全力で遊ぶならお供にはアクションカメラ
衣服や乗り物などに装着して撮影できる、手のひらサイズのカメラがアクションカメラ。主に野外での使用を想定していて、激しい動作や万が一のときの衝撃にも耐えられる頑丈さも持ち合わせています。
そんな特徴を持つため、アクションカメラは登山やダイビングのような本格的なアウトドアを嗜む人だけが使うものだと思われがち。
実は、そこまで本格的ではない「外遊び」に持っていくカメラとしても、アクションカメラが最適なんです!
そこで今回、雑誌『家電批評』は外遊びのお供に最適なアクションカメラを探すべく、GoProを含む人気5製品を比較テストしました。
アクションカメラのメリットは?
アクションカメラが外遊びに最適な最大の理由は、何よりも手軽なこと。ミラーレスカメラやビデオカメラのような大きなカメラは、出先で邪魔になることが多く、操作もなかなか難しい……。
それに比べアクションカメラは携帯性に優れ、操作もカンタン。撮影しっぱなしにしても、そのままSNSなどにアップできるレベルの映像が撮影できます。
「でも、最新のスマホなら高画質で写真も動画も撮れるし、常に携帯しているから一番手軽じゃない?」と思いますよね。しかし、耐久性に優れるアクションカメラなら、落として壊す心配をせずに全力で遊べるんです。
また、スマホは撮影以外にも移動ルートやお店の検索、連絡にも使用するので、シャッターチャンスを逃してしまうことも。そのようなチャンスを逃さず、スマホのバッテリー消費を最小限にできるのも、アクションカメラを買うメリットでしょう。
また、付属品やアクセサリーが多いので、衣服や乗り物に装着したり、自撮りやちょっと変わった撮影もカンタンにできます。これも他のカメラにはない利点です。
アクションカメラは「いろいろなカメラのイイトコ取り!」
アクションカメラの特徴
- ◯:強力な手ぶれ補正と高画質
- ◯:小型軽量で耐久性もあり扱いやすい!
ミラーレスカメラ(ミラーレス一眼カメラ)の特徴
- ◯:高画質な写真が撮れる
- ✕:扱いが難しいうえかなり高額
ビデオカメラの特徴
- ◯:映像をズームしながら長時間記録できる
- ✕:携帯性はイマイチ
スマホカメラの特徴
- ◯:常に持ち歩いていて手軽
- ✕:撮影以外のことにも使用する
コンデジ(コンパクトデジタルカメラ)の特徴
- ◯:小さくて軽くリーズナブル
- ✕:画質も手ぶれ補正もそこそこな製品が多い
アクションカメラは写真も動画も両方キレイに撮れるんです。
アクションカメラの選び方は?
日頃から、撮影でアクションカメラを使い込んでいる登山系ユーチューバーの麻莉亜さんに、アクションカメラの「魅力」と「選び方」のポイントを教えてもらいました。
私は2台持ちで山に登って撮影しています。
麻莉亜さんは、私生活でもアクションカメラを活用しているそう。
旅行には必ず持参して、ほとんど撮影している状態で過ごします。写真とは違った自然な表情が撮れたり、会話まで記録できるのが魅力です。友人にも、毎回持ってきてと頼まれます(笑)
YouTuber麻莉亜さんに教わるアクションカメラの魅力と選び方
魅力1:【水中】アクティビティを楽しむ!
最新のアクションカムはほとんどが防水仕様。水中に深く潜らなければ、追加のアクセサリーなしでそのまま潜れます。
魅力2:【旅行】友だちとの思い出を記録
カメラを向けて写真を撮るよりも、常に動画で記録していると、不意の出来事や友だちの自然な表情が思い出として残せるんです!
選び方1:【Vlog】日々の記録を映像に残す
SNSに投稿するなら、編集の手間が少ない“映える”映像が撮れるカメラがおすすめ。スマホに動画を転送できる機能があると便利です。
選び方2:【アウトドア】本格的な登山にも
登山やハイキングでは、バッテリー持ちや携帯性も気になります。しかし、最重要なのは画質。ランキングの画質評価に注目です!
アクションカメラのテスト方法は?
今回、雑誌『家電批評』編集部はアクションカメラの人気5製品を比較テスト。外遊びで活躍する一台を探しました。
毎日アクションカムを持ち歩いて検証しました!
