炭酸が入れられる水筒とは?
これまで、炭酸飲料は水筒には入れるのはNGでした。しかし近年、「シュワシュワの炭酸を冷たいまま持ち運びして飲みたい!」という声に応えて、炭酸飲料に対応した水筒がさまざまなメーカーから登場しています。
ビールやコーラの炭酸飲料が冷たいまま楽しめる
人気なのは、小型で手軽に持ち歩ける真空断熱ボトル。キンキンに冷えた炭酸を外出先でも楽しむことができます。
ビールはボトルの容器いっぱいに入れた方が炭酸の抜けが少なく、おいしく飲めます。なるべく静かに持ち歩き、開閉回数を少なくするのがおいしさを保つコツです。
なぜ水筒に炭酸を入れてはいけないの?
炭酸に対応していない普通の水筒はガスで内部の圧力が上がり、中身のふき出しや水筒の破損に繋がる危険性があります。
炭酸ガスで水筒内部の圧力が上がってしまいます。
炭酸対応の水筒の仕組みは?
炭酸飲料対応の水筒は、開栓時や内圧が高まった時に圧力を逃がす特殊な仕組みで、炭酸がボトル内に充満せず吹きこぼれにくい構造になっています。
水筒に求めることは?
お手入れがラクなものがほしい人が多い
※アンケートの結果は雑誌『LDK』公式X(旧:Twitter)より
雑誌「LDK」の読者に水筒に求めるポイントを聞いたところ、「洗いやすさ」が約4割でトップでした。「保温・保冷力」「ボトルが軽いこと」よりも「洗いやすさ」を求めていた人が多いことがわかりました。
毎日使いたい水筒だからこそ、お手入れが面倒なのはストレスを感じるようです。
炭酸がおいしく飲める&洗いやすい最強の水筒を探してテスト
炭酸好きな人が気になる炭酸対応のマグボトル。でもさまざまなメーカーから登場していて、実際に炭酸ドリンクを入れて試飲ができるわけではないので選ぶのが難しいですよね。
そこで雑誌『LDK』が、コーラやジンジャーエールといったジュース類からビール、ハイボールといったアルコール類まで、シュワシュワの炭酸飲料をおいしく飲める水筒のおすすめを探して、「洗いやすさ」にも注目してプロと一緒に徹底検証しました。
水筒の選び方は?
ニトリや無印良品などの実店舗をはじめ、最近ではネット通販でも手軽に購入できて、さまざまなモデルがある水筒。
でも、商品レビューや口コミを参考にして自分のお気に入りの1本を見つけるのは難しいですよね。
ここでは、水筒の選び方のポイントを解説します。
選び方1:容量
水筒の大きさは、たっぷり入る大容量タイプから軽くてジャマにならないミニ水筒までさまざま。
基本的に、大きいサイズは「冷めにくく、温まりにくい」、小さくなるほど「冷めやすく、温まりやすい」という傾向があります。
職場や部活、アウトドア、ちょっとしたお出かけなど、自分の用途や必要な容量に合わせて最適なものを選びたいですね。
定番マグボトル(400〜600ml)
おすすめシーン
- オフィスや自宅でのちょい飲み
- コーヒー、お茶の持ち歩き
- ジムなどでの軽いスポーツシーン
用途の広い定番サイズで、飲み口、フタ、デザイン等さまざまなバリエーションがあります。
お弁当プラス休憩時に飲む分も入るサイズで、職場やお出かけなど日常生活のあらゆるシーンで活用できます。
大容量スポーツタイプ(1000〜2000ml)
おすすめシーン
- 家族での外出時
- 旅行、アウトドア
- 屋外での長時間作業時
家族でのピクニックや遠足、お花見など大人数で集まるときに便利な大容量タイプ。
複数のコップで飲み物をシェアできるものや、持ち運びに便利な持ち手が付いているものもあります。
ミニ水筒(250〜350ml・200ml以下)
おすすめシーン
- 散歩のお供に(ポケットに入れ手ぶらで歩く)
- お薬を飲む
- 粉ミルク、スープを溶かす
100ml台のポケットにも収まるプチサイズや、コーヒー1杯分くらい(200〜350ml)でミニバッグにも入りやすいスリムでコンパクトなサイズのもの。
飲みきりサイズで携帯性が高いことから、女性を中心にブレイクしました。
選び方2:飲み口タイプ
飲み口にもさまざまなタイプがあります。何を主に飲むのか、どういった場所で使うのかなどによって選びましょう。
スクリュータイプ
フタを回し開けてそのまま飲むタイプ。
マグカップのようにどの方向からも飲め、広い飲み口から湯気が立つため、コーヒーやお茶の香りも感じやすいのが特徴です。温かい飲み物の香りを満喫できます。
