モバイルプロジェクターの魅力は?
映画やライブ、スポーツ中継は大画面で楽しみたいという方も多いでしょう。
とはいえ「家族の手前、テレビを独占できない…」「大きなテレビを置くスペースがない」なんて悩みもあると思います。
そんな人におすすめなのが、モバイルプロジェクター。モバイルプロジェクターがあれば、自宅の好きな場所で大画面の映像を楽しむことができます!
MONOQLOがモバイルプロジェクターをテスト
今回紹介するのは手が出しやすい5万円以下の製品です。
ひと昔前はこの価格帯だと、輝度は低くて画質も粗く、音もイマイチなのが一般的でしたが、どう進化しているのか? 雑誌『MONOQLO』が徹底比較しました。
モバイルプロジェクターの選び方は?
今回、雑誌『MONOQLO』編集部はモバイルプロジェクター7製品を比較テスト。
プロと共に、以下の項目で各製品を徹底比較しました。
テスト項目
- 画質
- 音質
- 使い勝手
- 機能
それでは、評価の高かった順におすすめのモバイルプロジェクターを紹介します。
モバイルプロジェクターのおすすめは?
プロと一緒に実際に使ってみたモバイルプロジェクターのおすすめランキングです。それぞれの項目を緑のボタンで並べ替えられるので、商品選びの参考にしてみてくださいね。
商品 | ||||||
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ミラアークCINEMAGE mini
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アンカーNebula Capsule Pro
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アンカーNebula Astro
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FunLogyX-03
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UENO-monoKABĒNI(カベーニ)
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AdgetPocket Projector
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FFF SMART LIFE CONNECTEDIRIE FFF-PJM1
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【1位】CINEMAGE「CINEMAGE mini」
- ミラアークCINEMAGE mini
- 実勢価格: ¥39,800〜
11/29(金)~12/6(金)Amazonで見る¥39,800〜
アイテム毎日更新中!楽天市場で見る¥44,000〜
- 画質
- 音質
- 使い勝手
- 機能
- おすすめポイント
-
- 暗いシーンでも見やすい!
- 明るい室内でも使用可能
- モバイルバッテリーとしても使える
- がっかりポイント
-
- 高額製品と比べると解像度に物足りなさも
- 幅
- 72mm
- 奥行
- 72mm
- 高さ
- 106mm
- 重量
- 390g
- 解像度
- 854×480
- 輝度
- 120ANSIルーメン
- 投影サイズ
- 180インチ(4.7m)(最大)
- 型番
- CINEMAGE MINI スカイブルー
明るい部屋でも十分使えて映像チューニングが絶妙!
このサイズからは予想外の画質と音質で大満足です!
最大180インチ
同価格帯の製品は100〜120インチまでが一般的ですが、この製品は180インチまで対応しています。
120ANSIルーメン
スペックでは120ANSIルーメンとさほど輝度は高くないものの、暗い部屋では明瞭に見えます。
3Wスピーカー
コンパクトな製品は音が微妙なものが多いなか、驚きの音量と音質で試合中継を楽しめます。
【画質】巧みに調整された色合いで映像が見やすい!
同時に検証した下位製品は輝度が低くて全体が暗く、赤が強かったり緑が強かったりと色みも不自然でした。
一方、CINEMAGE miniは色のチューニングが適切なため、色みの不自然さもありませんでした。
きちんとチューニングされた映像は、こんなにも見やすくなるんだなぁと正直感心しました。
解像度不足は感じるものの暗いシーンも見やすい
解像度は480pであり、超高画質とまでは言えないものの、暗めの映像でも見やすさを感じます。
120ANSIルーメンとは思えない輝度で明るい部屋でも見える!
スペック上は120ANSIルーメンで、高級クラスと比べると決して高輝度ではありませんが、投影してみるとかなり明るく感じます。
昼間でもカーテンでちょっと暗くすれば、十分映像を楽しめます。
【音質】サイズ以上の音量と音質で人の声もしっかり聴き取れる!
