XGIMIから輝度優先の小型プロジェクターが登場!
今年の春にXGIMIから発売された「MoGo 2 Pro」はモバイルプロジェクター並みの小型サイズながら、バッテリーを非搭載としたポータブルプロジェクターです。
バッテリーを搭載しない代わりに、画質に大きく影響する“輝度”を優先。ライバルといえるアンカーの「Nebula Capsule」シリーズや、前モデルの「MoGo Pro」より明るい400ルーメンを確保しています。
さらに、8Wスピーカーを2つ搭載し、背面には低音域を増幅する「パッシブラジエーター」も装備。なにより嬉しいのが、より大型の上位機種「Halo+」より価格が抑えめということです。
ヒットの予感にあふれたXGIMI「MoGo 2 Pro」は果たしておすすめなのか、テストしてみました!
XGIMI「MoGo 2 Pro」
- XGIMIMoGo 2 Pro
- 実勢価格: ¥56,140〜
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前モデルより明るくするため、あえてバッテリーなし
前モデルとなるXGIMI「MoGo Pro+」はバッテリー搭載のモバイルプロジェクターでしたが、新モデルの「MoGo 2 Pro」は、あえてバッテリーを非搭載にしたポータブルプロジェクターです。
前モデルと比べて若干大きくて重いものの、投影可能サイズは200インチまでと大きくなり、輝度もより明るくなりました。
スピーカーも高出力なうえ、パッシブラジエーターまで装備。Android TVも安定版であるバージョン11を搭載しています。それでいて、公式価格はほぼ据え置きです。
- 幅
- 119mm
- 奥行
- 108mm
- 高さ
- 161mm
- 重量
- 1.1kg(約)
- 解像度
- 1920×1080
- 投影サイズ
- 40-200インチ
- 輝度
- 400ISOルーメン
- スピーカー
- 8W×2・パッシブラジエーター
- OS
- Android TV 11.0
- バッテリー
- 非搭載(USB PD給電対応)
- 型番
- MoGo 2 Pro
前モデル「MoGo Pro+」との違いは?
- XGIMIMoGo Pro+
- 実勢価格: ¥43,234〜
300ANSIルーメン
▼新モデルと前モデルのスペックの比較
それぞれのスペックは、以下のとおりです。
製品サイズ・重量 | 解像度・投影サイズ | 輝度 | スピーカー | OS | バッテリー | |
新モデル MoGo 2 Pro |
W119×D108×H161mm・約1.1kg | 1920×1080・40~200インチ | 400 ISOルーメン | 8W×2・パッシブラジエーター | Android TV 11.0 | 非搭載(USB PD給電対応) |
前モデル MoGo Pro+ |
W94.5×D105.5×H146mm・0.9kg | 1920×1080・30~100インチ | 300 ANSIルーメン | 3W×2 | Android TV 9.0 | 搭載(2~4時間の動画再生) |
※新型の「MoGo 2 Pro」は、輝度が100ルーメン向上しています。
プロジェクターはどんな種類がある?
検証の前に、プロジェクターの基本をおさえておきましょう。
プロジェクターの種類とは?
