AV機器スマホの録画・録音で音質爆上がり!? ピンマイクが続々登場

動画配信者が使っているのをよく見る高性能なピンマイク。「配信なんてしない自分には関係のないもの」なんて思っていませんか?

でも、最近のピンマイクはどれもワイヤレスで簡単にスマホへ接続可能。友人や家族と遊びに出かけたときの録画や、打ち合わせや会議といった仕事の録音など、日常のちょっとしたシーンの音声を、クリアかつ高品質に残せる便利なアイテムなんです。

細かい調節も自由自在

細かい調節も自由自在 ワイヤレスピンマイクおすすめ イメージ

細かい調節も自由自在。2人分の音声を同時収録したりゲインを調節したりできるほか、録音の失敗を抑えるための工夫もされています。

ノイキャンがあれば周囲がうるさくても安心

ノイキャンがあれば周囲がうるさくても安心 ワイヤレスピンマイクおすすめ イメージ

周囲が騒がしい場所ではノイキャン機能で騒音を軽減可能。ただし、自然な音声で録音したい場合はオフが基本。

スマホ動画が高音質になるピンマイクは?

スマホ動画が高音質になるピンマイクは? ワイヤレスピンマイクおすすめ イメージ

ピンマイクが日常でも便利なアイテムとわかっても、製品が多くてどれを選べばいいか迷いませんか?

そこで、雑誌『家電批評』編集部が人気メーカーのワイヤレスピンマイク6製品を集めて、音のプロと一緒にテスト。スマホの録画・録音で音質が爆上がりするピンマイクを探しました。

AV機器ピンマイクのテスト方法は?

交通量の多い交差点付近のビルで、窓を開放したまま男性の発話を録音。作成した各製品のノイキャンオン・オフのサンプルを野村さんが聞き比べ、音質を評価しました。

併せて編集部で機能や操作感をチェックし、使い勝手を評価しました。

AV機器ピンマイクのおすすめは?

プロと一緒に実際に使ってみた、ワイヤレスピンマイクのおすすめランキングです。それぞれの項目を緑のボタンで並べ替えられるので、商品選びの参考にしてみてくださいね。

ランキングは項目名で並び替えられます
商品
A+評価
シュアMoveMic Two MV-TWO-J-Z6
ワイヤレスピンマイクおすすめ シュア MoveMic Two MV-TWO-J-Z6 イメージ
4.80
5.00 5.00 4.00
46mm
22mm
15mm
8.2g(送信機、風防なしの場合)
A評価
HollylandLARK M2(Combo)
ワイヤレスピンマイクおすすめ Hollyland LARK M2(Combo) イメージ
4.10
4.50 3.50 4.50
40mm(約、スマホ受信機)、40mm(約、カメラ用受信機)
16.5mm(約、スマホ受信機)、25.7mm(約、カメラ用受信機)
9.9mm(約、送信機)、9mm(約、スマホ受信機)、20.5mm(約、カメラ用受信機)
9g(約、送信機)、6g(約、スマホ受信機)、14.8g(約、カメラ用受信機)
26mm(約、送信機)
A評価
DJIDJI Mic 2
ワイヤレスピンマイクおすすめ DJI DJI Mic 2 イメージ
3.60
3.50 4.00 3.00
30.96mm(送信機)、28.36mm(受信機)
46.06mm(送信機)、54.20mm(受信機)
21.83mm(送信機)、22.49mm(受信機)
28g(送信機)、28g(受信機)
B評価
アンカーAnkerWork M650 Wireless Microphone A3320011
ワイヤレスピンマイクおすすめ アンカー AnkerWork M650 Wireless Microphone A3320011 イメージ
3.30
3.50 3.00 3.50
46mm(約、送信機)、43mm(約、受信機)
45mm(約、送信機)、35mm(約、受信機)
23mm(約、送信機)、30mm(約、受信機)
30g(約、送信機)、37g(約、受信機)
B評価
GODOXMoveLink II M2
ワイヤレスピンマイクおすすめ GODOX MoveLink II M2 イメージ
3.00
4.00 2.50 2.00
40mm(送信機、受信機)
14mm(送信機、受信機)
50mm(送信機、受信機)
27g(送信機、受信機)
RODEWireless GO II(Dual)
ワイヤレスピンマイクおすすめ RODE Wireless GO II(Dual) イメージ
3.33
2.00 4.00
45mm(送信機、受信機)
44mm(送信機、受信機)
18mm(送信機、受信機)
30g(送信機)、32g(受信機)

