家電批評が検証テストした最高のアナログ機器の選び方を紹介!
『家電批評』特別編集のムック『アナログオーディオがまるごとわかる本』は、これまで雑誌『家電批評』でオーディオのプロとともに検証テストしたアナログオーディオ機器の中から、実際に試してわかった、本当におすすめできる商品だけを紹介しています。
レコードブームの再熱と新盤の良音質化
音楽をデジタルソースで楽しむのが主流となった今日にあって、アナログレコードが再び注目を集めているのはとても興味深い現状です。
アメリカではアナログレコードの売り上げがCDを越え、日本でも名盤の再プレスだけではなく、新譜もレコード盤で用意されているタイトルが増えてきました。
新盤のレコードには旧盤とは別の魅力を持つものがあります。それは、重量盤などに代表される高音質バージョンが用意されていることです。
分厚く重くすることがイコール高音質になるわけではなく、主な目的は盤のソリを少なくさせて安定した音を再生できるようにするためですが、レコードが主メディアで質より量を求められていた時代のものより、丁寧に作られている新盤の方が全体的に質がよくなっています。
レコードブームは留まることを知らず米国ではCDよりレコードが売れる時代に
上のグラフを見てもわかるように、レコードの生産枚数は右肩上がり。ここ10年で7倍近い約269万枚にまで成長しています。
アナログ盤のヒットに加え、J-POPやアニソンなどもアナログ盤を発売する動きが定着。中には、配信とアナログレコードという2つのみで、CDがリリースされない作品まであります。
そこで今回は、圧倒的な高音質を誇るレコードをはじめ、UKロックの殿堂、AORの大定番、日本が誇る歌姫のリマスター版など機会があれば、ぜひ聴いてほしい「アナログ名盤LPレコードのおすすめ8選」を紹介します。
おすすめ1:『ストラヴィンスキー:バレエ〈春の祭典〉』/ワレリー・ゲルギエフ
企画・販売:株式会社ステレオサウンド
Classic(クラシック)
『ストラヴィンスキー:バレエ〈春の祭典〉(Stravinsky: The Rite of Spring)』
指揮:ワレリー・ゲルギエフ(Valery Gergiev)
アナログオーディオで外せない一枚
ワレリー・ゲルギエフの『ストラヴィンスキー:バレエ〈春の祭典〉』は、ドイツのバーデン・バーデン祝祭劇場で真空管式機材を使ってデジタル録音され、2001年7月にCDで発売されました。
オーディオ試聴時の名盤といわれる作品のアナログレコード、じっくりと鑑賞してください。
おすすめ2:『BALLUCHON』/小川理子
ウルトラアートレコード
Jazz(ジャズ)
『BALLUCHON(バルーション)』
アーティスト:小川理子
音溝に余裕を持たせ、カッティングにもこだわる
パナソニック執行役員などの要職に就きながら、ジャズ・ピアニストとして活躍する小川理子氏の初となるLPレコード。
通常よりも50g程度重い180gの重量盤を採用し、ターンテーブルの回転を安定させ、音飛びなどのリスクを軽減しています。
本作『BALLUCHON(バルーション)』には2018年に生誕120周年を迎えたジョージ・ガーシュイン作品やデューク・エリントン作品を中心に全10曲を収録。グルーヴ感あふれる小川理子氏のストライド演法が楽しめます。
おすすめ3:78RPM『BALLUCHON』/小川理子
ウルトラアートレコード
Jazz(ジャズ)
78RPM『BALLUCHON(バルーション)』
アーティスト:小川理子
未曾有の音楽体験をぜひ!
