切れ味を左右する!包丁研ぎ器にはどんな種類がある?
包丁の切れ味が悪いと、料理に時間がかかってしまったり、見栄えを損なう原因に……。そこで活用したいのが「包丁研ぎ器」ですが、種類が多くてどの商品を選んだらいいのかわかりませんよね。
包丁研ぎ器の形状や材質はさまざま。形状でいうと砥石タイプやスティックタイプのものは、慣れた人じゃないと扱いが難しいです。
そこで今回は、研ぐ角度が安定しやすい“ガイド付き”の包丁研ぎ器(シャープナー)をピックアップしました。
ガイド付きの包丁研ぎ器には、「手動タイプ」と「電動タイプ」があります。タイプ別に特徴を見ていきましょう。
1:手動タイプ
気軽に使えるのが魅力の手動タイプ。電動タイプよりも音が静かで、軽量・コンパクトなものが多いです。
2:電動タイプ
砥石部分が振動や回転をすることで、優れた研磨力を発揮する電動タイプ。大半の製品は動作音が大きいです。
使いやすい包丁研ぎ器を選ぶときのポイント
では、具体的にどんな包丁研ぎ器なら使いやすいのでしょうか。包丁研ぎ器を選ぶ上でおさえておくべきポイントをチェックしましょう。
ポイント1:切れ味が復活するか
切れにくくなった包丁は、刃先が丸く摩耗していたり、ところどころ欠けてガタガタになっています。食材を切る際に余計な力が入って潰れたり、不揃いになることも……。
包丁を研いだ後の画像などを参考にして、刃先が鋭く研ぎ上がる製品を選びましょう。
ポイント2:安全に使えるか
持ち手が台に対して平行なものが、上から体重をかけて固定しやすく、包丁を狙いどおり動かすことができます。男性など手の大きい人が使うなら、持ち手が大きいものがベター。
また、持ち手と研ぎ部との距離が離れているものなら、支える手と刃物が接触するリスクが小さくなります。
ポイント3:使い勝手はいいか
操作や手入れが複雑な道具は、使うのに気合いが要ります。もし「両刃包丁を研ぐ」など用途が決まっているなら、研ぎ部が1つのシンプルなものが使いやすいです。
片刃包丁や料理用ばさみなど、いろんな刃物を研ぎたい場合は、それらに対応した汎用性のある製品を選びましょう。また、包丁を狙い通りに動かしやすいかどうかもポイントです。
ポイント4:かさばらずに収納できるか
ほかの道具と一緒にキッチンの引き出しにすっぽり収まるものなら、いつでも気付いたときにサッと出し入れして使うことができます。自宅の収納スペースと照らし合わせて、包丁研ぎ器のサイズや重量をチェックしておきましょう。
キッチンの引き出しなど、手の届く場所にしまえるものがベストです!
一口に包丁といっても、さまざまな種類があります。素材としてはチタンなどもありますが、多くがステンレス製かセラミックです。とくにセラミックのものは通常より硬い素材であることから、対応する包丁研ぎ器が限られるため注意が必要です。まずは使用したいと考えている包丁の素材を確認しましょう。
ほかにも、両刃であるか片刃であるかの確認も重要です。それぞれに対応する専用のものもありますし、兼用のものもあります。対応しない包丁を研ぐと故障・破損の原因になりかねませんので必ず確認しておきましょう。
加えて、サイズ感や「何用の包丁か」によっても選び方が変わってきます。果物ナイフなどの小ぶりな包丁と、出刃包丁のような大きめの包丁とでは適する包丁研ぎ器も変わってきます。さらにパン切り包丁や刺身包丁、チーズ用の包丁など用途によっても包丁の形・大きさは異なります。これら全てをおなじ包丁研ぎ器で使用できるわけではありませんので、よく確認しておくことをおすすめします。
包丁を研ぐタイミングは?
