安く購入できる全自動コーヒーメーカーは?
挽きたての豆で淹れるコーヒーの味が格別なのは知っているけれど、自分で淹れるのはめんどくさい……。
そんな人にオススメなのが、ボタン1つで豆を挽くのもコーヒーを抽出するのも、全部やってくれるミル付き全自動コーヒーメーカーです。
ただ、ちょっと高いイメージがありませんか?
人気のツインバードのコーヒーメーカー
ツインバード工業
全自動コーヒーメーカー ミル付き 6杯用
CM-D465B
実勢価格:3万7999円
発売から4年近く経った今も高い人気を誇るツインバード「全自動コーヒーメーカー ミル付き 6杯用 CM-D465B」。
U3万円モデルと比べると、決定的な違いは高性能な臼式ミルを採用している点。さらに4万円以上の高級モデルだと、挽き方や湯温などをもっと細かく調節できたり、焙煎から行えるものもあります。
比較的安く購入できる全自動コーヒーメーカーでもおいしく淹れられる製品がたくさん出ているんです。
そこで今回は雑誌『MONOQLO』が、比較的安い全自動コーヒーメーカー9製品を徹底比較。今買うべき1台を探しました!
全自動コーヒーメーカーの選び方は?
豆から挽いてくれる全自動コーヒーメーカーを選ぶ際に最も肝心なのは、出来上がりのコーヒーの味ですが、購入前にチェックできるとは限りません。
よって、店頭などで全自動コーヒーメーカーを選ぶ際は、次のポイントを中心に比較するとよいでしょう。
1:抽出方法で選ぶ
全自動コーヒーメーカーは、機器によって抽出方法が異なります。自分の好みや使い勝手を考慮して選びましょう。
ドリップ式
ドリップ式とは、水をセットし、挽いたコーヒーの粉をフィルターにのせてお湯でコーヒーを抽出する方法。
豆の挽き加減やお湯の温度を調節できる製品もあり、自分好みの味や淹れ方が楽しめます。
ドリップ式ならフィルターの種類もチェック
使い回しがきくステンレス製は微粉も出るのが難点。紙製だと油分まで濾してしまいますが、かすを捨てるのがラク。両方から選べるものもあります。
エスプレッソ方式
エスプレッソ方式とは、高温の蒸気で高い圧力をかけて、一気にコーヒーを抽出する方法。
主にエスプレッソを淹れるのがメインで、「全自動」「セミオート」「手動」のタイプがあり、それぞれ使い方が異なります。
ドリップ式よりも本体のサイズが大きくて、価格も高めです。
2:ミルの方式で選ぶ
コーヒーミルは「全自動」「セミオート」「手動」のタイプに分けられ、かつコーヒー豆の挽き方にも違いがあります。各方式についてもチェックしましょう。
プロペラ式
プロペラ状の刃を回転させてコーヒー豆を粉砕するのが、プロペラ式。
挽いた豆のサイズにムラが出やすく、摩擦熱が発生しやすいことがデメリットですが、お手入れがしやすいといったメリットも。
シンプルな構造で比較的安価な製品が多く、コスパを重視したい人におすすめです。
コニカル式(コーン式)
固定された刃と回転する円錐状の刃の間をコーヒー豆が通ることで粉砕するのが、コニカル式。コーン式とも呼ばれます。
粒の大きさがそろいやすく、風味が落ちる原因である摩擦熱もほとんど発生しないのがメリット。しかし、複雑な構造でメンテナンスに手間がかかる場合もあります。
1〜2万円台の製品はプロペラ式かコニカル式が多く、コーヒーの味と香りにこだわりたい人におすすめです。
臼式
臼を上下で噛み合わせてコーヒー豆をすりつぶす臼式は、粉の大きさがそろいやすいのが特徴。コーヒー豆本来の味や香りを引き出します。
