AV機器斬新なデザインが目を引くオープンイヤー型ヘッドホン

斬新なデザインが目を引くオープンイヤー型ヘッドホン ながら聴きヘッドホンおすすめ イメージ

NTTグループのオーディオブランドである「nwm(ヌーム)」から、この夏発売された新製品がこのnwm「nwm ONE」

円形のイヤーパッドの中央にスピーカーが浮いているという、目を引く斬新なデザインのヘッドホンです。

耳が密閉されないオープンイヤー型なので、当然ながら外音がそのまま耳に入る構造。このため、「ながら聴き」できるというのが本製品の最大の特徴です。

普通のヘッドホンと何が違うの?

耳が密閉されないのでながら聴きができる!

耳が密閉されないのでながら聴きができる! ながら聴きヘッドホンおすすめ イメージ

通常のヘッドホンは密閉型なので音楽に集中できますが、本製品は耳をふさぎません。

このため、ながら聴きに向いています。

新構造の“空洞ヘッドホン” 音質や装着感はどうなの?

新構造の“空洞ヘッドホン” 音質や装着感はどうなの? ながら聴きヘッドホンおすすめ イメージ

ですが、気になるのはやはり「音質」。雑誌『家電批評』では数多くのオープンイヤー型イヤホンを検証してきましたが、共通しているのは「低音が弱い傾向にある」ということ。

密閉型のイヤホンやヘッドホンと比べると、どうしても構造上低音の迫力が物足りない製品がほとんどでした。

そこで、識者とともに本製品をさっそく検証してみました。

検証項目は「音質」「音漏れ・ながら聴きのしやすさ」「立体音響」「使い勝手」の4項目。

このタイプのながら聴きヘッドホンは初となるので、雑誌『家電批評』でもこれまでのベストバイ製品が存在しません。

そこで、ここでは単品レビューとしてこの斬新なヘッドホンの実力をお伝えしましょう。

AV機器ながら聴きヘッドホンの検証方法は?

AV評論家の野村ケンジさんとともに音質を中心にチェック。本製品はソニーの「360 Reality Audio」に対応しているので、 立体音響も検証しています。

テスト1:音質

本製品で音楽を聴き、「解像度」「クリアさ」「バランス」「音像定位」「ダイナミクス」の5項目で評価しました。

テスト2:音漏れ・ながら聴き

音量を変えながら音漏れのチェック と同時に、外音の聞き取りやすさや会話しやすさを検証して評価しました。

テスト3:立体音響

360 Reality Audio対応音源を本製品で聴き、音の広がりや定位などサラウンド感を評価しました。

AV機器nwm「nwm ONE」の実力は?

A評価nwm「nwm ONE」

  • nwmnwm ONE
  • 実勢価格: ¥39,600

総合評価: 3.57

 
解像度
 3.00
クリアさ
 3.50
音域のバランス
 3.00
音像定位
 4.00
ダイナミクス
 3.50
立体音響
 4.00
装着感
 5.00
音漏れのしにくさ
 4.00
ながら聴きしやすさ
 4.00
マイク(通話)
 4.50
アプリ
 3.50

空洞があるとは思えない高音質! 軽いから装着感も抜群抜群!

nwm「nwm ONE」を実際に使ってみた率直な感想としては、「オープンイヤー型でこの低音が出るのなら断然いい!」でした。

音量を上げれば一般的なヘッドホンと同じ感覚で音楽を楽しめ、低域の物足りなさも感じません。

音量を下げればながら聴きヘッドホンとして使えるので、外音に気を払いつつ作業に集中するのに最適。スピーカーの角度を変えれば、後方から音楽が聴こえるのも面白いです。

本体が軽く、イヤーパッドの当たりもかなりソフトなので、長時間音楽を聴きながら作業していても圧迫感を感じにくく、音漏れが少ないのもうれしいところです。

おすすめポイント
  1. 装着感がよくて本体も軽い
  2. 低域も出てメリハリのある高音
がっかりポイント
  1. 約4万円とちょっと高額
160mm
奥行
88.5mm
高さ
185mm
重量
185g(約)
型番
MBH001 LIGHT GRAY

