キッチン真空保存袋とは? 卓上の真空パック機との違い

真空保存袋とは? 卓上の真空パック機との違い イメージ

安売りのときに多めに買っておいた肉や魚を、もっとおいしく新鮮な状態で長く保存できたらいいな、と思いませんか?

そんなときに便利なのが、「真空保存袋」です。「真空パック袋」「真空保存バッグ」とも言われ、肉や魚、野菜の生鮮食品のほか、漬け込み・下ごしらえをしたものや作り置きをしっかり密閉して保存(冷凍保存)することができます。

真空パック機は卓上タイプとハンディタイプがある

卓上タイプは専用袋不要のものも

卓上タイプは専用袋不要のものも イメージ

卓上タイプは電動フードシーラーなどと言われ、吸引溝タイプとノズルタイプに分けられます。脱気の力が強いのが特徴で、機種によっては専用の袋が必要ないものもあります。

ハンディタイプ(真空保存袋)は片手で扱えて手軽

ハンディタイプ(真空保存袋)は片手で扱えて手軽 イメージ

専用袋の吸気口にポンプをセットし、ボタンを押したり手動で脱気して真空パックにするのがハンディタイプ。

サイズの小ささから脱気する力が弱いものもあるので注意が必要ですが、手軽に扱えるのがメリットです。

今回は、真空パック初心者さんも使いやすい、ハンディタイプの真空保存袋を検証。電動ポンプや手動ポンプと組み合わせて脱気するタイプをチェックしました!

キッチン真空保存袋を使うメリットは?

食材が長持ちする

食品や食材を真空パックで保存することで、酸化による食材の劣化や、変色、カビなどの発生を抑えることができます。

冷凍保存に使えば最強

食材を長持ちさせることができる冷凍保存に、真空バッグを追加すれば最強! 霜がつくのを防げて、より食材がおいしく長持ちします。

冷凍保存に使えば最強 イメージ

脱気することで冷凍のスピードが速くなるので、食材の水分を保ちながら新鮮なまま冷凍することができます。

さわけん 氏
科学する料理研究家
さわけん 氏 のコメント

前日に冷蔵庫に移してゆっくり解凍してください。

普通の保存用バッグより味がしみる

お肉やお魚に調味料を漬け込む漬け込み料理に最適。脱気をすることで食材へより早くしみ込みます。

普通の保存用バッグより味がしみる イメージ

比較としてジップロック(R)にも入れてみたところ、断面の色は薄く内部へのしみ込みは弱かったです。脱気することで浸透力が上がるのは間違いありません。

ただし、普通の保存袋でも、空気をしっかりと抜けば浸透力が上がります。

キッチン真空保存袋の選び方は?

選び方1:ポンプを電動か手動で選ぶ

容器のなかを真空にする方法は、別売りやセット売りのポンプを使って行い、「自動」と「手動」の2通りあります。

それぞれメリットや使い勝手の違いがあるので、詳しくみていきましょう。

電動タイプ:作業がラク

電動タイプ:作業がラク イメージ
同シリーズのコンテナにも使える電動ポンプ

電動タイプは自動で真空状態を作ります。そのため脱気する負担がなく、らくに使うことができます。

力いらずなので、たくさんの食品を保存したい場合に便利です。力の弱い方や子どもでも使いやすいのがメリットといえるでしょう。同メーカーの保存袋と保存容器どちらにも使えるタイプなら便利です。

手動タイプ:価格が安い

手動タイプ:価格が安い イメージ

手動タイプは手でポンプを押しながら真空状態にします。使い方がシンプルで、価格が安いのも魅力といえます。液漏れで壊れる心配も少なく、気軽に利用することができます。

選び方2:密閉力・浸透力で選ぶ

選び方2:密閉力・浸透力で選ぶ イメージ

食材をぴったり包むほど浸透力がアップするので、しっかり密閉するものを選びましょう。

テストでは、一定の厚みの大根を着色した食塩水とともに袋に入れて脱気し、一定時間後に断面を確認しました。

選び方3:鮮度キープ力で選ぶ

選び方3:鮮度キープ力で選ぶ イメージ

何より気になるのは食材の長持ち度です。

テストでは、サーモンが持つ水分をどれだけ保てるのかをチェック。重さを量ってから袋に入れて脱気し、6日冷凍。冷蔵庫で解凍して出たドリップ量を計測しました。

選び方4:使いやすさで選ぶ

選び方4:使いやすさで選ぶ イメージ

キッチン用品は、機能がよくても扱いづらいと出番が少なくなってしまいます。

テストでは、実際にいろいろな食材を入れて、製品の質や開け閉めのしやすさなどをプロの目線でチェックしました。

電動2タイプ、手動3タイプの真空保存袋を比較

今回比較したのは、コンテナと同じポンプが使える電動ポンプタイプの「フォーサ」と「ツヴィリング」。そのほか売り切れ続出のダイソーをはじめとする手動ポンプタイプを3製品、全5製品です。

これら5製品を、料理研究家のさわけんさんと一緒に「密閉&浸透力」「鮮度キープ」「使いやすさ」の3項目でテストしました。

それでは、テスト結果をおすすめ順に紹介します!

