セットトップボックスはなぜおすすめ?
最近のテレビの多くは、YouTubeや各種サブスクのアプリを搭載しています。とはいえ、「家のテレビ、動作が遅いし、サブスクの数や機能も少ないな……」と思っている人もいるのではないでしょうか。
最新テレビでもネット対応には差がある
テレビの動画配信サービスへの対応はAndroid TV搭載のモデルが最も充実しています。一方、Android TVを採用しないLG、一部モデルが独自OSのハイセンスやレグザを中心に、最新機種でもTVerやDAZN、ABEMAなどに非対応なことも……。
そんな人にぜひオススメしたいのが、セットトップボックスです。
ネット対応が進んでいなかった古いテレビはもちろん、最新のテレビでも動画サービスのヘビーユーザーなら導入する価値はあります。
また、セットトップボックスの魅力は、サブスクの追加だけではないんです。今回は代表的なセットトップボックス、AmazonとAppleの2製品を比較し、それぞれの特徴や魅力、違いについて解説します。
代表的なセットトップボックスって?
Amazon「Fire TV Cube(第3世代)」
Amazon
Fire TV Cube
(第3世代)
実勢価格:9650円
サイズ:W86×D86×H77mm・513g
※Amazonの送客先は新モデルです
Amazon「Fire TV Cube(第3世代)」は映像のアップスケーリング機能が特徴。画質が荒くなりがちなYouTubeの動画はもちろん、サブスクの映像作品をより高品質にアップグレードすることができます。
また、Alexaの音声認識機能の処理速度も爆速。使い勝手も大きな魅力といえます。
Apple「Apple TV 4K」(第3世代・Wi-Fi+Ethernet)
Apple
Apple TV 4K
(第3世代・Wi-Fi+Ethernet)
実勢価格:2万3800円
サイズ:W93×D93×H31mm・208g
Apple「Apple TV 4K(第3世代)」はストレージの多い最上位モデル。iPhoneやiPadなど同メーカーのデバイスとの互換性の高さが特徴です。手持ちのデバイスがApple製ならより簡単に連携でき、快適性がさらにアップします。
「Fire TV Cube」と「Apple TV 4K」を比較
ということで2022年に発売したセットトップボックス2製品、Amazon「Fire TV Cube(第3世代)」とApple「Apple TV 4K(第3世代)」の機能性や使い勝手をAV評論家の折原さんと検証しました。
ここからは、検証結果を順に解説していきます。
【オーディオ】映像体験に欠かせない音にもメリット
▼Amazon「Fire TV Cube(第3世代)」
Amazon「Fire TV Cube(第3世代)」にAmazonのスマートスピーカーの最上位モデル「Echo Studio」を2台追加すると、立体音響でPrimeVideoやNetflixの作品を楽しめるようになります。
▼Apple「Apple TV 4K(第3世代)」
AirPods Proなど空間オーディオ対応のイヤホンをApple TVにつなぐと、本格的な立体音響で映画やドラマを再生できます。夜間でも近所迷惑になりません。
【ネット】動画サービスの起動速度がほぼ一瞬!
実際に動画サービスアプリの起動速度を2022年発売の4Kテレビと比較。セットトップボックスはWi-Fi 6対応なので、4Kテレビより格段に速くなりました。
ネット利用は現行世代の4Kテレビと比べても快適なほどです。
動画サービスアプリの比較結果
※画像はAmazonより
ハイセンス
U9Hシリーズ
実勢価格:17万3392円
▼テスト結果
- YouTubeの起動:2.56秒
- Netflixの起動:1.77秒
- Wi-Fi対応:Wi-Fi5
- 非対応の主要な動画サービス:DAZN/TVer/Apple TV+
Amazon
Fire TV Cube
(第3世代)
実勢価格:9650円
※Amazonの送客先は新モデルです
▼テスト結果
- YouTubeの起動:1秒以下
- Netflixの起動:1秒以下
- Wi-Fi対応:Wi-Fi 6
- 非対応の主要な動画サービス:なし
Apple
Apple TV 4K
(第3世代・Wi-Fi+Ethernet)
実勢価格:2万3800円
▼テスト結果
- YouTubeの起動:1.6秒
- Netflixの起動:1秒以下
- Wi-Fi対応:Wi-Fi 6
- 非対応の主要な動画サービス:TVer(iPhoneやiPadからAirPlayでミラーリング再生可能)
【画質】方向性に違いあり。好みで選んで!