家庭用プロジェクターは、大きく3タイプに分けられます。本レビューでは、次のように定義しています。
「ホームプロジェクター」は据え置きが基本で、輝度と解像度が高いのが特長。これをより手軽にして、持ち運べるようにしたのが「ポータブルプロジェクター」です。ここに、さらにバッテリーを搭載した製品を「モバイルプロジェクター」としています。
それでは、各プロジェクターで代表的な商品と、それぞれのメリットとデメリットを紹介します。
▼ホームプロジェクタータイプの例
- ベンキューTK700STi
- 実勢価格: ¥229,770〜
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BenQ「TK700STi」はホームプロジェクタータイプ。明るい部屋でも使える輝度や4Kなどの高解像度が特長ですが、据え置きが基本。
Android TV搭載など、エンタメ性も重視するとかなり高価になります。
- おすすめポイント
-
- 輝度と解像度が高く画質がいい
- がっかりポイント
-
- 据え置きが多く移動が面倒
- Android TV搭載だと高額
- 幅
- 312mm
- 奥行
- 246mm
- 高さ
- 110mm
- 重量
- 3.1kg(約)
- 解像度
- 3840×2164
- 輝度
- 3000ANSIルーメン
- OS
- Android TV ドングル付属
- インターフェース
- HDMI×2、USB×1、RS232×1、3.5mmミニジャック×1
- 型番
- TK700STI
▼ポータブル(小型)タイプの例
- XGIMIMoGo 2 Pro
- 実勢価格: ¥56,140〜
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今回レビューを行なう、XGIMI「MoGo 2 Pro」はポータブル(小型)タイプ。
家中どこにでも持ち運べ、暗い部屋なら十分な輝度と解像度を備えた製品。 Android TV搭載ながら価格も抑えられており、手軽さが最大の特長です。
- おすすめポイント
-
- 暗い部屋なら画質は十分
- 家中どこにでも持ち運びやすい
- がっかりポイント
-
- 屋外で使うには電源が必要
- 幅
- 119mm
- 奥行
- 108mm
- 高さ
- 161mm
- 重量
- 1.1kg(約)
- 解像度
- 1920×1080
- 投影サイズ
- 40-200インチ
- 輝度
- 400ISOルーメン
- スピーカー
- 8W×2・パッシブラジエーター
- OS
- Android TV 11.0
- バッテリー
- 非搭載(USB PD給電対応)
- 型番
- MoGo 2 Pro
▼モバイル(バッテリー搭載)タイプの例
- アンカーNebula Capsule 3 Laser
- 実勢価格: ¥92,980〜
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アンカー「Nebula Capsule 3 Laser」はモバイル(バッテリー搭載)タイプ。ポータブルプロジェクターにバッテリーを搭載し、単独利用が可能です。
持ち歩きを重視して小型化しているため、どうしても輝度は低めになります。
- おすすめポイント
-
- 超小型で持ち歩きやすい
- がっかりポイント
-
- 輝度が低めで画面が暗い
- 高解像度だと価格が高め
- 直径
- 83mm(約)
- 高さ
- 167mm(約)
- 重量
- 950g
- 解像度
- 1920x1080
- 投影サイズ
- 40-120インチ
- 輝度
- 300ANSIルーメン
- スピーカー
- 8W
- OS
- Android TV 11.0
- バッテリー
- 搭載
- 型番
- NEBULA CAPSULE 3 LASER
XGIMI「MoGo 2 Pro」の検証方法は?
テストではXGIMI「MoGo 2 Pro」だけでなく、同じく新発売の下位モデル「MoGo 2」も検証。さらに比較対象として、『家電批評』でホームプロジェクターのベストバイを獲得している上位モデルの「Halo+」と、ライバル製品といえるモバイルプロジェクターのアンカー「Nebula Capsule 3 Laser」を含め、4製品で画質・音質を比較。評価をAV評論家の折原一也さんが行いました。
▼検証項目
- 画質
- 音質
- 操作性
画質・音質の比較は各機器で外部入力した検証用BD「UHD HDR Benchmark」と、Netflixの作品を鑑賞して行いました。それぞれ、間接照明のある状態と完全な暗室の2通りで比較しています。なお、投影サイズは100インチです。
それでは検証結果を見てみましょう!
テスト1:画質・音質
XGIMI「Halo+」(21年発売)
- XGIMIHalo+
- 実勢価格: ¥79,118〜
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- 画質
- 機能
- 音質
- 操作性
XGIMI「Halo+」は『家電批評』で以前に行った検証で、ベストバイを獲得したモバイルプロジェクター。本体はやや大きめですが、900ルーメンの高輝度が特長です。
- 幅
- 113.5mm
- 奥行
- 145mm
- 高さ
- 171.5mm
- 重量
- 1.6kg
- 解像度
- 1920×1080
- 投影サイズ
- 40-120インチ
- 輝度
- 900ANSIルーメン
- スピーカー
- 8W×2・パッシブラジエーター
- OS
- Android TV 10.0
- バッテリー
- 搭載
- 型番
- HALO+
画質:優秀
900ルーメン・フルHDで明るい部屋でもクッキリ!
