コーヒーミルの選び方
コーヒーミルには、いくつか種類があります。購入前にはこの知識を元に、自分にピッタリな製品を選ぶようにしましょう。
電動タイプは素早く挽けて、手挽きタイプは挽く楽しみがある
コーヒーミルは、大別して「電動タイプ」と「手挽きタイプ」があります。
「電動タイプ」は、スイッチひとつで一度にたくさんの豆を素早く挽くことができます。朝の忙しいときにすぐコーヒーを飲みたいときなどにオススメです。
今回テストする、レコルト「RCM-3」もこのタイプです。
一方の「手挽き」タイプは、自分でハンドルを回して少しずつコーヒー豆を挽きます。豆を挽く感触や雰囲気を楽しみたい人にオススメです。
レコルト「コードレス コーヒーグラインダー RCM-3」の実力は?
レコルト「コードレス コーヒーグラインダー RCM-3」
- レコルトコードレス コーヒーグラインダー RCM-3
- 実勢価格: ¥4,400〜
タイムセールは毎日開催中!Amazonで見る¥4,400〜
アイテム毎日更新中!楽天市場で見る¥4,400〜
今回は2024年1月25日に発売されたレコルト「コードレス コーヒーグラインダー RCM-3」を、カフェオーナーの三輪徳子さん、毎日自宅でハンドドリップをしているライターの平岡祐輔さん、コーヒーに関連するアイテムを多数比較検証してきたMONOQLO編集部がガチテストしました。
本誌、また兄弟誌の「家電批評」ではこれまでにたくさんの「電動コーヒーミル」をテストしてきました。その中で見えてきたのは以下のテスト項目の重要さです。今回も妥協することなく、しっかりと各項目をチェックしました。
- 豆が均一に挽けるか:コーヒー豆を本機で挽いた際に、出来上がった粉がムラなく均一に挽かれているかは重要なポイントです。粒径がそろっているほど、美味しいコーヒーができます
- 淹れたコーヒーの味:上記の「均一な挽き具合」と連動しますが、やはりコーヒーを作るアイテムなので、淹れたコーヒーの味は超重要。プロとともに厳正に評価しました
- 掃除(メンテナンス)のしやすさ:特に調理家電では、使用後にきちんと掃除やメンテナンス、片付けしやすいかは、選ぶ際の重要なポイントとなります
- 操作のしやすさ:初めて使う人でも直感的にしようできるか、操作に難しい点はないか、挽き目の調節がしやすいかを重点的にチェックしました
本製品は発売したばかりの新製品とは言え、上記の重要なテスト項目において、一定以上の評価を得ないことには、新製品ベストバイと認定することはできません。
新製品ベストバイとなる最低基準は以下の星評価です。
- 豆が均一に挽けるか: 星4.50以上
- 淹れたコーヒーの味: 星4.50以上
- 掃除(メンテナンス)のしやすさ:星4.00以上
- 操作のしやすさ: 星4.00以上
それではさっそく、テスト結果を公開いたします。
テスト1:豆は均一に挽ける?
結果:自分好みの粒度で均一に挽けた!
ミルの下部に付いているダイヤルを回すことで、粒度を自分好みに微調整できます。
三輪さんがオーナーのカフェ「トロワバグ」で実際に使用している豆を挽いてみます。
粗挽きは、ザラメ糖ほどの大きめな粒になっています。パーコレーター(直火にかけてコーヒーを抽出する器具)などに適しています。
中挽きすると、グラニュー糖くらいの大きさの粒が結構揃っています。
中細挽きも、粒が揃っています。ペーパードリッパーやコーヒーメーカー用には、このくらいの挽き方が適しています。
極細挽きすると、かなり小さい粒になっています。エスプレッソやトルコ式コーヒーなどに適しています。
初心者でも簡単に挽き具合を調整できて、使い勝手が良いです。
テスト2:淹れたコーヒーはおいしい?
結果:お店のコーヒーレベルでした!