テスト1:操作性
ボタンの押しやすさ、タッチディスプレイの反応、モード切り替え、設定変更のわかりやすさなどをチェックしました。
テスト2:付加価値
付属品の多さや種類に加え、サイズ感、ディスプレイの画質を評価。また、便利な機能があれば加点しています。
テスト3:手ブレ補正
手ブレ補正をオンにし手持ち状態で撮影した映像をチェック。ブレが少ない製品ほど高評価としました。
テスト4:バッテリー
バッテリー容量と交換のしやすさを比較。また、動作可能温度や長時間撮影した際の発熱具合も加味しています。
テスト5:昼間の画質
周囲が明るい状態で撮影した映像をチェック。色の鮮やかさと自然さ、細かい箇所の鮮明さをおもに確認しました。
テスト6:夜景の画質
夜にライトアップされた景色を撮影。色が鮮やかで、暗部にも階調があり、カクつきが少ないほど高評価としました。
テスト7:水中の画質
実際に水中の映像を撮影。どこまで遠くを撮影できているか、色や光の表現に不自然さがないかを評価しました。
それでは、テスト結果を発表します。
アクションカメラのおすすめは?
プロと一緒に実際に使ってみた、アクションカメラのおすすめランキングです。それぞれの項目を緑のボタンで並べ替えられるので、商品選びの参考にしてみてくださいね。
商品 | おすすめポイント | |||||||||||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
GoProHERO12 Black
|
|
自然な色みの高画質映像/揺れを感じさせない手ぶれ補正/電源オフ状態から即撮影可能 |
71.8mm |
33.6mm |
50.8mm |
121g(バッテリーを除く) |
10m、60m(保護ハウジングあり) |
5.3K・60fps、4K・120fps、2.7K・240fps |
||||||||
Insta360Ace Pro
|
|
フリップ式ディスプレイ/発色のいい昼間の映像 |
71.9mm |
38.5mm |
52.15mm |
179.8g |
10m、60m(潜水ケースあり) |
8K・24fps(16:9)、4K・120fps |
||||||||
Insta360GO 3 128GB
|
|
カメラとポッドが分離/右手だけで操作できる |
25.6mm(GO 3)、63.5mm(アクションポッド) |
23.2mm(GO 3)、29.5mm(アクションポッド) |
54.4mm(GO 3)、47.6mm(アクションポッド) |
35.5g(GO 3)、96.3g(アクションポッド) |
IPX8・5m(GO 3)、IPX(4 アクションポッド) |
2.7K・30fps、1440p・50fps |
||||||||
DJIOsmo Action 4
|
|
昼・夜とも実用的な画質/水中映像が高評価 |
70.5mm |
32.8mm |
44.2mm |
145g |
18m、60m(防水ケース使用時) |
4K・120fps |
||||||||
AKASO TECH LLCブレイブ8
|
|
実用的な付属品が豊富/夜間・水中の画質は◎ |
63mm |
36.5mm |
45mm |
114.8g(バッテリー含む) |
10m、60m(防水ケースあり) |
4K・60fps |
【1位】GoPro「HERO12 Black」
- GoProHERO12 Black
- 実勢価格: ¥47,888〜
タイムセールは毎日開催中!Amazonで探す
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- 操作性
- 付加価値
- 手ぶれ補正
- バッテリー
- 昼間の画質
- 夜景の画質
- 水中の画質
どんな撮影環境でも画質も手ぶれ補正も高レベル
アクションカメラのおすすめランキングで1位でベストバイは、A評価のGoPro「HERO12 Black」でした。
2010年に登場して依頼、アクションカメラの代名詞ともいえるGoProですが、「HERO12 Black」でもベストバイに輝きました。
本製品はアスペクト比8:7の撮影ができる大型センサーを搭載。撮影後に4K画質のまま縦長の映像に編集しやすいので、SNS用としても活躍します。
また、本格的な映像編集をする人向けに10bitのGP-Logモードで撮影が可能です。
高評価のポイントは、アクションカメラのキモともいえる「画質」と「手ぶれ補正」です。
昼間の画質は精細で、夜景は鮮やか。白飛びも気になりません。さらに特筆なのが、目で見た景色をそのまま記録する自然な映像。
