安いアクティブスピーカー3製品を比較!
おしゃれなオーディオルームを作るコツは、できるだけコードの配線を減らすこと。そのために重要となるのがBluetoothなどで接続する「無線化」です。
まず、必ず設置したいのがBluetooth対応のアクティブスピーカー。
こちらはアンプを内蔵しているので、スマホやDAPなどのBluetooth対応プレーヤーがあれば音楽を流すことができます。つまりスピーカー単体を設置しておくだけでオーディオルームが完成するんです。
Bluetooth対応アクティブスピーカーとは?
Bluetooth対応アクティブスピーカーはアンプを内蔵していて、スマホやデジタルオーディオプレイヤーなどのデバイスとBluetoothで接続するだけですぐに音楽を聴くことができるスピーカーのこと。
配線はスピ ーカー同士と電源ケーブルだけなので、コンパクトに設置できます。
ちなみに、アクティブスピーカーのなかにはLDACやaptX Adaptiveなどの高音質なハイレゾ音源などを再生できるコーデックに対応しているモデルもあります。
なかには専用アプリで音質を微調整できるモデルもあり、音にこだわる人でも安心です。
また、アクティブスピーカーは有線接続の入力端子も搭載しているモデルが多く、有線・無線のさまざまなデバイスをそろえて、オーディオルームをカスタムしていけるのも魅力的です。
今回、雑誌『MONOQLO』はBluetooth対応の安いアクティブスピーカーを比較テスト。
音の専門家と聴き比べておすすめを探しました!
音を楽しむ5つの基本ルールは?
省スペースでも最高の音を堪能するため、オーディオライターのゴン川野さんに「音を楽しむ5つの基本ルール」をお聞きしました。
ルール1:ステレオを楽しむなら正三角形置きに!
ツイーターの高さと角度にも配慮
オーディオ環境を作るとき、2つのスピーカーと視聴する自分の位置が正三角形を描くように配置するのが「理想的」と言われています。
また、2Wayや3Wayのスピーカーの場合、ツイーター(小さい円形部)が自分の耳の方向に向くような高さや角度を意識して置きましょう。
「完全」でなくても、できるだけ“理想”に近づけるのがおすすめです。
上から見た設置例
まずはスピーカーと自分が正三角形(3つの角が各60度)になる配置を意識します。
そして、ツイーターを視聴時の耳の位置に向くように、棚やスタンドを利用して調整しましょう。
ルール2:最小構成を目指すならアクティブスピーカー
アクティブスピーカーとBluetooth対応デバイスだけで良音を鳴らせる
アクティブスピーカーはアンプを内蔵しているので、あとはBluetooth対応のスマホやPC、コンポなどのプレーヤーを用意するだけで「音」を鳴らすことができます。
さらに音にこだわる人は、スピーカーのコーデックがLDACなどの高音質音源に対応しているかどうかをチェック。
また、Bluetooth対応のヘッドホンやレコードプレーヤーを組み合わせて音響環境をカスタムしていけます。
①プレーヤー
Bluetooh対応アクティブスピーカーで「音」を鳴らすために必要なのは、Bluetoothを搭載しているスマホやPC、レコードプレーヤーなどを用意すればOKです。
②アクティブスピーカー
アクティブスピーカーはアンプ内蔵なので、Bluetoothに対応する音楽プレーヤーと連携すれば再生できます。
アンプは内蔵済みのため用意する必要はありません!
ルール3:スピーカーは外側から徐々に内側に向けて調整する
内側にずらすことで聞こえ方が変わる
左右のスピーカーを内側に向けて少しずつずらすことで、音の聞こえ方を調整することができます。
音に違和感があるときは試してみましょう。
外側に向けることは基本的にないので内側に向けましょう。
ルール4:置き場所がせまければスピーカーは横置きに
ツイーターの音の方向が耳に向かうのが基本
必ずしもツイーターを上側にして置く必要はありません。
先述したツイーターと耳の位置関係を考えて、横向きやツイーターを下側に置くのもありです。
ルール5:スピーカーの両脇は空ける
スピーカーの周囲は物を置かないのが正解
スピーカーの近くに壁や小物などの障害物があると、それに低音が反射して響きすぎることがあります。
周囲を囲うような物は置かず、すっきりさせるようにしましょう。
スピーカー背面もなるべく空ける
背面や側面に隙間を作ることで、「音」が干渉しにくくなります。
障害物をどかして聞いてみると、強すぎた低音が程よく変化しました。
安いアクティブスピーカーの選び方は?
今回、雑誌『MONOQLO』編集部は安いアクティブスピーカー3製品をピックアップ。
オーディオライターのゴン川野さんと共に各製品を比較テストしました。
検証方法
Androidのスマートフォンと接続。Amazon Musicの楽曲を視聴して「音質(高域・中域・低域)」「迫力」「解像度」の3項目をチェック。
また、スピーカーの操作性や入出力端子などの「使い勝手」も確認して総合評価を出しました。
安いアクティブスピーカーのおすすめは?