価格と性能のバランスがいいですが、構造が複雑なのがデメリット。掃除にやや手間がかかるのがネックです。
3:使いやすさ、手入れのしやすさで選ぶ
コーヒーメーカーの使いやすさはもちろん、お手入れしやすいかどうかも見逃せません。
水タンク
タンクの付け外しのしやすさと水の入れやすさもチェックすべきポイント。目盛りが見やすく、開口部が広いものが理想的。開口部が広いと、洗うのもラクです。
豆タンク
豆を自動計量してくれる豆タンクは便利です。しかし豆タンクが取り外せない製品は、豆の交換がしにくく、掃除もしにくいというデメリットがあります。
設定方法
ボタンや表示の見やすさや操作のしやすさのほか、設定項目にも違いがあります。挽く豆の細かさやコーヒーの味の濃さのほか、湯温を選べるものも。
4:お湯の落とし方で選ぶ
粉の落とし方は製品ごとに違います。主に見るべきは、お湯を落とす穴の数や位置など。一点から注がれるよりも、広範囲に注ぐ方式の方がハンドドリップ感が出るといわれています。
5:保温方法で選ぶ
コーヒー抽出後の保温方法は、大きく分けてプレートで保温できるヒータータイプ(ヒーター保温)と、真空断熱サーバーで保温するタイプ(ステンレスサーバー保温)の2種類があります。
ヒーター保温
ヒーター保温はポットを置く底面に保温ヒーターがあるタイプです。メリットとしては、温かさが変わらず持続するので、おかわりのコーヒーをできるだけ温かいまま飲みたい方におすすめです。
デメリットは、煮詰まってしまいコーヒーの風味が飛んでしまいがちな点。煮詰まりを軽減しながら保温する機能を搭載している製品もあります。
ステンレスサーバー保温
ステンレスサーバー保温は真空断熱サーバー(魔法瓶構造)で自然保温力で温かさをキープします。持ち運びが可能でどこでも温かいコーヒーを飲め、加熱し続けることによる味の変化がないので、コーヒーの風味を損なう心配はあまりありません。
サーバーの機能によっては少しずつ温度が低下するため、時間が経過するとぬるく感じる場合があります。
全自動コーヒーメーカー(ドリップ式)の人気製品を比較
今回は、Amazon、楽天市場、Yahoo!ショッピングなどのネット通販で購入できる、おおよそ2万円台までで購入できる(※)お手頃な全自動コーヒーメーカー(ドリップ式)の中から人気・売れ筋9製品をピックアップしました。
※価格は検証当時です。変動している場合があります。
カフェなどの設計やコーディネートを手がける中川恵介さん、カフェビジネスをトータルに指導する富田佐奈栄さん、老舗喫茶店「カフェ・トロワバグ」のオーナー三輪徳子さん、料理研究家さわけんさんといった、コーヒーの達人、専門家の皆さんと一緒に以下の項目を比較検証しました。
テスト1:官能(味)評価
コーヒー豆は細挽き、濃さは薄め(選択可能なもの)に設定し、抽出されたコーヒーを試飲。香りや苦味・酸味などの出方を採点しました。
テスト2:使用感評価
操作のしやすさやお手入れのしやすさ、付加機能の便利さを、プロに触ってもらいながら評価しました。抽出温度や時間、騒音レベルもチェック。
テストでは同じ豆と水を使用
検証では、プロが使い慣れており、甘みと酸味のバランスがとれた共和コーヒー店のコーヒー豆「まろみブレンド」と、ミネラルウォーターの「サントリー天然水」を使用しています。
以上を比較検証した結果は、評価の高かった製品からおすすめ順にランキングで発表します!
※稼動音、抽出温度、抽出時間はいずれも実測値を記載しています。
全自動コーヒーメーカーのおすすめは?