飲み物をおいしく飲むには舌全体で味わえるスクリュータイプがおすすめです。舌全体で味わえるマグカップに似た形状の飲み口のほうが、しっかり飲み物の味を感じられます。
舌全体で味を感じられます。
コップタイプ
本体付属品のコップに注いで飲む、昔ながらのタイプです。
飲み口に直接口をつけないためシェアしやすく、後から砂糖などを追加して飲むこともできます。使い勝手がいいので、家族みんなで出かけるときにおすすめです。
ワンタッチタイプ(マグ)
スクリューと同じく飲み口に直接口をつけて飲むマグタイプ。
片手でボタンを押すだけでフタが開くワンタッチタイプのため、手間をかけずに水分補給ができるのが魅力です。
ワンタッチタイプ(スポーツ)
片手操作のワンタッチタイプですが、スポーツタイプは飲み口が小さいためくわえた状態で飲みやすく、スポーツのときに迅速に水分補給が可能。
やや大きめではありますが、子ども向けのタイプでもあるので簡単に扱えるところがメリットです。
ストロータイプ
飲み口がストローになっていて、ボトルを傾ける必要がないため素早く飲めます。
また、リップが落ちにくいのでメイクをしているときはうれしいポイントです。
2WAYタイプ
フタ部分を取り替えてワンタッチとコップ付きタイプなどの2通りの使い方ができるタイプ。
使用シーンを選ばずに多様に使えるのが特徴です。スポーツタイプでの2WAYなら保冷・保温両方に対応しています。
選び方3:洗いやすさ
炭酸飲料に対応しているタイプのメリットは、キャンプや海水浴、旅行やパーティー、登山やスポーツ観戦といったアウトドアシーンで気軽に炭酸飲料を飲めることです。
コーラやジンジャーエールといったジュース類をはじめ、冷やした炭酸水、ビールやスパークリングワインなどのアルコール類を入れておけば、外出先でもお酒を楽しめます。
また、部活動などの運動後の水分補給用に水筒を購入するのであれば、塩分が含まれるスポーツ飲料に対応しているタイプが重宝します。
多くの水筒の説明書には「塩分を多く含んだものは入れないでください」という注意書きがありますが、スポーツ飲料に対応しているかどうかが明記されていないケースもあります。
判断できない場合は、各メーカーに問い合わせたり、メーカーの公式サイトを確認するようにしましょう。
選び方4:炭酸飲料、スポーツ飲料対応かどうか
炭酸飲料に対応しているタイプのメリットは、キャンプや海水浴、旅行やパーティー、登山やスポーツ観戦といったアウトドアシーンで気軽に炭酸飲料を飲めることです。
コーラやジンジャーエールといったジュース類をはじめ、冷やした炭酸水、ビールやスパークリングワインなどのアルコール類を入れておけば、外出先でもお酒を楽しめます。
また、部活動などの運動後の水分補給用に水筒を購入するのであれば、塩分が含まれるスポーツ飲料に対応しているタイプが重宝します。
多くの水筒の説明書には「塩分を多く含んだものは入れないでください」という注意書きがありますが、スポーツ飲料に対応しているかどうかが明記されていないケースもあります。
保温はNGモデルが多い
炭酸対応ボトルやスポーツ飲料対応のスポーツボトルは、保温NGで保冷専用のものもあります。選ぶ際は注意しましょう。
炭酸が入れられる水筒のテスト方法は?
今回は雑誌「LDK」が、ホームセンターをはじめ、Amazon、楽天市場、Yahoo!ショッピングなどで購入できる炭酸飲料対応の水筒の人気・売れ筋商品をピックアップ。
検証にはアクアソムリエマイスター鶴田雅人さんにご協力いただき、容量500ml〜700mlほどで、いつでもキンキンに冷えた状態で持ち運べる炭酸が入れられる水筒を探して、以下の4項目で比較検証しました。
テスト1:保冷力
4℃の冷水を入れ、40℃のお湯の中に一定時間放置。温度の上がり幅を比較しました。
テスト2:使いやすさ
開閉のしやすさ、握りやすさ、ボトルへの飲み物の注ぎやすさなどを総合してチェックしました。
テスト3:洗いやすさ
ふたの裏の形状やパッキンのつけ外し、
スポンジが入りやすい形状かをモニターが採点しました。
テスト4:炭酸強度
炭酸水を入れた水筒を常温の環境に7時間放置し、どのくらい炭酸が抜けたかを飲み比べました。
以上を比較検証した結果、炭酸が入れられる水筒のおすすめ商品からランキングでご紹介します。
※総合評価は「洗いやすさ」を重視して評価しています
炭酸が入れられる水筒のおすすめは?
