カメラアクショカメラとは?

アクショカメラとは? イメージ

「アクションカメラ」って知っていますか? 「ウェアラブルカメラ」とも呼ばれ、よくテレビ番組の体験企画などで出演者が身につけている小型カメラ、アレです。

これだけ聞くとややイロモノに思えますが、水中でも使える仕様なので、屋外でのアクティビティが多い夏のバカンスのお供に最適! 手に持って撮影するだけではなく、頭や腕など体の一部や、乗り物など、専用のマウントを用意するだけでさまざまな場所に取り付けて撮影ができます。両手がフリーになるので、陸海空で行うあらゆるアクティビティを記録できるのが特徴です。

アクションカメラの代名詞ともいえる「GoPro(ゴープロ)」の名前は、聞いたことのある人も多いでしょう。最近では安価な類似品も増え、人気を博していますが、はたして性能に差はないのでしょうか。

そこで今回雑誌『家電批評』が、最新のアクションカメラ10台を集め、映像の美しさ、アクティビティの撮影には欠かせない手ぶれ補正の優秀さ操作のしやすさなどを5つの比較テストで検証しました。

ランキングの前に、まずはアクションカメラについておさらいしておきましょう。

カメラアクションカメラとビデオカメラは何が違う?

アクションカメラとビデオカメラは何が違う? イメージ

アクションカメラとは、スポーツや運転中の様子を撮影する際に使われる小型のカメラです。ここでは同じく撮影に使われるビデオカメラと、アクションカメラは何が違うのかをポイント的に説明します。

ビデオカメラはイベント撮影向け

ビデオカメラは基本的に撮影者がいて、被写体をレンズで追いながら撮影します。ズーム機能や手ブレ補正機能など、機能面が充実しているので、細かい部分まできれいに撮影できることが特徴です。

またマイクも搭載されているので、子供の運動会や旅行など、イベント撮影にぴったりのカメラといえます。

アクションカメラはその名の通り動きに強い

アクションカメラは携帯性に優れており、撮影者自身や乗り物に取り付けての撮影シーンが多いカメラで、その名の通り激しい動きに強い特徴があります。

堅牢で耐水性にも優れているので、例えば猛スピードで山道を走り抜ける自転車や、サーフィンやダイビングなどのマリンスポーツをしている人に取り付けて撮影することで、臨場感あふれる映像が撮影可能です。

カメラアクションカメラを選ぶ前に知っておきたい4つの基本性能

アクションカメラを選ぶ前に知っておきたい4つの基本性能 イメージ

耐水性が高く、マリンスポーツの撮影など夏の思い出を残すのにぴったりのアクションカメラ。早速この夏、買って使ってみたいという人は多いでしょう。

そこで今回はアクションカメラの選び方からおすすめのアクションカメラまでご紹介しますが、まずはその前に、アクションカメラの選び方に登場する基本性能について知っておくべきです。

アクションカメラの性能を語るのに欠かせない、4つの基本性能を解説します。

解像度

解像度とは、画像の密度のことです。解像度が高ければ高いほど綺麗な画像になります。アクションカメラの解像度には大きく3つの規格があり、低い順からHD、フルHD、4Kです。

最も解像度が高い4Kは画質劣化も少ないので、アクションカメラを選ぶときはできるだけ解像度が4Kのものを選ぶときれいな画像を楽しめますよ。

画角

画角とは、撮影できる映像の大きさや広さのことです。この画角が大きいほど、遠近感が強くなるので、映像の臨場感も増すことになります。

そして画角を広げることができるのが、広角レンズです。人の目の視野角は両目で約180~200度なので、この角度に近い度数のレンズのものを選ぶことで、人の目でみたままの景色を残すことができます。

フレームレート

フレームレートとは、動画で1秒につき表示される静止画の枚数です。フレームレートの数値はfpsという単位で表され、この数値が高ければ高いほど、1秒により多い枚数の静止画が表示されることになるので、動画がなめらかに見えます。

一般的には30fpsあれば十分とされますが、よりきれいな動画を撮影したいのであれば60fpsのものを選ぶと良いでしょう。

カメラアクションカメラの選び方と比較方法は?

