カプセル6ブランドを飲み比べ! コーヒーマシン全21製品を完全ガイド!
カプセル式コーヒーなら、専用のマシンに水と飲みたいコーヒーのカプセルをセットして、ボタンを押してできあがり。この間わずか2~3分、思い立ったらすぐに淹れたてのコーヒーが飲めるんです。
少しぬるめなので淹れたてでもすぐに飲めます。氷を入れればアイスコーヒーにもなりました。
「でも、早くてもおいしくなくちゃ意味がないよね?」
今回はそんな疑問に答えるべく、6つのブランドのカプセルを用意して、コーヒーからエスプレッソ、ラテ、紅茶、緑茶まで、2名の識者とともにさまざまな種類を試飲してみました。
後述する通り、ココアや抹茶の評価が高い「ドルチェグスト エスペルタなどはなど、コーヒー以外のおすすめカプセルも豊富なので、ぜひその辺も注目いただきたいと思います。
今回、集めたカプセル式コーヒーマシンは、「ネスカフェ ドルチェ グスト」「ネスプレッソ」「illy」「キューリグ」「UCC ドリップポッド」「&Drip」という6ブランドのカプセルに対応した以下の9製品。
【ネスカフェ ドルチェ グスト】
ネスレ日本:ネスカフェ ドルチェ グスト ジェニオ2 プレミアム
ネスレ日本:ネスカフェ ドルチェ グスト エスペルタ
【ネスプレッソ】
ネスプレッソ:ネスプレッソ エッセンサ ミニ
ネスプレッソ:ネスプレッソ ピクシー ツー
【キューリグ】
キューリグ:BS300
【illy】
illy:Francis Francis! X9
【&Drip】
日本コカ・コーラ:&Drip
【ドリップポッド系】
UCC:DP2
タイガー:カフェバリエ
【ネスカフェ バリスタ】
ネスレ日本:ネスカフェ ゴールドブレンド バリスタ デュオ
手軽にコーヒーが淹れられるというコンセプトが近い「ネスカフェ バリスタ デュオ」もテストに含めました。
このなかからマイベストを決めるうえで見るべきポイントは、「カプセル」のラインナップや風味と、「マシン」の使い勝手です。
コーヒー・エスプレッソ・カプチーノなど 気分に合わせて選べます
「カプセル式コーヒー」は、挽きたてのコーヒー豆をカプセルに詰めたもの。レギュラーコーヒーのようにフィルターのセッティングなどの手間もかからず、抽出も短時間で完了します。片付けもカプセルを捨てるだけという、とても便利な製品です。カプセルの豊富なラインナップも魅力です。
カプセルのラインナップはブランドによって変わりますが、喫茶店風のドリップコーヒーから苦みの強いエスプレッソまで豊富です。ブランドによっては甘いラテやお茶もあり、コーヒーが苦手な人でも楽しめます。
コラボカプセルも数多く発売されており、スターバックスをはじめとした有名カフェの味が自宅で楽しめるのもカプセルコーヒーのメリットです。
同じカプセルでも抽出時の水の量によって味が変わります。画像は「ネスカフェ ドルチェ グスト」で同じカプセルを異なる水の量で抽出した例です。好みの濃さを見つけて楽しむことができるのもうれしいですね。
カプセルの評価は上記の7項目。コーヒーに関しては個人で好みが変わるため、すべての得点が高い=おいしいというわけではなく、バランスが大切です。あくまで風味の参考にしてください。なお、試飲はすべてブラックで行っています。
評価をしてくれたのはこちらのおふたり。
【右】しげの珈琲工房 峯岸繁和氏
16年の経験を積み、99年しげの珈琲工房を創業。すみだ自家焙煎珈琲店連絡会会長。SCAJ認定コーヒーマイスター
【左】科学する料理研究家 さわけん氏
辻調理師専門学校フランス校卒業。フランスの二ツ星(当時)ムーランドムージャンなどに勤務経験のある本格派
使い勝手はブランドごとに大きな差がありました
水とカプセルをセットしてメニューを選んだら淹れたてのコーヒーのできあがり、というのがカプセル式コーヒーマシンですが、使ってみるとすべてのマシンが同じ使い勝手というわけではありません。
給水のしやすさやカプセルのセットのしやすさだけでも意外と差がありました。特に気になったのが、飲み終わったあとの掃除の手間。掃除がラクだとすぐにまた飲もうという気持ちになります。
これをふまえて、チェックしたのは5つのポイント。それぞれ「A/B/C/D」の4段階で評価しました。
【1.給水】給水量や入れやすさだけでも大きな差
タンクの形状によって、給水のしやすさに差が出ました。また、タンクのサイズも最小540ml、最大1500mlと大きな差。大きいほど給水回数は減りますがマシンが大きくなります。
【2.セット】カプセルによってはセットにひと手間が必要
マシンにカプセルをセットするだけという手軽さが売りではありますが、マシンによってはカプセルホルダーの取り外しや、カプセルの梱包を開ける手間がかかるものもありました。
【3.抽出】抽出設定もマシンによって変わります
右の「ネスカフェ ドルチェ グスト」はカプセルに合わせて水量の調節が必要。手間はかかりますが好みで調整もできます。左の「&Drip」はカプセルに対応したボタンを押すだけで最適な濃さになります。
【4.取り外し】1回ずつ捨てるのか、まとめて捨てられるのか
