冷凍できる野菜と冷凍できない野菜を解説
常温で保存されることが多い野菜、果物、きのこ類。でも、使いきれなくて傷んでしまうと、せっかく購入したのに廃棄することにもなりかねません。
そこで活用したいのが、食材の鮮度とおいしさをキープできる冷凍保存です。
冷凍保存を日常的に取り入れれば、ごはん作りがよりラクになる、フードロスを減らして節約にもつながるといったメリットがあります。
でも、食材によっては生のまま冷凍できるのか、冷凍できないのかわからなかったり、うまく解凍できないといったお悩みも多いですよね。
冷凍したらダメな野菜はある?
一般的に、冷凍できない、冷凍に向いていない代表的な野菜は、水分の多いレタス・きゅうり・トマトや、繊維質の多いごぼう・大根・かぶ、さつまいも・じゃがいもなどの芋類と言われています。ただ、冷凍の下処理を工夫したり、加熱調理に使うなどすれば、冷凍・解凍しても美味しく食べることができます。
金属製バットがあれば冷凍上手に
鮮度が気になったり、ぎゅうぎゅうに押し込んで冷凍庫の中で型崩れしてしまうという人は、バットさえあればお悩み解消できるかもしれません。
ほかの冷凍食品の上にバットを置き、その上に食材をのせることもできるので場所も取りません!
バットがあれば冷凍時間をぐっと短縮して劣化を最小限に
熱伝導率の高いバットは冷凍庫に入れるとあっという間に冷え冷えに。その上にのせた食材を急速に冷やすことができるので、劣化を最小限にできます。
バット挟んで冷凍したレタスはほぼ変色なし!
バットに挟んでいたレタスはほぼ変色しませんでした。食感もシャッキリ!
バットは熱伝導率の高いアルミorステンレスを使うのがマスト。100均のものなど手頃な価格のものでOK! 水滴や液モレの心配がない深型もあります。
バットの上にラップを敷いて冷凍することも。
野菜はだしで解凍すると驚くほどおいしい
実は、野菜はほとんどが凍ったまま調理したほうが水分を保てるのでおいしく食べられます。
冷凍庫から出してすぐの野菜をめんつゆや白だしに浸すだし解凍をすると、味がしみこんで激ウマです。
暑い日の「あとひと品」がほしいときは、冷凍保存していたきゅうりやトマトなどをだし解凍して、ラクに満足できる副菜を完成させちゃいましょう!
冷たい野菜に味がよくしみて、感動級のおいしさです!
今回は、雑誌「LDK」で紹介した野菜・果物・きのこの冷凍テクを種類別に紹介します。
冷凍できないと思いがちな水分の多い野菜や芋類のコツもお伝えするので、ぜひマネしてみてください!
【野菜別】おすすめの冷凍方法は?
ナスの冷凍方法
ナスのおいしい冷凍方法についてテストしたところ、「ヘタだけ落として丸ごとレンチンしてから凍らせる」が大正解でした。
新鮮さをキープでき、解凍後も包丁でサクサク切れて調理もラクになります。
白だしなどに浸しておひたしにしても、味のしみがよく皮までやわらか。丸ごと冷凍したものはフレッシュ感も残っていました。
丸ごとレンチンして冷凍:おいしさ◎
STEP1:必ずヘタを落とす
ヘタがついたままレンチンすると破裂する危険があるので、必ず切り落とすこと!
STEP2:ラップをかけて2分半レンチン
耐熱容器にふんわりラップをしてレンチン。2本あたり600Wで2〜2分半が目安です。
粗熱が取れたらラップを巻いて冷凍
まるごとレンチンしてから冷凍すると、おいしさは◎でした。
解凍もレンチンで
ラップを巻いたまま、1本につき30秒程度加熱して解凍します。
冷凍したナスは加熱調理しても変色しにくくていい!
生のナスより火が通りやすい
事前にレンチンしてから冷凍したナスを使って麻婆茄子を作ったところ、すぐにしんなりして味が染み込むので加熱時間を短縮でき、生のナスで調理するより油の量も少なくて済みました!
