コーヒースケールとは?
淹れたてのコーヒーのおいしさを味わえるハンドドリップは、味や香りを自分好みに調整できる人気の抽出方法です。
必要なコーヒー器具は、初心者ならドリッパー、ペーパーフィルター(不要な淹れ方もあり)、コーヒー粉を計量するメジャースプーン、サーバーと少なくて済むのも魅力です。
しかし、経験を積んでくると、コーヒーの味を決めるのに重要な粉の重量、お湯の量、蒸らし時間、抽出時間を正確に測定したくなります。その際に必要なコーヒー器具の1つが、コーヒースケールです。
コーヒースケールを使うメリットは?
コーヒースケールなら、コーヒー豆(粉)の量量、お湯の量とともに、蒸らし時間や抽出時間も計測することができます。 正確に計測することで、ドリップコーヒーの味が安定します。
そこで今回は、雑誌『家電批評』が、コーヒースケールのおすすめを探すことに。人気商品を比較しました。
コーヒースケールとキッチンスケールの違いは?
コーヒー豆の量や抽出時間、抽出量などを自動計測できるコーヒースケール。
通常のスケールとの違いやコーヒースケールを使うメリットなどをご紹介します。
コーヒースケールを使うとドリップコーヒーの味が安定する
コーヒーを淹れる条件が毎回異なると、コーヒー豆の味わいをうまく抽出できず、味が薄くなったり、濃くなったりとバラつきが出てしまいます。
しかし、コーヒースケールを使ってコーヒーの粉の量、お湯の量、抽出時間を正確に計測することで、ドリップコーヒーの味が安定します。
コーヒースケールを使うとドリップするのがラクになる
コーヒースケールは用意するコーヒー豆の粉の量やお湯の量、抽出時間などが画面に表示されます。
スマホのタイマー機能やキッチンタイマーで毎回タイミングを揃えて時間を測らなくていいので、ドリップするのがラクになるのもメリットの1つです。
キッチンスケールとの違いはカウントアップタイマーが付いていること
デジタルスケールなどのキッチンスケールは、主に重量や時間を計測するアイテム。対してコーヒースケールは、重量や時間の計測に加えて、カウントアップタイマーが付いています。
また、0.1g単位で測れることから誤差の範囲が小さかったり、スマホアプリとの連動で抽出データを保存できる機能がついたコーヒースケールもあります。
コーヒー好きの人で計測アイテムをまだ持っていないという人には、コーヒースケールがおすすめ。お菓子作りなどにも使えて便利です。
コーヒースケールの使い方は?
ここでは、一般的なコーヒースケールの使い方について、簡単に説明します。
1:コーヒー粉を計量する
サーバーなどをセットして電源ボタンを押して起動させたら、再度電源ボタンやリセットボタンを押して、コーヒーの粉の量を測ります。
コーヒーの粉の量を測ったら、抽出液の量を測るため、さらに電源ボタンなどを押して重量をリセットします。
2:時間などを確認してドリップする
コーヒースケール本体の表示で時間などを確認しながら、お湯を注いでドリップしていきます。
このときカウントを音で知らせてくれる製品なら、コーヒー粉を蒸らす時間などの参考になります。
このように、コーヒースケールの使い方はいたってシンプルです。ハンドドリップ初心者でも操作を迷うことなく使えて安心です。
コーヒースケールの選び方は?