使用したカプセルは1回ずつ捨てる必要があるマシンと、専用のケースに回収されて何度か使ってからまとめて捨てられるマシンがあります。当然、後者のほうが使い勝手がよかったです
【5.掃除】メンテナンス性のよさはカプセル式の利点です
マシンがほとんど汚れず、日常的にはタンク・カプセルホルダー・抽出トレイを洗うだけでOK。ですが、取り外したパーツが洗いにくかったり、隠れた場所が汚れるマシンもありました。
それでは、カプセル式コーヒーの試飲&使用レビューを、4グループに分けて紹介しましょう。
コーヒーからココア・抹茶まで 万人におすすめできるドルチェ グスト
9台のコーヒーマシンを使い、さまざまなカプセルを試飲した結果、もっとも万人におすすめできるのがネスレ日本の「ネスカフェ ドルチェ グスト」でした。コーヒーやエスプレッソだけでなく、甘いラテなども豊富で、大人から子どもまで家族全員で楽しめるのがポイントです。
試飲では「ネスカフェ ドルチェ グスト ジェニオ2 プレミアム」「ネスカフェ ドルチェ グスト エスペルタ」という2台のコーヒーマシンを使用しました。ともにエスプレッソに対応した、圧力で抽出するタイプです。
使いやすさ・機能・価格すべてがベストバランス ネスカフェ ドルチェ グスト ジェニオ2 プレミアム
最初に紹介する「ネスカフェ ドルチェ グスト」用のコーヒーマシンは「ジェニオ2 プレミアム」です。2019年末まではネスカフェ アンバサダーで0円で使用できた基本モデルでした。
ペンギンを思わせるような個性的なデザインが目を引きますが、「ネスカフェ ドルチェ グスト」に必要な基本機能を備えたバランスのいいモデルです。現在はAmazonや楽天などで安価で手に入ることも注目です。
ネスレ日本
ネスカフェ ドルチェ グスト ジェニオ2 プレミアム
購入価格:6912円
サイズ・重量:W165×D257×H296mm・2.7kg
ポンプ圧力:最大15気圧
タンク容量:1000ml
抽出トレイの高さは3段階に調整可能。最下部なら背の高いグラスを入れても余裕がありました。
氷を入れたグラスを用意すればアイスコーヒーもすぐ飲めます。
実際の使い勝手を5つのポイントで検証しました。
【1.給水】評価:D
タンクの側面に口があいているために、水道でもペットボトルでも水の補充が大変です。フタがないので取り付け時や取り外し時に何度か水をこぼしてしまいました。
【2.セット】評価:A
レバーを上げたらカプセルホルダーがスッと抜けました。後は箱から取り出したカプセルをセットするだけ。手間なしです。
【3.抽出】評価:A
上面のレバーは上下に動かすと水の量を調整、左右に倒すとお湯もしくは水で抽出します。操作感はよく、入力内容がはっきりわかるので誤操作もありません。
【4.取り出し】評価:A
セット時と同様にレバーを上げてホルダーを外し、カプセルをゴミ箱へ捨てるだけです。毎回取り出す手間はありますが、マシンも手もほとんど汚れません。
【5.掃除】評価:C
カプセルホルダーと抽出トレイは分解も簡単で洗いやすいですが、タンクは口が小さいため手が入らず、ブラシでも洗いにくい形状でした。それほど汚れるわけではありませんが、柄の曲がるブラシなどを用意しておくと便利です。
「ネスカフェ ドルチェ グスト ジェニオ2 プレミアム」は、カプセルのセットから取り出しまではとにかく使いやすいマシンでした。それだけに、特徴的なデザインのためタンクの使い勝手が犠牲になってしまっていたのは残念です。
エスプレッソをおいしくするメニューを追加 ネスカフェ ドルチェ グスト エスペルタ
ふたつの球体が特徴的な「ネスカフェ ドルチェ グスト エスペルタ」は、蒸らす工程を加えて味わいを強くする「エスプレッソブースト」と、通常よりも抽出に時間を掛ける「ハンドドリップモード」という抽出機能を備えた上位モデルです。
特に「エスプレッソブースト」は、エスプレッソらしさが増したと識者にも好評でした。「ネスカフェ ドルチェ グスト ジェニオ2 プレミアム」のレバー方式から、タッチボタン方式に変更され、高級感が増しています。
ネスレ日本
ネスカフェ ドルチェ グスト エスペルタ
購入価格:1万899円
サイズ・重量:W215×D267×H365mm・2.7kg
ポンプ圧力:最大15気圧
タンク容量:1400ml
実際の使い勝手を5つのポイントで検証しました。
【1.給水】評価:A
簡単に外れるので水道の蛇口から直接給水できます。タンクの口が大きく、ペットボトルからでも水をこぼす心配が少ないです。
【2.セット】評価:B
「ネスカフェ ドルチェ グスト ジェニオ2 プレミアム」に比べてロックパネルとカプセルホルダーの取り外しが硬めでした。ホルダーのフタを開ける手間もかかります。
【3.抽出】評価:A
抽出量の調整ボタン、抽出ボタンとも反応がよく操作しやすいです。真ん中のロゴを押すと「エスプレッソブースト」や「ハンドドリップモード」への切替ができます。
【4.取り出し】評価:B
カプセルホルダーの取り外しが硬いですが、カプセルの取り出し自体はラクで、マシンや周囲もほとんど汚れません。
【5.掃除】評価:A
