地の保温率:78.0%
よりあたたかくなる毛布の重ね方は?
毛布についてよくある疑問が、「毛布を重ねる位置、羽毛布団の上か下か問題」。
快眠ナビゲーターの結城未来さんに聞いたところ、ウールなどの天然製品なら羽毛掛け布団の下、通常の化繊毛布なら上が最もあたたかいとのこと。
ただし化繊であっても、吸湿発熱素材でできた毛布の場合は汗などの水分によって発熱するため、肌の近く、つまり布団の下に入れるといいそうです。
毛布のおすすめ まとめ
以上、毛布のおすすめランキングでした。
今回テストした毛布は、素材は全てポリエステルでしたが、肌触りが全く異なりそれぞれ特徴がありました。
ベストバイのコメリ「アテーナライフ 暖プラス 3つの効果であったか敷パッド」はもちろんおすすめですが、寝具は好みも重要です。
あまり重い毛布を掛けたくないという人は、名前の通りふわふわで軽いfuwawa「襟付き2枚合わせ毛布」も良いでしょう。
まるで生き物に触れているような不思議なあたたかさを感じるという声が多数あったbon moment「まるごと猫毛布」も、動物好きにはおすすめです。
冬の寒さを感じたら、自宅であたたかく過ごすために毛布の買い替えを検討してみてはいかがでしょうか。
ぜひ、今回のランキングを選び方の参考にしてみてくださいね。
毛布の売れ筋ランキングもチェック!
毛布のAmazon・楽天の売れ筋ランキングは、以下のリンクからご確認ください。
ボリュームたっぷりで包み込まれる感覚が気持ちいいです。