キッチン真空保存袋のおすすめ商品は?

ランキングは項目名で並び替えられます
商品 セット内容
A+評価
貝印おいしさそのまま! 真空ポンプ&保存袋(スターターセット)
貝印 おいしさそのまま! 真空ポンプ&保存袋(スターターセット) イメージ
4.67
5.00 5.00 4.00
真空ポンプ・保存袋Sサイズ&Mサイズ各3枚
A評価
ツヴィリング J.A. ヘンケルス ジャパンフレッシュ&セーブ 真空保存バッグ Mサイズ
ツヴィリング J.A. ヘンケルス ジャパン フレッシュ&セーブ 真空保存バッグ Mサイズ イメージ
4.00
4.00 3.00 5.00
10枚
B評価
フォーサ真空保存袋 基本セット
フォーサ 真空保存袋 基本セット イメージ
3.33
3.00 5.00 2.00
真空器+バッグ用アタッチメント+Lサイズ&Mサイズ各10枚
B評価
Gokilife真空パック袋 圧縮袋 食品用 手動ポンプ付き
Gokilife 真空パック袋 圧縮袋 食品用 手動ポンプ付き イメージ
2.67
3.00 3.00 2.00
手動ポンプ+Lサイズ&Mサイズ&Sサイズ各5枚+密閉用スライダー4枚+調理用クリップ2枚

A+評価【1位】貝印「おいしさそのまま! 真空ポンプ&保存袋」

  • 貝印おいしさそのまま! 真空ポンプ&保存袋(スターターセット)
  • 実勢価格: ¥712

総合評価: 4.67

密閉&浸透力
 5.00
鮮度キープ
 5.00
使いやすさ
 4.00

真空保存袋のおすすめランキングA+評価を獲得し、ベストバイとなったのは、貝印「おいしさそのまま! 真空ポンプ&保存袋(スターターセット)」です。

ポンプは手動ですが、たった4回ポンプを動かしただけで空気が抜ける優れもの。他商品と違いスライダーがついていませんが、手で閉めるときにストレスを感じないのも高評価でした。

おすすめポイント
  1. シンプルな設計なのに最も使いやすい
  2. 手動だから液漏れしても壊れない
  3. ポンプがあれば袋だけ手軽な値段でリピ買いできる
セット内容
真空ポンプ・保存袋Sサイズ&Mサイズ各3枚
型番
DH2058
【1位】貝印「おいしさそのまま! 真空ポンプ&保存袋」 イメージ

漬け込み料理や下味冷凍で大活躍します!

大根の味しみもピカイチ

大根の味しみもピカイチ イメージ

中心部に縦に色が濃く入っており、しみ込みが強いことが見てとれます。

サーモンのドリップも少ない

サーモンのドリップも少ない イメージ

ワーストのドリップ率は5%ですが、貝印は半分の2.5%と超優秀でした。

手動だから液漏れしても壊れないし水洗いできる!

手動だから液漏れしても壊れないし水洗いできる! イメージ

電動の場合は、脱気するときに水分が入り込むと壊れてしまうこともありますが、手動なら心配なし。水洗いもできます。

LDK
暮らしのおすすめベストバイ
LDK のコメント

手動ポンプなら、汁気を気にせず使うことができるから、料理の幅が広がります。

A評価【2位】ツヴィリング 「フレッシュ&セーブ 真空保存バッグ」「真空ポンプ」

  • ツヴィリング J.A. ヘンケルス ジャパンフレッシュ&セーブ 真空保存バッグ Mサイズ
  • 実勢価格: ¥1,690

総合評価: 4.00

密閉&浸透力
 4.00
鮮度キープ
 3.00
使いやすさ
 5.00

真空保存袋のおすすめランキングでA評価(2位)だったのは、ツヴィリング J.A. ヘンケルス ジャパン「フレッシュ&セーブ 真空保存バッグ Mサイズ」「フレッシュ&セーブ 真空ポンプ​」です。