包丁を研ぐタイミングとしては、トマトやパプリカなどの薄皮がすっと切れなくなってきた頃が目安になります。特にトマトはタイミングを見極めるのにぴったりの食材です。柔らかいトマトは、切れ味が悪い包丁で切るとすぐに潰れてしまいます。
切れないままの包丁を使い続けていると、1回のメンテナンスで1時間以上かかってしまうことも。自分では修復不可能となるまで傷んでしまう可能性があります。切れ味が悪いと感じたらこまめに包丁を研ぐことをおすすめします。
種類別!正しい包丁の研ぎ方って?
包丁研ぎ器にも様々な種類があり、研ぎ方が違います。それぞれの使い方を見ていきましょう。
砥石での包丁の研ぎ方
砥石には3段階の目のあらさがあり、もっともあらい【荒砥石】、荒砥石より細かい【中砥石】、もっとも細かい【仕上げ砥石】に分かれます。
荒砥石では刃こぼれなどを整え、中砥石では切れ味を良くし、仕上げ砥石では表面を仕上げます。日常的なメンテナンスにおいては、仕上げ砥石もしくは中砥石を使用することがほとんどです。
使い方の手順としては、まず水に砥石を浸します。砥石には吸水するタイプ・しないタイプがあり、しないタイプであれば最初の手順は必要ありません。その後15分前後放置し、乾かします。研ぎ台もしくは濡れた布巾などの上に置いて砥石がズレないように置けたら、研いでいきます。
次に身体から向かって正面になるように砥石を置き、包丁を砥石に対して45度程度傾けてセット。力は入れすぎず、丁寧に奥に押していきます。砥石での包丁研ぎは少々コツが要りますので、慣れるのに時間がかかることもあります。ですが補助具などが備えられている商品も売られていますので、チェックしてみてください。
研ぎ棒での包丁の研ぎ方
棒状のやすりのような形の包丁研ぎ器が、研ぎ棒です。使い方としては、まず片手に研ぎ棒・反対側の手で包丁をもちます。そのあと包丁の刃・棒の面を一定の角度(約20度)で触れさせて研ぎます。力を入れすぎず、優しくなでるように5~10回繰り返し行うのがポイントです。
両手をフルに使うため、慣れないうちは角度の調整などに手こずることも多いかもしれません。充分に安全を確保して行いましょう。
簡易研ぎ器での包丁の研ぎ方
簡易研ぎ器はモデルによって使い方が異なり、研ぐ回数や「押す」タイプか「引く」タイプかなどと違いがあります。
基本的な使い方としては、まずまっすぐ立てて包丁を持ち、簡易研ぎ器の溝に差し込みます。そのあと包丁の背を抑えつつ規定の回数を押すか引くなどを繰り返します。
原則、それぞれの研ぎ器の説明書に従って使うようにしてください。
電動研ぎ器での包丁の研ぎ方
電動研ぎ器も商品によって使い方が異なります。基本的には力を必要としないため、女性やお年寄りの方でも比較的使いやすいでしょう。
まずは電動研ぎ器の電源を入れ、包丁を溝にまっすぐ差し込みます。1~2回の動作で完了するものもあれば3~4回の動作で完了するものもあります。短時間で終わりますが、必ず説明書の手順にしたがって操作してください。
使いやすいのはどれ? 包丁研ぎ器15製品をタイプ別にテスト
前項のポイントを踏まえ、包丁研ぎ器15製品を集めて比較検証を実施。「手動タイプ」10製品と「電動タイプ」5製品に分け、それぞれランキングを決定しました! 今回行ったテスト方法は、以下の通りです。
テスト1:切れ味[配点:30点]
木の板に600回擦って摩耗させた両刃包丁を各製品ごとに用意し、研ぐ前後の食材の切れ味を確認しました。今回は、弾力のある野菜代表「トマト」と、硬い野菜代表「にんじん」を切りました。
テスト2:安全性[配点:30点]
グラつかない方が安心して使用できます。「底面の滑り止めがちゃんと効いているか」「持ち手の握りやすさ」を確認。「包丁を研ぐ時に恐くないか」もポイントに加えました。
テスト3:使い勝手[配点:30点]
「操作のしやすさ」「汎用性」「手入れのしやすさ」などをチェックし、総合して使い勝手を評価しました。
テスト4:収納性[配点:30点]
思い立ったらすぐ研げるように、出し入れがおっくうにならないサイズ感・重量かどうかチェック。高さのないキッチンの引き出しに収納できるかどうか確かめました。
それではさっそく、包丁研ぎ器ランキングの発表です。まずは、「手動タイプ」10選からまいりましょう!