標準設定では派手に色を補正をするカメラも多いなか、ナチュラルな画質で勝負しているのは好感がもてます。
手ぶれ補正は、もはやいつ手ぶれしていたのかわからないほど、ほぼ完璧に「なかったこと」に。振動が伝わる体や自転車に取り付けての撮影も安心してまかせられます。
一方で、夜景撮影時にカメラを大きく動かした際のカクつきは意外と気になりました。なお、強風での撮影時に風切音がもっとも小さかったことを追記しておきます。
GoPro「HERO12 Black」はサブスクを提供しており、契約者は撮影した動画を容量無制限のクラウドに保存できる特典がありますが、麻莉亜さんは「意外と使わないんです」とひとこと。
Wi-Fiでスマホに転送できるだけで実用には十分です。
- おすすめポイント
-
- 自然な色みの高画質映像
- 揺れを感じさせない手ぶれ補正
- 電源オフ状態から即撮影可能
- がっかりポイント
-
- 付属品は少なめ
- 幅
- 71.8mm
- 奥行
- 33.6mm
- 高さ
- 50.8mm
- 重量
- 121g(バッテリーを除く)
- 防水
- 10m、60m(保護ハウジングあり)
- 画質・フレームレート
- 5.3K・60fps、4K・120fps、2.7K・240fps
- 画角
- 156°
- 型番
- HERO12 BLACK
目の前の景色を補正せずに最高5.3Kの超高画質で記録する
補正が少なく自然な色彩なので映像を自分で編集する人に向いています。
昼間画質(4K):目で見た色に近いです
▼GoPro「HERO12 Black」
▼DJI「Osmo Action 4」
GoPro「HERO12 Black」は誇張せずに自然の色みをかなり正確に再現。目で見た色に近いです。白っぽいDJI「Osmo Action 4」と比べるとかなり明るく見えます。
夜間画質(4K):夜とは思えない鮮やかさ
▼GoPro「HERO12 Black」
▼AKASO TECH LLC「ブレイブ 8」
夜間の鮮やかさは高評価のAKASO TECH LLC「ブレイブ 8」とほぼ遜色なし。離れた位置でも細部までしっかり撮れています。
水中画質(4K):水中を漂う細かいゴミまでとらえた
石に付いた苔や浮遊するゴミ、水面から差し込む光も確認できるほど。撥水レンズの効果もありそうです。
撥水レンズの効果あり!?
手ぶれ補正:手ぶれはほぼほぼなかったことに
▼GoPro「HERO12 Black」
▼AKASO TECH LLC「ブレイブ 8」(通常)
撮影した映像を再生すると、いつ手ぶれをしたのかわからないほど。夜間も同様です。同じ条件でもAKASO TECH LLC「ブレイブ 8」の映像には手ぶれが残っており、GoPro「HERO12 Black」の補正能力が際立ちます。
手持ち撮影でも映像に手ぶれはありません。
操作性:電源オフでも即撮影
電源がオフの状態でも、撮影ボタンを押すとすぐ撮影を開始。撮りたいシーンを逃しません。
バッテリー:1720mAhのバッテリー
動作温度は35℃まで対応していますが、長時間の撮影で40℃近くまで発熱。ただ、動作に影響はありませんでした。
付属品:必要最小限
付属するマウントは1種類のみと必要最小限。撮影スタイルに応じて追加購入が必要です。
三脚取り付け用のネジ穴を追加 ナイトエフェクトでの夜景撮影もはかどる
GoPro「HERO11」までと異なり底部にねじ穴が設けられたため、手持ちの三脚を活用できます。「スタートレイル」「ライトペインティング」「ライトトレイル」といった長時間固定が必要な夜間撮影用のエフェクト使用時に便利です。
Bluetoothマイクを接続すれば離れた場所から音声操作が可能
Bluetoothイヤホンのマイクからの音声コントロールに対応。GoPro「HERO12 Black」を手が届かない場所に置いても音声操作で撮影が可能になりました。「GoPro、ビデオスタート」。撮影の開始・停止、電源オン・オフ、モード変更など14の操作に対応しています。
ココが惜しい:バッテリーや充電端子にアクセスするフタの開けにくさは変わらず
ドアラッチを持ち上げてからドアを開けるというドアの開け方を理解するまでに時間がかかります。
バッテリーとSDスロット、USBポートが同じドアの中にあるのはわかりやすく、耐久性の面でも合理的です。
すべて1箇所にまとまっているのは◎です。
【2位】Insta360「Ace Pro」
- Insta360Ace Pro
- 実勢価格: ¥49,800〜
