4Kテレビの魅力は?
「テレビ離れ」が叫ばれていたのも今や昔。もはや、テレビを持っていなくても何も不思議じゃない世の中になりました。では本当に、もうテレビは不要なのでしょうか。
実は、そうとも言えないんです。地上波に代わって台頭してきたユーチューブやネットフリックスなどのネット動画サービスは、4K UHDなどの高画質の動画配信を着々と進めています。
これらの動画を100%楽しむには、そこら辺のスマホやパソコンのモニターでは不十分。しかしテレビなら、一定の価格以上のものを買うだけで、高水準な音質・画質で動画を楽しめます。
リモコンや操作画面もネット動画に適した作りになっていて、使用時にストレスを感じることもあまりありません。
「高品質モニター」「高級スピーカー」「Fire TV Stick」全部入りのAV機器と考えれば、最新の4Kテレビへの買い替えは決して高い買い物ではないはず。
コンテンツを最大限楽しむ手段として、4Kテレビを再検討してみるのがおすすめです。
テレビを観る理由とは?
20年前:テレビは基本的につけっぱなし
食事の時間は家族揃ってテレビを見ているのが、一般的な日本の家庭の風景でした。休日でも家にいる日はとりあえずテレビが流れていて、会話でもテレビの話がメイン。
現代:10代〜20代は休日もほぼテレビを観ない
総務省の調査では、10代から20代は休日でも平均1時間程度しかテレビを観ていません。ネットの利用時間が3時間を超えているのと対照的に、テレビを観なくなっています。
「ネット動画」のテレビ視聴は増えている
家電量販店に取材を取材すると、最近はネット機能の搭載を気にする人が増えているそう。
実際、今のテレビはネット機能搭載が常識になっていて、YouTubeやNetflixは金額目安20万円以上のテレビならほぼ確実に視聴できます。
リモコンもネット動画のダイレクトボタンが年々増えてきて、10個も搭載しているものまであります。
テレビは品質向上が進むネット動画を最大限楽しめる
地上波に比べて画質がいい傾向にあるネット動画。しかし、スマホやPCのスペックが低いと画質はガッツリ落ちてしまいます。高画質な大画面テレビで視聴するのがおすすめです。
せっかくこだわった映像があるのだから、最新テレビでそのポテンシャルを最大限に発揮すべき!
▼Prime Video
Spec(一部)
- 画質:HDR
- 解像度:2160p
- 音質:サラウンド
地上波
Spec
- 画質:SDR
- 解像度:720p
- 音質:ステレオ
テレビ放送ならではの価値も見逃せない
ソフト化・配信されないライブの放送
権利関係でソフト化や配信がなされず、テレビで一度きりしか放映されないコンテンツがあります。音楽ライブで顕著です。
録画すれば一生オレのもの
配信番組は、配信元が止めてしまうとその後見ることはできません。しかし録画すれば、ずっと自分のものなんです。
遅延がないから実況も捗る
ネットと違って、視聴環境によって放映が遅延することはあまりありません。Twitterでの同時実況が捗るのはテレビならでは!
地上波の番組内容に興味がなくなったとしても、テレビ放送ならではのよさを見逃すのはもったいない。ワールドカップを皆で見たり、大好きなバンドのライブを録画したり。これはテレビだけの遊びです!
つまり、今の4Kテレビは「生活必需品」ではなく、映像、ゲーム、音楽を楽しめる「高機能AV機器」なんです。
4Kテレビの選び方は?
4Kテレビといってもさまざまな製品があり、製品によって画質や音質、ウリのポイントが異なります。
ここでは、2023年最新4Kテレビの特徴をご紹介します。ぜひ、選び方の参考にしてください。
30万円超え(当時)のソニーのテレビを買った筆者(編集部・中山)が個人的経験も交えてお伝えします!
最新4Kテレビの選び方1:「機能」とは?
10年前のテレビで見られるのは地上デジタル波とBS・CSくらいでしたが、今の4Kテレビはミラーリング機能がスゴいんです。
ツボりまくったYouTubeの動画、「次の動画へ」の手が止まらないアマプラのドラマシリーズ。ミラーリング機能でスマホからテレビに映して視聴できます。
スマホだとYouTubeでプロレスの入場シーンをよく見てます。帰ってテレビにミラーリングすると迫力が段違い!
最新4Kテレビの選び方2:「レスポンス」とは?
ボタンを押してから数秒で応答してくれるものが多い今のテレビ。以前は反応してるかしてないかわからないこともありましたが、そんなストレスを感じることはいまやほとんどなし!
10年前はボタンを押してもなかなか映らないということもありましたが、今は押してすぐ映ります。
最新4Kテレビの選び方3:「操作性」とは?
10年前のテレビのリモコンボタンは地上波やBSなど。今はダイレクトボタンが充実しています。
今や地上波向けボタンよりもネット動画サービス向けのダイレクトボタンのほうが目立っている最近のリモコン。
電源を消した状態からワンタップでYouTube視聴できるので、場合によってはスマホより早くYouTubeが見られます。出勤前に軽く動画を1本見ると、すぐ見られるからそのまま遅刻しかけることも……。
最新4Kテレビの選び方4:「画質」とは?
テレビ内部に搭載されたエンジンが、動画の内容を識別。ユーザーは何もしなくても適切な処理を行って、迫力のある奥行き感を生み出してくれます。
10年前のテレビの画質は、のっぺりしていてDVD画質もそれなりでしたが、今はそこに「いる」かのような存在感。
また、古い映像をガッツリ補正するなど、DVDも強力に補正します。
昔買った海洋ドキュメンタリーのDVDを最近になって見てみると、深海の色の深みが圧倒的に力強く、生々しさを伴っていました。昔のDVDを見るのが楽しくなりますよ!
「ジョーズ」が現代ドラマ のような色合いに!
最新4Kテレビの選び方5:「音質」とは?
今のテレビには、設置位置や視聴環境に合わせて音の響きを調整する機能だってあるんです。音がテレビ近くに留まっていた10年前の昔のテレビとは違います。
最新4Kテレビの選び方6:「mini LED」とは?
「ひと目見てパッと華やかで、テンションが高めの映像」を求めるなら液晶(mini LED)、「コントラストに優れ、より奥行きのある映像」なら有機ELがおすすめです。
4Kテレビの選び方がわかったところで、本題の比較検証の詳細について解説します。
4Kテレビの比較方法は?