抽出トレイ、タンクともに深さがありますが、一般的な食器用スポンジで奥まで洗えました。カプセルホルダーはほとんど汚れず、洗うのもラクです。
「ネスカフェ ドルチェ グスト エスペルタ」は「ネスカフェ ドルチェ グスト ジェニオ2 プレミアム」と比べるとメンテナンスのしやすさが高評価でした。ただし、けっこうな大きさなので置き場所を取ります。
ネスカフェ ドルチェ グストシリーズの違いは
動作方法とタンク容量
最後に、「ネスカフェ ドルチェ グスト」用コーヒーマシンのラインナップを紹介します。
ネスカフェ ドルチェ グスト インフィニッシマ
実勢価格:2920円
動作:マニュアル
タンク:1000ml
最大気圧:15気圧
ネスカフェ ドルチェ グスト ピッコロ XS
実勢価格:4450円
動作:マニュアル
タンク:800ml
最大気圧:15気圧
「インフィニッシマ」「ピッコロ XS」は抽出量を手動で調整できるので、濃さを微調整できます。コンパクトなサイズで価格も抑えられています。
ネスカフェ ドルチェ グスト ジェニオ アイ
実勢価格:1万1900円
動作:オート
タンク:650ml
最大気圧:15気圧
スマホとつながる「ネスカフェ ドルチェ グスト ジェニオ」の最新モデル。
ネスカフェ ドルチェ グスト ルミオ
実勢価格:5145円
動作:オート
タンク:1000ml
最大気圧:15気圧
ネスカフェ ドルチェ グスト エクリプス
実勢価格:1万888円円
動作:オート
タンク:1000ml
最大気圧:15気圧
「ルミオ」「エクリプス」の基本的な機能は「ネスカフェ ドルチェ グスト ジェニオ2 プレミアム」と変わりませんが、デザインにこだわったモデル。キッチンやダイニングの雰囲気に合わせて選べます。
現在はベストバイの「ネスカフェ ドルチェ グスト ジェニオ2 プレミアム」が販売終了となり、標準的なモデルは後継の「ネスカフェ ドルチェ グスト ジェニオ アイ」に変わっています。スマホとつながり、よりカスタマイズを楽しめるようになっています。サイズもコンパクトになりましたが、タンクの容量が減っていることに注意しましょう。
基本的には動作方法、タンク容量、デザインの違いとIoT機能の有無になりますが、「ネスカフェ ドルチェ グスト エスペルタ」だけは上で紹介した特殊な抽出モードを備えます。
カプセルのバラエティが豊富で コスパの高さも魅力です
「ネスカフェ ドルチェ グスト」のカプセルは1杯あたりの価格が約61円からと手頃で、コスパ的にも優秀。エスプレッソのように高圧で抽出することでクレマが出るのも特徴です。
Amazonでも人気の高い「リッチブレンド」「レギュラーブレンド」といったカプセルは万人向けの風味でした。
ネスレ日本
リッチブレンド
購入価格:980円
評価:-
詳細:香り 3/酸味 3/苦み 3/甘み 2/ボディ 3/後味 3/雑味 3
Amazonでも人気の「リッチブレンド」は、目盛り7の約200mlで淹れても濃さを感じました。それに比べると「レギュラーブレンド」は飲みやすく、さわけん氏も「いいね!」と太鼓判を押しています。
ネスレ日本
レギュラーブレンド
購入価格:980円
評価:-
詳細:香り 4/酸味 4/苦み 3/甘み 3/ボディ 2/後味 4/雑味 4
一方、こちらも人気の高い「エスプレッソ インテンソ」はエスプレッソとしてはパンチに欠けるとの評価でした。
ネスレ日本
エスプレッソ インテンソ
購入価格:980円
評価:B
詳細:香り 2/酸味 3/苦み 4/甘み 2/ボディ 4/後味 3/雑味 2
エスプレッソ好きなら「香りと苦味が増し、ボディの濃度はピカイチ」(峯岸氏)と絶賛だった「エスプレッソブースト」モードを備える「ネスカフェ ドルチェ グスト エスペルタ」を使用することをおすすめします。
正直にいいます! コーヒーよりも
ココア・抹茶と好相性なんです
「ネスカフェ ドルチェ グスト」は、ココア風の「チョコチーノ」や「抹茶ラテ」といった子どもも楽しめるカプセルのラインナップがあるのも好印象でした。粉っぽさが残らず、とにかくおいしいと高評価。ふたつのカプセルをあわせて作るため1杯の価格はコーヒーより高くなります。
ネスレ日本
チョコチーノ
購入価格:980円
評価:A
ネスレ日本
抹茶ラテ
購入価格:980円
評価:A
コーヒーを飲んだときには温度がぬるめだったことが残念に感じましたが、抹茶にはちょうどよかったです。マシンの使い勝手も抜群で、一台あれば大活躍間違いなしです。
その他、以下のカプセルを試飲しました。
ネスレ日本
宇治抹茶
購入価格:980円
評価:A
ネスレ日本
フラットホワイト
購入価格:980円
評価:A
ネスレ日本
アイスコーヒーブレンド
購入価格:980円
評価:B
ネスレ日本
スターバックス ハウス ブレンド
購入価格:980円
評価:C
このように、カプセルのバラエティが豊富なのは大きな魅力でした。
カプセルはタワーでスマートに収納
キャップがおしゃれなドルチェグストは、キャップ面を見せるタイプのホルダーがおすすめです。
Caps Racks
カプセルホルダー
購入価格:2000円
キューリグがあれば自宅が おなじみのカフェになる!