▼明るめの部屋
明るい部屋でも、十分クッキリ。映像のキレも負けておらず、発色もクリア。ただ、暗部は部屋の照明にやや負けてしまいます。
画面が明るく、すごくきれい!画面のドットが全く見えないくらいの超解像感があります!
▼暗い部屋
色のバランスが整っているほか、人肌の質感なども出ており、フルHDとしては十分。
音質:良好
ライブ感のあるクリアな音。音にパワーがあって低音もしっかり出ます。最大音量が大きいところもグッド。ただし、音の聞こえ方はプロジェクター本体から鳴っていて、内蔵スピーカーとしてはパワーがあるというくらい。サウンドバーを使ったときのような、サラウンド的な音の広がりは感じられません。
音楽エンタメとして通用する音のパワー。低音もしっかかりしており、音質はかなり優秀!
XGIMI「MoGo 2 Pro」(23年発売)
- XGIMIMoGo 2 Pro
- 実勢価格: ¥56,140〜
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- 画質
- 機能(OS/アプリ)
- 音質
- 操作性
XGIMI「MoGo 2 Pro」は次に紹介する「MoGo 2」の上位モデル。バッテリーを省き、400ルーメンの輝度を確保した、ポータブルプロジェクターです。
なお、スペック表記はHalo+がANSIルーメンでMoGo 2 ProはISOルーメンとなっていますが、ANSIもISOも同じものと考えてかまいません。
- 幅
- 119mm
- 奥行
- 108mm
- 高さ
- 161mm
- 重量
- 1.1kg(約)
- 解像度
- 1920×1080
- 投影サイズ
- 40-200インチ
- 輝度
- 400ISOルーメン
- スピーカー
- 8W×2・パッシブラジエーター
- OS
- Android TV 11.0
- バッテリー
- 非搭載(USB PD給電対応)
- 型番
- MoGo 2 Pro
画質:良好
明るい部屋でも色が鮮やかで輝度も上がって見えます
▼明るめの部屋
もう少し明るさが欲しくなりますが、発色は鮮やか。写真では表現できていませんが、暗部の階調もねばってはいます。ただし、漆黒の再現まではできていません。
▼暗い部屋
実際の輝度より高く感じられ、色も鮮やか。特に赤の再現性が優秀でした。なお、夜景は階調重視でコントラスト感は抑えめです。
暗室での鮮やかな赤の再現性が強烈です。
音質:優秀
音質は優秀。人の声も環境音もBGMも、立体感や臨場感が抜群。低音も深みがあり、低音域の個々の音まで聴き分けられます。
低音も深みがあり、低音域の個々の音まで聴き分けられました。
エンタメ用スピーカーとしてみれば合格です。ただし最大音量はそこそこなので、キャンプで使用するなど屋外では物足りないと感じることもあるかもしれません(MoGo 2も同様)。
XGIMI「MoGo 2」(23年発売)
- XGIMIMoGo 2
- 実勢価格: ¥43,899〜
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- 画質
- 機能(OS/アプリ)
- 音質
- 操作性
XGIMI「MoGo 2」はXGIMI「MoGo 2 Pro」の下位モデル。「MoGo 2 Pro」との大きな差は解像度で、こちらは1280×720ピクセルとやや低解像度です。
- 幅
- 119mm
- 奥行
- 108mm
- 高さ
- 161mm
- 重量
- 1.1kg
- 解像度
- 1280×720
- 投影サイズ
- 40-200インチ
- 輝度
- 400ISOI ルーメン
- スピーカー
- 2×8W
- OS
- Android TV 11.0
- バッテリー
- 非搭載
- 型番
- MoGo 2
画質:合格
100インチでは720pの限界を実感させられました
▼明るめの部屋
「MoGo 2 Pro」同様に、輝度がやや物足りません。人の輪郭がガタガタと見えたりと、解像度不足も目立ちます。100インチだと720pの解像度では無理があります。
▼暗い部屋
文字や人の輪郭がパッと見でわかるほどピクセルが目立ちます。暗部の再現性もあまり良くありません。発色も「MoGo 2 Pro」に劣っています。
暗室で見たときの花のシャドウの再現はうまかったです。
音質:優秀
スペックは「MoGo 2 Pro」と一緒なので、こちらも音質は優秀。キレのある中高域と厚みのある中低域で、効果音や人の声も立っています。