今回は、20万円以下クラスと20〜30万円台クラスの現行モデル8商品を徹底比較して、おすすめの4Kテレビを探しました。
画質、そして使い勝手に直結する機能性・操作性を中心に以下の6項目についてテストを行い、AV評論家の折原一也さんと雑誌『家電批評』編集部で評価しました。
【画質】コントラストや発色、視覚野などを評価
3つの映像ソースで検証しました。地上波、4K画質のBD(「Spears & munsil UHD HDR BENCHMARK」)、YouTubeと3種類の映像を、「AI自動」もしくはそれに準ずる映像モードで、テレビから約1.5m離れた位置で鑑賞。
コントラストや発色を、AV評論家の折原一也さんと評価しました。基本的に鮮やかで明るい映像だと高得点。地上波はテロップの読みやすさなども評価しています。
また、視野角も評価。視野角とは、斜めから画面を見た時に問題なく見られる角度のこと。今回は、斜めから画面を見た時に色合いなどが正面と比べて変わっていないかをチェックしています。
【音質】声の聞き取りやすさや音域を評価
地上波、UHD BDの映画(『トップガン マーベリック』)、YouTubeのMV(YOASOBIの『三原色』)の3種類を鑑賞。
声の聞き取りやすさや低・中・高音域の正確さなどをAV評論家の折原さんが評価しました
【機能性】各機能の充実度を評価
入力遅延や全録機能搭載の有無を確認。雑誌『家電批評』は、画質機能や音質機能などの充実度をチェックしました。
さらにAV評論家の折原一也さんと協力し、ゲームモード時の入力遅延、チューナー数や全録機能などを含む系録画機能の充実度などを検証・評価しました。
入力遅延はゲームモードにして評価。遅い機種はほぼありませんでした。
【操作性】ボタンの配置等を評価
リモコンの構造、操作画面、音声操作できる「音声アシスタント」などを検証・評価しました。
リモコンの構造については、配置の他にネット動画サービスに直接アクセスできるダイレクトボタンの数が多かったり文字の視認性が高かったりすると高評価に。
最近需要が増えてきている「TVer」の ダイレクトボタンの有無も評価しました。Bluetooth接続の可否も重要。
【レスポンス】起動速度を評価
テレビ付属のリモコンを使って、画面が起動するまでの時間を3回ずつ測定し検証しました。
「電源OFF→ON」、「ダイレクトボタンでNetflixを起動するまでの時間」「電源オフ→YouTubeを起動するまでの時間」「ホーム画面→YouTubeを起動するまでの時間」などをそれぞれ3回ずつ測定。平均値を評価しました。
【コスパ】総合点から評価
総合点を、一般的な家電量販店の販売価格で割って編集部が評価。コストパフォーマンスを数値化しました。
また、本企画は基本的に50V型または55V型のテレビで合わせて検証しています。65型以上しかない場合は値段が高くなりますが「画面サイズの分コスパがいい」と考えて、1点加算しました。
以上を比較検証した結果から、20万円以下クラスの安い4Kテレビ2製品・20~30万円の4Kテレビ4製品を、総合評価の高かったおすすめ順にご紹介します。
安い4K液晶テレビのおすすめは?
ハイセンス「U8Kシリーズ」
- ハイセンスU8Kシリーズ(55V型)
- 実勢価格: ¥108,980〜
タイムセールは毎日開催中!Amazonで見る¥134,532〜
アイテム毎日更新中!楽天市場で見る¥112,000〜
※リンク先・価格は55インチのものとなります。
- 画質
- 音質
- 機能性
- 操作性
- レスポンス
- コスパ
ほぼ平均以上の評価 ハイセンスの格安モデルはコスパ最強
20万円以下の安い4Kテレビのおすすめランキング1位でベストバイに輝いたのが、2023年5月発売のハイセンス(Hisense)「U8Kシリーズ」。
U8Kラインは液晶モデルのスタンダードクラスの価格帯ですがmini LEDや広色域量子ドットを搭載していて、他メーカーの液晶ハイエンドに近いスペックです。
実際の画質テストでも、明るくクリアな映像はプロも「十分にキレイ」と納得。特に視野角が広く、斜めから見てもごくわずかしか色が変わりません。
映像のクオリティは従来のスタンダードモデルの域を超えています。
音質についても、地デジの人の声、映画の低音が効いた臨場感などは、しっかりと感じられました。
唯一、YouTubeの音楽はデジタル処理をしたような違和感が少しだけ気になりましたが、それも許容範囲。テレビとしての基本的な実力はかなり高いレベルにあります。
チューナー数や録画機能、独自OSのネット機能といった機能性も及第点で、使っていて不満を感じることは少ないでしょう。
発売直後でこれから値下がりの可能性があるため、価格が現時点では少し高いことを除けば、総合力に秀でたコスパ最強の一台でおすすめです。
20万円以下という価格からすれば、大きな弱点のないバランスの良い機種。唯一、ネット機能が独自OSのため、アプリをユーザー側で追加できないのがネックです。
画質と音質はスタンダードモデルとしては十分に合格点。機能や操作は普通ですが、大きな死角のないおすすめの優等生モデルです。
- おすすめポイント
-
- 明るくてクリアな画質
- 立体感のある高音質
- 20万円以下とコスパ良好
- がっかりポイント
-
- アプリのDLは不可
- 幅
- 123.0cm
- 奥行
- 30.0cm
- 高さ
- 74.7cm
- 重量
- 14.9kg
- サイズ展開
- 55、65、75インチ
- 型番
- 55U8K
画質も音質も十分以上で、どんなコンテンツも視聴できるバランスモデルです。
【画質】地デジも4KもYouTubeも明るい!
どのコンテンツの画質も高評価を受けました。特に映像の「明るさ」は折原さんも絶賛。ノイズが少なくリアルな描写も◎です。
また、4K映像の夜景はしっかりと黒が沈み、ライトもぼやけずキレイに描いていました。
しかも視野角が広く、斜めから見ても違和感のない映像とあって、画質の総合力は全価格帯で見ても侮れない実力です。
全体的に青っぽいクールな色合いは気になりますが、明るくてノイズも抑えられていました。
地デジと同じく青っぽいクールな色合い。ただ、クリアで明るく、問題のないクオリティです。
どの映像も明るく、mini LEDのよさがしっかりと感じられる画質でした。スタンダードモデルとしては十分すぎるほどの高画質です。
明るくてメリハリのある画質で、風景や動植物などをリアルに描写できていました。夜景のコントラスト表現も十分。黒地に白テロップが浮いてしまうのは残念ですが、総合力は高いです。
4K、YouTube、地デジの全てが平均点以上。視野角の広さも高評価でした。
【4K映像の詳細評価】
コントラスト(夜景)
ややコントラストは甘いですが、明るい部屋なら十分にキレイに映ります。ただ、黒地に白テロップはやや浮いてしまいました。。
明るさ(雪景色)
最高というわけではありませんが、ミドルクラスなら十分なレベルの明るさ。雪景色の「白」もクリアかつシャープでした。
色彩(花)
明るさとコントラストが高めで、赤色のあざやかさはある程度感じられます。色合いはナチュラルで、バランスが良いです。
【音質】オーディオキャリブレーションで聞きやすく広がりも十分!