ネスカフェ ドルチェ グストと同様に、カプセルのバラエティに富んでいたのが「キューリグ」です。
キューリグのカプセル「K-cup®」専用のマシン「BS300」は、注水量を細かく調節できる、ストロングモードを備えるなど、コーヒーを好みの濃さで楽しむことができます。「ネスカフェ ドルチェ グスト」よりコーヒーの温度は熱めでした。カプセルを圧力で抽出するタイプではないため、クレマはありません。
キューリグ
BS300
実勢価格:1万4850円
サイズ・重量:W180×D318×H300mm・約3.8kg
タンク容量:1500ml
おもしろいのがポットの代わりになる給湯機能、ラーメンだって作れます。
本体の左側に「お湯」ボタンが用意されています。事前に沸騰させるわけではないので、長押しをすればすぐ出てきます。
お湯は専用のホースが用意されているため、コーヒーが混じることはありません。コーヒーの抽出口より飛び出しているため、背の高いカップを置いた際に引っ掛かることがあるので注意してください。
実際の使い勝手を5つのポイントで検証しました。
【1.給水】評価:A
1500mlという大容量のタンクで何杯も飲めます。給水口も大きく蛇口からでもペットボトルからでも注ぎやすいです。
【2.セット】評価:A
ハンドルを持ち上げてフタを開けたら、カプセルを置くだけ。大きなハンドルで開閉の操作がしやすいです。
【3.抽出】評価:A
左側のダイヤルで70ml~300mlまで抽水量を細かく調節できるので、コーヒーもお茶も好みの濃さで淹れられます。右側のスタートボタンを長押しすると、濃いめのコーヒーが楽しめる「ストロングモード」になります。
【4.取り出し】評価:B
カプセルの取り出し時には少し引っ掛かる感じがあります。毎回取り出す必要があるため、多少気になりました。
【5.掃除】評価:B
カップホルダー自体はほとんど汚れませんが、ホルダーの周囲や外した後は汚れが残っていました。毎回布で軽く拭いておけば清潔に保てます。
「BS300」はドリップトレーの高さにあわせて異なる長さの足が用意して安定感を出すなど、細かい使い勝手まで考えられたマシンでした。
デザインもよく、ダイニングの見える場所に置いてあってもオシャレです。
コーヒーやお茶がお店へ行くよりも 手軽に安価で飲めます
「キューリグ」のカプセルはオリジナルのほかに、上島珈琲店をはじめとした有名カフェとのコラボカプセルが充実しているのが特徴です。試飲しながら「こんなカフェとのコラボもあるの?」と驚かされました。
毎日のように店舗に足を運んでいる人なら、1杯約100円からと、自宅で手軽かつリーズナブルにお店の味が楽しめるのでおすすめです。
キューリグ
上島珈琲店 オリジナルブレンド
実勢価格:1231円
評価:A
詳細:香り 3/酸味 3/苦み 3/甘み 2/ボディ 3/後味 3/雑味 3
特に注目したのが「Scrop 100%パナマゲイシャ」。1杯約400円と高価ですが、「ゲイシャの香りがします」(峯岸氏)というようにフルーティーな香りと酸味が特徴のコーヒーは、カフェで飲めば1杯1000円は下りません。
キューリグ
Scrop 100%パナマゲイシャ
実勢価格:4536円
評価:A
詳細:香り 4/酸味 4/苦み 2/甘み 4/ボディ 3/後味 4/雑味 4
これ以外にもたくさんのコラボコーヒーのカプセルがあります。
【コーヒー】
プロント プロントブレンド
実勢価格:1166円
京都 小川珈琲 オーガニックコーヒー
実勢価格:1360円
京都 小川珈琲 マイルドコーヒー
実勢価格:1231円
セガフレード ザネッティ ローマスタイル
実勢価格:1166円
英國屋 リッチテイスト
実勢価格:1231円
タニタコーヒー プレミアムブレンド
実勢価格:1231円
トミヤコーヒー オリジナルブレンド
実勢価格:1231円
カフェ・ド・クリエ ホームブレンド
実勢価格:1166円
紅茶と緑茶がラインナップされているのも特徴です。店舗ではアイスで提供されるアフターヌーンティーの「シャルドネダージリン」、2杯淹れるとそれぞれ風味が変わる中村藤吉本店「中村茶」など、お茶も味・香りがよく、コーヒー好き以外にもおすすめできます。
【紅茶】
アフターヌーンティー ブレンド
実勢価格:1620円
アフターヌーンティー シャルドネダージリン
実勢価格:1944円
【緑茶】
中村藤吉本店 中村茶
実勢価格:2332円
「ネスカフェ ドルチェ グスト」「キューリグ」より濃いエスプレッソで大人のコーヒータイムを楽しみたいなら、「ネスプレッソ」と「illy」がおすすめです。識者もヨーロッパで飲んだエスプレッソを思い出したというほど、その味に妥協はありません。日本人はブラックを好みますが、たまには砂糖をたっぷり入れて楽しむのもありです。
コンパクトなボディが魅力 ネスプレッソシリーズ
「ネスプレッソ」用のマシンは「ネスカフェ ドルチェ グスト」用のマシンに比べると2台ともコンパクトで、デザインは落ち着いていました。タンクの容量は小さいですが、これは「ネスプレッソ」カプセルの方が抽出量が少なめに設定されているためでしょう。「ネスカフェ ドルチェ グスト」に比べて熱いコーヒーが楽しめるのも好評でした。