サラウンド的な音の広がりも少し感じられる所は、エンタメ向きです(MoGo2 Proも同様)。
アンカー「Nebula Capsule 3 Laser」(23年発売)
- アンカーNebula Capsule 3 Laser
- 実勢価格: ¥92,980〜
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- 画質
- 機能(OS/アプリ)
- 音質
- 操作性
アンカー「Nebula Capsule 3 Laser」は、ライバルといえるモバイルプロジェクター。高価ですが、非常に小型ながら300ルーメンを確保しています。
- 直径
- 83mm(約)
- 高さ
- 167mm(約)
- 重量
- 950g
- 解像度
- 1920x1080
- 投影サイズ
- 40-120インチ
- 輝度
- 300ANSIルーメン
- スピーカー
- 8W
- OS
- Android TV 11.0
- バッテリー
- 搭載
- 型番
- NEBULA CAPSULE 3 LASER
画質:合格
やや暗めでレーザー光源は映像によって見え方が変わる
▼明るめの部屋
レーザー光源なので、明るいシーンでは鮮やかな発色を楽しめます。しかし、テストに使用した検証用BD「UHD HDR Benchmark」の映像では中間部の階調表現が苦手でした。このような映像ではレーザー光源の良さが出づらいです。
▼暗い部屋
暗部の沈み込みも、ある程度再現できています。Netflixで「ウェンズデー」も試聴しましたが、そちらはレーザーらしい鮮やかさでした。
音質:合格
音の厚みはまあまあですが、高域までのキレはありません。音の広がりも多少ありますが、低音が軽めなところが気になります。
モバイルプロジェクターのサウンドとしては、「一応合格」と言えます。
自宅でMoGo 2シリーズの使い勝手を検証!
ここからは筆者(功刀)が自宅に「MoGo 2シリーズ」を設置し、使い勝手を検証した結果をお伝えします。
まず、気になったのは明るさです。輝度スペックでは「Halo+」の900ルーメンにはかないませんが、自宅に設置してみると「MoGo 2 」シリーズの400ルーメンでも、極端に暗くは感じません。“明るい部屋でも使える”とは言えませんが、夜間の部屋なら不満なし!
しかも「Halo+」と異なり、映画業界で使われるD65の色温度やDCI–P3 90%の広色域に対応したためか、色の鮮やかさや色再現の正確さは「Halo+」より上と実感できる場面もありました。
さらに、音質の進化も実感できました。背面の「パッシブラジエーター」が効いているようで、中低音の迫力や厚みが大幅にアップ。音の広がりも感じられます。
テスト2:投影のしやすさ
機能面では、自動調整機能がかなり強力です。正面に投影するスペースがない場合でも、斜め投影できるので問題なし。設置して電源を入れるだけで焦点と台形を自動補正してくれるので手軽です。
本体をいちいち動かさずに投影サイズを変えられる「ズーム機能」も重宝。スクリーンを使っている場合は、「自動アジャスト」機能で投影サイズを合わせてくれます。
なお、「MoGo 2 Pro」は3D ToFモジュールを活用することでフォーカスや台形を中断せずに自動補正できるため、視聴中に位置や向きを微調整できるのも便利。
また、障害物の自動回避や目を保護する機能も搭載しているので、子どもやペットが不意に前を横切っても安心です(この機能はMoGo 2には非搭載)。
自宅では本体の設置場所や投影できるスペースが限られていることも多いのですが、自動台形補正で斜め投影できるので非常に手軽です。投影サイズもいちいち本体を動かすことなく、ズーム機能で調整できます。
台形補正:優秀
設置して電源を入れるだけで焦点と台形を自動補正してくれるので、非常に手軽。台形補正は手動でも可能です。
ズーム:優秀
本体を動かさずとも、壁のスペースに合わせて投影サイズを変えられるのは重宝します。スクリーンを使っている場合は、「自動アジャスト」機能で投影サイズを合わせてくれます。
焦点の手動調整:合格
ただし、手動での焦点設定はかなり面倒です。設定メニュー内の階層もわかりづらく、調整時にはズーム設定が一度リセットされてしまいます。
テスト3:XGIMI「MoGo 2シリーズ」のOSの使い勝手
機能は十分ですが、Netflixが課題
機能面:優秀
