ヨーグルトメーカーの魅力は?
牛乳などの乳に乳酸菌やビフィズス菌、酵母を加えて発酵させてできるヨーグルト。腸内環境を健康に保つために毎日食べている人も多いのではないでしょうか。
1日の摂取量は200gほどがちょうどいいと言われていますが、毎日欠かさず食べるという人におすすめなのが「ヨーグルトメーカー」です。
ヨーグルトメーカーは、自宅で簡単にヨーグルトを作れる便利なアイテム。牛乳に市販のヨーグルトを混ぜてセットするだけで完成するのがうれしいポイントです。
ヨーグルトメーカーを使うメリット
- 自宅で手作りヨーグルトができる
- ヨーグルト代のコストが抑えられる
- 甘酒・チーズ・納豆などの発酵食品作りや、サラダチキンなど低温調理もできる製品も多い
ヨーグルトメーカーの使い方は?
温度管理をしっかりしてくれるヨーグルトメーカーさえあれば、自家製ヨーグルト作りはカンタンです。牛乳パックタイプのヨーグルトメーカーでの作り方を紹介します。
手順1:パック牛乳を1割程度減らす
各製品の説明書に従い、牛乳の量を減らします。
手順2:牛乳とタネを入れる
規定量のタネ(ヨーグルト)を投入します。
手順3:パックを入れてスイッチを押す
ヨーグルトメーカーに入れてスイッチを押せばあとは待つだけ。
専用容器タイプで作る場合は、手順3のところで専用容器に移し替えればOKです。
ヨーグルトメーカーの選び方のポイントは?
ポイント1:タイプで選ぶ
ヨーグルトメーカーは大きく2つのタイプがあります。
牛乳パックタイプ
牛乳パックタイプは、手軽なところが魅力です。パックごと直接ヨーグルトメーカーに入れるので、移し替えが不要。完成した後もパックのまま保存もOKです。
お値段も比較的手ごろなので、プレーンヨーグルトが作れればいいという人におすすめ。ただし一度に作れる量は1リットルなので、それほど大容量は必要ない人にちょうどいいタイプです。
専用容器タイプ
専用容器タイプは、牛乳パックから付属の容器に移し替えて作ります。大容量モデルもあり、一度にまとめて作れるところはメリットです。
ただし使用前には容器の洗浄や加熱消毒など、牛乳パックタイプよりもお手入れが必要です。
ポイント2:ヨーグルト以外にどんなものが作れるかチェック
同じヨーグルトでも、ギリシャヨーグルト、カスピ海ヨーグルト、ケフィアヨーグルト、飲むヨーグルトなどがあり、作るときの適温が違います。
いろいろなヨーグルトを作りたいなら、細かな温度調整ができるタイプがおすすめ。作りたいヨーグルトに対応しているか、購入前にチェックしましょう。
また、ヨーグルトメーカーにはヨーグルトだけでなく、甘酒、味噌やチーズなどの発酵食品や、ローストビーフやサラダチキン、温泉卵といった低温調理に対応するなど、幅広い用途で使えるものもあります。
ポイント3:容量・サイズをチェック
ヨーグルトメーカーは、製品によって容量やサイズはさまざま。用途やキッチンの置き場所、収納スペースに合ったものを選びましょう。
また使用中は電源コードをつないだままになるので、コンセントがとれる位置かも確認しておきましょう。
ポイント4:機能性で選ぶ
タイマー機能のほか、完成したら音声やパネル表示で知らせてくれる機能もあります。セットしてから数時間かかるので、うっかり忘れてた……ということを防止してくれます。
また完成後に自動で電源をオフする機能も、発酵しすぎを防いでくれるので便利です。
専用容器タイプのヨーグルトメーカー4製品を比較
今回は、ヨーグルト作り以外に発酵食品作りや低温調理機能もある「専用容器タイプのヨーグルトメーカー」をピックアップ。
Amazonや楽天市場、Yahoo!ショッピングなどのネット通販などで人気の4製品を集めて、料理家・ヨーグルトソムリエのほりえさちこさんと一緒に以下の項目でテストしました。
▼テスト項目
- ヨーグルト
- 甘酒
- 鶏ハム
- 使いやすさ
各製品で作ったヨーグルト、鶏ハムの味や香りのほか、機能性やお手入れなどの使いやすさをチェックしました。
それでは評価の高かった順に紹介していきます。
ヨーグルトメーカーのおすすめは?