A+評価【1位】SHURE「MoveMic Two MV-TWO-J-Z6」

  • シュアMoveMic Two MV-TWO-J-Z6
  • 実勢価格: ¥48,510

総合評価: 4.80

 
ノイキャンオフ
 5.00
ノイキャンオン
 5.00
使い勝手
 4.00

他社製品よりも値段は高め。でも長く使えば元は取れる!

ピンマイクのおすすめランキング1位でベストバイは、A+評価のSHURE「MoveMic Two MV-TWO-J-Z6」。ノイキャンオン・ノイキャンオフ2つのテストとも文句なしの満点をたたき出しました。

おそらく同社初となる一般向けのワイヤレスピンマイクで高価ですが「ノイズキャンセリングをオフにしても騒音が入らず、音声が非常に高品質。逆にノイキャンを入れても声に違和感を覚えず自然です。マイクはそうそう買い替えるものではないので、長く使うことを考えると最初からいいものを買うのがおすすめです」と、野村さんも完成度の高さを絶賛しました。

なお、SHURE「MoveMic Two MV-TWO-J-Z6」は送信機2台のセットですが、カメラで録音したい人は受信機がセットになった「MoveMic Two Receiver Kit」を購入しましょう。

おすすめポイント
  1. ノイキャンオン・オフともに高音質
  2. 受信機なしでも使いやすい
がっかりポイント
  1. 専用アプリのインストールが必要
46mm
奥行
22mm
高さ
15mm
重量
8.2g(送信機、風防なしの場合)
型番
MV-TWO-J-Z6

【音質】ノイキャンオフでも騒音レベルが低い

最初から送信機に風防が装着
最初から送信機に風防が装着 ワイヤレスピンマイクおすすめ イメージ

マイク特有の変調がなく、リアルなのに聞きやすいとても自然な音声です。加えて、ノイキャンオフでも騒音のレベルが低いのが魅力です。

【使い勝手】アプリで録画・録音するだけで簡単

難しい設定は一切なし
難しい設定は一切なし ワイヤレスピンマイクおすすめ イメージ

録画・録音に専用アプリが必要ですが、これさえ入れてしまえばあとは Bluetoothで送信機を接続するだけ。難しい設定は不要です。

A評価【2位】Hollyland「LARK M2(Combo)」

  • HollylandLARK M2(Combo)
  • 実勢価格: ¥19,470

総合評価: 4.10

 
ノイキャンオフ
 4.50
ノイキャンオン
 3.50
使い勝手
 4.50

コンパクトで操作もシンプル。初めてでも使いやすい

ピンマイクのおすすめランキング2位は、A評価のHollyland(ホーリーランド)「LARK M2(Combo)」

軽量でコンパクトなデザインが目を引くワイヤレスピンマイク。ボタンサイズの送信機はわずか9gと非常に軽く、装着しても目立たず快適に使用できます。

また、スマホ用のアダプター(受信機)が便利で操作もシンプルなので、初めてワイヤレスマイクを使う人にもおすすめです。

肝心の音質については、ノイズキャンセリングの有無で印象は変わるものの、どちらも状況に応じて活用できそうな良音でした。

おすすめポイント
  1. とにかく小型軽量で目立たない
  2. スマホ用アダプターが便利
がっかりポイント
  1. 機能が少なく音の調整はしにくい
直径
26mm(約、送信機)
40mm(約、スマホ受信機)、40mm(約、カメラ用受信機)
奥行
16.5mm(約、スマホ受信機)、25.7mm(約、カメラ用受信機)
高さ
9.9mm(約、送信機)、9mm(約、スマホ受信機)、20.5mm(約、カメラ用受信機)
重量
9g(約、送信機)、6g(約、スマホ受信機)、14.8g(約、カメラ用受信機)
型番
LARK M2