メリタ「アロマフレッシュ」
- メリタアロマフレッシュ
- 実勢価格: ¥18,550〜検証時価格: ¥25,582〜
プロ4名の採点を集計した結果、ベストバイを獲得したのはドイツ・メリタ社の「アロマフレッシュ」でした。
本製品は、メリタが手がける全自動コーヒーメーカーの第2弾モデルで、第1弾の「アロマフレッシュサーモ」と同じく、メリタのハイエンド家庭用コーヒーメーカーという位置付けです。
サーモが10杯タイプなのに対し、本製品は6杯タイプと、より少人数世帯向けの仕様になっているほか、サーバーにステンレスではなく扱いやすいガラスを採用。
本体サイズがひとまわりコンパクトになって設置性が向上している点以外、基本的な機能はサーモと同じです。
- おすすめポイント
-
- 置いたままでもタンクに水を入れやすい
- 水タンク・豆タンクが取り外せる
- 挽き方は3段階で便利なタイマー機能も
- 幅
- 235mm
- 奥行
- 205mm
- 高さ
- 400mm
- 重量
- 3.5kg
- フィルターサイズ
- 1×2
- 容量
- 0.75L
- 稼働音
- 75.8dB
- 抽出温度
- 76.3℃
- 抽出時間
- 5分15秒
- 最大カップ数
- 6杯
- フィルター
- ペーパー
- 挽き方
- 3段階
- 濃さ
- 3段階
- ミル
- コニカル式
- 保温機能
- ヒーター
- +α機能
- タイマー
- 型番
- AFG621-1B
▼テスト結果
味
合計 | 香り | 甘み | 酸味 | 苦味 | 雑味 | ボディ | ハンドドリップ感 |
47.5/70 | ◎ | ◎ | ◯ | ◎ | ◎ | ◯ | ◎ |
使用感
合計 | 使いやすさ | 手入れ | 機能 |
20.5/30 | ◎+ | ◎+ | ◯ |
味のレーダーチャート
総合評価:S
置いたままでも入れやすい水タンク
開口部が広く、水を注ぎやすい水タンク。メーカーでは非推奨の方法ですが、本体にタンクを設置した状態でも簡単に水を注げました。目盛りが見やすいのもポイント。
水タンクは取り外し可能
フタを開けて上部の取っ手を引くだけで、簡単に水タンクが外れます。コーヒー用の水を注いだり、タンクの洗浄をしたりする際に便利です。
取り外せる豆タンク
コーヒーのくずが溜まりやすい豆タンク(ホッパー)は、取り外してお掃除が可能。水での丸洗いはできませんが、付属のクリーニングブラシで簡単にくずを落とせます。
掃除しやすいペーパーフィルター
ペーパーフィルターの生みの親でもあるメリタのコーヒーメーカーだけに、抽出には専用のフィルターペーパーを使用。粉をフィルターごと捨てられてラクチン!
挽き方は3段階で便利なタイマー機能も
豆の挽き方3段階×濃さ3段階の9タイプから好みの抽出が可能。保温やタイマーのほか、カルキ汚れの蓄積状況をチェックする機能も搭載されています。
均一性の高いコニカル式ミル
プロペラ式より均一性が高いコニカル式のミルを採用。プロが普段使用する業務用ミルと比べると「多少の不均一さは感じる」そうですが、テストした9製品のなかでは優秀でした。
コーヒーサーバーはガラス製
メリタのガラスサーバーは、他社製品よりもスリムで、持ったときのバランスがいいです。
プロによるコーヒーの試飲では、軒並み高評価を獲得。
軽いボディで苦味もかなり優しい印象でした。
香りが立っていて甘みもしっかり出ていました。
なかには今回使用したコーヒー豆の「本来の味ではない」(富田さん)とする意見もありましたが、全体としてのバランスは良好とのこと。
優しくバランスのいい味、水タンクの使いやすさもいいです。
過去にカフェオーナーの経験もあるさわけんさんもバランスの高さを評価。「ちょうどよい酸味で苦味も程よく抑えられている」とし、メリタに9製品中最高点をつけました。
香りがよく、程よい苦味と酸味があっておいしいですね。
また、今回は味のハンドドリップ感もチェックしました。
豆の特徴である甘みが感じられる点が、ハンドドリップに近いと感じました。
メリタでは、理想的な抽出率・濃度で本格コーヒーを安定的に楽しむための厳格な自社基準を満たした製品に「メリタゴールドスタンダード」を冠していますが、本製品もその1つ。
今回のテストでは、その名に恥じない実力の高さを見事に示してくれました!