マルコメ「プラス糀 甘酒メーカー 糀美人MP201」
マルコメ
プラス糀 甘酒メーカー 糀美人
MP201
実勢価格:7700円
サイズ・重量:W173×H218×D173mm(※突起部を含む)・約950g(調理容器を含む)
容器容量:大1,500ml/小1,300ml
▼テスト項目
- ヨーグルト:◎
- 甘酒 :◎+
- 鶏ハム :◎+
- 使いやすさ:◎
A+評価で今回ベストバイとなったのは、マルコメ「プラス糀 甘酒メーカー 糀美人MP201」です。発酵食品も低温調理もできるマルチな一台。
水切りヨーグルトが作れる付属パーツもあり、プロも驚きの充実ぶりでした。
どんな種類のヨーグルトも1/3のコストで作れるので、大量生産もできちゃいます。
仕上がりはどれもおいしく高評価!
ヨーグルトはマイルドな酸味でとろみもベストです。
甘酒はなめらかで舌ざわりもグッド。
鶏ハムはやわらかくしっとりジューシーに仕上がりました。
凹凸がなくてサッと拭ける
丸型なので洗いやすく拭きやすいです。使い終わったあとのお手入れがラクでした。
タニカ「ヨーグルティアS」
タニカ(TANICA)
ヨーグルティアS
実勢価格:1万1000円
サイズ・重量:H188mm、外径160mm・約760g
容器容量:1200cc
▼テスト項目
- ヨーグルト:◎+
- 甘酒 :◎
- 鶏ハム :○
- 使いやすさ:◎
A評価を獲得したのは、タニカ「ヨーグルティアS」です。レシピが充実していて、ヨーグルトはマイルドな酸味でおいしさでも高評価でした。
タイマー設定がわかりやすい
使いやすさも高評価で、タイマー設定がわかりやすいです。容器が丸型で混ぜやすく、洗いやすいところも優秀でした。
仲佐「とろっとのむヨーグルトメーカーNYM-100」
仲佐(ナカサ)
とろっとのむヨーグルトメーカー
NYM-100
実勢価格:4830円
サイズ・重量:W168×D202×H190mm・約800g(容器・容器ふた含む)
容器容量:1000ml
▼テスト項目
- ヨーグルト:◎
- 甘酒 :◎
- 鶏ハム :◎
- 使いやすさ:○
同じくA評価を獲得したのは、仲佐「とろっとのむヨーグルトメーカーNYM-100」です。牛乳パックのままヨーグルトが作れるのがラクチン。シンプルなデザインも好印象でした。
仕上がりは、どれも問題なく美味しくできました。
お試し用にもちょうどいいお値段
フタのパーツが壊れやすそうな印象もありましたが、値段が手ごろなのでお試し用には十分といえます。
山善「発酵美人 YXA-100」
山善(Yamazen)
発酵美人
YXA-100
実勢価格:7480円
サイズ・重量:W170×D205×H165㎜・約810g(本体および付属品全てを含む重量:約950g)
容器容量:1000ml
▼テスト項目
- ヨーグルト:○
- 甘酒 :◎+
- 鶏ハム :○
- 使いやすさ:○
山善「発酵美人 YXA-100」はB評価です。仕上がりでは、とくに甘酒が高評価。濃い味で甘みが強く、おいしくできました。ヨーグルトは酸味が強めです。
目盛り付きの内容器が便利
内容器に目盛りがついているのが使いやすくて重宝します。コンパクトな作りもグッドですが、付属のボトルが小さいのが惜しかったです。
失敗しないヨーグルト作りのポイントは?