プロと一緒に実際に使ってみた、安いアクティブスピーカーのおすすめランキングです。それぞれの項目を緑のボタンで並べ替えられるので、商品選びの参考にしてみてくださいね。
商品 | ||||||||
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エディファイアM60
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オーディオテクニカAT-SP3X
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フォスター電機FOSTEX PM0.1BD
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【1位】エディファイア「M60」
- エディファイアM60
- 実勢価格: ¥23,979〜
- 高域
- 中域
- 低域
- 迫力
- 解像度
- 使い勝手
- おすすめポイント
-
- 小型モデルとしては音質も機能も十分!
- 専用スタンドやコードも充実!
- がっかりポイント
-
- スピーカーケーブルが独自タイプ
- 幅
- 100mm
- 奥行
- 147mm
- 高さ
- 168mm
- 重量
- 3.07kg(1ペア)
- 対応コーデック
- SBC、LDAC
- 型番
- MF60
ボーカルも楽曲も良音! LDAC対応でハイレゾもOK
高域から低域まで、高音質かつバランスの良さが特徴です。
厚みのある低音は臨場感も十分。LDACで再生すると音の情報量が多く、楽曲の細やかな表現を楽しめます。
高音から低音までバランスのよい帯域でどんな曲にも合います。
高域
高音のヌケがよくて、クリアな響き。
女性ボーカルのなめらかな歌声もリアルに表現できていました。
中域
男性ボーカルのツヤのある質感をうまく再現。音の情報量が多く、厚みのある音色を味わえました。
低域
さまざまな「音」の情報量が多彩。
歯切れのよい低音は響きが適度で、中高音とのバランスがよいです。
専用アプリで遠隔操作や音の調整ができる
専用のスマホアプリで遠隔操作できるのも魅力。
ボリューム操作はもちろん、イコライザーで「音色」を自分好みに微調整したり、プリセットを選ぶことができます。
設置したときに音の聞こえ方に違和感があったとき、スマホから手軽に調節できるのは便利です。
有線の入力端子が多彩
有線の入力端子はUSB-C端子とAUX端子の2つを搭載していて、付属のコードも多彩です。
手軽にテレビやパソコン、さまざまな音楽プレイヤーと接続することができます。
スピーカーケーブルが独自タイプなのが惜しい!
スピーカー同士を繋ぐケーブルは専用の4ピンタイプ。
広く市販されている物ではないので、延長しにくいのがネックです。
【2位】オーディオテクニカ「AT-SP3X」
- オーディオテクニカAT-SP3X
- 実勢価格: ¥24,300〜
- 高域
- 中域
- 低域
- 迫力
- 解像度
- 使い勝手
- 幅
- 125mm
- 奥行
- 136mm(突起部除く)
- 高さ
- 200mm
- 重量
- 1.5kg(約、L側)、1.6kg(約、R側)
- 対応コーデック
- SBC
- 型番
- AT-SP3X
重低音の響きが遠くまでしっかり届く
ベストバイの製品には一歩及ばないものの、実用性ある仕上がりでした。
量感のある低音が部屋のなかに広く響きました。
高域
「音」の情報量はほどほどで、ボーカルの音色に情感が乗っていました。
中域
粒立ちがよく、輪郭がはっきりとした音色。男性ボーカルの歌声に合う音質です。
低域
量感は検証機でもトップですが、高域への干渉は低め。
遠くまでよく届きました。
使い勝手
有線の入力端子はアナログ(RCA)のみなので、無線接続が基本です。
【3位】フォスター電機「FOSTEX PM0.1BD」
- フォスター電機FOSTEX PM0.1BD
- 実勢価格: ¥22,770〜
- 高域
- 中域
- 低域
- 迫力
- 解像度
- 使い勝手
- 幅
- 110mm
- 奥行
- 150mm
- 高さ
- 153mm
- 重量
- 2.4kg(1ペア)
- 対応コーデック
- SBC
- 型番
- PM0.1BD
中低音はまずまずだが高域はあっさりすぎる
高域は情報量が少なくあっさりした音質。中低域は一定の厚みがあります。
高域はドライであっさりした音質です。
使い勝手
入力系統はBluetoothと有線のAUX端子の2種類で、有線は少ないです。
音源や音量は本体右側で操作します。
まとめ:小型モデルとしては音質も機能も十分なエディファイア
以上、安いアクティブスピーカーのおすすめランキングでした。
接続方法がワイヤレスなら配線がごちゃつかず、インテリアの邪魔にならないのが◎。
今回、安いアクティブスピーカーを比較テストしたところ、ベストバイはエディファイア「M60」に決定!
音質は低域から高域までバランスの良い音色で、小型モデルなら十分な高音質。LDAC対応でハイレゾ音源も再生できます。
また、スマホの専用アプリでイコライザーによる「音色」を調整できるので「ベスポジだけど音に違和感がある」という場合も手軽に変えられます。
テレビやPCと接続できる入力端子も搭載しているので、映画やライブ映像などの動画の「音質」にこだわりたい人にもおすすめです。
ご紹介した商品詳細を参考に、お気に入りの一台をぜひ見つけてみてくださいね。
アクティブスピーカーのおすすめ
エディファイア
M60
スピーカーの売れ筋ランキングもチェック!
スピーカーのAmazon・楽天の売れ筋ランキングは、以下のリンクからご確認ください。
無線化するとごちゃつかず、使いやすくなります。