では、「ネスプレッソ エッセンサ ミニ」と「ネスプレッソ ピクシー ツー」の概要を見ていきましょう。
ネスプレッソ
ネスプレッソ エッセンサ ミニ
購入価格;9580円
サイズ・重量:約W110×D325×H205mm・約2.3kg
ポンプ圧力:最大19気圧
タンク容量:600ml
ネスプレッソ
ネスプレッソ ピクシー ツー
購入価格:1万6500円
サイズ・重量:約W111×D326×H235mm・約2.8kg
ポンプ圧力:最大19気圧
タンク容量:700ml
2台にはどのような差があるか期待していましたが、デザイン以外は使用済みカプセルの回収量が違う程度と、ちょっと残念な結果でした。
【ネスプレッソ エッセンサ ミニ】
【ネスプレッソ ピクシー ツー】
「ネスプレッソ エッセンサ ミニ」は5個でほぼ満杯だったのに対して、「ネスプレッソ ピクシー ツー」は10個入ってもまだ余裕ありと、見た目以上に差が出ました。
実際の使い勝手は、2台あわせて見ていきましょう。
【1.給水】評価:A
タンクは筒型で口が大きく給水しやすい形状です。おもしろいのはフタの開閉で本体にロックされること。フタを閉めていると写真のフックが本体に引っかかって固定され、開けると外れるようになっています。
【2.セット】評価:A
カプセルは本体上部にあるカプセルの形に空いたアナから落とし、フタを締めるだけです。
「ネスプレッソ ピクシー ツー」はカップ台を跳ね上げれば背の高いグラスもセットが可能。ちょっとしたことですが、スマートなデザインが心憎いですね。
【3.抽出】評価:B
抽出ボタンはともにふたつ。それぞれ抽出量は左が「エスプレッソ(40ml)」、右が「ルンゴ(110ml)」に設定されています。抽出量を変えるにはボタンの割当を変更する手間がありました。
【4.取り出し】評価:ネスプレッソ エッセンサ ミニ B/ネスプレッソ ピクシー ツー A
カプセルを1杯淹れるごとに捨てる必要ないのは、大勢の来客時などはとても助かります。「ネスプレッソ エッセンサ ミニ」は4~5個ほどたまると引っかかり、次に抽出したコーヒーが薄くなってしまったため評価を下げました。
【5.掃除】評価:A
使用後はタンク、カップ台、カプセルを回収するカプセルコンテナを本体から外して洗うだけ。どのパーツも洗いやすいのですぐに終わります。
「ネスプレッソ エッセンサ ミニ」「ネスプレッソ ピクシー ツー」ともに、とにかく扱いやすいマシンでした。
ネスカフェ ドルチェ グストとネスプレッソの差はマシンに出ました
「ネスプレッソ」は「ネスカフェ ドルチェ グスト」と同じネスレ製品ですが、前者が高級路線、後者は大衆路線という差があります。カプセルやマシンにもその差は出ており、「ネスカフェ ドルチェ グスト」はプラスチックのカプセルでマシンは使い勝手を重視しているのに対して、「ネスプレッソ」は高級感のあるアルミ製カプセルで、マシンはデザインをより重視している感があります。
今回の試飲では「ネスプレッソ エッセンサ ミニ」「ネスプレッソ ピクシー ツー」の2台を使用しましたが、その差は明確に感じ取ることができました。
ネスプレッソシリーズはラテ機能で差が出ます
「ネスプレッソ」用のマシンは7種類あり、特徴は以下のとおりです。
ネスプレッソ エッセンサ ミニ
購入価格;9580円
タンク:600ml
最大圧力:19気圧
ミルク:未対応
「ネスプレッソ」の基本製品です。
ネスプレッソ エッセンサ プラス
実勢価格:2万1380円
タンク:1000ml
最大圧力:19気圧
ミルク:未対応
4種類のカップサイズに対応します。
ネスプレッソ ピクシー ツー
購入価格:1万6500円
タンク:700ml
最大圧力:19気圧
ミルク:未対応
メタル素材の使用で高級感がありました。
ネスプレッソ ラティシマ ワン
実勢価格:2万1150円
タンク:1000ml
最大圧力:19気圧
ミルク:対応
ネスプレッソ ラティシマ・タッチ プラス
実勢価格:2万5779円
タンク:900ml
最大圧力:19気圧
ミルク:対応
ネスプレッソ ラティシマ・プロ
実勢価格:4万1800円
タンク:1400ml
最大圧力:19気圧
ミルク:対応
「ラティシマ ワン」「ラティシマ・タッチ プラス」「ラティシマ・プロ」の3製品は、エスプレッソに加えて、牛乳をセットしてラテやカプチーノ、ラテ・マッキャートなどのレシピに対応します。
ネスプレッソ クレアティスタ・プラス
実勢価格:5万9898円
タンク:1500ml
最大圧力:19気圧
ミルク:対応
牛乳の温度や泡立ちまで調整できます。
「ネスプレッソ ラティシマ ワン」以下はマシンに牛乳をセットしてラテが作れるのが特徴です。ラテ好きにはおすすめですが、その分高価になるため本当に必要かよく検討しましょう。
ネスカフェ ドルチェ グストより本格的な エスプレッソが楽しめるネスプレッソ
カプセルにおいて、「ネスカフェ ドルチェ グスト」と「ネスプレッソ」の差が出たのが、エスプレッソです。