挽いたコーヒー粉で実際にコーヒーを淹れていきます。コーヒードリッパー内にペーパーフィルターをセットしてコーヒー粉を入れます。ドリッパーを軽くゆすって、粉の表面を平らにしておきましょう。
少量のお湯を注ぎ、20〜30秒待って蒸らします。これによりコーヒーの中のガスを追い出し、お湯とコーヒーの粉が馴染みやすくなります。コーヒーポットは細口タイプを使うと、お湯を注ぐ微妙な加減をコントロールしやすくなります。
お湯を「の」の字を書くようにしながら、静かに注ぎます。お湯がフィルターに当たらないようにしましょう。
サーバー内に溜まったコーヒーをカップに注いでできあがり。
苦味がしっかりきいていて香りも良い、おいしいコーヒーの味になっています。
お店で出すコーヒーと、ほぼ同じくらいの味が出ていました!
テスト3:掃除は簡単?
結果:長めのブラシが便利!
使用後は定期的に、付属のクリーニングブラシでミルなどに残ったコーヒー粉を取り除きましょう。
掃除をしないと残ったコーヒー粉が酸化してしまい、新しいコーヒー豆を挽いたときに混ざって味が落ちてしまいます。
長めのブラシが奥まで入り、コーヒー粉をしっかり取り除けました。
テスト4:操作は簡単?
結果:ボタンを押すだけで簡単にコーヒー粉ができる!
ミル部にコーヒー豆を入れます。最大投入量は約25gなので、2人分くらいの量を一度に挽けます。
上部に本体を取り付けます。回転させれば簡単にロックができ、稼働中に外れることがなく安心です。
挽いたコーヒー粒が入るコンテナからミル部を取り外し、コーヒー豆の粒度(挽き目)を調節します。
挽き方の選択はボタン式ではなく手動なのはやや手間。とはいえ他社製の小型タイプも同じような方法です。
コンテナを取り付けたら、電源ボタンを長押しして運転を開始します。
操作音は静かで、気になりません。
ミル部分からコーヒー豆がなくなると自動で運転を停止するので、放ったらかしにできるのは便利です。
挽いたコーヒー粉が入ったコンテナを取り外します。
本体上部についているカバーは、コンテナのフタになります。コーヒー粉をすぐ使わず一時保存したいときに便利です。
操作に迷うことはなく、慣れてない人でも直感的に美味しいコーヒーを淹れられました。
レコルト「コードレス コーヒーグラインダー RCM-3」のテスト結果まとめ
最後に、レコルト「コードレス コーヒーグラインダー RCM-3」のおすすめポイントとがっかりポイントをまとめてみました!
レコルト「コードレス コーヒーグラインダー RCM-3」
- レコルトコードレス コーヒーグラインダー RCM-3
- 実勢価格: ¥4,400〜
タイムセールは毎日開催中!Amazonで見る¥4,400〜
アイテム毎日更新中!楽天市場で見る¥4,400〜
- コーヒー豆の均一さ
- コーヒーの味
- 掃除のしやすさ
- 操作性
以上、レコルト「コードレス コーヒーグラインダー RCM-3」の検証結果をお届けしました。
コンパクトで場所を取らず、充電式なのでコンセントを差す手間がなしと、非常に使い勝手がいいです。それでいてコーヒー豆はほぼ均一に挽くことができ、おいしいコーヒーが淹れられることがわかりました。本体は価格もリーズナブルなので、電動コーヒーミルを初めて使う人にもオススメです。
一方、少し面倒な点としては、一度使用後に掃除をし、再度使う際にはコーヒー豆の粒度を再度調整しなければいけないこと。その点で操作性の評価が少し落ちました。
とはいえ、初心者にとっては直感的に、かつ美味しいコーヒーを簡単に淹れられる製品なので、新製品ベストバイとして十分認定できる製品と言えます。
アウトドアに持っていくのもいいですね。
これまではコーヒーショップで挽いてもらっていましたが、これを使って淹れる直前に自分で挽いてみようと思います。
厳密に見れば多少の挽きムラはありますが、製品としては十分合格点です。