さまざまなメーカーの製品があるコーヒースケール。自分に合ったものを見つけるには、どんなところに注意して選べばよいのでしょうか。
選び方の6つのポイントの詳細について、ご紹介します。
選び方1:スケールの精度
コーヒースケールを選ぶ際に確認したいのが、技術基準に適合していることを示す「丸正マーク」の有無。丸正マークつきなら、重量を正確に測定できる証明となります。
選び方2:使いやすさ
数値の見やすさ
重量や時間を示している数字が見やすいかどうかを、チェックしましょう。
ボタンの反応具合
ボタンが押しやすいか、素早く反応するかどうかも重要です。
また、電池式よりもUSBなどの充電式の製品のほうが乾電池を買って入れ替える手間がないため、ランニングコストも低いのでおすすめです。
選び方3:お手入れのしやすさ
計量皿にコーヒーがこぼれて汚れたときに、拭き取りやすいかどうかといったお手入れのしやすさも気になります。
選び方4:付加機能
基本性能以外のモードや付属品など、役立つ付加機能の有無もチェックしたいです。
選び方5:デザインや予算
本体やディスプレイのデザイン、カラーなど、自分の好みのものを選ぶのも大事です。使う頻度が多いなら、シンプルでおしゃれなデザインのものや場所を取らないコンパクトなものがおすすめです。
また、1000円台〜1万円以上と金額も幅広いため、予算に見合った製品を選びたいものです。専用アプリなどの機能付きなら、5000円程度が相場となっています。
最新コーヒースケール7製品を徹底比較
今回は、Amazonや楽天市場、Yahoo!ショッピングといったネット通販で購入できる人気・売れ筋の7製品をピックアップ。
丸正マークの有無(20点)、数値の見やすさ(10点)、ボタンの反応具合(10点)、計量皿のお手入れ(5点)、付加機能(5点)の50点満点でプロと採点し、総合的に評価しました。
検証結果は、評価の高かった製品からおすすめ順にランキング形式で発表します。それでは、どうぞ!
コーヒースケールのおすすめは?
商品 | ||||||||||||
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エレコムドリップスケール
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120mm |
175mm |
32mm |
260g |
0.3~2000g |
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ハリオV60 ドリップスケール
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120mm |
190mm |
29mm |
700g(個箱含む) |
2~2000g |
||||||
アトラスコーヒースケール 3kg
|
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130mm |
183mm |
29mm |
250g |
1~3000g |
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ニトリコーヒースケール(3kg タイマー付きホワイト)
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130mm |
183mm |
29mm |
250g |
1~3000g |
||||||
レンフォキッチンスケール
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160mm |
210mm |
19mm |
400g |
1~3000g |
||||||
オベストコーヒー キッチンスケール
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130mm |
110mm |
22.5mm |
260g |
1~3000g |
||||||
Takelablaze3kg/0.1g ドリップコーヒースケール
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127mm |
192mm |
28mm |
380g |
0.1~3000g |
【1位】エレコム「ドリップスケール」
- エレコムドリップスケール
- 実勢価格: ¥3,960〜
タイムセールは毎日開催中!Amazonで見る¥3,960〜
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- 丸正マークの有無
- 数値の見やすさ
- ボタンの反応具合
- 計量皿のお手入れ
- 付加機能
コーヒースケールおすすめランキング1位は、エレコム(ELECOM)「ドリップスケール HCS-KS04BK」。
お湯を注いだときに重さを感知して自動でタイマーがスタートするタイマーオートモードの搭載がベストバイの決め手となりました。
容器の重さを差し引いて計量する風袋引き機能、最大9分59秒まで表示するタイマーモード、壁掛け用フック穴もついています。
30秒経過ごとにカウント音で知らせてくれ、30秒の蒸らし時間、3分以内のドリップ終了といった、おいしいコーヒーを淹れるのに必要な時間を守ることができます。
- おすすめポイント
-
- オートタイマーモード搭載
- ボタンの操作性が良好
- サッと拭き取れてお手入れラク
- 幅
- 120mm
- 奥行
- 175mm
- 高さ
- 32mm
- 重量
- 260g
- 計測範囲
- 0.3~2000g
- 型番
- HCS-KS04BK
コーヒー粉の重さを0.1g単位で計量可能
サーバーなどを載せたあと「0セット」ボタンを押すと0gになるので、容量の重さを差し引けて、コーヒー粉の重量だけを量ることができます。
30秒経過すると音が鳴るのが便利!