「Dolby Atmos」対応のスピーカーは、映画の低音の響きや立体感でハイエンドモデルに迫るクオリティを発揮しました。
地デジの声もシャープで聞き取りやすく、リアリティが感じられました。
音楽はメリハリが効いていますが、楽器の音色がやや物足りず、デジタル処理したような違和感があったのは少し残念です。
「Dolby Atmos」対応で立体的で広がる高音質。音の奥行きや立体的な広がりをうまく表現して臨場感のあるサウンドでした。
低音は厚みがあり、立体的に音が広がります。音楽はやや人工的で不自然でした。
映画を視聴したときの低音の出来は、ハイセンスの上位モデルと比べても互角レベル。地デジの声もナチュラルで聞きやすいです。
【操作性】独自OSはシンプルで迷いにくく低遅延でゲームに◎
「ヴィダ」というハイセンスの子会社が制作する独自OS。「Google TV」とは異なり、ストアからアプリを追加できません。
ハイセンス独自の操作画面ですが、番組表や録画画面は文字が見やすい。機能自体は迷いにくく、動作のもたつきもありません。
応答速度も実測で12.1ms(公称0.83ms)とかなり速く、ゲームも楽しめます。
msは入力遅延を表す数値。15msを切っていれば遅れを感じることはほとんどありません。
ダイレクトボタンを10個も搭載しています。
独自OSでシンプルな操作感。リモコンは細かな使い勝手に向上の余地ありです。
番組表や録画画面はレグザのOSとそっくり。細かな文字も見やすく、直感的に操作できました。
【レスポンス】
カーソルの動きは割とスムーズ。電源やアプリの起動はスピーディー。
【機能性】基本的にアプリは追加DLできません
OSは独自の「VIDAA」で、アプリストアは非搭載。ストアから任意でアプリを追加できないのがやや残念です。
ただ、標準搭載されているアプリはメジャー系を網羅しているほか、音声検索の認識精度やカーソルの動作も問題なし。
UIそのものは悪くなく、標準搭載のアプリは問題なしですが、その分任意で追加できないという欠点が惜しい!
セットトップボックスを併用すれば、標準搭載アプリ以外も利用できます。しかし、録画機能は及第点です。
【コスパ】値下がりを待つのもあり
2023年5月に発売したばかり。そのため、まだ値下がり率は低め。テレビは発売から2~3カ月でガクンと下がり、約半年から1年程度で最安値になる傾向です。
市場需要で変わりますが、半年前後で2~3万円ほど値下がりしたときが狙い目なので、そこまで待ってみてもよいかも。
すぐに欲しいという人以外は、発売直後の高値で買うのはオススメできません。
【2位】シャープ「FN2ライン」
- シャープFN2ライン
- 実勢価格: ¥115,080〜
タイムセールは毎日開催中!Amazonで見る¥118,000〜
アイテム毎日更新中!楽天市場で見る¥115,080〜
※リンク先・価格は43インチのものとなります。
- 画質
- 音質
- 機能性
- 操作性
- レスポンス
- コスパ
ネット動画ならシャープ! 視聴までの操作が快適
20万円以下の安い4Kテレビのおすすめランキング2位は、2023年6月発売のシャープ(SHARP)「FN2ライン」。
新たにAIプロセッサーを採用した独自の処理エンジン「Medalist S4」を新搭載。
AIが顔や空などを検知して、番組のジャンルに合わせて画質と音質を自動で調整してくれるというものです。
実際にこの機能の効き目を感じたのは音質で、映画視聴時のサウンドの一体感は予想以上に優秀でした。
低音の臨場感は少し物足りませんが、そこまで気にはなりません。YouTubeで聴いたMVも、歌声の厚みや低音のバランスを表現できていました。
画質は、スタンダードの域を超えてはいない印象。明るさは十分ですが、色のトーンが派手派手しく、4K映像以外は画面全体に暖色系のオレンジやピンク寄りに。
肌の質感やスタジオの照明、セットの色彩にも違和感がありました。また、視野角がやや狭く、斜めから見たときに少し変色してしまうのも残念。
ただ、左右30度も首振りできるスイーベル機能搭載モデルなので、ある程度カバーできます。
ネット機能は汎用性の高い「Google TV」を採用していて、安定感のある操作性。レスポンスもサクサクでした。
アプリも任意で追加できるので、長期間使用しても常に新しいアプリを楽しめます。
なお、番組表や録画設定はシャープ独自の設計。使い慣れてないと設定などで迷う可能性もあり、好みが分かれそうです。購入前にお店でチェックするといいでしょう。
ネットまわりは操作性や機能は申し分なく、特にYouTubeの画質と音質は優秀です。視野角はかなり狭いので、スイーベルでの調整は必須かも。
Google TVは使いやすいですが、画質や音質などはスタンダードモデルの域を出ず。
まだ発売直後で割高感があるので、欲しい人は値下がりするのを待つほうがいいかも。ネット機能を重視する人におすすめの一台。
- おすすめポイント
-
- 多彩なアプリを使える
- YouTubeの音がキレイ
- がっかりポイント
-
- 視野角が狭い
- サイズ展開
- 43、50、55インチ
- 型番
- 4T-C43FN2
この機種ならではという個性は弱いですが、ネットまわりは画質も音質も合格です。
【画質】明るいけどコントラストが少し不足 視野角が狭いので首振りを活用すべし
色合いは派手ですが、明るさは十分明るいですが、暗部とのメリハリがもう少し欲しいかも。
視野角は狭めで、斜めから見ると白みがかってしまうのが少し難点。首振り機能を搭載しているので、画面角度をうまく調整するのがおすすめです。
正面からの画質はまずまずですが、視野角をつけるとかなり厳しさを感じました。
【4K映像の詳細評価】
コントラスト(夜景)
暗部の沈み込みが少しだけ弱さが感じられました。夜景の明るい部分と暗闇部分のメリハリがもう少し欲しいところです。
明るさ(雪景色)
20万円クラスのハイセンスよりも明るい画面。ただ、コントラストが弱めなので風景のダイナミズムを表現しきれず……。
色彩(花)
花の赤色は明るくあざやかに描けていますが、あと一歩すごみが欲しいところ。ピーク輝度がそこまで高くないのかも。
【音質】画面から音が出ていて一体感はバッチリ!
