アクションカメラはGoPro、DJI、Insta360の三つ巴の構図
GoProのHEROシリーズが誕生して10年以上。コンパクトで衝撃や水にも強い新機軸ビデオカメラは、すぐに世界中でヒットし、アクションカメラというジャンルを確立しました。
そのブームに乗るべく、数々の類似製品が登場しては消えていきました。一時期は中国の格安メーカーや一部の日本のメーカーにも勢いがありましたが、画質はいまひとつ。
結局、目の肥えたユーザーたちが選んだのは、高品質の製品を送り出す「GoPro」「DJI」「Insta360」の3メーカーでした。
本誌では2024年5月号でも3メーカーの製品を比較しましたが、どれも高画質で細かな使い勝手や機能性以外に大きな差はありませんでした。
そこで、2024年のベストアクションカメラを決定するために、3メーカーの製品をあらためて検証。特にGoProとDJIの新モデルが、画質を中心にどこまでアップデートされたのかに注目です。
4K解像度の“高画質+手軽さ”を両立!3シリーズの実力は拮抗しています
GoPro「HERO Black」シリーズ
アクションカメラの代名詞的存在。手ぶれのない高画質映像は何度見ても驚かされます。
- ◯高画質で手ぶれ補正能力がとにかく高い
- ◯操作性がよくはじめてでも直感的に操作できる
DJI「Osmo Action」シリーズ
画質はGoPro、Insta360と遜色なし。コンパクトさと、価格の安さはうれしい。
- ◯小さくて軽いので携帯性にすぐれている
- ◯付属品が豊富で買ってすぐさまざまな撮影が可能
Insta360「Ace」シリーズ
最大8K解像度まで撮影が可能。回転スクリーンはGoProにはない特徴です。
- ◯ダイナミックな補正で色鮮やかな映像を記録
- ◯フリップ式スクリーンやスマート操作などの独自機能
GoProとDJIが新モデルを発売!どんなところが進化した?
GoPro「HERO13 Black」
GoPro
HERO13 Black
12でなくなっていたGPSが復活しました。撮影場所までつぶさに記録できます。
GoPro「HERO13 Black」の3つのPOINT
1. GPS機能が復活
2. マグネット式マウント(別売り)
3. 4種類の専用レンズが登場(別売り)
DJI「Osmo Action 5 Pro」
DJI
Osmo Action 5 Pro
製品名に「Pro」がつき、スペックが向上しました。特に駆動時間の延長はうれしいです。
DJI「Osmo Action 5 Pro」の3つのPOINT
1. スーパーナイト・被写体トラッキング機能
2. 最大動作時間が50%延長
3. 47GBの内蔵ストレージが搭載
Insta360 GO 3Sよりタフな環境での撮影に強い
超小型のInsta360「GO 3S」やジンバル付きのDJI「Osmo Pocket 3」は、日常を撮影するのが得意。
街中向け
小型カメラで小型カメラで
アウトドア向け
タフな環境でも確実に記録
対してここで比較するGoPro「HERO13 Black」、DJI「Osmo Action 5 Pro」、Insta360「Ace Pro」が得意なのは、非日常のタフな環境。そのため、あらためてテストしました!
Q. そもそもアクションカメラってどんなときに使うの?
コンパクトで耐久性が高く、手ぶれ補正は超強力。日常生活・旅行・スポーツなど、あらゆるできごとを記録できます。
アクションカメラの選び方は?
今回は、使い勝手、機能性、画質を比較。各テストにて以下の項目をチェックしました。
使い勝手
- 操作性
- 付加価値
機能性
- 手ぶれ補正
- バッテリー
- マイク
画質
- 昼間の画質
- 夜景の画質
- 水中の画質
アクションカメラのおすすめは?