今回は最新アクションカメラ10台を集めて、主に使用感や使い勝手を比較。使用感は合計40点満点、使い勝手は60点満点とし、合計100点満点で採点しました。比較項目の詳細は下記のとおりです。

使用感(3項目・40点満点)

本体防水(5点)

メーカー公称のスペックと本体のみ(ハウジングなし)で防水を実現しているかで採点しています。

操作性(25点)

物理的なボタンやスイッチ類の操作性を評価。手袋をつけた状態での操作しやすさや操作レスポンス、誤操作しにくいかなども加味した評価です。

モニター(10点)

見やすさはもちろんですが、タッチパネルの反応や操作しやすさも評価しています(マグネット着脱式の特殊なモニターをもつDJI製品は20点満点に拡張して採点)。AV評論家折原一也さんに評価していただきました。

使い勝手(5項目・60点満点)

音質とマイク(10点)

バイクに設置した走行動画を中心に評価。エンジン音やタイヤの音などのリアルさを重視しています。

昼間の画質(10点)

色味や解像感、輪郭強調などが不自然ではないかを中心に評価しています。夜景ではノイズ感や暗部の黒浮きの少なさなども重視しています。

夜景の画質(10点)

色味や解像感、輪郭強調などが不自然ではないかを中心に評価しています。夜景ではノイズ感や暗部の黒浮きの少なさなども重視しています。

映像の明るさ制御(10点)

明るさが変わる場面でスピーディに露出制御ができているか、白飛びや黒つぶれを抑えられているかを主に評価しています。

手ブレ補正(20点)

手持ち、ネックマウントによる歩行・小走りを収めた動画とバイクのハンドルに設置した動画で揺れの少なさや不自然なカクツキが少ないかなどを主に評価しています。

以上の8項目を比較した結果は、評価の高かった製品からおすすめ順に、ランキング形式で発表します。

第1位【おすすめアクションカメラ1位】GoPro 「HERO10 Black」

【おすすめアクションカメラ1位】GoPro「HERO10 Black」 イメージ
王冠アイコン

GoPro
HERO10 Black
実勢価格:7万2600円

サイズ・重量:W71.0×H55.0×D33.6mm・約153g
画質:5.3K 60fps
画角:132°
防水機能:あり
手ブレ補正:あり

▼テスト結果

  • 本体防水    :5点/5点
  • 操作性     :25点/25点
  • モニター    :10点/10点
  • 音質とマイク  :9点/10点
  • 昼間の画質   :10点/10点
  • 夜景の画質   :8点/10点
  • 映像の明るさ制御:10点/10点
  • 手ブレ補正         :20点/20点

合計       :97点/100点

ベストバイとなったのは、GoPro「HERO10 Black」。完成度の高さ、弱点の少なさで圧勝でした。使用感はタッチパネルの反応やメニューの明快さがよかったです。使い勝手では手ブレ補正が優秀。バイク走行ではほとんど揺れが気になりませんでした。強いて言えば、画質は夜景の精細感、マイクは風切り音対策で改良の余地アリです。

【おすすめアクションカメラ1位】GoPro「HERO10 Black」 イメージ2

前モデルの「9」との違いは搭載されている映像処理エンジンが「GP1」から「GP2」になり、手ブレ補正もさらに改良。スローモーションも4K収録が可能になったことなどです。

【おすすめアクションカメラ1位】GoPro「HERO10 Black」 イメージ3

撮影した風景の画質の良さはさすが!水深10mまでの防水性能もアリ。4Kで旅を撮るにはGoProがベストです。

シンプルな操作系と優れた拡張性がGoProらしさ

大きく見やすいタッチ式の液晶モニター

大きく見やすいタッチ式の液晶モニター イメージ

背面モニターは2.27インチのタッチ画面。アクションカムとしては大きい部類です。

大きく操作しやすいモードボタン

大きく操作しやすいモードボタン イメージ

側面に電源ボタン、上面に録画ボタンを備えます。大きくて押しやすいです。

豊富なマウント類もGoProの魅力のひとつ

豊富なマウント類もGoProの魅力のひとつ イメージ

三脚やグリップはもとより、ヘルメットや首からぶら下げるネックマウントなどさまざまなマウントが、純正、非純正問わず販売されています。

ベストバイの理由1:圧倒的な映像の良さ

画質というと解像度に着目しがちですがGoPro「10」を他機種と比べて感じたのが夜景など暗いシーンでも色が薄くなったりしないこと、昼間でも光の状態が変わってもその変化に適切に追従して映像の明るさや色をコントロールできていることです。