画面から音が迫ってくるような映像との一体感は優秀。特にYouTubeで音楽を聴いたときは、歌声の厚みや低音のバランスがよく、臨場感たっぷりでした。
画面との一体感があり、YouTubeもクリア。低音や人の声はイマイチかも。
一体感のある音質で、YouTubeの音楽はハイクオリティです。映画は低音がもう少し欲しい……。地デジはややこもって聞こえました。
【操作性】番組表や録画設定などの独特なUIは慣れが必要
ネット機能以外は独自のUIで、設定のコマンドアクションが多めだったり、番組表のフォントや色合いが少し単調で見にくいなど、細かな使い勝手で迷うシーンも……。
独自性が高く、シャープ好きには刺さります。
音声検索は立ち上がりがスムーズで、認識しにくい長い文章もきちんと聞き取りました。マイクの音声検索の精度も高く、拗音や長文もしっかりと認識してくれました。
リモコンのダイレクトボタンが10個も搭載してあるので、スムーズにアプリを立ち上げられるのも魅力です。TVerのボタン表示があるのは◎。
番組表や録画は独特な設計で好き嫌いがあるかも。ネット機能はサクサク。
【レスポンス】アプリの起動も電源ONもスムーズ
ほんの少しだけカーソルの動きが鈍いときがありますが、総合的に問題なし。
■起動テスト(平均値)
【電源OFF→ON】3.33秒
【電源OFF→Netflix】3.20秒
【ホーム画面→YouTube】1.78秒
電源のオン・オフもアプリの立ち上げもストレスを感じない速さでした。特にダイレクトボタンからネットフリックスの起動速度は全機種でもトップクラスです。
どの立ち上げ時も待たされている感じがなく、ストレスフリーの速さです。
【機能性】「Google TV」はサクサクで快適! 配信サービスも充実している
ネット機能のOSは「Google TV」を搭載していて、サクサクとした動作感はバツグン。アプリをストアからダウンロードできます。
Google TVなのでネット関連の使い勝手は快適。録画や便利機能は標準的です。
ネット動画や生活情報をキャッチできる独自サービスの「ココロビジョン」も搭載。ネット動画や料理のレシピ、エクササイズ動画などのエンタメ情報を配信してくれるサービスです。
リモコンのダイレクトボタンも豊富で、ネット機能は優秀。さまざまなアプリを利用したい人には最適です。
【コスパ】
55V型で約18万円は少し高め。値下がりをちょっと待ってもいいかも。
4Kテレビのおすすめは?
TVS REGZA「Z870Mシリーズ」
- 東芝Z870Mシリーズ
- 実勢価格: ¥178,000〜
タイムセールは毎日開催中!Amazonで見る¥178,000〜
アイテム毎日更新中!楽天市場で見る¥184,010〜
※リンク先・価格は55インチのものとなります。
- 画質
- 音質
- 機能性
- 操作性
- レスポンス
- コスパ
地上波好きに最適! 全録機能はレグザだけです!
20~30万円クラスの4Kテレビのおすすめランキング1位でベストバイに輝いたのが、2023年4月発売のTVS REGZA「Z870Mシリーズ」。
総合的に高得点を獲得して、最高点となったレグザ。目立った欠点は少なく、使っていて不満を感じることは少ないはずです。
特に地上波の視聴では、映像のクオリティが優秀。画面全体の立体感、ほとんど見られなかったノイズ具合など、高い完成度です。
一方、スタジオシーンで高音域が少しキンキンと耳につくシーンがあったのは悔やまれます。
また、レグザといえば欠かせないのが「全録(タイムシフトマシン)」機能。
最大6チャンネルを自動で録画できるこの機能は、地上波のドラマをうっかり見逃した経験がある人なら絶対に使ってほしいです。
番組録画の画面もわかりやすく、地上波放送を多数配信している「TVer」のダイレクトボタンもあり、地上波好きの気になるところを隅々までカバーしています。
映画視聴時やYouTubeでMVを視聴した際の音質も高評価。ユーザーがテレビを視聴する際、特に気になる点をしっかり押さえた手堅いおすすめ機種です。
地上波の全録機能、画質、そしてレスポンスのよさなど地上波視聴者に向けた機能が充実。
ただし、YouTubeの画質は「明るさが足りず、画面全体の解像度も不足している」と不満が出ました。
画質で少し点数を落としてしまったものの、他項目はほとんど高得点。画質も地上波では高評価でした。地上波をメインに視聴したい人におすすめです。
- おすすめポイント
-
- 全録機能がうれしい!
- 地上波の画質は不満少
- がっかりポイント
-
- YouTubeの画質は難点
- サイズ展開
- 55、65、75インチ
- 型番
- 55Z870M
音質は優秀。録画系も最強で使い勝手良好です。画質はほどほどながら十分です。
【機能性・操作性】「タイムシフトマシン」は唯一無二! 地上波勢に最適
多機能さがレグザの特徴です。画質は「地デジAIビューティ」「ネット動画ビューティ」など、視聴環境に合わせて自動で調整してくれます。
音質も、オーディオキャリブレーションやおまかせAIサウンドなど機能が充実。
そして何より高得点の要因となったのが「全録(タイムシフトマシン)機能」。地上波を視聴するならぜひ欲しい機能で、これだけのためにレグザを選んでもいいといえるほどです。
タイムシフトマシン録画の設定画面。自分の視聴環境に合わせて、残しておきたい時間帯を選べます。
専用のHDDを購入して接続すれば、登録した複数の地デジ放送番組チャンネルを同時に全自動録画してくれます。テレビではレグザだけです。
画質や音質など各機能を細かくいじれるので、自分向けの映像にしたいマニアにもおすすめできるモデルです。
画質、音質、録画に至るまで多くの機能を搭載。自分好みに調整できます。
リモコンのダイレクトボタンはTVerなど利便性の高いサービスに加え、自分がよく使うサービスに合わせて割り当てられるボタン2個と、豊富に搭載していて使いやすいです。
テレビは何年も使うAV家電なので、好みのサービスを設定できるボタンがあるのはうれしいです。
文字の視認性が高いので、ボタンが増えても迷うことは少ないです。
使いやすいホーム画面とリモコンです。ダイレクトボタンも充実。
電源OFF→YouTubeができないのはツラい
最近増えてきているのが電源オフ状態からダイレクトボタンを押すだけで、該当するコンテンツを起動してくれる機能です。
レグザもYouTubeのダイレクトボタンが付いているものの、直接起動ができないのが残念。電源をつけた状態でのYouTube起動時間は優秀です!