発酵食品を作る際に、余計な雑菌が含まれていると菌が働かず、仕上がりに影響が出てしまいます。
取扱説明書どおりに食器用洗剤で洗い、熱湯に浸して消毒してから使うことが、失敗せずにおいしく作るポイントです。
熱湯消毒のあとはふきんなどで拭かず、自然乾燥を推奨しています。
牛乳パックタイプのヨーグルトメーカーのおすすめは?
最後に、牛乳パックタイプのヨーグルトメーカーのおすすめも紹介します。過去に兄弟誌『家電批評』が比較したところ、圧倒的においしく作れると高評価だった2製品です。
検証は、料理家・さわけんさんにご協力いたただき、「仕上がり」と「温度変化測定」で評価しました。それではさっそくご覧ください。
TO-PLAN「甘酒・ヨーグルトファクトリー」
TO-PLAN(トープラン)
甘酒・ヨーグルトファクトリー スーパープレミアム TKSM-020
実勢価格:3000円
サイズ・重量:W148×H275×D170mm・約630g
消費電力:30W
甘酒専用容器容量:1000mL
自動オフタイマー:8時間・10時間
規定温度:25℃、42℃、60℃
▼再現率
70pt
▼温度変化測定
2時間:34.9℃
4時間:38.7℃
6時間:40.2℃
8時間:40.7℃
牛乳パックタイプで最高評価を得たのは、TOーPLAN「甘酒・ヨーグルトファクトリー」です。「自動メニューのみ」という尖ったスペックですが、ことヨーグルトの味にかけては随一。ヨーグルト好きにはぜひ試してもらいたい仕上がりでした。
さわやか! ヨーグルトとしておいしい。
プレーン、カスピ海、甘酒と3段階の温度に特化しているタイプで、温度管理もバッチリ。どれも完成度が高く、「酸味、風味、乳感のバランスが素晴らしい」と絶賛の味わいです。
他メーカーのように低温調理などはできませんが、ヨーグルトのみでと考えるならおすすめです。
アイリスオーヤマ「IYM-01」
アイリスオーヤマ(IRIS OHYAMA)
ヨーグルトメーカー IYM-014
実勢価格:3580円
サイズ・重量:W156×H274×D156mm・約630g
消費電力:40W
専用容器容量:900mL
設定温度:25~65℃
設定時間:1~48時間
▼再現率
60pt
▼温度変化測定
2時間:34.8℃
4時間:38℃
6時間:40.1℃
8時間:40.9℃
A評価のアイリスオーヤマ「ヨーグルトメーカー IYM-014」は、Amazonのレビュー数が3000件を超える超人気モデル。自動メニューのほか、1℃刻みで25~65℃の温度が設定可能です。
タイマーは1時間ごと。ヨーグルトはもちろん、塩麹や天然酵母なども調理もできます。
やや硬めの仕上がりで、ヨーグルトらしい香りたっぷり。試食したさわけん氏や編集部員からは「酸っぱい系」との評価でした。
ローストビーフや麹をつくるなど、低温調理器としていろいろ使ってみたいという方にはアイリスがおすすめです。
まとめ
以上、専用容器タイプと紙パックタイプのヨーグルトメーカー6製品の紹介でした。
専用容器タイプでベストバイとなったのは、マルコメ「プラス糀 甘酒メーカー 糀美人MP201」。ヨーグルトがたくさん作れてお手入れもラクチン。低温調理もできる優秀製品です。
マルコメ
プラス糀 甘酒メーカー 糀美人
MP201
実勢価格:7700円
サイズ・重量:W173×H218×D173mm(※突起部を含む)・約950g(調理容器を含む)
容器容量:大1,500ml/小1,300ml
ヨーグルトメーカーは自宅で手作りヨーグルトが楽しめるおすすめのキッチン家電です。お気に入りの一台を選んでみてくださいね。
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家族分を手作りできるから節約できます!