他機種では昼間に寒色系になりがち(DJI)や逆光シーンで色が飛びがち(Insta360 ONE R)など、何かしらの弱点をもつ機種がほとんどでした。

ベストバイの理由1:圧倒的な映像の良さ イメージ

GoPro「9」は明るく撮ろうとする制御が働くのか、バイクで撮影した夜景は明るいものの、ノイズが目につき建造物や道路がノイズに塗れてしまっています。Insta360シリーズは色鮮やかなので見栄えはしますが、こちらもノイズが目立ちます。またアプリで「粒状感の除去」機能を利用して書き出すこともできますが、ノイズは消えるもの非常に低画質な映像になってしまいました(上は除去していないもの)。

一方、GoPro「10」は無理やり明るくしようとしないこともあり、「暗めのシーンでの解像感やクリアさは、それなりに優秀(AV評論家折原一也さん)」とまともな描写です。肉眼に近いと言えます。センサーサイズが大きくノイズを抑えやすい「360 R 1-inchi Edion」が低画質だったのは予想外でした。

ベストバイの理由1:圧倒的な映像の良さ イメージ2

昼間の描写も「10」は優れていました。「9」は日陰と日差しが混在しているシーンで明るめに露出を制御してしまい白飛びしてしまう場面が見られます。上の写真では右上の遊具の部分と奥のマンションの部分。対して「10」では不自然な場面がほぼありません。とても優秀です。また、どちらも4K映像ですが「10」のほうが少し精細感でも優勢でした。

手ブレ補正もさすが!

手ブレ補正もトップクラスで優秀です。上の写真のような歩いての撮影はもちろん、ネックマウントで小走りするという意地悪なテストでも他機種より良好な補正でした(ネックマウントは走るとカメラが上下に跳ねるので完璧な補正が難しい)。

ベストバイの理由2:カメラ本体の操作のしやすさも完璧!

他メーカーのアクションカムや前モデルの「9」と比べて感じたのはメニュー画面などのレスポンスの良さ。設定変更などをする際に思い通りに操作できるのでストレスが少なめです。

Insta360 Rシリーズのようにそもそも液晶がGoProより小さい機種はやはりメニューやアイコンの選択に失敗してしまうこともありました。「背面はディスプレイだけ」というシンプルな設計は操作性に大きく貢献しています。またメニューもわかりやすく説明書を読まなくても基本操作はできるほど。

画面が綺麗でタッチの反応がいい

画面が綺麗でタッチの反応がいい イメージ

「9」と比べて明らかに異なるのがタッチパネルの反応や表示の滑らかさ。今回試した商品の中では、本機とDJI Action2が最も液晶のレスポンスが素早く快適でした。

手袋でもバッテリーを交換しやすい

手袋でもバッテリーを交換しやすい イメージ

蓋は硬めなので、手袋をしていると力を入れやすいので、開閉が容易に感じるはずです。

手袋でもバッテリーを交換しやすい イメージ2

バッテリーの格納部は蓋が硬く素手で開けようとすると痛いほどですが、慣れると簡単に開けられます。

誤操作しにくい操作ボタン

誤操作しにくい操作ボタン イメージ

ボタン類が大きいので、うっかり触って……というミスが起きづらいです。こういうところもさすが!

質を重視するなら伝統的なアクションカムが有利

質を重視するなら伝統的なアクションカムが有利 イメージ

質を重視するなら360度タイプではなく広角レンズを搭載し4K映像を記録できる伝統的なアクションカムが有利です。GoPro最新モデルの「10」はボディの形状やサイズが「9」と同じ。つまり9対応のケースやハウジングはそのまま流用OK。ただ、「9」でボディが変更されたため「8」までのアクセサリーとは互換性が一部失われています。

また、GoProの大きな特徴が年額6000円の専用クラウドサービス。映像は充電中に自動でアップロードされ容量も無制限。たくさん撮る人にはありがたいですね。

第2位【おすすめアクションカメラ2位】DJI 「Action  2 Dual-Screen Combo」

【おすすめアクションカメラ2位】DJI「Action 2 Dual-Screen Combo」 イメージ

背面

背面 イメージ

DJI
Action 2 Dual-Screen Combo
実勢価格:6万3800円

サイズ・重量:W39×H39×D22.3mm・約56g
画質:4K 60fps
画角:155°
防水機能:あり
手ブレ補正:あり

▼テスト結果

  • 本体防水    :4点/5点
  • 操作性     :25点/25点
  • モニター    :18点/20点(マグネット着脱式の特殊なモニターをもつため、20点満点に拡張して採点)
  • 音質とマイク  :10点/10点
  • 昼間の画質   :6点/10点
  • 夜景の画質   :10点/10点
  • 映像の明るさ制御:8点/10点
  • 手ブレ補正         :14点/20点