最高の切れ味! 京セラ「ロールシャープナー RS-20-FP」
京セラ
ロールシャープナー RS-20-FP
実勢価格:2027円
サイズ:W19.7×D5.8×H7cm
重さ:80g
砥石:ファインセラミックス
▼採点結果
- 切れ味: 30/30点
- 安全性: 30/30点
- 使い勝手: 24/30点
- 収納性: 5/10点
- 合計: 89/100点
手動の包丁研ぎ器10製品中ベストに輝いたのは、京セラ「ロールシャープナー RS-20-FP」。研ぎ部が1つという点、7位の京セラ「ダイヤモンドロールシャープナー DS-20S2」と共通しているものの、同じメーカーで切れ味に大きな差が生まれました。
包丁を入れた瞬間のスムーズな手応えに、料理のプロも「圧倒的な切れ味」と絶賛!
摩耗した包丁だと刃がうまく入らず、押し切って身が潰れ、汁が出てしまいました。研いだ後の包丁はスッと刃が入り、繊維が潰されずにみずみずしい断面をキープできました。
包丁を前後に約10回動かして研ぎます。「刃を手前に引く」「順番通りに研ぐ」といった制限がないので、難しいことを考えずキレイに仕上げられます。両刃のみの対応ですが、家庭用の包丁を研ぐならこれで十分です。
研磨後の刃先の画像がこちら。鋭い刃が形成されました。
平面の画像でも、刃先がくさび状に形成されたことがわかります。
片手で使える貝印「Qシャープナー AP-0160」
貝印
Qシャープナー AP-0160
実勢価格:999円
サイズ:W7.5×D7.5×H6.8cm
重さ:118g
砥石:ダイヤモンド砥石
▼採点結果
- 切れ味: 23/30点
- 安全性: 30/30点
- 使い勝手: 24/30点
- 収納性: 5/10点
- 合計: 82/100点
丸い形状の貝印「Qシャープナー AP-0160」は、底面の吸盤のおかげで安定性抜群。片手で本体を支える必要がないので、恐がりな人でも安心して使えます。切れ味も申し分なし!
固定レバーを下げると吸盤がしっかり吸着してくれ、包丁を入れてもグラつきません。
「粗目」「仕上げ」の2つの研ぎ部があります。使う順番(1、2)と包丁を動かす方向(矢印)が表示されており、使いやすいです。
超コンパクト! 吉田金属工業「スピードシャープナー」
吉田金属工業
グローバル スピードシャープナー
実勢価格:1320円
サイズ:W10.5×D1.5×H2.5cm
重さ:約62g
砥石:アルミナセラミックス
▼採点結果
- 切れ味: 27/30点
- 安全性: 20/30点
- 使い勝手: 24/30点
- 収納性: 10/10点
- 合計: 81/100点
収納性に優れた吉田金属工業「グローバル スピードシャープナー」は、料理のついでにサッと取り出して使えるのが魅力。切れ味は全体で2位の実力を発揮しました。持ち手と研ぎ部が近いので、使用の際は要注意です。
缶切り並みに小さいので、ほかのキッチン道具と一緒にキッチンの引き出しの隙間にすっぽり収まります。こまめに包丁を研ぎたい人にオススメ!