OSは安定版である「Android TV 11」を搭載しており、ゲーム機を接続すると自動で低遅延モードになるといった機能も備わっています。
「Google Play」から好きなアプリを追加して使えるので、機能面で不便に感じることはありません。
Netflixには正式対応していない:微妙
「Netflix」アプリは、基本的にプロジェクターには対応しません。最近になって、やっと正式対応の製品が登場し始めましたが、多くはいまだ未対応。本製品も現状では「Desktop Launcher」アプリを入手して、そこからWeb版のNetflixを利用する必要があります。
テスト4:XGIMI「MoGo 2シリーズ」の操作性
リモコンの感度はタイムラグあり
リモコン操作:優秀
必要最低限なボタンだけが揃ったリモコンは、わかりやすいボタン配置。シンプルなので、直感的に使えます。
リモコン感度:合格
つい本体ではなく画面に向かって操作しても、しっかり反応します。しかし、操作からの反応までには若干タイムラグがありました。カーソル移動も1回ずつしっかり押す必要があります。なお、この点は比較した他の製品も同様でした。
音声アシスタント:良好
音声アシスタントボタンを押せば、リモコンに話しかけて操作・検索が可能。「オッケーGoogle」は言う必要はありません。
XGIMI「MoGo 2 Pro」検証のまとめ
XGIMI「MoGo 2 Pro」
- XGIMIMoGo 2 Pro
- 実勢価格: ¥56,140〜
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「MoGo 2 Pro」をテストする前は、正直なところ「いろいろ中途半端だなぁ」と思っていました。
しかし、実際に触ってみるとサイズも手頃で、暗い部屋で使うなら輝度も十分。色も鮮やかなので、画質としても満足できます。この画質に臨場感あふれる音が重なるので、映画やアニメをしっかり楽しめました。
最大のネックだと感じていた“バッテリー非搭載”は、屋外で使う頻度を考慮すれば特に不便に感じることはなく、モバイルバッテリーで動作すれば十分という印象です。
モバイルプロジェクターはバッテリー駆動にすると輝度が落ちる製品が多いので、実用面ではモバイルバッテリー対応こそ合理的。中途半端なようですが、使ってみるとバランスが良く、ヒット製品になる素質を感じました。
高評価となったポイントは?
サイズがほどよい
「Halo+」ほど大きくもなく、「Nebula」ほど小型でもないので、400ルーメンという輝度を確保。しかも“ポータブル”できるサイズに収まっています。
USB-PD(65W)でも動く
65W以上のモバイルバッテリーをつなげば、外でも利用可能。屋外での使用頻度を考えれば十分です。
下位モデル「MoGo 2」は比較してどう?
- XGIMIMoGo 2
- 実勢価格: ¥43,899〜
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下位モデルの「MoGo 2」は、価格は安めなものの、解像度が720pと低いため画質に難あり。100インチ相当で投影するには、やや力不足です。しかし、もっと小さいサイズでの投影で画質が気にならないなら、同価格帯の中では優秀といえます。
『家電批評』おすすめのプロジェクターの選び方
これまで『家電批評』では、さまざまなプロジェクターを検証してきました。その結果、用途別のおすすめプロジェクターが固まりつつあります。
ポータブルでは今回レビューした「MoGo 2 シリーズ」上位モデルのXGIMI「MoGo 2 Pro」がおすすめ。小型で画質重視なら、過去にベストバイとなったXGMI「Halo+」がおすすめ。
持ち歩き重視ならアンカー「Nebula Capture 3 Laser」で、天井投影ならBenQ「GV30」がおすすめです。
「MoGo 2 Pro」に近いサイズのプロジェクターでは、やはり「Halo+」の画質が圧倒的に良いです。画質にこだわりたいなら「Halo+」、とにかく小型がいいならやはり「Nebula Capture 3 Laser」でしょう。
ポータブルなら、XGIMI「MoGo 2 Pro」
- XGIMIMoGo 2 Pro
- 実勢価格: ¥56,140〜
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- 画質
- 機能(OS/アプリ)
- 音質
- 操作性