合計       :95点/110点

2位はDJI「Action 2 Dual-Screen Combo」。GoProとは違う価値を提案できている優れたアクションカム。モニターが小さいのに操作しやすいのはスゴいです。また、音質はGoPro以上。首からかけて小走りした際の手ブレ補正の効きが弱かったです。採点対象外ですが発熱が大きめで使用していて心配になる場面も。

音と使い勝手の良さはNO.1

カメラと液晶がマグネットで付く

カメラと液晶がマグネットで付く イメージ

マグネットでの接続と聞くとすぐに取れてしまいそうですが、機構が工夫されており着脱が簡単なのに強固に固定できます。自撮り棒への着脱も簡単です。なお、カメラユニットは防水ですが、モジュールを装着しての水中での長時間連続撮影には防水ケースが必須です。

夜景はベスト!

夜景はベスト! イメージ

夜景で高評価を獲得しました。ただ、昼間は寒色よりのホワイトバランスでHDRにも非対応なので「見映え」という点では評価が下がります。

折原一也 氏
オーディオ&ビジュアルライター
折原一也 氏 のコメント

ノイズの少なさとコントラスト感の再現がすごくいい。暗い場所がしっかり暗いので肉眼の見え方に近いイメージ。

液晶モニターとバッテリー、カメラが正方形ボディに収まった「カメラユニット」と液晶モニター、拡張バッテリーを一体化した「フロントタッチスクリーンモジュール」をマグネット接続して使うユニークな製品。スクリーンを省き拡張バッテリーのみにした「パワーモジュール」とのセットなら約4万9500円で購入できます。

DJIはマグネット式アクセサリーをいくつか展開しており、アクションカム特集の「アクセサリー取り付けのネジ留め面倒」問題の解決を図っています。性能面で特筆すべきはマイク。4つのマイクが内蔵されており、収録音声をチェックしたAV評論家の折原さんも「車や電車の走行音が抜群というくらいにリアル」とその高性能さに太鼓判です。

第3位【おすすめアクションカメラ3位】GoPro「 HERO9 Black」

【おすすめアクションカメラ3位】GoPro「HERO9 Black」 イメージ

GoPro
HERO9 Black
実勢価格:6万8800円

▼テスト結果

  • 本体防水    :5点/5点
  • 操作性     :20点/25点
  • モニター    :9点/10点
  • 音質とマイク  :7点/10点
  • 昼間の画質   :8点/10点
  • 夜景の画質   :4点/10点
  • 映像の明るさ制御:8点/10点
  • 手ブレ補正         :16点/20点

合計       :77点/100点

3位はGoPro「HERO9 Black」。昼間の撮影中心なら実勢価格の安い「9」で十分です。使用感は10とほぼ同じ高評価でモニターの反応で減点としています。水平維持機能や防水性アリ。テストした範囲では夜景の画質が気になるところ。「10」とは大きな差があったので、暗くなってからも撮影したい人は「10」を買うべきです。

4位:【おすすめアクションカメラ4位】 Insta 360
「ONE X2」

4位:【おすすめアクションカメラ4位】 Insta 360「ONE X2」 イメージ

Insta 360
ONE X2
実勢価格:5万5000円

▼テスト結果

  • 本体防水    :4点/5点
  • 操作性     :21点/25点
  • モニター    :9点/10点
  • 音質とマイク  :3点/10点
  • 昼間の画質   :5点/10点
  • 夜景の画質   :5点/10点
  • 映像の明るさ制御:6点/10点
  • 手ブレ補正         :14点/20点

合計       :67点/100点

4位はInsta 360「ONE X2」。点数上は微妙ですが、スティック形状なので持ちやすく、360度ならではの映像がスムーズに撮れます。撮影後に映像をチェックするのが楽しみになるカメラ。360度映像を平面の映像に書き出して検証したため解像度の面で不利な戦いになりました。

5位: 【おすすめアクションカメラ5位】Insta360
「GO 2 32GB」

5位: 【おすすめアクションカメラ5位】Insta360「GO 2 32GB」 イメージ

Insta360
GO 2 32GB
実勢価格:3万4999円

サイズ・重量:W52.9×H23.6×D20.7mm・約26.5g(充電ケース:約63.5g)
画質:2K 30fps
画角:約125°
防水機能:あり
手ブレ補正:あり

