ホットプレートのよさを備えたグリル鍋をレビュー
新しいキッチン家電は使用頻度や置き場所の問題で、導入するか悩むもの。ホットプレートと鍋、どちらも家族の食卓には欠かせないアイテムですが、かさばるので収納に困りますよね。
そこで、雑誌「LDK」が一緒に暮らしたいキッチン家電を探して話題の製品をテスト。本当に活躍するのか、スーパーエコごはん研究家の桃世真弓さんと一緒に徹底チェックしました。
今回は、ホットプレートであり深さがあるから鍋としても使えて、収納の悩みを解決するかもしれないアビエン「マジックグリル M」をテストしました。
アビエン「マジックグリル M」
アビエン
マジックグリル M
実勢価格:¥25,300
サイズ:約W24.8cm×D24.4cm×H14cm、プレート満水容量:約3.1L 、重さ:約2.7kg、コードの長さ:約1.8m
スタイリッシュで人気のマジックグリルシリーズに、鍋としても使える深型のアビエン(abien)「マジックグリル M」が誕生。
ホットプレートのよさを備えたグリル鍋で、最大約250℃という加熱力で鉄板のように焼けるのだとか。
頼りたくなるワクワクPoint
- ホットプレートと電気鍋、どちらにも使える
- ヒーター内蔵のプレート本体は丸洗い可
- スクエア型ですっきり収納できる
鍋のように使えるホットプレートが人気
アビエン
マジックグリル S
実勢価格:¥22,000
もっと深型も欲しい!との声も。
そこで発売されたのが、アビエン「マジックグリル M」! 鍋のように使えるホットプレートが人気です。
プレートを交換するものが多いですが、マジックグリルは交換をしなくても鍋、ホットプレートの両方をこなせるのか検証しました。
料理のプロとライターが1週間自宅で試してみました!
1台で何役こなせるのか、その実力は本物か、実際に自宅で試してみました。新生活にも検討したいおしゃれキッチン家電、検証スタートです!
基本の使い方は?
まずは、アビエン「マジックグリル M」の基本の使い方を解説します。
1:本体にスタンドをセットする ピンのあるほうが電源側になる
プレートの下にスタンドを取り付けます。ピンがあるほうが電源側になりますが、プレートをひっくり返すかのぞき込まないとどちらかわからないのでやや不便。プレート側に印もないので、間違えてしまうことも。
2:電源ケーブルの差込プラグを挿す 奧までしっかり挿す
スタンドがしっかりプレートにはまってグラついていないかを確認してから、電源ケーブルの差込プラグを挿します。
3:ダイヤルを設定温度に合わせる
保温したいとき。
スープ、カレー、おでんなど。
ホットケーキ、クレープ、焼きマシュマロなど。
鉄板焼き、チャーハン、焼きそばなど。
温度調節ダイヤルを料理に合わせてセットします。保温でも約100℃と全体的に高めです。
使いやすさは?
評価◯:本体+スタンドのみでセットしやすいから気軽に使える
ピタッと閉まり自立できるフタが便利! 中の様子が見やすい強化ガラス製のフタ付きです。
プレート:薄いヒーターが内蔵されていてプレートは本体と一体型
アビエン独自のフィルムヒーターをプレートに内蔵。持ち手がないのでほぼプレートだけの大きさで、重さも感じない。焼き面はコーティングされているけれど、鉄板のような質感です。
保温でも約100℃とかなり高温
- MID(約190℃)まで 2分18秒
- HI(約250℃)まで 5分03秒
190℃までの立ち上がり時間は、これまで雑誌「LDK」でホットプレートの検証をした中でもトップクラスの速さでした。
フタ:自立して密閉度もGood
強化ガラスのフタは自立するので気軽に使えます。周囲がゴムで覆われていてフタをピタッと閉められます。
スタンド&コード:ピタッと付いて迷子にならない
2本のスタンド同士がマグネットでくっつくため、分解して収納する場合にまとめられて便利。コードもマジックテープ付きでまとめやすいです。
ココが惜しい:ひとりだとスタンドを外しにくい
スタンドにプレートがセットされているため、汁物が残っていて洗いたいときなど、ひとりでスタンドを外すのは困難。2人がかりになってしまいます。
キッチンで鍋の材料を入れて運びたいときはスタンドを先に付けておく必要があります。
▼テスト結果
- 使いやすさ:◯
プレートにヒーターが内蔵されているため、プレート以外は2本のスタンドと電源コードのみ。
あえて持ち手をなくしたというデザインは、食卓の中心に置いてもすっきり見えます。温度調節もダイヤルひとつなので難しくありません。
調理のしやすさは?
評価◎:火力が強くて特に炒め物が得意!