プロと一緒に実際に比べてみた、炭酸対応ボトルのおすすめランキングです。それぞれの項目を緑のボタンで並べ替えられるので、商品選びの参考にしてみてくださいね。
商品 | おすすめポイント | |||||||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
タイガー魔法瓶真空断熱炭酸ボトル MKB-T060
|
|
開封直後の炭酸水の強度をキープ/保冷力に優れている/ハンドル付きで握りやすい |
600ml |
φ66×H285mm |
240g |
対応 |
対応 |
|||||
フランフラン炭酸対応 ステンレスボトル
|
|
満足できる炭酸強度/持ちやすい形状 |
560ml |
φ71×H230mm |
295g |
非対応 |
対応 |
|||||
ピーコックストレートドリンクタイプ AJL-R70
|
|
保冷力はNO.1 |
700ml |
W100xD80xH263mm(約) |
370g |
非対応 |
対応 |
|||||
COREDREVOMAX 20oz
|
|
太さがちょうどよく手によくなじむ |
592ml |
φ75×H270mm |
349g |
非対応 |
対応 |
|||||
パール金属炭酸も使えるマグボトル600
|
|
保冷力は優秀 |
600ml |
φ80×H220mm(約) |
338g(約) |
非対応 |
対応 |
【1位】タイガー魔法瓶「真空断熱炭酸ボトル MKB-T060」
- タイガー魔法瓶真空断熱炭酸ボトル MKB-T060
- 実勢価格: ¥3,780〜
タイムセールは毎日開催中!Amazonで見る¥3,836〜
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- 保冷力
- 使いやすさ
- 洗いやすさ
- 炭酸強度
しっかり炭酸強度をキープ!
炭酸が入れられる水筒のおすすめランキング1位でベストバイに輝いたのは、タイガー魔法瓶(TIGER)「真空断熱炭酸ボトル MKB-T060」。
7時間ほど部屋に放置してもほぼ炭酸が抜けることなく、強度を保ちました。開封直後のペットボトルと遜色ないのでうれしいです。
保冷にも優れているので、いつでも冷たい炭酸が楽しめます。ハンドル付きで握りやすいのもいいです。
- おすすめポイント
-
- 開封直後の炭酸水の強度をキープ
- 保冷力に優れている
- ハンドル付きで握りやすい
- 容量
- 600ml
- サイズ
- φ66×H285mm
- 重量
- 240g
- 口径
- 43mm
- 食洗機
- 対応
- スポーツ飲料
- 対応
- タイプ
- 炭酸・保温対応
- 保冷効力
- 7℃以下(6時間)
- 保温効力
- 71℃以上(6時間) 、87℃以上(1時間)
- 型番
- MKB-T060(KK)
ハンドル付きで握りやすい
細身のボトルでハンドルが付いているため、握りやすいうえに開けやすいです。
炭酸強度は入れる前と同等でした。
【2位】フランフラン「炭酸対応 ステンレスボトル」
- フランフラン炭酸対応 ステンレスボトル
- 検証時価格: ¥3,800〜
- 保冷力
- 使いやすさ
- 洗いやすさ
- 炭酸強度
炭酸強度には満足でもやや洗いにくい
炭酸が入れられる水筒のおすすめランキング2位は、フランフラン(Francfranc)「炭酸対応 ステンレスボトル」。
炭酸の強度は5製品中2位と好成績。十分満足な炭酸強度でした。
手にフィットする太さのボトルで、持ちやすい形状なのもいいです。
フタ裏の溝が深めで、洗うのがやや面倒なのが残念でした。
- おすすめポイント
-
- 満足できる炭酸強度
- 持ちやすい形状
- がっかりポイント
-
- フタの裏の溝が洗いにくい
- 容量
- 560ml
- サイズ
- φ71×H230mm
- 重量
- 295g
- 食洗機
- 非対応
- スポーツ飲料
- 対応
- 型番
- HV1193_1101080065442
手にフィットする太さのボトル
ボトルが手にフィットする太さで飲みやすく、持ちやすい形。太さがちょうどいいです。
フタ裏の溝が深めで洗うのが面倒
フタ裏の溝は細いうえに深く、スポンジをしっかり押し込むが必要あります。
【3位】ピーコック「ストレートドリンクタイプ AJL-R70」
- ピーコックストレートドリンクタイプ AJL-R70
- 実勢価格: ¥2,900〜
タイムセールは毎日開催中!Amazonで見る¥2,900〜
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- 保冷力