サンコー「お一人様全自動コーヒーメーカー 俺のバリスタ2 S-TCM21S」
- サンコーお一人様全自動コーヒーメーカー 「俺のバリスタ2」 S-TCM21S
- 実勢価格: ¥11,490〜検証時価格: ¥11,740〜
有名メーカーの製品を押しのけ、見事2位にランクインしたのが、サンコー「お一人様全自動コーヒーメーカー『俺のバリスタ2』 S-TCM21S」。
大手が1万円台後半〜2万円台、ほかにも2万円台の製品がひしめくなか、全自動で1万2000円というのは驚きです。
- おすすめポイント
-
- 蒸気蓋のドリップ用穴で粉全体にムラなく注湯できる
- タンブラーだけでなくカップへの抽出もOK
- コーヒーの味も一級品
- がっかりポイント
-
- 注水用の目盛りの位置がわかりづらい
- 幅
- 155mm
- 奥行
- 240mm
- 高さ
- 360mm
- 重量
- 2.28kg(本体)、0.26kg(タンブラー)
- 最大使用水量
- 600ml
- 稼働音
- 80.5dB
- 抽出温度
- 70.5℃
- 抽出時間
- 2分45秒
- 最大カップ数
- 5杯(最大容量600ml、カップ一杯120mlとして算出)
- フィルター
- ステンレス
- 挽き方
- 2段階
- 濃さ
- ー
- ミル
- プロペラ式
- 保温機能
- サーバー
- +α機能
- タイマー
- 型番
- S-TCM21S
▼テスト結果
味
合計 | 香り | 甘み | 酸味 | 苦味 | 雑味 | ボディ | ハンドドリップ感 |
47.5/70 | ◎+ | ◯ | ◎ | ◎ | ◯ | ◎ | ◯ |
使用感
合計 | 使いやすさ | 手入れ | 機能 |
16.0/30 | △ | △ | ◯ |
味のレーダーチャート
総合評価:A
粉全体にムラなく注湯できる構造
蒸気蓋にはドリップ用の穴が3カ所設けられ、挽いたコーヒー豆全体にムラなくお湯を注げる構造。なお、この部分は取り外せるので、粉砕した豆で汚れても水洗いできます。
ヒーターは基本的に不要
サンコーは、ヒーターのかわりにフタ付きの真空断熱タンブラーで保温します。
保温用のヒーターにコーヒーを置いておくと酸化がどんどん進み味が落ちるので、こちらのほうが合理的ともいえます。
タンブラーだけでなくカップへの抽出もOK
タンブラーをセットする本体のメッシュプレートは、2段階に高さを変えられます。これを上段に取り付けることで、コーヒーカップへの抽出が可能になります。
注水用の目盛りの位置がわかりづらい
本体内部が黒く、蓋の回転向きや注水用の目盛りも同色のため、かなり見にくいです。特に、水タンクの奥にある300mlを表すマークが見にくい点は惜しい!
価格だけを見てしまうと、なんとなく「あまりよくないのでは……」という先入観を持ちますが、そんな予想を覆し、コーヒーの味も一級品だったことで、またもや驚かされます。
試飲テストで特に評価が高かったのは香りの部分で、比較した9製品中トップ。また、「すっきりした酸味が心地いい」(さわけんさん)など、酸味にも高い評価が集まりました。
その結果、味に関してはベストバイのメリタと並ぶスコアを叩き出しています。
香りが立っていてしっかりした味わいです。
甘みがとてもよく、酸味もきれいに出ていておいしいです。
使用感については、淹れたコーヒーをそのまま飲めて保温もできるタンブラーは便利なものの、「抽出完了後もコーヒーがポタポタたれ続け、出来上がりがわかりにくい」「タンク内の目盛りが見にくい」など、使いにくさに言及する意見もありました。
とはいえ、このコスパの高さを考えたら、多少の使いにくさには目を瞑りたいところです。
象印「珈琲通 EC-RT40」
- 象印マホービン珈琲通 EC-RT40
- 実勢価格: ¥19,800〜検証時価格: ¥18,227〜
3位は、象印「珈琲通 EC-RT-40」。