本体背面に3Wのスピーカーが1基内蔵されていますが、5Wスピーカーや3Wを2基搭載している製品もあるので、性能としては一般的。
しかし、サイズ感からは考えられない音量と音質で臨場感も楽しめ、解説の声もしっかり聴けます。
高域の伸びはそれほどありませんが、中域が輪郭のある音質で声が聞きやすいです。
【使い勝手】天板でタッチ操作できる! リモコンの感度もストレスなし
感度良好なリモコンには「マウスモード」ボタンが付いており、カーソルを自由に動かして操作も可能。
本体の天板もタッチパネルになっているので、スライドで音量やカーソルを操作できます。
このほか、スマホをリモコン代わりに使うアプリも用意されており、アプリをダイレクトに起動できます。文字入力もスマホのほうが快適です。
アプリの起動や文字入力はスマホ操作が快適
アプリのトップ画面から操作が可能です。
ホーム画面もシンプルで使いやすい
Android TV搭載のホーム画面は使いやすく、マニュアルなしでも直感的に操作できます。
Google Playも使えるので、好きなアプリを追加できます。
【機能】自動台形補正だけでなく手動での4点補正も可能
自動台形補正を搭載しているため、置いただけですぐに補正してくれます。
自動台形補正機能をオフにすれば4点を自由に動かせるので、狭いスペースでナナメに投影することもできます。
モバイルバッテリーとしても使えるのでスマホも充電可能
7,000mAhのバッテリーを搭載しており、連続投影時間は約2時間です。
モバイルバッテリーでも稼働するうえ、本体がモバイルバッテリー代わりになるため、スマホの充電もできます。
【2位】アンカー「Nebula Capsule Pro」
- アンカーNebula Capsule Pro
- 実勢価格: ¥41,980〜
11/29(金)~12/6(金)Amazonで見る¥46,800〜
アイテム毎日更新中!楽天市場で探す
- 画質
- 音質
- 使い勝手
- 機能
- おすすめポイント
-
- 定番メーカーで使い勝手も良好
- シャープで素直な映像
- Bluetoothスピーカーとしても使用可能
- がっかりポイント
-
- 投影角度に注意が必要
- 直径
- 68mm(約)
- 高さ
- 120mm(約)
- 重量
- 470g(約)
- 画面解像度
- 854×480画素
- 輝度
- 150ANSIルーメン
- ランプ寿命
- 30000時間(約)
- 型番
- D4111
【画質】青が強めの色みで若干ザラザラ感はあります
映像はやや青が強めですが、3段階で色温度の調節が可能。余計な調節をしていないシャープで素直な映像です。
モバイル製品としては輝度もそれなりに明るいので、昼間でも部屋を暗めにすれば十分な視認性です。
映像があまり加工されておらず解像感は感じます。シャープなぶん、ザラザラした印象に。
【音質】360度スピーカーで音の広がりも感じる
小型Bluetoothスピーカーに近い音質で中高域にハリがあるので、人の声などメイン部分が聴きやすいです。
低域は弱めですが、違和感は感じません。
【使い勝手】ピント調節がややシビアな印象
画面の中心にピントを合わせると、端がやや甘くなるので投影角度に注意が必要です。
映像がシャープなぶん、ピントの甘さが目立ってしまう印象がありました。
リモコンもスマホアプリもさすがは定番メーカーで、使いやすいです。
【機能】モバイルバッテリーで稼働
自動台形補正や4点補正を搭載。16GBストレージ内蔵で、稼働時間は4時間と長めです。
モバイルバッテリーでも稼働します。
【3位】アンカー「Nebula Astro 」
- アンカーNebula Astro
- 実勢価格: ¥36,800〜
11/29(金)~12/6(金)Amazonで見る¥36,800〜
アイテム毎日更新中!楽天市場で探す
- 画質
- 音質
- 使い勝手
- 機能
- おすすめポイント
-
- 丸い本体で子どもでも扱いやすい
- 前に人が来ると投影をストップ!