オートタイマーモードだと30秒ごとにカチカチとカウント音が鳴るので、コーヒー粉を蒸らす時間などの参考になります。
軽く触れるだけでボタンが反応する
ボタンの反応感度はよく、ストレスは感じません。ボタンは凹凸部分がなく平らなので、掃除もラクにできます。
計量皿が汚れてもサッと拭き取れる
丸い計量皿は、他機種にはないオシャレなデザイン。汚れをラクに拭き取れます。ただ、縁の溝に汚れがたまる可能性はあります。
【2位】ハリオ「V60 ドリップスケール」
- ハリオV60 ドリップスケール
- 実勢価格: ¥4,680〜
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- 丸正マークの有無
- 数値の見やすさ
- ボタンの反応具合
- 計量皿のお手入れ
- 付加機能
2位は、コーヒー器具を多数ラインナップしているハリオ(HARIO)「V60 ドリップスケール」。
ハンドドリップが好きな人には有名な器具でデザインも機能も「シンプルイズベスト」といった印象。
余計な溝や凹凸がなくスッキリしたデザインで、美しいだけでなく、掃除もしやすいです。
ボタンは2つだけと迷わず使える操作性で、壁掛け用フック穴付き。計量皿も大きめで置きやすく、表示窓も見やすいです。
付加機能や装備は不要で、重量と時間が計れさえすればいいという人にピッタリです。
- おすすめポイント
-
- スッキリしたデザイン
- 迷わず使える操作性
- 表示窓が見やすい
- 幅
- 120mm
- 奥行
- 190mm
- 高さ
- 29mm
- 重量
- 700g(個箱含む)
- 計測範囲
- 2~2000g
- 型番
- VST-2000B
迷わず使える操作性が◎
右は電源&重量の計量ボタン、左はタイマーボタン。2つだけなので間違えにくいです。初めてでも使いやすいです。
表示窓も見やすい
表示窓の大きさは他製品より小さめなものの、数字はハッキリと見えます。
【2位】アトラス「コーヒースケール 3kg」
- アトラスコーヒースケール 3kg
- 実勢価格: ¥1,980〜
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- 丸正マークの有無
- 数値の見やすさ
- ボタンの反応具合
- 計量皿のお手入れ
- 付加機能
キッチンスケールや真空断熱ボトルなどの卓上用品を手掛けるアトラス「 コーヒースケール3kg ADCS-03」も2位でした。
リーズナブルさが魅力で、コーヒーを淹れながらやや離れた場所から重量や時間を確認する時も、数字が青色で大きく表示されるので見やすかったです。
また、シリコーンゴムマットが付属しているので、サーバーの滑り防止のほか、本体への傷つきや汚れ付着の防止にも役立ちます。汚れも拭き取りやすいです。
- おすすめポイント
-
- リーズナブルな価格
- 数字が大きくて見やすい
- 汚れ付着防止のゴムマット付き
- 幅
- 130mm
- 奥行
- 183mm
- 高さ
- 29mm
- 重量
- 250g
- 計測範囲
- 1~3000g
- 型番
- ADCS-03
数字が明るく見やすい
表示窓は大きめ。数字は明るい青色で表示されるので見やすいです。
本体を守るマットつき
付属のシリコーンゴムマットをつければ、本体への傷つきを防げます。
【4位】ニトリ「コーヒースケール(3kg タイマー付きホワイト)」
- ニトリコーヒースケール(3kg タイマー付きホワイト)
- 検証時価格: ¥2,990〜
10月11日(金)1:59 まで!楽天市場で探す
- 丸正マークの有無
- 数値の見やすさ
- ボタンの反応具合
- 計量皿のお手入れ
- 付加機能
4位は、ニトリ「コーヒースケール(3kg タイマー付きホワイト)」。
2位のアトラスに似たデザイン。カラーはホワイトのみで清潔感があり、キッチンに置いてもなじみます。
ゴムマットもホワイトで、汚れてもすぐにわかってサーバーが滑りにくいです。数字は大きめながら、やや暗い印象ですが、近くで見れば問題ないです。
カフェラテ用に正確に牛乳を量りたいときは、単位をgからmlに変えられるミルクモードが役立ちます。