電源起動時など、基本的な操作でのレスポンスはどれも早かったです。
【画質】地デジもアプコンでノイズもほぼなし
タコにも十分な立体感があり、おいしそうに見えます。テロップも読みやすく、問題ありません。
地デジは十分な立体感。ノイズが全くないわけではないものの、ほとんど感じません。全体の完成度が高く、キレイな画質です。
アプコンとは、アップコンバート機能のこと。地デジ放送などの画質をテレビ側で自動調整。高画質化してくれます。
【4K映像の詳細評価】
コントラスト(夜景)
暗部の再現性は、今回検証した同価格帯の他社製品と比べるとやや劣っている印象。照明部と暗闇のメリハリがなく、立体感に乏しい……。
明るさ(雪景色)
明るさはまずまずというレベルで、輝度もそこそこ程度で十分楽しめます。雪景色の遠景部に少し粗さを感じました。
明るさ(雪景色)
落ち着いたトーンの色彩のため、あざやかさは少しだけ弱いです。ただ、花や風景の色合いはリアリティがあるのが高評価。
YouTubeの画質は少し物足りない……
地デジの画質は高評価だったものの、YouTubeの画質には違和感が……。
折原さんも「明るさが不足しているし人肌の色も黄色っぽくて、今ひとつ。また、画面全体の解像度感はぼやけを感じるレベルで、物足りません」とのこと。
YouTube視聴時は高画質エンジンが優秀な上位モデルほどの画質の作り込みは期待できません。
4K映像は色の鮮やかさに物足りなさがありましたが、明るさはそこそこです。
YouTubeや4K映像はもう少し色鮮やかさが欲しい。地上波は完成度が高いです。
【音質】映画とYouTubeが優秀迫力のある音を楽しめる!
UHD BDで鑑賞した映画の音質は見事。「臨場感はバツグン。低音の量感、音のスケール感、中域の音色もとても優秀。
YouTubeも高音質。少し高音が強すぎるものの、声の質感とズンズンとした低音がしっかり出ていて、十分なレベルです。
地上波は声の聞きにくさを感じることも。一方で映画はほぼ完璧な出来です。
【レスポンス】
ボタンを押してからほとんど2、3秒程度で起動してくれて、不満はほぼなし。
【コスパ】
多少、値段は張るものの、機能が充実しているので納得感があります。
ソニー「X90Lシリーズ」
- ソニーX90Lシリーズ
- 実勢価格: ¥210,639〜
タイムセールは毎日開催中!Amazonで見る¥256,870〜
アイテム毎日更新中!楽天市場で見る¥247,999〜
※リンク先・価格は65インチのものとなります。
- 画質
- 音質
- 機能性
- 操作性
- レスポンス
- コスパ
画質はトップに及ばずも使い勝手に優れたバランス派モデル
20~30万円クラスの4Kテレビおすすめランキングでレグザと同じく1位でベストバイに輝いたのが、2023年5月発売のソニー(SONY)「X90Lシリーズ」。
X90Lシリーズは認知特性プロセッサー「XR」の新機能として「XR Clear Image」を搭載。
ノイズ処理の向上をうたっていますが、地デジは白っぽい上、ノイズが感じられたのが残念です。ただ、4KとYouTubeは明るく精細感があり、高スコアを獲得しました。
音質も高音から低音までバランスよく、機能や操作性、レスポンスなども高評価。価格はやや割高ですが、総合力は優秀です。
「Google TV」でネット機能は優秀で、操作性はスムーズで快適、レスポンスも軽快です。
画質は地デジにノイズが乗る以外は高評価。音質も平均点以上で、トータルバランスに優れた一台。ネットの使い勝手を重視する人におすすめです。
- おすすめポイント
-
- ネット機能が充実
- レスポンスもサクサク
- がっかりポイント
-
- 地デジはノイズが多い
- サイズ展開
- 65、75、85インチ
- 型番
- XRJ-65X90L
【画質】地デジは白っぽさとノイズが気になる
ノイズ処理に優れた「XR Clear Image」を新搭載していますが、地デジはノイズがやや残って、肌が白っぽくのっぺりした印象なのが残念。十分にキレイですが、インパクトは弱めでした。
ただ、4Kは明るく遠近感の表現に優れ、YouTubeは肌色のバランスや衣服の質感などをリアルに描写できて高評価です。
「XR Clear Image」は、ソニーの「XR」という認知特性プロセッサー。人の脳のように認識することで、よりリアリティのある映像や音を再現できます。
4K映像の暗部表現やYouTubeの明るさなど、どのコンテンツも合格点ですが、弱点を克服しきれていません。
【4K映像の詳細評価】
コントラスト(夜景)
黒の沈み込みは必要十分ですが、最高というレベルには至っていません。明るい部分との差がイマイチでインパクト低め。
明るさ(雪景色)
明るさは十分で景色の遠近感もしっかりと再現できています。雪景色のカラーも派手すぎずにリアリティを感じました。
色彩(花)
自然の複雑な色合いがナチュラルで違和感がありません。ただ、発色は目を奪われるというほどのスゴみは低いです。
【音質】
地デジはクリアですが、映画と音楽はより立体感が欲しいです。
【機能性】主要アプリ網羅でストアから追加も可
「Google TV」搭載でアプリは充実しています。4Kチューナーを3つ搭載し、視聴している番組とは別に2番組を同時録画できます。ネット機能も使い勝手は◎。
【操作性】ネットも録画もサクサクと軽快に操作できる!