また、加熱調理したときに起こりがちな変色も防ぎ、生のナスで調理するより鮮やかな色を保つことができました。
乱切りレンチンして冷凍:おいしさ◯
「乱切りレンチンして冷凍」のおいしさ評価はまあまあでした。カット後にレンチンして冷凍したなすは、再びレンチンで解凍すると火が通りすぎてクタクタに……。
素揚げしてから冷凍:おいしさ◎+
「素揚げしてから冷凍」のおいしさ評価は「まるごとレンチン冷凍」よりも上でした。ただ手間がかるのがデメリットです。
揚げてから冷凍したなすは解凍後もなすの甘みを感じ、とろける食感でおいしいです。味は文句ないので、余裕がある方は試してみてください。
レタスの冷凍方法
保存期間:約2週間
冷凍庫を開閉した際の熱気でも一気に劣化するレタス。レタスの冷凍には、バットにのせてなるべく奥にしまったり、アルミホイルでフリーザーバッグごと包むなど、外気に触れない工夫が大切です!
冷凍術:バットやアルミホイル必須
手でちぎってバットの上で冷凍
レタスをバットの上で手でちぎってフリーザーバッグに入れたら、バットにのせて冷凍庫へ。
冷凍3日後
ほぼ青さをキープしました。しなった部分もほぼ見当たらず、見た目も新鮮です。
包丁で切ると劣化を早めるので必ず手でちぎって!(編集・三木)
フリーザーバッグごとホイルで包むのもおすすめ
レタスをフリーザーバッグごとアルミホイルで包んで外気を遮断する冷凍方法もおすすめです。
冷凍3日後
やわらかい葉の部分が少し変色しましたが、青みは維持しました。
できるだけ水気をとることがポイント
ちぎったレタスとペーパーをフリーザーバッグに入れ、シャカシャカ振ると水けが取れます。濡れたペーパーは取り替えて、数回行ってください。
解凍術:凍ったままスープに入れて!
冷凍したレタスは、冷凍庫から出してほんの数分たっただけで茶色く変色します。風味は悪くないですが、生のまま食べるのは気が引けます。
スープなら手軽
冷凍レタスを冷凍庫から出したら即投入。鍋でサッと茹でて解凍すると、色鮮やかさも残り味もしみます。
スープならサッと茹でるだけで手軽です。
炒め物はちょっと厳しい
チャーハンなど炒め物に冷凍レタスを使うと、炒めている間に変色し、水分を含んだままべちゃべちゃになります。
キャベツの冷凍方法
保存期間:約1カ月
キャベツは、ちぎったり、千切りして塩もみしたあとフリーザーバッグに入れたら空気を抜いて冷凍。
ひと口大のものは凍ったまま焼きそばなどに、千切りはスープなどに使ってください。
冷凍庫にスペースがあれば、ラップで巻いて半玉丸ごと冷凍も可能です。
冷凍術:用途や冷凍庫に合わせて保存
千切りして塩もみもあり。
塩もみし、水分をよく切ってから冷凍。スープや煮込みに便利です。
冷凍庫内に余裕があれば、ラップで巻いて半玉丸ごと冷凍もOK。凍ったままカット可能です。
ほうれん草の冷凍方法
保存期間:約1カ月
ほうれん草は下茹でから冷凍することで、鮮やかさとビタミンなどの栄養価を落とさず保存できます。
冷凍術:かために下茹で or レンチンで美味に
鍋に湯を沸かして、ほうれん草を熱湯に浸します。10〜15秒くらい、かために茹でればOKです。
下茹であり・下茹でなし
下茹であり(画像左)は解凍後とは思えない鮮やかさ。下茹でなし(画像右)は解凍後に茹でると味わいも薄めになりました。
小松菜の冷凍方法
保存期間:約2週間
小松菜は生のままちぎってフリーザーバッグへ。冷凍すると下茹でなしでやわらかくなるので栄養を逃さず調理できます。
えぐみが抑えられるので、水で洗って半解凍のままスムージーにも使えます。
冷凍術:泥だけ洗い流し、生のまま使いやすい大きさにカット
STEP1:根の泥は落とす
根に付いた泥だけ洗い流し、ペーパーで水けを拭います。
STEP2:ひと口サイズにそろえて切る
4~5cmの長さにカットすると、スムージーにも使いやすいです。
解凍術:青臭さが軽減して生のままでもいい!