象印の最新モデルで淹れたコーヒーは、レーダーチャートからもわかるとおり、バランスのよい味わい。ただし、やや軽い印象でハンドドリップ感には欠けるかも。
- おすすめポイント
-
- ボタンが大きいため見やすく操作しやすい
- 各種パーツが取り外せてお手入れがラク
- がっかりポイント
-
- やや軽い印象でハンドドリップ感は欠ける
- 幅
- 240mm(約)
- 奥行
- 250mm(約)
- 高さ
- 375mm(約)
- 重量
- 4.3kg(約)
- 最大使用水量
- 540ml(コーヒーカップ4杯)
- 稼働音
- 78dB
- 抽出温度
- 74.5℃
- 抽出時間
- 5分25秒
- 最大カップ数
- 4杯
- フィルター
- ペーパー or ステンレス
- 挽き方
- 2段階
- 濃さ
- 2段階
- ミル
- プロペラ式
- 保温機能
- サーバー
- +α機能
- アイスコーヒー、クエン酸洗浄
- 型番
- EC-RT40-BA
▼テスト結果
味
合計 | 香り | 甘み | 酸味 | 苦味 | 雑味 | ボディ | ハンドドリップ感 |
40.5/70 | ◯ | ◯ | ◯ | ◎ | ◯ | ◯ | ◯ |
使用感
合計 | 使いやすさ | 手入れ | 機能 |
19.2/30 | ◎+ | ◎ | ◯ |
味のレーダーチャート
総合評価:A
軽めのコーヒーが好きな人ならオススメです。
デカいボタンが見やすく操作しやすい
ほかの製品と比べ、ボタンや表示が大きく、上から順番に操作するように配置されています。初めて使う人でも機械が苦手な人でも、操作で迷う心配が少ないです。
各種パーツが取り外せてお手入れがラク
豆タンク(ミルケース)やフィルターケース、スイングバスケットなど、さまざまなパーツを取り外して丸洗いできるのは魅力!
濃さや挽き方のほか、フィルターも2種類から選べたり、お手入れがしやすかったりと、使い勝手のよさは秀逸です。
4位:パナソニック「沸騰浄水 コーヒーメーカー NC-A57」
- パナソニック沸騰浄水 コーヒーメーカー NC-A57
- 実勢価格: ¥18,532〜検証時価格: ¥17,809〜
2020年のテストでベストバイを獲得したパナソニック「沸騰浄水 NC-A57」が、最新のテストでも4位に。
プロからすると、「一般の人に広く受けそうな味」(三輪さん)とのことで、実際に素人が飲んでもおいしいと感じました。
- 幅
- 220mm
- 奥行
- 245mm
- 高さ
- 345mm
- 重量
- 3kg(約)
- 最大使用水量
- 670ml(コーヒーカップ5杯)
- 稼働音
- 72dB
- 抽出温度
- 78.5℃
- 抽出時間
- 6分52秒
- 最大カップ数
- 5杯
- フィルター
- ペーパー
- 挽き方
- 2段階
- 濃さ
- 2段階
- ミル
- プロペラ式
- 保温機能
- ヒーター
- +α機能
- デカフェ豆コース、アイスコーヒー、ミネラルフィルター
- 型番
- NC-A57-K
▼テスト結果
味
合計 | 香り | 甘み | 酸味 | 苦味 | 雑味 | ボディ | ハンドドリップ感 |
39.2/70 | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ |
使用感
合計 | 使いやすさ | 手入れ | 機能 |
19.7/30 | ◯ | ◎+ | ◎+ |
味のレーダーチャート
総合評価:A
苦味と酸味が強めに出ているコーヒーでした。
取り外ししやすい水タンク
タンクは670mlの大容量ですが、取っ手付きなので取り外しや持ち運びはラク。水の沸騰時にカルキを90%カットできるのもいいです。
後片付けがラクなペーパーフィルター
ペーパーフィルターで後片付けがラクなことに加え、蒸らしの工程の前にミルを自動洗浄してくれるなど手入れのしやすさも抜群!