プロと一緒に実際に使ってみた、アクションカメラのおすすめランキングです。それぞれの項目を緑のボタンで並べ替えられるので、商品選びの参考にしてみてくださいね。
商品 | ||||||||||||||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
GoProHERO13 Black
|
|
71.8mm |
33.6mm |
50.8mm |
154g |
5.3K・60fps(16:9) |
10m |
150分 |
-10°C~35°C |
|||||||||
DJIOsmo Action 5 Pro
|
|
70.5mm |
32.8mm |
44.2mm |
146g |
4K・120fps(16:9) |
20m、60m(ケースあり) |
240分 |
-20°C~45°C |
|||||||||
Insta360Ace Pro
|
|
71.9mm |
38.5mm |
52.15mm |
179.8g |
8K・24fps(16:9)、4K・120fps |
10m、60m(潜水ケースあり) |
100分 |
-20°C~40°C |
【1位】GoPro「HERO13 Black」
- GoProHERO13 Black
- 実勢価格: ¥47,099〜
タイムセールは毎日開催中!Amazonで見る¥61,300〜
アイテム毎日更新中!楽天市場で見る¥47,401〜
- 操作性
- 付加価値
- 手ぶれ補正
- バッテリー
- マイク
- 昼間の画質
- 夜景の画質
- 水中の画質
- おすすめポイント
-
- 適当に撮ってもシーンに関係なく高画質の映像を記録
- ジンバルがなくても手ぶれがほとんど気にならない
- プリセットの保存と呼び出しがしやすく同じ設定ですぐ撮れる
- がっかりポイント
-
- 別売りのレンズやアクセサリーが豊富もそろえるとかなり高価
- 幅
- 71.8mm
- 奥行
- 33.6mm
- 高さ
- 50.8mm
- 重量
- 154g
- 画質・フレームレート
- 5.3K・60fps(16:9)
- 防水
- 10m
- 撮影時間
- 150分
- 動作温度
- -10°C~35°C
- 型番
- HERO13 BLACK
いつもの設定ですぐ撮れるから決定的瞬間を逃さない
撮影時の設定をプリセット保存可能。以降の撮影時にはそのプリセットを呼び出して、即再設定できます。
このような設定や操作が他2製品より簡単でわかりやすく、操作性に優れています。
雑に撮っても手ぶれのない映像はさすがのひとこと 派手な色調補正を行わない自然な色味
昼間画質(4K)
GoPro
GoProはほぼ補正をせず、写実的。ほぼ目で見たままの風景が記録されます。残像感がないのも◎です。
Insta360
補正を行うInsta360のほうが鮮やかですが、実際に目で見ていた風景に近いのはGoProです。
機能性
カメラ用三脚にも取り付けが可能
カメラの三脚に取り付けられるネジ穴が付属。さらに、今モデルはマグネットでも固定できます。
メディアや充電が一カ所にまとまる
バッテリーとメディアが一カ所にまとまっていてアクセス性◎。ドアは別売りのマグネット充電式に交換可能です。
手ブレ補正機能
昼間も夜間も手ぶれが気にならない
移動しながらの撮影でも、カメラを左右に振っても、手ぶれ補正により画面は揺れません。
【2位】DJI「Osmo Action 5 Pro」
- DJIOsmo Action 5 Pro
- 実勢価格: ¥54,390〜
タイムセールは毎日開催中!Amazonで見る¥54,390〜
アイテム毎日更新中!楽天市場で見る¥55,000〜
- 操作性
- 付加価値
- 手ぶれ補正
- バッテリー
- マイク
- 昼間の画質
- 夜景の画質
- 水中の画質
- おすすめポイント
-
- 水中撮影と夜景撮影では美しい映像を記録
- 3製品のなかではもっともコンパクトで軽い
- 47GBの内蔵ストレージにも記録できる
- がっかりポイント
-
- 手ぶれが思っていたよりも補正されていない
- 幅
- 70.5mm
- 奥行
- 32.8mm
- 高さ
- 44.2mm
- 重量
- 146g
- 画質・フレームレート
- 4K・120fps(16:9)
- 防水
- 20m、60m(ケースあり)
- 撮影時間
- 240分
- 動作温度
