キッチンポリ袋とは?
ブロッコリーなど、厚みがあったりゴツゴツしたものでも適当に放り込めるキッチン用ポリ袋。食品の下ごしらえから冷蔵・冷凍の保存用としても使える、優秀なキッチン用品です。
ポリ袋とビニール袋は違う?
ポリ袋とはポリエチレン製やポリプロピレン製の薄い袋のこと。
ポリ袋のことをビニール袋(塩化ビニール樹脂のフィルム)と読んだり書かれていることを目にすることがありますが、いま市販されているゴミ袋や食品保存袋、レジ袋にビニール製のものはなく、すべてポリエチレン製です。
同じポリエチレン製でもレジ袋のような薄い製品や透明タイプかどうかなど、さまざまです。
キッチン用ポリ袋は、残った野菜や食品の保存や料理の下ごしらえ、キッチンの後始末からゴミ袋など便利に使えます。
ポリ袋とビニール袋は同じように見えて、実は使い勝手や汎用性にも違いがあるんです。
LDKが使いやすいキッチンポリ袋をテスト
でも、いざ購入しようと思っても、ダイソーなど100均で買えるものから、無印良品、トップバリュなどさまざまなメーカーから多くの商品が発売されています。
湯煎調理ができるものや電子レンジ対応のもの、袋が取り出しやすい箱入りタイプ、30枚や50枚、100枚入りなどの内容量など、それぞれ特徴が違っていて、どれを選べばいいのか悩んでしまいますよね。
そこで雑誌『LDK』では、キッチンポリ袋の人気製品を比較。おすすめを探しました。
アイラップ並みの優秀なポリ袋を探してLDKが比較
今回は雑誌『LDK』が使いやすいキッチンポリ袋をピックアップ。スーパーエコごはん研究家の桃世真弓さんと一緒に、次の5項目でテストしました。
テスト1:鮮度キープ力
各製品に直接鮭を入れて、冷凍前と冷凍後の重さを精秤し、ドリップ量を算出して評価しました。
テスト2:おいしさキープ力
冷凍後の鮭を解凍し、料理家と実食。身のパサつきや味の違いなどから評価しました。
テスト3:酸化耐性
大葉とアボカドを各製品に入れ、一定期間冷蔵庫内で放置。しなり具合や色の変わり具合を比較しました。
テスト4:保水性
水を入れたビーカーにポリ袋を被せ、一定時間放置。前後の重さを精秤しました。
テスト5:使いやすさ
袋の開きやすさや取り出しやすさなどを総合的に評価しました。
キッチン用ポリ袋の定番といえばアイラップ
岩谷マテリアル
アイラップ
実勢価格:¥172
内容量:60枚
1枚あたり:2.9円
テスト結果
- 鮮度キープ力:3/5
- おいしさキープ力:5/5
- 酸化耐性:3/5
- 保水性:4/5
- 使いやすさ:4/5
過去のテストでベストバイを受賞した岩谷マテリアル「アイラップ」は、湯せん可能なポリ袋の代名詞。
冷蔵での野菜の保存力はダイソーなど他製品に劣っていたものの、冷凍後の鮭は身がしっとり。ラップなしで冷凍しても十分旨みがありおいしさがキープされていました。
今回は、過去ベストバイのアイラップ並みに優秀でコスパもいいポリ袋を探しました。評価の高かった順に、キッチンポリ袋のおすすめ商品を紹介します。
キッチンポリ袋のおすすめランキング
雑誌「LDK」が定番のアイラップ並みに優秀なキッチン用ポリ袋を探して検証したところ、1位・ベストバイは、ダイソー「食品用湯せん調理袋」でした。
商品 | おすすめポイント | ||||||||||||
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ダイソー食品用湯せん調理袋
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|
冷凍も冷蔵も鮮度をキープ/厚めの素材でしっかり食材をガード/取り出しやすくラクに袋が開けられる |
30枚 |
26×39cm |
0.015mm |
-30℃ |
110℃ |
||||||
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matsukiyo食品が入れられる厚くて丈夫なキッチン用ポリ袋M
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|
保水性が高く優秀/マチがあって食材を入れやすい/1枚1枚が取り出しやすい |
100枚 |
25×35cm |
0.015mm |
-30℃ |
110℃ |
||||||
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無印良品湯せん調理ができるポリエチレン袋
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|
40枚 |
25×35cm |
0.015mm |
-30℃ |
100℃ |
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日本サニパックきっちんばたけ 保存袋 中
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|
100枚 |
25×35cm |
0.01mm |
-30℃ |
110℃ |
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トップバリュ冷凍・冷蔵 湯せんもできるキッチンポリ袋マチ付きM
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|
150枚 |
35×25cm |
0.01mm |
-30℃ |
110℃ |
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ハウスホールドジャパン湯せんできる ポリ袋S
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|
80枚 |
16×27cm |
0.01mm |
-30℃ |
110℃ |
【1位】ダイソー「食品用湯せん調理袋」
- ダイソー食品用湯せん調理袋
- 検証時価格: ¥110〜
- 鮮度キープ力
- おいしさキープ力
- 酸化耐性
- 保水性
- 使いやすさ
- おすすめポイント
-
- 冷凍も冷蔵も鮮度をキープ
- 厚めの素材でしっかり食材をガード
- 取り出しやすくラクに袋が開けられる
- 内容量
- 30枚
- サイズ
- 26×39cm
- 厚さ
- 0.015mm
- 耐冷温度
- -30℃
- 耐熱温度
- 110℃
厚めの素材でしっかり食材をガード
ゴツゴツしたブロッコリーも鶏肉もラクに入れられます!
