インテリアになじむ単焦点プロジェクター!
今回紹介するのは、Aladdin Xのプロジェクター「Aladdin Marca(アラジン マルカ)」。
Aladdin Xといえば、シーリングライトと一体型で場所を取らず、工事不要で取り付けできると人気の「popIn Aladdin」のメーカーを、中国のプロジェクター企業「XGIMI」が買収してできた会社です。
そのAladdin X設立後初の製品は、壁からわずか24㎝離すだけで100インチサイズが楽しめる、超短焦点プロジェクターでした。
今回はこの製品を雑誌「家電批評」編集部員が実際に試してチェックします!
Aladdin X「Aladdin Marca」
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- 総合評価
インテリアになじむ短焦点プロジェクター
Aladdin X「Aladdin Marca」は、壁から24cmの距離で100インチ画面の投影ができる単焦点プロジェクター。画面から何メートルも離す必要がないため、狭い場所でも設置できるのはうれしいところ。設置スペースが取れない問題を解決できます。
ほかの家具と並べて置いても馴染むデザイン性の高さもポイント。ただし、輝度「1000ANSIルーメン」、解像度「フルHD(1920×1080)」のスペックに対して価格はややお高めです。
- おすすめポイント
-
- 狭い場所でも大画面で楽しめる
- 暗部表現は弱いが画質は十分キレイ
- Netflix対応でエンタメアプリも豊富
- がっかりポイント
-
- 音は広がるが重低音はやや物足りない
- 使用中に設定変更や補正がしづらい
- 幅
- 427mm
- 奥行
- 263mm
- 高さ
- 119mm
- 重量
- 5.31kg
- 輝度
- 1000ANSIルーメン
- 解像度
- 1920×1080
- 投影サイズ
- 120インチ(最大)
- 型番
- ALADDIN MARCA
壁際に設置できて場所を取らない!
ほぼ真下から画面を投影します!
短焦点プロジェクターとは?
「短焦点プロジェクター」とは、一般的なプロジェクターと比べて短い距離で大画面を投映できるプロジェクターのこと。特に壁やスクリーンのすぐ近くに設置できるタイプは、超短焦点プロジェクターと呼ばれ狭い部屋やスペースでも大画面で楽しめるメリットがあります。
ただし壁の間近から投影するため画面が歪みやすく、フォーカスが合わせにくいといったデメリットもあります。
一般的なプロジェクターは100インチサイズで投影するのに約3mの距離が必要ですが、超短焦点なら数10cmで投影できます。
検証方法は?
今回、「Aladdin Marca」の検証を行うにあたり、画質・音質の比較対象として同スペック(1000ANSIルーメン・フルHD)のAnker「Nebula Mars 3」を用意。100インチ相当の画面となるよう暗室に2台を設置し、同じ映像を同時に投影しました。
HDMI入力した検証用BD映像、YouTube動画、Netflixの映画を比較。画質・音質に関しては、できるだけ大人数の評価・感想を集めるため、編集部全員で比較・検証。
併せて、機能や使い勝手、コンテンツの充実度などもチェックしました。
比較したAnker「Nebula Mars 3」はコチラ
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それでは検証結果を見てみましょう!
【画質】暗部表現は弱いものの、色の再現度が高く自然で十分キレイ
▼Aladdin X「Aladdin Marca」
Aladdin X「Aladdin Marca」の画質は、当初は赤色を強く感じましたが、設定画面で壁色の補正を行ったあとはかなり自然になりました。
動画再生時のピーク輝度は低めで、アンカー「Nebula Mars 3」と比べるとやや暗め。ダイナミックレンジが狭いのかあっさりとしていてインパクトのない印象です。
ハイライトの丸め方やトーンのつながりは良好。全体的に暗い分、暗部がつぶれてしまいますが、色再現は破綻もありませんでした。
全体的に暗めで、メリハリが少ないという意見が大半。暗部表現は弱く、黒がつぶれ気味ですが、明るい部分は繊細に表現されています。
壁の色に合わせて自動で色み調整が可能
Aladdin Marcaは「壁色自動適応」という機能が搭載されており、壁の色に合わせて自動で色みを調整。精度もかなり高めです。
暗部表現は弱く全体的に暗めで黒がつぶれ気味
Aladdin Marcaは動画再生時のピーク輝度が低く、暗部はつぶれ気味。一方、ハイライトや雲の表現など、明るい部分は繊細です。
▼Anker「Nebula Mars 3」
Anker「Nebula Mars 3」はアプリでYouTubeを見ると高解像度を選択でき、ピーク輝度も高めです。ただし白飛びが目立ち、色みもやや緑がかった印象で肌色が不自然に感じました。
アラジンより明るくてメリハリを感じますが、白飛びしている部分があります。
【輝度】1000ANSIルーメンだから明るい部屋は微妙
輝度は1000ANSIルーメンあるので、明るい部屋でも操作できる程度には見えます。とはいえ、しっかり映像を楽しめるほどの明るさはありません。価格を考えると3000ルーメンぐらいはほしいところです。
この価格で1000ANSIルーメンはちょっと物足りなく感じます。
【音質】画面方向から音が聞こえるので広がりを感じられる
重低音はやや弱いものの、映画を楽しむには十分な迫力があります。画面方向から音が聞こえるので違和感がなく、音の広がりもそれなりに感じられます。
低音が十分出ているとまでは言えないけれど、映画は割と迫力ある音で楽しめます。音楽も楽器ごとの音がしっかり聞こえました。
【自動補正】補正機能が多く初期設定がラク!