「アルペジオ」は苦味が強く、ふたりの識者も「(ネスカフェ ドルチェ グストより)こっちのほうがエスプレッソです」と評価。19気圧で抽出することでクレマもきれいに出ていました。
ネスプレッソ
アルペジオ
購入価格:810円
評価:A
詳細:香り 3/酸味 3/苦み 5/甘み 2/ボディ 4/後味 3/雑味 3
「誰でも飲みやすい」(峯岸氏)とコメントをいただいた人気の「フォルティシオ・ルンゴ」は、エスプレッソの2倍のお湯で抽出したもの。今回のテストではすべてブラックで試飲していただけに、スッキリとした後味に笑顔が出ました。
ネスプレッソ
フォルティシオ・ルンゴ
購入価格:864円
評価:A
詳細:香り 3/酸味 3/苦み 3/甘み 3/ボディ 3/後味 4/雑味 4
定番カプセルに加えて、不定期で発売される限定品から選んだ「ノルディック・ブラック」も試飲したところ、キレとコクが好評。こうした限定品と出会える楽しみもあります。
ネスプレッソ
ノルディック・ブラック
購入価格:972円
評価:A
ケニア産の豆らしいキレを感じられるカプセルは、2019-20の冬季限定で販売されていました。
2019年から日本でも「ネスプレッソ」のスターバックスコラボカプセルが発売開始されましたが、識者が注目したのはコストコやAmazonで購入できる「スターバックス スマトラ」でした。
ネスプレッソ
スターバックス スマトラ
購入価格:3583円(3パックセット)
評価:A
香りが特徴的なスタバコラボは、公式サイトで購入できる「スターバックス ブロンド」よりボディや後味で高評価でした。今回はAmazonで購入しています。
香りと風味とのギャップが気になったのが「チョカティーノ」でした。
ネスプレッソ
チョカティーノ
購入価格:864円
評価:B
チョコレートの香りがするも、飲めば苦味・ボディがしっかりした、甘くないコーヒーです。「ネスカフェ ドルチェ グスト」の「チョコチーノ」を想像して購入しないように気をつけましょう。
ネスプレッソ
リヴァント
購入価格:-円
評価:A
ネスプレッソ
マスターオリジン コロンビア
購入価格:972円
評価:A
ネスプレッソ
スターバックス ブレンド エスプレッソ ロースト
購入価格:756円
評価:B
ウォール型のホルダーでオシャレ度UP
「ネスプレッソ」のカプセルは光沢のあるアルミ製のため、これを活かしたホルダーで収納するのがおすすめです。キャップ面を表にするとまた違う印象になります。
Holyo
カプセルホルダー
購入価格:3299円
illyがイタリアから 本格エスプレッソをお届け
エスプレッソ好きへのもうひとつのおすすめが、イタリアの「illy」です。
本場ヨーロッパを思い起こさせる苦みの効いたエスプレッソを淹れるのが、「ネスカフェ ドルチェ グスト」「ネスプレッソ」と同じく圧力で抽出するタイプのilly「Francis Francis! X9」。
メタルパーツの使用やズッシリとした重さで、高級感を感じる一台です。
illy
Francis Francis! X9
実勢価格:4万700円
サイズ・重量:W123×D269×H267mm・約5kg
ポンプ圧力:15気圧
タンク容量:700ml
実際の使い勝手を5つのポイントで検証しました。
【1.給水】評価:A
ボディ下にタンクがあるめずしい形ですが、安定感はあります。
【2.セット】評価:A
レバーを上げてカプセルをセットしたら、レバーを閉じるだけです。
【3.抽出】評価:C
抽出開始直後の振動と動作音が大きめで、驚かされました。軽いカップは落ちないように注意が必要です。抽出部にライトが付いていて、抽出時に光ります。
【4.取り出し】評価:A
抽出後にレバーを上げると、カプセルを自動でホルダーから外して回収用のコンテナに落とすギミックがカッコいいです。
【5.掃除】評価:B
ホルダー部の見えにくい場所に抽出時の汚れが残っていたのが、掃除しにくかったです。タンクなどの掃除は簡単でした。
先にお伝えしたようにエスプレッソ用マシンのため、標準だと大きめのカップは抽出トレイに載せることができませんでした。
「Francis Francis! X9」とあわせて、ぜひエスプレッソ用のカップを用意しておきましょう。
ヨーロッパを思い出す 本場の苦みが自宅で楽しめます
今回試飲したのは「ミディアムロースト クラシコ」。さわけん氏が「フランスで初めて飲んだエスプレッソを思い出しました」というほど本格派でした。ブラックより砂糖を入れて楽しみたいです。
illy
ミディアムロースト クラシコ
実勢価格:2332円
評価:A
詳細:香り 3/酸味 3/苦み 5/甘み 1/ボディ 5/後味 3/雑味 3
なお、その他のカプセルはエスプレッソの「ダークロースト(インテンソ)」と、エスプレッソより薄めの「ルンゴ」、カフェインレスコーヒーの「デカフェ」になります。
苦みの強いエスプレッソよりも、喫茶店のマスターが淹れたドリップコーヒーのような飲みやすいコーヒーが好きな人には、「&Drip」と「ドリップポッド」がおすすめです。苦みが強すぎず、万人受けする風味なので、来客時に淹れればちょうどいいおもてなしになります。