私も包丁研ぎ器はコンパクトサイズのものを愛用しています。
4位: 安定感抜群! ニトリ「3段式 トリプルシャープナー」
ニトリ
3段式 トリプルシャープナー
実勢価格:1017円
サイズ:W22.5×D7×H5cm
重さ:約170g
砥石:ダイヤモンド刃
▼採点結果
- 切れ味: 25/30点
- 安全性: 30/30点
- 使い勝手: 21/30点
- 収納性: 4/10点
- 合計: 80/100点
ニトリ「3段式 トリプルシャープナー」は、荒研ぎ・中研ぎ・仕上げ研ぎ用の3つの砥石を採用。研いだ後は、硬いもの(にんじん)がよく切れました。
男性でも掴みやすい大きなハンドルと底面のゴムのおかげで、使用中の安定感は抜群でした。
5位: いろんな刃に対応! スエヒロ「トリプルシャープナー」
スエヒロ
トリプルシャープナー[プロ]KC-303
実勢価格:4054円
サイズ:W20×D6×H7cm
重さ:約170g
砥石:ステンレス両刃用:♯150、はがね両刃用:♯320、はがね片刃用:♯600/セラミックス
▼採点結果
- 切れ味: 20/30点
- 安全性: 30/30点
- 使い勝手: 19/30点
- 収納性: 5/10点
- 合計: 74/100点
スエヒロ「トリプルシャープナー[プロ]KC-303」は、砥石部分に水を入れて使用する水研ぎタイプで、研ぐときの手応えが滑らか。出刃包丁や鋼包丁、ステンレス包丁にも対応しており、いろんな種類を研ぐのに便利です。研ぎ部には「出刃用」「はがね用」など、親切な日本語表記があります。
アーチ状の大きな持ち手は高さがあり、しっかりホールドしながら研げました。
6位: 両刃用水研ぎ式の片岡製作所「ウォーターシャープⅢ M151」
片岡製作所
ウォーターシャープⅢ M151
実勢価格:3500円
サイズ:W5.6×D4×H21.2cm
重さ:140g
砥石:セラミックス
▼採点結果
- 切れ味: 20/30点
- 安全性: 30/30点
- 使い勝手: 18/30点
- 収納性: 5/10点
- 合計: 73/100点
片岡製作所「ウォーターシャープⅢ M151」は、両刃用の水研ぎ式で、切れ味はまずまずです。
研ぎ部が複数あるとどの刃で研げばよいか混乱しがちですが、3つの砥ぎ部(荒砥石・中砥石・仕上砥石)に1・2・3と番号が振られているので、研ぐ順番がわかりやすいです。
7位: シンプルに使える京セラ「ダイヤモンドロールシャープナー」
京セラ
ダイヤモンドロールシャープナー DS-20S
実勢価格:1400円
サイズ:W5.5×D13.6×H5cm
重さ:60g
砥石:ダイヤモンド砥石
▼採点結果
- 切れ味: 15/30点
- 安全性: 20/30点
- 使い勝手: 24/30点
- 収納性: 5/10点
- 合計: 64/100点
研ぎ部が1つの京セラ「ダイヤモンドロールシャープナー DS-20S」は、研ぐ順番などを気にせずシンプルに使えますが、持ち手が研ぎ部に近めなので、手の大きい人には向きません。
トマトの皮に刃が通りにくく押し切るようなかたちになり、汁が出てしまいました。切れ味は全15製品中もっともイマイチという結果に。
8位: たたんで収納可能!貝印「ダイヤモンド&セラミックシャープナー」
貝印
関孫六
ダイヤモンド&セラミックシャープナー
