効率がアップする賢い仕事道具はどれ?
終わりの見えない膨大なタスクや、プロジェクトの納期、会議での提案など、毎日の仕事に頭を抱えていませんか? そんなときは、仕事を効率化してくれるアイテムを使ってラクにしちゃいましょう。
ということで、雑誌『MONOQLO』がテストして見つけた「賢い仕事道具」を紹介します。
今回はビジネスガジェットから、ソニーのワイヤレスイヤホン「LinkBuds」の新旧モデルをピックアップ。仕事をしながら使うならどちらがおすすめなのか比較しました。
着けていても気にならず業務の妨げにならないイヤホンは?
イヤホンやヘッドホンで音楽を聴きながら、仕事をしている人も多いでしょう。しかし、外音が遮断されるため、話しかけられても気付かないなんてことも。これでは業務の妨げになりかねません。
これを解消するための、イヤホンやヘッドホン機能が“外音取り込み”です。しかし、精度が微妙だったり不自然だったりと、満足できる製品を探すのは大変。
そんな悩みとは無縁なのが、ソニーのワイヤレスイヤホン「LinkBuds」です。まずは、新旧モデルそれぞれの特徴を紹介します。
ソニー「LinkBuds WF-L900」
ソニー
LinkBuds
WF-L900
実勢価格:1万8216円
重量:約4.1g×2 通信方式:Bluetooth 5.2
対応コーデック:SBC、AAC
連続再生時間:最大5.5時間(ケース充電併用で最長17.5時間)
連続通話時間:最大2.5時間
充電端子:USB-C
ソニー「LinkBuds」は、2022年2月に発売された初代のモデル。リング型で斬新な形状のテレワーク向けイヤホンです。
耳を塞がないので外音がしっかり聞こえるのが特長で、小さくて軽い本体は長時間の利用にも向いています。音質は多少犠牲になりますが、ソニー製らしく十分なレベルはキープしています。
特徴1:AIが自分の声だけをしっかり抽出
マイクは左右1つずつですが、5億以上ものサンプルで学習したAIが声だけを抽出してくれます。このため、うるさい場所でもしっかり自分の声を通話相手に届けてくれます。
特徴2: リング型で外音がそのまま聞こえる
リング型ドライバーユニットを採用しており、耳を塞がないので、音楽を聴きながらでも外音が聞こえます。耳を完全に塞ぐ圧迫感がないので、長時間着けたままでも比較的気になりません。
特徴3:ケース併用で17.5時間使える
イヤホンのみだと最長5.5時間の音楽再生と、他製品に比べて稼働時間はやや短め。でも、ケース充電を併用することで、最長17.5時間使えます。
【設定・管理】設定はスマホアプリで行う
接続や設定は専用スマホアプリの「Headphones Connect」で行います。声を検出すると一定時間自動で音楽を止める「スピーク・トゥ・チャット」機能も搭載しているので、会話の度に手動で音楽を止める必要がありません。
【機能】ワイドエリアタップが超快適
前の画像の「システム」からアクセスできる「ワイドエリアタップ」をオンにしておけば、イヤホンに触れなくても、近くの頬をタップして操作できます。
これが思った以上に快適です。
【音質】室内なら快適だけど外だと聞こえにくい
リング型とはいえ、実際に外音もしっかり聞き取れるのは音量4くらいまで。それ以上のボリュームにすると、話しかけられれば気付くものの、周囲の細かな状況を把握出来るほどには外音が聞こえなくなります。
▼自宅や静かなオフィスでの通話
- 外音:◎
- 音声:◎
音量次第ですが外音もイヤホンの音声もかなり聞き取りやすいです。
▼屋外など環境音がうるさい場所での通話
- 外音:◎
- 音声:△
外音はそのまま聞き取れますが、イヤホンの音声は聞き取りづらくなります。
ソニー「LinkBuds S WF-LS900N」
ソニー
LinkBuds S
WF-LS900N
実勢価格:2万1969円
重量:約4.8g×2
通信方式:Bluetooth 5.2
対応コーデック:SBC、AAC、LDAC
連続再生時間:最大6時間(ケース充電併用で最長20時間)
連続通話時間:最大3.5時間
充電端子:USB-C
2022年5月に登場した新型のソニー「LinkBuds S WF-LS900N」は、うるさい場所で音声が聞き取りづらくなるという初代の欠点を解消したモデル。初代とはコンセプトが打って変わって、カナル型となりました。
