食材、作り置きが長持ち! 真空保存容器とは?
特売品の肉や魚、まとめ買いした野菜や果物、週末に頑張った作り置きなどなど。気がついたらちょっと変色したり、傷んでいたりして、泣く泣く処分するなんてことありませんか?
食材を新鮮なままでキープするためには、余計な「空気」や「水分」を遮断するのがコツ。そんな時に便利な容器が、中の空気を抜いて保存できる「真空保存容器(真空コンテナ)」です。
空気を遮断することで食材の保存期間が長くなる
真空保存容器(真空コンテナ)とは、容器のなかを真空に近い状態にすることで、食材や調理したものの酸化を遅らせて鮮度を守ってくれるもの。
湿気も防ぐので、乾物やお菓子、ドッグフードやキャットフードなどペットフードの保存などにも向いています。
食べ物が腐るのは、空気中の微生物が原因。空気中には微生物が漂っており、それが食べ物につくと、食べ物を栄養にして増えていきます。また、手にも微生物がついているので、素手で触るとさらに傷みが早くなります。
そこで今回は、雑誌「LDK」が人気の真空保存容器5製品を集めて、家庭で使いやすいものを探しました。
真空保存容器の選び方は?
真空保存容器はさまざまなメーカー、ブランドから登場しています。選び方のポイントをまとめました。
選び方1:電動か手動か
容器のなかを真空にする方法は、別売りやセット売りのポンプを使って行い、「自動」と「手動」の2通りあります。
それぞれメリットや使い勝手の違いがあるので、詳しくみていきましょう。
電動タイプ:作業がラク
電動タイプは自動で真空状態を作ります。そのため脱気する負担がなく、ラクに使うことができます。
力いらずなので、たくさんの食品を保存したい場合に便利です。力の弱い方や子どもでも使いやすいのがメリットといえるでしょう。
手動タイプ:価格が安い
手動タイプは手でポンプを押しながら真空状態にします。電動タイプよりも、しっかりと脱気できるのが特徴です。
使い方がシンプルで、価格が安いのも魅力といえます。気軽に利用することができます。
選び方2:素材
プラスチック製:安くて軽い
プラスチック製のものは、100均で手に入るほど価格が安いのが特徴です。
多めに揃えたいときも、気軽に取り入れることができます。プラスチック製の魅力は、常温・冷蔵のどちらでも使用でき、電子レンジ対応のものが多い点。軽くてうっかり割れることも少ないため安心して使えます。
ガラス製:衛生的でおしゃれ
ガラス製は、においが移りにくいため、調味料やスパイスの保存に適しています。シンプルなものが多く、キッチンに出しっぱなしにしておいてもおしゃれです。透明で中身が見えやすいので、必要なものがすぐに手に取れるのもメリットといえます。
ホーロー製:直火もOK
ホーロー製の特徴は、何といっても直火にかけられる点。保存容器で調理して、フタをすればそのまま冷蔵庫に入れられます。フタを取って、再度火にかけて温められるので、作り置きおかずに便利です。
また、ガラス製のものと同様においが移りにくく、それでいて軽量なので扱いやすいといえるでしょう。
選び方3:使いやすさ
日常的に使うものなので、ふたの開けやすさやポンプの付けやすさも大切です。電子レンジ対応なら保存だけでなく調理にも使えて便利です。
また、食洗機対応かどうか、パーツが分解できて洗いやすいかどうかもチェックしましょう。
電動と手動の真空保存容器5セットを比較
今回は、Amazon、楽天市場、Yahoo!ショッピングなどネット通販で購入できる人気の真空保存容器5製品を、専用のポンプとともにピックアップしました。
科学する料理研究家のさわけんさんと一緒に、以下に4項目でテストしました。
テスト1:密閉力
一定量のポテトチップスの重さを量り、保存容器に入れて脱気したら常温で1週間保存します。重くなっていたら湿気ている証拠です。
テスト2:鮮度キープ
カットしたアボカドを容器に入れてしっかり空気を抜いたら、冷蔵庫へ。1週間後に色の変化を観察します。
テスト3:おいしさキープ
1週間保存したアボカドをプロが実食。味わいはもちろん、中の色合いや香りも調べました。
テスト4:使いやすさ
実際に食品を入れ、ポンプのつけ心地や空気の抜き方、フタの開け閉めのしやすさなどを何度もチェックしました。
それでは、テスト結果をおすすめ順に紹介します。
真空保存容器のおすすめは?