AP-0308
実勢価格:1300円
サイズ:W14.1×D5.1×H5.5cm
重さ:96g
砥石:ダイヤモンド砥石、セラミック砥石
▼採点結果
- 切れ味: 20/30点
- 安全性: 15/30点
- 使い勝手: 21/30点
- 収納性: 7/10点
- 合計: 63/100点
Amazonや楽天の人気ランキング上位の貝印「関孫六 ダイヤモンド&セラミックシャープナー AP-0308」が、8位にランクインしました。
持ち手のなかに研ぎ部を収納できる仕様で、使わないときは約半分のコンパクトサイズになります。切れ味はまずまずですが、使用時に研ぎ部のグラつきが気になりました。
9位: 収納性に優れたAsika「研ぎ器 シャープナー」
Asika
研ぎ器 シャープナー
実勢価格:999円
サイズ:W9.5×D5×H4.5cm
重さ:90.7g
砥石:航空セラミックス、タングステン鋼
▼採点結果
- 切れ味: 20/30点
- 安全性: 15/30点
- 使い勝手: 20/30点
- 収納性: 7/10点
- 合計: 62/100点
Asika「研ぎ器 シャープナー」は、持ちにくさとお手入れのしにくさで順位を落としました。研いでいる時に、削りカスがたくさん出てくるのがストレスに感じます。
切れ味と収納性には優れています。
10位: 奇抜な形状の「BOUNDING X SHARPENER」
コパ・コーポレーション
BOUNDING X SHARPENER
実勢価格:1650円
サイズ:W12×D4.2×H11cm
重さ:130g
砥石:タングステン鋼(粗目・COARSE)、セラミック材板(仕上げ・FINE)
▼採点結果
- 切れ味: 20/30点
- 安全性: 10/30点
- 使い勝手: 19/30点
- 収納性: 5/10点
- 合計: 54/100点
コパ・コーポレーション「BOUNDING X SHARPENER」はハンドルが縦になっていて、支える手の重心のかけどころがわかりにくく、終始不安定でした。
「粗目」と「仕上げ」の砥石が上下についているので、いちいちひっくり返す手間がかかります。
以上、包丁研ぎ器のオススメランキング「手動タイプ」10選のご紹介でした。
それでは、「電動タイプ」5選のランキングにまいりましょう!
包丁以外にも活躍! 京セラ「ファインシャープナー SS-30」
京セラ
ファインシャープナー SS-30
実勢価格:2209円
サイズ:W20.2×D3.8×H6.9cm
重さ:約135g
電源:DC3.0V(アルカリ単3乾電池2本使用)
▼採点結果
- 切れ味: 20/30点
- 安全性: 15/30点
- 使い勝手: 27/30点
- 収納性: 5/10点
- 合計: 67/100点
電動式のベストに輝いた京セラ「ファインシャープナー SS-30」は、今回唯一のハンディタイプ。包丁はもちろんのこと、小回りのきくヘッドで、はさみや鎌などいろんな刃物を研ぐことができます。動作音が控えめなのもうれしいポイントです。
包丁
包丁は、持ちかえて両面研ぐ手間がかかり、ガイド付きだと正直研ぎにくかったです……。
はさみ
ピーラー
ですが、はさみやピーラーはガイドなしでも簡単に研ぐことができました。包丁が研ぎにくいことを差し引いても、1台持っておいて損はありません!
