カメラ GoPro HERO4とそっくりと話題になった格安アクションカメラ

中国メーカーのアクションカムとしてはハイエンドな部類に入る3万円台のYI Technology「4Kアクションカメラ」。スペックや形、液晶の操作性に至るまでGoProそっくりな作りにも関わらず値段は安いと話題になったこともある本機です。

YI Technology:4Kアクションカメラ:アクションカム:

YI Technology
4Kアクションカメラ
実勢価格:3万2800円
サイズ・質量:W65×D21×H42mm・95g
画角:155°
連続使用時間:120分
保存形式:mp4
防水:40m(別売り)
液晶あり

GoPro:HERO4:アクションカメラ:アクションカム:

GoPro
HERO4
実勢価格:2万9500円

カメラ 最新GoProの3万円モデルと実際に比べてみました!

今回は「同じ予算ならどちらを買う?」という視点から価格帯を揃えて検証しました。ライバルとなったのは、GoProの液晶非搭載モデルである「HERO5 Session」です。

GoPro:HERO5 Session:アクションカメラ:アクションカム:

GoPro
HERO5 Session
実勢価格:3万2524円
サイズ・質量:W38×D36.4×H38mm・74g
保存形式:mp4
防水:10m
液晶なし

最新GoProの3万円モデルと実際に比べてみました! イメージ

操作ボタンが2つのみのシンプルなHERO5 Sessionに対し、YIの4Kアクションカメラは2.19インチのタッチパネル液晶付き。タッチパネル液晶のあるなしによる操作性の差はやはり大きく、YIのタッチパネルは反応もいいので、タッチパネル搭載は大きなアドバンテージといえます。

最新GoProの3万円モデルと実際に比べてみました! イメージ2

また三脚用の穴も何気に便利に使えました。

カメラ 画質対決はまさかの結果!本家GoProとほぼ同レベルでした

画質対決はまさかの結果!本家GoProとほぼ同レベルでした イメージ
画質対決はまさかの結果!本家GoProとほぼ同レベルでした イメージ2

気になる画質の比較ですが、ここでもYIとGoProの差はごくわずかという結果。ポイントごとに見ていきます。

①ダイナミックレンジは、明るい所と暗い所を同時に表現する能力はほぼ同等。暗所のノイズも少なくてキレイでした。

②解像度は、道路の凹凸も両者ともにしっかりと表現。ものすごく拡大するとGoProのほうが若干上という程度です。

③彩度は、色は目で見た通りの自然な色味で、こちらも大きな差はありません。いずれも大画面鑑賞でも疲れない印象でした。

④AWBの正確さと追従性については、どちらもシーンが変わったときのAWB変化も早く正確でしたが、若干GoProのほうが早かった印象を受けました。


なおこのほかにも、露出や色収差、暗所のノイズ軽減、シャープネスなどを確認しましたが、いずれも大きな差はなく、どちらも優秀。動画の美しさはほぼ同じといって差し支えないレベルでした。

ただし、手ぶれ補正などに差がありました。

画質対決はまさかの結果!本家GoProとほぼ同レベルでした イメージ3
YI Technology
画質対決はまさかの結果!本家GoProとほぼ同レベルでした イメージ4
GoPro HERO5 Session

画質に関してはほぼ同等の両者でしたが、ぶれの少なさでは、やはり本家のGoProに分があり、YIのぶれ補正システムは少々弱い印象です。また、トンネル内の地面の凹凸を乗り越えたときの映像を見比べても、スムースに動画が流れるのはGoProでした。アクション時の細かい動きを取るなら、やはりGoProが有利といえそうです。

カメラ 苦手はあるものの「YI」は操作性重視なら満足です

同じ3万円台で選ぶなら、操作性の「YI」、動画品質の「HERO5 Session」という結果となりました。「HERO5 Session」が4K動画に対応しないことを考えると、「YI」のコスパは優秀と言えるでしょう。

しかし、価格が4万円を超えてきますが、タッチパネル液晶を搭載するGoProの上位モデル「HERO5」にするという選択もあります。価格差があるので当然ですが、HERO5なら今回検証した2機種の良いところを両取りできるの、予算に余裕があれば検討してみてください。