ダイレクトボタンは少なめ。クイック設定が便利です。リモコンの「クイック設定」でメニューバーが表示されて、スムーズに各種設定できます。
■起動テスト
【電源OFF→ON】4.00秒
【電源OFF→Netflix】2.66秒
【ホーム画面→YouTube】0.92秒
ネット機能も番組表もレスポンスが速く、カクつきはほぼ感じません。
ボタンひとつで映像や音質などの多彩なモード設定がすぐにできるクイック設定は、地味に使えます。
【レスポンス】
どの操作もサクサクで軽快。起動テストも優秀でした。
【コスパ】
値段なりではありますが、発売直後のため少し割高です。
ハイセンス「UXシリーズ」
- ハイセンスUXシリーズ
- 実勢価格: ¥227,000〜
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※リンク先・価格は65インチのものとなります。
- 画質
- 音質
- 機能性
- 操作性
- レスポンス
- コスパ
mini LEDらしく高精細 画質評価が満点に!
20~30万円クラスの4Kテレビのおすすめランキング3位は、2023年5月発売のハイセンス(Hisense)「UXシリーズ」。「ハイセンス史上最高画質」をうたう最上位機です。
UXシリーズは、高密度化したmini LEDバックライト「ダイナミックXディスプレイ」やREGZAと共同開発された画像エンジン「HI-VIEエンジンX」を搭載。
今回の検証では「4K」「地デジ」「YouTube」の全項目で満点評価。本誌のテストにおいて液晶テレビで満点になるのは珍しいです。
4Kの色彩表現は落ち着いたトーンで、インパクトでは後述するシャープのEP1よりおとなしいですが、mini LEDらしい「明るさ」や「あざやかさ」は必要十分です。
風景のダイナミズム、動植物の細やかなディテールの描写など、昨年モデルから大きく進化していました。
もちろん、地デジやYouTubeの人肌の質感や立体感も描けていて、液晶モデルのフラッグシップに恥じない実力でした。
画質については、検証したモデルのなかでダントツの良さ。どのコンテンツも精細で美しい映像を楽しめました。
とはいえ、「画質」以外の項目については、少し物足りないのが気になりました。
音質については「オーディオキャリブレーション」で視聴環境に合わせたサウンドの最適化ができるほか、「Dolby Atmos」対応。
実際の検証では、たしかに低音の迫力と広がりはありますが、中高域はもう少しだけ厚みやまとまりが欲しいと感じる場面もありました。
音質や機能などはフツーという印象で、価格も割高感があります。
機能や操作についても、他のスタンダードモデル機と代わり映えせず、悪くはないけれど物足りなさを感じたことは事実です。
画質は文句なしの最高評価ですが、それ以外は及第点という印象。mini LEDの明るくて精細な映像を楽しみたい人におすすめ。
価格も発売直後で少し割高なので、もう少し買い待ちして値下がりすれば、最上位としてコスパもより優秀になる一台です。
- おすすめポイント
-
- 画質は圧巻の美しさ
- 迷いにくいUI
- がっかりポイント
-
- 発売直後でまだ高い
- サイズ展開
- 65、75インチ
- 型番
- 65UX
液晶のフラッグシップということもあり、画質については頭ひとつ抜けています。
【画質】4Kの自然風景がリアルで迫力抜群! 地デジもYouTubeも文句なし
UXシリーズはハイセンスの液晶モデルにおけるフラッグシップで、画質の評価は検証機のなかでも別格でした。
4Kは立体感のあるダイナミズムや細部のシャープな表現など、感動モノの美しさ。地デジやYouTubeはリアルな色のトーンで人肌や衣類の質感をリアルに再現しています。
視野角も広くて斜めから見ても白っぽく映らず、液晶モデルとしては"最高級"といえます。
圧倒的に明るく、メリハリのある描写。発色は少し派手ですが、ノイズも少なく見やすいです。
派手すぎないトーンで、違和感のない色合い。肌の質感や衣服のシワなどもリアルです。
4K画質
風景には奥行きがあり、遠景の細部までリアルに描写されていました。特に雲や波などが立体的で、自然の映像はダイナミズム満点です。
色彩もあざやかですが違和感がなく、花弁や蝶などの産毛までクリアに再現できています。
mini LEDの最上位らしく明るさは圧倒的でメリハリのある描写が特徴。視野角も広く、どのコンテンツも文句なしの美しさでした。
4K、地デジ、YouTubeの全てがクリアで明るく、文句なしの高画質でした。
【4K映像の詳細評価】
コントラスト(夜景)
暗部がしっかりと沈んでいて、夜景の美しさをきちんと表現できています。明るい部分もぼやけず、明瞭に描きました。
明るさ(雪景色)
画面の輝度感はminiLEDのなかでもハイレベル。雪の白色が浮かず、精細に描写できていました。遠景の細かな表現は圧巻。
色彩(花)
チューリップの赤色があざやかで、花弁の立体感もしっかり描かれていました。また、遠景も細かなところまで発色がキレイ。
【音質】
オーディオキャリブレーション搭載ですが、音の厚みや臨場感はイマイチ。
【機能性】ストアDLは不可だがメジャーアプリは搭載
独自OSなのでストアからアプリをDLすることはできませんが、標準搭載されている映像配信アプリは有名どころをしっかりと網羅しています。
レイアウトもGoogle TVっぽく迷わず使えて、動作もサクサクとスムーズ。
マイナーなアプリを使いたい人はセットトップボックスやミラーリング機能を利用するのがおすすめです。
リモコンのダイレクトボタンが10個あるのも便利です。
主要アプリは標準搭載しますが、DLは不可。チューナー数や録画も平均的。
【操作性】独自OSはシンプルで迷わずに使えます
テレビの番組表や録画設定の画面などのUIはレグザそっくりです。番組表や録画の設定画面はフォントやレイアウトが工夫されており見やすく、コマンドの選択もスムーズ。
テレビや録画番組の検索や絞り込み機能も便利です。ただし、リモコンボタンの数字が細めでやや見にくかったり、ダイレクトボタンの位置が下側で押しにくかったりが少しだけ残念でした。
かくつかず動作はスムーズ
番組表や各モードの設定時に画面が止まらず、スムーズに動作していました。
マイク認識の精度も優秀
長文で検索しても間違えずに認識。結果が出る速さもまずまずです。
機能が多くないため、UIもシンプル。ダイレクトボタンは10個と多めです。
【レスポンス】起動テストの結果はあまり振るわず
カーソルや画面移動はサクサクと速いです。
■起動テスト
【電源OFF→ON】8.54秒
【電源OFF→Netflix】10.43秒
【ホーム画面→YouTube】2.35秒
電源オンで約8秒、Netflixの立ち上がりは10秒以上で、起動テストの結果はイマイチ。
カーソルの動きや画面移動などはサクサク。起動テストは振るわず……。
起動が遅めなので、ボタンを押したかどうか、不安になるシーンもありました。
【コスパ】まだ発売直後なので待てば安くなる可能性大
液晶の最上位モデルは、大手国産メーカーだと65V型で40万円以上するのが当たり前。それと比べると、ハイセンスは65V型で40万円を下回る価格で、コスパは十分だといえます。
しかし、まだ発売直後なので割高感あり。今後、半年から1年かけて値下がりしていく可能性は高いです。
発売から2~3カ月後から値が下がり始め、 半年から1年かけて最安値になる傾向です。
シャープ「EP1シリーズ」
- シャープEP1シリーズ
- 実勢価格: ¥219,100〜
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※リンク先・価格は55インチのものとなります。
- 画質
- 音質
- 機能性
- 操作性
- レスポンス
- コスパ
クリアで包み込まれる臨場感 一体感のある高音質が最高!