オートフォーカスや自動台形補正を搭載しており、初期設定はかなりラクちんです。ほかにも、壁色自動補正やズーム、壁面凹凸補正など補正機能はかなり豊富。しかし、フォーカスは甘めでした。
フォーカスや台形補正は自動・手動の両方で調整が可能です。ただしほぼ真下から投影する超短焦点なので、画面全体にフォーカスを合わせるのはかなり困難。上部のピントはやや甘めで、画面の歪みも若干ありました。
補正機能の種類はかなり充実。ここまで多い機種は見たことがありません。
【エンタメ性】Netflixに正式対応!大人気のスイカゲームも遊べる
主要な動画配信サービスにはほぼ対応しており、特にNetflixも正式対応しているのはうれしいところ。「テレビモード」も用意されており、推奨チューナーを接続すればテレビ代わりにも使えます。
Netflixに正式対応
プロジェクター選びの大きなポイントとなるのが「Netflix」の対応状況。正式対応している製品は稀少で、Netflixアプリを使える点だけで選ぶ価値アリ! もちろん、ほかの動画配信にも対応しています。
スイカゲームもインストール済み
もともと「Aladdin X」の独自コンテンツだった「スイカゲ ーム」はもちろんインストール済み。話題の大人気ゲー ムも大画面なら、友だちとわいわい楽しめます。
Google Playが使えないのが非常に残念……
Aladdin Marcaに搭載されているOSは、Aladdin Xの独自仕様。このため、残念ながら「Google Play」は利用できません。アプリは 「Aladdin Store」から入手できますが、専用アカウントが必須です。
アプリを入れるのにAladdinアカウントが必要。スマホから登録できないのも面倒です。
【使い勝手】外部入力使用時の設定変更がやや面倒
ホーム画面やメニュー構成、リモコンの操作感度は悪くはないのですが、全体的な使い勝手としては惜しいところ。
リモコンに「メニュー」ボタンが付いていますが、アプリや外部入力を使用中は押しても無反応。
使用中にフォーカスや台形をちょっと補正したくても、いちいちホーム画面に戻る必要があります。
自動補正や入力切り替えボタンが欲しいところです。
Aladdin X「Aladdin Marca」の検証まとめ
以上、Aladdin X「Aladdin Marca」の検証でした。
検証結果としては、「物足りない部分はあるものの、製品全体としてはなかなかいいのでは?」といった印象です。
画質は飛び抜けていいわけではありませんが、動画や映画を楽しむには十分なレベルをクリア。音質も重低音は弱めですが、十分迫力があり広がりも感じられました。設置場所の工夫次第でさらに改善の余地はありそうです。
なにより最大のメリットは、その「設置性の高さ」。部屋の端から端までが投影にちょうどいいサイズの部屋は、なかなかありません。この製品なら使うたびに出す手間はナシ。インテリアとしても◎なので、置きっぱなしにもできます。
投影距離が取れずに諦めた人ならピッタリの製品です!
アラジン X
Aladdin Marca
自宅の超短焦点製品より解像感も明るさも上でした。購入を検討します!
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トーンジャンプや極端な色飽和もなく、映画を画面から離れて観る分には解像度も十分感じられます。