2021年のベストバイを発表! 「家電批評 オブ・ザ・イヤー」を解説
2021年も『家電批評』では大型家電や定番家電のほか、生活を楽にする家電にフォーカスするなど、さまざまな家電をテストしてきました。その中で、編集部が特に「買い」だと思ったおすすめの製品を「家電批評 オブ・ザ・イヤー」として発表します。
大切な人へのギフトに、そしてもちろんこの1年を頑張った自分へのご褒美に。ベストバイだらけの家電カタログを参考にしてみてください!
▼【家電批評 オブ・ザ・イヤー2021】記事はコチラ!
設置も移動も自由自在! パナソニック「TH-43LF1」
パナソニック
TH-43LF1
実勢価格:22万2000円
サイズ・重量:W980×D492×H1182mm・約24.5kg(テレビスタンド含む)
内蔵HDD:2TB
チューナー:地デジ×3、BS、110度CSデジタル×3、BS4K、110度CS4K×2
接続:HDMI×2(モニター部) HDMI×1(チューナー部)
パナソニック「TH-43LF1」は2021年10月に発売された、レイアウトフリーという新コンセプトのテレビです。
43V型の大型4K・IPS液晶パネル搭載のテレビに、キャスター付きスタンドを一体化。テレビを壁に寄せずに部屋の中央に設置しても違和感のないデザイン。テレビの置き場所に新しい提案をしています。
テレビを壁に寄せないとなると、一番の課題はテレビ放送を受信するときに壁にあるアンテナ端子との接続が避けられないということ。それをチューナー部とモニターを別体化することで解決。
テレビ放送は壁のアンテナ線近くに置いたチューナーで一度受信してからワイヤレスで伝送するので、壁からアンテナ線を伸ばせない場所にも設置できます。
似たコンセプトは小型テレビでなら以前からありましたが、 こちらは画面サイズが43V型と大型で、部屋の中で存在感があるのがユニークなポイント。
ただ、電源ケーブルの接続はやはり必要。とはいえコンセントなら部屋に複数口あるケースも多いでしょう。ちなみにケーブルは収納できるようになっています。
プロのテスト結果
検証の結果、テレビとしての実力はエントリー最上位レベルをクリアしています。
画質面では4Kテレビのエントリークラスにしては画面が明るくクッキリしていて、地デジ放送にも的確にノイズ処理が働くので十分合格点。ネット接続や録画の機能性は最上位です。ただし音声操作に対応していないところがちょっと残念でした。
【受賞の決定打 その1】本当に自由に置けるコンセプト
部屋の自由な位置に置けるレイアウトフリーがコンセプト。大画面ですがキャスターでスムーズに動くので、ひとりでも移動でき、掃除のときなどにも気軽に動かせます。
どの角度からでも見やすい
広視野角のIPSパネルを搭載。視野角が広いので、 レイアウトだけでなく観る位置も自由。どこからでも見やすいです。
マグネットタップで安全対策
安全面の配慮もバッチリで、電源ケーブルは引っかかっても本体が転倒しないマグネットタップ。足で引っ掛けるとすぐに抜けます。
周辺機器不要なのでテレビまわりもスッキリしますよ。
【受賞の決定打 その2】HDD内蔵で録画やスマホ連携が可能
「テレビ放送だけではなく、録画番組やネット配信も観られないと困る」という今どきのテレビユーザーの声も考慮しています。
チューナー部には地デジ、4Kチューナーとともに2TBのHDDを内蔵。 長時間録画やスマホ連携にも対応し、実質レコーダーのディーガ内蔵に近い仕様とも言えるかもしれません。
主要アプリは全部入り
テレビ側のUIは薄型テレビのビエラに近い感じです。YouTube、Netflix、プライムなどアプリも主要サービスを網羅する充実ぶりです。FireTV スティックなどの外部機器を用意せず、オールインワンの動作も可能。
長時間録画にも対応
録画テレビながら長時間モードも利用でき、4Kおまかせ長時間“8〜12倍録モード”に対応。なお、モードは全ての録画番組共通の設定になります。
スマホ用TVにもなります
レコーダー用の「どこでもディーガ」アプリにも対応。内蔵HDDの録画番組をネット経由で外でも視聴でき、一台でスマホ用TVを兼ねています。
唯一のネックは遅延
総じて優秀な製品でしたが、検証でひとつ気になったのは無線接続による遅延。電源オフから地デジONと、チャンネル変更の際に約5.8秒の遅延があり、遅めでした。
以上、「家電批評・オブ・ザ・イヤー2021」に選ばれた、パナソニック「TH-43LF1」の紹介でした。自由自在に設置ができて、シンプルな空間を作り出せます!
なお、今回紹介したものを含め、「家電批評・オブ・ザ・イヤー2021」に選出された製品は雑誌『家電批評』 2022年1月号で一気に見ることが可能です。
『家電批評』 2022年1月号
晋遊舎
家電批評
2022年1月号
700円
『家電批評』2022年1月号ではスマートフォンから洗浄便座まで、暮らしのすべてを快適にするベストバイ製品がずらっと並んでいます。ぜひチェックしてみてください!
オシャレなだけのデザインではないところがポイントです。