20~30万円クラスの4Kテレビのおすすめランキング4位は、2022年11月発売のシャープ(SHARP)「EP1シリーズ」。
2021年に誕生した「AQUOS XLED」の第2世代で、mini LEDによるAQUOS史上最高の輝きと色表現力を両立するモデルですが、画質よりもプロが評価したのは音質です。
本機は11個のスピーカーを搭載し、「Dolby Atmos」にも対応。特に映画は画面との一体感が素晴らしく、低音の迫力や広がりは内蔵スピーカーを超えるレベルです。
音質は文句なしのトップで、ネット機能の「Google TV」は使い勝手よし。
ただ、それ以外の項目は標準的です。画質は人肌やスタジオセットなどの色合いが派手すぎて少し不自然。派手な色合いの違和感と視野角の狭さが気になりました。
収録映像よりもアニメの視聴におすすめです。
- サイズ展開
- 55、60、65、70、75インチ
- 型番
- 4T-C55EP1
【画質】色が少し不自然でノイズも多めでした
映像の明るさはトップクラス。明るく色彩強めなアニメに向いています。しかし、YouTubeと地デジは全体的にオレンジやピンクっぽい色合いで、ややノイズや不自然さを感じました。
4Kは明るく精細でした。明るさはトップですが、色合いが派手で違和感あり。
【4K映像の詳細評価】
コントラスト(夜景)
暗部は完全に沈み込んでいませんが、やや気になる程度。照明部がしっかりと明るく、暗部との対比をうまく描きました。
明るさ(雪景色)
白色の再現は飛び気味ですが、明るさはしっかりとしていて、画面全体はクッキリとしています。
色彩(花)
明るく、あざやかな部分の美しさはプロも絶賛。とくにチューリップの赤色の発色がすばらしく、インパクトが大きいです。
【音質】画面から迫ってくる音で包まれるような没入感
画面の中心から音が迫る印象で、映像との一体感や低音の広がりは秀逸。人の声はクリアで、ライブ感も高いです。
画面から迫るような一体感のあるサウンドは最高級。
厚みのある低音や音の広がりが素晴らしく、一体感や臨場感はダントツ。人の声もノイズレスで聞きやすい!
【機能性】「Google TV」搭載でネット機能は問題なし
「Google TV」で好きなアプリをDLできて使い勝手も問題なし。リモコンに加えて、本体にもマイク機能を搭載していて、ハンズフリーで動画検索などができます。
ハンズフリーやスイーベルによる「首振り」など、少し細かいけれど、使ってみると意外に利便性を感じる機能がシャープの特徴です。
ネット機能は優秀。録画やチューナー数は標準的です。
【レスポンス】
ボタン操作の動きは軽快。起動テストも及第点です。
【コスパ】
液晶のフラッグシップですが、昨年末の発売にしては割高です。
以上、4Kテレビのおすすめランキングでした。次に番外編として、お買い得な”型落ち”4Kテレビについても解説します。
【番外編】型落ち4Kテレビの選び方は?
4Kテレビは発売日から経過した月日に比例して、どんどん価格が落ちて安価になります。コスパを最重視するなら、新機種が登場したことで底値に落ちた型落ちモデルを狙うのがおすすめです。
型落ちというと聞こえが悪いですが、少し前まではおすすめモデルとして本誌も取り上げていた注目製品。値段が落ちたからといって、その高性能な機能性は何も変わりません。
一番いいのは家電量販店で実際にテレビの画質を見つつ、リモコンも触ってみて使い勝手をチェックすること。
今回紹介したテレビも、まだ大手の家電量販店に在庫がある製品を選んでいますが、より安いテレビを探すならネット通販で製品を見ずに選ぶ必要があります。
その場合、下記の3点を購入前に必ずチェックして製品を選ぶのがおすすめ。
特に「Google TV」搭載の有無は、テレビを長く使う上での使い勝手に大きく関わってくるので要チェックです。失敗しないテレビ選びを目指しましょう!
型落ちテレビの選び方1「Google TV」搭載のテレビなら不満を感じにくい
YouTubeやNetflix、Prime Video、TVerなどメジャーな動画アプリを全部楽しめます。
各種配信アプリをまたいでおすすめの動画を教えてくれます。
自分でアプリを追加できるので、5年後、10年後に新しい配信アプリが出てきてもすぐ追加できます。不満を感じにくい仕様です!
型落ちテレビの選び方2:使用している映像エンジンが最新テレビと同じものを選ぶべし!
テレビ内蔵の映像エンジンが変わると、画質は大きく変わります。
幸い、メーカーも毎年変えることはなく、数年に1回ほど。なので、最新モデルと同名エンジンを使用しているテレビを選べば、最新テレビに近い画質を楽しめます。
確認方法ですが、基本的に製品ページの「主な仕様」や「特徴」ページに掲載されています。例えばレグザの「Z870M」の映像エンジンは「レグザエンジンZR」です。
型落ちテレビの選び方3:ダイレクトボタンの有無には要注意
最近はダイレクトボタンが加速度的に増えていますが、各社のリモコンで結構違います。ネットで買う際も、必ずリモコンにダイレクトボタンがどれくらい付いているかチェックしましょう。
▼絶対欲しいボタン
- YouTube
- Prime Video
- Netflix
- Hulu
型落ちテレビの選び方4:家電量販店では「番組表」を見よ
家電量販店でテレビを探しても、みんななめらかでキレイに見えて何がいいのかわかりにくいのではないでしょうか?