炒める:◎+
フライパンで強火にかけるのとほとんど変わらないかそれ以上の火力で、ムラなくチャーハンが炒められました。広い深型なのでフライパンよりたっぷり炒められ、こぼれにくいです。
こんがりパラっと仕上がった
水分が蒸発して油が弾けるときのパチパチッという音がよく聞こえるのもいいです。程よく焦げ目がついておいしそうです。
グリル・煮込み:◎
ハンバーグはフタで蒸し焼きすることができて、ふっくら焼けました。
そのままトマトソースを使って煮込みハンバーグにしたところ、あつあつのまま食べられると好評でした。
深さがある分、一般的なホットプレートよりは油ハネを防げます。ハンバーグはふっくら焼けました。
長めのターナーで端のほうの食材をひっくり返すのは難しいです。加熱力が強いので耐熱温度にも注意が必要です。
ガラスのフタは水蒸気がつくが、中の様子が見られます。フタの縁はゴムで覆われているのでずれにくいです。
鍋物などの汁はすくいにくいですが、粘度のあるソースならシリコンスプーンでキレイにすくえました。
鍋:◯
約3.1Lと大容量で、つゆも具材もたっぷり入ります。ちなみに、保温でも100℃なので沸騰させたくないしゃぶしゃぶなどは調節が難しいかも。
普通の鍋のように傾けられずお玉で汁をすくいにくいです。また幅があるので、見た目は浅くても汁が結構残っています。
焼く:◎
餃子を中心と四隅に並べて焼きムラをテスト。加熱力は強いが、焦げつかずしっかり中まで火が入りました。外側は焼き色が薄めだったが、焼きたてが食べられるのはいいです。
中央
同時間だと中央はしっかり焼き色がつきました。
隅
端は若干焼き色が薄めという結果に。時間をかければ許容範囲です。
▼テスト結果
- 調理のしやすさ:◎
最大約250℃、鉄板で焼いたような加熱力を謳うだけあって、炒め物やグリル料理との相性がいいです。
チャーハンやハンバーグは簡単に焦げ目がつけられて、目の前でジューッと焼ける様子は食欲をそそります。
鍋料理もたっぷり作れて土鍋よりも具が見渡しやすいのはいいですが、汁が少なくなるとうまくすくえず、持ち手もないので傾けることもできないのが気になりました。
料理にもよりますが、フチがガードして油ハネが少ないのがいいですね。
お手入れは?
評価◎:丸ごと洗えて汚れやすいすきまもなし!
本体は丸ごと水洗いOK!
プレート裏側も丸洗い可能。汚れが溜まりやすい溝やすきまがないのもうれしいです。
フタのゴムはガラスがはめ込んであるだけなので外して丸洗いできます。
スタンドを外してまとめることもできるが、つけたままでもコンパクトにしまえます。鍋に見えないスッキリしたフォルムで見せる収納をしてもオシャレ!
▼テスト結果
- お手入れ:◎
プレートは丸ごと水洗いできるので、油汚れもキレイに落とせます。プレートにはコーティング加工があるものの、鉄板のようなザラザラした質感なので、大きな汚れはプレートが温かいうちに拭いておくのがベターです。
結果:炒め料理はライブ感も出て食卓が盛り上がる!
アビエン「マジックグリル M」
- アビエンマジックグリル M
- 実勢価格: ¥25,300〜
- 使いやすさ
- 調理のしやすさ
- お手入れ
- おすすめポイント
-
- 火力が強く調理しやすい
- シンプルなパーツで片付けもラクラク
- セットしやすいから気軽に使える
- がっかりポイント
-
- 一人だとスタンドを外すのが難しい
- 幅
- 24.8cm(約)
- 奥行
- 24.4cm(約)
- 高さ
- 14cm(約)
- 重量
- 2.7kg(約)
- プレート満水容量
- 3.1L(約)
- コードの長さ
- 1.8m(約)
- 型番
- XGP37-BK
ココがイチオシ!
最大約250℃でよく焼けます。最高温度まで達するのも速いです。
ココが惜しい!
汁物が入っているときにスタンドを外すのが難しいです。
気軽に食卓へ出せてできたてを楽しめる!
気軽に食卓へ出せてできたてを楽しめます。
ハンバーグは、鉄板プレートで出てくるレストランみたいな焼き上がりになり、家族のテンションが上がりました! いつも鍋を2つに分けて用意していたおでんが全部入りました。具を選びやすくてワクワクする、と家族が喜んでいました。(ライター・塩野)
こんな人におすすめです
- 鍋やホットプレートを家族でよく使う人
- ホットプレートと鍋をひとつにまとめたい人
- 買うなら見た目がオシャレなものがいい人
見た目はコンパクトだけど容量は大きいので、ファミリーでも十分鍋やグリルを楽しめます。深さがあってフタがあるので蒸し料理も作れます。自立するフタが便利で、焼きそばなどフライパンのように使えました。
以上、アビエン「マジックグリル M」の検証レビューでした。
鍋の具を選ぶ楽しさもありますが、炒め料理はライブ感も出て食卓が盛り上がります。すっきりしたデザインだから料理も映えます。鍋もグリルもこの1台におまかせです。
温度調節ダイヤルは時計回りで、温度が上がる表示は反時計回り。慣れるのに時間がかかります。(ライター塩野)