▼Amazon「Fire TV Cube(第3世代)」
Amazon「Fire TV Cube(第3世代)」は、「解像度復元」でYouTubeなどのやや粗い映像もシャープに見えるように。
色深度を初期設定の8ビットから12ビットに変更すれば、4Kテレビの表示性能も発揮できます。
▼Apple「Apple TV 4K(第3世代)」
Apple「Apple TV 4K(第3世代)」は、4Kテレビに接続すると「ドルビービジョン」に。
テレビのパネルに適した色味に自動で設定されるので便利です。
また、iPhoneのカメラを使った色調の補正機能まであります。
現実に近い映像表現で映画視聴に向いています。
【ホーム画面】「Fire TV Cube」が楽。「Apple TV」は若干の慣れが必要
▼Amazon「Fire TV Cube(第3世代)」
- 評価:優秀
Amazon「Fire TV Cube(第3世代)」は、選択画面がほぼテキストベースのわかりやすいレイアウト。誰でも簡単に使いこなせます。
▼Apple「Apple TV 4K(第3世代)」
- 評価:良好
Apple「Apple TV 4K(第3世代)」は、初めて使う人は少々慣れが必要ですが、すぐに使いこなせるでしょう。iPhoneユーザーなら直感的に操作可能。
【リモコン】デザインはどちらも良し。使い勝手は「Fire TV Cube」が優秀
▼Amazon「Fire TV Cube(第3世代)」
- 評価:優秀
各種サブスクのダイレクトボタンがあるのは魅力。操作は声だけでも可能です。
▼Apple「Apple TV 4K(第3世代)」
- 評価:良好
最小限のボタンでわかりやすいのは良いのですが、追加でダイレクトボタンが欲しいです。
AppleTVはデザインは優秀ですが、スライド式のパネルは誤動作のリスクがややあります。
「Fire TV cube」と「Apple TV 4K」どちらを買うべき?
以上、Apple「Apple TV 4K(第3世代・Wi-Fi+Ethernet))」とAmazon「Fire TV Cube(第3世代)」の比較結果でした。
いずれも価格は約2万円代とやや費用はかかりますが、自宅で頻繁に動画や映画を観る人にはぜひ使ってほしいアイテムです。どちらを買うべきかは、手持ちのスマホとの相性で選んでOKです。
「Fire TV cube」はこんな人におすすめ
- 自宅にアレクサを導入したい
- YouTubeをテレビでよく観る
- Android端末を使っている
「Apple TV 4K」はこんな人におすすめ
- サブスクで映画をよく観る
- iPhoneやiPadを使っている
得意分野はそれぞれなので、お使いのデバイスに合わせた利用がオススメです。
セットトップボックスは接続も操作も超簡単。1つあればテレビの使い勝手が向上します。家のテレビが2万円の投資でここまで変わるなら買う価値アリの製品です。
なお、映像のクオリティや解像度に重要性を感じない人や、動画やサブスクをテレビで観ない、リモコンが増えるのが嫌という人にはセットトップボックスは必要ないかもしれません。
2万円は厳しい人は「Fire TV 4K Max」がおすすめ
Amazon
Fire TV 4K Max
実勢価格:6980円
サイズ:W30×D14×H108mm・48.4g
Amazon「Fire TV 4K Max」は、ここまで紹介した2製品と比べて処理速度はやや劣るものの、各種サブスクの配信機能は完備。
テレビで動画やサブスクが観たいけれど、映像のアップスケーリング機能や速度にこだわりがなければこちらを買ってもOKです。
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