今回比較した9製品で唯一カフェ豆コースも搭載しているので、コーヒー初心者だけでなく、カフェインを摂りたくない人にもアリです。
5位:アイリスオーヤマ「全自動 コーヒーメーカー BLIAC-A600-B」
- アイリスオーヤマ全自動コーヒーメーカー BLIAC-A600-B
- 実勢価格: ¥8,700〜検証時価格: ¥6,579〜
5位は、アイリスオーヤマ「全自動コーヒーメーカー BLIAC-A600-B」。
2位のサンコーと同価格帯のアイリスオーヤマは、必要最低限の超シンプルな機能が持ち味。説明書がいらないほど選択項目が少なく、誰でも簡単にコーヒーを淹れられます。
- 幅
- 177mm
- 奥行
- 286mm
- 高さ
- 292mm
- 重量
- 2.5kg(約)
- 最大使用水量
- 600ml
- 稼働音
- 89.9dB
- 抽出温度
- 72℃
- 抽出時間
- 4分20秒
- 最大カップ数
- 4杯
- フィルター
- ステンレス
- 挽き方
- 2段階
- 濃さ
- ー
- ミル
- プロペラ式
- 保温機能
- ヒーター
- 型番
- BLIAC-A600-B
▼テスト結果
味
合計 | 香り | 甘み | 酸味 | 苦味 | 雑味 | ボディ | ハンドドリップ感 |
40.7/70 | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ |
使用感
合計 | 使いやすさ | 手入れ | 機能 |
18.1/30 | ◎ | ◯ | △ |
味のレーダーチャート
総合評価:A
味が惜しいけど、使いやすさは優秀です。
ダイヤルを回してスタートを押すだけ
操作はダイヤルで粉・豆1(粗挽き)・豆2(中挽き)のどれかを選び、スタートボタンを押すだけ。頭が働いていない寝起きでも間違えにくい!
騒音レベルは9製品中最高
豆を挽いているときの騒音値を計測したところ、89.9dB(間近で犬に吠え続けられているぐらいの騒音)を記録。静音性が低いので、使う時間帯を選ぶかもしれません。
味については苦味の個性が強くバランスを崩していますが、香りや酸味の出方はまずまずでした。機能より手軽さ重視の人向けです。
6位:+Style「スマート 全自動コーヒーメーカー」
- プラススタイルスマート全自動コーヒーメーカー 実勢価格:1万2980円
- 実勢価格: ¥8,480〜検証時価格: ¥12,980〜
6位は、+Style「スマート全自動コーヒーメーカー」。
本製品で淹れたコーヒーは、苦味の出方が弱めで、かなりマイルドであっさりしていました。
- 幅
- 160mm
- 奥行
- 321mm
- 高さ
- 280mm
- 重量
- 2.6kg(約)
- 最大使用水量
- 750ml
- 稼働音
- 80.2dB
- 抽出温度
- 76.5℃
- 抽出時間
- 7分2秒
- 最大カップ数
- 6杯
- フィルター
- ステンレス
- 挽き方
- ー
- 濃さ
- 2段階
- ミル
- プロペラ式
- 保温機能
- ヒーター
- +α機能
- タイマー
- 型番
- PS-CFE-W01
▼テスト結果
味
合計 | 香り | 甘み | 酸味 | 苦味 | 雑味 | ボディ | ハンドドリップ感 |
37.2/70 | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | △ | ◯ | ◯ |
使用感
合計 | 使いやすさ | 手入れ | 機能 |
16.5/30 | ◯ | △ | △ |
味のレーダーチャート
総合評価:B
コーヒーを飲んでいる実感の弱い、あっさりした味でした。
スマホや音声で操作できる
事前に豆と水をセットしておく手間はありますが、スマホアプリで外からコーヒーを淹れられます。自宅のスマスピと連携した音声操作にも対応。
豆のかすを処理するのが面倒
各部の洗浄自体難しくはないのですが、フィルターに底がないので、かすを捨てるときは写真のようになりがちです。
最大のウリとなるスマート機能では、外出先からスマホで抽出の指示をしたり、在宅時に音声操作したりできるほか、操作の自動化も可能。ここにどれだけ魅力を感じられるかが購入のカギになりそうです。
7位:シロカ「全自動コーヒーメーカー カフェばこ SC-A371」
- シロカ全自動コーヒーメーカー カフェばこ SC-A371
- 実勢価格: ¥16,800〜検証時価格: ¥12,000〜
7位は、シロカ「全自動コーヒーメーカー カフェばこ SC-A371」。
本製品は、濃さや挽き方の調節機能を搭載しない、シロカのスタンダードな全自動コーヒーメーカー。ただし、淹れたコーヒーは豆本来の味を引き出せず、全体的に薄味でした。