喫茶店のハンドドリップコーヒーを &Dripが自宅で再現します
日本コカ・コーラの「&Drip」は、クラウドファンディングで発表されるとすぐに大きな話題を集めたコーヒーマシンです。
一見するとコーヒーマシンには見えないず、リビングに置いてもインテリアになりそうなデザインは、世界的デザイナーの佐藤オオキ氏率いるデザインオフィスが監修したものです。
日本コカ・コーラ
&Drip
実勢価格:1万5180円
サイズ・重量:約W180×D210×H285mm・約3.6kg
タンク容量:約600ml
実際の使い勝手を5つのポイントで検証しました。
【1.給水】評価:A
口が広いので水道の蛇口からでもペットボトルからでも給水しやすいです。
給水タンクの代わりに「いろはす」のペットボトルを取り付けることもできますが、アタッチメントの取り付けが必要なためタンクに直接給水した方がラクでした。
【1.セット】評価:B
カプセルはセットする前に底面のシールをはがす必要があります。
【3.抽出】評価:B
アイコンで抽出量を選択できるのがわかりやすいです。ただ、抽出中の音が大きめなのは気になりました。完了すると音楽で教えてくれます。右から2番めは洗浄用のアイコンです。
【4.取り出し】評価:B
カプセルは1回ごとに捨てる必要がありますが、ホルダーごと取り出すだけなのでそれほど手間ではありません。
【5.掃除】評価:B
ホルダー内に先に淹れたカプセルの中身が残ることがあったので、マメに掃除しましょう。
ホットもアイスも喫茶店で 飲むおいしいコーヒーの味
「&Drip」はハンドドリップの味を再現するために、少しだけ圧力をかけて抽出する方式を採用しています。
試飲した「レギュラーブラック」はクセのない風味で、ふたりの識者も「これが家で飲めるなら喫茶店に行く必要がないですね」と評するほどでした。
日本コカ・コーラ
レギュラーブラック
実勢価格:799円
評価:A
詳細:香り 3/酸味 3/苦み 3/甘み 3/ボディ 4/後味 3/雑味 3
2020年3月に発売予定の「アイスコーヒー」も、バランスのいい1杯。甘みは弱めながら香りもしっかりしており、飲みやすいコーヒーです。
日本コカ・コーラ
アイスコーヒー
実勢価格:-円
評価:A
詳細:香り 4/酸味 3/苦み 4/甘み 2/ボディ 3/後味 3/雑味 3
ホットもアイスも「喫茶店で飲むおいしいコーヒー」という表現がふさわしい風味でした。
「&Drip」はまだ発売されたばかりですが、1杯あたりのコスパが高く、注目の一台。今後はカプセルのラインナップの充実を期待したいです。
カプセルコーヒーとレギュラーコーヒーの 二刀流はドリップポッドマシンだけ
UCC「ドリップポッド」も、「&Drip」と同様にハンドドリップの味わいを楽しめます。
カプセルはフィルターに包まれたレギュラーコーヒーを密封したもの。そのため、セットする前にカプセルを開ける必要がありました。
ドリップポッド用のマシンはUCCの「DP2」とタイガーの「カフェバリエ」をテストしました。ともにレギュラーコーヒーにも対応しているため、カプセルと粉の両方で淹れたい人におすすめです。
UCC
DP2
購入価格:7049円
サイズ・重量:W130×D288×H224mm・約2.8kg
タンク容量:750ml
最大の特徴は“カプセル”“コーヒー”以外にも対応することです。
フィルターホルダーに変更すれば粉タイプのレギュラーコーヒーも淹れられます。ペーパーフィルターは不要なので経済的です。
紅茶や緑茶のカプセルも販売されており、右側のスイッチによって作り分けができるようになっています。
実際の使い勝手を5つのポイントで検証しました。
【1.給水】評価:B
タンクは給水も取り外しもラクですが、多少不安定なので転倒に注意が必要です。
【2.セット】評価:B
ドリップポッドは中身だけを使用するため、カプセルから取り出す手間があります。
【3.抽出】評価:A
抽出量は7段階で調整できます。パッケージに目安が表示されていますが、水の量を調整して好みの濃さにすることができます。
【4.取り出し】評価:B
1杯ごとに取り出す必要はありますが、ホルダーごと取り出してカプセルだけを捨てればいいのでそれほど手間ではありません。
【5.掃除】評価:A
単純な構成なので、使用後はサッと外してサッと洗えます。
なお、今回の検証には間に合いませんでしたが、2020年1月に後継マシンの「DP3」も発売されています。
UCC
DP3
実勢価格:1万2120円
サイズ・重量:W290×D133×H224mm・約3kg
タンク容量:700ml
DP2を超える3wayマシン タイガー カフェバリエ
タイガー「カフェバリエ」とUCC「DP2」の大きな違いは、水量の調整です。「DP2」は7段階で設定できるのに対して、「カフェバリエ」は3段階。そのためか、同じくらいの水量で調整しても風味が多少変わってしまいました。
タイガー
カフェバリエ
購入価格:9838円
サイズ・重量:約W181×D279×H342mm・約3.2kg
タンク容量:540ml
