新製品 VS『MONOQLO』ベストバイ!
「新製品」という言葉に、なんともいえない魅惑の響きを感じませんか?
まだ見ぬ機能、まだ見ぬデザイン。それらの“新たな要素”が我々の「欲求」を駆り立てます。どうせ買うならやっぱり最新製品でしょう、という方も多いのでは。
でも、その新要素って本当に必要でしょうか? おしゃれになったり、新機能がいくらついたりしても、大事なのは「それがいいかどうか」のはず。
そこで雑誌『MONOQLO』が、新製品と、過去にMONOQLOでテストをしてベストバイになった製品や定番品をガチで比較します。
今回は、インスタントカメラの最新作とベストバイを比較しました!
インスタントカメラ対決! その背景は?
インスタントカメラといえば「チェキ」ですが、撮影後すぐプリントされるアナログタイプだけでなく、写真を選んでプリントできるハイブリッドタイプがあることはあまり知られていません。
一発で決める必要があるアナログタイプはプロでも難易度が高いそうですが、ハイブリッドタイプなら画面で事前にチェックしてからプリントできるので安心です。
チェキのフィルムは「ミニ」「スクエア」「ワイド」の3サイズありますが、ハイブリッドタイプは現在「ミニ」と「ワイド」のみ。
今回は、ハイブリッドタイプで絶大な人気を誇る「mini Evo」と、2025年2月に発売された「WIDE Evo」を徹底比較しました!
【兄弟誌の過去ベストバイ】富士フイルム「
instax mini Evo™」
富士フイルム
instax mini Evo™
2021年12月発売
兄弟誌の『家電批評』で過去ベストバイを獲得した、富士フイルム「instax mini Evo™」。レザー&メタルの質感が刺さるクラシカルなチェキで、その実力はお墨付きです!
【最新製品】富士フイルム「instax WIDE Evo™」
富士フイルム
instax WIDE Evo™
2025年2月発売
人気モデルにWIDEが新登場! 富士フイルム「instax WIDE Evo™」は、手動で巻き上げる「プリントクランク」のアナログ感がたまりません!
検証項目は?
今回は、この2製品をプロカメラマンの文田さんといっしょに次の4項目でテストしました。
- SPEC・操作
- 撮影範囲
- 色味
- 撮影イメージ
それでは、2製品を比較した結果をおすすめ順に紹介します!
インスタントカメラのおすすめは?
富士フイルム「instax WIDE Evo™」
- 富士フイルムinstax WIDE Evo
- 実勢価格: ¥68,000〜
- サイズ
- 138.7mm×125mm×62.8mm(突起部除く)
- 重量
- 490g(約、フィルムパック・記録メディア・LensCap含まず)
- 撮影素子
- 1/3型CMOS原色フィルター
- 記録画素数
- 4608×3456ピクセル(広角スイッチONかつMicro SDカード挿入時)、2560×1920ピクセル
- 型番
- INSTAX WIDE EVO
少し重いですが、アンティークな見た目が素敵です。
ベストの理由:圧倒的に広範囲が撮れる!
撮影範囲:◎+
広角モードで広い画角が撮影可能。さらにレンズのエフェクトで、夜のネオンがより情緒的に写ります。
※WIDE専用フィルム BRUSHED METALLICS(ブラッシュドメタリックス)を使用
広角の切替えはスイッチで楽々です。
アナログなギミックがてんこ盛り!
ファインダーをいじってるみたい
レンズエフェクトの度合いはリングを回して100段階で調整可能。ズームはできないけれど、ワクワクする仕掛けです。
くるくる回すとフィルムが出てくる
プリントクランクを起こし、くるくる回すとプリントが進む仕組み。フィルムを巻き上げているような感覚が楽しめました。
テストの結果は?