外音はマイク越しとなるので、初代ほど自然ではありませんが、シーンや場所に応じてノイキャンと外音取り込みを自動切り替えできます。音質も初代より向上しており、よりオールマイティに使えるイヤホンとなりました。
特徴1:ながら聴きも没入も自由自在
カナル型でノイズキャンセリング搭載なので、初代では不可能だった音楽に没入が可能。外音取り込みも可能なので、ながら聴きもできます。
特徴2:小型・軽量で長時間でも装着可能
小型で軽量な本体は、LDAC対応完全ワイヤレス型ノイズキャンセリングイヤホンで世界最少・最軽量(2022年5月9日時点)。長時間着けていても快適なのが特長です。
特徴3:AIが声だけをクリアに抽出
マイクは左右1つずつですが、初代と同様にAIが声だけをクリアに抽出してくれます。マイク性能はかなり優秀です。
特徴4:連続再生時間は初代より長め
ノイズキャンセリング機能オンでも最大6時間の連続音楽再生は初代よりも長め。ノイキャンをオフにすれば連続9時間、さらにケース充電併用で最大20時間使えます。
【設定・管理】管理は初代と同じアプリで
接続や設定は初代のソニー「LinkBuds WF-L900」と同じスマホアプリで行います。声の検出で一定時間音楽を止める「スピーク・トゥ・チャット」は利用できますが、イヤホン付近の頬をタップして操作する「ワイドエリアタップ」には非対応です。
【機能】行動や場所でノイキャンと外音取り込みを切り替え可能
新型のソニー「LinkBuds S WF-LS900N」でのみ利用できる機能が「アダプティブサウンドコントロール」。これは、行動や場所を自動検出して、ノイズキャンセリングと外音取り込みを自動切り替えできる機能。
行動は「静止」「歩き」「走り」「電車」の4種類ですが、位置情報を使って場所も登録できます。
【音質】外音は初代ほどクリアではない
外音取り込みは20段階でレベルを設定出来ますが、マイクからの取り込みなのでやや不自然さはあります。近くで話しかけられれば気付きますが、静かな場所で音量小さめでも会話の内容が聞き取りづらいと感じる場面はあります。
▼自宅や静かなオフィスでの通話
- 外音:△
- 音声:◎
イヤホンからの音声はかなり聞き取りやすいのですが、外音はマイク越しなのでややクセがあります。
▼屋外など環境音がうるさい場所での通話
- 外音:○
- 音声:○
外音もそこそこ聞こえますが、初代ほど音声が聞き取りづらくなることはありません。外でも使うならこちらです。
【結論】初代LinkBudsは仕事に最適な唯一無二のイヤホン
以上、ソニー「LinkBuds」新旧モデルの比較検証でした。
今回、「作業をしながら使用する」ビジネス視点で比較したところ、仕事を妨げずに使うなら初代のソニー「LinkBuds WF-L900」が優秀という結果になりました。
初代のソニー「LinkBuds WF-L900」はリング型で耳を塞がないので、音楽を聴きながらでも周囲の状況が分かるのが特長。小さくて軽く、圧迫感がないので、長時間着けたままでも気になりません。
構造上、音質は多少落ちますが、仕事用なら十分なレベル。着けたまま音楽と通話をシームレスに切り替えるスタイルは、テレワークにも最適です。
ただし、うるさい場所ではイヤホンの音声が聞き取りにくいという欠点があるので、外でも使いたいならカナル型で音質も向上したソニー「LinkBuds S WF-LS900N」がオススメ。外音はマイク越しとなりますが、うるさい場所でもしっかり聞き取れます。
おまけ:「LinkBuds」シリーズ向けの「Auto Play」ってどう?
新たな音体験を提供するというLinkBudsシリーズ向けの「Auto Play」。Auto Playアプリがシーンに応じて自動で音楽をかけてくれるというサービスです。
一見楽しげですが、現時点で設定可能なシーンは「イヤホン装着時」「通話終了後」「歩き出した時」の3種類のみ。もっと細かく設定出来るといいのですが、利用シーンがまだ少なく使い勝手は現時点では微妙です。
選べるサービスは現状で2つ
「Auto Play」がかける音楽として選べるのは、「Spotify」と「Endel」の現状2つのサービスのみ。もっと選択肢が増え、気分に応じてサービスを選べると楽しそうです。
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