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- 操作性
- 付加価値
- 手ぶれ補正
- バッテリー
- 昼間の画質
- 夜景の画質
- 水中の画質
発色がよくカクつきなし 昼間の画質はトップ評価
アクションカメラのおすすめランキング2位は、A評価のInsta360「Ace Pro」でした。
今回テストした5製品中最高となる8K解像度の動画撮影に対応するのがInsta360「Ace Pro」です。今回は4K解像度で比較しましたが、昼間の画質は十分に高精細。GoPro「HERO12 Black」よりカクつきが少なく、さらに補正によって鮮やかな色みで記録してくれます。
目で見た景色と比べると違和感はありますが、思い出を色鮮やかに残すなら、こちらの方がふさわしいかも。手ぶれ補正も優秀でした。
夜間の撮影は、周囲の状況によっては、映像が乱れますが、こちらも鮮やかです。
180度回転する2.4インチディスプレイは、自撮り派にうれしいギミック。GoPro「HERO12 Black」などの前面ディスプレイよりサイズも大きく、画質もいいためしっかりと構図を確認しながら撮影できます。
また、生成AIに対応したアプリにも注目です。撮影後に人物や背景に対して特殊なエフェクトをかけることができるので、クリエイティブな使い方もできる一台です。
- おすすめポイント
-
- フリップ式ディスプレイ
- 発色のいい昼間の映像
- がっかりポイント
-
- 179gは5製品中最重量
- カードスロットのフタが固め
- 幅
- 71.9mm
- 奥行
- 38.5mm
- 高さ
- 52.15mm
- 重量
- 179.8g
- 画質・フレームレート
- 8K・24fps(16:9)、4K・120fps
- 防水
- 10m、60m(潜水ケースあり)
- 撮影時間
- 100分
- 動作温度
- -20°C~40°C
- 型番
- CINSAAJA-C
標準で補正の利いた映像は好みが分かれるかもしれません。
180°回転するフリップディスプレイ。かる〜く開いて明るい画面で自撮りもはかどる
昼間画質(4K):暖かみがあり発色もよし
▼Insta360「Ace Pro」
▼ GoPro「HERO12 Black」
空や草を比べると、Insta360「Ace Pro」のほうが色鮮やかなのがわかります。精細感は互角です。
ディスプレイ:映像◎、フリップ◎
ディスプレイの画質評価は満点。180°回転することで2.4インチの大きなディスプレイを見られるので、自撮りがはかどります。
バッテリー:バッテリーは少し交換しにくい
動作温度は40℃まで対応しているので、真夏での撮影も対応可能。なお、撮影中は45℃近くまで発熱しました。
ジェスチャーで録画を開始!
録画の開始と停止、写真撮影がジェスチャーで操作できます。離れた位置からの自撮りも思いのままです。
【3位】Insta360「GO 3」
- Insta360GO 3 128GB
- 実勢価格: ¥45,980〜
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- 操作性
- 付加価値
- 手ぶれ補正
- バッテリー
- 昼間の画質
- 夜景の画質
- 水中の画質
カメラ+ポッドが生み出す自由な撮影と高い操作性
アクションカメラのおすすめランキング3位は、A評価のInsta360「GO 3」。
世界最小最軽量クラスの「Go」シリーズ。「3」で大幅に進化しました。
アクションポッドと組み合わせて、一般的なアクションカメラのように操作でき、従来モデルと比べてアクションポッドに内蔵されたバッテリーによる撮影時間の拡大、フリップディスプレイで構図を確認しながら自撮りできるといったメリットが生まれました。
カメラの解像度は2.7Kとライバルより低いですが、昼間の映像は解像度の差を感じさせない高画質。標準でも補正により鮮やかで暖かみのある映像が記録されました。
ときどきカクつきはありますが、サイズを考慮すると、驚きのカメラ性能といえます。
アクションポッドは右側に操作ボタンが集約されていて、撮影やプリセットの切り替えは右手だけで瞬時に行えるのも◎。操作性の高さでは一歩リードです。
アクションポッドにより使い方は広がりましたが、やはり親指サイズのカメラ単独で使用してこそ真価を発揮。Insta360「GO 3」でしか実現できない自由な撮影スタイルこそアイデンティティです。
- おすすめポイント
-
- カメラとポッドが分離
- 右手だけで操作できる
- がっかりポイント
