カメラ4K対応となりベストバイに輝くか?

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世界最小・最軽量をうたうアクションカメラのInsta 360「GO 3」の後継機として、Insta 360「GO 3S」が新たに登場しました。前モデルである「GO 3」は雑誌『家電批評』24年5月号のアクションカメラ5台比較で3位となった製品です。

高い操作性に加え、本体カメラとアクションポッドを分離することで可能な自由度の高い撮影が高評価でした。しかし、5台中唯一4K解像度で撮影できず、画質評価が伸び悩み惜しい結果となりました。

しかし、Insta 360「GO 3S」でついに4K画質に対応を果たし、弱点を克服!

そんな待望の新モデルの実力を『家電批評』編集部が前モデルや家電批評ベストバイの定番アクションカメラと画質や使い勝手を比較しながら徹底レビューします!

アクションカメラって何に使う?

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登山などの本格的なアウトドアで活躍するタフなカメラ。携帯性の高さから旅行 や日常を記録するVlogにも使われます。

アクションカメラのメリットは?

アクションカメラが外遊びに最適な最大の理由は、何よりも手軽なこと。ミラーレスカメラやビデオカメラのような大きなカメラは、出先で邪魔になることが多く、操作もなかなか難しい……。

それに比べアクションカメラは携帯性に優れ、操作もカンタン。撮影しっぱなしにしても、そのままSNSなどにアップできるレベルの映像が撮影できます。

「でも、最新のスマホなら高画質で写真も動画も撮れるし、常に携帯しているから一番手軽じゃない?」と思いますよね。しかし、耐久性に優れるアクションカメラなら、落として壊す心配をせずに全力で遊べるんです。

また、スマホは撮影以外にも移動ルートやお店の検索、連絡にも使用するので、シャッターチャンスを逃してしまうことも。そのようなチャンスを逃さず、スマホのバッテリー消費を最小限にできるのも、アクションカメラを買うメリットでしょう。

付属品やアクセサリーが多いので、衣服や乗り物に装着したり、自撮りやちょっと変わった撮影もカンタンにできます。これも他のカメラにはない利点です。

アクションカメラは「いろいろなカメラのイイトコ取り!」

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アクションカメラの特徴

  • ◯:強力な手ぶれ補正と高画質

  • ◯:小型軽量で耐久性もあり扱いやすい!

ミラーレスカメラ(ミラーレス一眼カメラ)の特徴

  • ◯:高画質な写真が撮れる

  • ✕:扱いが難しいうえかなり高額

ビデオカメラの特徴

  • ◯:映像をズームしながら長時間記録できる

  • ✕:携帯性はイマイチ

スマホカメラの特徴

  • ◯:常に持ち歩いていて手軽

  • ✕:撮影以外のことにも使用する

コンデジ(コンパクトデジタルカメラ)の特徴

  • ◯:小さくて軽くリーズナブル

  • ✕:画質も手ぶれ補正もそこそこな製品が多い

「GO 3S」が画質以外で進化した2つのポイント

ポイント1 マグネット

「GO 3S」が画質以外で進化した2つのポイント アクションカメラおすすめ イメージ
「GO 3S」が画質以外で進化した2つのポイント アクションカメラおすすめ イメージ2

カメラ本体が小型で軽いので、マグネットやケースを使って衣服やカバンに簡単に装着できます。

ポイント2 ディスプレイ

「GO 3S」が画質以外で進化した2つのポイント アクションカメラおすすめ イメージ3

180°回転させて背面のフリップディスプレイを見られるので、自撮りがはかどります。

テスト方法

前モデルInsta 360「GO 3」と過去ベストバイのGo Pro「HERO 12 Black」と比較

チェック1 使い勝手
チェック2 画質


実際に画質や使い勝手を比較し、さまざまなシーンを想定した撮影映像を見比べました!

カメラ画質も機能も大満足な一台!