【音質】静かな環境で使いたいダイナミックな音声

メリハリの利いた音声
メリハリの利いた音声 ワイヤレスピンマイクおすすめ イメージ

野村さんいわく「入力レベルが高くダイナミックな音。メリハリもしっかり」しています。

一方、騒音レベルも高いので、室内など静かな場所で使うのが正解 。

【使い勝手】スマホ用アダプターをレシーバーにできる

スマホで録るのに便利
スマホで録るのに便利 ワイヤレスピンマイクおすすめ イメージ

スマホ用アダプターは受信機に取り付けるタイプが多いですが、これは独立型。スマホに差すだけで受信機として機能します。かさばらないのも◎。

A評価【3位】DJI「DJI Mic 2」

  • DJIDJI Mic 2
  • 実勢価格: ¥52,800

総合評価: 3.60

 
ノイキャンオフ
 3.50
ノイキャンオン
 4.00
使い勝手
 3.00

安定した音質で機能も充実。DJIのカメラとも連携しやすい

ピンマイクのおすすめランキング3位は、A評価のDJI「DJI Mic 2」

上位2製品(SHURE「MoveMic Two MV-TWO-J-Z6」、Hollyland「LARK M2(Combo)」)と異なり、送信機のストレージに内部収録できるのがポイント。

さらに、この内部収録を行う際は音割れ防止などに威力を発揮する「32bit float録音」も可能です。32bit floatに対応しているのは今回テストした6製品中DJI「DJI Mic 2」だけです。

また、カメラに受信機を装着して使う場合、カメラごとの推奨設定を選べるほか、DJIのカメラ(※)と連携しやすいのも魅力。

音質テストではノイキャン使用時の評価が高かったものの、ノイキャンオフでも高評価でした。

おすすめポイント
  1. ノイキャンオンの音声が実用的
  2. 32bit float録音に対応
がっかりポイント
  1. 専用アプリのインストールが必要
30.96mm(送信機)、28.36mm(受信機)
奥行
46.06mm(送信機)、54.20mm(受信機)
高さ
21.83mm(送信機)、22.49mm(受信機)
重量
28g(送信機)、28g(受信機)
型番
DJI MIC 2(2TX + 1RX + ジュウデンケ

【音質】ノイキャンオンの録音品質が高い

ノイキャン中心に使いたい
ノイキャン中心に使いたい ワイヤレスピンマイクおすすめ イメージ

ノイキャンの音声は「リアルさはやや失われるものの圧縮音源のような違和感が少なく、イコライザーをかければ十分実用的です」と野村さん。

【使い勝手】受信機の操作は難解だが機能は充実

慣れるまでに時間がかかりそう
慣れるまでに時間がかかりそう ワイヤレスピンマイクおすすめ イメージ

液晶画面が小さいのでスワイプ操作がしづらく、ダイヤルやボタンも使うため最初は戸惑うかも。ただし、ほぼ全ての調整がここでできるのはうれしいです。

※DJIのカメラ

  • DJIOsmo Pocket 3
  • 実勢価格: ¥75,560

B評価【4位】アンカー「AnkerWork M650 Wireless Microphone」

  • アンカーAnkerWork M650 Wireless Microphone A3320011
  • 実勢価格: ¥34,990

総合評価: 3.30

 
ノイキャンオフ
 3.50
ノイキャンオン
 3.00
使い勝手
 3.50

後発製品だけに使いやすさも上々

ピンマイクのおすすめランキング4位は、アンカー(Anker)「AnkerWork M650 Wireless Microphone A3320011」

このジャンルに新たに参入したアンカー。ケースを開けると自動で電源がオンになり、送信機と受信機がペアリング。液晶画面が大きく操作しやすいなど、簡単に使える工夫を感じます。

ノイキャンオンの音声はイマイチですが、「ノイキャン不要の環境では積極的に使いたい」(野村さん)。

おすすめポイント
  1. ノイキャンオフの音声は良好
  2. 使いやすい機能を多数搭載
がっかりポイント
  1. 送信機単独録音を受信機で開始
46mm(約、送信機)、43mm(約、受信機)
奥行
45mm(約、送信機)、35mm(約、受信機)
高さ
23mm(約、送信機)、30mm(約、受信機)
重量
30g(約、送信機)、37g(約、受信機)
型番
A3320011