冷凍すると小松菜特有の青臭さが抑えられるので、グリーンスムージーなどにもアレンジしやすくなります。
白菜の冷凍方法
保存期間:約1カ月
白菜はかために茹でてラップで小分けするか、ひと口大にカットして生のまま直接フリーザーバッグに入れましょう。凍ったまま煮物や鍋に投入してOK。味がしみこみます。
冷凍術:葉と芯を分けて水けを拭き取りざく切りにする
葉と芯を分けてざく切りに。下茹でなしでも食感を残せます。
霜がつかないように水気を拭き取る
洗ったあとに水けをしっかり拭き取ってからざく切りにしてフリーザーバッグに入れます。
ブロッコリーの冷凍方法
保存期間:約1カ月
ブロッコリーの鮮度や栄養価を維持して保存するなら、熱湯でサッと下茹でしたり、蒸気に当てたりするブランチング冷凍が最適!
酵素の働きがストップするので、色も栄養もばっちり守っておいしさをキープできます。
冷凍術:ブランチング後の冷凍ならシャキシャキ食感と色の美しさ、栄養を守れる!
ブランチング(下茹で)あり
ブランチング(下茹で)あり(画像ひだり)だとシャキシャキでおいしい!
ブランチング(下茹で)なし(画像右)ではの違いは一目瞭然! 茹でて食べ比べるとブランチングしたものは生のブロッコリーを茹でた状態にかなり近い食感でした。
ブロッコリーを熱湯で小さめなら2分、大きめなら3分を目安に茹でたらざるにあげ、うちわであおいで粗熱を取ります。
解凍術:レンチンいらずだし解凍がウマイ
白だしをかけて15分放置して解凍したところ、だしがよくしみて旨みたっぷり! このまま副菜として出せます。
だしの旨みがしっかりしみてシャキシャキ食感!
水菜の冷凍方法
保存期間:約1カ月
水菜は洗って水けをよく切って、株元を落として5cmくらいにカット。生のままフリーザーバッグに入れて冷凍保存します。鍋物など加熱調理がオススメ。
バッグに詰め込み空気に触れさせない
空気が入らないようにすきまを作らず入れるのがコツ。
春菊の冷凍方法
保存期間:約1カ月
春菊はサッと塩茹でして冷水にさらし絞り、4〜5cmの長さに切ったら小分けにしてラップに包んでフリーザーバッグへ。汁物に使う際は、凍ったまま入れて。
下茹で&冷水にさらしてから小分けに
下茹ですることで、食感や香り、見た目もキープできます。
ニラの冷凍方法
保存期間:約1カ月
ニラは洗って水気を切ったら好みのサイズにカットし、ラップに包んでフリーザーバッグへ。冷凍庫から出したらそのまま使って。
好みのサイズに切ってから冷凍を
餃子に入れるならみじん切り、スープならざく切りなどと、用途に合わせて切ると使うときに便利です。
ピーマンの冷凍方法
保存期間:約1カ月
ピーマンは使いやすい大きさにカットしてフリーザーバッグへ。冷凍することで特有の苦みがやわらぎ、苦手な人でも食べやすくなります。すぐに火が通るため素早く加熱調理可能に。
これも正解!:ヘタと種は落とす
丸ごと冷凍も可能ですが、ヘタと種は傷みを速くするので取るのが吉。
解凍術:凍っているまま加熱調理できる!
冷凍庫から取り出して、そのままフライパン調理可能。冷凍すると細胞壁が壊れるため火が通りやすくなります。
にんじんの冷凍方法
保存期間:約1カ月
にんじんはすりおろしてからフリーザーバッグへ。オイル漬けのラペにしてから冷凍するのもおすすめです。
冷凍すると食感がイマイチなにんじんは、すりおろすとgood。生のままでもおいしく食べられ、料理にも応用しやすいです。
冷凍術:生のまますりおろすとおいしく食べられる
おろしたらラップで平らに包んでフリーザーバッグで冷凍!
ラペにしてから冷凍もアリ!
細切りにしてから酢とオリーブオイル、塩、こしょうなどの調味液に漬け、ラペにして冷凍するのもおいしいです。
かぼちゃの冷凍方法
保存期間:約1カ月
かぼちゃは生のまま約5mmの厚さでスライスしか、ひと口大に切って串が通るかたさに茹でてから冷凍します。
冷凍術:茹でてから冷凍すると便利に使える
茹でてから冷凍しておくと、調理で便利に使えます。
大根の冷凍方法
保存期間:約1カ月
大根は凍らせることで火の通りが速くなります。丸ごと凍らせてしまうと切りにくくくなるので、下処理してから凍らせるのが正解。イチョウ切りか、大根おろしにしてからフリーザーバッグに入れましょう。
冷凍のまま煮物や汁物に使えば、生で調理するより味がしみこみやすいです。
冷凍術:冷凍前におろして茶巾包みにする
STEP1:皮をむいておろす
凍らせると握り続けるのが難しくなるので、冷凍前に下処理を。皮をむいておろし器で大根をおろします。
STEP2:ラップで茶巾包みにする
おろした大根をラップで茶巾包みにしてからフリーザーバッグに保存します。
解凍術:レンチンで調理もできてバリエ豊富
薄く切っておいた大根は調味料と合わせてレンチンで火を通す調理法もできます。
ドレッシングで下味冷凍もできる!
