110mmフィルムカメラってなに?
通常の35mmフィルムよりさらに小さい110mmで写す、胸ポケットにも入る超コンパクトなカメラ、ロモグラフィー「Lomomatic 110」。その小ささのためセカンドカメラとしても最適です。
カラーフィルムの特徴的な仕上がりを楽しむだけでなく、多重露光(1つのコマに2つの像を重ねる技法)などの特殊な撮影が可能! フィルムの種類も豊富なので“映え”を楽しむことができます。
今回、『家電批評』編集部ではロモグラフィー「Lomomatic 110」の実力を徹底検証しました!
見た目以上に万能なフィルムカメラ
ロモグラフィー「Lomomatic 110」
- 撮る楽しさ
- 仕上がり
- 操作感
- フィルムの手に入れやすさ
- おすすめポイント
-
- コンパクトでセカンドカメラにもできる
- 多重露光など特殊な撮影が可能
- 暗いシーンでの撮影もこなせる
- がっかりポイント
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- ピントが合わせづらい
- シャッターがブレるので慣れが必要
- 幅
- 111mm(折りたたみ時)、135mm(展開時)
- 奥行
- 40mm(折りたたみ時)、40mm(展開時)
- 高さ
- 30mm(折りたたみ時)、30mm(展開時)
- 重量
- 113.5g(実測値)
- 焦点距離
- 23mm
- 開放絞り値
- f2.8、f5.6
【撮る】
24枚撮りのカートリッジタイプのフィルム。 通常のフィルムと違い、途中で蓋を開けても感光で無駄になるのは1コマだけ。そのため、途中でフィルムの交換ができます。
ピントの距離を0.8m、1.5m、3.0m、∞(無限遠)から選ぶゾーンフォーカス方式を採用。距離を目測で決めてダイヤルを合わせます。
ISO感度の設定ボタンはシャッターの下に配置。フィルムごとに適正なISO感度の設定がありますが、感度を変えると色合いやコントラストが異なる仕上がりになります。
フィルム巻き上げのレバーやボタンはありません。本体を左にスライドさせてフィルムのコマを巻き上げられます。
フィルムの巻き上げができているかは、フィルム内のカウンターの数値で確認。 巻き上げと同時に数字が次に送られます。
【仕上がり】
仕上がりは35mmフィルムと比べると多少粒子感はありますが、スキャンして写真をSNSなどにアップするには十分な画質。現像に対応しているお店は少ないので、近くの対応店舗を事前に調べるのをおすすめします。
店舗では基本フレーム外までスキャンしてくれて、フィルムっぽさを感じる印字がなんともいえない味を演出。上の作例は赤を強調したフィルム、下のフィルムはややレトロな発色が特徴的です。
フィルムはネット通販やカメラチェーン店で購入可能、。淡い仕上がりや、モノクロだけでなく、青色がオレンジ色に変わるカラーフィルム など種類が豊富です。
レトロな見た目で仕上がりも楽しめる
以上、ベストバイに輝いた、ロモグラフィー「Lomomatic 110」でした!
通常の35mmカメラよりもさらに小さい110mmサイズのフィルムで胸ポケットにも入るコンパクトなカメラです。35mmフィルムと比べると多少の粒子感はあるもののスキャンして、写真をSNSなどにアップするには十分な画質。
外付けフラッシュも内蔵なので、暗いシーンでの撮影もこなせて見た目以上に万能です。
またフィルムの交換は、24枚撮りのカートリッジタイプのフィルムで通常フィルムと違い、途中で蓋を開けても感光で無駄になるのは1コマだけなので途中で手軽にフィルムの交換ができます。
使用感や仕上がりは、現像に対応している店舗が少なかったり、ピント合わせが目測で印字も数字でわかりづらい、横長の形状ゆえにシャッターを押す際にブレるため慣れが必要など少し不便なところもあります。
しかし、雰囲気抜群の“映え”写真が撮れるのは間違いないので、セカンドカメラとして迎えてみてはどうでしょうか?