おいしさキープ力
ダイソー「食品用湯せん調理袋」と岩谷マテリアル「アイラップ」の両製品ともパサつきがちなお腹の部位までしっとりとしており、鮭の旨みを逃さずキープしていました。
酸化耐性
冷蔵庫に入れて5日経った大葉をチェック! ダイソー「食品用湯せん調理袋」は買ってきた日のように新鮮なままでした。
【2位】matsukiyo「食品が入れられる厚くて丈夫なキッチン用ポリ袋M」
- matsukiyo食品が入れられる厚くて丈夫なキッチン用ポリ袋M
- 最安価格: ¥217〜
- 鮮度キープ力
- おいしさキープ力
- 酸化耐性
- 保水性
- 使いやすさ
- おすすめポイント
-
- 保水性が高く優秀
- マチがあって食材を入れやすい
- 1枚1枚が取り出しやすい
- 内容量
- 100枚
- サイズ
- 25×35cm
- 厚さ
- 0.015mm
- 耐冷温度
- -30℃
- 耐熱温度
- 110℃
酸化耐性
全体的にしなっとして元気がなくなっていますが、変色はなく合格範囲内のレベルです。
使いやすさ
1枚ずつが取りやすい構造で、2枚取れてしまうストレスがほぼないのがポイントです。
【3位】無印良品「湯せん調理ができるポリエチレン袋」
- 無印良品湯せん調理ができるポリエチレン袋
- 検証時価格: ¥99〜
- 鮮度キープ力
- おいしさキープ力
- 酸化耐性
- 保水性
- 使いやすさ
- 内容量
- 40枚
- サイズ
- 25×35cm
- 厚さ
- 0.015mm
- 耐冷温度
- -30℃
- 耐熱温度
- 100℃
酸化耐性
若干しなりはありますが、葉先までしっかりと立っています。
【4位】日本サニパック「きっちんばたけ 保存袋 中」
- 日本サニパックきっちんばたけ 保存袋 中
- 最安価格: ¥128〜
- 鮮度キープ力
- おいしさキープ力
- 酸化耐性
- 保水性
- 使いやすさ
- 内容量
- 100枚
- サイズ
- 25×35cm
- 厚さ
- 0.01mm
- 耐冷温度
- -30℃
- 耐熱温度
- 110℃
おいしさキープ力
ドリップは出ていたものの、身はしっとりとして鮭の旨みを感じました。
酸化耐性
しなしなになってシャキッと感はないものの、乾燥しきってはいません。
【5位】トップバリュ「冷凍・冷蔵 湯せんもできるキッチンポリ袋マチ付きM」
- トップバリュ冷凍・冷蔵 湯せんもできるキッチンポリ袋マチ付きM
- 検証時価格: ¥250〜
- 鮮度キープ力
- おいしさキープ力
- 酸化耐性
- 保水性
- 使いやすさ
- 内容量
- 150枚
- サイズ
- 35×25cm
- 厚さ
- 0.01mm
- 耐冷温度
- -30℃
- 耐熱温度
- 110℃
酸化耐性
しおれて全体が柔らかくなりました。色も黒っぽいです。
【6位】ハウスホールドジャパン「湯せんできる ポリ袋S」
- ハウスホールドジャパン湯せんできる ポリ袋S
- 最安価格: ¥110〜
- 鮮度キープ力
- おいしさキープ力
- 酸化耐性
- 保水性
- 使いやすさ
- 内容量
- 80枚
- サイズ
- 16×27cm
- 厚さ
- 0.01mm
- 耐冷温度
- -30℃
- 耐熱温度
- 110℃
- 型番
- KY01
おいしさキープ力
しっとり感はあるものの、水っぽく旨みを感じられませんでした。
キッチンポリ袋の選び方は?