大根は冷凍すると細胞壁が壊れ、味が濃くしみます。味がしみやすいので、ドレッシングでの下味冷凍もOKです。
和風ドレッシング
テスト結果
- 味 :◯
- 食感:◎+
醤油ベースの和風が最も合いそうだと予想していましたが、後味にほんのり大根の苦みが感じられました。
中華ドレッシング
テスト結果
- 味 :◎
- 食感:◎+
生の大根の苦みを感じた中華ドレッシング。ピリ辛味が際立っているほうが下味にはよさそうです。
他にも、ごまドレッシングやシーザードレッシング、イタリアンドレッシングなどアレンジがひろがります。
ごぼうの冷凍方法
保存期間:約1カ月
ごぼうは酸化防止のため、ささがきはサッと油で炒めてから、斜め切りの場合は3mm程度の厚さに切ってフリーザーバッグにそのまま投入して冷凍するのが正解です。
ねぎの冷凍方法
保存期間:約1カ月
青ねぎは小口切りにしてラップに包み、長ねぎは斜め厚切りなどにしてフリーザーバッグへ入れて冷凍庫へ。冷凍したほうが香りが長持ちします。
れんこんの冷凍方法
保存期間:約1カ月
れんこんは軽く茹でて水けを切って冷ましてからから冷凍しましょう。皮をむいて薄切りでも乱切りでもOK。
凍ったまま加熱調理ができ、サラダに使うときは冷蔵室で解凍すればOKです。
枝豆の冷凍方法
保存期間:約3〜4週間
枝豆は鮮度が落ちやすい食材です。買ってすぐに食べない場合は、塩茹でして粗熱を取り、なるべく早めに冷凍保存することで鮮度をキープできます。食べるときは冷蔵庫で解凍すればOK。
しょうがの冷凍方法
保存期間:約1カ月
しょうがは1かけごとに切り分け、ラップをしてからフリーザーバッグへ。すりおろしてから小袋に入れて冷凍してもOKです。
皮ごと使うことで、栄養素や効能を丸ごと取り入れましょう。
とうもろこしの冷凍方法
保存期間:約1カ月
とうもろこしは茹でるか蒸して、食べられる状態にしてから冷凍保存しましょう。実を軸から外すか、輪切りにするなど、料理に合わせた形にカットします。冷ましてからフリーザーバッグに入れて冷凍しましょう。
もやしの冷凍方法
保存期間:約1カ月
もやしは火を通してから冷凍しましょう。サッと熱を加えてからザルなどにあげ、冷めたら水気を拭き、フリーザーバッグへ。
ザルの上で冷めたらしっかりと水気を拭うこと。
スナップえんどうの冷凍方法
保存期間:約1カ月
スナップえんどうは筋を取り、生のままか、固茹でして氷水につけたものをラップで包みフリーザーバッグに入れます。
下茹でする場合は、かために茹でて氷水にとる。水気をふ拭き、ラップでくるんでフリーザーバッグへ。
みょうがの冷凍方法
保存期間:約2〜3週間
みょうがは香りが飛びやすいので冷凍がおすすめ。半分に切ってラップで包んだらフリーザーバッグに入れて冷凍すれば完了。ねぎなどと一緒に冷凍庫に常備しておくと重宝しますよ!
ズッキーニの冷凍方法
保存期間:約1カ月
ズッキーニは加熱調理をしてから冷凍しておくと便利です。
5mm〜1cmくらいの厚さの輪切りにして炒めます。冷ましてから平らになるようフリーザーバッグに入れましょう。
両面を軽く炒め、冷ましてから平らに並べてバッグに詰めます。
さつまいもの冷凍方法
保存期間:約3〜4週間
さつまいもは、焼き芋かマッシュ状態で冷凍しましょう。
焼きいもは完全に冷ましてから丁寧にラップで包んで、丸ごと冷凍保存を。マッシュしてフリーザーバッグに入れて保存すれば、スイートポテトなども作れます。
オクラの冷凍方法
保存期間:約1カ月
オクラは洗って水気を拭きとったら、そのままフリーザーバッグに入れます。冷凍のまま煮込み料理に使えます。
小口切りなら生食も可。冷凍された状態のオクラはぬめりが少なく、調理がラク!