- ソフトで優しい映像
- がっかりポイント
-
- 映像はややぼやけ気味
- 幅
- 91.2mm
- 奥行
- 89.2mm
- 高さ
- 91.2mm
- 重量
- 380g(約)
- 画面解像度
- 854×480画素
- 明るさ
- 100ANSIルーメン
- ランプ寿命
- 30,000時間(約)
- OS
- Android 7.1
- 型番
- D2400
【画質】ふんわりめの映像で長時間観ていられる
シャープさはないものの、全体的にソフトで、見ていて疲れにくい映像です。
このため、2位のアンカー「Nebula Capsule Pro」より見やすく感じることもあります。
細かさはなく、ぼんやりしていますが、結果として長時間でも観やすい映像になっています。
【音質】低域の量感も感じられる
2位のアンカー「Nebula Capsule Pro」と比べると、低域の量感があって、こちらのほうが良バランス。
Bluetoothスピーカーとしても利用できます。
【使い勝手】USB-C端子でアプリ管理が可能
リモコンやスマホアプリの使い勝手は2位のアンカー「Nebula Capsule Pro」と同様に使いやすいです。
小型で球体に近い形状なので、子どもでも手軽に持ち運べます。
また、5万円以下の製品にはあまり搭載されていないUSB-C端子を、充電端子として採用しています。
残念ながら急速充電は非対応ですが、PCとつないでアプリをインストールしたり、本体ストレージの管理が可能です。
【機能】アイガード機能とペアレンタルコントロールで子どもでも安心
ストレージ容量は8GBと2位のアンカー「Nebula Capsule Pro」より少ないものの、レンズの横に目を保護するためのセンサーを搭載しており、本体の前に入ると投影を中断。光源を覗き込んでしまう事故を防げます。
さらに、ペアレンタルコントロール機能も搭載しており、子どもが使えるアプリや時間を制限できます。
【4位】FunLogy「FUNLOGY X-03」
- FunLogyX-03
- 実勢価格: ¥49,517〜
11/29(金)~12/6(金)Amazonで探す
アイテム毎日更新中!楽天市場で見る¥49,517〜
- 画質
- 音質
- 使い勝手
- 機能
- 幅
- 50mm
- 奥行
- 50mm
- 高さ
- 192mm
- 重量
- 440g(約)
- 解像度
- 854x480
- 型番
- X-03
【画質】明るさが不足気味
明るさが不足しており、部屋を暗くしないと厳しいです。
赤と緑が強めで、調整不足な印象でした。
【音質】内蔵としては十分良い
低域も最低限あり、中高域も解像感が出ています。
手軽に内蔵スピーカーで使うには十分良いレベルです。声もはっきりと伝わる音です
【使い勝手】上部が90度回転する形状
上部が90度回転するスタイリッシュなデザインで、天井投影もしやすいです。
本体でカーソル操作できますが、そのぶんボタンが煩雑です。
【機能】microSDのスロットあり
本体にmicroSDスロットが用意されており、デジカメ映像などもすぐ投映できます。
ただし、接続ポートが前側なのがやや面倒です。
【5位】UENO-mono「KABĒNI(カベーニ)」
- UENO-monoKABĒNI(カベーニ)
- 実勢価格: ¥32,800〜
11/29(金)~12/6(金)Amazonで見る¥36,800〜
アイテム毎日更新中!楽天市場で見る¥32,800〜
- 画質
- 音質
- 使い勝手
- 機能
- 幅
- 80mm
- 奥行
- 17mm
- 高さ
- 145mm
- 重量
- 220g
- 画面解像度
- 854×480画素
- 輝度
- 1000ルーメン
- ランプ寿命
- 30000時間以上
- 投影サイズ
- 5-130インチ
- OS
- Android 9.0
- 型番
- KABENI ローズゴールド
【画質】輝度高めで肌色が自然
サイズや価格のわりに輝度が高く、調整もしっかり。
やや赤が強いものの肌色も自然です。
【音質】サイズ的に限界かも
スマホサイズというコンパクトさと引き換えに音質がガビついてしまっています。
外部スピーカーに繋げる前提で使うのが良さそうです。
【使い勝手】三脚が意外と場所をとる
完全に開いて使う必要があります。サイズのわりにはピントも合わせやすく、スマホでも操作可能。
付属の三脚の長さ調整はできない固定式です。
【機能】画面縮小も搭載している
画面縮小機能を搭載しており、microSDにも対応。
内蔵ストレージも32GBと大きめで、モバイルバッテリーとしても使えます。