キッチン用ポリ袋を食品の保存以外にも冷凍・解凍・湯煎調理と調理時に幅広く使いたいなら、以下のポイントに注意して選んでみてください。
選び方1:素材
料理にも使う袋なら「高密度ポリエチレン製」
調理用のポリ袋は、高密度ポリエチレンの製品を選ぶようにしましょう。
「食品用」と表示されている製品はまず材質を確認して、ポリエチレン以外のポリ袋は使用しないようにしましょう。
高密度ポリエチレンは材質的な触感から「シャカシャカタイプ」とも言われ、白色に近い半透明です。引っ張り強度や耐衝撃性も優れているのが特徴です。
ちなみに低密度ポリエチレンはツルツルしていて透明感があり、厚手のゴミ袋などに使われています。
選び方2:形状
開口広め・マチありを選ぶと便利
キッチン用ポリ袋は保存だけでなく、食材をもみこむ、漬けこむなど下ごしらえにもよく利用するので、あまり薄いと心もとなくて使いにくいなんてことに!
開口広めだと食材が入れやすく、マチありのものはゴミ袋としても使いやすいです。ポリ袋ホルダーがあれば、調理中の生ゴミ処理も快適です。
選び方3:強度
強度があるものなら下ごしらえで活躍
強度のあるキッチン用ポリ袋は下ごしらえに活躍します。ボウルで混ぜる必要がなく、調理工程を全て袋の中でできるので簡単なうえ、洗い物も出なくてラクちんです。
選び方4:耐冷
冷凍可能ならフリーザーバッグとして使える
耐冷ー30℃なら、耐冷仕様なので調理で使った袋ごと冷凍できます。空気を抜いてから冷凍するのがコツです。
ポリ袋なら下味をつけてそのまま冷凍も可能。
これまで食材の冷凍はジップロック派だったという人もポリ袋にチェンジすればボウルから移し替える必要がないため、よりスムーズに下ごしらえが完了しますよ。
選び方5:耐熱
レンチン解凍や湯せん調理できれば時短調理に
耐熱100℃以上なら、電子レンジでのあたためや湯煎調理ができます。
湯煎調理で使うなら、高密度ポリエチレンのポリ袋は製品によって厚みが異なりますが、湯煎で使うなら0.01mm以上のものを目安に選びましょう。
選び方6:使いやすさ
エンボス加工や取り出しやすいものも
耐冷・耐熱で強度があるポリ袋はたくさんありますが、使い勝手で製品差があります。
袋や箱からの取り出しやすさのほか、開けやすくエンボス加工されているものや底に切り込み入りのものなど工夫されているものを選ぶと調理時のストレスが軽減されます。
キッチンポリ袋の最強保存テク
湯せん調理OKなキッチンポリ袋なら、冷凍から湯せん調理まで1枚でできて便利! 洗いものもゴミも少なく済むので節約にも貢献してくれます。
最後は、使い道がたくさんあるキッチンポリ袋の保存テクニックを紹介します。
保存テク1:冷凍
立体のものでもガサっと入れて冷凍庫に入れられます。
保存テク2:味付け
解凍後はそのまま調味料を入れて揉み込んで味付けできます。
保存テク3:調理
鍋底にお皿を敷けば、湯せん調理にも使用できます。
キッチンポリ袋のおすすめ まとめ
以上、キッチンポリ袋のおすすめランキングでした。
今回は、湯せん調理にも使えるキッチンポリ袋を集めてテスト。その結果、ベストバイに選ばれたのはダイソー「食品用湯せん調理袋」です。
冷凍も冷蔵も鮮度をキープしたダイソー
ダイソー
食品用湯せん調理袋
検証時価格: ¥110〜
1枚ずつが取り出しやすい構造
matsukiyo
食品が入れられる厚くて丈夫なキッチン用ポリ袋M
湯せん調理ができるポリ袋の定番といえば岩谷マテリアル「アイラップ」ですが、ダイソー「食品用湯せん調理袋」のポリ袋も優秀!
袋に厚みがあり頑丈なので冷凍庫に適当に放り込んでも破れにくい安心感があり、野菜の冷蔵保存や魚の冷凍保存をしても鮮度をしっかりキープしてくれました。
少しお高めですが選ぶ価値は十分にあります。
価格で選ぶならmatsukiyo「食品が入れられる厚くて丈夫なキッチン用ポリ袋M」。岩谷マテリアル「アイラップ」よりも安価で大容量で、さらに1枚ずつが取りやすくノンストレスで使うことができます。
キッチンポリ袋を探していた人は、ぜひ本ランキングを製品選びの参考にしてみてくださいね。
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