- 幅
- 162mm
- 奥行
- 280mm
- 高さ
- 264mm
- 重量
- 2.7kg(約)
- 最大使用水量
- 550ml
- 稼働音
- 79dB
- 抽出温度
- 63.6℃
- 抽出時間
- 7分16秒
- 最大カップ数
- 4杯
- フィルター
- ステンレス
- 挽き方
- ー
- 濃さ
- ー
- ミル
- プロペラ式
- 保温機能
- ヒーター
- +α機能
- タイマー
- 型番
- SC-A371
▼テスト結果
味
合計 | 香り | 甘み | 酸味 | 苦味 | 雑味 | ボディ | ハンドドリップ感 |
31.7/70 | ◯ | △ | △ | △ | △ | ◯ | △ |
使用感
合計 | 使いやすさ | 手入れ | 機能 |
17.3/30 | ◎ | △ | △ |
味のレーダーチャート
総合評価:B
かなり味が薄いですが、甘みは感じられました。
コンパクトサイズでデザインもおしゃれ
本体が小さいだけでなく、いい意味でコーヒーメーカーらしくない、主張の少ないデザイン。キッチン以外の場所にも合いそうです。
サーバーがセットしづらい
ステンレスサーバーを入れるスペースに余裕がなく、ほかの製品に比べて入れづらさを感じました。サーバーが断熱構造でないのも残念なポイントです。
シロカは他社製品に比べてサイズが小さいので、部屋にコーヒーメーカーを置くスペースがなく困っている人にはいいかもしれません。
8位:ラドンナ「Toffy カスタムドリップ コーヒーメーカー K-CM9-RB」
- ラドンナToffy カスタムドリップコーヒーメーカー K-CM9-RB
- 実勢価格: ¥14,850〜検証時価格: ¥25,800〜
8位はラドンナ「Toffy カスタムドリップ コーヒーメーカー K-CM9-RB」。
豆の挽き方と濃さを調整できる製品が多いなか、ラドンナは温度とアロマの調整機能で差別化を図っています。
- 幅
- 170mm(約)
- 奥行
- 325mm(約)
- 高さ
- 430mm(約)
- 重量
- 4.6kg(約)
- 最大使用水量
- 650ml
- 稼働音
- 76dB
- 抽出温度
- 74.1℃
- 抽出時間
- 4分16秒
- 最大カップ数
- 5杯
- フィルター
- ペーパー
- 挽き方
- 3段階
- 濃さ
- 3段階
- ミル
- コーン式
- 保温機能
- ヒーター
- +α機能
- タイマー、豆自動計量、アイスコーヒー
- 型番
- K-CM9-RB
▼テスト結果
味
合計 | 香り | 甘み | 酸味 | 苦味 | 雑味 | ボディ | ハンドドリップ感 |
26.0/70 | ◯ | △ | △ | △ | △ | △ | △ |
使用感
合計 | 使いやすさ | 手入れ | 機能 |
18.2/30 | ◯ | △ | ◯ |
味のレーダーチャート
総合評価:C
とにかく機能が豊富
豆の自動計量や3つのクリーニングモードなどの機能が便利です。
香りの立ち具合は合格点ですが、今回のテストの設定ではやや苦味や雑味が目立つ結果に。
9位:レコルト「コーン式全自動コーヒーメーカー」
- レコルトコーン式全自動コーヒーメーカー
- 実勢価格: ¥22,000〜検証時価格: ¥20,980〜
9位は、レコルト「コーン式全自動コーヒーメーカー」。
しっかりした刃のコーン式ミルや挽き方×濃さで20通りの調整ができるなど、こだわりの機能が満載です。
- 幅
- 150mm(約)
- 奥行
- 300mm(約)
- 高さ
- 345mm(約)
- 重量
- 3.4kg(約)
- 最大使用水量
- 560ml(約)
- 稼働音
- 78.1dB
- 抽出温度
- 79.1℃
- 抽出時間
- 4分45秒
- 最大カップ数
- 4杯
- フィルター
- ペーパー
- 挽き方
- 4段階
- 濃さ
- 5段階
- ミル
- コーン式
- 保温機能
- ヒーター
- +α機能
- タイマー、豆自動計量
▼テスト結果
味
合計 | 香り | 甘み | 酸味 | 苦味 | 雑味 | ボディ | ハンドドリップ感 |
19.5/70 | △ | △ | △ | △ | △ | △ | △ |
使用感
合計 | 使いやすさ | 手入れ | 機能 |
17.7/30 | △ | ◯ | ◎ |
味のレーダーチャート
総合評価:C
豆を自動で量ってくれる
設定したカップ数や濃度に応じて豆を自動計量してくれるのは便利です。
テストの設定ではうまく味が引き出せませんでしたが、好みの味を見つける調整を楽しめる人にはいいのかもしれません。
全自動コーヒーメーカーの人気メーカーは?