-
- 最高解像度が2.7Kどまり
- バッテリー容量が小さめ
- 幅
- 25.6mm(GO 3)、63.5mm(アクションポッド)
- 奥行
- 23.2mm(GO 3)、29.5mm(アクションポッド)
- 高さ
- 54.4mm(GO 3)、47.6mm(アクションポッド)
- 重量
- 35.5g(GO 3)、96.3g(アクションポッド)
- 防水
- IPX8・5m(GO 3)、IPX(4 アクションポッド)
- 画質・フレームレート
- 2.7K・30fps、1440p・50fps
- 型番
- CINSABKA-GO306-ST
分離したカメラ本体はマグネットで衣服に装着してハンズフリーにできます。
押しやすく配置もいいボタンで操作性はベスト
昼間画質(2.7K):カクつきは多少あり
補正が利いていて実際の空より青々としています。手ぶれはほとんどありませんが、カクつきは多少出ます。
サイズ:カメラのみならたった35.5g
アクションポッドのサイズは他機種とほぼ同じですが、35.5gのカメラだけを分離できるので撮影の幅が広がります。
操作性:右手だけでサクッと操作
ボタンが本体の右側に集約されているため、右手のみで操作できます。カメラ分離時でも動作にラグがないのも優秀です。
バッテリー:カメラとポッドそれぞれ内蔵
バッテリーは内蔵式で、交換のわずらわしさはありません。また、USBから給電もできます。ほぼ発熱しないのも優秀。
ココが惜しい:かなり暗い夜景は実用に疑問符
大きな差が出たのが夜景です。ライトの光は暗く、細部はあまり見えません。ノイズも気になります。
【4位】DJI「Osmo Action 4」
- DJIOsmo Action 4
- 実勢価格: ¥43,020〜
タイムセールは毎日開催中!Amazonで見る¥44,000〜
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- 操作性
- 付加価値
- 手ぶれ補正
- バッテリー
- 昼間の画質
- 夜景の画質
- 水中の画質
画質・補正とも不満なし。5万円以下で買える優等生
アクションカメラのおすすめランキング4位は、A評価のDJI「Osmo Action 4」でした。
大きな欠点がなくバランスがよかったのがDJI「Osmo Action4」です。前面にも他製品より一回り大きめの、タッチスクリーンを搭載。自撮りしやすいだけでなく、前画面からも設定を変更できるので、操作性も良好です。
昼間の映像はやや白っぽく映りますが、精細感は高くGoPro「HERO12 Black」とInsta360「Ace Pro」に次ぐ評価。前モデルよりセンサーが大型化した効果か、夜影は白飛びや黒つぶれもなく実用的で、水中画質は補正が利いているためか実際よりもクリアに見えるほどです。
手ぶれ補正は多少甘く感じますが、許容範囲でした。
付属品の種類も多いうえに、事前にセットした時間分まで遡って録画映像を保存できる「プリ録画機能」も優秀です。
また、今回の評価項目にはありませんが、本体のみで18mの防水は5製品中もっとも強力です。これで5万円以下(検証時)という価格は、GoPro「HERO12 Black」より高コスパともいえます。
- おすすめポイント
-
- 昼・夜とも実用的な画質
- 水中映像が高評価
- がっかりポイント
-
- 1〜3位より手ぶれが残る
- 撮影ボタンが押しにくい
- 幅
- 70.5mm
- 奥行
- 32.8mm
- 高さ
- 44.2mm
- 重量
- 145g
- 防水
- 18m、60m(防水ケース使用時)
- 画質・フレームレート
- 4K・120fps
- 画角
- 155°
- 型番
- OSMO ACTION 4 スタンダードコンボ
ボタンはかたいですがタッチの感度はいいので設定時には困りません。
昼夜ともにカクつきやぶれのない映像。透明補正の利いた水中の画質は高評価
昼間画質(4K):キレイだけれどやや白っぽい
精細感の高い映像ですが、ほぼ補正のないGoPro「HERO12 Black」より白っぽい映像で、全体的に寒そうに見えます。
水中画質(4K):透明感のある補正
川の水は透きとおっていませんでしたが、映像では補正が利いているようで、透明感があります。
操作性:撮影ボタンがちょっとかため
撮影ボタンがかたいので、押すのに力が必要です。電源オフでも撮影ボタンを押すと撮影できますが、開始までにGoPro「HERO12 Black」より時間がかかります。
バッテリー:バッテリーのフタが開閉しやすい!