【音質】低域もしっかり届くバランスのいい音

ノイキャン不要の環境で使いたい
ノイキャン不要の環境で使いたい ワイヤレスピンマイクおすすめ イメージ

ノイキャンオフは「ノイズは目立ちますが、低域もしっかり届きバランスのいい音声」と野村さん。対して、ノイキャンオンは圧縮音源のような声つぶれがあり評価が低めでした。

B評価【5位】GODOX「MoveLink II M2」

  • GODOXMoveLink II M2
  • 実勢価格: ¥31,450

総合評価: 3.00

 
ノイキャンオフ
 4.00
ノイキャンオン
 2.50
使い勝手
 2.00

音声の自然さはまずまず。ノイキャンのクオリティが残念

ピンマイクのおすすめランキング5位は、GODOX(ゴドックス)「MoveLink II M2」

ノイキャンオフの音声は自然ですが、ノイキャンオンだと圧縮ノイズのようなデジタル変調が目立ち、実用的とはいえません。

駆動時間が受信機約8時間・送信機約10時間と長い点はメリットですが、ケースに充電機能がない、スマホ接続時にもケーブルが必要など不便な点も。

おすすめポイント
  1. ノイキャンオフの音声は良好
  2. 6製品中駆動時間が最長
がっかりポイント
  1. ケースにバッテリーが欲しい
40mm(送信機、受信機)
奥行
14mm(送信機、受信機)
高さ
50mm(送信機、受信機)
重量
27g(送信機、受信機)
型番
TRE-iim2

【使い勝手】付属ケースはバッテリー非搭載

バッテリーケースにしてほしい……
バッテリーケースにしてほしい…… ワイヤレスピンマイクおすすめ イメージ

チャージケースはバッテリー非搭載。本体充電のたびケーブル接続が必要です。

【番外】RODE「Wireless GO II(Dual)」

  • RODEWireless GO II(Dual)
  • 実勢価格: ¥40,810

総合評価: 3.33

 
音質(ノイキャンなし)
 4.00
使い勝手
 2.00

ノイキャンなしで機能もそこそこですが音質は良好!

ランキングの対象ではありませんが、RODE「Wireless GO II(Dual)」もテストしてみました。

RODE Microphones「Wireless GO II(Dual)」は、この手のジャンルの走りとなった定番モデル。発売が2021年4月と古くノイキャンもありませんが、マイク性能は最新の他社製品と比べても遜色なし。

一方、充電ケースなし、録音できているかわかりづらい、設定専用アプリからと、使い勝手の面では差がつきます。

おすすめポイント
  1. 高品質な録音ができる
がっかりポイント
  1. 1台ずつの充電が面倒
  2. 送信機が大きく目立つ
45mm(送信機、受信機)
奥行
44mm(送信機、受信機)
高さ
18mm(送信機、受信機)
重量
30g(送信機)、32g(受信機)
型番
WIRELESS GO II

【音質】音量調整必須も滑舌の良い音声

バックアップ収録や単体録音にも対応
バックアップ収録や単体録音にも対応 ワイヤレスピンマイクおすすめ イメージ

歯切れがよい音声ながら、騒音レベルが高いので、音量調整がマストです。

AV機器まとめ:老舗マイクメーカーの底力!別格の音

以上、ピンマイクのおすすめランキングでした。

人気メーカーの6機種をテストした結果、ベストバイに輝いたのはSHURE「MoveMic Two MV-TWO-J-Z6」です。ノイキャンオン・オフ2つのテストとも文句なしの満点をたたき出した別格の音にはプロも脱帽!

録画・録音に専用アプリが必要ですが、難しい設定はなく、使い勝手も良好。他社製品より値段が高めでも長く使えば元は取れます。

ぜひ、記事を参考に自分にぴったりのお気に入りを見つけてください。

ピンマイクのおすすめ

ピンマイクのおすすめ ワイヤレスピンマイクおすすめ イメージ
ピンマイクのおすすめ ワイヤレスピンマイクおすすめ イメージ2

SHURE
MoveMic Two MV-TWO-J-Z6

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