商品 | おすすめポイント | ||||||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
ツヴィリング J.A. ヘンケルス ジャパンフレッシュ&セーブ 真空保存コンテナ Mサイズ
|
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食卓にもそのまま出せる/ポンプの取り付けが簡単/中に何を入れたか確認しやすい |
182mm |
98mm |
ガラス, ABS, シリコーン |
||||||
セーロブ真空キャニスター スクエアタイプ
|
|
しっかり閉まるパッキンも高性能!/フタもボディも透明で見やすい |
172mm |
165mm |
85mm |
PCTG |
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フォーサ角型コンテナ 5個セット
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ハイパワーな脱気力/電子レンジ用のフタもついて便利/ポンプをセットしやすい |
175mm(角型コンテナ・中) |
115mm(角型コンテナ・中) |
90mm(角型コンテナ・中) |
ポリプロピレン、熱可塑性エラストマー、等 |
|||||
富士ホーローヴィード 浅型角容器 M
|
|
ホーロー好きな人におすすめ |
180mm |
120mm |
60mm |
本体/ホーロー用鋼板、フタ/ポリプロピレン、バルブ・ガスケット/シリコン |
|||||
ヒロ・コーポレーションコロポット
|
|
手頃な価格なのでお試しにぴったり |
95mm |
95mm |
320mm |
フタ:ポリプロピレン+熱可塑性ラバー、ボディー:ソーダガラス(フロスト)、エアバルブ+ガスケット:シリコン |
1位: ツヴィリング「フレッシュ&セーブ真空保存コンテナ」&「真空ポンプ」
- ツヴィリング J.A. ヘンケルス ジャパンフレッシュ&セーブ 真空保存コンテナ Mサイズ
- 実勢価格: ¥1,496〜
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- 使いやすさ
- おいしさキープ
- 鮮度キープ
- 密閉力
真空保存容器のおすすめ検証でA+評価でベストバイを獲得したのは、ツヴィリング J.A. ヘンケルス ジャパン(ZWILLING)「フレッシュ&セーブ 真空保存コンテナ Mサイズ」です。
真空ポンプをとりつけたらスイッチオン。あっという間に空気が抜けて、フタがぴったり閉まります。作り置き保存に最適なサイズ感で、ガラス容器の高級感も◎でした。
- おすすめポイント
-
- 食卓にもそのまま出せる
- ポンプの取り付けが簡単
- 中に何を入れたか確認しやすい
- 幅
- 182mm
- 奥行
- 112mm
- 高さ
- 98mm
- 素材
- ガラス, ABS, シリコーン
- 型番
- 36803-200
- ツヴィリング J.A. ヘンケルス ジャパンフレッシュ&セーブ 真空ポンプ
- 実勢価格: ¥7,200〜
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アイテム毎日更新中!楽天市場で見る¥7,200〜
- 使いやすさ
- おいしさキープ
- 鮮度キープ
- 密閉力
ツヴィリング J.A. ヘンケルス ジャパン(ZWILLING)「フレッシュ& セーブ 真空ポンプ」は、フレッシュ&セーブシリーズの真空ポンプ。真空コンテナと真空バッグに使用できます。
- おすすめポイント
-
- ZWILLINGなら同じポンプでバッグタイプも脱気できる!