スマホサイズなのは◎! ただ音質が課題です
スマホサイズのなかでもUENO-mono 「KABĒNI」は価格やサイズのわりに輝度が高め。
スペックでは「1000ルーメン」となっていますが、ANSIルーメンに換算しても200前後はありそうな印象です。
ただし音質は厳しいので、外部スピーカー接続が必須です。
【5位】Adget「Pocket Projector」
- AdgetPocket Projector
- 実勢価格: ¥29,700〜
11/29(金)~12/6(金)Amazonで見る¥29,700〜
アイテム毎日更新中!楽天市場で見る¥44,880〜
- 画質
- 音質
- 使い勝手
- 機能
- 直径
- 130mm
- 高さ
- 42mm
- 重量
- 148g
- 画面解像度
- 854×480画素
- 輝度
- 220ANSIルーメン
- OS
- Android
- 型番
- ADGET POCKET PROJECTOR グレージュ
【画質】輝度や色彩は平均以上
高輝度ではないものの、鮮明に楽しめる明るさ。白がくっきりしていて、色合いが良いです。
【音質】低域もあるが音割れもある
音量は大きくできて、低域もあります。ただし、30%あたりで音割れし始めました。
サイズやデザインのわりには良好な音質です。
【使い勝手】動画が途中でカクつく
使い勝手は悪くなく、スマホでも操作できます。
ただ、YouTube動画の再生時に、1080p以上のストリーミングだとカクつきが発生します。
【機能】USB-Cから映像を入力
USB-C端子を搭載しており、映像入力にも対応。モバイルバッテリーとしても利用できます。
内蔵ストレージも32GBと大きめです。
【7位】FFF SMART LIFE CONNECTED「IRIE FFF-PJM1」
- 画質
- 音質
- 使い勝手
- 機能
- 幅
- 146.27mm
- 奥行
- 78.76mm
- 高さ
- 17.35mm
- 重量
- 231g(約)
- 画面解像度
- 854×480画素
- 輝度
- 100ANSIルーメン
- OS
- Android 9
【画質】動画の動きはスムーズ
悪くはないですが、調整不足な印象。
映像はスムーズですが、色みは赤と緑が強めです。
【音質】音質は厳しく遅延も感じる
ラジオのようなガビガビ感があり、音ずれも若干感じます。
話している内容は理解できますが、低域はほぼゼロ。エンタメには厳しいです。
【使い勝手】ピントが合わせづらい
ピント合わせのダイヤルが敏感過ぎて、指を離す際にすでにズレてしまいます。
左右でピントが大きく変わるので、投影角度に配慮が必要です。
【機能】ルーター機能を搭載
設定は細かく、色温度のほかホワイトバランスなども調節可能。
スマホを有線接続することで、Wi-Fiルーターとしても使えます。
まとめ:全体的に高画質・高性能化の傾向!
以上、モバイルプロジェクターのおすすめランキングでした。
今回、5万円以下のモバイルプロジェクター7製品を比較しましたが、上位製品だけでなく全体的に高画質・高性能化が進んでいると感じました。
正直、これまではこの価格帯だと割り切りが必要でしたが、今回検証した製品はどれもきちんと観られるレベルの画質でした。
高価な製品と比べると輝度や解像度の点で見劣りはしますが、初めてのプロジェクターとしては十分おすすめできるレベルです。
そんな中、ベストバイに輝いたのはCINEMAGE「CINEMAGE mini」。
スペック上は120ANSIルーメンと高輝度ではありませんが、実際に投影してみるとかなり明るく、昼間でも十分な視認性です。
解像度不足を感じるシーンはありますが、色みの不自然さもなく、見やすい映像です。小型ながら音に迫力もあります。
下位ではありますが、驚いたのがスマホサイズの2製品。実はサイズ感的にもっとダメかと思っていましたが、画質に関しては他の製品にも負けていませんでした。
さすがに音質はサイズ的に厳しいものの、これだけコンパクトなので、出先で使うために極限まで荷物を減らしたい人にとってはアリです。
紹介した商品詳細を参考に、自分に合った一台をぜひ選んでみてくださいね。
モバイルプロジェクターのおすすめ
CINEMAGE
CINEMAGE mini
モバイルプロジェクターの売れ筋ランキングもチェック!
モバイルプロジェクターのAmazon・楽天の売れ筋ランキングは、以下のリンクからご確認ください。
価格帯からしてあまり期待はできないと思っていましたが、良い意味で予想を裏切ってくれました。