▼テスト結果

  • 本体防水    :2点/5点
  • 操作性     :19点/25点
  • モニター    :3点/10点
  • 音質とマイク  :7点/10点
  • 昼間の画質   :4点/10点
  • 夜景の画質   :8点/10点
  • 映像の明るさ制御:7点/10点
  • 手ブレ補正         :16点/20点

合計       :66点/100点

5位はInsta360「GO 2 32GB」。圧倒的な小型さ、周囲の人に意識させない存在感の薄さなど独自の立ち位置を築いており、サブカメラとしてもアリ。モニターが限定的なので得点上は不利ですが、色の鮮やかさを維持できており夜景の画質は健闘しました。

気軽に動画撮影が楽しめる

手ぶらで撮影できる

手ぶらで撮影できる イメージ

自分自身の胸元に付ければ両手が自由に。旅行中は少しでも荷物を減らしたいので、とても重宝します。

ケースはミニ三脚にもなる

ケースはミニ三脚にもなる イメージ

専用ケースが付属します。充電ができ、そのまま撮影も可能です。

Insta360「GO 2 32GB」は、極小サイズのアクションカメラ。「昼間ならそこそこの画質」で撮影できること、付属の三脚にもなるケースや首からぶら下げて装着できるマウントなど気軽&手ぶらで撮影できるといった使い方の工夫が満載。カメラを構えるのが恥ずかしい、といった人には最適!

6位: 【おすすめアクションカメラ6位】Insta360「
ONE R Twin Edition」

6位: 【おすすめアクションカメラ6位】Insta360「ONE R Twin Edition」 イメージ

Insta360
ONE R Twin Edition
実勢価格:5万4000円

サイズ・重量:W72×H48×D32.4mm・約121g
画質:4K 60fps
画角:約180°(4K広角モジュール)W72×H48×D43mm・約130.5g 
画質:5.7K 30fps 
画角:360°(360度モジュール)
防水機能:あり
手ブレ補正:あり

▼テスト結果

  • 本体防水    :3点/5点
  • 操作性     :17点/25点
  • モニター    :8点/10点
  • 音質とマイク  :7点/10点
  • 昼間の画質   :3点/10点
  • 夜景の画質   :6点/10点
  • 映像の明るさ制御:10点/10点
  • 手ブレ補正         :10点/20点

合計       :64点/100点

6位はInsta360「ONE R Twin Edition」。肝心の画質がものたりない印象ですが、組み合わせで自撮りができるのは便利。検証のために撮影した映像は1インチ版より解像感が少なめで厳しい評価に。本機を買うなら画質以外の良さが目立つONE X2とGoProを購入して使い分けるほうがいいかも。

高画質な4Kワイドと360°カメラをシーンで使い分けるのが楽しい!

ブロックのようにバラして組み換える

ブロックのようにバラして組み換える イメージ

赤パーツはバッテリーベースです。別売りの大容量版もありますが、交換するにはカメラ部をバラさないといけないのが惜しいです。

360°カメラもセット

360°カメラもセット イメージ

microSDカード内のファイルには手ブレ補正は適用されていないので、スマホで編集の必要があるのはONE X2と同じ。ノイズが気になる一方、HDRで収録できるので色鮮やかな動画を撮るのは得意です。

ONE X2同様スマホと連携

ONE X2同様スマホと連携 イメージ

レンズ部の向きを変えたり交換したりできます。

「Insta360 ONE R 」はアクションカメラにレンズ交換の概念を持ち込んだシリーズ。このツインエディションは「ONE X2」と同様の360度カメラのモジュールと4K映像が撮れるモジュールをセットにしたもの。「1台で何でも撮れる」はずなのですが、4KモジュールでもGoProやDJIよりノイズが多めの画質。これなら組み立ての面倒がない「ONE X2」の方が完成度は高めです。

7位: 【おすすめアクションカメラ7位】Insta 360
「ONE R
1-Inch Edition」

7位: 【おすすめアクションカメラ7位】Insta 360「ONE R1-Inch Edition」 イメージ

Insta 360
ONE R 1-Inch Edition
実勢価格:3万8623円

▼テスト結果

  • 本体防水    :3点/5点
  • 操作性     :17点/25点
  • モニター    :3点/10点
  • 音質とマイク  :6点/10点
  • 昼間の画質   :6点/10点
  • 夜景の画質   :8点/10点
  • 映像の明るさ制御:6点/10点
  • 手ブレ補正         :14点/20点