にんにくの冷凍方法
保存期間:約1カ月
にんにくは余分な皮をむいて房に分けてフリーザーバッグへ。凍ると皮がツルッと簡単にむけます。
凍ったまま刻んだり、すりおろして使えて便利。チューブのおろしより香りがあります。
パプリカの冷凍方法
保存期間:約1カ月
パプリカは劣化の元になるヘタと種は取ってから冷凍。スライスしておくと、彩りを足したいときに必要な量だけ取り出せて便利!
凍ったまま料理にのせてOK。細切りなのですぐに解凍されます。
さといもの冷凍方法
保存期間:約3〜4週間
さといもは皮をむいて軽く塩でもんで生のまま、または下茹でして粗熱を取ってからフリーザーバッグへ。冷凍すると味がしみやすくなり調理時間が短くなります。
切らずに丸ごとOKの野菜の冷凍方法は?
トマトの冷凍方法
保存期間:約1カ月
トマトはヘタ付きのままフリーザーバッグに入れて冷凍。味がマイルドになって食べやすい! 丸ごと冷凍なら凍ったまますりおろせます。
解凍術:凍ったままおろし器ですりおろして使う
冷凍庫から出したフリーザーバッグを水に1分ほどつけてからおろし器ですりおろします。
めんつゆをかけたそうめんにおろした冷凍トマトをかけて大葉をのせればトマトそうめんの完成!
これも正解!:角切りにして冷凍すると煮込みに使いやすい
ヘタを取り、細かく角切りにして冷凍すると、トマトソースがすぐ作れます。冷凍して加熱すると、栄養成分や旨み成分が出やすくなるというメリットも。
きゅうりの冷凍方法
保存期間:約1カ月
きゅうりは洗った後に水気を拭き取って、丸ごとラップして冷凍庫へ。
解凍するとべちゃっとしてしまうので、ポキっと折って煮物に入れれば手軽に作れる&味がしっかりしみ込み、おいしい副菜に大変身します。
解凍術:凍ったままポキっと折る
冷凍後はかたくて包丁が通りにくいので、サラダなどに使うよりもそのまま折って煮物が正解!
希釈した白だしを鍋で沸かして冷凍きゅうりを折って入れ、沸騰後弱火で5分煮てしょうがを入れます。白だしがしみこんでやさしい水晶煮風に。
じゃがいもの冷凍方法
保存期間:約1カ月
冷凍NGが常識だったじゃがいもですが、生のまま冷凍してからレンチンすることで、ねっとりした食感と甘さが出ます。
解凍時は水につけることで、手で皮がむけます。小さめのじゃがいもだと、ねっとり食感に成功しやすいです。
冷凍術:洗って水けを拭いてペーパーでくるむ
じゃがいもを水洗いして水気を拭いたらキッチンペーパーで包んでフリーザーバッグに。その際は空気を抜くこと。
解凍術:表面を解凍したらレンジで4分加熱
冷凍室から出したら1〜2分水に浸けて表面を解凍し、ラップに包んでレンチン。試したところ、1個600W4分が最もおいしくできました。
マッシュしてから冷凍もOK!ポテサラやコロッケを作るのがラクになる
じゃがいもを蒸して皮を除き、マッシャーなどでつぶします。
フリーザーバッグに平らに詰めて冷凍しておけば、解凍後に料理に使いやすいです。
玉ねぎの冷凍方法
保存期間:約1カ月
玉ねぎは皮つきで丸ごと冷凍できます。甘みとジューシーさの底上げ効果があり、冷凍すると切っても涙が出にくいです。
玉ねぎの繊維が冷凍により壊れるので、あめ色玉ねぎが5分でできます。
解凍術:1分水につけてから薄皮をむく
冷凍庫から出したフリーザーバッグを水に1分ほどつけてからおろし器ですりおろします。
冷凍することで薄皮がはがれやすくなり、涙も出ないので生のままより皮むきやみじん切りがわずらわしくないです。
あめ色玉ねぎが5分でできる
STEP1:油なしで炒める
冷凍により玉ねぎの繊維が壊れるので水分や辛み成分が蒸発しやすくなります。
STEP2:カレーなどの下ごしらえに
あめ色の玉ねぎを短時間で作ることができます。カレーなどの下ごしらえに最適!
