簡単に壁掛けできる「VIERA(ビエラ)ウォールフィットテレビ」って?
パナソニック「VIERA(ビエラ)ウォールフィットテレビ TH-55LW1」
パナソニック
VIERA(ビエラ)ウォールフィットテレビ
TH-55LW1
実勢価格¥370,000
サイズ:モニター/W1227×D31×H706mm・約12.5kg、チューナー部/W215×D225×H80mm・約1.8kg
チューナー:地デジ・BS・CS/各3、BS4K・CS4K/2
内蔵HDD:2TB
2022年11月に登場したパナソニック「VIERA(ビエラ)ウォールフィットテレビ TH-55LW1」。
VESA規格(※)に対応していれば、既存のテレビでも壁付け金具やテレビスタンドを使って省スペースな設置が可能ですが、本製品は壁かけに最適なだけあって、形状からしてユニーク。
チューナーとモニターを分離し、チューナーとモニターはワイヤレスで接続されます。チューナーを分離したことでモニターを極限まで薄く軽くし、スタープラチナの「壁美人」などの壁かけ金具の使用時より壁との一体感が高まります。
※VESA規格……テレビやモニター背面のネジ穴の位置の国際規格、市販の壁かけ金具やテレビスタンドもこの規格に基づいています。
普通の壁掛けや、テレビスタンドとの違いは?
一般的なテレビスタンド
一般的なテレビスタンドは、テレビ台よりはスッキリしています。
それでも意外と壁から飛び出しているので、場所は取ります。
▼メリット
- VESA規格で多くのテレビを取り付けられる
- 壁に傷を付ける必要がない
▼デメリット
- 壁との一体感はほとんどない
- 土台のサイズがかなり大きい
VIERA(ビエラ)ウォールフィットテレビ
パナソニック「VIERA(ビエラ)ウォールフィットテレビ TH-55LW1」は、壁にあるのはテレビの画面だけ。
厚みは約30mmしかなく、後付している感がまったくありません。
▼メリット
- 壁と一体化したかのようなデザイン
- アンテナ線と離れていても設置可能
▼デメリット
- 取り付けできる壁の素材が限られる
- 買い替え時にマウントが再利用できるか不明
ということで、パナソニック「VIERA(ビエラ)ウォールフィットテレビ TH-55LW1」の実力を確かめるべく雑誌『家電批評』編集部の石膏ボードの壁に設置してみました。
ここはおすすめ!
【壁掛け】:ガイドシート付きで取り付けは思いのほか簡単
本製品はモニターとチューナーに分かれていて、モニターを壁に固定した金具に引っかけて設置するのですが、金具を固定するのは細いピンで、そもそもこれで固定できるのか? と、作業開始時はやや不安になりました。
しかし、実際に作業を進めると10分もかからず、付属の工具だけでしっかり固定できました。
また、ガイドシートも便利で、設置場所を決めれば自然と金具の位置が決まるので、日頃DIYをしない編集部員でも失敗のしようがありません。ただ、シートを仮止めするためのマスキングテープと水平器があると、作業がスムーズになるのでおすすめです。
合計30分とかからず設置は完了。モニターと壁の一体感は期待以上です。
STEP1
ガイドシートをしっかりのばして、モニターの取り付け位置にマスキングテープで固定します。ガイドをキレイに貼れればほぼ成功。
テレビが傾いてしまわないように、水平器で水平を確認するか、左右で床からの距離を測ってそろえましょう。水平を取るのが意外と難しかったです。
STEP2
シートに開いた穴にフック金具とマグネット金具を合わせ、付属のロック工具でピンを差し込みます。
シートを外してカバーを被せると、フックはほとんど目立たなくなります。
STEP3
2人でモニターを持ち上げ、フック金具に左右の受け金具を引っかけます。
受け金具にロック工具を差し込んで、落下防止をします。作業風景の撮影をしながらでも、約25分という短時間で完了しました。
【画質】:パナソニックの有機ELらしい高コントラストな美しい映像
パナソニック「VIERA(ビエラ)ウォールフィットテレビ TH-55LW1」の有機ELパネルは、スタンダードモデルであるパナソニック「LZ1000」と同等のスペックです。
独自のディスプレイ制御技術や、AIによるシーン補正機能も備えています。画質の良し悪しをAV評論家の折原一也さんがチェックしました。
文句なしの映像表現
締まった黒と光のコントラストは、VIERAの上位モデルゆずりの美しさです。
視野角は十分な広さ
斜めの位置から映像を見ても、色の変化はそれほど大きくありません。
おすすめ:テレビの周辺に家具を置く必要がないのが美しい
テレビ台もスタンドも必要ないため、離れるとモニターが壁と一体化しているようです。これならテレビ周りがごちゃつく心配なし。グリーンやインテリアで飾りましょう。
ここは惜しかった
【壁の素材】自分で取り付けられるのは石膏ボードの壁のみ
購入者が自身で取り付けできる壁は、石膏ボードだけです。石材、砂・土、木材など設置したい壁が石膏ボード以外の素材の場合は、工事専門業者への依頼が必要になります。付属のフック金具だけでなく、市販の壁かけ金具での取り付けにも対応しています。
わずかだけどピンの跡が残る
固定用のピンはかなり細いものの、約5cm程の幅にフック金具で10本、マグネット金具で5本を使うため、取り外すと意外と跡が気になります。
【配線】ゲーム機やBDプレーヤーを使うとスッキリ感が損なわれる
チューナーはモニターと4K無線伝送技術で接続するため、離れた場所に置いてもOK。2TBのHDDを内蔵しているので、番組の録画も可能です。
ゲーム機やBDプレーヤーはチューナーではなくモニター側のHDMIにつなぐ必要があり、せっかくのスッキリ感がなくなってしまいます。
ゲーム機をつなぎっぱなしにしておきにくいことは気になりました。
パナソニック「VIERA(ビエラ)ウォールフィットテレビ TH-55LW1」レビューまとめ
パナソニック「VIERA(ビエラ)ウォールフィットテレビ TH-55LW1」
パナソニック
VIERA(ビエラ)ウォールフィットテレビ
TH-55LW1
実勢価格¥370,000
総合評価:4.0 / 5点
以上、パナソニック「VIERA(ビエラ)ウォールフィットテレビ TH-55LW1」の検証レビューでした。
本当に落ちないのか不安でしたが、実際は安定感がありました。画質は有機ELなので文句なし。壁をスッキリさせたいけど、プロジェクターではもの足りないという人にはおすすめの1台です。
なお、本機の特徴であるチューナーとモニターを分離するという点は、2021年に発売されたレイアウトフリーテレビ「TH-43LF1」も同様。こちらもレビューしています。
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画質が良く、締まった黒と光のコントラストはVIERAの上位モデルゆずりの美しさ。同メーカーの有機ELテレビのスタンダードモデル(LZ1000)と同等のスペックのパネルを使用していると思われ、既存のモデルと遜色ないレベルです。音質も良く、画面を浮かす(壁にかける)前提でつくられているように感じられます。設置してからは意外と気になる視野角も、色の変化はそれほど大きくないです。