合計       :63点/100点

7位はInsta 360「ONE R 1-Inch Edition」。Insta360 Rシリーズは両機種ともノイズが出やすい傾向。映像処理エンジンの特性なのでしょう。手ブレ補正はバイクも小走りもいいです。自撮りに不向きでモニターの点数は低めで、イメージセンサーが1インチと大きく画質面で期待しましたが、それほど伸びませんでした。

8位: 【おすすめアクションカメラ8位】AKASO「
Brave 8」

8位: 【おすすめアクションカメラ8位】AKASO「Brave 8」 イメージ

AKASO
Brave 8
実勢価格:3万5600円

サイズ・重量:W63×H36.5×D45mm・約114.8g
画質:4K 60fps
防水機能:あり
手ブレ補正:あり

▼テスト結果

  • 本体防水    :4点/5点
  • 操作性     :21点/25点
  • モニター    :7点/10点
  • 音質とマイク  :4点/10点
  • 昼間の画質   :6点/10点
  • 夜景の画質   :3点/10点
  • 映像の明るさ制御:5点/10点
  • 手ブレ補正         :8点/20点

合計       :58点/100点

8位はAKASO「Brave 8」。楽天市場での先行発売で入手。手ブレ補正はカメラ内で適用されたもので評価していますが、アプリでより強力な補正が可能です。使用感は実用レベルですが、タッチパネルのレスポンスは悪いです。映像に「目に見える破綻がない」と折原さんも許容範囲とのジャッジでした。

中華アクションカムで最も好成績!

ケーブルの抜き差しが容易

ケーブルの抜き差しが容易 イメージ

USB-Cポートが開けやすいのは、このカメラのメリットのひとつです。

多彩なアダプターが付属

多彩なアダプターが付属 イメージ

中華メーカーらしくアダプターなどが豊富です。

中華アクションカム3製品で最も高評価だったのが中華製品の定番「AKASO」のBrave 8。4K映像は昼間なら十分精細感がありますが、やや映像は暗めです。ただ価格を考えれば納得できます。

9位: 【おすすめアクションカメラ9位】XTU
「X1」

9位: 【おすすめアクションカメラ9位】XTU「X1」 イメージ

XTU
X1
実勢価格:2万3998円

▼テスト結果

  • 本体防水    :3点/5点
  • 操作性     :19点/25点
  • モニター    :8点/10点
  • 音質とマイク  :4点/10点
  • 昼間の画質   :4点/10点
  • 夜景の画質   :2点/10点
  • 映像の明るさ制御:4点/10点
  • 手ブレ補正         :6点/20点

合計       :50点/100点

8位はXTU「X1」。操作性は悪くなく「どこが良いというのはないが、逆に目立ってどこが悪かったもない」と及第点。ただXTU製品は画質が水準以下でした。メニュー構成がわかりやすい「格安GoPro」で、機能性ではS3よりはマシですが、昼間でもアスファルトなど単純な素材にノイズが乗りました。

10位: 【おすすめアクションカメラ10位】XTU
「S3」

10位: 【おすすめアクションカメラ10位】XTU「S3」 イメージ

XTU
S3
実勢価格:1万9998円

▼テスト結果

  • 本体防水    :3点/5点
  • 操作性     :19点/25点
  • モニター    :8点/10点
  • 音質とマイク  :2点/10点
  • 昼間の画質   :2点/10点
  • 夜景の画質   :2点/10点
  • 映像の明るさ制御:3点/10点
  • 手ブレ補正         :8点/20点

合計       :47点/100点

10位はXTU「S3」。購入した個体は到着時点でバッテリーの蓋が破損していました。X1と同じ評価で「可もなく不可もなく」でしたが、ノイズが多いです。夜景では「黒い車の車体もまともに黒く映せない」レベル。手ブレ補正はバイク映像では効果を感じました。

カメラおわりに

以上、アクションカメラのおすすめランキング10選でした。

各製品を採点していくと、順当にゴープロがベストという結論なのですが、「ゴープロ一強時代は終わった」というのがテスターと雑誌『家電批評』編集部の正直な気持ちです。

スマホとの連携を前提にしアプリを作り込むことで360度映像を手軽に楽しめるインスタ360の「ONE X2」は「とりあえず録画さえしておけば」という斬新な安心感を提供しています。またDJIのマグネット式も実用的。モジュール式カメラ特有の面倒くささが解消されており、今後他社も追従するのでは?と思わせる説得力でした。

アクションカメラが気になっている人は、ぜひ本記事で情報をチェックしてみてくださいね。