電動なのにコンパクト!下村工業「電動包丁研ぎ器 トギパワー」
下村工業
電動包丁研ぎ器
トギパワー DCT-30
実勢価格:3076円
サイズ:W20.4×D5×H6.5cm
重さ:約260g(乾電池別)
砥石:ダイヤモンド粒子使用
電源:DC6.0V(単2乾電池4本を付属)
▼採点結果
- 切れ味: 20/30点
- 安全性: 20/30点
- 使い勝手: 17/30点
- 収納性: 3/10点
- 合計: 60/100点
下村工業「電動包丁研ぎ器 トギパワー DCT-30」は、両刃のステンレス包丁に対応。2つの研ぎ部に交互に入れて刃の両面を仕上げていきます。少々手間ですが、コンパクトさと手入れのしやすさで2位となりました。
電源ボタンを押している間だけ動く安全設計。スリムなのでホールドはしやすいですが、ボタンを押しながら本体を支える必要があるので手が疲れます。
動作音は、騒音レベルの95.2dB。かなりうるさいので、周りに配慮して使いましょう。乾電池式で、コンセントのない場所でも使えるのは便利です。
両刃も片刃も使える貝印「ワンストロークシャープナー」
貝印
SELECT100
ワンストロークシャープナー AP-0133
実勢価格:3718円
サイズ:W13.8×D11.1×H10.5cm
重さ:875g
砥石:アランダム砥石・セラミック砥石
電源:AC100V 50/60Hz
▼採点結果
- 切れ味: 20/30点
- 安全性: 20/30点
- 使い勝手: 17/30点
- 収納性: 2/10点
- 合計: 59/100点
貝印「SELECT100 ワンストロークシャープナー AP-0133」は、その名の通り手前に10秒間引くだけで研げるシンプル設計が魅力です。
両刃専用砥石とは別に片刃包丁用の砥石カートリッジも付いているので、使い分けたい人にはオススメ。しかし、動作音が96.0dBと大きいので、使える時間と場所を選ぶかもしれません。
4位: 人気機種の京セラ「電動ダイヤモンドシャープナー DS-38」
京セラ
電動ダイヤモンドシャープナー DS-38
実勢価格:2689円
サイズ:W15.5×D9.8×H7.3cm
重さ:約260g(電池を除く)
砥石:工業用ダイヤモンド(#600)
電源:DC6.0V アルカリ単3形乾電池(LR6)4本
▼採点結果
- 切れ味: 20/30点
- 安全性: 20/30点
- 使い勝手: 12/30点
- 収納性: 3/10点
- 合計: 55/100点
人気機種の京セラ「電動ダイヤモンドシャープナー DS-38」は電動タイプ2位と同様、押しボタンと2つの研ぎ部を搭載しています。
斜め向きのガイドは、包丁を沿わせて砥石を狙うのが難しく感じました。動作音も大きめです。
5位: インパクト大! 山善「卓上刃物とぎ器 YCS-125」
山善
卓上刃物とぎ器 YCS-125
実勢価格:6407円
サイズ:W17×D22×H21cm
重さ:約3kg
砥石:WA#800
電源:AC100V 50/60Hz
▼採点結果
- 切れ味: 20/30点
- 安全性: 10/30点
- 使い勝手: 12/30点
- 収納性: 1/10点
- 合計: 43/100点
水を使用する回転式包丁研ぎ器・山善「卓上刃物とぎ器 YCS-125」は、手の力でしっかりガイドに当てて固定しないと、回転の勢いに負けて包丁がブレてしまいます。
うまく研ぐには練習が必要ですが、慣れると楽しいです。包丁の動作音が控えめなのは○。
排水チューブから汚れた水が出てくるので、タッパーなどで受ける必要があります。お手入れは大変です。
包丁研ぎ器の売れ筋ランキングもチェック!
包丁研ぎ器のAmazon・楽天の売れ筋ランキングは、以下のリンクからご確認ください。
包丁研ぎ器は手軽に使えるものがいいです
包丁研ぎ器は、研ぎ部が多いものや電動タイプのほうが優れているイメージがありますが、実際に検証してみると、手動と電動で切れ味に大きな差はありませんでした。
料理研究家・桃世さん曰く「包丁は、切れなくなったときが研ぎ時」とのこと。その観点から、手動タイプでは思い立ったときに手軽に使えて、操作が簡単な製品が上位にランクインしました。
電動タイプに関しては、ベスト以外の製品は動作音が大きく、なかには工事現場並みの90dB超えの数値を叩きだすものも……。イメージだけで選ぶのではなく、実際の使用シーンも想定して、お好みの包丁研ぎ器を選んでみてくださいね。
ちゃんと刃先を形成してくれるかがポイントです。