SPEC・操作
レバー式シャッター
シャッターはレバーを押して切るレバー式で、昔のアナログなカメラのイメージ。非日常感がたまりません。
撮影範囲
WIDE Evoはノーマルと広角の切替えが可能。広角度合いのバランスが非常に良く、画面の端が歪んでしまうことのない無理のない広角具合でした。
色味
instaxシリーズの特徴として、暗いものはより暗く、明るいものはより明るく、色も濃淡も目で見たよりも濃く出るようです。
撮影イメージ
「レンズ:ビネット」×「フィルム:ライトグリーン」でファンタジーな雰囲気に
アーティスティックな雰囲気になる「ビネット」と、ヴィンテージ感が出る「ライトグリーン」で夜の遊園地が幻想的に。広角モードも広い空間にピッタリです。
場面にハマるエフェクトが絶対見つかるから、わざわざ撮りに出かけたくなります。
富士フイルム「instax mini Evo™」
- FUJIFILMinstax mini Evo
- 実勢価格: ¥30,680〜
お散歩ついでに持ち運びたい! 思い出を気軽に残せるカメラ
富士フイルム「instax mini Evo™」は、最初の発売から1年半後の2023年に充電用端子USB Type-C対応型が発売されるなど、進化し続けている人気機種。
電源や効果の選択など、全てボタンやダイヤルで物理的に操作できるので、直感的に使えます。
高級感のあるクラシカルデザインも魅力です。
- サイズ
- 87×122.9×36mm(突起部除く)
- 重量
- 285g(約)
- 撮影素子
- 1/5型CMOS原色フィルター
- 記録画素数
- 2560×1920ピクセル
- 使用フィルム
- 富士フイルム インスタントフィルム instax mini
- F値
- F2.0
- フラッシュ
- あり
- 電源
- 無
- 撮影範囲
- 10cm~
- 型番
- INS MINI EVO BLACK
テストの結果は?
SPEC・操作
ボタン式シャッター
一般的なカメラと同様のボタン式のシャッター。プリントはレバー式で、少しずつプリントされていくのが見えるような、画面の仕掛けが楽しいです。
撮影範囲
「instax mini Evo™」はノーマルモードのみ。「instax WIDE Evo™」のノーマルモードとほぼ同じ範囲の広さを撮影できました。
色味
今回は「instax mini Evo™」のほうが、よりカラフルで色味豊かに見えました。しかし、あくまで撮影時にフォーカスポイントが合っていたところの色味と明るさ次第です。
撮影イメージ
「レンズ:ビネット」×「フィルム:イエロー」で青空のグラデもきれい!
画面の四角が暗く、古いフィルムで撮影したようになる「ビネット」に、黄色がかった色味の世界になる「イエロー」の組み合わせ。
青空がくすんだような色味に変化し、実際見ている世界とは一味違うレトロな雰囲気に撮れました。
こんなの撮りたい! を叶えるエフェクトをプロに聞いて実現
雑誌『MONOQLO』編集部員が、自分の撮りたいイメージをプロカメラマンの文田さんに相談し、その場で考えてもらったエフェクトの組み合わせで撮影を行いました。
ピッタリな加工でさらにアートな世界に!
「レンズ:ビネット」×「フィルム:ウォーム」
ノスタルジックな雰囲気がすてき!
「レンズ:ノーマル」×「フィルム:レトロ」
フィルムモチーフもかっこいいです。
「レンズ:ぼかし」×「フィルム:レトロ」
憧れてた「ゆめかわいい」を実現!
「レンズ:ノーマル」×「フィルム:ビビッド」
クリームソーダはエモい代表ですね。
「レンズ:ソフトフォーカス」×「フィルム:レトロ」
ただのサボテンが何だかおしゃれに!
※WIDE専用フィルム BRUSHED METALLICS(ブラッシュドメタリックス)を使用
意外な組み合わせがハマることもあり、自分でいろいろ変えてみるのも楽しいです。
また、今回たくさん使ってみて感じたのが、同じ写真を繰り返しプリントできるハイブリッドタイプは特に最高!ということ。
あまりに上手に撮れたので、クリームソーダの写真はいろいろな人に配りました。これが噂のシェアする喜び! ハマりそうです。
組み合わせで色々な世界が作れます。
自慢できる写真がたくさん撮れました!
まとめ:「instax WIDE Evo™」は最新機能を全部盛り&アナログ感が最高!
以上、富士フイルムの「 instax mini Evo™」と「instax WIDE Evo™」の比較検証でした。
今回の検証でわかったことと感じたことは、どちらも明るさと色味が強調された独特の仕上がり。この強調具合がフィルムカメラのようなエモさの理由と言えそうです。
最新作の「instax WIDE Evo™」はワイド切替えとレンズ効果の度合を調整できる本格派! エフェクトの度合いまで調整できる豊富な機能に惹かれてベストバイに。
とはいえ、持ち運びやすいコンパクトサイズの「 instax mini Evo™」も捨てがたいところ。自分の好みや用途に合うほうを選んでみてください。
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