A+評価Insta360「GO 3S」

  • Insta360GO 3S 128GB
  • 実勢価格: ¥61,500

総合評価: 3.90

 
便利な機能
 4.50
付属品
 3.00
ディスプレイ
 4.00
サイズ
 3.00
端子の蓋の開け閉め
 5.00

カジュアル系アクションカメラのベスト

4K画質に対応したことにより、カメラとしての実力はベストバイに引けを取らないほどに。

ハンズフリー性能に加え、一定間隔で自動的に動画を撮ってくれる「インターバル動画」と、カメラの向きに合わせて縦画面と横画面が自動で切り替わる「アスペクト比の簡単切替」に対応したことで、勝手が格段によくなりました。

アクションポッドとセットで使うことを想定すると、ややアウトドアには不向きですが、カメラ単体なら防水もバッチリ! 前モデルの購入を画質を理由に見送っていた人は、今こそ購入すべきタイミングです。

日常をスナップ的に撮影するなら「Go Pro」よりも使いやすく、カジュアル系アクションカメラのベストとなります。

Vlogなどを始めたい人にもおすすめです。

おすすめポイント
  1. 画質と操作性が向上
がっかりポイント
  1. 激しいアウトドアはやや不向き
25.6mm(本体)、63.5mm(アクションポッド画面格納時)
奥行
24.8mm(本体)、29.5mm(アクションポッド画面格納時)
高さ
54.4mm(本体)、47.6mm(アクションポッド画面格納時)
重量
39.1g(本体)、96.3g(アクションポッド)
画面解像度
4K(最大)
フレームレート
200fps(最大)
ビットレート
120Mbps(最大)
防水性能
10m(本体)、IPX4(アクションポッド)
型番
CINSAATA-ST-128

チェック1 使い勝手:新旧のモデルの違いって何?

カメラ本体の機能・操作性が大幅に進化

チェック1 使い勝手:新旧のモデルの違いって何? アクションカメラおすすめ イメージ
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前モデルでは対応していなかった音声操作とジェスチャー操作に対応したことで、ハンズフリー性能がかなり向上しました。

付属のアクセサリーは大きく変わらず……

チェック1 使い勝手:新旧のモデルの違いって何? アクションカメラおすすめ イメージ3
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アクセサリーはマグネットが強力になるなどしているものの、種類や数は前モデルと同様のものが付属しています。

アクションポッドの性能は前モデルと互換性アリでほぼ変化なし

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本体カメラの性能は上記の表のように、画質をはじめ機能面でもかなりアップグレードされています。

それに対してアクションポッドは、前モデルとの互換性を持たせているためサイズやボタンレイアウトなどの変更はなし。

Insta 360「GO 3」のアクションポッドもInsta 360「GO 3S」を装着してソフトウェアをアップデートすれば、Insta 360「GO 3S」と同様の機能が使えるようになります。

実は「カメラ単体」も公式サイトで購入できる

実は「カメラ単体」も公式サイトで購入できる アクションカメラおすすめ イメージ

「Insta 360「GO 3」を所持しているけれど、4K対応したInsta 360「GO 3S」が欲しい。 でもアクションポッドは2つもいらない……」という人のために、通常セットよりも2万円以上安くカメラ単体での販売もされています。

「カメラ」のカテゴリではなく「アクセサリー」のカテゴリで販売されているので、見逃さないよう注意!

チェック2 画質:4K画質に差はある?

あらゆるシーンを想定した撮影をGo Pro「HERO 12 Black」と比較

チェック2 画質:4K画質に差はある? アクションカメラおすすめ イメージ
チェック2 画質:4K画質に差はある? アクションカメラおすすめ イメージ2
チェック2 画質:4K画質に差はある? アクションカメラおすすめ イメージ3
チェック2 画質:4K画質に差はある? アクションカメラおすすめ イメージ4

上の4つは同じ場所から両製品の通常モードと最大広角モードで撮影したもの。ビルや草葉の細部まで、両製品とも拡大にも耐えるほどしっかり撮れています。

ただ、Insta 360「GO 3S」の最大広角である「メガ広角」よりもGo Pro「HERO 12 Black」の「Hyper View」はかなり広範囲を撮影できます。

登山やダイビングといった広大な場所での撮影ではGo Pro「HERO 12 Black」のほうが使いやすいかもしれません。

山内薫平
家電批評編集部
山内薫平 のコメント

明るい場所での画質はほぼ互角。太陽の光も両者ともキレイに撮れていました!