- -20°C~45°C
- 型番
- OSMO ACTION 5 PRO スタンダードコンボ
ショート動画の撮影に便利!マウントにタテ向き固定
マウントをタテ向き固定できるので、SNSでバズるショート動画の撮影にチャレンジも可能です。
保護フレームやレンズカバーが付属
豊富な付属品は得した気分になります。
YouTubeのショート動画やTikTokの撮影もはかどります。
ハンパない水の透明感、海や川の撮影もおまかせ
DJI
GoPro
補正が効いていて、GoProと比べると水の透明感は圧倒的。かなり遠くまで確認できました。
ほか2製品に比べると手ぶれが気になる
手ぶれ補正
手ぶれは補正されていますが、デフォルト設定では他2製品と比べると、カメラを動かした際の揺れが残っていました。
夜間画質(4K)
明部と暗部のメリハリがしっかり
輪郭はややぼやけたものの明暗をはっきりと表現しています。黒も出ていますがややつぶれ気味です。
使い勝手
メディアと充電端子のフタが軽く開くので、スムーズに作業を完了できます。
3製品で最軽量
今回テストした3製品では最小・最軽量です。3位のInsta360「Ace Pro」と比べると約30gも軽く◎。
電源OFFから撮影開始までの立ち上がりも早いです。
【3位】Insta360「Ace Pro」
- Insta360Ace Pro
- 実勢価格: ¥41,800〜
タイムセールは毎日開催中!Amazonで見る¥56,100〜
アイテム毎日更新中!楽天市場で見る¥41,800〜
- 操作性
- 付加価値
- 手ぶれ補正
- バッテリー
- マイク
- 昼間の画質
- 夜景の画質
- 水中の画質
- おすすめポイント
-
- 8K 24fpsの動画撮影に対応する
- 積極的な補正で映像がより色鮮やかになる
- 自撮りも大画面で確認できるフリップ式スクリーン
- がっかりポイント
-
- 連続撮影時間が2時間未満と短め
- 幅
- 71.9mm
- 奥行
- 38.5mm
- 高さ
- 52.15mm
- 重量
- 179.8g
- 画質・フレームレート
- 8K・24fps(16:9)、4K・120fps
- 防水
- 10m、60m(潜水ケースあり)
- 撮影時間
- 100分
- 動作温度
- -20°C~40°C
- 型番
- CINSAAJA-C
やっぱり“思い出は美しく”いい感じに鮮やかに撮れる
Insta360
GoPro
標準設定でも映像はくっきりした色味に補正されていて、鮮やか。補正のない写実的なGoProの映像と比べると、空の青さが違うのがわかります。
イメージどおりにすぐ撮れる充実のプロファイル&スマート操作
使い勝手
シーンに合わせたプロファイルを用意
「標準・鮮やか・フラット・夜景・自転車」など多彩なカラープロファイルを搭載。動画の色合いに差が出ます。
録画ボタンを押す必要なし
ジェスチャー操作ができます。
音声制御両機能によってカメラから離れていても撮影可能です。
ディスプレイ
どんな姿勢でもディスプレイが見える
背面のフリップ式スクリーンが180度回転します。ディスプレイを確認しながら撮影でき、姿勢の自由度が高いです。
夜間画質(4K)
街全体が明るく見える
光がキレイに映っており、夜景の鮮やかさはNo.1。 全体的に明るく、暗部のディテールまで確認できます。
手ぶれ補正
カメラを振っても画面が揺れない
手ぶれはほとんど気にならず、補正は1位のGoPro「HERO13 Black」と同レベル。安心してアクション撮影をまかせられます。
まとめ:誰でもキレイな動画が撮れることがいちばん大事
以上、アクションカメラののおすすめランキングでした。
今回ベストバイに輝いたのはGoPro「HERO13 Black」。「GoProなら電源を入れてなんとなく撮ってもいつもキレイ」という手軽さが決め手となりました。
また、水中撮影なら2位のDJI「Osmo Action 5 Pro」、映像補正を利かせたいなら3位のInsta360「Ace Pro」というように、性能よりも個性で選んでもいいでしょう。
ぜひ、記事を参考にお気に入りのアクションカメラを見つけてください。
アクションカメラのおすすめ
GoPro
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毎回設定する必要がないのが想像以上にラクでした。