AV評論家の折原一也さんに何を確認すべきか伺ったところ、テレビ番組表やホーム画面を見るのがいいとのこと。使い勝手に直結するので、触って確かめて見ましょう。
購入前はチェックし忘れますが、使っていると気になる点です!
【番外編】安い型落ち4Kテレビのおすすめは?
ハイセンス「65U9H」
- ハイセンス65U9H
- 実勢価格: ¥109,800〜
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地デジやネット動画がノイズレスで立体感ある映像を楽しめる!
型落ち4Kテレビでおすすめのハイセンス(Hisense)「65U9H」は、地デジとネット動画は、立体感のある映像です。
さらに4K映像では液晶らしい明るさで、色彩も違和感のない鮮やかさ。夜景の「黒」に若干の白浮き感はあるものの、十分なクオリティです。
音質も、地デジで人の声が少しこもり気味なものの、音の広がりは十分合格点。操作時のレスポンスも良く、リモコンも使いやすいです。
画質・音質は十分合格点で、不満を感じることなく地デジやネット動画を楽しめます。
操作画面(OS)も使いやすくはあるものの、自分でアプリの追加ができないのが残念ですが、2022年6月発売時から値下がりしているのでおすすめです。
- おすすめポイント
-
- 立体感バツグンの画質
- 使いやすい独自OS
- がっかりポイント
-
- アプリの追加はできない
- 幅
- 145.2cm
- 奥行
- 30.0cm
- 高さ
- 91.4cm
- 重量
- 31.5kg(スタンド含む)
- 型番
- 65U9H
画質や音質に大きな欠点が見当たらない、トータルバランスが優秀な一台。発売時から高コスパでしたが、さらに値段が落ちました。
YouTube映像はノイズがしっかりと抑えられていて、色も鮮やか。劣化を感じず楽しめます。
ネット機能は独自OSではあるものの、Android TVにそっくりなので、使いやすいです。
LGエレクトロニクス「OLED55C2PJA」
- LGエレクトロニクスOLED55C2PJA
- 実勢価格: ¥146,258〜
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「9.2」msの低遅延でストファイ6でも勝ちまくり!
型落ち4KテレビでおすすめのLGエレクトロニクス「OLED55C2PJA」は、ゲームモードでの入力遅延計測で好成績を出しました。
「ストリートファイター」シリーズなどの、反応スピードが求められるゲームにピッタリです。立体音響も高評価でした。
モニターの反応速度はもちろんのこと、クリアな4K画質で、夜景映像もバッチリ再現してくれました。
ただし、リモコンのダイレクトボタンが少なくてUI(操作画面)が少し迷いやすいのは気になります。ゲーム好きにおすすめです。
- おすすめポイント
-
- ゲームの低遅延は見事
- 4K画質もかなり優秀
- がっかりポイント
-
- リモコンやUIが難点
- 幅
- 93.2cm
- 奥行
- 17.0cm
- 高さ
- 57.5cm
- 重量
- 10.1kg(スタンド含む)
- 型番
- OLED55C2PJA
モニターの入力遅延は、当時の検証機中トップの「9.2ms」をマークしました。
4K画質は有機ELだけあってハイレベル。精細感があり、明暗も再現しました。
まとめ:レグザが総合力でトップに
今回検証したモデルのほとんどが、従来の液晶モデルよりも色のあざやかさや明るさに優れた「mini LED」を搭載しています。今年発売された有機ELテレビと見比べてみましたが、明るさは「mini LED」の液晶モデルが勝っている印象でした。
また、昨年の液晶モデルと比べても、各メーカーの明るさやあざやかさは向上しています。
そのなかでも、4K画質面のベストはハイセンスのUXシリーズ。自然風景や動植物などの各シーンで、明るくてあざやかな映像を再現しておりおすすめです。
雪景色ではしっかりと明るく美しい「白」を描き、赤いチューリップは目の覚めるようなあざやかさです。
コントラストの表現力も本機は別格。液晶モデルのフラッグシップだけあり、夜景の明るい部分と暗闇の部分をしっかり描き分けていて、有機ELに迫る実力を感じさせました。
そして最終結論ですが、全項目でトップという最強モデルは登場しませんでした。画質は「4K」「地デジ」「YouTube」の全てで満点を獲得したハイセンスのUXシリーズがベスト。
音質は画面との一体感あふれる立体的なサウンドを体感できたEP1ラインなど、部門ごとのベストは割れる格好に。
そのなかでも、レグザのZ8790シリーズは優れた総合力でベストバイを獲得。最大のポイントは唯一の全録機能を搭載したモデルであること。
6チャンネルを丸ごと録画できるメリットは大きく、地デジの視聴モデルとして機能性では最高評価を受けています。
音質やUIの使いやすさ、レスポンスはハイエンド機にふさわしい実力でおすすめです。
レグザと同点だったソニーはレスポンスの良さから操作性ナンバーワン。バランスのいい一台でした。
お手頃価格のハイセンスのU8Kシリーズは、十分すぎる画質と音質。コスパ重視ならおすすめです。
4Kテレビのおすすめ ハイセンス「U8Kシリーズ」
ハイセンス
UK8シリーズ
ハイセンス「U8Kシリーズ」は、画質と音質は価格を超える出来栄え。ネット機能が独自OSでアプリの追加はできませんが、総合力に秀でたコスパ最強の1台です。
現行モデルの4Kテレビのおすすめ ソニー「X90Lシリーズ」
ソニー
X90Lシリーズ
ソニー「X90Lシリーズ」は、使い勝手に優れたバランス派モデル。ネット機能が充実していて、操作性もレスポンスも抜群です。
現行モデルの4Kテレビのおすすめ TVS REGZA「Z870Mシリーズ」
TVS REGZA
Z870Mシリーズ
総合力ベストのTVS REGZA「Z870Mシリーズ」は、地上波の視聴のクオリティが優秀。全録機能もあり、音質も高評価でした。地デジ放送を存分に楽しみたい人におすすめです。
4Kテレビが気になっている人は、本記事のおすすめを参考に、お気に入りをみつけてみてくださいね。
4Kテレビの売れ筋ランキングもチェック!
4KテレビのAmazon・楽天の売れ筋ランキングは、以下のリンクからご確認ください。
スマホでもテレビでもYouTubeを見ますが、テレビだと音の厚みが段違い。MVもテレビで印象が一変します。