- 型番
- 36801-000
アボカドの変化
表面がやや酸化して茶色くなっていましたが、中はキレイ。熟成が進み、おいしくなっていました。
おすすめポイント:同じポンプでバッグタイプも脱気できる
シリーズで出ているバッグタイプも、同じポンプを使用できます。そちらも高評価なので、両方導入したい人にもオススメです。
おすすめポイント:フタは軽くのせるだけ
軽くのせて脱気するときちんと閉まる構造が非常によくできていました。
2位: セーロブ「真空キャニスター」&「電動バキューム ポンプ」
- セーロブ真空キャニスター スクエアタイプ
- 実勢価格: ¥3,980〜
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- 使いやすさ
- おいしさキープ
- 鮮度キープ
- 密閉力
A評価を獲得したのは、セーロブ(Cielob)「真空キャニスター スクエアタイプ」です。
キャニスターは容量が大きいので、冷蔵庫に余裕がある人向け。しっかりと脱気され、アボカドもキレイに保存できました。
- おすすめポイント
-
- しっかり閉まるパッキンも高性能!
- フタもボディも透明で見やすい
- 幅
- 172mm
- 奥行き
- 165mm
- 高さ
- 85mm
- 素材
- PCTG
- 型番
- VSF1-P2
- セーロブ電動バキュームポンプ
- 実勢価格: ¥2,025〜
タイムセールは毎日開催中!Amazonで見る¥2,025〜
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- 使いやすさ
- おいしさキープ
- 鮮度キープ
- 密閉力
セーロブ(Cielob)「電動バキューム ポンプ」は、USB充電式のポンプで、四角くて小さいから収納しやすいです。
スイッチポンで脱気ができ、しっかり吸い込んでくれます。
- おすすめポイント
-
- USB充電式だから電動なのに手軽!
- 幅
- 70mm
- 奥行き
- 70mm
- 高さ
- 60mm
- 素材
- ABS
- 型番
- VP1-1
アボカドの変化
元々左側が熟れているアボカドだったので、左側が変色していますが性能的には問題ありません。
スイッチポンで脱気スタート
スイッチが横にあるからちょっと押しにくく感じますが、ポンプがコンパクトなのは◎です。
3位: フォーサ「角型コンテナ 5個セット」
- フォーサ角型コンテナ 5個セット
- 実勢価格: ¥9,605〜
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- 使いやすさ
- おいしさキープ
- 鮮度キープ
- 密閉力
フォーサ「角型コンテナ 5個セット」は、A評価を獲得。とてもしっかりした作りの製品で、ポンプをのせる位置も広くてわかりやすいです。1週間保存したポテトチップスもパリパリだったので、常温でも活躍します。
- おすすめポイント
-
- ハイパワーな脱気力
- 電子レンジ用のフタもついて便利
- ポンプをセットしやすい
- 幅
- 175mm(角型コンテナ・中)
- 奥行き
- 115mm(角型コンテナ・中)
- 高さ
- 90mm(角型コンテナ・中)
- 素材
- ポリプロピレン、熱可塑性エラストマー、等
- 型番
- FOSAAM07
アボカドの変化
切断面全体に変色が見られますが、ナイフでカットすると中はキレイでおいしいです。
ポンプをセットしやすい形状
脱気しているときは、手を離して大丈夫です。パワフルに空気を抜いて、自動的に止まります。
4位: 富士ホーロー「浅型角容器」&「ヴィード ポンプ」
- 富士ホーローヴィード 浅型角容器 M
- 実勢価格: ¥2,298〜
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- 使いやすさ
- おいしさキープ
- 鮮度キープ
- 密閉力
B評価だったのは、富士ホーロー「浅型角容器 M」です。
中央の脱気口にポンプをセットして、手動で抜くタイプ。脱気するとフタが大きく凹みます。空気を抜けば抜くほど、ポンプが重くなりキツい……。ただ、ホーロー素材が好きな人には悪くない選択です。
- おすすめポイント