- 幅
- 130mm
- 奥行
- 183mm
- 高さ
- 29mm
- 重量
- 250g
- 計測範囲
- 1~3000g
ゴムマットで滑りにくい
ゴムマットもホワイト。サーバーが滑りにくく、汚れてもすぐにわかります。安心してドリップできます。
数字がやや暗い
数字は大きめながら、やや暗い印象。近くで見れば問題ないですが、遠すぎると見えにくいかも。
【5位】レンフォ「キッチンスケール」
- レンフォキッチンスケール
- 実勢価格: ¥3,299〜
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10月11日(金)1:59 まで!楽天市場で見る¥3,980〜
- 丸正マークの有無
- 数値の見やすさ
- ボタンの反応具合
- 計量皿のお手入れ
- 付加機能
5位は、レンフォ(RENPHO)「キッチンスケール」。
Bluetoothを通してスマホアプリと連携する独特の使い方で、栄養管理機能つき。スマホ操作が面倒なのと数字の表示が暗いのがネックかも。
重量や時間を手元のスマホ上で見られますが、見るだけならとくに便利とは感じませんでした。
この機種の主機能である、栄養構成の測定をメインに使うのならアリかもしれません。
- 幅
- 160mm
- 奥行
- 210mm
- 高さ
- 19mm
- 重量
- 400g
- 計測範囲
- 1~3000g
- 型番
- R-T003
スマホ操作が面倒
アプリのインストールや使うときにアプリを立ち上げるのがやや面倒です。
数字の表示が暗い
数字がおぼろげに光っており、暗めであまり見やすくないです。誤動作することもあります。
【6位】オベスト「コーヒー キッチンスケール」
- 丸正マークの有無
- 数値の見やすさ
- ボタンの反応具合
- 計量皿のお手入れ
- 付加機能
6位は、オベスト(OBEST)「コーヒー キッチンスケール」。
丸正マークは確認できず、計測値には不安があります。
手のひらサイズと小さいので、持ち運びがしやすいのは便利です。
- 幅
- 130mm
- 奥行
- 110mm
- 高さ
- 22.5mm
- 重量
- 260g
- 計測範囲
- 1~3000g
- 型番
- OBEST
【7位】Takelablaze「3kg/0.1g ドリップコーヒースケール」
- 丸正マークの有無
- 数値の見やすさ
- ボタンの反応具合
- 計量皿のお手入れ
- 付加機能
7位は、Takelablaze「3kg / 0.1gドリップコーヒースケール」。
Amazonで2000円以下で購入できてコスパは良好。表示窓は緑色に光ります。
丸正マークがないので、重量計測値の正確性が保証されていないのがネックです。
- 幅
- 127mm
- 奥行
- 192mm
- 高さ
- 28mm
- 重量
- 380g
- 計測範囲
- 0.1~3000g
- 型番
- 810
安く購入できるだけのいチープ感がある
Amazonなら1000円台と安く購入できますが、ボタンが少し盛り上がっている形状でチープ感があります。
しっかり下まで押し込まないとボタンが反応せず、表示窓も目が疲れるほど明るくて使いにくいです。
安いコーヒースケールは機能性が不十分なこともあるため、最低限として丸正マークつきの製品を選ぶのがおすすめです。
コーヒースケールのおすすめ まとめ
以上、コーヒースケールのおすすめ7選でした。
ベストバイに輝いたのは、エレコム「ドリップスケール HCS-KS04BK」でした。
30秒ごとに音で知らせてくれる便利機能で他機種と差がつきました。タイマーオートモード機能は、コーヒースケールを使い始めた人には特にありがたい機能です。
丸正マークつきの4位までの製品は点数の差がわずかで、いずれもおすすめです。初心者はエレコム、中級者はハリオ、価格ならアトラスと、自分が重視するもので選ぶといいでしょう。
本記事のおすすめを参考に、ぜひお気に入りを見つけてみてください。
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