ここでは、全自動コーヒーメーカーのおすすめ人気メーカーをご紹介します。
デロンギ
世界一コーヒーにうるさいと言われているイタリアで設立されたデロンギ。その美味しさから多くのレストランや喫茶店でも導入されています。
豆の量や抽出量、抽出温度などを細かく設定できるほか、日本人好みの深蒸しコーヒー「カフェ・ジャポーネ」や、より香り高く濃密な「ドッピオ+」などの独自メニューが搭載されたモデルなどを展開しています。
メリタ
メリタは世界で初めてペーパードリップシステムを考案したドイツの会社。
ペーパードリップシステムを確立したのちも特にフィルター部の研究を重ね、メリタ独自の1つ穴抽出のフィルターを開発。穴を一つにすることでコーヒーの抽出時間をコントロールします。
また、ペーパーフィルターにも特許技術が使われていて余分な雑味を通さずに香り立つコーヒーを楽しめます。
象印
炊飯器を筆頭に電気ポッドや魔法瓶などで有名な象印。ミルなしのシンプルモデルから全自動のモデルまで豊富なラインナップを取り揃えています。
象印独自の「マイコン予熱&ダブル加熱高温抽出」でコクと香りを引き出す機能が搭載されたモデルや魔法瓶タイプのサーバーで電気を使わずに保温するモデルなど利用シーンに合わせて選ぶことができます。
シロカ
小型の食洗機やコーヒーメーカー、扇風機などキッチン家電や季節家電を中心におしゃれな家電を手がけているシロカ。
人気の「カフェばこ」は全自動式とは思えないほどコンパクトでかつ豆と粉両対応、蒸らしなど機能性にも優れています。
コストパフォーマンスに優れているので初めての全自動コーヒーメーカーにおすすめです。
ツインバード
新潟県燕市に本社を置く調理家電や掃除機、空気清浄機などの生活家電を製造販売するツインバード。
同社の全自動コーヒーメーカーは1種類で容量の違いのみ。豆の風味を損なわない低速臼式のミルと6方向からお湯を注ぐシャワードリップでプロのハンドドリップを再現するなどこだわり抜いた性能で豆本来の味を引き出します。
まとめ:下位商品も見どころあり
以上、全自動コーヒーメーカーのおすすめランキング9選のご紹介でした。
各製品で淹れたコーヒーの味と使用感を比較した結果、1位はメリタ、2位はサンコー、3位が象印という結果になりました。
メリタとサンコーは、スコアに反映されていない「ハンドドリップの再現度」においても「ほかの製品では苦味や雑味を感じるなか、豆の特徴である甘みがきちんと出ていて、後味も爽やかでハンドドリップの味に近いと感じました」(三輪さん)と高評価。
「粉モード」なら下位商品もおいしく飲めた
8位のラドンナや9位のレコルトのように、好みに合わせてカスタマイズできる幅が広い製品は、ハマれば大きく味が変わる可能性を秘めています。
ちなみに、豆を挽かない「粉モード」で飲んだコーヒーの味は、下位の製品を中心に、多くの製品で底上げされ、おいしく飲めました。
ミルひとつ変えるだけでも味が変わるほど、コーヒーは繊細。挽き方や濃さを変えることで味が変わることは十分考えられます。
コスパで選ぶのも選択肢のひとつ
2位のサンコーや5位のアイリスオーヤマなど1万円台前半の製品は機能こそ多くありませんが、その分操作が簡単というメリットも。「手間をかけずに挽きたてのコーヒーを楽しむ」目的で選ぶならおすすめです。
上位だけでなく、下位商品にも見どころがあることがわかった今回の検証。ぜひ本記事を参考にしてみてくださいね。
メリタ「アロマフレッシュ」
メリタ
アロマフレッシュ
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ただし、高性能=コーヒーがおいしいというわけではありません