-
- ホーロー好きな人におすすめ
- がっかりポイント
-
- ポンプは空気が抜けるほど力が必要
- 幅
- 180mm
- 奥行き
- 120mm
- 高さ
- 60mm
- 素材
- 本体/ホーロー用鋼板、フタ/ポリプロピレン、バルブ・ガスケット/シリコン
- 型番
- VD-M.W
- 富士ホーローヴィード ポンプ
- 実勢価格: ¥550〜
タイムセールは毎日開催中!Amazonで見る¥880〜
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- 使いやすさ
- おいしさキープ
- 鮮度キープ
- 密閉力
富士ホーローの「ヴィード ポンプ」は、ヴィードシリーズに使える脱気ポンプです。
- 幅
- 4.3cm
- 奥行き
- 4.3cm
- 高さ
- 11.4cm
- 素材
- プラスチック
- 型番
- VD-P.W
アボカドの変化
左側の変色が気になりますが、全体的に状態は良好。実食したが問題なくおいしかったです。
空気が抜けるほど力が必要
脱気しようとするほど、強い力が必要。はじめは軽い力だけど後半はけっこうキツくなります。力が弱い人だとしっかり脱気できないかもしれません。
5位: ヒロコーポレーション「コロポット」
- ヒロ・コーポレーションコロポット
- 実勢価格: ¥1,800〜
タイムセールは毎日開催中!Amazonで見る¥2,549〜
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※リンク先はセット販売も含みます
- 使いやすさ
- おいしさキープ
- 鮮度キープ
- 密閉力
ヒロコーポレーション「コロポット」は、B評価です。
小ぶりなので、手動でも無理なく空気が抜けます。3個セットで2000円以下というお手頃価格なので、真空保存容器がどんなものか試してみたいという人にぴったり。
スタッキングはできないので常温向きで、お菓子やペットのエサの保存によさそうです。
- おすすめポイント
-
- 手頃な価格なのでお試しにぴったり
- がっかりポイント
-
- スタッキングはできないので常温向き
- 幅
- 95mm
- 奥行き
- 95mm
- 高さ
- 320mm
- 素材
- フタ:ポリプロピレン+熱可塑性ラバー、ボディー:ソーダガラス(フロスト)、エアバルブ+ガスケット:シリコン
- 型番
- bf416
アボカドの変化
他の製品と比べて全体的に表面が茶色く変化してしまいました。
入れるものを選ぶが脱気は◎
ポンプをセットしたら手動で。小さいから女性の力でもラクに脱気できます。
プロが教える食材保存のコツは?
どの保存容器も工夫が凝らされているものの、完全に空気を長期間遮断しておけるほどの作りとは言えません。こまめに脱気することで、より長く新鮮さを保つことができます。
1〜2日に1回脱気し直すと真空状態を長く維持できます!
毎日取り出す作り置きなら自然と毎日脱気できますね。
真空保存容器のおすすめ まとめ
以上、真空保存容器のおすすめ製品紹介でした。
真空コンテナといえばフォーサ、ツヴィリングなどの電動タイプが代表格。とはいえ、電動は扱いが逆に面倒という人のために、手動タイプも集めてテストしました。
真空コンテナで食品の酸化は完全に防ぎきれませんが、湿気を防ぐ効果は十分でした!
電動タイプがやっぱり便利
結果は、空間が広いコンテナタイプは、手動だとやっぱり脱気がキツいです。空気を抜くほど、ポンプが重くなります。一方、電動タイプは力もいらないし、空気が抜けたら自動的に停止するのが便利です。
今回テストしたどの商品も使用感は悪くありませんでしたが、性能と見た目のほか、同じポンプを袋タイプにも使えるという利便性も考慮してツヴィリング「フレッシュ& セーブ 真空ポンプ」「フレッシュ&セーブ真空保存コンテナ Mサイズ」がベストとなりました。
せっかく作った作り置きおかずや食材を新鮮な状態で長く保存するのにおすすめ。ぜひチェックしてみてくださいね。
保存容器の売れ筋ランキングもチェック!
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開けるのも簡単! なにかと忙しい調理中もノンストレスで使えます。