カメラあると便利な旅のお役立ちアイテムはどれ?

あると便利な旅のお役立ちアイテムはどれ? イメージ

コロナ禍で、旅行を我慢してきたという方は多いのではないでしょうか。そんななかでも、旅に便利な家電たちは進化を続けてきました。

そこで、本音の家電ガイド『家電批評』では、また旅に気軽に行けるときが来たら役立ちそうなものを探し、旅ガジェットの検証を行いました。旅でなくとも、密を避けた1人でのお出かけで楽しめるものもありますよ。

カメラ適当でも綺麗な映像が撮れる「アクションカム」って?

適当でも綺麗な映像が撮れる「アクションカム」って? イメージ

旅先で巡り合った美しい風景や友人、家族のはしゃぐ姿。映像で残せばその時の楽しさがリアルに蘇りますよね。もちろんスマホでやミラーレスカメラでも撮れますが、スマホは手ブレしがちだったり、ミラーレスは大きく重たいのがやや不便。

そこでオススメなのが、アクションカムです。アクションカムは小型軽量な上、手ブレ補正が超強力なので適当に持って歩いても映像が安定します。

今回は、『家電批評』2022年2月号でアクションカメラの最新機器をテストしたところ、ベストバイを差し置いて「動画を撮ってみよう」と一番思わせてくれたInsta 360「ONE X2」を紹介します。

A評価自分も風景も一緒に撮れる!Insta 360「ONE X2」

自分も風景も一緒に撮れる!Insta 360「ONE X2」 イメージ

Insta 360
ONE X2
実勢価格:5万5000円

サイズ・重量:W4.62×H11.30×D2.98mm・約149g
画質:5.7K 30fps
画角:360°(155°)
防水機能:あり
手ブレ補正:あり
駆動時間:約80分(5.7K:30fps)

Insta 360「ONE X2」は超広角カメラを前後に装備して、ほぼカメラの周囲をぐるっと映像にできる360度カメラ。

手にすっぽり収まるサイズ(Switchのジョイコンよりひとまわり大きい程度)で、持ちやすい形状です。

自分も風景も一緒に撮れる!Insta 360「ONE X2」 イメージ2

本体は水深10mの防水仕様で、潜水ケースを使えば水深45mまで耐えられます。バッテリーなどの蓋が閉まっているかしっかり確認してください。

自分も風景も一緒に撮れる!Insta 360「ONE X2」 イメージ3

落下耐性はあまり考慮されていませんが、そのぶんバッテリーなどの蓋はGoProより開けやすく、普段使いにマッチします。

自分も風景も一緒に撮れる!Insta 360「ONE X2」 イメージ4

中央の丸いモニターをタッチで操作できます。タッチパネルは小型ですが反応は悪くなく、実用レベル。カメラのレンズは出っ張っているので指紋には気をつけましょう。

それでは、「ONE X2」がベストバイになったポイントを細かく解説していきます。

カメラおすすめな理由1:カメラ1台で楽しい映像が撮れる

おすすめな理由1:カメラ1台で楽しい映像が撮れる イメージ

Insta360
見えない自撮り棒+三脚
実勢価格:2600円

「ONE X2」で面白いのが「見えない自撮り棒」。見た目は通常の自撮り棒なのですが、アプリが自動で映像から消去するので、まるでドローンで撮影したような映像や、自分とは別にカメラマンがいるかのような映像もひとりだけで撮影できる独特の楽しさがあります。

まるでドローンで撮ったように撮影できる

まるでドローンで撮ったように撮影できる イメージ

▼上の写真はこんな風に撮りました

まるでドローンで撮ったように撮影できる イメージ2

「見えない自撮り棒」を伸ばして撮影した映像です。手を伸ばしていることはわかりますが、自撮り棒は見えませんよね?

自分も風景も一緒に撮れる

自分も風景も一緒に撮れる イメージ
自分も風景も一緒に撮れる イメージ2

▼上の写真はこんな風に撮りました

自分も風景も一緒に撮れる イメージ3

このカメラはバイク乗りの注目を集めました。GoProだと複数台必要な映像を1カメラで撮影でき、風景を写すために脇見運転(※)する危険もありません。

※さまざまな理由でバイク乗りGoProを使う場合、ヘルメットに取り付けることが多く、正面以外の風景を写そうとすると、脇見することになってしまいます。

カメラおすすめな理由2:動画編集は必須だけどアプリが優秀

「ONE X2」は、2つのカメラを搭載するため映像をつなぎ合わせる“ステッチ”作業が必要になりますが、これはスマホやタブレットで動く専用アプリが自動で実行してくれます。

おすすめな理由2:動画編集は必須だけどアプリが優秀 イメージ

上の画面は全部同じ場面。右側は360度カメラならではの「リトルプラネット」などと呼ばれる表示です。

アプリでは1つの長方形の映像として表示されますが、指先で映像をなぞると自分を中心に取り囲むように周囲の風景が現れ、アプリ上でグリグリするだけでかっこいい構図を探れます。自在に視点を変えられるので、自撮りっぽく自分だけを写すことも、風景中心に見せることも可能。さらに色調整機能も充実しています。

接続は快適

接続は快適 イメージ

接続トラブルが懸念されますが、iPhone12とiPad Proで試したところスムーズそのもの。よくできてます。

手ブレ補正も良好

手ブレ補正も良好 イメージ

手ブレは「FlowState」というアプリの機能(初期設定で有効)で補正されます。走り回っても振動を吸収できました。

人物を追跡できる

人物を追跡できる イメージ

人や動物を認識して構図を自動調整することも可能。使い方も簡単で認識精度もバッチリです。

カメラ注意:快適に編集するにはマシンパワーも必要

注意:快適に編集するにはマシンパワーも必要 イメージ

仕様には5.3K解像度とあり超高画質そうですが映像を引き伸ばす360度カメラの性質上、期待は禁物。色やトーンは派手めで見栄えがしますが、編集後の映像はフルHDが基本です。

なお、5.3Kの25fpsで30分録画してファイルサイズは10GB強。設定次第ではもっと大きくなります。スマホやPCのストレージも潤沢に必要です。

注意:快適に編集するにはマシンパワーも必要 イメージ2

また、360度映像はSDカードに「INSV」という独自形式で保存されています。汎用的なファイル形式で保存されるGoProなどと比べてパソコンでの編集はやや面倒。

Insta360純正ソフトの「Insta360 Studio」を使うか、Insta360が配布するAdobeやAppleのプロ用ソフト向けのプラグインを使って編集する必要があります。Insta360 Studioは実際に使ってみると簡単に操作できます。

ただ、動画編集で一般的な複数素材を並べての編集ができないのは残念です。

カメラまとめ

以上、Insta 360「ONE X2」の検証レビューでした。

さいごに、本製品を買うべき理由と見送る理由をまとめてみました。

まとめ イメージ

【総合評価:A】

▼買うべき理由

  • 適当に撮影しても「サマになる」映像を作りやすい
  • 小型軽量なので持ち出しやすい

▼見送る理由

  • 画質(精細感やノイズ)でGoProに劣る
  • 映像の再生や編集には専用アプリが必須

スマホともデジカメとも違い、適当に撮ってもキレイな映像が残せる「ONE X2」。ぜひ、チェックしてみてくださいね。

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