動作温度がマイナス20℃~45℃、容量1770mAhと、今回テストした5製品中もっとも優秀なスペック。ただ、長時間の撮影では45℃近くまで発熱したのは惜しいです。
バッテリーのフタが開閉しやすいです。
タテ向きでも固定できます
マグネット式のクイックリリースで、カメラをタテ向き固定可能。TikTokなどに最適なタテ向きの動画も撮影しやすいです。
【5位】AKASO TECH LLC「ブレイブ 8」
- AKASO TECH LLCブレイブ8
- 実勢価格: ¥36,980〜
- 操作性
- 付加価値
- 手ぶれ補正
- バッテリー
- 昼間の画質
- 夜景の画質
- 水中の画質
お得な19種の付属品付き。軽くて扱いやすい入門向きカメラ
アクションカメラのおすすめランキング5位は、A評価のAKASO TECH LLC「ブレイブ 8」でした。
高額化するアクションカメラのなかで、4万円以下(検証時)という価格に心をくすぐられるのがAKASO TECH LLC「ブレイブ 8」です。しかも、10種類のマウントや予備バッテリーを含む、19種の付属品付き。
これだけでさまざまな撮影に対応できるので、はじめて購入するアクションカメラとしてコスパのいい1台です。
画質も大手メーカーと大きな差はありません。昼間の映像はやや白っぽくカクつきはあるものの、なかなか精細です。
夜間は発色がよく、映像の処理も自然。水中は透明感があり、水の流れや浮遊物までしっかり確認できます。
ただ、撮影した映像に手ぶれ補正をかけるにはアプリで処理する必要があり、評価を下げました。操作性はよく、軽さもアドバンテージだっただけに、惜しいです。
- おすすめポイント
-
- 実用的な付属品が豊富
- 夜間・水中の画質は◎
- がっかりポイント
-
- 手ぶれ補正にアプリが必要
- 昼間画質は他製品に劣る
- 幅
- 63mm
- 奥行
- 36.5mm
- 高さ
- 45mm
- 重量
- 114.8g(バッテリー含む)
- 防水
- 10m、60m(防水ケースあり)
- 画質・フレームレート
- 4K・60fps
- 型番
- AKASO
Q. AKASOとは?
A. 急成長中の実力派中華メーカーです!
AKASOはアクションカメラのEC販売を中心に取り扱う、中国の企業。2014年の設立から急成長を遂げ、有数の人気カメラメーカーのひとつといわれるほどになりました。
最安値でも画質は十分に許容範囲
夜間画質(4K):発色がよく高評価
夜間画質は発色がよく高評価。ライトの光はもちろん、光に照らされた壁までしっかりとらえています。手ぶれがなければより高評価です。
付属品:リモコン同梱
10種類のマウントに、バッテリー2個と専用充電器、リモコンなど、付属品だけで多様な撮影に対応できます。
付属品がたくさんついているのにこの価格は驚き!
手ぶれ補正:補正にはアプリが必要
SuperSmooth補正は、スマホアプリでの処理後、大幅に手ぶれが補正され、一気に見やすくなりました。
サイズ:114.8gは今回最軽量
バッテリーを装着した状態で114.8gは圧倒的な軽さ。激しいアクションの撮影時にこの軽さが活きてきます。
16×スローに8Kタイムラプス
16倍のスーパースローモーション、8K解像度のタイムラプスと、ライバル製品にはない機器設定もあります。
まとめ:ベストバイのGoProは補正なしでも勝負できる!
以上、アクションカメラのおすすめランキングでした。
今回、人気5製品を比較テストしたところ、GoPro「HERO12 Black」がベストバイとなりました。
高評価のキモとなったのは、「画質」と「手ブレ補正機能」。昼間画質は目で見た色に近く、夜間画質は夜とは思えない鮮やかさでした。水中画質も優秀で、水中を漂う細かいゴミまでとらえられました。
もう一つの高評価ポイントである「手ぶれ補正」は、いつ手ブレしたのか分からないほど。手ブレをほぼほぼなかったことにする補正機能が際立ちました。補正なしで勝負できるのは画質への自信のあらわれです。
また、大型センサー搭載でアスペクト比8:7の撮影ができるので、4K画質のまま縦長の映像に編集できます。SNS用の映像撮影にもおすすめです。
今回の検証で分かったことは、各製品の画質や機能にそこまで大きな差はないこと。それぞれにしっかり買いの理由があるので、本記事を参考に、ぜひ自分にぴったりの外遊びのお供を選んでください。
アクションカメラのおすすめ
GoPro
HERO12 Black
アクションカメラの売れ筋ランキングもチェック!
アクションカメラのAmazon・楽天の売れ筋ランキングは、以下のリンクからご確認ください。
アクションカメラの価格は4〜6万円、アクセサリーとのセットならそれ以上するものも。