完全解凍すると切りにくいのでNG
凍らせた玉ねぎは完全に解凍しきってしまうと、やわらかくなって切りにくくなります。切って使いたいなら、凍っているうちに切って!
きのこの冷凍方法
保存期間:約1カ月
多くのきのこは、凍らせると旨み成分が増えます。安いときに大量購入して、ざっくりと石づきと軸を切り落としたら、下茹でなしですぐに凍らせてしまいましょう。
オススメは複数のきのこを混ぜ合わせた「きのこミックス」を作っておくことです!
冷凍術:なるべく大きさをそろえて切ってフリーザーバッグに入れる
しめじ
サッと拭いて石づきを切り落とし、使いやすいサイズの小房に分けます。
エリンギ
キッチンペーパーで汚れを拭き、石づきを落として4等分にカットします。
マッシュルーム
多くは出荷時点で石づきが落とされているので、そのまま縦にカットします。
カットしたきのこは、ひとつのフリーザーバッグに詰め込んでいきます。
解凍術:解凍せずにそのまま調理
きのこは凍ったまま入れるので、大きさがそろっているほうが加熱ムラがおきません。
【果物別】おすすめの冷凍方法は?
バナナの冷凍方法
バナナは皮をむき、ひとくち大に切ってラップで包んで冷凍。もしくはつぶしてペーストにして冷凍するのもアリです。凍ると甘みが強くなります。
アボカドの冷凍方法
アボカドは必ず皮ごと冷凍しましょう。切ると味が抜けたり変色します。
アボカドは皮ごとラップで包みこみます。
バナナ、アボカドはそのまま凍らせるだけでスイーツに
ついついアイスを食べすぎてしまう日には、凍らせただけの冷凍おやつがピッタリ!
バナナは素材の甘みをしっかり感じ、アボカドはクリーミーでとろける舌触りに。アイスより健康的なスイーツです。
黒みつをかけると和風スイーツになります!
レモンの冷凍方法
保存期間:約1カ月
レモンは薄くスライスして冷凍しましょう。皮ごと使うので、国産の無農薬や減農薬のものを選ぶことが大前提です。
レモンをよく洗って薄切りにし、そのままフリーザーバッグに入れて冷凍します。レモンティーや揚げ物のつけ合わせなどに使えて便利です!
冷凍術:よく洗ってから皮ごとスライス
STEP1:レモンを輪切りに
塩をこすりつけながら表皮を水洗いしたレモンを輪切りにします。
STEP2:フリーザーバッグの中に1枚ずつ並べる
フリーザーバッグの中に1枚ずつ並べて冷凍します。
みかんの冷凍方法
保存期間:約1カ月
みかんはひと房ずつ細かく分けてから冷凍するのがポイントです。
ラップはしなくて大丈夫ですが、房どうしがくっつかないようにフリーザーバッグ内に並べましょう。皮をむかずにそのまま食べられる手軽さがうれしい!
冷凍術:小房をひとつずつに小分け
みかんは外皮をむいて、小房に分けます。みかんどうしが重ならないように、フリーザーバッグに並べて入れます。
いちごの冷凍方法
保存期間:約2カ月
いちごはそのまま凍らせると甘みが弱くなるので、砂糖をまぶしてから凍らせましょう。
ヘタを取っていちごの分量の5~10%の砂糖をまぶし、フリーザーバッグに入れて冷凍。加糖によって変色やくっつきも防げますし、酸味がやわらいでいちご本来の旨みを楽しめます。
冷凍術:いちご全体にまんべんなく砂糖をコーティング
フリーザーバッグにいちごを入れ、砂糖を全体にまぶしたら冷凍庫に入れます。
おいしい冷凍いちごの完成します!
野菜・果物別のおすすめの冷凍保存のまとめ
以上、野菜・果物別のおすすめの冷凍保存方法をご紹介しました。
冷凍できない・冷凍に不向きとされてきたきゅうりやレタスなどの水分の多い野菜や繊維質の多い野菜も、特徴を生かせば冷凍しても美味しく調理して食べることができます。
食材の鮮度とおいしさをキープできる冷凍術を取り入れれば、ごはん作りがよりラクになり、フードロスを減らせて節約にもつながります。ぜひ試してみてくださいね。
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形がキレイなまま食卓に出せるのがいいですね!