XGIMI「MoGo 2 Pro」は、自宅で夜間に楽しむ使い方がメインで、もしかしたら外に持っていく機会もあるかもしれない……という人におすすめ。明るさはほどほどですが、色鮮やな画質は満足できます。そして価格もほどほどなのがポイントです。
- 幅
- 119mm
- 奥行
- 108mm
- 高さ
- 161mm
- 重量
- 1.1kg(約)
- 解像度
- 1920×1080
- 投影サイズ
- 40-200インチ
- 輝度
- 400ISOルーメン
- スピーカー
- 8W×2・パッシブラジエーター
- OS
- Android TV 11.0
- バッテリー
- 非搭載(USB PD給電対応)
- 型番
- MoGo 2 Pro
モバイルでも画質重視なら、XGIMI「Halo+」
- XGIMIHalo+
- 実勢価格: ¥79,118〜
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- 画質
- 機能(OS/アプリ)
- 音質
- 操作性
バッテリー駆動できるタイプとしては大きめですが、プロジェクターとしては小型で、画質も妥協したくないならXGIMI「Halo+」が最適です。
900ルーメンの明るさがあるので、多少明るい場所でも十分くっきり見られます。
- 幅
- 113.5mm
- 奥行
- 145mm
- 高さ
- 171.5mm
- 重量
- 1.6kg
- 解像度
- 1920×1080
- 投影サイズ
- 40-120インチ
- 輝度
- 900ANSIルーメン
- スピーカー
- 8W×2・パッシブラジエーター
- OS
- Android TV 10.0
- バッテリー
- 搭載
- 型番
- HALO+
携帯性重視なら、アンカー(Anker)「Nebula Capsule 3 Laser」
- アンカーNebula Capsule 3 Laser
- 実勢価格: ¥92,980〜
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- 画質
- 機能(OS/アプリ)
- 音質
- 操作性
キャンプ時など、屋外での利用が目的であれば、バッテリー搭載で持ち歩きしやすいアンカー(Anker)「Nebula Capsule 3 Laser」がおすすめ。輝度の割に価格は高めですが、500ml缶ほどのサイズにこの性能を収めたことで納得できるなら、おすすめです。
- 直径
- 83mm(約)
- 高さ
- 167mm(約)
- 重量
- 950g
- 解像度
- 1920x1080
- 投影サイズ
- 40-120インチ
- 輝度
- 300ANSIルーメン
- スピーカー
- 8W
- OS
- Android TV 11.0
- バッテリー
- 搭載
- 型番
- NEBULA CAPSULE 3 LASER
天井投影ならBenQ(ベンキュー)「GV30」
- ベンキューGV30
- 実勢価格: ¥54,790〜
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300ANSIルーメン
- 画質
- 機能(OS/アプリ)
- 音質
- 操作性
天井投影可能なプロジェクターが欲しいなら、BenQ(ベンキュー)「GV30」がおすすめ。本体の角度を無段階で調整できるので天井だけでなく、壁への投影も可能。ただし300ルーメンなので、明るい部屋には向きません。
- 幅
- 120mm
- 奥行
- 185mm
- 高さ
- 196mm
- 重量
- 1.6kg
- 画面解像度
- 1280×720
- 最大投写
- 100インチ
- 消費電力(ノーマル/エコ/低電力)
- 42W/34W/29W
- 電源
- AC 100〜240V(50/60 Hz)
- 型番
- GV30
以上、XGIMIのプロジェクター「MoGo 2 Pro」の検証レビューでした。
「MoGo 2 Pro」は、あえての中途半端さがちょうどいい製品。使ってみるとバランスの良さを感じられるはず。ホームプロジェクターは自宅メインで、たまに外に持っていく使い方をしたい人には、おすすめ製品です。
プロジェクターの売れ筋ランキングもチェック!
プロジェクターのAmazon・楽天の売筋ランキングは、以下のリンクからご確認ください。
モバイルプロジェクターは安い製品だと、どうしても性能が落ちてしまいます。しっかり使えるレベルで人気なのはアンカー製品ですが、正直なところ、ちょっとコスパは悪いです。