ポンプは電動式。リキッドプロテクターをはめると水分があるものにも使えるのがとてもよかったです。

セット内容
10枚
型番
36800-220
  • ツヴィリング J.A. ヘンケルス ジャパンフレッシュ&セーブ 真空ポンプ
  • 実勢価格: ¥6,710

ツヴィリング J.A. ヘンケルス ジャパン「フレッシュ&セーブ 真空ポンプ​」は、同シリーズのコンテナ(保存容器)にも使えます。

型番
36801-000

B評価【3位】フォーサ「真空保存袋 基本セット」

  • フォーサ真空保存袋 基本セット
  • 実勢価格: ¥2,000

総合評価: 3.33

密閉&浸透力
 3.00
鮮度キープ
 5.00
使いやすさ
 2.00

真空保存袋のおすすめランキングでB評価(3位)だったのは、フォーサ「真空保存袋 基本セット」です。

ポンプは電動式。袋の性能はいいのですが、ポンプが強過ぎて水分に弱いのが難点。水分が少しでもあると吸い込んで壊れる可能性があります。

セット内容
真空器+バッグ用アタッチメント+Lサイズ&Mサイズ各10枚
型番
FOSAAM23

B評価【4位】Gokilife「真空パック袋 圧縮袋 食品用 手動ポンプ付き」

Gokilife 真空パック袋 圧縮袋 食品用 手動ポンプ付き イメージ1
Gokilife 真空パック袋 圧縮袋 食品用 手動ポンプ付き イメージ2
Gokilife 真空パック袋 圧縮袋 食品用 手動ポンプ付き イメージ1
Gokilife 真空パック袋 圧縮袋 食品用 手動ポンプ付き イメージ2
  • Gokilife真空パック袋 圧縮袋 食品用 手動ポンプ付き
  • 実勢価格: ¥1,118

総合評価: 2.67

密閉&浸透力
 3.00
鮮度キープ
 3.00
使いやすさ
 2.00

真空保存袋のおすすめランキングでB評価(4位)だったのは、Gokilife「真空パック袋 圧縮袋 食品用 手動ポンプ付き」です。

ポンプは手動式。スライダーで口をぴったり閉じることができます。ポンプの先が水分を受け止めてくれる設計も◎。ただ、閉まるまで16回ほど抜く必要があります。

セット内容
手動ポンプ+Lサイズ&Mサイズ&Sサイズ各5枚+密閉用スライダー4枚+調理用クリップ2枚

C評価【5位】ダイソー「食品用真空保存袋」「食品用真空ポンプ」

ダイソー 食品用真空保存袋 イメージ1
  • ダイソー食品用真空保存袋
  • 検証時価格: ¥110

総合評価: 2.33

密閉&浸透力
 2.00
鮮度キープ
 3.00
使いやすさ
 2.00

真空保存袋のおすすめランキングでC評価(5位)だったのは、ダイソー「食品用真空保存袋」「食品用真空ポンプ」

ポンプは手動式。ポンプをセットする場所を見つけにくく、普通の保存袋より味をしみ込ませる性能も弱かったです。

セット内容
2枚
ダイソー 食品用真空ポンプ イメージ1
  • ダイソー食品用真空ポンプ
  • 検証時価格: ¥110

専用の手動ポンプは別売りです。

キッチン真空保存袋のおすすめ まとめ

以上、真空保存袋のおすすめ製品紹介でした。

真空保存袋のおすすめ まとめ イメージ

ポンプで空気を抜くと、どうしても水分も一緒に吸い込んでしまいます。「ツヴィリング J.A. ヘンケルス ジャパン」はリキッドプロテクターがついていますが、「フォーサ」はポンプが水気を吸ってしまうので使用不可という結果になりました。

ベストバイは手動ポンプの貝印

ベストバイは手動ポンプの貝印 イメージ

貝印
おいしさそのまま! 真空ポンプ&保存袋(スターターセット)

セット内容:真空ポンプ・保存袋Sサイズ&Mサイズ各3枚

袋程度の容量なら手動でも無理なく脱気できることもあり、シンプルで食材の味しみも早い貝印「おいしさそのまま! 真空ポンプ&保存袋 (スターターセット)」に軍配が上がりました。

ポンプが手動なので、液漏れしても壊れず、水洗いできる点が魅力。初心者さんにもおすすめです。

LDK
暮らしのおすすめベストバイ
LDK のコメント

袋だけ手軽な値段でリピ買いできるのもイイです!

真空パック&冷凍は最強の保存方法です。料理の幅も広がる真空保存袋、ぜひ取り入れてみてくださいね。

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