- 使いやすさ
- 洗いやすさ
- 炭酸強度
炭酸は抜けるものの保冷力はNO.1
炭酸が入れられる水筒のおすすめランキング3位は、ピーコック「ストレートドリンクタイプ AJL-R70」。
炭酸は一番抜けましたが、最も冷たさがキープできました。
高い保冷力で冷たいまま持ち運べる反面、今回唯一の細口の飲み口でスポンジで洗いにくいと不評でした。
- おすすめポイント
-
- 保冷力はNO.1
- がっかりポイント
-
- 炭酸が抜けてしまう
- 容量
- 700ml
- 口径
- 40mm(約)
- サイズ
- W100xD80xH263mm(約)
- 重量
- 370g
- 食洗機
- 非対応
- スポーツ飲料
- 対応
- 型番
- AJL-R70(CA)
高い保冷力で冷たさが続く
炭酸対応タイプの水筒の中ではベストの保冷力。冷たいままで長時間持ち運べます。
洗いにくい飲み口
今回唯一の細口の飲み口。通常のスポンジで洗いにくいと不評でした。
【4位】CORED「REVOMAX 炭酸対応真空断熱ボトル 20oz」
- COREDREVOMAX 20oz
- 実勢価格: ¥5,720〜
タイムセールは毎日開催中!Amazonで見る¥5,720〜
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- 保冷力
- 使いやすさ
- 洗いやすさ
- 炭酸強度
炭酸強度・保冷力は優秀も分解にコツがいる
炭酸が入れられる水筒のおすすめランキング4位は、CORED「REVOMAX 炭酸対応真空断熱ボトル 20oz」。
長時間、冷たい炭酸が楽しめます。太さがちょうど良くてボトルも持ちやすいです。
ただ、フタが固くて特殊だから分解に力とコツがいるので、使用には慣れが必要です。
- おすすめポイント
-
- 太さがちょうどよく手によくなじむ
- がっかりポイント
-
- フタが固くて分解が大変
- 容量
- 592ml
- 口径
- 44mm
- サイズ
- φ75×H270mm
- 重量
- 349g
- 食洗機
- 非対応
- スポーツ飲料
- 対応
- 型番
- DWF-20750B-JP-V3
太さがちょうどで持ちやすいボトル
細すぎず太すぎないボトルは、手によくなじんで持ちやすいと好評でした。
固くて特殊だから分解が大変
フタの分解に力もコツも必要な設計。毎日洗うのは少し面倒です。
【5位】パール金属「炭酸も使えるマグボトル600」
- パール金属炭酸も使えるマグボトル600
- 実勢価格: ¥1,742〜
タイムセールは毎日開催中!Amazonで見る¥2,200〜
アイテム毎日更新中!楽天市場で探す
- 保冷力
- 使いやすさ
- 洗いやすさ
- 炭酸強度
炭酸強度は十分も口が洗いにくい
炭酸が入れられる水筒のおすすめランキング5位は、パール金属「炭酸も使えるマグボトル600」。
持ち運びやすくて冷たい炭酸が長時間もつので、アウトドア向き。
ハンドル付きで持ち運びがラクなのもいいですが、口がすぼまっているため洗いにくいのがネックです。
- おすすめポイント
-
- 保冷力は優秀
- がっかりポイント
-
- 口がすぼまっていて洗いにくい
- 容量
- 600ml
- サイズ
- φ80×H220mm(約)
- 重量
- 338g(約)
- 食洗機
- 非対応
- スポーツ飲料
- 対応
- 型番
- HC-48
ハンドル付きで持ち運びラク!
長めのシリコン製のハンドルは、手を塞がずに持ち運びができます。
口がすぼまってるので洗いにくい
口がすぼまっているため、水筒用のスポンジが入りづらくて洗いにくいです。
炭酸が入れられる水筒のおすすめ まとめ
以上、炭酸が入れられる水筒のおすすめランキングでした。
今回は炭酸強度や保冷力もテストしましたが、「洗いやすさ」に重点を置いて評価しました。
ベストバイに輝いたタイガー魔法瓶は、保冷力はもちろん、7時間経ってもほとんど炭酸が抜けないので、冷たくておいしい炭酸飲料が1日中楽しめます。
炭酸が抜けないからシュワシュワが長時間楽しめるタイガー魔法瓶
タイガー魔法瓶
真空断熱炭酸ボトル MKB-T060
タイガー魔法瓶「真空断熱炭酸ボトル MMZ-W050」は、7時間後も開封直後のペットボトルと同等の炭酸強度でした。保冷力も高いので、いつでも冷たい炭酸が楽しめます。
炭酸が入れられる水筒が気になっている人は、本記事のおすすめランキングを参考にしてみてくださいね。
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パッキンが分解しやすいものがいいです。