アルバム『BALLUCHON(バルーション)』から2曲抜粋し、78回転で本作の78RPM『BALLUCHON(バルーション)』に収録。最高水準の高音質化を実現しました。
小川理子氏の強靭なタッチから生まれる躍動感あふれる演奏、そして歌の実在感が見事に表現されたヴォーカルがすばらしく、圧倒的な高音質を味わえます。
おすすめ4:『ナット・キング・コールをしのんで〜ひばりジャズを歌う』/美空ひばり
企画・販売:株式会社ステレオサウンド
Jazz(ジャズ)
『ナット・キング・コールをしのんで〜ひばりジャズを歌う』
アーティスト:美空ひばり
1965年に発表した名盤を復刻
本作『ナット・キング・コールをしのんで〜ひばりジャズを歌う』は、ナット・キング・コールの代表曲12曲を厳選。高品位な45回転LPで、美空ひばりの伸びやかで生々しい歌声を、抑揚感のあるダイナミックなサウンドとともに楽しめます。
おすすめ5:『Transcend Extra edition』/石川さゆり
企画・販売:株式会社ステレオサウンド
J-Pop(ジェーポップ)
『Transcend Extra edition(トランセンド・エクストラ・エディション)』
アーティスト:石川さゆり
高品位45回転、180g重量盤2枚組
本作『Transcend Extra edition(トランセンド・エクストラ・エディション)』は、歌手活動50周年を記念して制作されたアルバム『Transcend(トランセンド)』に2曲を追加したアナログLP。
石川さゆりの歌声にビッグバンドやオーケストラの新アレンジで、聴きごたえ抜群です。
おすすめ6:『BLOW BY BLOW』/ジェフ・ベック
ソニー・ミュージックレーベルズ
Rock(ロック)
『BLOW BY BLOW(ブロウ・バイ・ブロウ)』
アーティスト:ジェフ・ベック(Jeff Beck)
孤高の天才ギタリストの名盤をアナログLPで復刻
超絶テクニックで世界中のギタリストたちから羨望のまなざしを集めたジェフ・ベック。本作『BLOW BY BLOW(ブロウ・バイ・ブロウ)』は1975年発表の初のソロ名義アルバム。
スティービー・ワンダーが書き下ろした「悲しみの恋人達(Cause We’ve Ended as Lovers)」などをフィーチャー。全米チャート4位を記録したギター・インストゥルメンタル・アルバムの最高峰です。
2024年9月25日には同タイトル『BLOW BY BLOW (ブロウ・バイ・ブロウ)』と『Wired(ワイアード)』の日本盤としては初となる45回転2LP仕様のアナログ盤が発売!
おすすめ7:『Evening Scandal』/ボビー・コールドウェル
ビクターエンタテインメント
Rock(ロック)
『Evening Scandal(イヴニング・スキャンダル)』
アーティスト:ボビー・コールドウェル(Bobby Caldwell)
不朽の名作ともいえるAORの名盤
1978年に発表されたボビー・コールドウェルのデビュー・アルバムが本作『Evening Scandal(イヴニング・スキャンダル)』。メロウでグルーヴィーなサウンドは、今も色褪せません。
サンプリング・ネタとして有名な「What You Won't Do For Love(ホワット・ユー・ウォント・ドゥ・フォー・ラヴ)」を収録しています。
おすすめ8:『The Captain and me』/ドゥービー・ブラザーズ
ワーナーミュージック・ジャパン
Rock(ロック)
『The Captain and me(キャプテン・アンド・ミー)』
アーティスト:ドゥービー・ブラザーズ(The Doobie Brothers)
大ヒットしたサードアルバム
アメリカのロック・シーンに君臨するドゥービー・ブラザーズ。本作『The Captain and me(キャプテン・アンド・ミー)』には、アコギのイントロやグルーヴィーな曲調がしびれる「Long Train Runnin'(ロング・トレイン・ランニン)」などが収録されています。
今回は、「掘り出し物のレコードが見つかるリユースショップ」ハードオフ オーディオサロン 吉祥寺店 店長・高野さんに選んでいただきました。
店内奥のコーナーにジャズ、クラシック、ロック、邦楽などのLPレコードが並んでいます。数は少ないですがSPレコードも揃っています。アーティスト別にいろいろ見比べながら、ジャケ買いするのも楽しいでしょう。
ハードオフ オーディオサロン 吉祥寺店
東京都武蔵野市吉祥寺東町1-4-27
アソルティ吉祥寺エスト3F
TEL 0422-27-6891
営業時間 11:00~20:00(全日)
以上、『家電批評』特別編集のムック『アナログオーディオがまるごとわかる本』から、「アナログ名盤LPレコードのおすすめ8選」の紹介でした。
興味のある方は、ぜひ本記事を参考にアナログ名盤LPレコードをチェックしてみてください。
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