「DP2」と同じくレギュラーコーヒーに対応していますが、淹れる際にはペーパーフィルターが必要でした。
また、60mmサイズの「カフェポッド」にも対応しています。
実際の使い勝手を5つのポイントで検証しました。
【1.給水】評価:A
タンクはちょっと小さめですが、水が入れやすく、取っ手があるため持ち運びもしやすいです。
【2.セット】評価:B
ドリップポッドは中身だけを使用するため、カプセルから取り出す手間があります。
アイスコーヒー用のグラスも余裕で入る大きさなのは◎。
【3.抽出】評価:A
使用するコーヒーによってボタンが分かれているのでわかりやすいです。「ドリップポッド」は70ml/140ml/180mlの3段階から抽出量を選べます。
【4.セット】評価:B
1杯ごとに取り出す必要はありますが、ホルダーごと取り出してカプセルだけを捨てればいいのでそれほど手間ではありません。
【5.掃除】評価:B
カプセルホルダーが細長く、普通のスポンジでは先端まで洗えません。
「DP2」に比べるとサイズもかなり大きいため、置き場所もふまえてどちらを購入するか選びましょう。
毎日何杯も飲むには ちょうどいいドリップポッド
今回試飲した「鑑定士の誇り スペシャルブレンド」は、生産量2位のベトナム産のコーヒー豆を使用したカプセルです。「カネフォラの香りを感じます」(峯岸氏)という感想はありましたが、いたって普通のドリップコーヒー。甘みにはやや欠けるものの、何杯でも飲める風味になっています。
UCC
鑑定士の誇り スペシャルブレンド
購入価格:544円
評価:B
詳細:香り 3/酸味 3/苦み 3/甘み 2/ボディ 3/後味 3/雑味 3
あわせて試飲した「ハワイコナブレンド」はコナコーヒーの風味をあまり感じられず、残念な結果となりました。
UCC
ハワイコナブレンド
購入価格:1090円
評価:B
レギュラーソリュブルコーヒーならコレ ネスカフェ ゴールドブレンド バリスタ デュオ
「ネスカフェ ゴールドブレンド バリスタ デュオ」は、カプセル式と同じくワンタッチでコーヒーやカフェラテが楽しめるというコンセプトのマシンのため、9台と同時にテストを行いました。
マシンはサイズが大きく、家庭用というよりは大勢が1日に何杯もコーヒーを飲むオフィスにあると便利な印象です。
ネスレ日本
ネスカフェ ゴールドブレンド バリスタ デュオ
購入価格:1万4855円
サイズ・重量:約W180×D304×H434mm・5.4kg
タンク容量:2000ml
実際の使い勝手を4つのポイントで検証しました。
【1.給水】評価:A
最大2000mlも入るので、大勢が集まるオフィスなどでの利用にも向いています。
【2.セット】評価:B
コーヒーとブライトを専用のタンクに入れるだけ。コーヒーの移し替え時はこぼれに注意してください。
【3.抽出】評価:A
ドリンクバーのようにボタンでメニューを選びます。アイスメニューにも対応。なかなか高級感があります。
【5.掃除】評価:C
毎日朝晩の2回洗浄が必要なのはちょっとめんどうでした。
何杯もコーヒーを淹れるということに関してはカプセル式のマシンと同等でしたが、汚れやすく掃除の手間がかかったのは残念でした。
マシン本体にはコーヒー、クリーマーそれぞれのタンクを備えており、「ブラック」のほかにもブライトを使った「カフェラテ」「カプチーノ」などメニューも楽しめます。
ネスレ日本
ネスカフェ ロースタリー ダークロースト
購入価格:1070円
評価:C(ブラックで試飲)
詳細:香り 3/酸味 2/苦み 4/甘み 1/ボディ 2/後味 2/雑味 2
種類は豊富ですが、コーヒー自体にカプセル式コーヒーほどの風味が感じられなかったのは残念でした。
どれを選びますか? 魅力的なカプセル式コーヒー&マシン
いかがでしたでしょうか。カプセル式コーヒーは手軽においしいコーヒーが飲めて、マシンの使い勝手もいい、コーヒー好きにはおすすめの製品です。どれを選ぶかを決めるうえで重要なのは、自分の好みに合ったカプセルがラインナップされているかどうかです。最後に、おすすめタイプ別の4グループをおさらいしましょう。
コーヒー以外も楽しみたいファミリーにおすすめ
【ネスカフェ ドルチェ グスト】
ネスレ日本:ネスカフェ ドルチェ グスト ジェニオ2 プレミアム
ネスレ日本:ネスカフェ ドルチェ グスト エスペルタ
毎日のようにカフェに足を運ぶ人におすすめ
【キューリグ】
キューリグ:BS300
本格的なエスプレッソを家でも飲みたい人におすすめ
【ネスプレッソ】
ネスプレッソ:ネスプレッソ エッセンサ ミニ
ネスプレッソ:ネスプレッソ ピクシー ツー
【illy】
illy:Francis Francis! X9
マスターの淹れたドリップ的なコーヒーが好きな人におすすめ
【&Drip】
日本コカ・コーラ:&Drip
【ドリップポッド系】
UCC:DP2
タイガー:カフェバリエ
カプセル式コーヒーマシンは、ドリップ式コーヒーメーカーのような抽出時の独特の匂いがしないのも特徴です。「あの匂いが苦手」という家族がいるご家庭にもおすすめ。おいしいコーヒーライフを楽しみましょう。