暗くても精細感が失われないのはGo Pro「HERO 12 Black」!

暗くても精細感が失われないのはGo Pro「HERO 12 Black」! アクションカメラおすすめ イメージ
暗くても精細感が失われないのはGo Pro「HERO 12 Black」! アクションカメラおすすめ イメージ2

光の輪郭がはっきりしていて精細感があるのはGo Pro「HERO 12 Black」。ただ、イルミネーションなどの色味のあるものは、色補正が鮮やかなInsta 360「GO 3S」がキレイです。

画質は同等だがGo Pro「HERO 12 Black」は撮影しやすい

暗くても精細感が失われないのはGo Pro「HERO 12 Black」! アクションカメラおすすめ イメージ3
暗くても精細感が失われないのはGo Pro「HERO 12 Black」! アクションカメラおすすめ イメージ4

大きな差はありませんが、Go Pro「HERO 12 Black」のほうがやや透明感のある映像。また、Insta 360「GO 3S」はアクションポッドと通信が切れてしまうので、水中での撮影はやや苦手です。

より色鮮やかなのはInsta 360「GO 3S」

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自然な色味のGo Pro「HERO 12 Black」に対し、Insta 360「GO 3S」は補正で鮮やかな色味になっています。ただし、撮影シーンが急激に変わると、補正が一瞬遅れてしまうこともありました。

「映え」を意識したVlog向きなのはInsta 360「GO 3S」

暗くても精細感が失われないのはGo Pro「HERO 12 Black」! アクションカメラおすすめ イメージ7
暗くても精細感が失われないのはGo Pro「HERO 12 Black」! アクションカメラおすすめ イメージ8

店内撮影ではInsta 360「GO 3S」は照明のちらつきが出ないうえに、料理が白っぽく映るGo Pro「HERO 12 Black」と比べて、美味しそうに見えます。

Insta 360「GO 3S」とGo Pro「HERO 12 Black」の使い勝手の違いは?

マイク性能はGo Pro「HERO 12 Black」が優秀!

Insta 360「GO 3S」とGo Pro「HERO 12 Black」の使い勝手の違いは? アクションカメラおすすめ イメージ

野外での撮影中に気になるのはマイク性能。Go Pro「HERO 12 Black」はInsta 360「GO 3S」比べ、風などの環境音を最低限に抑え、撮影中の声がはっきりと録音されていました。

山内薫平
家電批評編集部
山内薫平 のコメント

Insta 360「GO 3S」のマイク性能も十分合格点ではありました。

普段使いしやすいのは小型のInsta 360「GO 3S」

Insta 360「GO 3S」とGo Pro「HERO 12 Black」の使い勝手の違いは? アクションカメラおすすめ イメージ2

小型で携帯性が高く、撮影していても目立たないので、街中でも使いやすい印象。室内での撮影も得意なので、カフェ巡りや食べ歩きといった行動記録的な使い方に向いています。

アウトドアならタフなGo Pro「HERO 12 Black」で決まり

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画質は追い付かれてしまったものの、防水性能や本体の頑強さは変わらずGo Pro「HERO 12 Black」が上。 海や山での本格的なアウトドア活動を記録するなら、こちらを選びましょう。

カメラ【まとめ】手軽に使えるのに画質も機能も大満足!

Insta 360「GO 3」と見た目がほぼ変わらないInsta 360「GO 3S」ですが、何か変わったことはあるの?と疑問に思うほど。

しかし、それはアクセサリーに互換性を持たせるためで、すでに購入した別売りのアクセサリーが使えるのは嬉しいポイント。

機能面も向上していて、「ハンズフリー機能」、一定間隔で自動的に動画撮影ができる「インターバル動画」、カメラの向きに合わせて縦画面と横画面が自動で切り替わる「アスペクト比の簡単切替」に対応し、使い勝手がかなり向上しています。

アウトドアには少し不向きな部分もありますが、画質もGo Pro「HERO 12 Black」に追いついており、室内での撮影も得意な上、色補正や画質の鮮やかさは「映え」を意識したVlogにもおすすめ。

小型で携帯性も高いので4K対応を機に一台迎えてみるのはいかがでしょうか?

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