スピーカー

スピーカー ながら聴きヘッドホンおすすめ イメージ

35mmのウーファーと12mmのツイーターの2wayドライバーを搭載。それぞれ別アンプで駆動します。

動くスピーカー

動くスピーカー ながら聴きヘッドホンおすすめ イメージ

スピーカー部分の角度を変えて耳の後ろに向ければ、音楽が後ろから聴こえて、よりBGM感が増します。

イヤーパッド

イヤーパッド ながら聴きヘッドホンおすすめ イメージ

液状シリコーンゴム製のイヤーパッドは非常にソフトなので、長時間の装着にも向いています。

メタルパーツ

メタルパーツ ながら聴きヘッドホンおすすめ イメージ

構造上衝撃に弱そうに見えますが、接合部はメタルパーツを採用しており、十分な強度を実現しています。

【音質】左右に大きく広がる音場がしっかりと伝わり低音の質感や量感も満足度が高い

音の傾向
音の傾向 ながら聴きヘッドホンおすすめ イメージ
野村ケンジ 氏
オーディオビジュアル評論家
野村ケンジ 氏 のコメント

ハウジングが離れているのに低域がよく聴こえます。

解像度(12.0/20点)

十分な解像度ですが、外音にかき消されます。

クリアさ(7.0/10点)

声も楽器もよく通って聴き取りやすいです。

音域のバランス(12.0/20点)

明瞭感が高く均整が取れたバランスです。

音像定位(8.0/10点)

左右に広がりが大きく音場が伝わります。

ダイナミクス(7.0/10点)

メリハリがしっかりしていて悪くありません。

合計(46.0/70点)

実際に音楽を聴いてみたところ、一番驚いたのが低音の聴こえ方。

オープンイヤー型は低域が弱い傾向にありますが、質感のいい低域がよく聴こえて音に締まりがあります。楽器などの中域もクリアですが、ボーカルがややハスキーに聴こえるので洋楽のほうが合いそうです。

一方、高域はちょっと荒々しい印象があり、激しい曲だと若干耳障りかもしれません。一般的なヘッドホンとは形が異なりますが、均整が取れたクール寄りの音色です。

合計(46.0/70点) ながら聴きヘッドホンおすすめ イメージ

オープンイヤーとは思えない低音です。

【音漏れ・ながら聴きのしやすさ】かなり音量を上げても音が漏れず会話できる

【音漏れ・ながら聴きのしやすさ】かなり音量を上げても音が漏れず会話できる ながら聴きヘッドホンおすすめ イメージ

音漏れが不安に思える構造ですが、意外にもなかなか優秀です。80%まで音量を上げるとさすがに音楽が鳴っているのはわかりますが、 曲までは判別不能。

60%では音漏れはほぼなく、外音も聴き取り可能に。40%なら音漏れは一切なく、音楽を聴きながら会話できます。

野村ケンジ 氏
オーディオビジュアル評論家
野村ケンジ 氏 のコメント

音漏れが少なく、ラッシュ時以外なら電車でも使えます。

【立体音響】左右の広がりが大きいからかなり楽しめる!

【立体音響】左右の広がりが大きいからかなり楽しめる! ながら聴きヘッドホンおすすめ イメージ

nwm
nwm Connect

ソニーの「360 Reality Audio」対応で、左右にかなり大きく音場が広がり、上下位置も正確。

専用アプリを使えば、自分の耳の形に合わせた調節もできます。

【装着感と使い勝手】とにかく軽い装着感で耳もムレない! 3つのボタンでの操作性も良好

スピーカー部分が開いているぶん本体が軽く、中空のイヤーパッドもかなりやわらかいため長時間装着しても痛くなりません。

3ボタンの操作も明解で、アプリの使い勝手も良好。マイク性能もなかなかよく、人の声だけがハッキリ聞こえます。

ボタン操作【良好】
ボタン操作【良好】 ながら聴きヘッドホンおすすめ イメージ

マルチファンクションボタンと 「+」「ー」の3ボタンでわかりやすく、反応も良好です。

装着感【優秀】
装着感【優秀】 ながら聴きヘッドホンおすすめ イメージ

中空のイヤーパッドはソフトな装着感で本体も軽く、つけたままでも気になりません。

以上、nwm「nwm ONE」のレビューでした。

装着感抜群で朝から晩まで音楽を聴けるnwm「nwm ONE」。気になる方はぜひチェックしてみてください。

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